JPS596357B2

JPS596357B2 - 電気炉天井

Info

Publication number: JPS596357B2
Application number: JP8813077A
Authority: JP
Inventors: 忠彦松野; 文明倉科; 貞男櫻井; 敏郎橋本; 澄男大石; 利治田中
Original assignee: Kurosaki Refractories Co Ltd
Current assignee: Krosaki Harima Corp
Priority date: 1977-07-22
Filing date: 1977-07-22
Publication date: 1984-02-10
Also published as: JPS5423006A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は小天井交換式の電気炉天井に関する。

電気炉操業条件の厳しさから、炉寿命の延長を計るため
、耐火ライニングの検討が昔よシ続けられている。

特に天井の場合、炉の形式、重量の制限、炉体よシの切
離し、炉体の傾動、集塵、電極の出し入れ等の条件があ
るため改善するうえにも数々の制限を受け、−足跳びに
向上させることが難かしい。

通常、試みられる耐火ライニングの材質の適正化につい
ては珪石質から現在の高アルミナ質、あるいは塩基性質
へと進んでいる。

材質の検討と併せて、天井構造、レンガの形状も種々試
みられ、現在では天井レンガの吊シ押え構造の採用によ
り寿命延長に効果をあげている。

一方、耐火ライニングの損耗を押えるため、天井に冷却
構造を組込むことが提案され寿命延長が計られているが
、この方式の場合、安全性、操業条件等により一部のも
のに限られている。

種々の天井寿命延長化が計られているにもかかわらず、
天井全体として見た場合、天井中央部の小天井といわれ
る部分と大天井部分の損傷程度に大きな差があり、小天
井部は大天井部のわずか半分位の寿命である。

従って、大天井部は百分使えるのに小天井部の寿命によ
って天井全体の寿命が決定されてしまうという不合理が
ある。

炉の形式や操業条件によっては、前記小天井部の損傷が
生じた際、天井全体をは天井構築時の構築台へ移動させ
、一旦冷却した後、小天井部のみを取壊して小天井部を
再度外シ直す方法が採られている所もあるが、天井の冷
却時間、小天井取壊し、再構築等で煩雑な作業を要して
お沙、又、採用できる炉も限られている。

本発明は、斜上の電気炉天井の現状に鑑みなされたもの
で、その要旨とするところは小天井部を大天井部に対し
て載置嵌合に構成すると共に当該小天井部には吊具に対
する着脱自在な連結部を付備し、かつ、小天井部と大天
井部との嵌合構成部に位置決めガイド機能を付与させて
なることによって小天井部をオンライン上にても交換可
能として、その取替交換の迅速化を図かり、もって、炉
蓋の連続操業をよシ高めんとするものである。

以下、本発明の詳細を実施例図にもとづいて説明する。

第１図において、１は小天井耐火物部、２は該小天井耐
火物部１の腹部に巻付けのシェルで２これには適宜間隔
配置をもって、後述のインナーリングに対する係止載置
用の側方突き出し部２ａが、後述受座に対する嵌合ガイ
ドとして下方先細なるをよしとして何形され、さらに、
この突き出し部２ａの側面にはフック３が取付けられて
あり、その下端縁部に大天井部と小天井部との継目部に
対するエアーカーテン及冷却用空気送流用の管路４を設
けるをよしとする。

５はフック６に吊架の前記フック３に対応して分枝腕か
らなる吊具で、その屈曲垂下腕部５ａには係合用孔５ｂ
が穿孔されである。

なお、当該屈曲垂下腕部５ａの内側端縁は該シェル２へ
の覆嵌着ガイドとして下方拡がりのテーパー面に形成す
るとよい。

７は大天井耐火物部、８はルースイング、９はスポーク
、１０はインナーリング、１１は該インナーリング１０
上に設けられた該突き出し部２ａの受座で、これは上拡
がりに形成してガイド機能をもたせるとよい。

