JPS5961832A - 写真感光材料 - Google Patents
写真感光材料Info
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- JPS5961832A JPS5961832A JP17238482A JP17238482A JPS5961832A JP S5961832 A JPS5961832 A JP S5961832A JP 17238482 A JP17238482 A JP 17238482A JP 17238482 A JP17238482 A JP 17238482A JP S5961832 A JPS5961832 A JP S5961832A
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- photographic
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03C—PHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
- G03C1/00—Photosensitive materials
- G03C1/76—Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers
- G03C1/85—Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers characterised by antistatic additives or coatings
- G03C1/89—Macromolecular substances therefor
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
本発明は写真感光材料に関する。更に詳しくは、写真特
性に悪影響を与えることなく、しかも高温度の環境下に
おいても白化現象や他の物質との接着や転写現像を起こ
すことなく、スタチックマーク故障等の帯電故障が良好
に防止された写真感光材料に関する。 写真感光材料に用いられるプラスチックフィルムは摩擦
や剥離などにより帯電し易く、塵埃の吸引、電撃、引火
などの各種の弊害を起こすことが知られている。例えば
、プラスチックを支持体として用いたハロゲン化銀写真
感光材料においては、製造に際して、巻き取り、巻き返
し、感光層をはじめとする各種被膜層の塗布、および乾
燥時における搬送などの工程において他の物質との間で
摩擦や剥離によって帯電し、これが放電する際に感光層
を塗布された写真感光材料が感光し、スタチック線ある
いはスタチックマークを生ずる。 同様に写真感光材料を使用しあるいは処理するときに、
静電気が帯電すると、スタチックマーク故障や、塵埃の
付着に基づいて種々の不都合が生ずる。このスタチック
マークは、感光材料が高感度である程その発生が著しい
が、近年の感光材料の高感度化および感光材料処理の機
械化によって多発する傾向がみられる。 従来よりこれらのスタチックマーク故障等の帯電故障を
改善するために、写真感光材料の導電性を向上させて蓄
電した電荷が放電する前に短時間の内に電荷を逸散させ
る方法が取られてきた。使用する帯電防止剤としては、
例えば、米国特許公報第2,118,059号、同第2
,139,778号、同第2,982,651号、同第
2,591.590号の各明細書に記載されている界面
活性剤類、米国特許公報第3,072,484号、同第
2,725,297号、同第3,033゜679号、同
第2,710,402号の各明細書に記載されているポ
リマー類、あるいは米国特許公報第3.062.700
号、同第3,245゜833号、同第3.525.62
1号の各明細書に記載されているような酸化亜鉛、半導
体、コロイダルシリカ等が知られている。 これらの界面活性剤を用いてハロゲン化銀写真感光材料
に帯電防止処理を施すために、従来、種々の方法が試み
られているが、未だ充分な効果が得られていないのが現
状である。 すなわち、従来知られている1つの方法は、ハロゲン化
銀写真感光材料中に帯電防止剤を直接添加して含有せし
めることにより、写真感光材料に帯電防止処理を施す方
