JPS5961920A - 薄膜製造方法およびその装置 - Google Patents

薄膜製造方法およびその装置

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JPS5961920A
JPS5961920A JP17343682A JP17343682A JPS5961920A JP S5961920 A JPS5961920 A JP S5961920A JP 17343682 A JP17343682 A JP 17343682A JP 17343682 A JP17343682 A JP 17343682A JP S5961920 A JPS5961920 A JP S5961920A
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Osamu Tabata
田畑収
Saburo Kimura
木村三郎
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    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C16/00Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes
    • C23C16/44Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the method of coating
    • C23C16/48Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the method of coating by irradiation, e.g. photolysis, radiolysis, particle radiation
    • C23C16/481Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the method of coating by irradiation, e.g. photolysis, radiolysis, particle radiation by radiant heating of the substrate

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は薄膜製造方法とその装置に関し、レーザビーム
により誘発された原料ガスの分解反応によつて基板表面
に反応性ガス分解生成物の薄膜を形成せしめる方法およ
び熱分解反応を利用した薄膜製造装置に関する。
従来、基板表面に化学反応により薄膜を製造する場合に
は、基板を加熱するか、或は基板を収めた反応室全体を
加熱し、基板周辺の反応性ガスを熱分解して熱分解生成
物の薄膜を基板上に形成せしめていた。
しかしながら、かかる従来の薄膜形成法では、基板周辺
の空間全体が高温になつているので、反応性ガスの熱分
解生成物が更に二次的、三次的に熱分解したり、或は熱
分解生成物が未分解の反応性ガスと反応して形成した薄
膜中に大小様々なピツトが生ずる問題点があつた。
また、基板が強く加熱されるので、基板の歪、反り、伸
び、縮み等、加熱による寸法精度の狂いや、基板自体の
組織の変質や、すでに基板に形成された機能的構造の変
化など、形成薄膜と基板の双方に多くの損傷が発生する
欠点があつた。
また、真空蒸着、スパツタリング、イオン・プレーテン
グ等の真空下の物理的方法による薄膜形成においても前
記同様な欠点を回避できなかつた。
そこで本発明はかかる従来の欠点を解消すべくなされた
ものであり、レーザビームが照射された基板表面のみが
瞬間的に加熱され、その加熱表面にのみ限定された熱分
解反応を誘発することができ、また基板に近接する空間
に存在する反応性ガスを熱的過程を伴うことなく化学的
に分解することができる。
従つて、理想的な“低温表面反応”が可能となり、高品
質の薄膜が得られ、基体の機能的構造を変化させること
もないなどの特長を有するものである。
すなわち、本第1の発明は、レーザビームで基板を照射
してこの基板を加熱し、この熱により前記基板表面に接
する空間に存在する反応性ガス状物を熱分解して前記基
板の表面に前記反応性ガス状物の熱分解反応生成物の薄
膜を形成させることを特徴とするものである。
また本第2の発明は、レーザビームで基板に近接する空
間を照射してこの空間に存在する反応性ガス状物に分解
反応を誘発せしめ、前記基板の表面に前記反応性ガス状
物の分解反応生成物の薄膜を形成せしめることを特徴と
するものである。
更に本第3の発明の薄膜製造装置は、基板と、該基板上
に薄膜原料の板状気流を流すべきノズル室と、レーザ発
振器からのレーザビームを前記板状気流を貫通して前記
基板に導くべき、前記基板上に位置する一対の掃引ミラ
ーとから成り、前記ノズル室は前面に短冊状の凹部を有
し、該凹部の底面に前記ノズル室に達する複数の噴気孔
を配置し、一方、前記一対の掃引ミラーは互に直角方向
への振動によつて前記レーザビームに前記基板を掃引す
る運動を与えることを特徴とするものである。
以下、本発明を順次、説明する。
1.第1の発明および第3の発明 本第1の発明はレーザビームによつて基板表面を照射、
加熱し、この熱によつて基板表面に接する空間に存在す
る反応性ガス状物に熱分解反応を起させて、反応性ガス
状物の熱分解反応生成物の薄膜を基板表面に形成させる
方法でるり、基板加熱反応法とも称されるものである。
まず基板にレーザビームを照射する場合には、その基板
の固有吸収波長(λS)に合致した波長(λL)のレー
ザビームを照射する。
するとレーザビームは基板により反射、透過、吸収され
、基板の吸収係数(α)が大きい程、基板内に浸入した
レーザビームは基板の表面近くで、通常では10μm以
内で吸収され、加熱エネルギーに変換され、この結果、
瞬間的な表面層加熱が起り、通常500℃〜600℃に
基体表面が加熱される。
この加熱された基体表面に接する空間に、反応性ガス状
物、すなわちガス状または煙霧状の熱分解性原料を供給
すれば、反応性ガス状物は極めて速やかに熱分解され、
分解生成物の清浄な薄膜が基板上に形成される。
なお、本第1の発明において薄膜が形成されるべき基板
としては、従来の薄膜形成法において用いられた基板を
すべて用いることができ、たとえばガラス板、金属板、
石英板、セラミツクス板などをあげることができる。
また本第2の発明においては、これら基板に加えてプラ
スチツク、木材などを用いることもできる。この際、通
常のレーザ発振器が発生するビームの直径は小さく、1
0mmφ以下なので形成される膜面も同程度の円形斑点
となる。従つて広い表面薄膜を形成するためには、ビー
ム径を必要な大きさに拡大しなければならない。しかし
ながら、ビーム径を拡大すれば、照射表面でのエネルギ
ー密度が下り、熱分解反応の誘発が困難になる。また、
ビーム断面にエネルギー分布が存在するので、膜厚が不
均一になる。
そこで本発明においては、有限の直径を有するレーザビ
ームを使用して斑点蒸着を逐次推進し、最終的に広い膜
面を迅速に形成せしめる。
すなわち本発明においては、レーザビーム照射による加
熱点を基板面全域にわたつて、規則正しく縦横に移動さ
せながら原料の反応性ガスを定常的に供給する。
かかる移動加熱蒸着を行なう方法としては、通常、(1
)ビーム掃引法、(2)基板駆動法および(3)連続法
が採用され、(1)には更に(a)ミラー掃引法と(b
)同時掃引法に区分される。
以下、これらの方法にもとづき本第1の発明を詳述する
(1.a)ミラー掃引法 この方法はミラー操作により、レーザビームのみを掃引
する方法である。第1図はミラー掃引法の原理を示すと
同時に本第3発明の概要図である。レーザ発振器2が発
生したレーザビームは反射ミラー1で基板6に向けて反
射される。
このとき、基板6の上方に取付けた一対の掃引ミラー、
すなわちXミラー4およびYミラー5が互いに直角方向
に振動して基板3に向うレーザ・ビームに基板面を一様
に掃引する運動を与える。
従つて基板上のすべての点は、ビームが各点、たとえば
A点を通過するとき瞬間的に高温に、しかも極く薄い表
面層に限つて加熱され、通過後は素早く冷却される。
そして基板6に接する空間に存在する反応性ガス状物は
瞬時に熱分解され、熱分解生成物の薄膜がビームの通過
点Aに堆積される。このA上の膜物質の厚さは、ビーム
の通過速度により変化し、通過速度が増加すると膜物質
堆積速度は低下する。
従つて堆積膜の厚さを一定に保つにはレーザビームのエ
ネルギーを増加しなければならない。
検討結果によると、ビームエネルギーE(ワツト)と、
ビーム移動速度u(cm/sec)との間には次の関係
があることが判明した。
E≒u4/5 すなわち、基板面全体に均一な膜面を形成するためには
、与えられたレーザビームのエネルギーにおいて、ビー
ム移動速度を常に一定に保持する必要があることがわか
る。
一方、レーザビームはXミラー4およびXミラー5の回
転振動で基板面を掃引するので基板中央部と周辺でビー
ムの速度が変り、加熱むらが生ずる。
このためミラー4,5の振動角を±20°以下に抑え、
基板上のビームの移動速度を3%以内に抑える。たとえ
ば掃引ミラー4,5の取付高さを2mとすれば、1.5
m×1.5mの大型基板に対する均一膜を製作すること
ができる。掃引ミラー4,5の大きさは、ビーム径の3
倍以上であることが好ましい。
更にXミラー4,5の振動数を適切な比率に選ぶ必要が
ある。この比率が大きすぎたり、小さすぎると基板上の
