JPS597127Y2 - 自動車用空気調和装置 - Google Patents

自動車用空気調和装置

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JPS597127Y2
JPS597127Y2 JP12160679U JP12160679U JPS597127Y2 JP S597127 Y2 JPS597127 Y2 JP S597127Y2 JP 12160679 U JP12160679 U JP 12160679U JP 12160679 U JP12160679 U JP 12160679U JP S597127 Y2 JPS597127 Y2 JP S597127Y2
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JP
Japan
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passage
air
throttle valve
temperature control
control valve
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JP12160679U
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JPS5639313U (ja
Inventor
史郎 斎藤
光司 岩附
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株式会社デンソー
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、冷風と温風との混合割合を変えることにより
温度調整を行うエアミックス式の自動車用空気調和装置
に関し、より具体的にはその冷風と温風とを互いに混合
せしめる混合室の上流側に絞り弁を備えた自動車用空気
調和装置に係る。
一般にこの種自動車用空気調和装置にあっては、ダクト
内に配備されている冷却器の下流に一対の互いに並置関
係に置かれた温風通路及び冷風通路が備えられ、温風通
路には加熱器が配置せられていて冷却器を通過した空気
の一部はその加熱器を通過して下流側に送られ、また冷
却器を通過した空気の残部は、その加熱器をバイパスし
て冷風通路を通って下流側へ送られる。
その温風通路及び冷風通路から送られた空気は混合室内
へ導入され、その混合室内で混合されて温風吹出口又は
ベント吹出口から車室内へ送られる。
温風通路及び冷風通路には、温度調節弁が備えられ、そ
の温度調節弁は温風通路を開き且つ冷風通路を閉じる最
大暖房位置と、温風通路を閉じ且つ冷風通路を開く最大
冷房位置との間で連続的に移動可能にされ、こうして温
風通路及び冷風通路の通路面積を変えることにより、そ
れら通路を通る空気の流量を変え、もって吹出口から流
出せられる空気の温度を制御している。
上記の装置において更に、その温風通路及び冷風通路の
下流端と混合室との間の流路には絞り弁が備えられ、そ
の絞り弁は温度調節弁がそれの最大暖房位置及び最大冷
房位置以外のそれらの間の位置にある時その流路の断面
積を絞る作動位置に置かれ、温風通路及び冷風通路から
の夫々の温風及び冷風をその絞られた流路に通して混合
室内へ導入してその混合室内でのそれら温風及び冷風の
均一な混合を確実ならしめ、もって温度制御性を高める
ようになっているとともに、温度調節弁がそれの最大暖
房位置及び最犬冷房位置にある時、即ち温風通路及び冷
風通路のうちのいずれか一方が全閉され、温風か冷風の
いずれか一方のみが混合室内へ送られて空気の混合が必
要とされない場合、絞り弁で流路を絞ることはもはや必
要とされず、むしろその絞り弁が温風又は冷風の流れに
対する抵抗として作用してしまうがため、流路に実質的
に影響を及ぼさない非作動位置にその絞り弁を位置せし
め、もってその絞り弁による圧力損失の発生を防止する
ようにしたものが従来提案されている。
この絞り弁の作動を制御する従来の制御装置は、温度調