法である。しかしながら、この方法によれば、ハロゲン
化銀写真感光材料の特定の構成層に含有せしめられた帯
電防止剤が、隣接する構成層やその他の構成層に拡散す
ることにより、カブリの発生や感度の低下などのように
写真特性に悪影響を及ぼすほか、帯電防止剤の均一な分
散が困難なため写真感光材料の透明性を悪くし、高温度
の環境下において写真感光材料相互間または他の物質と
の接着や転写現像を起こすなどの所謂接着故障を招いた
り、あるいは現像処理に際して帯電防止剤が処理液中に
溶出して所謂オイルスラッジの発生原因になるなどの不
都合がみられた。 また、特公昭49−23827号、同49−23828
号公報には、帯電防止剤の溶液をハロゲン化銀写真感光
材料の最外層表面に、スーパーコート等により塗り設け
る方法が記載されている。 しかしこれらの方法によると、帯電防止剤溶液の均一な
塗布が困難なため、塗布斑が生じてしまい、好ましい帯
電防止性能が得られないばかりでなく、表面に塗布され
た帯電防止剤が他の写真構成層に拡散することにより写
真性能に悪影響を与えたり、接着故障を生じたりする不
都合がみられ、これらの欠点はとくに高湿度の環境下に
おいて著しく生じ、帯電防止性能が湿度によって大きく
変化するという不都合があった。 さらに、他の公知の方法として、例えば特公昭51−1
6903号公報等に記載されているように、帯電防止剤
を水難溶性高沸点有機溶媒に溶解し、写真感光材料の構
成層に分散、含有せしめる方法が知られている。この方
法によると、帯電防止剤が他の写真構成層に拡散するの
を防止する効果はみられるが、高沸点有機溶剤が帯電防
止側と共に存在するため、膜物性に悪影響を与えたり、
あるいは高湿度の環境下において発汗現象が現わ、れる
などの欠点があった。 本発明の目的は、写真特性に悪影響を与えることなく帯
電防止性を有するに至った写真感光材料を提供すること
にある。 本発明の他の目的は、高湿度環境下においても白化現象
を起こさず、他の写真感光材料への接着、転写現象を起
こすことなく、帯電防止性が良好に防止された写真感光
材料を提供することにある本発明の第3の目的は、膜付
性を改善すると共に帯電防止性を有するに至った写真感
光材料を提供することにある。 本発明の上記目的および以下に述べるその他の目的は、
イタコン酸のハーフェステル単位を共重合成分として含
む共重合体を写真構成層のうちの少なくとも1層に含有
し、前記ハーフェステル単位の分子量が100以上であ
ることを特徴とする本発明のハロゲン化銀写真感光材料
によって達成することができる。 本発明に用いる、前記イタコン酸のハーフェステル単位
は、前述のように分子量が100以上のものであること
が好ましい。このハーフェステル単位の具体例としては
、下記一般式〔■〕または〔■〕で表わされるものが挙
げられる。 一般式〔I〕 CH2C0−J、−Y 一般式[1〕 但し、式〔I〕または〔■〕において、Yは一0RI[
R1は、炭素原子数1〜20のアルキル基(直鎖アルキ
ル基として、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、
ブチル基、ノニル基、ドデシル基、オクタデシル基等、
分枝アルキル基として、例えばイソプロピル基、ter
t−ブチル基、イソヘキシル基等)、または炭素原子数
2〜2oのアシル基(例えばアセチル基、ノニルカルボ
ニル基等)もしくはアリール基(例えばフェニル基、p
−ノニルフェニル基、p−ドデシルフェノール基等)を
表わす。〕、または−Nぐ旧〔R2およびR3は、同一
でありまたは異なり、水素原子または炭素原子数1〜1
2のアルキル基(直鎖アルキル基として、例えばメチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ノニル基、ドデ
シル基等、分枝アルキル基として、例えばイソプロピル
基、tert −ブチル基、イソヘキシル基等)を表わ
す。〕で表わされる基を表わす。Jは、+0CH2CH
2−i、ルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基、イソプロピル基等)、アリール基(
例えば、フェニル基等)またはアリル基を表わす。ル、
t、 ?PLおよびnは1〜5oの平均付加モル数を表
わす。〕で表わされる基を表わす。rは1〜3の整数を
