JP2549457B2 - 簡易一体型空気調和機 - Google Patents

簡易一体型空気調和機

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JP2549457B2
JP2549457B2 JP2243646A JP24364690A JP2549457B2 JP 2549457 B2 JP2549457 B2 JP 2549457B2 JP 2243646 A JP2243646 A JP 2243646A JP 24364690 A JP24364690 A JP 24364690A JP 2549457 B2 JP2549457 B2 JP 2549457B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は,圧縮機,凝縮器,膨張弁又はキャピラリチ
ューブ,蒸発器が一体的に運搬可能に結合されてなる簡
易一体型空気調和機の改良に係り,詳しくは凝縮器にお
ける熱交換を送風することなく行い得る簡易一体型の冷
風・温風発生装置に関する。
〔従来技術〕
従来,部屋の間取りの関係でセパレートタイブの空気
調和機の取り付けができない場合や,手軽に且つスポッ
ト的に冷風に当たりたいとの要求に応えて,冷媒の圧
縮,凝縮,膨張,蒸発,(冷凍サイクルの働き)を全て
室内に行なうべく圧縮機,凝縮器,膨張弁又はキャピラ
リチューブ,蒸発器が一体的に運搬可能に結合されてな
る簡易一体型の冷風機が知られている。
通常,上記圧縮機は出力1000Kcal/h以下の容量のもの
がほとんどである。
この冷風機では,圧縮機により圧縮された冷媒が送風
機の送風により冷却される凝縮器によって凝縮され,更
に,上記膨張弁又はキャピラリチューブにより減圧され
て蒸発器に送られ,この減圧された冷媒が同蒸発器で蒸
発することにより吸い込み空気が該蒸発器によって冷却
され,この冷却された空気が該蒸発器側の送風機により
吹き出されて空調がなされる。
上記凝縮器からの排熱は,通常,室内にそのまま排気
されることはなく,例えば排気ダクト等により戸外へ排
気される。
また,上記冷風機にヒータを取り付けて冷風・温風を
室内に送る冷風・温風機も提案されている。
上記簡易一体型の空気調和機は,通常,上記したよう
に凝縮器が送風機の送風によって冷却されることにより
空調を行う空冷タイプである。
この簡易一体型空気調和機は,例えばトイレ室内の空
調に用いられることもある。
このような場合,この簡易一体型空気調和機では,凝
縮器からの排熱空気を戸外に排気する排気ダクトの一端
が空気調和機本体に取り付けられると共に,同排気ダク
ト他端は戸外に接したトイレの窓や壁等に設けられた排
気口に接続される。
また,上記トイレ室内を空調するのに上記簡易一体型
空気調和機を用いずに,上記壁等にトイレ専用のウイン
ドウ型空気調和機を取り付けることもある。
このウインドウ型空気調和機も上記簡易一体型空気調
和機と同様,圧縮機,凝縮器,膨張弁又はキャピラリチ
ューブ,蒸発器が一体的に結合されており,該凝縮器が
送風機の送風により冷却される空冷タイプである。
それゆえに,上記凝縮器からの排熱を排気するための
工事,即ち上記戸外に接したトイレの壁等に空気調和機
本体を取り付けるための孔開けや枠組み等の規模の大き
い工事をする必要がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記したように従来の簡易一体型やウインドウ型空気
調和機を用いてトイレを空調する場合,これら空気調和
機はいずれも空冷式であるため同空気調和機が設置可能
なトイレは,凝縮器からの排熱を排気できるような戸外
に接した壁等があるトイレに限られる。
また,これら空気調和機の取付工事は,上述したよう
に壁の孔開けや枠組み等の規模の大きい工事であった
り,あるいは排気ダクト取付工事のようにダクト部材が
空気調和機本体に取り付けられ,その結果,トイレ室内
のスペースが狭められることになったりする。
更に,上記トイレ専用のウインドウ型空気調和機はト