節弁を作動せしめる温度調整レバーの位置を検出する検
出スイッチと、その絞り弁を作動せしめるダイヤフラム
作動器とを有し、そのダイヤフラム作動器はエンジンの
インテークマニホルドに負圧配管を介して接続されてい
てそのインテークマニホルド内の負圧がそのダイヤプラ
ム作動器に導入せられるようにされ、前記負圧配管には
電磁弁が備えられ、その電磁弁は検出スイッチにより作
動せられてその負圧配管を開閉するようにされている。
そして、温度調節弁をそれの最大冷房及び最大暖房位置
に位置せしめる位置に温度調整レバーが置かれると、検
出スイッチが閉じ、それにより電磁弁が付勢されて負圧
配管を開き、インテークマニホルド内の負圧がダイヤフ
ラム作動器に導入せられ、もって絞り弁が流路に実質的
に影響を及ぼさない非作動位置に置かれるよう構或され
ている。
このように、絞り弁を備えた従来の空気調和装置にあっ
ては、絞り弁が温度調節弁の開度調節操作と直接関連し
て操作されずに、電気スイッチ機構、電磁弁、ダイヤフ
ラム機構等によりその温度調節弁の操作とは別個に操作
されるようになっているがために、構造が複雑となって
コスト高は避けられず、しかも保守、点検にも多大な時
間と費用が必要であった。
本考案は上述の問題に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは簡単な、そして安価な構造でもって絞り
弁の制御を可能ならしめる自動車用空気調和装置を提供
することである。
かかる本考案の目的は、温度調節弁と絞り弁とを互いに
から動き連結(Iost−motionconnect
ion)せしめるリンク機構を備え、温度調節弁がそれ
の最大暖房位置に近接した位置からその最大暖房位置も
しくは最底温度位置へ移動する際及びその温度調節弁が
それの最大冷房位置もしくは最底温度位置に近接した位
置からその最大冷房位置もしくは最底温度位置へ移動す
る際その温度調節弁のその動きをリンク機構により絞り
弁に伝えて流路の断面積に実質的に影響を及ぼさない非
作動位置にその絞り弁を移動せしめるとともに、温度調
節弁がそれの最大暖房位置に近接した位置と最大冷房位
置もしくは最底温度位置に近接した位置との間を移動す
る際その温度調節弁のその動きをリンク機構により絞り
弁に伝えないで流路の断面積を絞る作動位置にその絞り
弁を移動せしめる構或でもって達或された。
以下本考案の一実施例を添附図面を参照して説明する。
第1図は本考案による自動車用空気調和装置を概略的に
示し、その空気調和装置は、一端に空気人口1を、他端
に一対の空気出口3及び5を備えたダクト7を有してい
る。
空気人口1の所には遠心ファン9が備えられ、そのファ
ン9はモータ11により回転駆動せられてその空気人口
1からダクト7内に空気を導入するようになっている。
図示?ていないが、空気人口1の所には内外気切換箱が
備えられていて、車室内空気又は車室外空気を切換ダン
パによりダクト7内に選択的に導入し得るようになって
いる。
ファン9の下流側でダクト7内には冷凍サイクルの冷媒
蒸発器からなるエバポレータで構威された冷却器13が
配備されていてダクト内を通る空気を冷却する。
その冷却器13の下流側でダクト内には壁部材15が配
備されていてダクト内通路を2つの通路、即ち温風通路
17及び冷風通路19に分割せしめ、その温風通路17
内にはエンジン冷却水を熱源とする加熱器21が配備さ
れ、冷却器13を通過してその温風通路17内に流入せ
られる空気がその加熱器21で加熱されて下流へ送られ
る。
冷風通路19は冷却器13を通過した空気を、加熱器2
1をバイパスさせて下流側へ導くようになっている。
通路17及び19の下流側でダクト7内には混合室23
が配置され、その混合室は上流側で通路17及び19の
下流端に連通し、下流側で一対の空気出口3及び5に連
通し、2つの通路17及び19から送られる空気すなわ
ち温風と冷風がその混合室23内で混合されて一対の空
気出口3及び5に流入せられる。
その一対の空気出口3及び5の一方3はダクト25を介
して乗員足元に向って開口している図示しない温風吹出
