JPS597356B2 - 3−メチル−2−シクロペンテノンの製造方法 - Google Patents

3−メチル−2−シクロペンテノンの製造方法

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JPS597356B2
JPS597356B2 JP55174596A JP17459680A JPS597356B2 JP S597356 B2 JPS597356 B2 JP S597356B2 JP 55174596 A JP55174596 A JP 55174596A JP 17459680 A JP17459680 A JP 17459680A JP S597356 B2 JPS597356 B2 JP S597356B2
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acrylic acid
dimethylbutyrolactone
acid methyl
electrolytic
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茂 田代
俊郎 磯谷
一則 山高
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はアセトンとアクリル酸メチルエステルを電解還
元して、γ・γ−ジメチルブチロラクトンを得、これを
脱水縮合する3−メチルー2−シクロペンテノンの製造
方法に関するものである。
3−メチルー2−シクロペンテノンは香料、医薬品、農
薬などの出発原料として有用な用途がある。
特に、焙焼したコーヒー豆の香気成分の一種で砂糖を焼
いたような独特の甘い芳香を有し、各種のフレーバーに
広く用いられている2−ヒドロキシー3−メチルー2−
シクロペンテノンの前駆体として極めて重要である。3
−メチルー2−シクロペンテノンを製造するためには、
次の2つの工程を経る必要がある。
第1工程はアセトンとアクリル酸メチルエステルを電解
還元し、γ・γ−ジメチルブチロラクトンを製造する工
程であり、第2工程はγ・ に−ジメチルブチロラクト
ンを脱水縮合する工程である。従来の製造方法を各工程
ごとに述べると、第1工程としては、(1)陰極に水銀
を用いて電解還元する方法〔J。
Org、Chem、、■、2357(1972)やEl
ectrochimica、Acta、、22、271
。(1977)〕O(2)トリメチルクロルシランの共
存下で陰極に鉛を用いて電解還元する方法(昭和55年
日本化学会春季年会、予稿集3に09)等がある。
又、γ・γ−ジメチルブチロラクトンの分離精製につい
ては、単に蒸留操作程度の技術しか明示されておらず、
工業的技術の開示はない。第2工程としては、(1)γ
−ラクトンを五酸化燐と共に液相において加熱する方法
〔J.Am.Chem.SOc.、70、1379、(
1948)〕o(2)(1)の類似方法として、五酸化
燐とリン酸の混合液にr−ラクトンを添加し、これを加
熱する方法〔Chem.Abst.、52、1977、
(1958)〕。
(3)ラクトン類を固体酸触媒の存在下で加熱する方法
(特開昭50−49257号)等がある。
以上従来の製造方法を各工程ごとに述べたが、アセトン
とアクリル酸メチルエステルを出発原料として両者を組
み合わせた3−メチル−2−シクロペンチノンの一連の
工業的製造技術はみあたらない。従来技術の第1工程の
(1)の方法は、陰極として水銀を用いているため、F
r6llngの文献〔A.Fr6llng.Recue
ll.?豪、47(1974)〕にも記述されているよ
うに副生物として有機水銀化合物が生成し、しかも分離
操作が困難であり、又、公害の点でも大きな問題がある
加えて、この有機水銀化合物は電解液の流速が小さい場
合には水銀電極表面に沈殿してしまうので工業的電解に
は適さない。(2)の方法は、各種ケトンとアクリル酸
エステルの反応の場合に収率良く目的物を得る方法につ
いて研究している。溶媒にジメチルホルムアミドを用い
、しかも高画な試薬であるトリメチルシランの共存が必
要であるとしており、工業的に有利な製法とはいいがた
