JP3237786U - 貯水槽と空気層付き植木鉢。 - Google Patents

Abstract

【課題】一般的な植木鉢は水はけを良くするために鉢底に排水口が設けられています。そのために頻繁な水やりが必要です。水まきが頻繁になれば植木鉢内の培養土、土などがその排水口から流れだし、植木の根も排水口に伸び空気の流れを妨げる。これらを解決するために植木鉢底面に貯水槽と空気層を設けた給水式植木鉢を提供する。【解決手段】植物は空気（酸素）と水と肥料が行き届けば育つこれを基本とする。植木鉢１の底面の中心に円形排水口３のある一般的な在来の植木鉢、その円形排水口から植木鉢深さの５分の１程度の長さのパイプ４ａを立ち上げる。そのパイプ上端をオーバーフローの位置ＷＬとする。そのパイプの高さまでが貯水槽Ｗになる、オーバーフローパイプに水切りザル２を逆さに被せ植木鉢の培養土Ｓが流れないようにし、水切りザルにより空気層ａとなる、底面給水式植木鉢。【選択図】図３

Description

本考案は植物栽培植木鉢の底面を貯水槽とする。上下の仕切りや、本体別の貯水槽は設けずに、植物の根に水と空気を取り込み出来る空気層と貯水槽付き植木鉢に関するものである。

底面給水式植木鉢には、一般的に、上部植木鉢本体と下部容器貯水槽からなる構造である。貯水槽から植木鉢本体への導水材として、給水性のある素材等が使用されている。

特別な給水材を使用せずに、貯水槽の水をプランター本体内の土に給水する案が、例えば、特許文献１特許文献等に記載されている。これらの案においては、プランター本体と貯水槽との間に皿状の部材を設け、該皿状部材から導水口を備えた筒を貯水槽内に突出させることにより、土の毛細管現象を利用して筒先端からプランター本体内に給水するものである。これらの案においては、貯水槽に突出させた筒の内径が小さく狭いため、目詰まりし毛細管現象が遮られるおそれがある。また、筒の径が小さいため筒内に詰め込まれた土の密度が高くなり、日がたてば機能が低下する。

実用新案登録３１１８１１６

一般的な植木鉢は、底面に丸型の排水口を施し植木鉢内の水はけにこの排水口で自然排水される、そのために頻繁な水やりが必要です、それを解消する。

一般的な植木鉢は底面の排水口により植木鉢内の培養土・用土等に含まれている肥料などが流されてしまいます。また植物が成長するにつけ、根と用土が排水口をふさぎ空気（酸素）の流れが遮断され植物の成長を阻害します、このような欠点を解決しようとするものです。

在来の貯水槽を設けた植木鉢などは２層から成る為に構造が煩雑で容器内の土に水揚げがスムーズに上がり難いこれらの欠点を解決する。

在来の貯水槽を設けた植木鉢などは２層から成る為にいろんな植木鉢に対応出来ない、特に焼き物などの植木鉢には２層構造とする事は困難である。

本考案は植木鉢底面の中心に円形排水口のある一般的な在来の植木鉢、その円形排水口から植木鉢深さの５分の１程度の長さのパイプを立ち上げる、そのパイプ上端をオーバーフローとする。そのパイプ高さまでが貯水槽になる底面給水式植木鉢。

オーバーフローパイプ上に２センチ程度の空間が出来るような大きさの水切りザルを逆さに伏せる、その部分ａが空気層となり、水切りザルが植木鉢内の流土を防止する。

植木鉢底に蓋付き排水口３を設ける。

植木鉢底面とオーバーフロー先端との中ほどの植木鉢側面に貯水量の調整できる蓋付水抜き孔５を設ける。

本考案の植木鉢の蓋付き排水口３、蓋付き水抜き孔５に蓋をした状態で散水、その水は植木鉢底から水が溜まりパイプのオーバーフローの位置で貯水槽ｗが出来る。

オーバーフローのパイプ位置と水切りザル底の空間に空気層ａができる、貯水槽の水位下がればその分空気層が増加する。

本考案は植木鉢容器の土壌と貯水槽にある一部の土壌が一体化しているので植木鉢全体の土壌に容易に水揚げ出来る。

植木鉢側面の蓋付き水抜き孔５は蓋を外す事により貯水量の調整が出来る。

植木鉢底面の蓋付き排水口３の蓋を外す事により、一般的な在来の植木鉢となり水切りザル全体が大きな空気層となる。

本考案の透視図（Ａ）植木鉢本体（Ｂ）水切りザル逆さの状態 本考案の平面図（Ａ）（Ｂ） 本考案の中央部断面図（Ａ）（Ｂ）

［図１］～［図３］を参照して、本考案に係る底面貯水槽、植木鉢の実施形態について説明する。

［図１］（Ａ）は底面に丸型の排水口のある一般的な在来の植木鉢、（Ａ）と（Ｂ）に示す２は水切りザルを逆に伏せ用土の流れを防ぎ植物の根に空気の取り込みを良くする。

［図２］（Ａ）と（Ｂ）に示す３は蓋付き排水口。（Ａ）と（Ｂ）に示す２は水切りザルを逆に伏せた状態。

［図２］［図３］の（Ａ）に示す４ａは植木鉢本体と同一素材でオーバーフローのパイプを立ち上げたもの。

［図２］［図３］の（Ｂ）に示す４ｂは本体植木鉢素材と別の素材でオーバーフローパイプを本体の部品とし、ネジ式か接着剤等で取り付け植木鉢と一体化したもの。

［図３］（Ａ）と（Ｂ）に示すＷＬラインはオーバーフローの位置でそのライン上ａ部分が空気層でライン下Ｗ部分が貯水槽。２は水切りザルを逆さに伏せた状態、３が蓋付き排水口、５が蓋付き水抜き孔、矢じり線はオーバーフローからの水の流れを示す。

本考案植木鉢の蓋付き排水口３の蓋をしたままでオーバーフローパイプに水切りザル２を逆さに伏せて空気層を作り、植木鉢に培養土、水はけの良い土等を入れ植物を植える。その後植木鉢に散水し、オーバーフローの位置から水が外に出るまで散水する、これでＷＬラインまでの貯水槽が出来ます。

一般的な植木鉢として使用する場合は植木鉢底面の蓋付き排水口の蓋を取り外し水切りザル２を逆さに伏せる事で流土を防ぐと同時に大きな空気層ができる。その後培養土、水はけの良い土等を入れて植物を植えるこれで在来の植木鉢以上の効果がえられる

植物の種類、季節などにより蓋付き排水口３、蓋付き水抜き孔５の蓋などを調整することで貯水位置の変更が出来る。

１ 植木鉢の本体
２ 逆さに伏せた水切りザル
３ 蓋付き排水口
４ａ 本体と同一素材でのオーバーフローのパイプ
４ｂ 本体の素材と別の材料のオーバーフローのパイプ
５ 植木鉢側面の蓋付き水抜き孔
ａ 空気層
Ｗ 貯水槽
Ｓ 培養土、または水はけの良い土
ＷＬ オーバーフローの位置

Claims (2)

1. 植木鉢底面の中心に円形排水口のある一般的な在来の植木鉢、その円形排水口から植木鉢深さの５分の１程度の長さのパイプを立ち上げる、そのパイプ上端をオーバーフローとする、そのパイプ高さまでが貯水槽になる、底面給水式植木鉢。
2. オーバーフローパイプに水切りザルを逆さに伏せて、流土防止兼空気層とした請求項１に記載の底面給水式植木鉢。

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