JPS597320B2 - フェガノマイシン群抗生物質の製造法 - Google Patents

フェガノマイシン群抗生物質の製造法

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JPS597320B2
JPS597320B2 JP52022374A JP2237477A JPS597320B2 JP S597320 B2 JPS597320 B2 JP S597320B2 JP 52022374 A JP52022374 A JP 52022374A JP 2237477 A JP2237477 A JP 2237477A JP S597320 B2 JPS597320 B2 JP S597320B2
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feganomycin
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浜夫 梅沢
謙二 前田
雅 浜田
智久 滝田
信義 嶋田
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Microbial Chemistry Research Foundation
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一般式(1) CH3NH2 CH3−C−CH3(CH2)4 一NH−CH−Co−NH−CH−Co−R21)(式
中、R1は水素原子または水酸茶を、R2は水酸基、ア
スパラギン酸残基、アスパルチル・アルギニン残基また
はアスパルチル・グリシル・プロリル・スレオニン残基
を示す。
)で表わされるフエガノマイシン群抗生物質の発酵法に
よる製造法に関するものである。本発明者らは上記一般
式α)に訃いて、R1}よびR2が共に水酸基で表わさ
れる化合物をフエガノマイシン(以下「PHG」という
)、R1が水酸基、R2がアスパラギン酸残基で表わさ
れる化合物をフエガノマイシンD(以下「PHG一田と
いう。)、R1が水酸基、R2がアスパルチル・アルギ
ニン残基で表わされる化合物をフエガノマイシンDR(
以下「PHG−DR]という。)、R1が水酸基、R2
がアスパルチル・グリシル・プロリル・スレオニン残基
で表わされる化合物をフエガノマイシンDGPT(以下
「PHG−DGPT」という。)、R1が水素原子、R
2がアスパラギン酸残基で表わされる化合物をデオキシ
フエガノマイシンD(以下「デオキシPHG一司という
。)と命名した。これらはすべて新規抗生物質である。
な卦本発明ではこれらの化合物を総称してフエガノマイ
シン群抗生物質という。本発明で使用される生産菌はス
トレプトミセス属に属するフエガノマイシン群抗生物質
生産菌であり、その代表的なものとして財団法人微生物
化学研究所において昭和47年9月、山梨県河口湖の土
壌から分離したストレプトミセス・シラートウスMD2
27−A9(StreptOmycescirra−T
usMD227−A9)(以下「MD227A9株」と
いう。
)(工業技術院微生物工業技術研究所受託番号第358
6号、FERM−P黒3586)があげられる。以下に
MD227−A9株の菌学的性状を示す。
1 形態 MD227−A9株は顕微鏡下で分枝した基中菌糸より
蝶旋状の気菌糸を形成し、輪生枝はみとめられない。
成熟した胞子鎖は10個以上の胞子の連鎖をみとめ、胞
子の大きさは0.6〜0.8×1.0〜1.2ミクロン
位で胞子の表面は平滑である。2各種培地にふ・ける生
育状態 色の記載について〔〕内に示す標準はコンテイナ一・コ
ーポレーシヨン・オブ・アメリカのガラ,.ハ,モニイ
.マニユアル(COntainerCOrpOratl
OnOfA]Merica(:!)COlOrHarm
Onymanual)を用いた。