口に連通し、他方の空気出口5はダクト27を介して乗
員上半身に向って開口している図示しないベント吹出口
に連通せられている。
それら一対の空気出口3及び5には夫々吹出口切替ダン
パ29及び31が備えられていて、それらダンパの位置
により空気出口3及び5が選択的に切替開閉されるよう
になっている。
温風通路17及び冷風通路19の上流側には温度調節弁
33が備えられ、その温度調節弁は枢軸35で枢動可能
に取付けられダンパ37を有している。
そのダンパは温風通路17を開き且つ冷風通路19を閉
じる二点鎖線で示した最大暖房位置Aとその温風通路1
7を閉じ且つ冷風通路19を開く一点鎖線で示した最大
冷房位置Bとの間を連続的に無段階に移動可能にされて
いる。
ダンパ37の下流側の端部には一体に回動するプレート
38が設けられており、このプレートにはピン39が固
着せられ、そのピン39にはワイヤ41が固定されてい
る。
そのワイヤ41は外管43を通って車室内計器盤部の温
度調整レバー45に固着せられている。
温度調整レバー45はrHOT,で表示されている最大
暖房位置とrcOOL,で表示されている最大冷房位置
との間で枢軸47のまわりを移動可能にされていて、そ
の温度調整レバー45が最大暖房位置と最大冷房位置と
の間で移動せられる際そのレバー45の運動はワイヤ4
1を介して温度調節ダンパ37に伝達され、それにより
そのダンパ37は枢軸35を中心として最大暖房位置A
及び最大冷房位置B間を移動せしめられるようになって
いる。
温風通路17及び冷風通路19の下流端と混合室23と
の間の流路には絞り弁51が備えられ、その絞り弁51
は枢軸53及び55のまわりに夫々枢動可能に装着され
た2枚の絞り板57及び59を有し、それら絞り板57
及び59は通路17及び19の下流端と混合室23との
間の流路の断面積を絞る位置すなわち第1図において実
線で示した作動位置と、その流路の断面積に実質的に影
響を及ぼさない位置すなわち第1図中一点鎖線で示す非
作動位置との間で移動可能にされている。
本考案による自動車用空気調和装置は更に、温度調節弁
33のダンパ37と絞り弁51の絞り板57及び59と
を互いにから動き連結(Iost−motioncon
nection)せしめるためのリンク機構を有し、そ
れから動き連結用リンク機構は、枢軸35のまわりを自
由に回転可能なようにその枢軸35に取付けられたディ
スク63を有し、そのディスク63には細長い円弧状溝
孔65が設けられ、温度調節ダンパ37の下流側端部の
プレート38に固着せられたピン39がその円弧状溝孔
65内に摺動可能に嵌合せしめられている。
また、ディスク63には2個のピン67及び69が固着
せられ、細長い板状リンク部材71及び73の夫々の一
端部に備えられている細長い溝孔75及び77内にそれ
らピン67及び69が夫々摺動可能なように嵌合せられ
ている。
から動き連結用リンク機構は更に、絞り板57に一体的
に取付けられてその絞り板57とともに枢軸53のまわ
りを枢動可能にされたレバー79と、絞り板59に一体
的に取付けられてその絞り板59とともに枢軸55のま
わりを枢動可能にされた2本のアーム81及び83を備
えたL字形レバー85とを有し、板状リンク部材71及
び73の夫々の他端はレバー79及びL字形レバー85
の一方のアーム83に枢軸により夫々枢動可能に連結さ
れている。
レバー79とL字形レバー85の他方のアーム81とは
リンク部材87により互いに連結され、そのリンク部材
87の一端はレバー79に、また他端はL字形レバー8
5の他方のアーム81に夫々枢軸により枢動可能に連結
されている。
L字形レバー85の一方のアーム83にはコイルスプリ
ングからなるばね部材89が取付けられていてそのL字
形レバー85を停止部材91に当接せしめるような偏倚
力をそのL字形レバーに作用せしめ、それによりそのL
字形レバー85に一体的に取付けられている絞り板59
を第1図中実線で示された作動位置に偏倚せしめるよう
になっている。
ばね部材89によりL字形レバー85に作用せしめられ
