JPH0722385U - 冷蔵庫の野菜容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 野菜容器の蓋体に設けた突起を、同野菜容器
の側壁に設けた案内溝に嵌合しつつ滑らせる。 【構成】 冷蔵庫の野菜容器１１は、同野菜容器１１の
左右の側壁上面に案内溝１０１と、野菜容器１１の蓋体
１２を閉じた時、突起２２を収納するための凹部１００
とを備える。また、同野菜容器１１の蓋体１２の外枠２
０の下面に、パッキン２１と、同蓋体１２を支持しなが
ら、前記案内溝１０１に嵌合しつつ移動する突起２２
と、同蓋体１２の上面前方に開閉動作を行うための把手
２５とを備える

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、野菜を新鮮な状態で長期保存するため、容器内を高湿度に保持する 密閉のための蓋体を備えた冷蔵庫の野菜容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図３に従い、従来の野菜容器の概要を説明する。１は冷蔵庫本体で、外箱２と 内箱３と、これら両箱間に充填された断熱材４とにより構成されている。内箱３ 内部は仕切り板５によって冷蔵室６と野菜室７とに区切られている。 そして、冷蔵室６の前面には開閉自在に冷蔵室扉８が設けられ、野菜室７の前 面には引き出し自在の野菜室扉９が設けられており、同野菜室扉９の裏面にフレ ーム１０が取付けられ、同フレーム１０上に上面を開口した野菜容器１１が着脱 自在に設けられ、同野菜容器１１の上面の開口部には、同開口を密封するための スライド開閉式の蓋体１２が密接して取付けられている。 次に、この野菜容器１１の要部について図４を参照して説明する。 前記野菜容器１１の左右両側の上面前部に戸車２３を収納するための、例えば、 半円形の凹部１００を設けている。 また、前記蓋体１２には、同蓋体１２の周囲に設けられた外枠２０の下面の周 縁にパッキン２１を設けるとともに、同外枠２０およびパッキン２１の左右の両 側に下垂して、蓋体フランジ（鍔）２４を開閉の際の脱落防止用の案内として設 け、前記外枠２０の左右の下面前部でパッキン２１の間に戸車２３を設けるとと もに、同蓋体１２の上面前方に開閉のための凹形状の把手２５を設ける。 以上のように構成されているので、前記蓋体１２を閉めた状態では、パッキン ２１は野菜容器１１の前後左右の側壁の上面に密着するとともに、戸車２３が凹 部に落ち込むように収納される。 前記蓋体１２を開ける状態では、戸車２３が凹部から上方にある野菜容器１１ の側壁の上面に乗り上がり、パッキン２１は同側壁の上面から離れた状態になる とともに、蓋体フランジ２４が同側壁の外面に接触しつつ移動して案内をし、前 記戸車２３が滑らかに回転して、蓋体１２が後方に移動する。 ところが、従来例では、開閉動作を円滑に行うために、戸車２３を利用するた め、組立工数および戸車２３自身の価格により、コストアップの問題があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記問題点に鑑みなされたもので、野菜容器の蓋体に設けた突起が同 野菜容器の側壁上面に設けた案内溝に嵌合し、同蓋体が滑らかにスライドして開 閉する冷蔵庫の野菜容器を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、仕切り板で冷蔵室と区切られた野菜室の前面に、 引き出し式の野菜室扉を設け、同野菜室扉の裏面に取り付けたフレームに上面を 開口し、同開口部を密閉するスライド式の蓋体を備えた野菜容器を取付けてなる 冷蔵庫の野菜容器において、 前記野菜容器の上部両側に同突起を嵌合するための連続した案内溝と、同案内 溝の前端部に同突起を収納する凹部とを設けるとともに、前記蓋体の下面両側に 同蓋体を支持する突起と、同蓋体の下面周縁に密閉のためのパッキンとを設けて なる。

【０００５】

【作用】

以上のように構成したので、蓋体は野菜容器の左右側壁上面の案内溝に嵌合し た突起によって支持され、同突起が案内溝中を滑って前方あるいは後方にスライ ドして移動するので、野菜容器の蓋体が開閉できる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案による冷蔵庫の野菜容器について、図を用いて詳細に説明する。 図１は本考案による冷蔵庫の野菜容器の一実施例を示す側面図である。なお、 図４の従来例と同一の箇所には同一番号を付し、その説明は省略する。 この実施例では、仕切り板５は前部に冷気戻り用貫通孔３２を備え、野菜室７ を閉じた室として冷蔵室６から区切る。野菜容器１１は収容した野菜が放出する エチレンガスを拡散させるエチレンガス透過膜３０を設けるとともに、前部に冷 気戻り用貫通孔３１を有する蓋体１２を設け、同野菜容器１０の前部下方から上 方に同冷気戻り用貫通孔３１を通して冷気を流出させることにより、冷却される 。 以下、図２（イ）に従い、本考案による冷蔵庫の野菜容器の要部を説明する。 野菜容器１１は、同野菜容器１１の左右の側壁上面に連続した案内溝１０１と、 野菜容器１１の蓋体１２を閉じた時、突起２２を収納するための凹部１００とを 備える。 また、野菜容器１１の蓋体１２の左右の外枠２０の下面に、同蓋体１２を支持 しながら、前記案内溝１０１に嵌合しつつ滑って移動する突起２２と、蓋体１２ の下面周縁にパッキン２１と、同蓋体１２の上面前方に開閉の際、手掛かりとす るための把手２５とを設けてなる。

