JPS596221B2 - 艶消し成形品の成形方法及びその成形金型 - Google Patents

艶消し成形品の成形方法及びその成形金型

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JPS596221B2
JPS596221B2 JP16286179A JP16286179A JPS596221B2 JP S596221 B2 JPS596221 B2 JP S596221B2 JP 16286179 A JP16286179 A JP 16286179A JP 16286179 A JP16286179 A JP 16286179A JP S596221 B2 JPS596221 B2 JP S596221B2
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JP
Japan
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cavity
molded product
mold
insert
plate
Prior art date
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Expired
Application number
JP16286179A
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English (en)
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JPS5686731A (en
Inventor
喜治 畠山
幸知 柚原
文喜 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YKK Corp
Original Assignee
Yoshida Kogyo KK
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Publication date
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Publication of JPS596221B2 publication Critical patent/JPS596221B2/ja
Expired legal-status Critical Current

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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は射出成形によつて艶消しマット面を有する成形
品を成形する方法及びその成形用金型に係り、さらに詳
しくは内表面に微細な凹凸が穿設された金型全体を高温
度に保つた状態で溶融樹脂を射出注入し、充填完了後こ
の金型の一部を急冷却させることによつて充填された樹
脂成形品の外表面を−気に固化せしめて外表面に微細な
凹凸を有するスキン層を形成することを特徴とした艶消
し成形品の成形方法、及びその成形用金型に関するもの
である。
従来、プラスチック成形品の外表面に微細な凹凸を設け
てマット面を形成した艶消し成形品を製造する場合には
一部成形したプラスチック成形品の全表面に珪石を一定
の大きさに砕いた細い砂をエアーガンによつて均一に吹
付ける方法所謂サンドブラスト法や艶消し塗装法等によ
つて実施していたが、サンドブラスト法には熟練を要す
ると共に手順としてマスキング−サンドブラスト−エア
ー洗滌−マスキング外しーエアー洗滌−水洗い−乾燥の
多工程が必要であり、又塗装法にしてもサンドブラスト
法と同じく作業性が悪く、更に外表面が複雑な形状を有
する成形品等の均一なマット面を得ることは極めて困難
であり、全体的に著るしくコスト高になると共に多工程
を必要とするため製品表面のサンド部分にズレ傷等を付
け不良品の発生率が多くなる等の欠点があつた。
更に従来のこのサンドブラスト法や艶消し塗装法の欠点
を改善する為に、射出成形金型のキャビティの内面に微
細な凹凸を予め穿設して於て、この中に溶融樹脂を充填
する直接成形法も考えられていたが、この方法を実施し
た場合にはキャビティに接している樹脂表面層とその肉
厚内部の樹脂層とがほゞ同時に溶融状態より凝固状態に
徐々に移行するので、体積収縮と凝固とが併行して進展
し、従つてキヤビテイの内表面のミクロン単位の凹凸模
様が転写された成形品表面の微細な凹凸模様は徐々に凝
固する間に崩れてしまい、成形品の表面に鮮明なマツト
面を形成することが出来ない欠点があつた。
本発明は従来の之等の欠点に鑑み開発された全く新規な
技術に関するものである。
図により本発明の方法及びこれを実施する射出成形金型
について説明すると、第1図乃至第4図に於て、1はキ
ヤビテイ板であつて、その中央には凹所キヤビテイ面2
を有するキヤビテイ入子3が挿入され、又この入子3に
は湯道4及び湯口5が穿設されると共に前記キヤビテイ
面2にはミクロン単位の微細な凹凸模様が全面に穿設さ
れている。
6はキヤビテイ板1の上部に設けられた突出板であつて
、そのキヤビテイ面2に隣接する下部中央にはネジ7が
穿設されている。
8は突出板6の中央部からキヤビテイ面2に向つて挿入
されたコア一である。
次に9はキヤビテイ板1に数個穿孔された温水孔であり
、又10は入子3のキヤビテイ板1に接合する部分に穿
設された数個の水冷溝であり、11はキヤビテイ板1の
入子3に接合する部分の上下部に夫々取付けられた水漏
れ防止のOリングである。
本発明の実施に当つては、キヤビテイ板1の温水孔9に
温水を通すが、カートリツジヒーターを挿入することに
よつてキヤビテイ板1及び入子3を加温しキヤビテイ面
2の表面温度を樹脂のガラス転位点(ガラス転位点は樹
脂により異なる。
例えばPS,AS,ABSは80〜100℃、メタアク
リル樹脂は60℃)まで上昇させた状態で湯道4及び湯
口5より洛融樹脂をキヤビテイ面2に射出して第1図に
示す如く樹脂12を充填し、次に充填完了と共に入子3
の水冷溝10に4〜10℃の冷却水を一気に循環させる
ことにより入子3の温度を30〜40℃に急激に下降さ
せ、これによつてキヤビテイ面2を急冷すると共にこの
キヤビテイ面2に接合する成形樹脂12の外表面を急冷
固化させて第2図に示す如きスキン層13を形成し、こ
のスキン層13にキヤビテイ面2の微細な凹凸模様をそ
のま\転写させることができる。当然ながら湯口5と湯
道4の金型との接触面も固化が進行すると共に、ネジ7
の肉薄部も摂取熱により固化状態に入つている。但し肉
厚部である成形品14の胴部及び底部の内部は未だゲル