る偏倚力はリンク部材87を介してレバー79に伝えら
れ、それによりそのレバー79がそれに関連せしめられ
た停止部材93に当接せしめられる位置に偏倚せしめら
れるとともに、そのレバー79に一体的に取付けられて
いる絞り板57を第1図中実線で示された作動位置に偏
倚せしめるようになっている。
次に、本考案による自動車用空気調和装置の作動につい
て第1図乃至第3図を参照して説明する。
暖房時、図示されていないモード切替レバーによりダン
パ31は空気出口5を全閉する第2図に示した位置に置
かれる。
ファン9により空気人口1からダクト7内に導入された
空気は冷却器13を通って温風通路17内に流入し、そ
の通路17内に備えられている加熱器21を通って加熱
されて下流へ送られ、一方冷風通路19内に流入した空
気は加熱器21をバイパスして下流へ送られ、通路17
及び通路19からの空気は絞り弁51の絞り板57及び
59により絞られた流路を通って混合室23内に送られ
る。
絞り弁51はそれにより絞られた流路を空気流が通過す
る際その空気流の速度を高め、その速度の高められた空
気流が混合室23内に流入せられる際その空気流の速度
エネルギが圧力エネルギに変換され、それにより混合室
内での空気の均一な混合を確実ならしめている。
混合室23内で均一に混合せられた空気は空気出口3か
らダクト25を通り、温風吹出口から車室内空間に送ら
れる。
その車室内空間に送られる空気の温度は温度調整レバー
45により制御される。
即ち、その温度調整レバー45が第1図に示された中間
位置から「HOT」で表示された最大暖房位置へ向って
移動せられると、そのレバー妬,の運動は温度調節弁3
3のダンパ37の下流側端部のプレート38に固着せら
れたピン39に伝えられ、そのピン39はテ゛イスク6
3に設けられている溝孔65内で第1図において時計方
向に摺動せられてそのダンパ37を第1図中二点鎖線で
示した最大暖房位置Aへ向けて移動せしめる。
その移動により温風通路17内へ流入する空気量は増加
し、逆に冷風通路19へ流入する空気量は減少する。
こうして加熱器2を通過する空気量が増加せしめられ、
混合室23内へ流入せられる空気の温度が高められる。
温度調整レバー45が第1図に示された中間位置からr
HOT,で表示された最大暖房位置に近接した位置まで
移動せられる間、ピン39はディスク63の溝孔65内
を第1図に示された中間位置からその溝孔65の一端9
7に当接するまで移動し、その間そのピン39はディス
ク63に何等の作用も及ぼさない。
即ち、ピン39がその移動をしている間、そのディスク
63板状リンク部材71, 73,レバー79, 85
及びリンク部材87で構成されるリンク機構はそのピン
39の動き、即ち温度調節ダンパ37の動きを絞り弁5
1に伝達せず、絞り弁51はばね部材89により第1図
に実線で示された作動位置、即ち絞り位置に保持される
温度調整レバー45がそれの最大暖房位置に近接した位
置まで移動せられると、ピン39は溝孔65の一端97
に当接せしめられる。
第2図に示されるように、温度調整レバー45をそれの
最大暖房位置へ更に移動せしめるとピン39は溝孔65
の一端97に当接したままでディスク63を図において
時計方向に回転せしめる。
そのディスクの回転に伴い、ピン67及び69も図にお
いて時計方向に移動する。
板状リンク部材71に設けられている溝孔75の一端に
当接しているそのピン67の移動により、そのリンク部
材71は移動せられ、それによりそのリンク部材71に
連結せられているレバー79が枢軸53のまわりを図に
おいて反時計方向に約90度にわたって回動して停止部
材93から離れ、絞り板57は第2図に示される非作動
位置へ移動せしめられる。
そのレバー79の約90度にわたる回動運動はリンク部
材87を介してL字形レバー85に伝えられ、そのL字
形レバー85がばね部材89の力に抗して図において時
計方向に約90度回動して停止部材91から離れ、それ
により絞り板59が第1図中一点鎖線で、また第2図に
示した非作動位置へ移動せられる。
こうして、温度調整レバー45がそれの最大暖房位置に