イレ室内の空調のみに用いられ,その用途が限られる。
従って,本発明は排気ダクト等とを不用として狭いト
イレ室のスペースを有効活用すると共に,戸外に接した
壁等がないトイレにも容易に設置できるようにし且つト
イレ以外の他の部屋の空調等にも用いることのできる簡
易一体型空気調和機を提供することを目的としてなされ
たものである。
〔課題を解決するための手段〕 上記目的を達成するために本発明は,冷媒の圧縮,凝
縮,膨張,蒸発を全て室内で行うべく圧縮機,凝縮器,
膨張弁又はキャピラリチューブ,蒸発器が一体的に運搬
可能に結合されてなる簡易一体型空気調和機において,
上記凝縮器を水冷する冷却水貯溜用タンクを空気調和機
本体に一体的に取り付けると共に,該冷却水貯溜用タン
クに水道水を供給するための着脱自在のコネクタが設け
られた給水ホースを取り付けたことを特徴とする簡易一
体型空気調和機として構成されている。
〔作用〕
この簡易一体型空気調和機では,凝縮器を水冷する冷
却水貯溜用タンクが空気調和機本体に一体的に取り付け
られていると共に該冷却水貯溜用タンクに水道水を供給
するための脱着自在のコネクタが設けられた給水ホース
が該冷却水貯溜用タンクに取り付けられている。
それゆえに,この簡易一体型空気調和機では,例えば
トイレの給水設備に上記コネクタが接続されることによ
り,同給水設備から水道水が上記冷却水貯溜用タンク内
に導かれ,その結果,上記凝集器が水道水により冷却さ
れる。
即ち,この簡易一体型空気調和機では,従来の空調方
式のように凝縮器が送風ファンの送風によって冷却され
る空冷タイプでないので,同凝縮器からの排熱を排気す
る必要がなく,戸外に接した壁等がないトイレ等にも,
上記したようにコネクタを給水設備に接続することによ
り,室内を空調することができる。
また,上記コネクタを給水設備に接続する工事は,従
来の壁の孔開け工事や排気ダクト取付工事等よりも簡単
であるばかりでなく,排気ダクト等が不用となるのでこ
の簡易一体型空気調和機を用いれば室内のスペースを従
来よりも広くすることができる。
更に,この簡易一体型空気調和機では,上記例えばト
イレの給水設備から上記コネクタが離脱されて,他の給
水設備,例えば浴室や台所の給水設備に上記コネクタが
接続されることにより,同浴室や台所の空調等も行なう
ことができる。
上記のように,この簡易一体型空気調和機は給水設備
さえあれば,設置する部屋を選ばず,部屋から部屋へ容
易に移動させることできる。
また,上記したように上記コネクタは給水設備に着脱
自在であるので,上記したコネクタの接続変更は極く簡
単である。
〔実施例〕
以下,添付図面を参照して,本発明を具体化した実施
例につき説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実
施例は本発明を具体化した一例であって,本発明の技術
的範囲を限定する性格のものではない。
第1図は本発明の一実施例に係る簡易一体型空気調和
機の構造を示すものであって,同図(a)は側面図,同
図(b)は平面図,第2図は同簡易一体型空気調和機を
構成する送風ファンの構造を示すものであって,同図
(a)は平面図,同図(b)は一部破断した状態での側
面図,同図(c)は裏面図,第3図は同簡易一体型空気
調和機の冷房・乾燥運転状態を説明するためのものであ
って,同図(a)は側面図,同図(b)は平面図,第4
図は同関息一体型空気調和機の暖房運転状態を説明する
ためのものであって,同図(a)は側面図,同図(b)
は平面図,第5図は同簡易一体型空気調和機をトイレ室
内に設置したところの一例を示す斜視図,第6図は同簡
易一体型空気調和機を浴室内に設置したところの一例を
示す斜視図,第7図(a),(b),(c),(d)は
それぞれ同簡易一体型空気調和機のコネクタを各種水栓
に取り付けるための各種ソケット等の一例を示す斜視図
である。
この実施例に係る簡易一体型空気調和機1では,第1
図(a)に示すように,冷媒の圧縮,凝縮,膨張,蒸
発,(冷凍サイクルの働き)を全て室内で行うべく圧縮
機2,コイル状の凝縮器3,膨張弁又はキャピラリチューブ