(1)シユクロース・硝酸塩寒天培地(27℃培養)無
色の発育上に、茶白〜ピック白の気菌糸をうつすらと着
生し、溶解性色素はみとめられない〜 (2)グルコース・アスパラギン寒天培地(2rC培養
)発育は無色〜うす茶、気菌糸は着生せず、溶解性色素
もみとめられない。
(3)グリセリン・アスパラギン寒天培地(ISP培地
5,27℃培養)うす黄茶の発育上に、うすピック〔6
ec,P0wderR0se]〜ピック灰〔6gepR
0seGray〕〜赤昧灰の気菌糸を着生し、溶解性色
素はかすかに茶色昧を}びる程度である。
(4)スターチ・無機塩寒天培地(ISP一培地4,2
7℃培養)無色〜うす黄の発育上に、う十ピック〔5e
c,DustyPeach〕〜うす赤茶の気菌糸を着生
し、溶解性色素はかすかに茶色味をおびる程度である。
(5)チロシン寒天培地(ISP一培地7,27℃培養
)灰色黄茶〜黄茶の発育上に、うすピック〔7ec?R
OseMist〕ゞピック灰〔6ge9R0seGra
y〕の気菌糸を着生し、暗い茶の溶解性色素を産生する
(6)栄養寒天培地(2rC培養) 発育は灰昧黄茶〜茶色、気菌糸は着生せず、茶色の溶解
性色素を産生する。
(7)イースト・麦芽寒天培地(SP一培地2,27゜
C培養)うす黄茶〜黄茶の発育土に、うすピック〔7e
c,R0seMist〕〜ピック灰〔6ge,R0se
Gray〕〜赤味灰の気菌糸を着生し、溶解性色素はみ
とめられない。
(8)オートミール寒天培地(ISP一培地3,27℃
培養)無色の発育上に、うすピック〔6ec, P0wderR0se〕〜うす赤茶の気菌糸を着生し、
溶解性色素はみとめられない。
(9)グリセリン・硝酸塩寒天培地(27℃培養)無色
の発育上に、茶白の気菌糸をうつすらと着生し、溶解性
色素はみとめられない。
(10)スターチ寒天培地(27℃培養)無色〜うす黄
、あるいはうすオリーブの発育上にうすピック〜うす赤
茶の気菌糸を着生し、溶解色素はかすかに黄色味を卦び
る程度である。
01)リンゴ酸石灰寒天培地(27℃培養)無色の発育
上に、白の気菌糸をうつすらと着生し、溶解性色素はみ
とめられない。
(12)セルロース(27゜C培養) 発育は無色、気菌糸は着生せず、溶解性色素もみとめら
れない。
03)ゼラチン穿刺培養 単純ゼラチン培地(2『C培養)では、無色〜うす黄茶
の発育上に、白の気菌糸をうつすらと着生し、茶の溶解
性色素を産生する。
グルコース・ペプトン・ゼラチン培地(27℃培養)で
は、発育は灰昧黄茶、気菌糸は着生せず、溶解性色素は
暗い茶を呈する。04)脱脂牛乳(37℃培養) 発育はうす黄茶〜黄茶、わずかな白色の気菌糸を着生し
、明るい茶〜茶色の溶解性色素を産生する。
3生理的性質 (1)生育温度範囲 グルコース・アスパラギン寒天を用い、200C,24
゜C,27゜C,300C,37゜C,500Cの各温
度で試験の結果、500Cを除いて、伺れの温度でも生
育するが、最適温度は27゜C〜30′Cと思われる。
(2)ゼラチンの液化(グルコース・ペプトン・ゼラチ
ン培地、2rC培養ぶよび150!)単純ゼラチン培地
、2『C培養)単純ゼラチン培地の場合は液化はみとめ
られない。
グルコース・ペプトン・ゼラチン培地では、培養後14
日目項から液化が始まり、その作用は中等度〜弱い方で
ある。(3)スターチの加水分解(スターチ・無機塩寒
天培地ふ・よびスターチ寒天培地、何れも27゜C培養
)培養後5日目項から水解性がみとめられ、その作用は
中等度〜強い方である。
(4)脱脂牛乳の疑固・ペプトン化(脱脂牛乳、37゜
C培養)疑固しないで培養後10日目項からペプトン化
が始まり、14日目項には完了する。
その作用は中等度〜強い方である。(5)メラニン様色
素の生成(トリフトン・イースト・プロス、ISP一培
地1、ペプトン・イースト・鉄寒天、ISP一培地6;
チロシン寒天ISP一培地7、何れも27℃培養)何れ
