JPH0722387U - 冷蔵庫 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 野菜室扉をスライド式に開閉する際、仕切り
板に下垂して設けたストッパで、野菜容器の蓋を自動開
閉させる。 【構成】 １は冷蔵庫本体で、外箱２と内箱３と、これ
ら両箱間に充填された断熱材４とで構成さる。内箱３内
部は仕切り板５によって冷蔵室６と野菜室７とに区切ら
れ、冷蔵室６の前面には冷蔵室扉８が設けられ、野菜室
７の前面には引き出し自在の野菜室扉９が設けられてお
り、同野菜室扉９の裏面にフレーム１０が取付けられ、
同フレーム１０上に上面を開口した野菜容器１１が設け
られ、同野菜容器１１の上面の開口部には、同開口部を
密閉するための蓋体１２が取付けられている。詳しく述
べると、仕切り板５は前部に冷気戻り用通路３２および
下面前部に前部ストッパ２５を、下面後部に後部ストッ
パ２６を備える。また、蓋体１２の両側に水平なフラン
ジ３４を設けるとともに、野菜室７は上部両側の内箱３
に、前記フランジ３４に対応する位置に突条３３を備
え、エチレンガス透過膜３０を中央部に備える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、冷蔵庫に係わり、より詳細には野菜容器を密閉するための蓋体の開 閉機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図４に従い、従来の冷蔵庫の概要を説明する。１は冷蔵庫本体で、外箱２と内 箱３と、これら両箱間に充填された断熱材４とにより構成されている。内箱３内 部は仕切り板５によって冷蔵室６と野菜室７とに区切られている。 そして、冷蔵室６の前面には開閉自在に冷蔵室扉８が設けられ、野菜室７の前 面には引き出し自在の野菜室扉９が設けられており、同野菜室扉９の裏面にフレ ーム１０が水平状態に取付けられ、同フレーム１０上に上面を開口した野菜容器 １１が着脱自在に設けられ、同野菜容器１１の上面の開口部には、同開口部を密 閉するためのスライド開閉式の蓋体１２が密接して取付けられている。 次に、この冷蔵庫の要部について図５を参照して説明する。 前記野菜容器１１の左右両側の上面前部にローラ２２を収納するための、例えば 、半円形の凹部１００が設けられている。 また、前記蓋体１２には、同蓋体１２の下面周縁にパッキン２１を設けるとと もに、同蓋体１２の左右の両側に垂下する垂直フランジ２４を開閉の際の脱落防 止用の案内として設け、前記蓋体１２の左右の下面前部でパッキン２１の間にロ ーラ２２を設けるとともに、同蓋体１２の上面前方に開閉のための凹形状の把手 ２５を設ける。 以上のように構成されているので、前記野菜室扉９を引き出して、前記蓋体１ ２を閉めた状態では、ローラ２２が凹部に落ち込むように収納されることにより 、パッキン２１は野菜容器１１の前後左右の側壁の上面に密着する。 また、前記野菜室扉９を引き出して、蓋体１２を開ける状態では、ローラ２２ が凹部から上方にある野菜容器１１の側壁の上面に乗り上がり、パッキン２１は 同側壁の上面から離れた状態になるとともに、垂直フランジ２４が同側壁の外面 に接触しつつ移動して案内をし、前記ローラ２２が滑らかに回転して、蓋体１２ は後方に移動する（開く）。 ところが、従来例では、容器内を高湿度に保持する密閉のため、野菜室扉９を 引き出した状態で、野菜の収納および野菜を取り出す毎に、蓋体１２を開けたり 閉めたりする開閉の煩わしさがあった。。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記問題点に鑑みなされたもので、野菜室の仕切り板に垂下して設け たストッパにより、野菜室扉を引き出す動作あるいは押し込む動作に伴い、野菜 容器の蓋体が野菜容器の開口部を開けたりあるいは密閉したり、自動開閉できる 冷蔵庫を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、仕切り板で冷蔵室と区切られた野菜室の前面に、 引き出し式の野菜室扉を設け、同野菜室扉の裏面に取り付けたフレームに上面を 開口し、同開口部を密閉するスライド式の蓋体を備えた野菜容器を設けてなる冷 蔵庫において、 前記野菜容器の上面両側の前端部に凹部を設け、前記蓋体の下面両側の前記凹 部に対応する位置に同蓋体を支持するローラと、下面周縁に密閉のためのパッキ ンとを設けるとともに、前記仕切り板の下面前部の前記蓋体の前端に対応する位 置および下面後部の前記蓋体の後端に対応する位置にそれぞれ垂下するストッパ を設けてなる。

【０００５】

【作用】

以上のように構成したので、野菜室扉を引き出す動作により、蓋体は仕切り板 の下面前部に設けた前部ストッパに突き当たるとともに、野菜容器が前方に移動 するので、ローラが凹部の後部斜面を登る、その結果、蓋体が上方に持ち上がり つつ前記野菜容器の蓋体が開いた状態で引き出される。 野菜室扉を野菜室に押し込み収納する動作により、蓋体は仕切り板の下面後部 に設けた後部ストッパに突き当たるとともに、野菜容器が後方に移動するので、 ローラが凹部の後部斜面を下って移動するので、その結果、蓋体が下方に下がり つつ前記野菜容器は同蓋体で蜜閉された状態に収納される。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案による冷蔵庫について、図を用いて詳細に説明する。 図１および図２に従い、本考案による冷蔵庫の一実施例を説明する。 尚、図４の従来例と同一の箇所には同一番号を付し、その説明は省略する。 この実施例では、仕切り板５は前部に冷気戻り用通路３２および下面前部に前 部ストッパ２５を備えるとともに下面後部に後部ストッパ２６を備え、野菜室７ を閉じた室として冷蔵室６から区切る。 そして、収容した野菜が放出するエチレンガスを拡散させるエチレンガス透過 膜３０を中央部に備えた蓋体１２を野菜容器１１の開口部に設ける。従って、野 菜容器１１は、同野菜容器１１の前部下方から上方に同冷気戻り用通路３２を経 由して冷気を流出させることにより、冷却される。 また、野菜容器１１の開口部を密閉する蓋体１２は、同蓋体１２の両側に沿っ て前後に水平なフランジ３４を設けるとともに、野菜室７は同野菜室７の上部両 側の内箱３に、前記フランジ３４に対応する位置に、同蓋体１２を案内支持する 突条３３を備える。