加熱は縞状になり、形成された膜面も縞状になる。
直径dcmのレーザビームでlcm×lcmの基板面に
均一な膜面を形成するとき、Xミラーの振動数fx(H
z)と、Yミラーの振動数fy(Hz)の比(σ)は実
験結果から次式で与えられる。
σ=fx/fy=al/d ここでaは平坦化係数で、a=2のとき縞模様が消滅し
、均一な膜面となる。通常では2<a<20の範囲であ
る。
更にまた、均一な膜形成には、基板上に反応性ガス状物
の均一分布を造ることが好ましい。
一般に、膜形成は温度と反応性ガス状物の濃度に依存し
、このため基板上に加熱と反応性ガス状物濃度の双方を
同時に均一化することが好ましい。
このミラー掃引法では薄い板状の均一な反応性ガス状物
の気流6を作り、基板6の表面に触れることなく5〜2
0mmの高さで平行に流し、この扁平な気流の底面から
基板面に向けて反応性ガス状物を降下供給し、均一な態
度分布を作る。
この均一な薄板状気流6はノズル室7により発生する。
このノズル室7は前面に長い短冊状の噴射板8を持つて
いる。第2図に噴射板8の詳細を示す。
すなわち、噴射板8には細い溝状の噴射溝9を掘り、更
にこの噴射溝9の底面にノズル室内に達する噴気孔10
を一定間隔で配置する。
所要の厚さの薄板状気流6を得るには、この噴射溝9を
必要本数上下に並べて作る。気流6の濃度分布を均一な
らしめるためには、噴射溝9の深さをZ2,噴射孔10
の長さをZ1としたとき、Z2≧Z1≧5mmとするの
が好ましい。
また噴射溝9の巾Wと噴射孔10の直径Qは、W<1m
m、Q<1mm、W≧Qであることが好ましい。一般的
には、W,はできるだけ小さく、ノズル内のガス圧を高
くする程、均一性の高い薄板状気流6が得られる。薄板
状気流6の巾はスリツトの長さで決定され、1m以上の
巾とすることも容易である。また気流6の長さはスリツ
トノズル内の圧力を増大することにより伸すことができ
る。
薄板状気流6の厚さは、5〜50mmが適当である。ま
た気流の速度は数〜数十m/secの範囲内である。
すなわち、ミラー掃引法は基板面を覆う一様な薄板状反
応性ガス気流を発生し、これに振動ミラーで駆動された
基板加熱ビームを協動させて任意の基板上に均一な膜面
を形成することにある。
従つてこのミラー掃引法は静置した基板、間欠的に移動
する基板への膜面コーテング、或はパターンコーテング
に適する。
特に微細パターンの製作に当つては、光学系を用いてビ
ームを集束することにより、数十μm,或はそれ以下の
線巾の高精密膜面形成も可能である。また、膜蒸着速度
は500Å/sec以上で、数μmの膜膜が短時間に達
成される。
(1.b)同時掃引法 これはレーザビームと反応性ガス状物を同時に掃引する
方法である。第3図は同時掃引法の原理図であり、2次
元(X,Y)駆動機構11に蒸着ヘツド12を取付け、
試料台21上の基板15上を自由に駆動させて膜面を形
成させる。
第4図Aに蒸着ヘツド12の細部構造を示す。
これは基板面15にレーザビームを照射するビーム投射
器13と、反応性ガスを噴射する円筒ノズル14を一体
化したものである。
ノズル先端と基板との間隔は13〜50mmの範囲に設
定され、投射器13から送られたレーザビームは、ノズ
ル先端孔から反応性ガス状物と共に飛び出し、基板面1
5におけるガスの衝突中心Aに入射し、加熱、分解反応
を起す(第3図)。
蒸着ヘツド12は、第4図Bに示す如く垂直に設けた投
射器16に対してペンジルノズル24をビーム軸Zに対
して角θ、すなわち30°〜60°斜方向に対して、レ
ーザビームと反応性ガス状物流を基板上の蒸着点Aで会
合させても良い。このように同時掃引法では蒸着ヘツド
12を2次元駆動機構11に装着して操作することによ
り、基板面に対して照準点の一致したレーザビームと反
応性ガス状物を同時に掃引することができる。
従つて、基板面の瞬間加熱と膜面形成を同時掃引的に実
施することができる。
前記第3図にもとづき操作法を述べれば、隔離したレー
ザ発振器から2次元(x、y)駆動機構11のY駆動軸
18に沿つてレーザビームLを照射し、Y軸反射ミラー
20でX駆動軸19方向に転換し、蒸着ヘツド12に入
射させる。
この同時掃引法においては、基板上の反応性ガス状物と
、投射ビームの到達点は常に一致する。またガスの吹付
面積は通常、直径1cm以下と小さいので、反応性ガス
状物の濃度を一定化することが容易である。
従つて高精度な脱蒸着を行なうことができる。
同時に大型膜面製造法としての適合性を備えている。そ
のうえ、前記ミラー掃引法におけるごとく、スリツトノ
ズルを使用する場合に比較して反応性ガス状物の消費量
を1/5〜1/10に節減できる利点もある。
なお、この同時掃引法を膜面の連続生産に応用する場合
には、基板15の進行方向に対し、X駆動軸19が直角
に横切る如く2次元(X、Y)駆動機構11を取付け、
Y軸駆動を停止して蒸着ヘツド12をX軸駆動のみとす
る。
(2)基板駆動法 これは基板を2次元的に移動させる方法である。第5図
に基板駆動法の概念図を示す。2次元(X,Y)駆動機
構25を備えた試料台26の上方、少なくとも10cm
の高さにビーム投射器27を垂直に固定し、レーザビー
ムを試料台26上の基板28の中心Aに垂直に入射させ
る。この入射点Aに向けてペンシルノズル29,29を
配置し、反応性ガス状物を細い高速気流として射突させ
る。
この状態で試料台26を2次元的に操縦し、膜面や薄膜
パターンを形成する。レーザビームは投射器27のレン
ズ系によつて最少、数μmに絞ることが可能であり、従
つて線巾数十μmの精密な線図な画くこともできる。ペ
ンシルノズル29は、レーザビーム入射点Aを中心に、
半径5cm以内の半球上で高さ5cm以内に必要個数を
配置する。
従つて、各種の反応性ガス状物を併用して、単種膜や、
多層膜構造を形成することができる。
試料台26の駆動はエアシリンダーまたは電動モータで
行ない、その最大駆動長は50cm以上である。この基
板駆動法は精密微細加工性に極めて優れている。
(3)連続法 基板を一方向にのみ移動し、太いレーザビームを使用す
る方法である。第6図に連続蒸着法の原理図を示す。基
板31を輸送する軌道架台32を横断して十分に長いス
リツトノズル33を取付け、反応性ガス状物の高速の薄
板状気流34を供給する。気流34の厚さは5〜20m
m程度で、軌道架台32の上を移動中の基板31の表面
に触れることなく、平行に流れる。
更に一定間隔を置いてスリツトノズル33に対向して、
長方形の開口を有する排気ヘツド35を同様に取付け、
スリツトノズル33から到達した板状気流34を吸引・
排出する。
次に、軌道架台32の中心軸Yの上方に掃引ミラー36
を取付け、これにより、レーザビームをスリツトノズル
33と排気ヘツド35の間に向けて投射し、軌道架台3
2上を一定速度で進行する基板31の表面を横断して、
高速で掃引・加熱する。かくして、軌道架台上を移動中
の基板31の表面には連続的に膜面が形成されて行く。
この方法においては、レーザビームは発振器から出力さ
れたままの太いビームを使用し、特別にレンズ等で細く
絞る必要はない。
均一な膜面を形成するためには、ビームの直径をd(c
m)、掃引ミラーの振動周波数をf(Hz)、基板の移
動速度をv(cm/sec)とするとdf/v>1を満
す必要がある。気流の速度はv>1m/sec、気流の
厚さを1〜2cmとすることが好ましい。
スリツトノズル33は、また、必要に応じ、その高さを
基板面から、2〜20cmの高さに設定し、30°〜6
0°の傾角で板状気流を、レーザビームによる直線掃引
加熱部(H)へ向けて噴射してもよい。
本連続蒸着方式は、大気中で膜面の連続生産を行なう手
段として極めて有用である。
以上述べた本第1の発明に属する4つの基板加熱反応法
には、共通して従来の技術にない明白な効果がある。
すなわち、レーザビームの掃引照射によつて熱的に化学
変化を引起すまで高温に加熱されるのは、基板の極く表
面層のみに限られる。その表面加熱層の厚さは、およそ
10μm以内である。
従つて、基板自体の温度は上ることはなく、高温反応は
表面層に限つて起り、短時間に冷却する。すなわち、実
質的に、薄膜製作工程は低温化されたことになる。
従つて、従来の基板全体、あるいは基板とその周辺の原
料ガス状物全体が加熱される薄膜製造方法のように、二
次的、三次的な分解反応や副反応を生ずることがほとん
どなく、目的とする薄膜形成反応のみを優先的に実施す
ることができる。そして、製作された膜は、高温反応生
成膜に特有な高品質で、附着力の優れたものが得られる
上記方法に従つて、酸化物膜を製作する時は、大気中で
実施出来る便益がある。しかも、大面積の膜面を連続的
に製造することも可能である。
反応性薄板状気流を安定化したり、特種ガス雰囲気又は
減圧・真空を必要とする時は、密閉室或はベルジヤー内
で実施することもできる。
なお、密閉室内へのレーザビームの導入は、室壁に股り
た窓を誘して行なう。窓材料には、レーザビームに対し
透過率の高い結晶材料を用いる。レーザビームの波長が
赤外域にあつても、可視域にあつても利用出来る結晶板
としては、ZnSe,MgF2,LiF,CaF2,B
aF2,NaCl,KCl,KBr等が挙げられる。と
りわけ、SiO2,LiF,MgF2等は可視域におい
て良好な性能を示す。
本第1の発明に使用するレーザは、数Watt以上の出
力があれば連続波でも、パルス波でも良い。好ましくは
、基板に照射したときに発熱効果の大きなもの、換言す
れば基板がレーザビームを効率良く吸収するものである
ことが好ましい。従つて基板とレーザビームとの間には
最適の組合せが存在する。
たとえば、Si基板に対しては、Arレーザ(波長0.