の培地でもみとめられる。
(6)炭素源の利用性(プリド・・ム・ゴトリーブ寒天
培地、ISP一培地9,2rC培養)グルコース、L−
アラビノース、D−フラグドーズを利用して発育し、シ
ユクロース、イノシトール、ラムノース、ラフイノース
、D−マンニトールは利用しない。
D−キシロースは}そらく利用しない。(7) リンゴ
酸石灰の溶解(リンゴ酸石灰寒天、27℃培養)培養後
10日目項から発育周辺のリンゴ酸石灰を溶解し、その
作用は中等度〜強い方である。
(8)硝酸塩の還元反応(1.0%硝酸ソーダ含有ペプ
トン水、Sp一培地8,27℃培養)陽性である。
以上の性状を要約するとMD227−A9株はストレプ
トミセス属に属し、気菌糸は螺旋形成をみとめ、輪生枝
はみられず、胞子の表面は平滑である。
種々の培地で無色〜うす黄茶あるいは黄茶の発育上に、
うすピック〜ピック灰あるいはうす赤茶の気菌糸を着生
し、溶解性色素はほとんどみとめられない。
メラニン様色素は陽性、蛋白分解力、スターチの水解性
は中等度〜強い方である。これらの性状よりMD227
−A9株に近縁の既知菌種を検策するとISP記載から
ストレプトミセス.シラートウス(StreptOmy
cesCirr−Atus)文献1)Nternati
OrlalJOurnalOfSystematicB
acterlOlOgy,22巻〜284頁)1972
年;文献2)TheJOurnalOfAntiblO
tics,Ser.A,l6巻、黒2,59頁、196
3年)とストレプトミセス・グリゼオラベンドウス(S
treptOmycesgriseOlavendus
,InterrlatiOnalJOurnalOfS
ystematicBacterlOlOgy,l9巻
、434頁、1969年)があげられる。次に実際にこ
れら2種の菌株を入手し、MD227−A9株と比較検
討した成績の}如くである。表にみられる如くMD22
7−A9株とストレプトミセス・シラートウスISP5
479株とは、硝酸塩の還元反応、牛乳の凝固およびD
−キシロースの利用性を除いてほぼ一致している。
ストレプトミセス・シラートウスの牛乳の凝固性は文献
2)には陰極と記載されている如く極く弱いもので、又
硝酸塩の還元反応の相異は一般的に余ジ重要とはみとめ
難く、D−キシロースの利用性が一番大きな相異点と判
断される。
他方ストレプトミセス・グリゼオラベンドウスISP5
385株とは、蝶旋形成の有無、牛乳の凝固、さらにL
−アラビノースおよびD−フラグドーズの利用性でも相
異点をみとめる。これらの相異点の中、螺旋形成につい
てはストレプトミセス・グリゼオラベンドウスは文献に
よると気菌糸の先端が鉤状あるいはループ状になる場合
が記載されているが、この比較実験ではISPの培地上
では螺旋形成は全くみとめられず、牛乳の凝固、L−ア
ラビノースの利用と併せてMD227−A9株との大き
な相異点と判断される。これらの点からMD227−A
9株はストレプトミセス・シラートウスに最も近縁の種
と考えられ、ストレプトミセス・シラートウスMD22
7一A9と同定した。
放線菌は人工的に、又自然界で変異をおこし易いが、本
発明にいうMD227−A9はそれらの変異菌のすべて
を包括する。本発明にいうこれらの菌種はフエガノマイ
シン群抗生物質を生産し、本菌種およびその変異菌と明
確に区別されない菌はすべてこれを包含する。本発明に
より、フ、エガノマイシン群抗生物質を製造するには、
先ず前記菌株を放線菌が利用し得る栄養物を含有する培
地で好気的に培養する。栄養源としては、従来から放線
菌の培養に利用されている公知のものが使用でき、例え
ば、炭素源としてはグルコース、デンプン、マルトース
、デキストリン、シェークロース、水飴(デンプン麦芽
糖化物)、大豆油などを単独または組み合わせて用いる
ことができる。無機および有機窒素源としては塩化アン