近接した位置からその最大暖房位置まで移動せられると
、温度調節弁33のダンパ37は冷風通路19を全閉す
る最大暖房位置Aに近接した位置からその最大暖房位置
まで移動せられると同時に、そのダンパ37の運動はデ
ィスク63、リンク部材71. 73、レバー79,8
5及びリンク部材87でなるリンク機構により絞り弁5
1に伝えられてその絞り弁の絞り板57及び59が流路
断面積に実質的に影響を及ぼさない非作動位置に位置せ
られる。
ダンパ37が冷風通路19を全閉する第2図に示した最
大暖房位置Aに位置せられる際冷却器13を通過した空
気は総べて温風通路17を通って下流へ送られるため、
その空気の混合室23内での混合を均一ならしめるとい
う絞り弁51の作用はもはや必要でなく、この時絞り弁
51が第1図の実線で示す絞り位置にあれば、その絞り
弁51により空気流に抵抗が生じ、圧力損失となって空
気調和装置の効率を低下せしめてしまうだけである。
このように最大暖房時、絞り弁51は非作動位置に移動
せられることにより、最大暖房時のその絞り弁51によ
る圧力損失の発生が防止せられる。
温度調整レバー45を第2図に示されている最大暖房位
置Aから移動させて車室内空間へ送られる温風の温度を
下げる場合、そのレバー45の運動はピン39に伝えら
れて、ピン39はディスク63の溝孔65内を図におい
て反時計方向に移動する。
それにより、そのピン39によってディスク63に作用
せしめられていた力が除かれ、L字形レバー85はばね
部材89の力により停止部材91に当接せられるまで移
動せられるとともにそのL字形レバー85の移動はリン
ク部材87によりレバー79に伝えられてそのレバーが
それの停止部材93に当接せられるまで移動せられ、こ
うして絞り弁51が第1図中実線で示される作動位置、
即ち絞り位置に位置せられる。
冷房時、図示されていないモード切換レバーによりダン
パ29は空気出口3を全閉する位置に置かれ、温風通路
17及び冷風通路19から絞り弁51により絞られた流
路を通って混合室23内に流入せられた空気はそこで均
一に混合され、空気出口5からダクト27を通り、ベン
ト吹出口から車室内空間に送られる。
その車室内空間へ送られる空気の温度を下げることが望
まれる場合、温度調整レバー45は第1図に示された中
間位置から「COOL」で表示された最大冷房位置へ向
って移動せられる。
そのレバー45の移動はワイヤ41によりピン39に伝
えられてそのピンを第1図に示された中間位置から溝孔
69の他端99に向って図において反時計方向にその溝
孔69内で移動せしめる。
それにより、温度調節弁のダンパ37は第1図中一点鎖
線で、また第3図に示した最大冷房位置Bへ向けて移動
せられ、冷風通路19内へ流入する空気量は増加し、逆
に温風通路17内へ流入する空気量は減少する。
こうして、加熱器21を通過する空気量が次第に減少せ
られて混合室23内へ流入する空気の温度が下げられる
温度調整レバー45が第1図に示された中間位置からr
cOOL」で表示された最大冷房位置に近接した位置ま
で移動せられる間、ピン39はディスク63の溝孔65
内を第1図に示された中間位置からその溝孔65の他端
99まで移動し、その間そのピン39はディスク63に
何等の作用も及ぼさない。
即ち、ピン39がその移動をしている間、そのディスク
63、板状リンク部材71, 73、レバー79, 8
5及びリンク部材87で構或されるリンク機構はそのピ
ン39の動き、即ち温度調節ダンパ37の動きを絞り弁
51に伝達せず、絞り弁51はばね部材89により第1
図に実線で示された作動位置、即ち絞り位置に保持され
る。
温度調整レバー45がそれの最大冷房位置に近接した位
置まで移動せられると、ピン39は溝孔65の他端99
に当接せしめられる。
第3図に示すように、温度調整レバー45をそれの最大
冷房位置へ更に移動せしめると、ピン39は溝孔65の
一端に当接したままでディスク63を図において反時計
方向に回転せしめる。
そのディスクの回転に伴い、ピン67及び69も図にお
いて反時計方向に移動する。