(不図示),蒸発器4が一体的に運転可能に結合されて
いる。
この簡易一体型空気調和機1では,後述する冷房・乾
燥運転時,圧縮器2により圧縮された冷媒が上記凝縮器
3により凝縮され,上記膨張弁またはキャピラリチュー
ブにより減圧されて蒸発器4に送られ,同蒸発器4によ
って吸い込み空気が冷却されて後記する送風ファン5に
より吹き出される。
上記送風ファン5は冷風専用のケーシング6a及び温風
・乾燥風並びに冷風用のケーシング6bを有しており,上
記ケーシング6bは,後述する第1の送風羽根5bの回転方
向によらず送風し得るような形状に構成されている。そ
して,上記ケーシング6a,6bは当該空気調和機の縦方向
に併設されて,仕切板7により仕切られており,それぞ
れに個別の送風経路が形成されている。当該簡易一体型
空気調和機の本体8の異なる位置に対応させて,上記ケ
ーシング6aには冷風用の吹出し口10aが,上記ケーシン
グ6bには温風・乾燥風並びに冷風用の吹出し口10bが個
別に設けられている。上記吹出し口10aは冷風を上方へ
向けて吹出し得るように形成されており,上記吹出し口
10bは温風を下方へ向けて吹出し得るように形成されて
いる。
上記ケーシング6a内の上記吹出し口10a及び上記ケー
シング6b内の上記吹出し口10bに対応し,且つ冷気(乾
燥も含む)・暖房の運転状態に応じて可逆回転可能なモ
ータ11の出力軸12上には,該モータ11の回転方向に応じ
て冷風運転時に上記吹出し口10aから冷風を吹き出させ
得るような羽根形状の第2の送風羽根5a及び吹出し口10
bから上記モータ11の回転方向によらず送風できるよう
な構造の第1の送風羽根5b(第2図参照)が取り付けら
れている。上記第1の送風羽根5bとしては例えばラジア
ルファンの羽根形状が,また,上記第2の送風羽根5a
しては例えばシロッコファンの羽根形状が好適ある。
上記ケーシング6aの上面には吸込口14が形成されてお
り,上記ケーシング6bの下面には吸込口15が形成されて
いる。更に,上記ケーシング6bの上記吹出し口10b
は,ヒータの一例であるPTCヒータ16が固定されてい
る。
上記例では,モータ11が送風フォン5の下方に設けら
れているが,同モータ11第1図(a)の破線で示すよう
に送風ファン5の上方に設けるようにしてもよい。この
ようにすれば,上記送風羽根5a,5bの羽根長さを極力長
くすることができ,送風効率の向上が図れる。
更に,この簡易一体型空気調和機1では,凝縮器3を
内蔵して該凝縮器3の水冷する冷却水貯溜用タンク17
が,上記モータ11の下方に本体8に一体的に取り付けら
れている。
上記凝縮器3の配管は,その上部が高温であるコンプ
レッサの吐出側の配管3a,下部が低温である蒸発器側の
配管3bとなるように構成されている。
また,上記冷却水貯溜用タンク17内には,上記凝縮器
3のコイルピッチと略同一ピッチで同冷却水貯溜用タン
ク17内を螺旋状に仕切るように冷却水案内板18が配設さ
れている。
なお,上記凝縮器3の配管3a近傍の配管表面には,上
記冷却水の温度を検出するたのサーミスタ等からなる温
度検出器19が取り付けられている。
更に,上記冷却水貯溜用タンク17の下部には,同冷却
水貯溜用タンク17に冷却水を供給するための配管接続口
20が設けられている。
また,同冷却水貯溜用タンク17の上部には,上記凝縮
器3と熱交換した冷却水の出口となる配管接続口21が設
けられている。
更に,上記配管接続口20及び21には,それぞれ柔軟性
のある例えばゴム製の給水ホース22及び排水ホース23の
一端が接続されている。
また,同給水ホース22の他端は,この第1図(a)に
示すように本体8背面から取り出されると共に,同他端
にはワンタッチで着脱自在のいわゆる給水カチット(商
品名)24が取り付けられている。
上記給水カチット24はコネクタの一例である。
更に、上記排水ホース23には,同排水ホース23の排水
量を制御するための電磁弁25が挿設されており,同排水
ホース23は同第1図(a)に示すように蒸発器4からの
ドレン水を受けるドレンパン26のドレン取出口にその一
端が接続されたドレンホース27と一体化されて本体8背