モニウム、硫酸アンモニウム、尿素、硝酸アンモニウム
、硝酸ソーダ、ペプトン、肉工キズ、酵母工キズ、乾燥
酵母、コーンスチープリカ一、大豆粉、綿実油ガス、カ
ザミノ酸、バクトソイトン、ソリユブルベジタブルプロ
テインなどを単独または組み合わせて用いることができ
る。その他必要に応じて食塩、硫酸マグネシウム、硫酸
銅、硫酸鉄、硫酸亜鉛、塩化マンガン、炭酸カルシウム
、燐酸塩などの無機塩類を加えることができるほか本菌
の生育やフエガノマイシン群抗生物質の生産を促進する
有機物、たとえばアミノ酸類や無機物を適当に添加する
ことができる。培養法としては液体培養法、特に深部撹
拌培養法が最も適している。培養温度は25℃〜40℃
、PHが中性ないし微酸性で培養を行うことが望ましい
。液体培養では通常3日ないし10日間培養を行うとフ
エガノマイシン群抗生物質が培養液中に生成蓄積される
。培養液中の生成量が最大に達したとき培養を停止し、
菌体を瀘別し、得られる培養瀘液中より目的物を精製単
離する。培養瀘液から本物質の精製単離には一般に微生
物代謝生産物をその培養液から単離するために用いられ
る分離精製の方法が利用される。
フエガノマイシゾ詳抗生物質は水によく溶けるがメタノ
ール、エタノール、アセトンをはじめとする一般有機溶
媒には不溶ないし、溶けにくい物質で、その精製はいわ
ゆる水溶性塩基性物質の精製に用いられる方法により行
われる。すなわちカチオン交換樹脂、アンバーライト0
XAD−2訃よび活性炭末による吸脱着法、セフアデツ
クス2G−10,CMセフアデツクス2C−25のカラ
ムクロマトグラフイ一などの方法を適当に組み合わせて
用いることができる。例えば培養瀘液をPH6.5に調
整した後、アンバーライト9XAD−?に吸着させ、水
洗後500/)メタノールで溶出し、活性区分を濃縮後
凍結乾燥する。得られた茶褐色の粗粉末をメタノールで
可溶部分を除去し、不溶物を乾燥後水に溶解し、活性炭
末カラムに吸着後水洗し、0.1規定塩酸:アセトン(
1容:1容)で溶出し、得られた活性区分を弱塩基性樹
脂ダウエツクス444(0Hタイプ)で中和した後濃縮
凍結乾燥し、灰褐色のフエガノマイシン群抗生物質(混
合物)を含有する粗粉末を得る。これを少量の0.05
M食塩水に溶かし、CMセフアデツクス[有]C−25
のカラムに吸着させ、0.05M〜1.0Mの食塩水で
濃度勾配溶出を行うと、0.05M−0.1Mの濃度で
PHG−DGPT,PHG−D、デオキシPHG−Dが
、0.4M付近でPHGが、また0.5M付近でPHG
−DRがそれぞれ溶出される。これらをアンバーライト
C反AD−2に吸着させ、水洗後50%メタノール水で
溶出することにより脱塩し、凍結乾燥する。ここに得ら
れたそれぞれの粗粉末を少量の水に溶かし、セフアデツ
クス9G−10カラムに吸着させ水で展開し、着色物質
を除去し、活性区分を濃縮し凍結乾燥する。淡黄色のP
HG−DGPT,PHG−D1デオキシPHG−Dの混
合物を少量の水に溶かし、CMセフアデツクス9C−2
5のカラムを用い、0.05M食塩水で溶出するとPH
G−DGPT,PHG−D、デオキシPHG−Dの順で
溶出される。各活性区分を前述の方法で脱塩を行い、そ
れぞれの無色粉末を得る。
次に以上の占うにして得たフエガノマイシン群抗生物質
の理化学的性状を示す。
1外 観:無色の粉末 ※ 塩酸塩として測定したものである。
1融 点:フエガノマイシン群抗生物質は明瞭な融点ま
たは分解点を示さないがPHG−D,PHG−DR、デ
オキシPHG−Dは230℃以上で、またPHG,PH
G−DGPTは210℃よね徐々に分解する。
5比旋光度: S紫外線吸収スベクトルリフエガノマイシン群抗生物質
の紫外線吸収スペクトルを第1図に示す。
PHG,PHG−D,PHG−DR,PHG−DGPT
は282nmに肩を有し、288nmに吸収極大を有す
る。
それらのE1″はそれぞれ27.2,22.4,17.