上述構成では、吊具５をシェル２に覆嵌着した状態で、
これを水平回転動操作することによって、フック３と係
合用孔５ｂの係合、脱係を行ない得る。

また、係合しての吊シ上げ、吊り下ろしによって小天井
部の脱嵌、嵌合を行ない得る。

なお、図中１２は電極孔である。

第２図は小天井部における大天井部に対する載置嵌合構
成部を図示省略して、小天井部の吊り上げ、吊り下ろし
構成部のみを示したもので、小天井上面周縁に適宜間隔
配置でもって、上端先細の突起部１３を設け、その腹部
には水平方向に止めピン１４の挿通用孔１７が貫通設し
である。

１５は前記突起部１３に対応して分枝腕からなる吊具で
、その各腕先端には該突起部１３が挿嵌する筒部１６が
設けられ、前記挿通用孔１７に対応したピン孔１８が穿
孔されである。

上述構成では、突起部１３を筒部１６に挿嵌させ、止ピ
ン１４を挿通用孔１７．ピン孔１８に差し通せば小天井
部と吊具１５との連結が果たされ、また、抜きとれば両
者間の分離がなし得る。

尚、ピン１４の挿通用孔１７．ピン孔１８への差し通し
は自動係止構成方式を採用すれば操業途中での小天井交
換に際し吊上げが容易に行なえる。

人体への熱の影響がない。

後述の第３図方式でも同様。

第３図は第１図とは異なる実施例の小天井部の大天井部
に対する載置嵌合吊り構成を示したもので、小天井耐火
物部１の周縁に適宜間隔配置をもって、垂直筒３１を配
設し、この筒３１に対応して大天井のインナーリング上
には筒状受座３２を適宜間隔配設してなる載置嵌合構成
であり、他方、移動装置３３より吊架の吊枠体３４の周
縁には核部３１に対応してこれに挿嵌する突き出し柱部
３６を設け、核部３１と柱部３５とには水平方向に止め
ピン貫通用孔３１ａ、３５ａが穿がたれてあり、筒３１
に突き出し柱部３５が挿嵌した態様にて該貫通用孔３１
ａ、３５ａに止めピン（図示省略〕を差し渡たせば吊枠
体３４と小天井部とは連結され、引き抜けば分離される
としたものである。

第４図は、既述のものと異なる実施例の小天井部の大天
井部に対する載置嵌合、吊り構成を示し、小天井のシェ
ル４３の周縁適所には下端先細成型の筒状差し込み体４
３を配設し、かつ、上端には適宜間隔配置をもってフッ
ク若しくはワイヤー等の引掛部としての輪部４４・・・
・・・が設けられており、他方、大天井のインナーリン
グ４５０周縁には該筒状差し込み体４３に対応して開口
筒状の受座４６が設けられており、該筒状差し込み体４
３と受座４６との挿嵌作用でガイドするとしたものであ
る。

なお図中４７は、該シェル４２の周囲に周設のインナー
リング４５に対する掛止載置用の中空リブで、この中空
部を冷却用エアー通路４７′とすると共に小天井と大天
井との間に向は噴射のノズル孔を設けるものとしている
。

第５図は既述のものとは異なる載置嵌合構成を示し、小
天井のシェル４８の周縁に輪部４９とこれの対称位置を
よしとして突出棒体５０とを設け、他方、大天井のイン
ナーリング５１上端には該輪部４９に対応して上方先細
成型の突起部５２を設けると共にスポーク９には該突出
棒体５０に対応した並行起立２枚板からなる受部５３を
設け、夫夫の挿嵌作用でガイドするとしたものである。

なお図中５４はインナ−リング５１内周面に延配膜のバ
イブ、５５は当該パイプ５４に穿孔の大天井と小天井と
の継目部に対して噴射ノズル孔、５６は該パイプ５４に
接続の冷却用エアー供給用ホースである。