48μm)、クリプトンレーザ(0.53μm)、ルビ
ーレーザ(0.69μm)が、セラミツクスやガラスに
対しては、YAGレーザ(1.06μm)、HF/DF
ケミカルレーザ(2.5〜4.06μm)、CO2レー
ザ(10.6μm)が利用される。本基板加熱反応法の
最大の利点は、通常の高温CVD法と同様、すべての反
応性薬品を原料として利用出来るという汎用性にある。
従つて、製作可能な薄膜素材は極めて広範囲に亘る。た
とえば、Al,Si,Cr,Ni,Cd,Fe等の金属
、MoSi2,WSi2,TaSi2,PtSi2,N
bSi2,NiCr,SnCu,ZnCu,InSb,
GaSb,LaGa,NdNi,Nb3Al,NbSn
,BiTe等の合金、また、化合物材料ではSiO2,
AlzO3,TiO2,ZrO2,SnO2,In2O
3,Fe2O3等の酸化物、SiC,TiC,B4C,
WC,VC,ZrC等の炭化物、TiN,BN,AlN
,TaN,Si3N4,CrN,VN等の窒化物、Ti
B2,ZrB2,CrB2,WB,LaB6,MoB2
等の硼化物、その他、硫化物など殆んどすべての電子・
情報・エネルギー・機械・化学工業用の表面及び機能性
膜素材を網羅する。
2、第2の発明 本第2の発明は、いわゆる誘起反応法に属し、レーザビ
ームで基板面、およびその隣接空間に存在する反応性ガ
ス状物を照射し、分解反応を誘発し、膜層を堆積する方
法である。
レーザビームを反応性ガスに照射すると、レーザビーム
の波長が反応性ガス分子の振動波長に合致したとき、あ
るいはレーザビームの波動エネルギーが反応性ガス状物
分子の結合エネルギー以上の値を有しているときには、
レーザビームのエネルギーは、先づ基板表面に吸着した
反応性ガス状物の分子に吸収され、分解化学反応を起し
、表面に膜層成長の下地層を作る。同時に、表面の近傍
空間でも盛んに分解反応が進行し、多数の膜成分ラジカ
ルが発生する。これ等のラジカルは基板表面に飛来して
、反応し、膜層を堆積する。従つて理想的な低温薄膜形
成法を実施することが出来る。
本透起反応法では、レーザビームは、基板を照射の対称
としない。基板表面に接する反応性ガス状物の薄層を目
標とする。しかし、細いレーザビームでは、基板上の広
い空間を一様に、強く照射出来ない。従つて膜面形成の
ためには照射の2次元化が必要である。
そこで本第2の発明においては、照射2次元化のために
水平照射法と垂直照射法を採用した。
水平照射法は更に(a)多重反射法と、(b)水平走査
法に区分され、垂直照射法は(c)水平気流法と、(d
)垂直気流法に区分される。なお、本第2の発明に使用
される基板の種類は前記第1の発明の場合と同様である
以下これらの方法について説明する。
(a)多重反射法 基板上の板状気流中でレーザピームをジグザクに進行さ
せて、反応性ガス状物を分解する方法である。第7図に
多重反射法の原理図を示す。
十分長い噴射スリツトを持つ角型ノズル41を試料台4
2の側方一定距離に取付ける。発生する気流の巾は、ス
リツトの長さを調節して、試料台42の寸法に合せる。
気流の厚さはスリツトの数を増減して10〜30mm程
度にする。
この気流を試料台42に接触することなく、5〜10m
mの高さで、高速(1m/see以上)で通過させる。
従つて基板上空には、反応性の薄板状気流44が形成さ
れる。
この板状気流44の両側に、試料台42をは、応んで、
一対の長方形の反射ミラー45及び46を平行に配置す
る。反射ミラー45及び46の寸法は、巾30〜50m
m、長さは試料台を十分カバーする程度にする。
これ等の反射ミラーの何れか、たとえば反射ミラー45
のノズル側の端に近いビーム入射窓47より、レーザビ
ームを試料台42の表面に平行に入射させる。入射角は
反射ミラー46の表面に対する法線に関し0.5°〜5
°である。入射後ビームは対向するミラー45及び46
の空間で反射を繰り返し、ミラーの他端に達して、ビー
ム吸収室48へ入る。入射ビームの試料台表面に対する
高さは10〜20mmである。従つて入射ビームは板状
気流44を水平に貫通して、その中心面上をジグザグに
進み、同気流の中に光の薄板を形成する。
従つて、試料台全域に亘つて、分解反応が一様に誘起さ
れ、試料台に載せた基板面には、所望の薄膜が極めて速
やかに、しかも極めて低い温度で堆積する。
(b)水平走査法 この方法は、反応性ガス状物の板状気流中をミラーで反
射されたレーザビームを反復、貫通させる方法である。
第8図に水平走査法の原理図を示す。スリツトノズル5
1で、試料台52の上空に、反応性・高速の薄板状気流
56を発生し、試料台52に触れることなく、その表面
に沿つて5〜10mmの高さで流す。
更に試料台2をはさんで、この板状気流56の片側に反
射ミラー直線駆動装置54を、その反対側には、細長い
開口を有するレーザビーム吸収器55を向い合せて配置
する。
反射ミラー56及び吸収器55の中心高さは、高速板状
気流56の高さに合せて、ほぼ10〜20mmとする。
反射ミラー56は、入射したレーザビームを吸収器55
へ向けて反射しながら、板状気流53に平行して往復運
動する。従つてレーザビームは板状気流53を水平に貫
通しつつ、気流の順・逆方向に運動する。この結果、板
状気流53の中では分解反応が誘発され、この時、試料
台52に置いた基板表面では、膜層の堆積が進行する。
(c)水平気流法 反応性ガス状物の板状気流中にレーザビームの焦点をむ
すばせる方法である。第9図に水平気流法の原理図を示
す。スリツトノズル61を使つて、反応性・高速の薄板
状気流62を発生し、試料台63に触れることなく、5
〜10mmの高さで、その面に沿つて流す。
更に、2次元(X,Y)駆動架台64などにより、ビー
ム投射器65をこの気流の上方に保持する。
ビーム投射器65には、ビーム反射ミラー、ビームレン
ズを内蔵し、入射したレーザビームを下方の高速板状気
流62へ向つて投射する。同時に、気流の厚さの中心平
面に対して鋭く焦点Fを結ばせる。使用するレーザビー
ムは、反応性・高速気流62が強く吸収する波長のもの
を使用する。従つて、焦点Fの近傍では、反応性ガスの
分解作用は著るしく強められ、その下にある試料台63
の部分Aでは、速やかな膜の成長が起る。
連続した膜面を形成するためには、2次元(X,Y)駆
動架台64によつて、試料台上の基板面を掃引する。或
はビーム投射器65を固定したまま、試料台63自体を
2次元的に駆動する。ただし、試料台63を駆動する場
合には、反応性ガス状物の気流を板状にする必要はない
その場合、ペンシルノズル等で、試料台63から僅か上
方のビーム焦点Fに達する細い一定した気流を送る。
(d)垂直気流法 基板上に上方から反応性ガス状物とレーザビームを供給
し、反応性ガス状物中でレーザビームの焦点をむすばせ
る方法である。第10図に垂直気流法の原理図を示す。
ビーム投射器71と円筒ノズル72を直結した蒸着ヘツ
ド73を試料台75の上方に取付け、ノズルの先端を試
料台75に対し、10〜50mmの高さに保つ。
更に円筒ノズル72の周囲に排気管74を取付け、これ
を作動させて、噴射ガスの先端が辛うじて試料台75に
達する直前の状態に調節する。
一方、レーザビームは投射器71のレンズを調節して、
試料台75の上方5〜10mmの高さに焦点Fを結ばせ
る。かくして、試料台75に置いた基板76の直ぐ上に
、濃厚な反応ガスの光分解ゾーンZが形成される。その
結果、このゾーン直下の基板表面Aでは、高速で膜成長
が進行する。
以上述べた如く、本第2の発明の光透起反応法によれば
、基板に損傷を与えることなく、低温で膜形成を進める
ことができる。薄膜と基板との接触、整合性はよく、1
0μm以上の厚さでも堆積することが可能である。しか
し、基板に対する密着性は十分でない場合も生ずる。こ
の対策として、基板加熱法を併用することができる。
すなわち、誘起反応が進行しつつある表面を他のレーザ
ビームで適度に加熱し、表面反応を促進する。この結果
、膜層の形成と基板に対する密着性を向上させることが
できる。
また、この第2の発明の方法においても、酸化物膜を製
作する場合には、大気中で実施出来る。しかし、薄板状
気流を安定化したり、金属膜や、化合物膜製作のため、
常圧・減圧の雰囲気を必要とする場合には、密閉容器や
ベルジヤーの中で行なう。その際、レーザビームの容器
内への導入は器壁に設けた入射窓を透して行なう。
窓材料はレーザビームに対して透過性の高い結晶材料を
用いる。使用するレーザは赤外から紫外まで各種あるの
で、レーザビームの波長により使い分ける。たとえば、
ガラス・YAG・HF/DFケミカル・CO2レーザ等
の赤外光に対しては、Si,Ge,KRS−5等の結晶
板を、またAr・Kr・KrF/XeFエキシマ・N2
・YAG・ルビーレーザ等の紫外・可視光にはSiO2
,LiF,MgF2板が適している。ZnSe,MgF
2,LiF,CaF2,BaF2,NaCl,KCl,
KBr等は可視・赤外の両域にまたがつて使用出来る。
使用するレーザは数10mW以上の出力があれば連続波
でもパルス波でもよい。基本的にその波長が原料ガスの
吸収波長に合致する必要がある。
可視光・紫外線レーザは反応性ガス状物分子の結合電子
を切断する能力がある。たとえば、Ar(波長514〜
368nm)・He−Cd(441,325nm)・K
r(647〜356nm)・N2(337nm)・Kr
F/XeFエキシマ(193〜780nm)・ルビー(
694,347nm)・レーザ等は、CH4,SiH4