6,1CTIL◆ 9 り ● 9164
2である。
またデオキシPHG−Dは277nm(E1″14.5
)と283nm(El7lρMlCπ14.3)に二つ
の吸収極大を有している。
7赤外線吸収スペクトル:臭化カリウム錠として測定し
たPHG,PHG−D,PHG−DR,PHG−DGP
T訃よびデオキシPHG−Dの赤外線吸収スペクトルを
第2図ないし第6図に示す。
各化合物の吸収極大値(波数?−1 )を以下に示す。
8溶剤に対する溶解性:フエガノマイシン群抗生物質は
メタノール、エタノール、プロパノール、アセトン、酢
酸エチル、酢酸ブチル、エーテルち・よびベンゼンなど
の有機溶媒にはほとんど溶けない。
またPHG,PHG−DR,PHG−DGPTは水によ
く溶けるがPHGD卦よびデオキシPHG−Dはこれら
に比して溶解度が小さい。
9呈色反応:フエガノマイシン群抗生物質は、ニンヒド
リン反応、ライドンスミス反応、ベンタシアノアクオフ
エリエイト反応、パウリ反応は陽性、テトラゾリウムク
ロライド反応、工ールリツヒ反応は陰性を示す。
坂口反応はPHGDRのみ陽性で他は疑陽性を示す。1
0酸加水分解生成物:フエガノマイシン群抗生物質を6
規定塩酸、105゜C、17時間封管中で加水分解後ア
ミノ酸分析を行いそのモル比をもとめた。
その結果を第2表に示す。以上のことから本発明のフエ
ガノマイシン群抗生物質は新規化合物であると判断した
次に本発明のフエガノマイシン群抗生物質の抗菌スペク
トルを第3表訃よび第4表に示す。
フエガノマイシン群抗生物質は、第3表ち・よび第4表
に示す如くグラム陽性菌訃よび陰性菌、カビ、酵母類に
対してはほとんど活性を示さない。しかし抗酸性菌に抗
菌活性を示し、そのうちでPHG−DRは最も強く阻止
した。また既知抗生物質耐性マイコバクテリウム607
に対し交差耐性を示さなかつた。フエガノマイシンDR
のマウスに対する毒性(LD5O)は400mg/Kg
(1.v.)以上で、毒性の弱いことを示した。
フエガノマイシン群抗生物質は以上の結果から明らかな
ように抗結核剤として期待できるものである。以下、本
発明の実施例を示すが、これは単なる一汐1示であつて
何等本発明を限定するものではなく、種々の変法が可能
である。
実施例 1 0ータリ一型振盪機用500m1容バツフル付き三角フ
ラスコに、デンプン1%、グルコース1%、大豆粉1。
5%、第2燐酸カリウム0.1(Ft)、硫酸マグネシ
ウム0.1(:f)、食塩0.3%、硫酸銅0.000
7%、硫酸鉄0.00013%、塩化マンガン0.00
08%、硫酸亜鉛0.0002%、消泡剤としてシリコ
ンKM7O(信越化学製):大豆油(局法)(1:1)
0.05%、PH6.8,l2O℃、20分間オートク
レーブ滅菌した培地120m1をとり、これにMD22
7−A9株(微工研菌寄第3586号)1白金耳を接種
し、28℃、180回転/分、2日間振盪培養した。
これとは別に前記同様の三角フラスコに水飴5%、ポリ
ペプトン0,5%、肉工キズ0.5%、酵母工キズ0.