第６図に示す例は、大天井に対してテーパー面受載式の
小天井において、そのシェル５７の上端内縁に周設の冷
却水通路用中空枠５８を一体膜し、これの上面より外方
に向は屈曲突き出しの腕体５９を設け、他方、大天井の
インナ−リング６０上面には該腕体５９に対応して水平
断面「コ」の字形の枠６１を起立膜し、この挿嵌合作用
によりガイドするとしたものである。

なお、図中６２は該中空枠５８より起立膜のホース取付
は用ノズル、６３は当該ノズル６３に嵌着の冷却水供給
用ホースである。

第７図は、載置嵌合の他の実施例を示したもので、大天
井と小天井との継目部を段付塔載にすると共に接触面に
セラミックファイバー６４ｔＪ’ｉ在させて溶着防止を
図ったものである。

斜上の如く、本発明によるならば、小天井部はオンライ
ン上にても吊如上げて取υはすし、かつ、吊シ下ろして
組付けすることが出来るから炉蓋の連続操業化が期し得
、極めて有意義であるのはもとよりして、以下列記する
諸効果を有している。

。すなわち。

（１）吊具と小天井部とを連結処理する場合、小天井部
における連結構成部の位置関係が一定であるので、その
連結操作は容易である。

（２）連結部にガイド機能を付与させればラフな位。

量定めであっても、スムーズに組付けがなし得、しかも
、最終的には正確に組付けすることが出来る。

（３）このため、吊具をクンーンやアームで吊って嵌込
むというラフな操作で済み、このことによって、操業条
件の悪い場合（高温炉内のまぶしい光、放射熱による暑
さ、発煙、発塵、ガス〕でも吊具の小天井部への連結が
可能である。

（４）吊具を小天井部へスムーズに連結できるので小天
井部、大天井部の耐火物及金物等を傷めることがない。

（５）大天井部に対する小天井部の組付けにガイド機能
を付与させているので、小天井部の交換作業は一層迅速
化されるほか、電極孔の位置に狂いがない利点が付与さ
れる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施例を示し、第１図Ｎ図は吊具と小天井
部との関係を示す俯敞図、Ｂ図は小天井部組付は時の炉
蓋縦断端面図、０図は大天井部の俯敵図、第２図は他の
実施例を示す吊り構成の俯轍図、第３図は他の実施例に
なる吊如構成、小天井部組付は構成を示し、Ａ図は展開
正面図、Ｂ図は組付は時の正面図、第４図Ａ図は小天井
部と大天井部との関係を示す俯諏図、Ｂ図はへ図中Ｂ−
Ｂ線の載置嵌合時の縦断面図、第５図Ｎ図は同じく小天
井部と大天井部との関係を示す俯諏゛図、Ｂ図はへ図中
Ｂ−Ｂ線の載置嵌合時の縦断面図、第６図は小天井部の
俯敵図、Ｂ図はへ図中Ｂ−Ｂ線の縦断面図、第７図は小
天井部と大天井部との継目部溶着防止の一実施態様図で
ある。符号の簡単な説明、１・・・・・・小天井耐火物部、２
・・・・・・シェル、３・・・・・・フック、１１・・
・・・・受座ｈ１３・・・・・・突起部、１４・・・
・・・止めピン、１７・・・・・・挿通用孔、１５・・
・・・・吊具、１６・・・・・・筒部、１８・冑・・ピ
ン孔、３１・・・・・・垂直筒、３２・・・・・・筒状
受座、３３・・・・・・移動装置、３４・・・・・・吊
枠体、３６・・・・・・突き出し柱部。

Claims

【特許請求の範囲】

１小天井部を大天井部に対して載置嵌合に構成すると
共に当該小天井部には吊具に対する着脱自在な連結部を
付備し、かつ、小天井部と天井部との嵌合構成部に位置
決めガイド機能を付与させてなることを特徴とする電気
炉天井。