い。第2工程の(1)の方法はシクロペンチノンの収率
が極めて低く、特にr一位のアルキル基の炭素数の少な
い物ではほとんど生成しない。又、五酸化燐を多量に消
費する等の問題がある。(2)の方法は(1)とほぼ同
様の問題点がある。(3)の方法は(1)、(2)に比
べて収率が向上しているが、まだ十分なものではなく、
特にγ一位のアルキル基の炭素数が少ないものでは収率
が低く、又、選択率が悪いため数種の生成物ができ精製
が煩雑となり、又、反応が高温で行われるため設備が煩
雑となる等の問題がある。本発明者らは、上記のような
問題点を解決し、かつアセトンとアクリル酸メチルエス
テルを出発原料とする3−メチル−2−シクロペンチノ
ンの一連の工業的製造技術を確立すべく鋭意研究した結
果、公害的に問題のない鉛又は鉛を主成分とした合金を
陰極として用い、陰極の電流密度、電解液温度、及び電
解液中のアクリル酸メチルエステル濃度を所定の値に規
定し、電解還元することにより、高収率でγ・γ−ジメ
チルブチロラクトンを得、次いでR(縮合リン酸をXH
2O−YP2O5で表わしx/y=Rとする。
以後のRも同一とする)が1.5くR〈2.7である縮
合リン酸を用いて脱水することにより高収率で3−メチ
ル−2−シクロペンチノンを工業的技術で製造すること
を見出した。本発明で言う縮合リン酸とは、無機化学全
書一6リン(丸善株式会社発行)第178頁に記載の定
義によるもので、リン酸の濃度をその含有する五酸化リ
ンの重量パーセントをもつて表示するとき、純リン酸に
相当する72.4%以上の濃度を有するものを云う。
本発明は高収率で工業的に有利に3−メチル2−シクロ
ペンチノンを製造する方法を提供することを目的とする
即ち、本発明の3−メチル−2−シクロペンチノンの製
造方法は、支持電解質として硫酸を用いて、アクリル酸
メチルエステルとアセトンとの混合液を鉛又は鉛を主成
分として含む合金の陰極上で陰極の電流密度を1.O〜
5.0A/Drrlの範囲にし、電解液温度を30〜5
5℃の範囲にし、アクリル酸メチルエステル濃度を1.
0〜5.0重量%の範囲に保つようにアクリル酸メチル
エステルを連続又は間欠に添加して電解還元し、r−r
−ジメチルブチロラクトンを得、次いでRが1.5くR
〈2.7の縮合リン酸で脱水環化することを特徴として
いる。
又、本発明の方法は、電解還元によつて得られる上記電
解液をアルカリと接触させ、r・r−ジメチルブチロラ
クトンを含む有機層とアルカリを含む水層との2層に分
離し、該有機層を精製し、r・γ−ジメチルブチロラク
トンを得、r・r−ジメチルブチロラクトンの脱水環化
反応液に水及び水と混じらない有機溶媒を添加し3−メ
チル−2−シクロペンチノンを含む有機層とリン酸を含
む水層との2層に分離し、有機層からは3−メチル−2
−シクロペンチノンを分離精製し、水層からは加熱脱水
により縮合リン酸として回収再使用することも特徴とし
ている。本発明を具体的に詳述する。
γ・γ−ジメチルブチロラクトンを製造する第1工程に
おいて、電極としては従来用いられていた水銀電極は収
率が低く、かつ経時的に収率が低下してくる。
これは副生成物である水銀有機化合物が水銀表面に析出
して、電解還元反応の進行を妨げるためと思われる。そ
れに比して、従来陰極材料として劣ると考えられていた
鉛を主成分として含む合金の電極を用いると高収率で目
的生成物が得られ、経時的に収率が下ることなく安定し
た収率を得ることができ、実質的に水銀電極より高い収
率を得ることができる。収率を高く維持するための電解
条件は、電流密度は1.0〜5.0A/Dmlであると
き高い収率を示し、5A/dイより高い電流密度では収
率が低下し、1A/dイ未満では生産性が悪くなり、通
電面積を増加する必要がある。
更に、電流密度は1.0〜3.0A/dイがより好まし
く、3A/DTrl以上では若干収率が低下する。電解
温度は30〜55℃であるとき高い収率を示し、30℃
未満では収率が低く、55℃より高い温度では電解液の
沸点で制限される。より好ましくは、40〜50℃であ
り、40℃未満50℃より高い温度では若干収率が低下
する。電解液中のアクリル酸メチルエステル濃度は1.
