JPS597697Y2 - コンデンサ形ブツシング - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はコンデンサ形ブツシングにおけるコンデンサコ
アの接地電極のリード線による接地接続に関する。

従来のコンデンサ形ブツシングは第１図に示す構造で中
心導体１に同心円筒状に多数の電極２が配列されて油浸
紙のコンデンサコア３を形或する。

コンデンサコア３の接地電極４はリード線５によって支
持金具６と電気的に接続されている。

この接続構造は第２図に示すように、リード線５はその
先端のターミナル７をねじ８によって支持金具６の端面
に加工されたねじ穴に取付けられている。

この構造はコンデンサコア３とがい管９との間隙Ｇにお
いてターミナル７が水平に配置されるのでコンテ゛ンサ
コア３とがい管９の間隙Ｇが十分余裕のある場合は、支
障がないが、ブツシングの直径をできるだけ細くすると
か、がい管９の直径が決められていて、コンデンサコア
３の直径をできるだけ太くする場合などの新しい要求を
満たすためには、がい管９とコンデンサコア３との間隙
Ｇがせまくなるので適用できない不便がある。

本考案の目的は上記の不具合点を除去するためになされ
たもので、この接地リード線の接続構造に改良して、ブ
ツシングの直径を可能な限り細くすることができるコン
デンサ形プツシングを提供することである。

以下、本考案を第３図に示す実施例について説明する。

第１図及び第２図と同一部分は同符号を付した。

第３図に示すように、導電性の座１１にねじ８の取付用
ねじ穴をあらかじめ加工しておき、この座１１を支持金
具６にねじ穴がコンデンサコア３と支持金具６との間隙
Ｇ２の幅方向Ｘに内側に向くように取付ける。

支持金具６にコンデンサコア３を組込む前に、ターミナ
ル７を先端に取付けたリード線１２を、ねじ８で座１１
に固定しておきコンデンサコア３を組込んでから、コン
デンサコア３側のリード線５を先のリード線１２とそろ
えて、引き出してターミナル１３にて両方を接続する。

この構造では、コンデンサコア３と支持金具６との間隙
Ｇ２は、リード線５，１２およびターミナル７，１３を
配置できるだけのすきまがあればそれ以上の間隙は必要
ないので、コンデンサコア３の直径に対して可能な限り
直径の小さい支持金具６および、がい管９を製作するこ
とができる。

また、支持金具６には通常、真空引きや、注油用などに
利用するバルブを取付ける座が必要であり、この座は単
体で全加工したものが用いられるので、リード取付用の
ねし穴の加工も同時に単体のとき行っておけば良い。

なお、第４図及び第５図に本考案の他の実施例を示す。

第３図と同一又は同一機能を有する部分は同符号を付し
た。

第４図において座１４には第４図の正面図に示すように
、リード線取付用のねじ穴加工面が支持金具の外側に向
いて形或された直径の大きい凹部１５内にあり、この凹
部１５内には穴１６が中心をずらせて加工されている。

この場合、リード線５は、穴１６から引き出されて凹部
１５に設けてあるねし穴にねじ８にて固定される。

この構造であるとねじの締付けが支持金具の外側となる
ので間隙Ｇ２がせまくても取付けが容易となり、間隙Ｇ
２を更に必要最小限に小さくすをことができる。

この座１４にバルブ（図示せず）を取付ける場合でも、
リード線の取付部は平面から凹んでいるので、何ら支障
なく取付け可能である。

この座１４は単体で図のように加工しておくのは前述の
座１１の場合と同様である。

尚第５図の構造では座１４は単体加工品を取付ける方法
であるが、支持金具を鋳造などの一体品の場合でも、こ
の座の部分は加工が容易であるから、本考案の適用が可
能である。

以上のように、本考案においては、コンテ゛ンサコアと
支持金具およびかい管との間隔を必要最小限まで縮める
ことが可能であり、コンテ゛ンサコア直径を主体とした
合理的で寸法の小さいコンデンサ形ブツシングが得られ
、特に油中壁ぬき形などに採用すると大きな効果が得ら
れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のコンデンサ形ブツシングを示す一部断面
図、第２図はその接地リード線接続状態を示す要部断面
図、第３図は本考案のコンデンサ形ブツシングの要部を
示す断面図、第４図及び第５図は本考案の他の実施例の
要部を示す正面図及び断面図である。 １・・・中心導体、２・・・コンデンサ電極、３・・・
コンデンサコア、４・・・接地電極、５・・・接地リー
ド、６・・・支持金具、７，１３・・・ターミナル、８
・・・ねじ、９，１０・・・がい管、１１．１４・・・
座、１２・・・座に取付けた接地リード、１５・・・リ
ード取付凹部、１６・・・穴、Ｇ１，Ｇ２・・・間隙。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１） 中心導体と、この中心導体の周囲に設けられ
   るコンデンサコアとを絶縁かい管内に絶縁油の流通する
   間隙を置いて収納しこの絶縁かい管に取付けられる支持
   金具に前記コンデンサコアの接地電極をリード線を介し
   て接続するコンデンサ形ブツシングにおいて、ねじ穴を
   加工し、このねじ穴が前記間隙の幅方向に向くように支
   持金具に取付けられた座を備え、一端がコンデンサコア
   の接地電極に接続され他端が前記座のねし穴にターミナ
   ルを介して接続されたリード線により接地接続するよう
   にしたことを特徴とするコンデンサ形ブツシング。
2. （２）座に形或したねじ穴が支持金具の内側に向けて形
   或されたことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１
   項記載のコンデンサブッシング。
3. （３）座に形威した穴からコンデンサコアの接地電極に
   接続されたリード線を引き出し、前記穴の近傍に支持金
   具の外側に向けて形威されたねじ穴に接続したことを特
   徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載のコンデン
   サ形ブッシング。