【０００７】 本考案による冷蔵庫の要部動作を、図３に従って説明する。 先ず、野菜室扉９が閉じられ野菜容器１１の蓋体１２が閉じられつつ移動する 場合、同蓋体１２は仕切り板５の後部に設けた後部ストッパ２６（図示は省略） に突き当たり、野菜容器１１が後方に移動するので、同蓋体１２の下面に設けた ローラ２２は、野菜容器１１の左右の側壁３１上面に備えた前記凹部１００の中 に落ち込むように収納される。何となれば、前記凹部１００の深さをローラ２２ の高さとパッキン２１との差より大きく設定しているからである。 また、同時に、蓋体１２が下方に移動し、同蓋体１２のの下面に設けたパッキ ン２１が野菜容器１１の前後左右の側壁３１の上面に密着する。 次に、野菜室扉９を引き出して前記蓋体１２が開けられつつ移動する場合、同 蓋体１２は仕切り板５の前部に設けた前部ストッパ２５に突き当たり、上記ロー ラ２２が凹部１００から上方にある野菜容器１１の側壁３１の上面に乗り上がる ことにより、パッキン２１と同側壁３１の上面が離れた状態になるとともに、同 ローラ２２は野菜容器１１の側壁３１の上面を回転するとともに同側壁３１の後 部に移動し、同蓋体１２の後部は案内支持する突条３４（図２に示した）上に乗 り、蓋体１２が開いた状態の野菜容器１１が引き出される。 尚、ローラ２２とパッキン２１とを野菜容器１１の左右の側壁３１上面に備え るとともに、凹部１００を蓋体１２の下面に設けるようにしても良い。 また、蓋体１２を閉じた状態に安定させるため、ローラ２２の収納位置が１つ の位置となるように、凹部１００が底部に更に凹み２００を備えても良い。

【０００８】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案では野菜室の仕切り板に垂下して設けたストッパ により、野菜室扉の引き出し式開閉動作に伴い野菜容器の蓋体が、前記ストッパ に接触し、同蓋体が上下方向に滑らかに移動するようにし、野菜室扉を引き出し た状態では野菜容器の開口部が開き、あるいは野菜室扉を収納した状態では野菜 容器の開口部を密閉する冷蔵庫を実現できる。 従って、従来の冷蔵庫の持つ問題点である、野菜室扉を引き出してから更に野 菜容器の蓋を開けたり、また、野菜容器の蓋を密閉してから更に野菜室扉を押し 込む動作を不要にし、冷蔵庫の使い易さを向上できるメリットがある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による冷蔵庫の一実施例の側面図であ
る。

【図２】本考案による冷蔵庫の一実施例のＡ−Ａ’断面
図である。

【図３】本考案による冷蔵庫の動作を表す要部を拡大し
た側面図である。

【図４】従来の冷蔵庫の一実施例の側面図である。

【図５】従来の冷蔵庫の要部を拡大した実施例斜視図で
ある。

【符号の説明】

１ 冷蔵庫本体 ２ 外箱 ３ 内箱 ４ 断熱材 ５ 仕切り板 ６ 冷蔵室 ７ 野菜室 ８ 冷蔵室扉 ９ 野菜室扉 １０ フレーム １１ 野菜容器 １２ 蓋体 ２１ パッキン ２２ ローラ ２４ 垂直フランジ（鍔） ２５ 前部ストッパ ２６ 後部ストッパ ３０ エチレンガス透過膜 ３１ 側壁 ３２ 冷気戻り用通路 ３３ 突条 ３４ フランジ（鍔） １００ 凹部 ２００ 凹み

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 仕切り板で冷蔵室と区切られた野菜室の
   前面に、引き出し式の野菜室扉を設け、同野菜室扉の裏
   面に取り付けたフレームに上面を開口し、同開口部を密
   閉するスライド式の蓋体を備えた野菜容器を設けてなる
   冷蔵庫において、 前記野菜容器の上面両側の前端部に凹部を設け、前記蓋
   体の下面両側の前記凹部に対応する位置に同蓋体を支持
   するローラと、下面周縁に密閉のためのパッキンとを設
   けるとともに、前記仕切り板の下面前部の前記蓋体の前
   端に対応する位置および下面後部の前記蓋体の後端に対
   応する位置にそれぞれ垂下するストッパを設けてなるこ
   とを特徴とする冷蔵庫。
2. 【請求項２】 前記野菜室の上面両側の前後方向に突条
   を設けるとともに、蓋体の両側に沿って前後方向に水平
   なフランジを設け、同フランジが、前記突条により支持
   されることを特徴とする請求項１記載の冷蔵庫。
3. 【請求項３】 上記ローラの高さをパッキンの高さより
   大きくしたことを特徴とする請求項１記載の冷蔵庫。
4. 【請求項４】 上記凹部の後部をなだらかな斜面で構成
   してなることを特徴とする請求項１記載の冷蔵庫。
5. 【請求項５】 上記凹部の最大深さをローラの高さとパ
   ッキンの高さの差より大きくしてなることを特徴とする
   請求項１記載の冷蔵庫。