面から外部に取り出される。
この簡易一体型空気調和機1は,例えば第5図に示す
ようにトイレ室内に設置される。
この場合,上記本体8背面より外部に取り出された上
記ドレンホース27及び排水ホース23の他端は,この図に
2点鎖線で示すように例えば洋式の便座28と便器30間の
隙間から同便器30内へ押し込むように導かれ,同ドレン
ホース27及び排水ホース23は例えば不図示の吸着板等に
より同便器30内に固定される。
また,この簡易一体型空気調和機1がトイレ室内に設
置された状態では,上記ドレンパン26のトイレ室内の床
面からの高さは,上記便器30の上端面の同床面からの高
さよりも高くされる。
従って,この簡易一体型空気調和機1では,上記ドレ
ンパン26内のドレン水を自然落差で上記便器30内へ排出
することができる。
更に,この簡易一体型空気調和機1では,上記給水ホ
ース22の他端に取り付けられた給水カチット24が,この
第5図に示すように水タンク31内へ水道水を供給する給
水管32に予め挿設された分岐ソケット33の分岐端部にワ
ンタッチで取り付けられる。
上記給水管32に予め分岐ソケット33を挿設しておく工
事は,従来のダクト取付工事等よりも極く簡単である。
引き続き,第3図(冷風・乾燥運転時)及び第4図
(温風運転時)に基づいて,当該装置の動作について説
明する。
尚,各動作中の空気の流れは各図中において矢印にて
示す。
先ず,冷風運転時には,モータ11が本体8の上面から
見てCW方向(時計の針の回転方向)に回転駆動される
と,第1の送風羽根5bと第2の送風羽根5aが送風の働き
を行う。この時の空気の流れは,第3図中に矢印で示す
ような状態となる。
同時に,上記電磁弁25が駆動されて所定時間開かれる
と,水道水が上記分岐ソケット33から上記給水ホース22
を通って上記冷却水貯溜用タンク17内に供給される。
そして,圧縮機2が駆動されて,該圧縮機2により圧
縮された冷媒が凝縮器3に送られる。
この凝縮器3に送られた冷媒は,上記冷却水貯溜用タ
ンク17に供給された水道水と熱交換して冷却凝縮され
る。
また,上記冷媒との熱交換により加熱されて温度の高
くなった水道水は,水の比重の関係で上記冷却水案内板
18に沿って生ずる対流により,上記冷却水貯溜用タンク
17の上部に集まる。
それゆえに,この簡易一体型空気調和器1では,熱交
換前の比較的低温の水道水と凝縮器3の低温側の配管3b
が,又,熱交換後の比較的高温の水道水と凝縮器3の高
温側の配管3aとがそれぞれ接触することとなり,水道水
と冷媒の熱交換効率を高くすることができる。
そして,上記冷却水貯溜用タンク17内の水道水の水温
が上昇してゆくと,上記凝縮器3の配管表面に取り付け
られた温度検出器19が作動され,この作動状態(例えば
所定温度以上の温度を所定時間以上検出)に基づき上記
電磁弁25が所定時間開かれ,上記冷却水貯溜用タンク17
内に新しい水道水が供給される。
従って,この簡易一体型空気調和機1の冷凍サイクル
は良好に作動され,圧縮機2等が過負荷状態になること
はない。
なお,上記電磁弁25が開かれたことにより,上記冷却
水貯溜用タンク17から排出された排熱水は,排水ホース
23を通って上記便器30内へ放出される。
従って,同便器30は上記排熱水により洗浄されて,同
便器30内は清潔に保たれる。
上記のようにこの簡易一体型空気調和機1では,従来
方式のように凝縮器に送風することなく,圧縮機2によ
り圧縮された冷媒を水道水により冷却して凝縮すること
ができる。
それゆえに,この簡易一体型空気調和機1では,従来
方式のように凝縮器3からの排熱を排気する必要がない
ので,戸外に接した壁等がないトイレにも上記のように
給水カチット24を分岐ソケット33の分岐端部に取り付け
る等により,同簡易一体型空気調和機1を設置して,同
トイレ室内を空調することができる。
従って,従来の壁の孔開け工事や排気ダクト取付工事
等よりもその取付工事等が簡単であるばかりでなく,排
気ダクト等が不用となるので,トイレ室内のスペースが
従来よりも広くなる。
更に,この簡易一体型空気調和機1では,上記したよ
