JPS596387Y2 - 冷蔵庫 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は庫内に設けた収納室に食品貯蔵用のケースを出
入れ可能に設けた冷蔵庫に係り、特に収納室を開閉する
蓋に関連する構造を改良した冷蔵庫に関する。

従来、冷蔵庫にはその庫内に収納室として別体の収納箱
を設けると共に、肉等の貯蔵用ケースを前記収納箱に出
入れ可能に設けたものがある。

而してこの種冷蔵庫では、収納箱開閉用の蓋を収納箱開
口部縁に回動可能に設けると共に、ケースの出入れ操作
に関連して該蓋を開閉回動させるためのクランク機構等
を設けている。

しかしながらこれによれば、クランク機構の構造が複雑
で、それだけ故障しやすく、また組立作業に手間を要し
、さらには価格の高騰化を来す不具合がある。

本考案は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的
は、肉等の貯蔵用の収納室を開閉する蓋部材の開閉回動
構造が非常に簡単で、ケースの出入れ時等における蓋部
材の開閉を容易且つ確実に行ない得、蓋部材の開閉に関
連する故障の虞がなく、また組立作業も簡単で、さらに
価格の低廉化を図り得る冷蔵庫を提供するにある。

以下本考案の実施例につき図面を参照して説明する。

１は冷凍室２及び冷蔵室３を仕切壁４により上下に区分
して有する冷蔵庫本体、５は前記冷蔵室３上部奥方に配
設した冷蔵室用冷却器、６は前記冷蔵室３内に上下３段
に設けた棚、７は冷凍室用扉、８は冷蔵室用扉である。

さて、９は収納室形戊用の収納箱で、内部に収納室１０
を有し、また上面奥方には冷気取入用の孔部９ａを形成
してあり、該収納箱９は庫内即ち冷蔵室３内において前
記冷蔵室用冷却器５の下方に位置するように上段の棚６
に載置固定されている。

１１は肉等の貯蔵食品を収納するためのケースで、前記
収納室１０内にこれの出入用開口部１２を介して出入れ
可能に設けられている。

該ケース１１は、第３図に示すように、前面上部及び上
面を開放し、その左右側壁には略逆Ｌ字状の案内部１３
を連続して一体に有し、また前面下部には手掛部１４を
一体に形或している。

１５．１５は前記ケース１１の左右両側板の下部奥方に
突設した案内突起で、前記収納箱９の左右両側板内面に
夫々設けた案内凹部１６（左側板に設けたもののみ図示
）に摺動可能に嵌合されて、ケース１１の出入れに伴う
移動を案内する。

１７は蓋部材で、これの上端を前記出入れ用開口部１２
縁に回動可能に設けられ、常時は出入れ用開口部１２を
手掛部１４との協働で閉塞するようにして自重により垂
下している（第２図参照）。

而して、肉等の貯蔵食品を取出すためにケース１１を収
納室１０より引出す場合、手掛部１４に手を掛け引出す
。

するとケース１１か゛引出されると共に、これに伴う案
内部１３の移動により蓋部材１フが案内部１３に沿って
自づと上方に開回動ずる（第４図参照）。

また、ケース１１を収納室１０内に収絶する場合、ケー
ス１１を収納室１０内に押込む。

すると、これに伴う案内部１３の奥方への移動により蓋
部材１７が該案内部１３に沿って自づと閉回動し、ケー
ス１１の収納が終了したところで哨重により垂下し、手
掛部１４との協働で出入れ用開口部１２を閉塞する。

而して上記構或の本実施例によれば、ケース１１の収納
時においては蓋部材１７の自重により収納室１０を閉塞
し、且つケース１１の出入れ時においてはケース１１の
出入れに伴う移動により直接蓋部材１７の開閉回動を行
なうようにしたがら、ケース１１の出入れに際し蓋部材
１７の開閉回動を自づと行ない得、また蓋部材１７を自
重によって垂下する構成としたので、構或が簡単であり
、しがち、ケース１１において蓋部材１７の開閉回動を
案内する案内部１３を、該ケース１１の側壁によって構
或したので、該案内部１３を別途設ける必要がなく、総
じて、クランク機構等を設ける従来とは異なり構造が非
常に簡単で且つ部品数が少なく、それだけ故障の虞が少
ないと共に、組立作業も非常に簡単となり、さらにはこ
れらにより価格の低廉化に寄与できる。

また、本実施例によれば、ケース１１の上面ばかりでな
く前面上部をも開放したがらケース１１内の貯蔵食品の
収納及び取出しが容易である。

尚、上記実施例では、案内部１３を略逆Ｌ字状としたが
、案内部は斯かる形状とせずとも、ケース１１の側壁を
単なる平板状に形或することによりその上端をそのまま
案内部とする構戒でもよく、その他本考案は上記し且つ
図面に示す実施例のみに限定されるものではなく、要旨
を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。

本考案は以上の記述から明らかな様に次の効果を得るこ
とができる。

（Ｉ）収納室の前面を閉鎖するところの蓋部材を該収納
室の開口縁部に回動可能に垂下して設けたので、該蓋部
材の閉塞をその自重をもって行なうことができ、蓋閉塞
保持のための機構を要さず、構或の簡単化及び部品数の
減少を図り得る。

（ＩＩ）ケースの引出しに伴って蓋部材の回動を案向す
る案内部を、該ケースの側壁を利用する構或としたので
、該案内部自体も別途設ける必要がなく、これによって
も構戒の簡単化及び部品数の減少を図り得、総じて蓋部
材の開閉に関連する故障の虞が全くなく、また組立作業
も簡単ならしめ得、さらには価格の低廉化を図ることも
できる。

（ＩＩＩ）ケースの上面ばかりでなく前面の少なくとも
上部も開放する構或としたので、貯蔵食品の収納及び取
出しを容易ならしめ得る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は冷蔵庫全体の
縦断側面図、第２図はケースを収納室内に収納した状態
を示す要部の拡大縦断側面図、第３図はケースを単体で
示す拡大斜視図、第４図はケースを収納室より引出して
示す作用説明図である。 図面中、１は冷蔵庫本体、３は冷蔵室（冷却室）、９は
収納箱、１０は収納室、１１はケース、１３は案内部、
１７は蓋部材である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 庫内に設けられ前面を開口する収納室と、この収納室内
   にこれの開口を介して出入可能に配置され前面の少なく
   とも上部及び上面が開放されたケースと、前記収納室の
   開口縁部に回動可能に垂下して設けられ常には前記収納
   室の前面を閉塞し且つ前記ケースの引出しに伴い該ケー
   スが側壁に有する案内部に案内されて開回動ずる蓋部材
   とを具備して或る冷蔵庫。