,GeH4,SnH4,SbH3,B2H6,PH3等
の水素化合物、SiCl4,TiCl4,VCl4,P
bCl4,SnCl4,CCl4,TaCl4,UCl
6,ePCl3,FeCl3,InCl3等の塩化物、
SiF4,GeF4,ZrF4,AlF3,GaF3,
PF3,A5F3,CrF3,CdF2等の弗化物、或
は、LiBr,PBr,SbBr3,SiI4,GeI
4,BiI3,PI3,AgI,TaI5,TiI4等
の臭化物・沃化物、更に(CH3)6Mo,(CH3)
3Al,(CH3)2SiCl2,(CH3)3TiC
l等のメチル化合物及び(C2H5)3Ga,(C2H
5)4Ta,(C2H5)SnCl2,(C2H5)C
dCl,(C2H5)2Ni等のエチル化合物からなる
金属アルキル化合物((CnH2n−1)M),(CO
)6Cr,(CO)6MO,(CO)6W等のカルボニ
ル化合物((CO)nM),(C6H5)4Si,(C
6H5)4Sn,(C6H5)3P,(C6H5)3A
5等のトリフエニール・メタン化合物、その他、金属の
カルボン酸塩((COO)nM)、アミン化合物((H
N)nM)、イソニトリル化合物((N≡C)M)等、
殆んどの有機・無機化合物の分解反応に利用出来汎用性
が高い。
一方、赤外線レーザは、反応性ガス状物分子を振動解離
する能力があるので、吸収波長に合つたレーザビームを
照射して分解反応を行なわすことが出来る。たとえばH
F/DFケミカルレーザ(2.6〜5.0μm)では、
NH3,CH4,GeH4,SiH4,H2Seガス等
、N2−COレーザ(4.8〜6.7μm)ではAsH
3,GaH3,BF3,SnH4,MgCO3等、CO
2レーザ(9.0〜11.0μm)ではSiH4,Ge
H4,BCl3,AsH3,La(BO3),Pb(N
O3)2等、NH3レーザ(12.08μm)ではSi
F4,CCl4,TiNO3等、N2ラマンレーザ(1
5〜18μm)ではZrF4,CF4,SiCl4等、
H2Oレーザ(27.9〜118μm)ではBiCl3
,SbCl3,SnCl4,TiCl4,ZrCl4等
を反応性ガス状物として使用することができる。
以上例示の如く、光誘起反応で使用する薬品・原料はレ
ーザ光の波長による選択を強く受け、原料汎用性に欠け
るきらいがある。
しかしながら、形成される薄膜層の種類は、前述した本
第1の発明の場合と同様に、金属・合金、半導体・読電
体等の化合物、セラミツクス等の殆んどの膜層形成が可
能である。
以下、本発明の実施例を述べる。
実施例1〈ミラー掃引法〉 第11図にミラー掃引法により、大気中でSnO2膜の
製作に用いた装置の概要を示す。三軸可動軌条組合せ架
台81にCO2レーザ82とビーム掃引装置83を設置
し、板状気流CVD装置84の上方より、入射孔は窓8
5を通して、試料基板86の表面ヘレーザビームを投射
した。ビーム掃引装置83はビーム反射ミラー87(第
1図の1に相当する)とX,Y掃引ミラ(第1図の4及
び5)を内蔵し、水平に入射したビームを下方に方向転
換する。同時に、このビームに2次元振動を与え、試料
基板面86を一様に掃引・加熱した。
レーザビームの出力は最大55watt,ビーム径は6
mmφである。ビーム掃引装置83の反射ミラー87の
直径は30mmφ、Xミラー(第1図の4)及びYミラ
ー(第1図の5)の寸法は、いづれも30mmX20m
mで、ステンレスの鏡面研磨面に金メツキを行なつた。
CO2レーザ82とビーム掃引装置83の距離は約1m
、ビーム掃引装置83の下端と試料台88との距離は約
70cmである。
板状気流CVD装置、84は架台に取付けた試料台(1
50mm×150mm)88を挾んで、金属製角型スリ
ツトノズル(150mmX40mmX30mm)89と
排気装置(吸気開口150mm×50mm)90を対向
して配備したものである。ノズル89の噴射板(第1図
の8と第2図)には、巾1mm、長さ100mmの噴射
溝を3本、3mmの間隔で掘り、溝底には噴気孔を一定
間隔で開けた。更に、エバポレータ91とレーザ光成分
ガス源を内蔵した反応ガス発生装置92を備え、スリツ
トノズル89に対し、反応性の原料ガスを供給した。
先づ、エバポレータ91に揮発性の有機金属錫((CH
3)2SnCl2)を充填し、約100℃の蒸気を発生
した。
次に、蒸着基板86としてパイレツクス板(50mm×
50mm×1mm)を試料台88上に置き、スリツトノ
ズル89から、(CH3)2SnCl2蒸気を含んだ反
応性ガス状物の気流を噴射した。気流の速度は約3m/
sec,気流の組成はAr3l/min,O23l/m
in,(CH3)2SnCl2飽和Ar0.5l/mi
nであつた。
気流の形状は、巾約100mm、厚さ約10mmの板状
で、試料台上のパイレツクス板86の表面を覆い、触れ
ることなく約10mmの高さで通過する。
レーザビームの照射を開始すると、ビームの掃引と共に
、連続した膜面が出現した。この時のビームの出力は約
45watt,Xミラー(第1図の4)の振動数はfx
=2Hz,Yミラー(第1図の5)の振動数はfy=0
.02Hz,ミラー振動比σ=100であつた。膜面蒸
着時間は2分間、膜厚は約1000Å,全面金色の単一
干渉色を呈し、90%以上の光透過率を示した。また、
照射によるパイレツクス板の変形等の熱損傷は全く起ら
なかつた。かくして、低い基板温度で高品質な膜面が形
成されることを確認した。
また、同等なビーム照射条件で、反応性ガス状物((C
H3)2SnCl2)の濃度を逐次増加することにより
、膜厚を300OÅ(1次の緑干渉色)及び5300Å
(3次の赤色)まで増大することが出来た。第12図に
ビーム出力が40watt及び50watt,ビーム直
径が6mmで、ミラー振動数がfx=5×10−1Hz
,fy=3.3X10−3Hzの時、50×50mm2
のパイレツクス基板上の時間に関するSnO2膜成長特
性を例示する。
実施例2〈同時掃引法〉 同時掃引法によりSi膜面の製作を行なつた。
第3図に示した2次元(X,Y)駆動架台11に、ビー
ム投射器(第4図Aの13)と筒ノズル(第4図Aの1
4)を組合せた蒸着ヘツド12を着装して、チヤンバー
23中に据えつけ、チヤンバー26の形状は500mm
×400mm×400mmの角型で、直径50mmφの
ZnSe結晶板を嵌めたビーム入射窓22を側面に有す
る。蒸着ヘツド12の概寸は30mmφ×190mmで
、ノズル先端口径は10mmφであり、また、2次元(
X,Y)駆動軸18及び19の摺動長は200mmであ
つた。先づ、試料台(100mm×100mm)21を
2次元駆動中心位置に固定し、その上にパイレツクス板
(50mm×50mm×1mm)15を置き、基板面と
ノズル先端との間隔を20mmにする。チヤンバー23
にArガスを充し、真空ポンプで排気して、50〜10
0Torrの減圧にした。次に、ノズルに継いだフレキ
シブルパイプを通して、HSiCl3の蒸気で飽和した
H2を0.5l/minと5l/minのH2ガスを混
合して、基板面へ向けて噴射した。
更に、ビーム入射窓22からチヤンバー23内に導入し
たCO2レーザ光をY軸反射ミラー20で蒸着ヘツド1
2へ導き、基板15の上の噴射点Aへ投射し、同時に蒸
着ヘツド12を2次元駆動してSi膜面を形成した。ビ
ームエネルギーは40watt,ビーム径は3〜4mm
φ,ビーム駆動面積は基板15を含んで、70mm×7
0mm,X軸駆動周波数はfx=8Hz,Y軸駆動周波
数はfy=0.02Hzであつた。
製作した膜面は褐色を呈し、厚さは平均3000Å,膜
層分布は膜面内±5%以内で、均一性は極めて高い。ま
た、膜質は多結晶体で、面積抵抗率は数K〜数十KΩ/
□を示した。
更に、同様の条件で、3吋Siウエハ上に形成したSi
O2表面に対して、およそ0.5μmの膜層を形成した
が形状歪は発生しなかつた。
実施例3〈基板駆動法〉 基板駆動法により、Ni及びWの膜面及びパターン形成
を行なつた。第5図の如く、円筒型ベルジヤ30の中央
に2次元(X,Y)駆動試料台26を固定し、試料台2
6の駆動中心上方に、第4図Aに示したビーム投射器2
7を垂直に取付けた。ベルジヤ30の寸法は300mm
φ×450mmで、天井中央にZnSe板(直径30m
mφ)をつけたビーム入射窓30Aを設けた。試料台2
6は広さ80mm×80mm、2次元(X,Y)駆動機
構25を含めた高さは約150mmである。ビーム投射
器27は試料台26の真上150mmの高さに、ビーム
入射窓30Aの真下に取付け、Si短焦点レンズにより
試料台26上に鋭い焦点Aを結ばせ、更に、この焦点位
置Aから、約2cmの半球面上に、ペンシルノズル29
を2本、ビーム焦点Aに照準して配備した。ペンシルノ
ズル29はステンレス製で、寸法は6mmφ×80mm
,ノズル口径は0.6mmφである。
試料台26に研磨したアルミナ基板(50mm×50m
m×0.5mm)28を置き、10〜20TorrのA
r雰囲気にした後、2本のノズルから、交互に、Ni(
CO)4及びWF6の蒸気をH2ガスと共に噴射した。
同時にCO2レーザビームLを連続照射しながら、試料
台駆動機構25を操作して、金属NiとWの蒸着ライン
からなるラスターパターンを形成した。入射CO2ビー
ムのエネルギーは8watt,Ni(CO)4の温度は
150℃、WF6の温度は10℃,噴射ガス量はいづれ
も約1l/min,試料台の移動速度は2mm/sec
である。
製作したラスターパターンの素線数は10本、線間ピツ
チは3mm、線巾は100〜150μm,高さは約0.