化状態であるが20〜30秒程度経過するとキヤビテイ
面2とコア−8よりの摂取熱により第3図に示すごとく
完全に固化した成形品14が得られる。一般に熱可塑性
樹脂は后融状態より固体に転すると体積収縮を生ずる性
質があるため、第3図に示すごとくキヤビテイ面2と成
形品14の外表面との間には、収縮により生ずる間隙1
6ができるので成形品表面の転写による微細な凹凸模様
はキヤビテイ面2より剥雛して金型より容易に剥型する
ことが可能となり第4図に示すように外表面に微細な凹
凸aを施した成形品14を成形工程で同時に得ることが
できる。上記実施例に於てはキヤビテイ面2の全面に微
細な凹凸を穿設することによつてこれによつて射出成形
された成形品14の外表面全面にわたり微細な凹凸aを
設けたが、キヤビテイ面2に部分的な凹凸を設けた場合
には第5図に示す如く、光沢平滑面bが微細な凹凸aの
所々に現われた成形品15を得ることが出来る。
成形品14を金型から離型後は冷却水の循環を停止して
入子3の水冷溝10内に空気を吹き込み水分を完全に排
出してしまうことにより、常に温水又はカートリツジヒ
ーターにより使用樹脂のガラス転位点附近の温度の高温
に保持されているキヤビテイ板1よりの熱伝導効率を良
くして型締完了までにキヤビテイ面2の表面温度を樹脂
のガラス転位点までに一気に上昇させることの繰返しに
よつて連続的に成形することが可能である。上記実施例
に於て、キヤビテイ板1の温水孔9は出来るだけ多数設
ける方が冷却したキヤビテイ板1及び入子3を短時間で
効率良く加熱することが出来、又、入子3の外周部にリ
ング状に設けた水冷溝10も出来るだけ多く設ける方が
望ましく、これによつてキヤビテイ面2を短時間に均一
に急冷することが出来る。又キヤビテイ入子3の材料と
しては熱伝導性の良いヘリウム銅(BeCu)等を使用
した場合には特に好結果が得られた。本発明に係る方法
は上述の如く、金型を温めたり或はその一部を急冷する
ことが出来る特殊な射出成形金型を使用することによつ
て、全体を温めたり或は必要に応じてこれを急冷させた
りすることが出来るので、キヤビテイ内に浩融樹脂を注
入する迄金型を高温度に温めておいて注入された爵融樹
脂をキヤビテイ面に密着せしめることが出来、かつ醇融
樹脂が充填完了するとキヤビテイ面を直ちに急冷却させ
て樹脂の外表面を急激に冷却させてこの部分にスキン層
を形成し、このスキン層に転写されたキヤビテイ面の微
細な凹凸及びその他の模様をそのま\の状態で凝固せし
めることが出来、従つて従来の如くサンドブラスト方法
等の手段を用いることなく、射出成形と同時に金型内に
て成形品の外表面に鮮明な艶消しマツト面を現出せしめ
ることが出来、又キヤビテイ面に部分的に微細な凹凸や
他の模様を設けることによつて従来の如くマスキング方
法を利用することなく成形と同時に部分的マツト面模様
等を現出せしめることが出来、しかも本方法によつて成
形した製品は従来のサンドブラスト方法等によつて作成
された製品の如く細かいサンドが製品の表面に附着して
外表面を黒くしたり、或は製品の外表面を損傷せしめる
恐れがなく、更に立体形状を有する製品にも全面的に均
一な艶消しマツト模様を現出せしめることが出来、全体
として極めて安価に大量生産が出来る等の特徴を有する
ものである。
更に本発明の成形法によれば高温のキヤビテイ内に充填
された溶融樹脂は、キヤビテイの急冷によりそのキヤビ
テイとの密着面が一気に固化してスキン層を成形するた
め体積収縮に伴なう塑性変形が防止されヒゲ、ウエルド
等の発生が完全に防止できる相乗効果をもたらす等の特
徴を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は成型金型及び本方法の説明図、第4
図及び第5図はその成形品の説明図である。 1:キヤビテイ板、2:キヤビテイ面、3:入子、6:
突出板、8:コア一、9:温水孔、10:水冷溝、12
:樹脂、13:スキン層、14,15:成形品、a:微
細な凹凸、b:平滑面。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 キャビティ板を加温して内表面に微細な凹凸を穿設
    してなるキャビティ入子のキャビティ面を高温度にし、
    この状態でキャビティ入子側より溶融樹脂を射出注入し
    、注入完了後にキャビティ入子を急冷却してキャビティ
    面を急冷し、充填された樹脂成形品の外表面を一気に固
    化させて外表面に微細な凹凸を有するスキン層を形成す
    ることを特徴とした艶消し成形品の成形方法。 2 キャビティ面を有するキャビティ入子をキャビティ
    板の中央に挿入し、またキャビティ板の上部には突出板
    を配設すると共に該突出板の中央部にはキャビティ面に
    向つてコアーを挿入してなる射出成形用金型に於いて、
    前記キャビティ板に数個の温水孔を穿設し、また前記キ
    ャビティ面に微細な凹凸を穿設すると共にキャビティ入
    子に数個の冷水溝を周設してなる艶消し成形品の成形用
    金型。
JP16286179A 1979-12-17 1979-12-17 艶消し成形品の成形方法及びその成形金型 Expired JPS596221B2 (ja)

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JP16286179A JPS596221B2 (ja) 1979-12-17 1979-12-17 艶消し成形品の成形方法及びその成形金型

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JPS5686731A JPS5686731A (en) 1981-07-14
JPS596221B2 true JPS596221B2 (ja) 1984-02-09

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DE102005013974A1 (de) * 2005-03-26 2006-09-28 Krauss-Maffei Kunststofftechnik Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung mikro- bzw. nanostrukturierter Bauteile

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JPS5686731A (en) 1981-07-14

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