【０００７】 本考案による冷蔵庫の野菜容器の要部動作を、図２の（ロ）を参照しながら説 明する。 野菜容器１１の蓋体１２が閉じた状態では、同蓋体１２は前方に位置し、外枠 ２０の下面に設けた突起２２は、凹部１００の深さを突起２２の高さとパッキン ２１との差より大きくしているので、野菜容器１１の左右の側壁上面に備えた凹 部１００の中に落ち込むように収納されるとともに、蓋体１２の外枠２０の下面 に設けたパッキン２１が野菜容器１１の前後左右の側壁の上面に密着する。 前記蓋体１２を開ける状態では、上記突起２２が凹部から上方にある野菜容器 １１の側壁の上面に乗り上がることにより、パッキン２１と同側壁の上面が離れ た状態になるとともに、同突起２２は野菜容器１１の側壁の上面に設けられた案 内溝１０１に嵌合しつつ、後方に移動し蓋体１２が開く。 尚、突起２２とパッキン２１とを野菜容器１１の左右の側壁上面に備えるとと もに、凹部１００と案内溝１０１とを蓋体１２の外枠２０の下面に設けるように しても良い。 また、突起２２と凹部１００のすべりを滑らかにするため、例えば、テフロン のような摩擦係数の小さい材料で表面を形成しても良い。 また、蓋体１２を閉じた状態に安定させるため、突起２２の収納位置が１つの 位置となるように、凹部１００が底部に更に凹み２００を備えても良い。

【０００８】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案では野菜容器の蓋体に設けた突起が同野菜容器の 側壁上面に設けた案内溝に嵌合し、同蓋体が滑らかにスライドして開閉する冷蔵 庫の野菜容器を実現できる。 従って、従来、蓋体に備えられていた戸車を不要とし、部品および工数コスト を低廉にすることができるメリットがある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による冷蔵庫の野菜容器の一実施例の側
面図である。

【図２】本考案による冷蔵庫の野菜容器の要部を拡大し
た実施例斜視図およびその動作を表す側面図である。

【図３】従来の冷蔵庫の野菜容器の一実施例の側面図で
ある。

【図４】従来の冷蔵庫の野菜容器の要部を拡大した実施
例斜視図である。

【符号の説明】

１ 冷蔵庫本体 ２ 外箱 ３ 内箱 ４ 断熱材 ５ 仕切り板 ６ 冷蔵室 ７ 野菜室 ８ 冷蔵室扉 ９ 野菜室扉 １０ フレーム １１ 野菜容器 １２ 蓋体 ２０ 外枠 ２１ パッキン ２２ 突起 ２３ 戸車 ２４ 蓋体フランジ（鍔） ２５ 把手 ３０ エチレンガス透過膜 ３１ 冷気戻り用貫通孔 ３２ 冷気戻り用貫通孔 １００ 凹部 １０１ 案内溝 ２００ 凹み

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 仕切り板で冷蔵室と区切られた野菜室の
   前面に、引き出し式の野菜室扉を設け、同野菜室扉の裏
   面に取り付けたフレームに上面を開口し、同開口部を密
   閉するスライド式の蓋体を備えた野菜容器を設けてなる
   冷蔵庫の野菜容器において、 前記野菜容器の上部両側に案内溝と、同案内溝の前端部
   に凹部とを設けるとともに、前記蓋体の下面両側の前記
   凹部に対応する位置に、前記案内溝に嵌合して移動する
   同蓋体を支持する突起を設け、かつ、同蓋体の下面周縁
   に密閉のためのパッキンとを設けてなることを特徴とす
   る冷蔵庫の野菜容器。
2. 【請求項２】 上記突起の高さがパッキンの高さより大
   きい請求項１記載の冷蔵庫の野菜容器。
3. 【請求項３】 上記突起の表面および案内溝の表面を摩
   擦係数の少ない部材で構成した請求項１記載の冷蔵庫の
   野菜容器。
4. 【請求項４】 上記凹部が曲面で構成され、かつ、１つ
   の極小点を備える請求項１記載の冷蔵庫の野菜容器。
5. 【請求項５】 上記凹部の最大深さが突起の高さとパッ
   キンの高さの差より大きい請求項１記載の冷蔵庫の野菜
   容器。