板状リンク部材73に設けられている溝孔77の一端に
当接しているそのピン69の移動により、そのリンク部
材73は移動せられ、それによりそのリンク部材73に
連結されているL字形レバー85がばね部材89の力に
抗して枢軸55のまわりを図において時計方向に約90
度にわたって回動して停止部材91から離れ、絞り板5
9は第1図において一点鎖線で、また第3図に示される
非作動位置へ移動せしめられる。
そのL字形レバー85の約90度にわたる時計方向の回
動運動はリンク部材87を介してレバー79に伝えられ
、そのレバー79は図において半時計方向に約90度回
動して停止部材93から離れ、それにより絞り板57が
第1図中一点鎖線でまた第3図に示した非作動位置へ移
動せられる。
こうして、温度調整レバー45がそれの最大冷房位置に
近接した位置からその最大冷房位置まで移動せられると
、温度調節ダンパ37は温風通路17を全閉する最大冷
房位置Bに近接した位置からその最大冷房位置まで移動
せられると同時に、そのダンパ37の運動はディスク6
3、リンク部材71, 73、レバー79, 85及び
リンク部材87でなるリンク機構により絞り弁51に伝
えられて、その絞り弁の絞り板57及び59が流路面積
に実質的に影響を及ぼさない非作動位置に位置せられる
温度調整レバー45を第3図に示されている最大冷房位
置から移動させて車室内空間へ送られる冷風の温度を上
げる場合、そのレバー45の運動はピン39に伝えられ
て、そのピン39はディスク63の溝孔65内を図にお
いて時計方向に移動する。
それにより、そのピン39によってディスク63に作用
せしめられていた力が除かれ、L字形レバー85はばね
部材89の力により停止部材91に当接せしめられるま
で移動せられるとともにそのL字形レバー85の移動は
リンク部材87によりレバー79に伝えられてそのレバ
ーがそれの停止部材93に当接せられるまで移動せられ
、こうして絞り弁51が第1図中実線で示される作動位
置、即ち絞り位置に位置せられる。
以上述べた通り、本考案による自動車用空気調和装置に
あっては、温度調節弁33のダンパ37と絞り弁51の
絞り部材57及び59とをリンク機構61によりから動
き連結せしめてそのダンパ37の開度調節操作によって
絞り弁51が操作されるよう構或されているがため、電
気スイッチ機構、電磁弁、ダイヤフラム機構等によりダ
ンパの操作と全く別個に絞り弁を操作せしめるよう構或
された従来のものに較べ、最大暖房、最大冷房時の通風
抵抗を減少せしめるための構造が安価なリンク機構だけ
ですみ、コストの大幅な低減化が可能となり、その実用
効果は極めて多大である。
尚、上述した実施例は単なる例示であって本考案では様
々な変更が可能である。
例えば、ばね部材89はL字形レバー85に取付けられ
ているとして示されているけれども、そのばね部材は絞
り板57及び/又は59に取付けても、あるいはレバー
79に取付けてもよく、要は絞り板57及び59をそれ
の作動位置、即ち絞り位置に向けて偏倚せしめればよい
更に、最大冷房時絞り板59のみを非作動位置へ移動さ
せ絞り板57を作動位置に保ち、また最大暖房時絞り板
57のみを非作動位置へ移動させ、絞り板59を作動位
置に保つよう構或してもよく、この場合、リンク部材8
7を取外し、その代わりにばね部材をレバー79にも取
付けてそのレバーを停止部材93に当接せしめるよう偏
倚せしめればよい。
また、レバー79及び土字形レバー85を夫々ダンパ9
2及び31にリンク機構により連結せしめて、最大冷房
時にダンパ29により空気出口3を、また最大暖房時に
ダンパ31により空気出口5を夫々全閉せしめるよ構戒
することも可能である。
更に加えて、板状リンク部材71及び73に夫夫溝孔7
5及び77を備える代わりに、その板状リンク部材に突
起ピンを備え、テ゛イスク63に溝孔を備えるようにし
ても、あるいはレバー79及び85に溝孔を備えるよう
にしても同様の作用が得られる。
また、前述の実施例では、冷却器13による冷房機能を
も有する自動車用空調装置について説明したが、冷却器