うに従来方式のように凝縮器に送風する送風ファン等が
ないので,その分,装置本体をもコンパクトにすること
ができる。
一方,上記冷凍サイクルの働きにより,冷却された蒸
発器4によって除湿冷却された同蒸発器4の通過空気
は,吸込口14からケーシング6a内に取り込まれると共
に,吸込口15からケーシング6b内に取り込まれ,吹出し
口10a及び10bから本体8の前方へ上下方向へ幅広く吹き
出される。(所謂前面ワイド吹出し)。その結果,快適
な除湿冷風のみが提供される。
尚この場合,上記PTCヒータ16はオフ状態であること
は言うまでもない。
また,梅雨時期等の除湿(乾燥)運転時には,上記モ
ータ11の回転方向は前述の冷風運転時の場合と同様,CW
方向であって,この時の送風状態は同第3図に示されて
いる。
そして,圧縮機2が駆動され,電磁弁25のオン・オフ
制御がなされると共にPTCヒータ16が通電されることに
より,冷凍サイクルが作動されると共に同PTCヒータ16
が発熱する。
その結果,当該装置からは除湿風(乾燥風)が得ら
れ,トイレ室内の湿度が適度に保たれる。
他方,この簡易一体型空気調和機1では,温風運転時
には,モータ11がCCW方向へ逆回転駆動されて,第1図
の送風羽根5bのみが送風の働きを行う。
また,第2の送風羽根5aは,この場合の回転方向に対
して羽根の向きが逆になることから送風の働きをなさな
いことになり,第4図中に矢印で示すような空気の流れ
を生じることとなる。
この状態で,上記PTCヒータ16に通電が開始される
と,本体8の背面に配設された空気取入れ口34を通して
吸込口15よりケーシング6b内に空気が取り込まれ,この
空気が該PTCヒータ16を通過する際に熱交換されて温風
となり,吹出し口10bから本体8の下方部前方へ吹き出
される。その結果,快適な温風が提供される。
本実施例に係る簡易一体型空気調和機1は上記したよ
うに構成されているため,冷風(乾燥)運転若しくは温
風運転に応じて単にモータ11の回転方向を切替えるのみ
で極めて簡便に冷風(乾燥)運転及び温風運転を行うこ
とができる。
この簡易一体型空気調和機1では,上記第5図に示す
分岐ソケット33の止水栓35又は給水管32への水道水の供
給量を調整するための止水栓36が閉じられて,同分岐ソ
ケット33の分岐端部から上記給水カチット24が取りはず
され,同簡易一体型空気調和機1を他の場所,例えば浴
室内に移動させて,当該装置を乾燥機として使用するこ
ともできる。
第6図は,上記浴室内に移動設置された上記簡易一体
型空気調和機1の給水カチット24を,予め混合水栓37に
取り付けられている分岐ソケット38(第7図(d)参
照)の分岐端部に取り付けたところを示している。
なお,この簡易一体型空気調和機1の上記排水ホース
23及びドレンホース27の他端は,同図に示すように共に
排水溝40内へ落とし込まれる。
上記した簡易一体型空気調和機1の移動設置処理の内
容は,上記したように止水栓35又は36の操作や給水カチ
ット24の取りはずし及び差し込み処理等であり,極く簡
単である。
また,上記混合水栓37に予め分岐ソケット38を取り付
けておく工事も,従来のダクト取付工事や壁の孔開け工
事等に比べると極く簡単である。
なお,上記浴室内の混合水栓37が例えば第7図(c)
に示すように他の混合水栓41であるときには,上記水栓
ソケット38を同他の混合水栓41に適合する他の分岐ソケ
ット42に置き替えればよい。
また,上記混合水栓37が他の水栓,例えばそれぞれ第
7図(a)又は(b)に示すように横水栓43又は自在水
栓44であるときには,同様に上記分岐ソケット38をそれ
ぞれ例えば水栓継手45又は簡易分岐水栓ソケット46に置
き替えればよい。
次に,この簡易一体型空気調和機1を用いて,上記浴
室といった比較的密閉度の高い小空間において衣類乾燥
を行なう場合について説明する。
上記浴室内に湿気をおびた衣類を吊り下げて,当該装
置をその内で上記した除湿(乾燥)運転させる。この場
合,PTCヒータ16を通過して加熱された乾燥温風が上記浴