表わし、rが2または3のとき、Jは同一のものであっ
ても異なるものであっても良い。Mは水素原子、アルカ
リ金属原子(例え止 ば、ナトリウム、カリウム等)、アルカi金属原子(例
えば、カルシウム、マグネシウム等)、または無機もし
くは有機アンモニウム(例えば、トリエチルアンモニウ
ム、トリブチルアンモニウム等)を表わす。 本発明に用いる共重合体は、前記イタコン酸のハーフェ
ステル単位とこのハーフェステル単位ト共重合可能なモ
ノマーとを共重合させることにより得ることができる。 かがる共重合可能なモノマーとしては、オレフィン、ジ
エン類として、例えItLニーy−vy、1.3−7’
タジエン、インプレン、クロロプレン、イソブチレン、
J−ペンテン、1−ヘキセン等;スチレン同族体として
、例えばスチレン、0−メチルスチレン、m−メチルス
チレン、p−メチルスチレン、2,5−ジメチルスチレ
ン、o−クロロスチレン、m−クロロスチレン、p−ク
ロロスチレン、p−ブロモスチレン、p−メトキシスチ
レン、p−シアノスチレン、m−ニトロスチレン、p−
ニトロスチレン、m−ビニルフェノール、スチレンスル
ホン1XH−)IJつA、α−メチルスチレン、α−ア
セトキシスチレン、2−ビニルナフタレン等;ビニルピ
リジン類として、例えば2−ビニルピリジン、4−ビニ
ルピリジン、2−メチル−5−ビニルピリジン等;ハロ
ゲン化ビニル類として、例えば塩化ビニノペ臭化ビニル
、塩化ビニリデン等;アクリル酸誘導体として、例えば
アクリル酸、アクリル酸ナトリウム、アクリル酸メチル
、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリルアミ
ド、アクリロニトリル、アクロレイン、α−クロロアク
リル酸メチル等:メタクリル酸誘導体としては、例えば
メタクリル酸、メタクリル酸ナトリウム、メタクリル酸
メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸グリシジル
、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチル
、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル
、メタクリルアきド等;アリル化合物として、例えばア
リルアルコール、塩化アリル、酢酸アリル、フタル酸ジ
アリル等:ビニルエステル類として、例えばギ酸ビニル
、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ラウリル酸ビニノ
ペ安息香酸ビニル、ステアリン酸ビニル等;ビニルエー
テル類として、例えばエチルビニルエーテル、n−7’
チルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル;ビニ
ルケトン類として、例えばメチルビニルケトン、メチル
イソプロペニルケトン類;その他、例えばフマル酸ジメ
チル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジエチル、マレ
イン酸n−ブチル、マレイン酸ジー2−エチルヘキシル
、クロトン酸、エチルビニルスルフィド、ビニルイソシ
アネート等が挙げられる。 次に、本発明に用いる共重合体の代表的具体例を以下に
示すが、本発明に用いる共重合体はこれらに限定される
ものではない。 (重量比Z:y=2:I) 〔2〕 〔3〕 (重量比 χ二y=3 : 1 ) 〔4〕 (重量比 χ;ン=2:1) 〔5〕 (重量比 Cy=2:1) 〔6〕 (重量比 z:y=2:]) 〔7〕 (重量比3y:z=] :1:1) 〔8〕 (重量比 2:y=2:1)
性に悪影響を与えることなく、しかも高温度の環境下に
おいても白化現象や他の物質との接着や転写現像を起こ
すことなく、スタチックマーク故障等の帯電故障が良好
に防止された写真感光材料に関する。 写真感光材料に用いられるプラスチックフィルムは摩擦
や剥離などにより帯電し易く、塵埃の吸引、電撃、引火
などの各種の弊害を起こすことが知られている。例えば
、プラスチックを支持体として用いたハロゲン化銀写真
感光材料においては、製造に際して、巻き取り、巻き返
し、感光層をはじめとする各種被膜層の塗布、および乾