5μであつた。素線断面は山形となり、約200〜50
0μm程度裾が拡がる。また、ビームエネルギーと試料
台駆動速度を共に3倍増加したところ、この裾の拡がり
は1/2H以下に減じた。
蒸着したNI膜面は銀色を、W膜面は黒灰色を呈した。
実施例4〈連続法〉 連続法により、従続して移動する板ガラスに対し、Si
O2膜の形成を実施した。第6図の如く、試料台37を
水平に定速輸送する軌道架台32を用意し、その中央上
方に掃引ミラー36を取付けた。軌道架台32の長さは
1.6m,試料ガラス板(100m×100mm×1m
m)31を輸送する試料台37の広さは200mm×2
00mm、掃引ミラー36の寸法は30mmX20mm
,その取付け高さは試料台37より1m、取付けは角度
は水平面に対し45°で、ミラーの振動軸は軌道架台3
2の中心軸Yを含む垂直面内にある。
更に、長さ150mm、巾1mmのスリツトを5本刻ん
だスリツトノズル33を軌道架台32を横断して取付け
、これと対向して、約20cm下流に排気ヘツド35を
取付けた。各々の試料台からの高さは2cmと1cmで
ある。排気ヘツド35の開口は200mm×60mmで
、10m/secの吸引速度で矢印D方向に排気を行な
つた。
次いで、スリツトノズル33からSiCl4の蒸気とO
2ガスを含んだArガスを噴射した。同時に掃引ミラー
36を駆動しつつ板ガラス31を載せた試料台37を、
定速度でビーム掃引部Hを通過させた。
かくして、従続した3台の試料台上の板ガラス面にSi
O2膜を連続的に形成した。この時のレーザビームLの
ビームエネルギーは55watt,ビーム径は6mmφ
,ミラー振動数は10Hz,反応性ガス状物の総流量は
12l/min(SiCl4飽和Ar:2l/min,
O2:3l/min,Ar:7l/min),試料台3
7の移動速度は5mm/secである。形成したSiO
2膜の厚さは約2500Å,黄橙色の単一干渉色を示し
た。
実施例5〈多重反射法〉 多重反射法により、Si膜面の堆積を行なつた。
第7図の十字チヤンバー40の中央に、試料台42を固
定する。十字チヤンバー40は2個の角チヤンバー(2
50mm×250mm×450mm)を組合せたもので
ある。チヤンバー40の一つのコーナーに反応性ガス状
物の板状気流44を発生するスリツトノズル41を、そ
の反対のコーナーに真空ポンプ吸気口43を取付けて、
板状気流44を形成した。また、直交する他の一対のチ
ヤンバーコーナーに、1組の高反射率ミラー45及び4
6を垂直に、互いに平行に取付け、チヤンバー40に入
射したレーザビームを、試料台42の上空で多重反射さ
せるビーム反射路49を形成した。更に、反射ミラー4
5のノズル側に隣接するチヤンバーの側壁に、ビーム入
射窓47を、真空排気口側に隣接する側壁にビーム吸収
器48を取付けた。
試料台42の大きさは150mm×150mm、角形ス
リツトノズル(150mm×40mm×30mm)41
は、長さ100mm,巾1mmの噴射スリツトを3本備
えている。一対の反射ミラー(150mm×30mm×
5mm)45及び46には、金メツキしたステンレス板
を用いた。ビーム入射窓47は直径50mmφ、またビ
ーム吸収器(80mmφ×150mm)48の開口は5
0mm×25mmである。
先づ、鏡面研磨したステンレス基板(40mm×40m
m×2mm)4枚を試料台42に並べ、チヤンバー内に
Heガスを充し、真空ポンプで排気して、20Torr
に保つた。次に、スリツトノズル41から、Heで20
%に稀釈したSiH4ガス1l/minをHeガス6/
minと混合して噴射すると同時に、CO2レーザビー
ムLをZnSe窓を透して相欠ける反射ミラー46の表
面に入射した。入射ビームのエネルギーは55watt
、ビーム径は6mmφ,入射角は1°でおる。約15分
間のビーム照射後、ステンレス基板表面は鼠色に着色し
、4600Å程度のSi膜が堆積した。膜面は極めて清
浄であるが、SiH4の流量を3l/minに増加する
と、多数の微粒子の附着した膜面となつた。
更に、ビームサイズ6mm×25mmのKrFエキシマ
レーザ光L(波長249nm,繰返周波数200Hz、
平均出力8watt)を、シリンドリカルレンズで1.
5mm×6.2mmに縮少した後、石英入射窓47から
水平に導入し、SiCl4蒸気を含んだHeガス気流中
で多重反射走行を行なわせた。
この結果、3吋Siウエハ表面に予め形成したSiO2
膜(2000Å)の上に、1500Åの非晶質SiO2
膜を堆積した。反応性ガス状物の組成は、SiCl4で
飽和したHe2.0l/min,Heキヤリヤガス4.
0l/min、圧力10Torr,エキシマレーザ照射
時間約20分で、膜表面は薄いコバルト色を呈した。
実施例6〈水平走査法〉 水平走査法により、SnO2膜面の製作を行なつた。第
8図の十字チヤンバー57の一辺にスリツトノズル51
と真空吸気口58を取付け、中央に試料台52を固定し
た。更に、これ等に直交するチヤンバー辺のコーナーの
一つに、反射ミラー直線駆動装置54とレーザビーム入
射窓59を、また、もう一つのコーナーにビーム吸収器
55を配置した。
ビーム入射窓59には直径50mmφの石英板を嵌めた
。反射ミラー56は寸法40mm×30mm×2mmの
金メツキステンレス板である。ビーム吸収器(200m
m×100mm×150mm)55の開口寸法は160
mm×30mmで、その高さを対向する反射ミラー56
の中心高に正しく合せた。また、ビーム吸収器55の内
部には、数板の黒鉛板を角度をつけて配置し、更に器壁
を水冷した。
次に、試料台(150mm×150mm)52に、ソー
ダガラス板(100mm×100mm×2mm)を置き
、大気圧下で、スリツトノズル51からSnCl4蒸気
とO2を含む N2ガスを噴射した。噴射ガスの組成は
、SnCl4飽和N21l/min,O23l/min
,キヤリヤガスN23l/minである。同時に、Kv
FエキシマレーザL(波長249nm,平均出力8wa
tt,ビームサイズ1.5mm×6.2mm)を石英窓
59より導入し、1Hzの速さでビーム反射ミラー56
の掃引駆動を開始した。掃引開始から4分でガラス表面
は銀白色を呈し、20分後には紫赤色に変り、更に、4
0分で透明な濃緑色(3次干渉色)の膜面が形成された
このSnO2膜の厚さは5700Åに達したが、膜表面
には凹凸や、塊粒が存在し、光透過率は75%に留まつ
た。また、スコツチテープによる耐着テストでは、部分
的に剥離が生じた。しかし、十字チヤンバー57の天井
窓(ZnSe)を透して、CO2レーザビーム(直径6
mmφ,出力20watt)で、ガラス板表面の掃引加
熱を補助的に加えることにより、膜面の形成速度、膜面
の平坦性、光透過率及び基板に対する耐着性は著るしく
改善された。また、試料台52に組込んだヒーターによ
り、ガラス基板を200℃に補助加熱することによつて
も、同様の結果が確認された。
実施例7〈水平気流法〉 水平気流法により、Al膜の形成を行なつた。
第9図に示す如く、側壁にレーザビーム入射窓66を設
けた角形チヤンバー(50mm×400mm×400m
m)67の中に、石英試料台(100mm×100mm
×5mm)63を置き、その一辺より10cm離して、
スリツトノズル61を取付けた。スリツトノズル61の
寸法は150mm×40mm×30mmで、噴射スリツ
トは100mn×1mmのものを3mm間隔で3本並べ
た。
石英試料台63に対して、2次元(X,Y)駆動架台6
4を取付け、X駆動軸にビーム投射器65を着装した。
ビーム投射器65の概寸は30mmφX130mmで、
焦点距離130mmの石英レンズを内装し、投射器65
の先端から100mmの距離に焦点Fを結ばせた。
一方、試料台63にSiO2を被覆したSiウエハ(直
径3吋)を置き、投射器先端との間隔を115minと
した。従つて、レーザビームの焦点FはSiO2表面か
ら15mmの高さにある。
また、スリツトノズル61から(C2H5)2AlCl
を含んだH2の板状気流62を噴射して、Siウエハを
覆い、その高さを表面から10mmに設定する。反応性
板状気流62は厚さが、少くも10mm以上あるので、
レーザビームの焦点Fは気流層の厚さの中心面に来る。
反応性ガス状物気流の組成は(C2H5)2AlCl飽
和H2ガス1l/min,キヤリヤH2ガス5l/mi
n,流速は約2m/secである。
更に、ビーム入射窓66から、KrFエキシマレーザ光
L(波長249nm,平均出力8watt,ビームサイ
ズ6mm×6mm)をY駆動軸に沿つて導入し、Y軸反
射ミラー68でビーム投射器65に入射させ、SiO2
面の上空を流れる板状気流層62に焦点を合せた。続い
てX,Y軸駆動系を作動して、SiO2表面に金属色の
Al膜面を堆積した。
X軸,Y軸の駆動長は、いづれも80mm,X軸駆動周
波数はfx=0.2Hz,Y軸駆動周波数はfy=0.
0O2Hzであつた。堆積したAl膜の厚さは30分間
で3000〜3600Åに達した。
実施例8〈垂直気流法〉 垂直気流法により、TiO2膜コーテングを行なつた。
開放された大気圧空間に、実施例2で使用した2次元(
X,Y)駆動架台を据え、第10図の蒸着ヘツド73を
取付ける。蒸着ヘツド本体の概寸は、直径30mm,長
さ190mmで、下部の円筒ノズル72の周囲に直径5
0mm,高さ60mmの排気管74をつけた。円筒ノズ
ルの口径は10mmφである。また、上部のビーム投射
器71に焦点距離130mmの石英レンズを内装し、ノ
ズルの先端から10mmの距離に焦点Fを結ばせた。
先づ、2次元(X、Y)駆動架台の中央に試料台(20
0mm×200mm×5mm)75を固定し、その上に
、ソーダガラス板(100mm×100mm×2mm)
76を置く。蒸着ヘツド73の高さを調節して、ノズル
の先端をガラス基板76の表面から20mmの高さに保
ち、レーザビームの焦点Fをガラス面から10mmの高
さにする。
次に、フレキシブル・パイプ77を通して、TiCl4
とO2を含んだN2ガスを送り、ノズルから噴出する混
合気流の先端が辛うじて試料台75の上のソーダガラス
板76の表面に触れる直前の状態に設定する。反応性ガ
ス状物の組成はTiCl4飽和N2ガス1l/min,
N2キヤリヤガス2.5l/minである。
更に、KrFエキシマレーザL(波長249nm,平均
出力8watt,ビームサイズ5mm×5mm)をY軸
駆動ミラーにより、蒸着ヘツド73へ送り、噴射ガス中
へ投射・収束させる。同時に、X軸方向、Y軸方向にそ
れぞれ一定速さで掃引して、15分間で赤緑色の透明な
TiO2膜面を形成した。
膜面の厚さは2500〜3300Å,X軸及びY軸の駆
動長はいづれも120mm,駆動周波数はそれぞれ、0
.5Hzと0.005Hzであつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本第1の発明および第3の発明に関し、ミラー
掃引法による薄膜製造装置の概要図、第2図はその一部
切欠要部説明図、第3図〜第5図は本第1の発明に関し
、第3図は同時掃引法の原理図、第4図Aは蒸着ヘツド
の一例を示す一部切欠要部概要図、第4図Bは蒸着ヘツ
ドの他の一例を示す概要図、第5図は基板駆動法の原理
図、第6図は連続法の原理図であり、第7図〜第10図
は本第2の発明に関し、第7図は多重反射法の原理図、
第8図は水平走査法の原理図、第9図は水平気流法の原
理図、第10図は垂直気流法の原理図であり、第11図
は実施例に使用したミラー掃引装置の概要図、第12図
は実施例1におけるSnO2膜の膜厚と操作時間との関
係を示す図である。 2…レーザ発振器、3,15,28,31,76…基板
、6,34,44,53,62…薄板状気流、7…ノズ
ル室、8…噴射板、9…噴射溝、10…噴気孔、12…
蒸着ヘツド、27…ビーム発射器、29…ペンシルノズ
ル、42,52,63,76…試料台、L…レーザ光。 特許出願人 工業技術院長 石坂 誠一指定代理人 工
業技術院大阪工業技術試験所長      内藤 一男 第2図 8 第 71゛η d 第8図 手続補正書 11(情it ”、18年1;3月27[1昭和57年
 特 、71″ 願 第+7:(43(i号2発明の名
称 薄膜製造Jj法とその装置 3省1i if:、をするに 11例゛との関係  り信1智Lj lr、il’i人
住所 東京都千代川区霞が関IJ−113番1壮氏名 
 (1,1/I )工業技術1完長  川 1)裕 部
4指定代理人 住所 大阪府池(F1市緑[1丁目8番:31壮6i′
ll! +l:のス・j象 [IJ抹)H!’r (全
文)、図面(全図(別 紙) 明   細   11、 発明の名称 薄膜製造方法とその装j;’、( 2特許請求の範囲 間に存在する反応性ガス状物を熱分11i’l して該
基板表1aiに前記反応性ガス状物の熱分11イ生成物
の均一な厚さをイJする7(i膜を形成上しめることを
特徴とする薄膜製造方法。 せしめることを特徴とするン5<+1了・−′l拳!!
