JPS596343Y2 - 除湿機の通風路切換装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、室内の除湿のほかに電気ヒータを具備して被
乾燥物の乾燥をも可能とした除湿機等のような空気調和
機の通風路構造の改良に関するもので、電気ヒータの使
用時における安全性の向上をはかることを目白勺とする
。

以下、本考案をその一実施例を示す添付図面を参考に説
明する。

図において、１は除湿機本体で、両側面には吸込口２と
吹出口３がそれぞれ形威され、また上部には、回動可能
な取手４と、運転操作部５がそれぞれ設けられ、さらに
背面には電源コード６が設けられている。

この本体１の内部には、圧縮機７、蒸発器８、凝縮器９
等からなる冷凍サイクルと、前記蒸発器８、凝縮器９の
下部に設けられた水受皿１０と、この水受皿１０の水を
収容し、かつ所定量収容すると前記冷凍サイクルの運転
を停止する水受け構造１１と、前記吸込口２と吹出口３
にそれぞれ連通した送風装置１２をそれぞれ具備してい
る。

次に、この送風装置１２について第４図をもとに説明す
る。

同図において、１３は吸込口２に連通しかつ二つに分岐
した通風路１４．１５を有するファンケーシングで、内
部にモータ（図示せず）に連結された羽根車１６を具備
している。

１７は前記一方の通風路１４への通風量を制御するダン
パーで、小さな開口部１８を有し、ワイヤー１９を介し
て運転操作部１５よりその開閉が操作される。

ここで、前記通風路１４は吹出口３と連通している。

また前記ダンパー１７の回動端は第５図および第６図に
示す如くファンケーシング１３側に設けられた軸受１３
ａ ，１３ ｂ間に配設され、前記軸受１３ ａ ，
１３ ｂを貫通した軸１３Ｃによって回動自在に支持さ
れている。

さらに前記軸１３ Ｃの抜け止めは、一端にＬ字状部１
３ｄを設け、このＬ字状部１３ｄをファンケーシング１
３側に設けた凹部１３ ｅに嵌合することにより行われ
ている。

２０は前記他の通風路１５の開口部に回動可能に設けら
れた吹出しのダクトで、このダク｝ ２０の回動に連動
して回動する遮蔽板２１を具備している。

この遮蔽板２１は一端の支持部材２０ ａが回動自在に
支持され、常時開放するようにスプリング２２によって
付勢されている。

またこの遮蔽板２１の他端は常時ダクト２０の支持部材
２０ ａの内端面と当接する状態にあり、遮蔽板２１に
よる通風路１５の閉塞時には前記支持部材２０ａの側端
面と当接する。

２３は前記ダクト２０の回動に連動してＯＮ−ＯＦＦす
る空調用運転スイッチで、前記ダクト２０が定位置にな
ると始めてＯＮとなる。

このスイッチ２３は前記羽根車１６のヒータおよび冷凍
サイクルの運転を制御するためのものであり、前記ダク
ト２０が第４図の二点鎖線にあるときには、運転操作部
５の運転メニューに応じて形或された電気回路において
ＯＦＦ状態になり、実線の如く使用状態とすることによ
りＯＮとなる。

すなわち、前記運転操作部５は、運転メニューに応じた
複数の電気回路の切換えを行う切換スイッチ（図示せず
）を有し、前記空調用運転スイッチ２３は、その一つの
電気回路（ダクト２０を使用する運転メニュー）内に配
設されている。

２４は前記通風路１５内に配設された電気ヒータで、前
記空調用運転スイッチ２３と直列に接続されている。

ここで、前記空調用運転スイッチ２３は、空調運転の制
御を行うものとしたが、必要に応じて電気ヒータ２４の
みの運転を制御する構戒としてもよい。

２５はダクト２０を保持するホルダーである。

次に、上記構威からなる除湿機の運転の一例について説
明する。

まず、通常の除湿運転は、第１図、第２図に示す如くダ
クト２０を本体１に収納した状態で、冷凍サイクルと羽
根車１６の運転を行う。

したがって、空気は吸込口２からファンケーシング１３
内に流入し、通風路１５が遮蔽板２１によって閉塞され
ていることから通風路１４へ流れ、吹出口３より吹出さ
れる。

この流れにおいて、蒸発器８、凝縮器９により、空気の
除湿が行われる。

また、ふとん等の物の乾燥あるいは、押入れ等の小室の
乾燥を行う場合は、ダクト２０を第３図、第４図の実線
で示す如く本体１より回動し、通風路１５をファンケー
シング１３と連通させる。