燥時における搬送などの工程において他の物質との間で
摩擦や剥離によって帯電し、これが放電する際に感光層
を塗布された写真感光材料が感光し、スタチック線ある
いはスタチックマークを生ずる。 同様に写真感光材料を使用しあるいは処理するときに、
静電気が帯電すると、スタチックマーク故障や、塵埃の
付着に基づいて種々の不都合が生ずる。このスタチック
マークは、感光材料が高感度である程その発生が著しい
が、近年の感光材料の高感度化および感光材料処理の機
械化によって多発する傾向がみられる。 従来よりこれらのスタチックマーク故障等の帯電故障を
改善するために、写真感光材料の導電性を向上させて蓄
電した電荷が放電する前に短時間の内に電荷を逸散させ
る方法が取られてきた。使用する帯電防止剤としては、
例えば、米国特許公報第2,118,059号、同第2
,139,778号、同第2,982,651号、同第
2,591.590号の各明細書に記載されている界面
活性剤類、米国特許公報第3,072,484号、同第
2,725,297号、同第3,033゜679号、同
第2,710,402号の各明細書に記載されているポ
リマー類、あるいは米国特許公報第3.062.700
号、同第3,245゜833号、同第3.525.62
1号の各明細書に記載されているような酸化亜鉛、半導
体、コロイダルシリカ等が知られている。 これらの界面活性剤を用いてハロゲン化銀写真感光材料
に帯電防止処理を施すために、従来、種々の方法が試み
られているが、未だ充分な効果が得られていないのが現
状である。 すなわち、従来知られている1つの方法は、ハロゲン化
銀写真感光材料中に帯電防止剤を直接添加して含有せし
めることにより、写真感光材料に帯電防止処理を施す方
法である。しかしながら、この方法によれば、ハロゲン
化銀写真感光材料の特定の構成層に含有せしめられた帯
電防止剤が、隣接する構成層やその他の構成層に拡散す
ることにより、カブリの発生や感度の低下などのように
写真特性に悪影響を及ぼすほか、帯電防止剤の均一な分
散が困難なため写真感光材料の透明性を悪くし、高温度
の環境下において写真感光材料相互間または他の物質と
の接着や転写現像を起こすなどの所謂接着故障を招いた
り、あるいは現像処理に際して帯電防止剤が処理液中に
溶出して所謂オイルスラッジの発生原因になるなどの不
都合がみられた。 また、特公昭49−23827号、同49−23828
号公報には、帯電防止剤の溶液をハロゲン化銀写真感光
材料の最外層表面に、スーパーコート等により塗り設け
る方法が記載されている。 しかしこれらの方法によると、帯電防止剤溶液の均一な
塗布が困難なため、塗布斑が生じてしまい、好ましい帯
電防止性能が得られないばかりでなく、表面に塗布され
た帯電防止剤が他の写真構成層に拡散することにより写
真性能に悪影響を与えたり、接着故障を生じたりする不
都合がみられ、これらの欠点はとくに高湿度の環境下に
おいて著しく生じ、帯電防止性能が湿度によって大きく
変化するという不都合があった。 さらに、他の公知の方法として、例えば特公昭51−1
6903号公報等に記載されているように、帯電防止剤
を水難溶性高沸点有機溶媒に溶解し、写真感光材料の構
成層に分散、含有せしめる方法が知られている。この方
法によると、帯電防止剤が他の写真構成層に拡散するの
を防止する効果はみられるが、高沸点有機溶剤が帯電防
止側と共に存在するため、膜物性に悪影響を与えたり、
あるいは高湿度の環境下において発汗現象が現わ、れる
などの欠点があった。 本発明の目的は、写真特性に悪影響を与えることなく帯
電防止性を有するに至った写真感光材料を提供すること
にある。 本発明の他の目的は、高湿度環境下においても白化現象
を起こさず、他の写真感光材料への接着、転写現象を起
こすことなく、帯電防止性が良好に防止された写真感光
材料を提供することにある本発明の第3の目的は、膜付
性を改善すると共に帯電防止性を有するに至った写真感
光材料を提供することにある。 本発明の上記目的および以下に述べるその他の目的は、
イタコン酸のハーフェステル単位を共重合成分として含
む共重合体を写真構成層のうちの少なくとも1層に含有
し、前記ハーフェステル単位の分子量が100以上であ
ることを特徴とする本発明のハロゲン化銀写真感光材料