H(’t /]′θく。 +L  JIGkと、評基板上に反ルし′j11力゛ス
扶物の気流をfJ(給する手段と、レーザ発1b、富;
【−7のレ−111−’−)・を1’+ii記反応・
1(1ガス状物の気流を1!i通’<J:: 艷懲−仁
で(予−諒H分製造装置。 :3児+jlJのiiYゲ111な説明イぐ発明は薄膜
製造Jj法とその装置に関し、より1.゛(細にo、1
1、レーザビームによつてlドを間約に月11熱さねた
Jl! h I:面に、この表1r口に接する空間にイ
r自する反屈・性ガス状物の熱分1眸イ[:状物の薄膜
を月JIIシ1iシめるJJ法とその装、置に1−5月
する。 仔飼(、〕1.” IM  入1r+i ζJl  (
L ”i’ カイh己、ニョ(〕  ハi’ I)’j
j ’&  ”j!J 造]j−るBjj r>には、
基板をJJII熱するが、或は基板を収めた反応室全体
を加熱し、ノ、し仮周辺の反1尾、性ガスを熱分解して
熱分子W生成物の〆1;i膜をJ、[4)j −1に形
成ぜしめていた。 しかし/fがら、ががる従来の薄膜形+rQ 0りて(
41、基板周辺の空間全体が高温になつているのて、反
応性ガスの熱分解生成物が史に二l欠的、1辿プ(的に
熱分解したり、或は熱分解生状物が未分解の反応性ガス
と反応して形成した薄Ifつy中に大小様々なピツトが
生ずる問題点かあつZ二。 また、基板が強く加熱されるので、Jjj仮の歪、反り
、伸び、縮み等、加熱による(1法J′1’1度のδl
いや、基板自体の組織の変質や、すてに基板(・こ形成
された機能的描込の変化なと、形成薄膜と基板の双方に
多くの損傷が発/[する欠点かぁ−〕だ。 また、真空蒸着、スパツクリング、イAン・プレーテン
グqf、 (7)真空4パの物理的Jj法G、二よる薄
膜形成においても前記同様/r欠点を回j聞τき/、1
かつた。 そこで本発明はががる従34(の欠点を1ヅメ消す・\
</l″されたちのであり、レーザビームが照射された
りよ板表面のみか瞬間的に力11熱され、その加熱表面
にのめ限定された熱分解反応を誘発することが−Cき、
径つて、理想的なパ低温表向反応”か[げ能となり、高
品質の均一な厚さをイJする薄膜が得られ、)lシ体の
機能的構造を変化させることもないなどの特長を有する
ものである。 ずなわぢ、本箱]の発明は、反1iu、性ガス状物の均
一な板状気流下に置かれたノ^板をレーザヒートて掃引
して該ノ1(板を加熱し、この加熱さねた基板表面に接
する空間に存在する反応性ガス状物を熱分子イして該基
板表面に前記反応性ガス状物の熱分解生成物の均一な厚
さをイjする薄膜を形成せしめることをり゛テ徴とする
薄膜製造方法である○また本箱2の発明は、基板を該基
板−[二の同一点を1!(1準するレーザビームと反応
性ガス状物の噴流で同11、テに掃引し、該レーザビー
ムにより加熱されたJ山板表向に接する空間の前記反応
性ガス状物を熱分解して該基板表面に前記反応V18ガ
ス状物の熱分1竹牛成物の均一な厚さを有する薄膜を形
成せしめることを特徴とするスrHIJGt製造jj法
である。 一方、本箱:うの発明は、基板と、該基板」二に反応性
ガス状物の気流を供給する手段と、レーザ発振器からの
レーザビームを前記反応性′ガス状物の気流をtが通し
て前記基板十に導くための、前記基板−4−1にイ)1
置するース・1の1ll)引ミラーとから成り、[)1
1記−ス・jの掃引ミラーは相lfに直角方向に振動し
て1jII記レーザビームに前記基板を掃引するノ11
動をlJえることを4、)徴とするス(f膜製j宵装置
である。 更に小弟4の発明(よ、基板と、1凌基板寸、にレーー
リじ一〕・投身・1漸および反応性ガス状物噴射ノズル
を、同一点をl!(、準する!41 <一体化又は間隔
を置いて配置し、該シー4ノヒーム投Q、J器および反
応性ガス状物噴q・1ノズルを二次元的に駆動用能とし
たことを特徴とする薄膜製造装置である。 本箱1の発明は本箱:うの発明にス・1応し、ミラー(
レーザビーム反q−1鏡)の操作によつてレーザビーム
のみを掃引するノj法であり、ミラー掃引法とも云う。 また、本箱2の発明は本箱4の発明に対応し、レーザビ
ームと反応性ガス状物をノズルから同時に1j(5射さ
せながら、或は、両者か基板上σ〕同一点を1(((準
しなから一体的に掃引する方法であり、同時掃引法とも
云う。 そして、第1および第2の発明は、基板をレーザビーム
で掃引する点で共通しているので、両にはまとめてビー
ム掃引法とも云う。 かかるビーム掃引法において爪牙なこと(」、基板の固
有吸収波長(λS)に合致した波長(れ)のレーザビー
ムを照射することである。 辿常、レーザビームは基板により反射、透過、吸収され
るが、λSとλLが合致した時にのみレーザビームが基
板に吸収される。そして基板の1吸収係数(a)が大き
い程、基板内に浸入したレーザビームは基板の表面近く
で、通常では10/zm以内で吸収され、加熱エネルギ
ーに変換され、この結果、瞬間的な表面層加熱か起り、
JI″fU常500 ’C〜600℃に基体表面が加熱
される。 ここで基板の吸収係i(α)とは、基板の「光を吸収す
る速さ」、或は「y帥汲収の起り易さ」を意味し、αの
値が大きい程、薄い基板でも良く光を吸収し、透過光は
減少リーる。 そして、ノ↓板中に入射した71′、は、次式に従つて
吸収、減衰する。 1 (x) = Ioe’−” たプごIし、I (x) ’、基板表面よりXの距離進
んだ光の強さ。 Io′基板表面における入射光の強 さ。 α :吸光係数。 X :表mJからの距離つ 通′1ト;τ、]汲吸光係数は106α−1程度である
。従つて、x=lO’z、すなわち表面より10μm侵
入した所で、光の強度は、約001まで落ちる。 すなわち、99%1吸収されてしまう。 本箱1の発明においてGコ、下記のように反応性ガス状
物の板状気流下にl?)iかれた基体かレーザビームで
掃引され、また本箱2の発明で(j1基体か同−照亭点
を持つレーザビームと反応・姓カス状、物の噴流で同時
に掃引・される。 第1図は本第;3の発明、すなわち本第1の発明である
ミラー掃引法に使用される薄膜製造装置の実施例を示す
部分説明図であり、レーザ発振器から発生したレーザビ
ームは反射ミラー1て基板6に向けて反射される。この
反射ビーノ\は、F方の位置で、相対向し、かつ、直交
した11V、イ・Jil+をもつ一対の掃引ミラー、X
ミラー4及びYミラー5によつて続けて反射され、−市
丁の基板面へ達する。これ等の掃引ミラーは、あらかじ
め、ミラーの取(=J輔の周りに、それそ111適当な
回転角範囲で、適当な速度で振動させである。従つて、
はじめに反射ビームを受けたXミラー4は、対向するY
ミラー5面上にビームの直線を画き、下方に置かれた基
板6を照射する線状光源をつくる。Yミラー5は、一定
回転角で振動しているので、基板面における直線状照射
の往復運動によつて基板面全域を一様に掃引する。 そして基板6に接する空間に存在する反応性ガス状物G
オ瞬ui7に熱分解され、熱分解生成物の薄膜がビーム
の通過点Aに堆積される。このA上の膜v/J質の厚さ
は、ビームの通過速度により変化し、通過速度が増加、
すると膜物質堆積速度はイ氏下する。 従つて、堆積膜の厚さを一定に保つには掃引rるレーザ
ビームの通過速度の増大にともない、ビームのエネルギ
ーを増加しなければならないつところで、梵明各らの検
討結果によると、ビームエネルギーE(ワツト)ト、ビ
ームrk 動31度u(crn / sec )との間
には次の関係があることか10明した。 に2 zu ’ 15 すなわち、基板面全体に均一な膜面を形成するためには
、与えられたレーザビームのエネルギーにおいて、ビー
ム移動速度を常に一定に保持する必要があることがわか
る。 一方、レーザビームはXミラー4およびYミラー5の回
転振動で基板面を掃引するので基板中央部と周辺でビー
ムの速度が変り、加熱むらか牛する。 このためミラー4,5の振動角を±200以下ニ抑え、
基板Iユのビームの移動速度の変化を3%以内に抑える
。 この結果、たとえば掃引ミラー4,5の取イ」高さを2
mとすれば、1.5 m X 1.5 mの大型基板に
対する均一膜を製作することができる。JITj引ミラ
ニ4,5の大きさは、ビーム径の3倍以上であることが
好ましい。 史にXミラー4,5の振動数を適切な比率に選ぶ必要が
ある。この比率が大きすぎたり、小さすぎると基板」二
の加熱は縞状になり、形成された膜面も縞状になる。 発明者等の検討結果によれば、直径6口のレーザビーム
で1anxtcrn(1)基板面に均一な一膜面を形成
するとき、Xミラーの振動数fx (Hz )と、Yミ
ラーの振動数fy (Hz )の比(σ)は実験結果か
ら次式で与えられる。 σ= fx / fy = a L/aここでaは平坦
化係数で、a=2のとき縞模様が消滅し、均一な膜面と
なる。通常では2くa〈20の範囲である。 更にまた、均一な膜形成には、基板」二に反応性ガス状