3%、食塩0.3%、硫酸マグネシウム0.101,、
硫酸銅0.0007(f)、硫酸鉄0.00013%、
塩化マンガン0.0008%、硫酸亜鉛0.0002%
、消泡剤としてシリコンKM−70:大豆油(局法)(
1:1)0.05%PH6.8,l2O℃、20分間、
オートクレーブ滅菌した培地120m1をとり、これに
前記培養液2〜3m1を移植し、前記と同じ条件下で5
日間振盪培養した。培養液はPH6.5で瀘過し、瀘液
101を得た(培養力価25mcg力価/[Ng)。ア
ンバーライトC父AD−211を充填したカラムにこの
瀘液を通し、フエガノマイシン群抗生物質(混合物)を
吸着させ、水洗後5001)メタノール水で溶出した。
活性区分を集め、減圧下で濃縮し、凍結乾燥し、焦茶色
の粉末5.909(38meg/Mg)を得た。これを
250m1のメタノールで処理し、可溶部を除去した後
、不溶部を減圧下で乾燥し、3.829(55meg力
価/Ing)の褐色粗粉末を得た。これを水382m1
に溶かし、活性炭末100m1のカラムに吸着させ、水
洗した後、0,1規定塩酸:アセトン(1:1)で溶出
し、活性区分をダウエツクス244((0H−)で中和
し、減圧下で濃縮凍結乾燥した。得られた灰色粗粉末1
.409(90meg/n]g)を0.05M食塩水5
0m1に溶かし、予め0.05M食塩水で平衡化したC
Mセフアデツクス9C−25500m1のカラムに吸着
させ、0.05M食塩水500m1で溶出した後、0.
3および0.7Mの食塩水各21の直線濃度匂配法で溶
出した。0.05MでPH(l}−DGPT,PHGD
lデオキシPHG−Dの混合物、0.4M付近でPHG
,O.5M付近でPHG−DRの順序で溶出された。
各活性区分をアンバーライト[有]XAD−230m1
に吸着せしめ、水洗した後、50%メタノール水で溶出
する脱塩操作によね得られた活性区分を減圧下で濃縮凍
結乾燥し、それぞれ淡黄白色を}びた粉末87rDg(
287mcg力価/Mg)、無色の粉末10mg(10
0mcg力価/Mg)、無色の粉末50[0g(100
0mcg力価/RDg)を得た。淡黄色を有するPHG
−DGPT,PHG−D1デオキシPHG−Dを含有す
る混合物8701gを水3〜5m1に溶かし、予め水で
膨潤化したセフアデツクス9G−10300m1のカラ
ムを通過させ着色物質を除去し、活性区分を集め3〜5
m1に減圧下で濃縮し、直ちに予め0.05M食塩水で
平衡化したCMセフアデツクス2C−25200m1の
カラムに吸着させ、0.05M食塩水で溶出し、PHG
−DGPT,PHG−D1デオキシPHG一Dの順序で
活性区分を得た。次に前述した脱塩操作により脱塩し、
純粋のPHG−DGPT2Omg(250mcg力価/
Nlg)、PHG−D2OrOg(500mcg力価/
[r!g)、デオキシPHG−DlOmg(500mc
g力価/RDg)の無色粉末を得た。実施例 2 実施例1と同様にしてMD227−A9株(微工研菌寄
第3586号)を培養して得た前培養液31を実施例1
記載の生産培地1201を仕込んだ2001容ステンレ
ス製発酵槽に移植し、28℃4日間通気攪拌方式(回転
数380回/分通気量1201/分)により培養を行つ
た。
フエガノマイシン群抗生物質(混合物)の生成濃度、1
5mcg力価/ml(PHG−DRlOOOmcg力価
/n]g)を含む培養液1001に瀘過助剤ダイカライ
ト9〔ダイカライト・オリエント(株))〕3kgを加
え、菌体を瀘別した。瀘液801を1規定の苛性ソーダ
ーでPH6.5に調整し、アンバーライト9XAD−2
101のカラムに通し、目的成分混合物を吸着させた。
カラムを水洗後50%メタノール水で溶出し、活性区分