13を持たない自動車用空調装置にも本考案は全く同様
に適用できる。
この場合は、暖房時の温度制御が冷風通路19を通る低
温の車室外空気と、温風通路17を通り加熱される空気
との風量割合を調整することにより行なわれる。
そして、温度制御弁33のダンパ37を位置Bに操作す
ることにより、空気人口1からの導入空気はすべて冷風
通路19を通り、そのまま車室内へ吐出される。
従って、この場合は、位置Bが最底温度位置となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による自動車用空気調和装置の全体を示
す概略図、第2図は最大暖房時の諸部材の関係を示す部
分概略図、及び第3図は最大冷房時の諸部材の関係を示
す部分概略図である。 1・・・空気入口、3,5・・・空気出口、7・・・ダ
クト、9・・・ファン、11・・・モータ、13・・・
冷却器、15・・・壁剖材、17・・・温風通路、19
・・・冷風通路、21・・・加熱器、23・・・混合室
、25, 27・・・ダクト、29, 31・・・ダン
パ、33・・・温度調節弁、35・・・枢軸、37・・
・ダンパ、38・・・プレート、39・・・ピン、41
・・・ワイヤ、43・・・外管、45・・・温度調整レ
バー、47・・・枢軸、51・・・絞り弁、53. 5
5・・・枢軸、57, 59・・・絞り板、63・・・
ディスク、65・・・溝孔、67. 69・・・ピン、
71. 73・・・板状リンク部材、75. 77・・
・溝孔、79・・・レバー、81. 83・・・アーム
、85・・・L字形レバー、87・・・リンク部材、8
9・・・ばね部材、91.93・・・停止部材、97.
99・・・溝孔の一端及び他端。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 一端に空気入口を、他端に空気出口を備えたダクトと、
    前記ダクト内に配備されていて前記空気入口から導入さ
    れた空気を下流側に導く第1の通路と、 前記第1の通路内に配備されていて該第1の通路を通る
    空気を加熱するための加熱器と、前記空気入口から導入
    された空気を、前記加熱器をバイパスさせて下流側に導
    く第2の通路と、前記ダクト内に配置されていて上流側
    で前記第1及び第2の通路の下流端に、及び下流側で前
    記空気出口に夫々連通せしめられ、前記第1及び第2の
    通路から送られた空気を混合せしめるための混合室と、 前記第1の通路を開き且つ前記第2の通路を閉じる最大
    暖房位置と、該第1の通路を閉じ且つ該第2の通路を開
    く最大冷房位置もしくは最底温度位置との間で移動可能
    な温度調節弁と、 前記第1及び第2の通路の下流端と前記混合室との間の
    流路に備えられていて該流路の断面積に実質的に影響を
    及ぼさない非作動位置と、該流路の断面積を絞る作動位
    置との間で移動可能な絞り弁と、 前記絞り弁に弾性力を作用せしめるばね部材と、 前記温度調節弁と前記絞り弁とを互いにから動き連結せ
    しめるリンク機構とを有し、該リンク機構は、前記温度
    調節弁がそれの前記最大暖房位置に近接した位置から該
    最大暖房位置へ移動する際及び該温度調節弁がそれの前
    記最大冷房位置もしくは最底温度位置に近接した位置か
    ら該最大冷房位置もしくは最底温度位置へ移動する際該
    温度調節弁のその動きを前記絞り弁に伝えて前記ばね部
    材の力に抗して該絞り弁をそれの前記非作動位置へ移動
    せしめ、かつ前記温度調節弁がそれの前記最大暖房位置
    に近接した前記位置と前記最大冷房位置もしくは最底温
    度位置に近接した前記位置との間を移動する際該温度調
    節弁のその動きを前記絞り弁に伝えないで前記ばね部材
    をして該絞り弁をそれの前記作動位置に保持せしめるよ
    う構威されていることを特徴とする自動車用空気調和装
    置。
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