物の均一分布を造ることが必要である。 一般に、膜形成は温度と反応性ガス状物の濃度に依存し
、このため基板上で力1j熱温度と反応性ガス状物濃度
の双方を同時に均一化することが必要である。 このミラー掃引法では簿い板状の均一な反応性ガス状物
の気流6を作り、基板乙の表面に触れることなく5〜2
0mmの高さて平行に流し、この扁平な気流の底面から
基板面に向けて反応性ガス状物を降下供給し、均一な)
1j3度分布を作る。 この均一な薄板状気流6はノズル室7により発生ずる。 このノズル室7は前曲に長い短冊状の噴射&8を持つて
いる。第2図に噴射板8の詳にIl+を示す。 すなわち、噴射板8にはAitllいr筒状の噴射溝9
を掘り、更にこの噴射溝9の底面にノズル室内に達する
噴気孔10を一定間隔で配置する。 所斐、のj1ノさの薄板状気流6を得るには、この噴射
?b’t 9を必要本数−に下に並べて作る。気流6の
濃1随分布を均一ならしめるためには、噴射溝9の深さ
をZ2、噴射孔10の長さをZ、としたとき、Z2≧Z
、≧5開 とするのか好ましい。 また、噴射溝9のrl wと噴射孔10の直径Qは、W
< 1. mmXQ < 1 mm、 W≧Qであるこ
とが好ましい。一般的には、W、Qはできるだけ小さく
、ノズル内のガス圧を高くする程、均一性の高い薄板状
気流6が得られる。薄板状気流乙のrlJはスリツトの
長さで決定され、1m以上の「(]とすることも容易で
ある。また気流乙の長さはスリツトノズル内の圧力を増
大することにより伸ずことかできる。 薄板状気流6の厚さは、5〜50+nmが適当である。 また気流の速度は数〜数十m/♀Cの範囲内である。 リーなわち、ミラー掃引法は基板面を覆う一様な薄板状
反応性ガス気、流を発生し、これに振動ミラーで駆動さ
れた基板加熱ビームを協動させて任意の基板−1−に均
一な膜面を形成することにある。 従つてこのミラー掃引法::、j静置した#板、l?−
11欠的に移動する基板への膜n’+iコーテング、或
はパターンコーテングに適する。 特に微細パターンの製作に当つては、光学系を用いてビ
ーム全集束することにより、数十μm、或はそれ以下の
線rlの高精密膜面形成もirJ能である。また、膜蒸
着迷度1j’、 500 A / sec以I−で、数
βmの膜厚が短時間に達成される。 第3図は本第4の発明、ずなわぢ本第2の発明である同
時掃引法に使用される薄膜製造装置の実師例を示ず1?
19分説明図であり、2次元(X、Y)駆動機構11に
蒸着ヘツド12を取イ」(ツ、試料台21.1の基板1
5上を間隔を置いて自由に駆動させて膜面を形成させる
。 第4図Aに蒸着ヘツド12の細部構造を示す。 これは基板面15にレーザビームを照射するビーム投射
器16と、反応性ガス状物を噴射する円筒ノズル14を
一体化したものである。 ノズル先!/i’!jと基板との間隔は10〜50mm
の範囲に設2iJされ、投射器16から送られたレーザ
ビームは、ノズノ、し先端孔から反応11ミガス状物と
共に飛び出し、基板面15におけるガスの衝突中心A?
ζ入射し、加熱、分解反応を起す(第;3図)。 また、蒸着ヘツド12は、第4図Bに示す如く重、直に
1投けた投射器16に対して反応1イ1ミカス状物のペ
ンシルノズル24全ビーム軸Zに対して角θ、ずなわち
:300〜60°斜方向に取fqは、レーザビームと反
応性ガス状物流を基板上の蒸着点Aで会合させても良い
。このように同時掃引法ては蒸着ヘツド12を2次元駆
動機構11に装着して操作することにより、基板面に対
して照準点の一致したレーザビームと反応性ガス状物を
同時に掃引することができる。 従つて、基板面の瞬間加熱と膜面形成を同時掃引的に実
施することができる。 r+1f記第3図にもとづき操作法を述べれば、隔離し
たレーザ発振器(図示せず)がら2次元(x、y)駆動
機構11のY駆動軸18に沿つてレーザビームLを1[
(1射し、Y軸反射ミラー2oでX駆動軸19方向に転
換し、蒸着ヘツド12に入射させる。 この同時掃引法においては、〕1(板」二の反応性ガス
状物と、投射ビームの到達点6ゴ常に一致する。またガ
スの吹付面積は通常、内径] cyn以下と小さいので
、反応性ガス状物の濃度r一定化することか容易である
。 従つて高精度な膜蒸着を行なうことができる。 同時に大型膜面製造法としての適合性を備えている。そ
のうえ、前記ミラー掃引法におけるごとく、スリツトノ
ズルを使用4−る場合にJt ’fRして反症、性ガス
状物の消費量を115〜1/】oに節減できる利点もあ
る。 なお、この同時掃引法を膜面の連続生産に応用する場合
には、基板15の進行方向に対し、X駆動軸19が直角
に横切る如く2次5r、(X、Y)駆動桟構11を数例
4J、YIIIIII駆動を停止して蒸着ヘツド12を
X軸駆動のみとする。 前述した本発明に使用される基板としては、従来の薄膜
形成θくにおいて用いらねた基板を−4・\て用いるこ
とかでき、たとえばカラス根、金1・41ノス、(’、
’ % 41.!、、  士うミ゛ンク′、A板などを
あげることかできる。 また本第2の発明においては、これら基板に加えてプラ
スチツク、氷相などを用いることもできる。この際、通
常のレーザ発振ぼ1;が光中するビームの的径は小さく
、10mmφ以下なので形成される膜面も同程度の円形
斑点と4「る。従つて広い前曲薄膜を形成するためには
、ビー18径を必要な大きさに拡大しなければならない
。しかしなから、ビーム径を拡大すれば、照射大曲での
エネルギー密度か上−リ、熱分解反応の誘発が困輔にな
る。また、ビーム断面にエネルギー分布か存在するので
、膜厚が不均一になる。 そこで前記本発明においては、有限の直径を−(Jする
レーザビームを使用して斑点蒸着を逐次推進し、iV終
的に広い膜面を迅速に形成せしめる。 すなわち目IJ記本発明においては、レーザビーム\で
〕1[ルvI、を掃引してレーザビーム照射による加熱
点を基板面全域にわたつて、規則市しく縦横に移動させ
ながら原料の反応V1:ガス状物を′/j/常的に熱分
)イぜしめるのである。 反応I/1:ガス状物とは、加熱された基体表面に接触
して極めて+?Iやかに熱分庁rされるガス状物、すな
わちガス状またG;1煙霧状の熱分解生成物であり、基
体表面には熱分解生成物の清浄な薄11シがjlf成さ
れる。 使用するレーザはilomW以1の出力があれば連続波
でもパルス波でもよい。 好ましくは、基板に11(1射したときに発熱効14と
の大きなもの、換言すれば基板かレーデビームを効率良
< II収するものであることが好ましい。 従つて基板とレーザビームとの間には最適の組合せが存
在する。 たとえば、Sl基板にス・1しては、Arレーザ(波長
048μm)、クリプトンレーザ(0,53μm)、ル
ビーレーザ(0,69μm)が、セラミツクスやガラス
に対しては、YAGレーザ(106μm)、+11=”
/1月+’  /yミカルレーリ’ (2,5〜4(1
6z+m ) CO2レーリ゛(l 1.(iμm)か
利用される。本発明の最大t/、1刊、1.’、r、 
j、−f 、 1jjj ’r:fの1′1.冒晶化学
蒸着θミと同様、すべてσ)反ルi)、l’l ”;’
j品を反応性ガス状物原料として利用出来イ)という汎
用性にある。 従つて、製作1j]能な薄膜累月は極めて広範囲に1(
る。たとえば、At、Si、Cr、Ni、Cd、Fe。 等の金属、MoSi2 、 WSi2 、 TaSi2
. PtSi2 、 NbSi2 。 NiCr 、 5nCu 、 ZnCu 、 InSb
 、 CaSb 、 LaG 、 NdNi 。 Nb5AI−、NbSn 、 B1Te等の合金、また
、化合物相FlてはSiO2 +  AZ203 + 
 T”2 !  Z r O2 、  S n O2 
+I n203 、 Fe2O3等の酸化物、SiC、
TiC、B4C、WC。 VC,ZrC等の炭化物、TjN、  BN、  At
N、 TaN。 Si3N4 、 CrN 、 VN等の窒化物、TiB
2 、 ZrB2 、 CrB2゜WB 、  LaB
6 、  MoB2等の硼化物、その他、硫化物など殆
んどずべての電r−1情報、エネルギー。 機械、化学工業用の表面及び機能性膜素材を網羅する。 以I述べたように、本発明によれば、従来の技術に乙1
い明白な効果が奏せられる。 すなわち、レーザビームの掃引1!t1射によつて熱的
に化学変化イぐ引起すまで高を品に加熱されるのは、基
板の極く表面層のみに限られる。その表面加熱層の厚さ
は、およそ10/1m以内である。 従つて、基板自体の温度は−1−ることはなく、高温反
応は表面層に限つて起り、短時間に冷却する。すなわち
、実質的に、薄膜製作工程は低温化されたことになる。 従つて、従来の基板全体、あるいは基グ・iとその周辺
の原料ガス状物全体が加熱される薄膜製造方法のように
、二次的、三次的な分)1イ反1芯や副反応を生ずるこ
とがほとんどなく、目的とする薄膜形成反応のみを憂先
的に実施することができる。そして、製作された膜Gj
1高湿反応生成膜に特有な高品質で、剛着力の優れたも