0〜5.0重量%の範囲である時、高い物質収率及び電
流効率を示す。1.0重量%未満では、電流効率が低下
し、5.0重量%以上では、加水分解等により物質収率
が低下する。
更に1.0〜30重量%の範囲が好ましく、3.0重量
%より高い濃度では若干収率が低下する。このように、
安定した高い収率を得るためには、鉛又は鉛を主成分と
して含む合金からなる陰極上で、電流密度1〜5A/D
ml、電解液温度30〜55℃、アクリル酸メチルエス
テル濃度1.0〜5.0重量%の範囲で電解還元する時
最も効果が著しいと言える。
陰極材料は鉛又は鉛を主成分とする合金、例えばアンチ
モンを含む硬鉛、鉛一錫合金、鉛一銅合金などを挙げる
ことができる。
陽極材料は酸素過電圧の低い、耐蝕性のあるものが好ま
しいが、特に限定されることなく、鉛、鉛合金、白金、
炭素などが用いられる。
一般的には鉛及び鉛合金を用いれば良い。電解反応は、
隔膜法、無隔膜法いずれでも収率的に何ら支障なく行う
ことができる。
無隔膜法のほうは電解電圧が低く、電解電力の低減、電
解槽の簡素化が図れる。しかし、陽極から酸素が発生し
陰極からは少量水素が発生し、特にアクリル酸メチルエ
ステルを完全に消費するまで電解を行う場合には多くな
り、爆発性混合ガスを形成する危険性があり、窒素ガス
等を多量に吹き込む必要がある。これに対して隔膜法で
は爆発性混合ガスを形成する恐れがなく工業的には隔膜
法のほうが好ましい。以下隔膜法について述べるが、無
隔膜法にも同様に適用できる。電解槽は有機電解反応に
おいて通常用いられているものであつて、電解液を両極
の間に通過させることができるようなものであればよい
例えば電解槽は陰極板と陽極板を平行に対立させ両極の
間に陰極室、陽極室を形成するように、膜一極間隔を規
定するポリエチレン板、隔膜、ポリエチレン板を置く。
これらのポリエチレン板の中央部には電解液が通過する
ように開孔部を有している。電極の通電面積はこの開孔
部の大きさにより、そして電極と膜の間隔はこの板の厚
みによつて規定される。陰極液と陽極液は電解槽に設け
られた供給口から入り、陰極室、陽極室を通過する間に
一部が反応して流出口から出て、陰極液タンク、陽極液
タンクに循環される。隔膜は陰極で消費される水素イオ
ンを供給するものであれば良く、好ましくは、陽イオン
交換膜が用いられる。
電解槽内の電解液流速は、0.2〜4m/秒が好ましい
0.2m/秒より遅い流速では収率が低下し、4m/秒
より速い流速では電解槽内の圧力損失が非常に多くなる
電極と隔膜は通常0.5〜3mmが好ましい。
陰極液は、アセトン、アクリル酸メチルエステル、硫酸
、水、電解生成物のr・γ−ジメチルブチロラクトンか
らなる。電解反応方法は、反応終了後の液精製の面から
考えると、アクリル酸メチルエステルを消費してしまう
回分反応が好ましい。
しかし、アクリル酸メチルエステル濃度が5重量%以上
では収率が低下するため収率を維持しようとすれば生産
性が低下する。又、1重量%以下では電流効率が低下す
る。このように反応開始前に1度に仕込みアクリル酸メ
チルエステルを消費してしまう回分反応では高電流効率
及び高生産性が得られない。したがつて、アクリル酸メ
チルエステル濃度を1.0〜5.0重量%の範囲に保つ
ようにアクリル酸メチルエステルを一定時間連続又は間
欠に添加し、次いでアクリル酸メチルエステルの添加を
止め、残存のアクリル酸メチルエステルを消費するまで
、電解反応を行う高電流効率、高収率で生産性のよい方
法がより好ましい。支持電解質としては、電解収率を高
く保ち、電導性を高めると同時に、電解反応後の反応で
r・r−ジメチルブチロラクトンに速やかに導くもので
あればよく、リン酸などの無機酸、パラトルエンスルホ
ン酸等の有機酸でもよいが、特に硫酸が用いられる。
