JPS596811Y2 - 台紙付き医療用絆創膏 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、医療用絆創膏の改良に関する。

従来、斯絆創膏には種々構造のものがあるが、いずれも
、使用に際して絆創膏の粘着面に貼付けた剥離紙の剥ぎ
取りに両手を要し、従って、例えば採血作業の場合、採
血器を逐一卓上へ置き替えなければならない等、手間ど
り、これが作業能率を低下させる一因をなしていた。

このため、最近、医療業界に於で、絆創膏を台紙から剥
がし献血者の腕に貼付ける作業が片手操作で行ない得、
採血等の作業の迅速化が図れる医療用絆創膏の出現が強
く要望されていたが、現在そのようなものは存在してい
ない。

本考案は、粘着面の中央に吸収部材を配備した絆創膏を
台紙の貼付部に貼り付け、吸収部材の一方の貼着面上へ
貼付したＶ字状剥離紙を、台紙の空間部に位置させるこ
とにより、上記要望を満足し、使用性の向上、作業の迅
速化を企図した新規な医療用絆創膏を提供するものであ
る。

以下、図面に示す実施例に基づき本考案を具体的に説明
する。

図面は、包装容器１中へ本考案に係る医療用絆創膏を２
段に積層して収容した状況を示したもので、容器の形態
及び資材は種々考えられるが、図示例では、折りたたみ
式紙容器を使用し、後壁１１の上縁に蓋片１２を連設し
、開口面を開閉すると共に、前壁には上縁両端部から底
壁近傍に沿い切取り用ミシン目１３を設けて剥ぎ取り可
能となし、容器１中の下段の絆創膏の取出しの便宜を図
っている。

更に容器１の底壁下面には複数の両面テープ１４を配備
して、テーブル上面等に貼付け固定し得るようになして
いる。

本考案の医療用絆創膏は、上記容器１内に適合する幅、
長さを有す台紙２の上面に、複数枚の絆創膏３を隣接し
て剥離可能に貼付したもので、台紙２は、絆創膏を剥離
可能に止着すべくシリコン等の表面処理を施こした紙材
を使用し、貼付け部２１の両端部に支え片２２ ． ２
２を下向きに具え、該支え片２２．２２間に於いて長手
方向に沿う一方の側辺を支え片２２と同一幅だけ下向き
に折り曲げて、支え片２２の前側端部に支え片２２から
前方へ突出する側壁２５ ．２５を形威し、この側壁２
５ ．２５間に空間部２３を形或する如くなしている。

又、両支え片２２ ．２２の外面には、適所に１乃至複
数の両面テープ２４を配備し、容器内に台紙を接着固定
するようになす。

絆創膏３は、台紙幅と略一致する長さを有するもので、
粘着面の中央部に脱脂綿等の吸収部材３１を配備し、部
材３１の一方の粘着面上に２つ折りの剥離紙３２を、そ
の屈曲部側を部材３１に近接して貼り付け、且つ該剥離
紙３２部分を前記、貼付け部２１から突き出し、容器１
と台紙２との間の空間部２３に位置させ、絆創膏３の剥
ぎ取りを容易となしている。

尚、本案絆創膏の製造に際しては、帯状台紙の上面へ同
一幅の帯状の絆創膏部材を貼付け、包装容器に合せて、
これを截断し、又、絆創膏部材に対しトムソン加工によ
り台紙を残して、截断線を施こし、大量生産を行なうこ
とは勿論である。

第７図は、本考案の第２実施例を示したもので、台紙２
上面には長手方向に隣接して複数の絆創膏３を貼着し、
各絆創膏の上面に夫々複数枚の絆創膏３′を積層状態に
貼付けており、この場合、積層絆創膏は下部より上部に
亙り剥離紙３２側を漸次手元側へ臨出させて剥ぎ取り操
作の簡易化を画っている。

しかして、本案絆創膏を例えば採血後の止血等に使用す
るに際しては、予め、容器前壁をミシン目１３に沿って
切欠き、開放し、容器内の絆創膏３の取出しを容易とな
した後、容器１をテーブル上面等、適当個所に接着固定
する。

次いで、採血後、一方の手に採血器を握持した優、他方
の手指にて空間部２３に位置した剥離紙３２を含む絆創
膏の端部を撮み上方へ引張るとき、絆創膏３は台紙表面
から容易に剥離し、そのまま吸収部材３１を患部に当て
かい粘着面を押えて、貼着した後、剥離紙３２の折返し
片３３を腕に沿って下方向に引張り、剥し、臨出した粘
着面を押えるだけで、絆創膏３は、台紙からの剥離から
手腕に対する貼着作業の総てを片手操作にて行なうこと
ができる。

本考案は以上の如く、粘着面の中央に吸収部材を配備し
、吸収部材の一方の粘着面上へ、■字状剥離紙を貼付け
た絆創膏を台紙上へ貼着し、剥離紙部分を台紙の側辺が
ら空間部に突き出し位置させたから、剥離紙部分をつま
み、これを引張り上げるだけで絆創膏を台紙から剥ぎ取
り、そのまま患部に貼り付ける作業を片手操作にて行な
い得る。

従って従来の如く、絆創膏の使用に両手作業を要せず、
作業の迅速化が達威される等、構或簡易にして実用上の
優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る絆創膏を容器に収納した状況を示
す斜視図、第２図は医療用絆創膏の斜視図、第３図はＡ
−Ａ線断面図、第４図はＢ−Ｂ線断面図、第５図は絆創
膏の斜視図、第６図はＣ−Ｃ線断面図、第７図は第２実
施例を示す断面図である。 ２・・・・・・台紙、２１・・・・・・貼付け部、２２
・・・・・・支え片、３・・・・・・絆創膏、３１・・
・・・・吸収部材、３２・・・・・・剥離紙。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 貼り付け部２１の側辺に前方へ突出した側壁２５．２５
   を設けてその間に、空間部２３を形或した台紙２と前記
   空間部を含む台紙２幅と略一致する長さを有す複数の絆
   創膏３とからなり、各絆創膏３は細幅シ一トの表面に粘
   着層を形或し、粘着層長さ中央に吸収部材３１を配備し
   、吸収部材３１の一方の粘着面上に２つ折りの剥離紙３
   ２をその屈曲部側を吸収部材３１に近接して貼付し、前
   記台紙２の貼り付け部２１に複数の絆創膏をその剥離紙
   部分を空間部２３に位置させて剥離可能に隣接貼付した
   ことを特徴とする台紙付き医療用絆創膏。