によって達成することができる。 本発明に用いる、前記イタコン酸のハーフェステル単位
は、前述のように分子量が100以上のものであること
が好ましい。このハーフェステル単位の具体例としては
、下記一般式〔■〕または〔■〕で表わされるものが挙
げられる。 一般式〔I〕 CH2C0−J、−Y 一般式[1〕 但し、式〔I〕または〔■〕において、Yは一0RI[
R1は、炭素原子数1〜20のアルキル基(直鎖アルキ
ル基として、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、
ブチル基、ノニル基、ドデシル基、オクタデシル基等、
分枝アルキル基として、例えばイソプロピル基、ter
t−ブチル基、イソヘキシル基等)、または炭素原子数
2〜2oのアシル基(例えばアセチル基、ノニルカルボ
ニル基等)もしくはアリール基(例えばフェニル基、p
−ノニルフェニル基、p−ドデシルフェノール基等)を
表わす。〕、または−Nぐ旧〔R2およびR3は、同一
でありまたは異なり、水素原子または炭素原子数1〜1
2のアルキル基(直鎖アルキル基として、例えばメチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ノニル基、ドデ
シル基等、分枝アルキル基として、例えばイソプロピル
基、tert −ブチル基、イソヘキシル基等)を表わ
す。〕で表わされる基を表わす。Jは、+0CH2CH
2−i、ルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基、イソプロピル基等)、アリール基(
例えば、フェニル基等)またはアリル基を表わす。ル、
t、 ?PLおよびnは1〜5oの平均付加モル数を表
わす。〕で表わされる基を表わす。rは1〜3の整数を
表わし、rが2または3のとき、Jは同一のものであっ
ても異なるものであっても良い。Mは水素原子、アルカ
リ金属原子(例え止 ば、ナトリウム、カリウム等)、アルカi金属原子(例
えば、カルシウム、マグネシウム等)、または無機もし
くは有機アンモニウム(例えば、トリエチルアンモニウ
ム、トリブチルアンモニウム等)を表わす。 本発明に用いる共重合体は、前記イタコン酸のハーフェ
ステル単位とこのハーフェステル単位ト共重合可能なモ
ノマーとを共重合させることにより得ることができる。 かがる共重合可能なモノマーとしては、オレフィン、ジ
エン類として、例えItLニーy−vy、1.3−7’
タジエン、インプレン、クロロプレン、イソブチレン、
J−ペンテン、1−ヘキセン等;スチレン同族体として
、例えばスチレン、0−メチルスチレン、m−メチルス
チレン、p−メチルスチレン、2,5−ジメチルスチレ
ン、o−クロロスチレン、m−クロロスチレン、p−ク
ロロスチレン、p−ブロモスチレン、p−メトキシスチ
レン、p−シアノスチレン、m−ニトロスチレン、p−
ニトロスチレン、m−ビニルフェノール、スチレンスル
ホン1XH−)IJつA、α−メチルスチレン、α−ア
セトキシスチレン、2−ビニルナフタレン等;ビニルピ
リジン類として、例えば2−ビニルピリジン、4−ビニ
ルピリジン、2−メチル−5−ビニルピリジン等;ハロ
ゲン化ビニル類として、例えば塩化ビニノペ臭化ビニル
、塩化ビニリデン等;アクリル酸誘導体として、例えば
アクリル酸、アクリル酸ナトリウム、アクリル酸メチル
、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリルアミ
ド、アクリロニトリル、アクロレイン、α−クロロアク
リル酸メチル等:メタクリル酸誘導体としては、例えば
メタクリル酸、メタクリル酸ナトリウム、メタクリル酸
メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸グリシジル
、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチル
、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル
、メタクリルアきド等;アリル化合物として、例えばア
リルアルコール、塩化アリル、酢酸アリル、フタル酸ジ
アリル等:ビニルエステル類として、例えばギ酸ビニル