硫酸濃度は、0.1〜10重量%が好ましい。
0.1重量%未満では電解電圧が高くなる。
10重量%以上では、アクリル酸メチルエステルの加水
分解等が多くなり収率が低下する。
隔膜電解を行う場合の陽極液としては、電気伝導性のよ
い酸又は塩の水溶液ならば使用できるが、陰極で消費さ
れる水素イオンを補給するために酸性水溶液が好ましい
経済的及び反応操作を簡単にするために1〜20重量%
程度の硫酸が特に好ましい。電解反応終了後電解液から
、γ・r−ジメチルブチロラクトンを分離精製する方法
としては、直接蒸留により分離精製できるが、電解液を
直接アルカリと接触し、中和後蒸留により分離精製する
方法が好ましい。
より好ましくは、10〜50重量%の過剰のアルカリ水
溶液を用いて電解液と接触させることにより、アルカリ
を含む水層とγ・r−ジメチルブチロラクトンを含む有
機層との2層に分離し、アルカリを含む水層は再使用し
、有機層からは蒸留によりr−r−ジメチルブチロラク
トンを分離精製する方法である。電解液を直接蒸留すれ
ば、硫酸のため蒸留塔の材質腐食が起こる。又目的生成
物であるγ・γ−ジメチルブチロラクトンが重合等によ
り失われる。アルカリ濃度が10重量%以下では水層と
有機層との2層に分離せず過剰のアルカリがあれば蒸留
時加熱によりr・γ−ジメチルブチロラクトンが開環し
塩となり損失となる。又、蒸留塔内で塩が析出し、蒸留
操作に困難をきたす。50重量%をこえると、r−r−
ジメチルブチロラクトンの加水分解が起こつてくる。
アルカリとしては、ナトリウム、カリウム、カルシウム
等の水酸化物を用いることができるが、溶解度及びコス
トの面から水酸化ナトリウムが好ましい。γ・γ−ジメ
チルブチロラクトンを脱水縮合し、3−メチル−2−シ
クロペンチノンを製造する第2工程において、脱水剤と
しての縮合リン酸は、Rが1.5くRく2.7の範囲が
好ましく、より好ましくは、Rが1.7≦R≦261の
範囲がよい。
Rが1.5以下では3−メチル−2−シクロペンチノン
の選択率が低下し、Rが2.7以上ではγ・γ−ジメチ
ルブチロラクトンの転化率が低下するため多量の縮合リ
ン酸が必要になり、又、生産性が低下する。脱水反応に
使用する縮合リン酸は、五酸化燐又はポリリン酸(R−
1.5)に水を添加したものでもよいが、五酸化燐又は
ポリリン酸を消費するため、後記に示す脱水縮合液に水
及び水と混じらない有機溶媒とを添加して有機、水層の
2層に分離し水層を加熱脱水して得られる再生した縮合
リン酸を用いることが好ましい。
該水層から縮合リン酸を製造する加熱脱水方法は、2段
階に分けて行われる。
1段階は大気圧下で150℃以下の加熱温度で水が留出
しなくなるまで脱水する。
2段階は減圧下で更に、脱水する。
脱水時間は、設定条件で3時間以上行う。加熱脱水条件
は真空度0.1〜100m7nHg.加熱温度30〜1
50℃が好ましく、より好ましくは、真空度0.1〜2
0mmHg1加熱温度50〜150℃である。加熱温度
が150℃以上では材質腐食が激しくなり、100朋H
gより低い真空度で加熱温度が150℃以下では脱水が
進まなくなる。上記の脱水条件で得られた縮合リン酸は
後述する脱水縮合反応温度範囲、更にはそれ以下の温度
においても粘度が低いので、取り扱いやすく、又撹拌し
やすい等の工業的に使用しやすいものである。脱水縮合
反応温度は、90〜130℃が好ましく、より好ましく
は100〜120℃である。
130℃以上では収率が低下し、90℃以下では反応の
進行が遅くなる。
脱水縮合反応液に水及び水と混じらない有機溶媒を添加
するが、有機溶媒としては、クロロホルム、ジクロロメ
タン、ジクロルエタン、エーテル、トルエン等の比較的
極性の高い溶媒であれば何でも使用可能であるが、一般
にはクロロホルムを用いることが好ましい。
