JPS597070Y2 - 遠心成形装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は遠心戊形装置に関し、特に回転型の内面上に取
付けたゴム型上に樹脂管やモルタル管や複合管を遠心戊
形し、そして未硬化管の状態でゴム型とともに取出して
塑性加工部（曲管或形部）に渡せ得る遠心或形装置に関
するもので、その目的とするところは、塑性加工用の型
上に未硬化管を遠心或形し、そしてこれらを回転型から
一体に取出し得る装置を提供するところにある。

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図において回転軸芯１よりも上方は或形前を、下方
は戊形後を示している。

２は半径方向において二つ割（分割）可能な回転型で、
複数個のロール３を介して前記回転軸芯１の周りに回転
可能であり、その回転動力はロール３側から与えられて
いる。

４は回転型２の内周面上に取付け可能な中間型で、第１
図〜第３図に示すように螺旋状のプレート５を本体とし
、そしてプレート５の螺旋状に対向する側縁間は回転軸
芯１の方向に一定範囲内で摺動可能な嵌合部６を介して
結合してある。

すなわちプレート５の一側縁は外方に曲がった内側フッ
ク部７に形威され、また他側縁は内方に曲がった外側フ
ック部８に形威されている。

これらフック部７，８は互いに嵌合し、その嵌合状態に
おいて一定範囲９内で摺動可能に構威してある。

１０は中間型４の内周面上に取付け可能なゴム型で、フ
ツソゴム、シリコン、ウレタンなどからなり、その両端
には外側へのリング部１１ Ａ，１１ Ｂが形或されて
いる。

１２ Ａ，１２ Ｂは回転型２の両端に嵌め込まれるリ
ング状のゴム押え治具で、前記リング部１１ Ａ，１１
Ｂの外周面と内側面、ならびにこの内側面に続くゴム
型外周面が接当可能となる。

１３Ａ，１３Ｂは回転型２の両端に取付けられる端面治
具で、その内端がゴム型１０に嵌入可能な筒部１４Ａ，
１４Ｂと、前記リング部１１ Ａ，１１ Ｂの外側面に
接当可能な鍔部１５Ａ，１５Ｂとからなり、この鍔部１
５Ａ，１５Ｂと前記ゴム押え治具１２Ａ，１２Ｂとを固
定具１６Ａ，１６Ｂで一体化することにより、ゴム型１
０の両端リング部１１ Ａ，１１ Ｂを回転型２側に固
定させる。

前記端面治具１３Ａ，１３Ｂの内面は内側径よりも外側
径が大なテーパ面１７Ａ，１７Ｂに形或してある。

さらに両テーパー面１７Ａ，１７Ｂの内側端に内方への
環状突部１８Ａ，１８Ｂを形或している。

第１図における回転軸芯１よ｝フも上方、ならびに第２
図は或形前を示している。

すなわち回転型２に挿入された中間型４は直管状をなし
、そして嵌合部６は一定範囲９の摺動を許す状態に縮め
られている。

また中間型４に挿入されたゴム型１０は、ゴム押え治具
１２Ａ，１２Ｂと端面治具１３Ａ，１３Ｂとによりその
両端リング部１１ Ａ，１１ Ｂが該回転型２側に固定
されている。

かかる状態で回転型２を回転軸芯１の周りに回転させな
がら、いずれかの端面治具１３Ａ，１３Ｂの中央貫通孔
を通してゴム型１０の或形内面上に樹脂液、強化繊維、
砂などの材料を供給して、第１図における回転軸芯１よ
りも下方に示すように製品（管）１９を遠心或形する。

材料の供給時にその一部が端面治具１３Ａ，１３Ｂの内
部にこぼれ落ちることがある。

これは外開きのテーパ面１７Ａ，１７Ｂによって自動的
に排出されることになる。

また製品１９の両面縁には環状突部１８ Ａ，１８ Ｂ
が位置していることから、該部におけるパリの発生はな
くなる。

製品１９が未硬化（半硬化）のときに回転型２は停止さ
れる。

次いで回転型２を分割して、中間型４ならびにゴム型１
０とともに製品１９を取り出す。

このとき端面冶具１３Ａ，１３Ｂも一体に取出される。

その後、両端面治具１３Ａ，１３Ｂを介して第４図に示
すように全体を曲げる。

この曲げ加工に際して外径側は第５図に示すように一定
範囲９内の摺動が行なわれ、以ってクリアランス２０が
生じるように伸びることになる。

また内径側は第６図に示すように一定範囲９を維持した
状態になる。

すなわち製品１９の曲げ加工は、内径側は縮まず、外径
側が伸びることによって行なわれる。

曲げ加工し硬化させたのち両端面治具１３Ａｊ３Ｂを取
外す。

そして中間型４を、その螺旋方向とは逆方向にねじって
広径させ、ゴム型１０側から除去する。

その後、ゴム型１０から曲管が取出される。

以上述べたように本考案によると、中間型に挿入したゴ
ム型の内周面上に製品（未硬化管）を遠心或形でき、こ
れらを一体に取出して塑性加工（曲げ加工）させること
ができる。

すなわち塑性加工用型となる中間型内に遠心威形すると
かでき、遠心戊形から塑性加工への作業を一連として迅
速に行なうことができる。

また塑性加工（曲げ加工）は、内径側は縮まず、外径側
が伸びることによって行なわれることから、しわのない
曲管を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は縦断面正面図
、第２図は縦断側面図、第３図は第１図におけるＡ部拡
大図、第４図は曲げ戊形時の正面図、第５図は第４図に
おけるＢ部拡大断面図、第６図は同Ｃ部拡大断面図であ
る。 ２・・・・・・回転型、４・・・・・・中間型、５・・
・・・・プレート、６・・・・・・嵌合部、７・・・・
・・内側フック部、８・・・・・・外側フック部、９・
・・・・・一定範囲、１０・・・・・・ゴム型、１３
Ａ ，１３ Ｂ・・・・・・端面治具、１９・・・・・
・製品（管）、２０・・・・・・クリアランス。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 分割可能な回転型と、この回転型の内周面上に取付け可
   能な中間型と、この中間型の内周面上に取付け可能なゴ
   ム型とを有し、前記中間型は、螺旋状のプレートを本体
   とし、そしてプレートの螺旋状に対向する側縁間は軸芯
   方向に一定範囲内で摺動可能な嵌合部を介して結合した
   ことを特徴とする遠心或形装置。