を集め、減圧下で濃縮凍結乾燥し、809の焦茶色の粗
粉末(13mcg力価/Mg)を得た。次にこの粗粉末
809をメタノール31で処理し可溶部を除去した後、
不溶部を減圧下で乾燥し、焦茶色の粗粉末40y(20
mcg力価/0!g)を得た。
この粉末を800m1の水に溶かし、活性炭末11のカ
ラムに通し、フエガノマイシン群抗生物質(混合物)を
吸着させ、水洗後、0,1規定塩酸:アセトン(1容:
1容)で溶出し、活性区分をダウエツクス944(0H
−)で中和し、濃縮凍結乾燥した。得られた褐色粗粉采
139(50mcg力価/01g)を0.05M食塩水
200m1に溶かし、予め0.05M食塩水で平衡化し
たCMセフアデツクス9C−2531のガラ に吸着さ
せ、0.05M食塩水6jで溶出した後、0.3M,0
.4′ M,O.5Mの食塩水各61でステップワイス
に溶出した。0.05M濃度でPHG−DGPT,PH
G−D1デオキシPHG−Dの混合物、0.3〜0.4
M濃度付近にPHG,O.5M濃度でPHG−DRの各
成分が溶出された。
各活性区分を実施5例1と同様の脱塩法で脱塩し、減圧
下で濃縮、凍結、乾燥し、PHG−DGPT,PHG−
D1デオキシPHG−Dの淡黄白色をおびた混合物45
0[Ng(366mcg力価/Mg)、PHGの無色粉
末50n]g(100meg力価/Mg)およびPHG
−9DR無色粉末250mg(1000mcg力価/―
を得た。次に淡黄色をおびた混合物45001gを水2
0m1に溶かし、予め水で膨潤化したセフアデツクス9
G−101.51のカラムを通過させ着色物質を除去し
、活性区分を減圧下で10〜15m1に濃縮し、それを
直ちに0.05M食塩水で平衡化したCM−セフアデツ
クス2C−2511のカラムに吸着させ、0.05M食
塩水で溶出するとPHG−DGPT,PHG−D1デオ
キシPHG−Dの順に溶出された。それぞれの活性区分
を前述の脱塩操作により脱塩し、純粋のPHG−DGP
Tl5OW!g(250mcg力価/Mg)、PHG−
Dl5Omg(500mcg力価/O]g)、およびデ
オキシPHG−D5Omg(500mcg力価/Mg)
の無色粉末を得た。
【図面の簡単な説明】
第1図は、フエガノマイシン、フエガノマイシンD1フ
エガノマイシンDRlフエガノマイシンDGPTおよび
デオキシフエガノマイシンDの紫外線吸収スペクトルを
、第2図ないし第6図は臭化カリウム錠として測定した
フエガノマイシン、フエガノマイシンD1フエガノマイ
シンDRlフエガノマイシンDGPTlデオキシフエガ
ノマイシンDのそれぞれの赤外線吸収スペクトルを示し
たものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ストレプトミセス属に属するフエガノマイシン群抗
    生物質生産菌を培地に培養し、フエガノマイシン群抗生
    物質を生成蓄積せしめ、これを採取することを特徴とす
    る一般式▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R_1は水素原子または水酸基を、R_2は水
    酸基、アスパラギン酸残基、アスパルチル・アルギニン
    残基またはアスパルチル・グリシル・プロリル・スレオ
    ニン残基を示す。 )で表わされるフエガノマイシン群抗生物質の製造法。
JP52022374A 1977-03-02 1977-03-02 フェガノマイシン群抗生物質の製造法 Expired JPS597320B2 (ja)

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