水の添加量は縮合リン酸に対して重量比で1/5以上あ
ればよく、好ましくは縮合リン酸に対して重量比で1/
3〜2の範囲がよい。1/5以下では有機層に3−メチ
ル−2−シクロペンチノンが抽出されず、又、2以上で
は水層の脱水コストが大きくなり、設備容積が大となる
有機層から3−メチル−2−シクロペンチノンを分離精
製する方法としては、常法、例えば蒸留により行うこと
ができる。
以上詳述した如く、本発明によれば、支持電解質として
硫酸を用いて、アクリル酸メチルエステルとアセトンと
の混合液を鉛又は鉛を主成分として含む合金の陰極上で
陰極の電流密度を1.0〜5.0A/dイの範囲にし、
電解液温度を30〜55℃の範囲にし、アクリル酸メチ
ルエステル濃度を1.0〜5.0重量%の範囲に保つよ
うにアクリル酸メチルエステルを連続又は間欠に添加し
て電解還元し、r−r−ジメチルブチロラクトンを得、
次いでRが1.5くRく2.7の縮合リン酸で脱水環化
することによつて高い収率で3−メチル−2一シクロペ
ンテノンが製造できるのである。
次に、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、も
ちろん本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例 1 陰極液として、アクリル酸メチルエステルJモV.57、
アセトン2527r197%硫酸32y、水464fの
混合液を用い、陰極液タンクに仕込んだ。
陽極液タンクには10%硫酸水溶液3kgを仕込んだ。
次に陰極液と陽極液を電解槽に循環する。電解槽は両極
とも2c!n×100CTnの2dイの通電面積を有し
、陰極は厚さ4關の鉛板、陽極は厚さ4韮の硬鉛(アン
チモン5%を含む)の板を用い、両極の間に通電面積が
2dイになるよう開孔部を有する厚さ2龍のポリエチレ
ン板2枚と厚さ1m1のジビニールベンゼン−スチレン
共重合体ポリマーをスルホン化して得られた陽イオン交
換膜で陰極室と陽極室を形成させたものを用いた。
電解槽は電解液の供給口と流出口を有している。電解液
は流速2m/秒で流し、液温度を45℃にし電解反応を
電流密度2A/dイで開始した。反応開始と同時に、ア
クリル酸メチルエステルを連続添加し、電解液中のアク
リル酸メチルエステル濃度が一定になるようにした。連
続添加時間は15時間で添加量は81.07であつた。
添加終了後も電解反応を続行し、アクリル酸メチルエス
テルを消費した。電解反応終了後の電解液の各成分の濃
度をガスクロマトグラフイ一分析で求めると、γ・r−
ジメチルブチロラクトン濃度は6.2重量%でアクリル
酸メチルエステル濃度は0.02重量%であつた。これ
はγ・r−ジメチルブチロラクトン生成の電流効率で8
2.0%であり、物質収率は91.0%である。電解反
応終了後の電解液を攪拌設備の備わつたタンクに移し、
これに過剰の50%水酸化ナトリウム水溶液3007を
仕込み攪拌し電解液を中和した。次にデカンタ一に送り
、水酸化ナトリウムを含む水層とR゜γ−ジメチルブチ
ロラクトンを含む有機層との2層に分離した。水層は中
和タンクに循環した。有機層は蒸留塔へ送つた。r−r
−ジメチルブチロラクトンの精製はバツチ蒸留で行つた
。バツチ蒸留では、まずアセトン等の低沸点物を除去し
、次に、γ・r−ジメチルブチロラクトンを留出させた
。留出量は181yであつた。この全量を脱水環化した
。脱水操作としては、加熱及び真空設備の備わつた反応
容器に85%リン酸2.1kgを仕込み攪拌しながら、
大気圧下、加熱温度120℃で水が留出しなくなるまで
脱水し、次に徐々に減圧して真空度を3mmHgとし、
加熱温度135℃で4時間脱水し縮合リン酸を得る。
この縮合リン酸のRは1.9であつた。これにr・γ−
ジメチルブチロラクトンを181t仕込み、反応温度1