のが得られる。 また本発明により酸化物膜を製作する時は、大気中で実
施出来る便益かある。しかも、大面積の膜面を連続的に
製造することも可能である。 反応性薄板状気流を安定化したり、特種ガス雰II(気
又はil・M用貞空を必貿とする時は、密閉室或はベル
ジヤー内で実線することもてきる。 な才;、密閉室内へのレーザビームの導入は、室壁に設
けた惹全透して行なう。窓利料には、レーザビームに対
し透過率の高い結晶拐利を用いる。レーザビームの波長
が赤外域にあつても、叶視域にあつても利用出来る結晶
板としては、Zn5e 、 MgF2 、 LiF 、
 CaF2 、 BaF2 、 NaCt、 KCl 
、 KBrA、にか挙げられる。とりわけ、SiO2 
、 LiF 、 MgF2等は+iJ視域において良好
な性能を示す。 以下に本第1および第2の発明の実施例を述べる。 実施例1くミラー掃引法〉 第5図にミラー掃引法により、大気中で5nO211分
の製f/1に用いた装置の概要を示す。三軸可動)1σ
[条組合刊架台ろ1にCO2レーザ62とビーム掃引装
置ろ6を設置し、板状気流CVD装首64の上方より、
人Q=1孔又は窓65を通して、試料基板66の表面ヘ
レーザビームを投射した。ビーム掃引装置i’i 33
はビーム反射ミラー67(第1図の1に相当する)とX
、Y掃引ミラー(第1図の4及び5)を内蔵し、水平に
入射したビームを下方に方向転換する。同時に、このビ
ームに2次元振動を与え、試料基板面66を一様に掃引
、加熱した。 レーザビームの出力は最大55 watt 、  ビー
ム径は6 mmφである。ビーム掃引装置66の反射ミ
ラー67の直径は30「φ、Xミラー(第1図の4)及
びYミラー(第1図の5)の寸法は、いずれも30πm
 X 20 mmで、ステンレスの鏡面研磨i/iiに
金メツキを行なつた。CO2レーザ62とビーム掃引装
置36の距離は約1m、ビーム掃引装置fq66の下端
と試料台68との距離は約70crn である。 板状気流CVD装置64は架台に取イNJけた試4Si
台(150爬×150祁)68を挾んで、金属製角型ス
リツトノズル(1,50mm X 40 am X 3
0 am ) 39と排気装置(吸気開口150喘x 
50 mm ) 40を対向して配備したものである。 ノズル69の噴射板(第1図の8と第2図)には、rl
J] 、mm 、長さ]00+mnのnff射f:l’
iを:う本、3 mmの間隔て1ノ11(す、τII−
底にはl’f’t ’<C(I、ろ一定量1((′・1
9で開けた。史に、エバポレータ41とレーリ゛尤成外
ガス諒を内蔵した反応カス発生装置42を備え、スリツ
トノズル69に対し、反応111:の原料カスを供給し
た。 先づ、エバポレータ41に揮発uにの有機金属錫((C
H3)2SnC12)を光1眞し、約100℃の蒸気を
発生した。 次に、蒸着基板66としてパイレツクス(50mmX 
50 +++n+X I mm )を試料台68」二に
Ihき、スリツトノズル69から、(CH3)2 S 
nct2蒸気を含んだ反IJ1)、性カス状物の気流を
噴射した。気流の速度は約:’+ m /−zc、気流
の組成はAr 3t/min 、 O23A/mi n
 、  (CJ(3)2SnCt2 飽和Ar 0.5
/−/min  であつた。気流の形状は、rl約10
0mm、厚さ約]Ommの& ’IJ<て、試料台−1
,のノでイレツクス板66の表面ヲnい、触れることな
く約10順の高さて通過する。 レーザビームの照射を開始すると、ビームの掃引とj(
に、連続した膜面が出現した。この時のビートの出力は
約45watt、Xミラー(第1図のlI )の振動数
はfx = 2Hz 、  Yミラー(第1図の5)の
振動数はfy = 0.O2Hz 、ミラー撮動比σ−
100てあつた。膜面蒸着1F?7間け2分間、膜厚は
約1000 % 、全]+i金色の屯−下渉色を呈し、
90%以上の光透過率を示した。また、照射によるパイ
レツクス板の変形等の熱損傷は全く起らなかつた。かく
して、低い基板温度で高品質な膜面が形成されることを
確認した。 また、同等なビーム照射条件で、反応性ガス状物((C
H3)25nct2 )の濃度を逐次増加することによ
り、膜厚を3000 A (1次の緑−[渉色)及び5
300 A (3次の赤色)まで増大することか出来た
。第6図にビーム出力が4Owatt及び50 wal
、t。 ビーム直径が6咽で、ミラー振動数かf x−5X10
 ’Hz 、  fy = 3.3 X 1O−3Hz
の時、50 X 50 mriのパイレツクス基板」二
の時間に関する5nO2膜成長特性を例示する。 実施例2く同時掃引法〉 同時掃引法によりSl膜膜面製作を行なつた。 第3図に示した2次元(x、y)駆動架台11に、[こ
−ノ・投射器(第4図Aの13)と筒ノズル(第4図A
の14)を組合せた蒸着ヘツド12を着装して、チヤン
バー26の中に据えつけた。チヤンバー26の形状は5
00 mm X 40Q mm X 7too mm 
の角型で、直径50 mmφのZn5e結晶板を嵌めた
ビーム入射窓22を側面に有する。蒸着ヘツド12の概
=r4才30馴φX 190 mm で、ノズル先端口
径は10mmφであり、また、2次元(x、y)駆動軸
18及び19の摺動長は200mであつた。先ず、試料
台(100mm X 100 rnm ) 21を2次
元駆動中心位置に固定し、その」−にパイレツクス板(
50肺×50酪X1+nm)15を置き、基板面とノズ
ル先端との間隔を20mmにする。チヤンバー26にA
rガスを充し、真空ポンプで排気して、50〜100 
Torr  の減圧にした。次に、ノズルに継いたフレ
キシブルパイプを通して、H81Ct3の蒸気で飽和し
たH2を0.5L/minと5t/minのH2ガスを
混合して、基板面へ向けて噴射した。 史に、ビーム入射窓22からチヤンノ<−25内に導入
したCO2レーザ光をY軸反射ミラー20て蒸着ヘツド
12へ導き、基板15の上の噴射点Aへ投射し、同時に
蒸着ヘツド12を2次元駆動してSi膜膜面形成した。 ビームエネルギーは40 watt 、  ビーム径は
3〜4mIIIφ、ヒーム駆動面積はビー15を含んで
、70喘X70mm、X軸駆動周波数はfx = 8 
Hz 、  Y’1lIII駆動周波数はfy = 0
.O2 Hzであつた。 製作した膜面は褐色を呈し、厚さは平均3000久、膜
厚分布は膜面内±5%以内で、均一性は極めて高い。ま
た、膜質は多結晶体で、面積抵抗率は数に〜数十I(Ω
/1−1を示した。 更に、同様の条件て、:31bJS+ウエハ11に形成
したSnO2表面に対して、およそ05μm の膜層を
形成したか形状歪は発生しなかつた。 4、図面のn↑1屯な説明 第1図は本発明のミラー掃引法による薄膜製造装置の実
施例を示す部分説明図、第2図はその要部説明図、第3
図は本発明の同時掃引θミによる薄膜製造装置の実施例
を示す部分説明図、第4図Aおよび第4図Bはその要部
説明図、第5図は本発明のミラー掃引法による薄膜製造
装置の他の実施例を示す概要図、第6図は本発明のミラ
ー掃引法における時間とSnO2膜厚との関係を示す図
である。 2・・・レーザ発振器、6115・・・基板、4,5・
・掃引ミラー、6・・・反応性ガス状物の気流、16・
・レーザビーム投射器、14 、24・・・反応性ガス
状物噴射ノズル。 特ETtl−鴇1′1人 工業技術院長   川 1)
裕 部指定代理人 工業技術院大阪工業技術試験所長速
水諒三 第4図A        第4図8 第5図 □□■ 第6図 1 20    40   60 1埼間(min、)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 レーザビームで基板を照射して該基板を加熱し、こ
    の熱により該基板表面に接する空間に存在する反応性ガ
    ス状物を熱分解して該基板の表面に前記反応性ガス状物
    の熱分解反応生成物の薄膜を形成せしめることを特徴と
    する薄膜製造方法。 2 レーザビームで基板に近接する空間を照射して該空
    間に存在する反応性ガス状物に分解反応を誘発せしめ、
    前記基板の表面に前記反応性ガス状物の分解反応生成物
    の薄膜を形成せしめることを特徴とする薄膜製造方法。 3 基板と、該基板上に薄膜原料の板状気流をがすべき
    ノズル室と、レーザ発振器からのレーザビームを前記板
    状気流を貫通して前記基板に導くべき、前記基板上に位
    置する一対の掃引ミラーとから成り、前記ノズル室は前
    面に溝状の凹部を有し、該凹部の底面に前記ノズル室に
    達する複数の噴気孔を配置し、一方、前記一対の掃引ミ
    ラーは互に直角方向への振動によつて前記レーザビーム
    に前記基板を掃引する運動を与えることを特徴とする薄
    膜製造装置。
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