室内の絶対温度を低下させ,かつ室温を上昇させる為,
漏れた衣類からの水分の蒸発が活発になる。この為,浴
室内の湿度は上昇し始めるが,冷凍サイクルの働きによ
り浴室内の湿気が凝結されて上記ドレンパン26に集めら
れ,ドレンホース27を通って上記排水溝40へ排出され
る。このようにして衣類乾燥が促進される。
尚,室内空気の温度や湿度を検知するセンサを具備す
ることにより,PTCヒータ16や圧縮機2の運転を自動制御
し,使用性の向上を図ることも可能である。
当然ながら,上記衣類乾燥運転時は前記梅雨時の除湿
運転時よりも,上記センサの温度設定値は高くされる。
上記のように乾燥機として使用できる当該装置では,
冷凍サイクル運転時には吹出し口10aからも送風が行わ
れるため,PTCヒータ16による通気抵抗が原因となって上
記冷凍サイクルが過負荷の状態になるという不都合は回
避される。
上記実施例では,当該簡易一体型空気調和機1を浴室
での衣類乾燥やトイレ室の空調に用いる場合について述
べたが,当然ながら他の場所の空調,例えば同様に混合
水栓等が備えられている台所,洗面所,あるいはサニタ
リルーム等の空調に用いてもよい。
〔発明の効果〕
本発明により冷媒の圧縮,凝縮,膨張,蒸発を全て室
内で行うべく圧縮機,凝縮器,膨張弁又はキャピラリチ
ューブ,蒸発器が一体的に運搬可能に結合されてなる簡
易一体型空気調和器において,上記凝縮器を水冷する冷
却水貯溜用タンクを空気調和器本体に一体的に取り付け
ると共に,該冷却水貯溜用タンクに水道水を供給するた
めの着脱自在のコネクタが設けられた給水ホースを取り
付けたことを特徴とする簡易一体型空気調和機が提供さ
れる。
この簡易一体型空気調和機は,従来のように凝縮器の
冷却方式が空冷式でないので排気ダクト等が不用である
ことから,例えば戸外に接した壁等がないトイレにも容
易に設置することができると共に同トイレ内のスペース
を従来よりも広くすることができる。
また,同簡易一体型空気調和機は,コネクタの接続を
変更するだけで,トイレ以外の他の部屋の空調等にも用
いることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る簡易一体型空気調和機
の構造を示すものであって,同図(a)は側面図,同図
(b)は平面図,第2図は同簡易一体型空気調和機を構
成する送風ファンの構造を示すものであって,同図
(a)は平面図,同図(b)は一部破断した状態での側
面図,同図(c)は裏面図,第3図は同簡易一体型空気
調和機の冷房・乾燥運転状態を説明するためのものであ
って,同図(a)は側面図,同図(b)は平面図,第4
図は同簡易一体型空気調和機の暖房運転状態を説明する
ためのものであって,同図(a)は側面図,同図(b)
は平面図,第5図は同簡易一体型空気調和機をトイレ室
内に設置したところの一例を示す斜視図,第6図は同簡
易一体型空気調和機を浴室内に設置したところの一例を
示す斜視図,第7図(a),(b),(c),(d)は
それぞれ同簡易一体型空気調和機のコネクタを各種水栓
に取り付けるための各種ソケット等の一例を示す斜視図
である。 〔符号の説明〕 1……簡易一体型空気調和機 2……圧縮機、3……凝縮器 4……蒸発器、5……送風ファン 8……本体 17……冷却水貯溜用タンク 22……給水ホース 24……給水カチット(コネクタ) 25……電磁弁

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷媒の圧縮,凝縮,膨張,蒸発を全て室内
    で行うべく圧縮機,凝縮器,膨張弁又はキャピラリチュ
    ーブ,蒸発器が一体的に運搬可能に結合されてなる簡易
    一体型空気調和機において, 上記凝縮器を水冷する冷却水貯溜用タンクを空気調和機
    本体に一体的に取り付けると共に,該冷却水貯溜用タン
    クに水道水を供給するための着脱自在のコネクタが設け
    られた給水ホースを取り付けたことを特徴とする簡易一
    体型空気調和機。
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