05℃で4時間反応を行つた。反応終了後冷却しながら
水を1.75kg仕込んだ。この液と抽剤にクロロホル
ムを用いて抽出塔にて向流抽出を行い、クロロホルム層
に3−メチル−2−シクロペンチノンを抽出した。この
クロロホルム層をバツチ蒸留し、まず低沸点物を分離し
次に3−メチル−2−シクロペンチノンを留出させ、純
度99.9%以上の製品を114y得た。実施例 2 実施例1と同一の電解槽及び設備を用い、陰極液タンク
に、アセトン2480y、アクリル酸メチルエステル1
247、97%硫酸327、水464yを仕込み、陽極
液タンクに10%硫酸水溶液3kgを仕込んで電解反応
を行つた。
電解条件は、電流密度1、5A/Dwl、電解液温度3
5℃で行つた。アクリル酸メチルエステルを反応開始と
同時に添加し15時間連続添加した。添加量は56.3
7であつた。添加終了後アクリル酸メチルエステルを消
費するまで電解反応を行い、終了後各成分の濃度をガス
クロマトグラフイ一分析で求めると、r−r−ジメチル
ブチロラクトン濃度は6.95重量%でアクリル酸メチ
ルエステル濃度は0.05重量%であつた。これはr・
γ−ジメチルブチロラクトン生成の電流効率で78.0
%であり、物質収率は90.9%であつた。実施例1と
同一般備で、実施例1で使用した水酸化ナトリウムを用
いて中和し、γ・γ−ジメチルブチロラクトンを含む有
機層を得、バツチ蒸留にて蒸留精製し、r・γ−ジメチ
ルブチロラクトン2157を得た。次に実施例1と同一
般備に実施例1のリン酸を含む水層を全量仕込み、大気
圧下、加熱温度120℃で水が留出しなくなるまで脱水
し、次に徐々に減圧して真空度15m麓Hgl加熱温度
120℃で4時間脱水して縮合リン酸を得、これにr−
r−ジメチルブチロラクトンを181t仕込み、反応温
度110℃で4時間反応を行つた。これ以後の操作は実
施例1と同様にして行つた。これにより純度99.9%
以上の3−メチル−2−シクロペンチノン103yを得
た。又、未反応のγ・γ−ジメチルブチロラクトンを3
6.2y回収した。
実施例 3 実施例1と同一の電解槽及び設備を用い、陰極液タンク
に、アセトン2,5587、アクリル酸メチルエステル
46.57、97%硫酸327、水4647を仕込み、
陽極液タンクに10%硫酸水溶液3k9仕込んで電解反
応を行つた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 支持電解質として硫酸を用いて、アクリル酸メチル
    エステルとアセトンとの混合液を鉛又は鉛を主成分とし
    て含む合金の陰極上で陰極の電流密度を1.0〜5.0
    A/dm^2の範囲にし、電解液温度を30〜55℃の
    範囲にし、アクリル酸メチルエステル濃度を1.0〜5
    .0重量%の範囲に保つようにアクリル酸メチルエステ
    ルを連続又は間欠に添加して電解還元し、γ・γ−ジメ
    チルブチロラクトンを得、次いでR(縮合リン酸をxH
    _2O・yP_2O_5で表わした時のx/yを示す)
    が1.5<R<2.7の縮合リン酸で該γ・γ−ジメチ
    ルブチロラクトンを脱水環化することを特徴とする3−
    メチル−2−シクロペンテノンの製造方法。 2 該混合液中のアクリル酸メチルエステル濃度が1.
    0〜3.0重量%である特許請求の範囲第1項記載の方
    法。 3 陰極の電流密度が1.0〜3.0A/dm^2であ
    る特許請求の範囲第1項記載の方法。 4 電解液の温度が40〜50℃である特許請求の範囲
    第1項記載の方法。 5 縮合リン酸のRが1.7≦R≦2.1の範囲である
    特許請求の範囲第1項記載の方法。
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