この操作により、空調用運転スイッチ２３がＯＮとなる
。

そしてダンパー１７を閉操作することにより、吸込口２
からファンケーシング１３内へ流入した除湿空気はヒー
タ２４によって加熱され、吹出しダクト２０より吹出さ
れる。

この時、前記ダンパー１７には小さな開口部１８が設け
られているため、一部は通風路１４側へ流れ、通風路１
５内を通る空気を異常に上昇させることも防止される。

なお、上記実施例においてはダンパー１７と遮蔽板２１
を設けた構戊としたが、一つのダンパー１７もしくは遮
蔽板２１に相当する切換制御手段をファンケーシング１
３に限らずいずれか一方もしくは双方の通風路１４．１
５に設け、この切換制御手段の動作に連動して電気ヒー
タ２４の通電を制御する構戊とし、この構戊において前
記切換制御手段に一部開口部１８を設けても同様の作用
効果が得られる。

また、一部通風を可能とする構戊としては、ダンパー１
７に開口部１８を設ける構戊に限らず、電気ヒータ２４
を具備していない側の通風路１４に一部ダンパー１７に
よって閉塞されない部分を設けた構威としてもよい。

上記実施例より明らかなように、本考案における除湿機
の湧風路切換装置は、吸込口と吹出口および熱交換器を
具備した除湿機本体に、前記吸込口と連通しかつ内部に
送風用羽根車を具備したファンケーシングと、このファ
ンケーシングの吹出側と連通しかつ二つに分岐した通風
路と、前記一方の通風路と連結した回動可能なダクトを
それぞれ設け、前記他方の通風路を前記本体の吹出口と
連結し、さらに前記一方の通風路に電気ヒータと、前記
ダクトの回動に連動してこの通風路とダクトの連通遮断
を行う遮蔽板をそれぞれ設け、また前記ファンケーシン
グもしくはいずれか一方の通風路あるいはその両者に、
前記二つの通風路の通風を切換える切換ダンパーを設け
、さらにこの切換ダンパーによる吹出口側の一方の通風
路の閉塞時において前記ファンケーシングの風の一部を
吹出口側の通風路へ通風する通風部を前記切換ダンパー
または通風路に設けたもので、切換ダンパーによるダク
ト側通風路の開放時には、一部の空気が吹出口側の通風
路へも流れるため、電気ヒータの通電時において、電気
ヒータを設けたダクト側の通風路の通風抵抗が何らかの
原因で増加した場合でも羽根車に過負荷がかかつて電気
ヒータによる温風温度の異常上昇が防止でき、火災など
の事故もなく安全性が向上する等、種々の利点を有する
ものである。

【図面の簡単な説明】 第１図は本考案の一実施例における通風路構造を具備し
た除湿機の正面斜視図、第２図は同除湿機の背面斜視図
、第３図は同除湿機の断面図、第４図は同通風路構造を
示すファンケーシング部の斜視図、第５図は同通風路構
造におけるダンパ一部の拡大斜視図、第６図は同ダンパ
一部の平面図である。 １・・・・・・除湿機本体、２・・・・・・吸込口、３
・・・・・・吹出口、８・・・・・・蒸発器、９・・・
・・・凝縮器、１３・・・・・・ファンケーシング、１
４．１５・・・・・・通風路、１６・・・・・・羽根車
、１７・・・・・・ダンパー、１８・・・・・・開口部
（通風部）、２０・・・・・・ダクト、２１・・・・・
・遮蔽板、２４・・・・・・電気ヒータ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 吸込口と吹出口および熱交換器を具備した除湿機本体に
   、前記吸込口と連通しかつ内部に送風用羽根車を具備し
   たファンケーシングと、このファンケーシングの吹出側
   と連通しかつ二つに分岐した通風路と、前記一方の通風
   路と連結した回動可能なダクトをそれぞれ設け、前記他
   方の通風路を前記本体の吹出口と連結し、さらに前記一
   方の通風路に電気ヒータと、前記ダクトの回動に連動し
   てこの通風路とダクトの連通遮断を行う遮蓋板をそれぞ
   れ設け、また前記ファンケーシングもしくはいずれか一
   方の通風路あるいはその両者に、前記二つの通風路を通
   風を切換える切換ダンパーを設け、さらにこの切換ダン
   パーによる吹出口側の通風路の閉塞時において前記ファ
   ンケーシングの風の一部を吹出口側の通風路へ通風する
   通風部を前記切換ダンパーまたは通風路に設けた除湿機
   の通風路切換装置。