、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ラウリル酸ビニノ
ペ安息香酸ビニル、ステアリン酸ビニル等;ビニルエー
テル類として、例えばエチルビニルエーテル、n−7’
チルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル;ビニ
ルケトン類として、例えばメチルビニルケトン、メチル
イソプロペニルケトン類;その他、例えばフマル酸ジメ
チル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジエチル、マレ
イン酸n−ブチル、マレイン酸ジー2−エチルヘキシル
、クロトン酸、エチルビニルスルフィド、ビニルイソシ
アネート等が挙げられる。 次に、本発明に用いる共重合体の代表的具体例を以下に
示すが、本発明に用いる共重合体はこれらに限定される
ものではない。 (重量比Z:y=2:I) 〔2〕 〔3〕 (重量比 χ二y=3 : 1 ) 〔4〕 (重量比 χ;ン=2:1) 〔5〕 (重量比 Cy=2:1) 〔6〕 (重量比 z:y=2:]) 〔7〕 (重量比3y:z=] :1:1) 〔8〕 (重量比 2:y=2:1)
〔9〕
(重量比z:y:=2:1)
(重量比 g:y=3:1)
0
(重量比 Cy、==2:1)
(重量比z:y=3:l)
(重量比 ll:、y−〜2:1)
本発明に用いる共重合体は、従来公知の合成法、例えば
塊状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合等の各種の重
合反応や重合条件を任意に組合わせて合成することがで
きる。一般的な合成方法としては、無水イタコン酸と前
述した共重合可能なモノマーとの共重合体を得、次にこ
の共重合体を100℃前後でエチレンオキシド、プロピ
レンオキシド、またはブチレンオキシド等の不加物と反
応させてハーフェステルに開環する方法が挙げられる。 また、得られた共重合体をアルカリ塩とするには、アル
カリ水溶液に溶解すれば足りる。 本発明に用いる共重合体において、前記イタコン酸のハ
ーフエルテル単位と、このハーフェステル単位と共重合
可能なモノマーとの配合割合に特に制限はないが、共重
合体中にイタコン酸のハーフェステル単位が1重量−以
上、更には10重量%以上含まれることが好ましく、更
により好ましくは50重量%含まれる。 かくして得られる本発明に用いる共重合体の分子量は、
特に制限されないが、これを含む写真構成層の塗布性か
らみて、粘度があまり高くない方が良く、実用上は、ゲ
ルパーミェーション法(ポリスチレン換算二重量平均分
子量)で500〜100.000、更には1,000〜
3o、ooo程度のものが良い。 本発明において写真感光材料とは、支持体、支持体に下
引加工を施したもの、もしくは支持体にバッキング層を
塗設したもの、あるいは必要に応じて下引処理した支持
体上に1種もしくは2種以上の写真構成層(写真感光材
料構成層)を塗設した中間製品、ないしは支持体に下引
層、ハロゲン化銀乳剤層、中間層、フィルタ一層、ハレ
ーション防止層、保護層、またはバッキング層等の写真
構成層を塗設した完成品などを意味し、とりわけハロゲ
ン化銀写真感光材料のすべてを総称するものである。 したがって、本発明に用いる前記共重合体は、膜層、も
しくはバッキング層などの写真構成層のうちの少なくと
も1層に含有あるいは被着せしめて用いられるが、とり
わけ、写真感光材料の表面に被着せしめると、スタチッ
クマーク故障等の帯電故障を防止する点、写真特性に悪
影響を与えない点および高湿度下においても白化現象や
他の面との接着あるいは転写現象を防止する点において
特に優れた性質を有する写真感光材料が得られる。 本発明に用いる共重合体を写真感光材料の表面に被着せ
しめる方法としては、これらの共重合体の1種もしくは
2種以上を例えば水もしくはアルコール、アセトン等の
有機溶媒、またはこれらの溶媒トフェノール、レゾルシ
ノール、モノクロル酢酸もしくはモノクロルベンゼン等
の溶媒との混合溶媒に溶解して0.01〜10チ程度の
溶液として写真感光材料の表面に塗布・乾燥する方法が
最も簡便かつ有効な方法である。この塗布手段としては
、公知の塗布方法が用いられるが、噴霧塗布あるいはス
ーパーコートしても良い。共重合体の被着量に特に制限
はなく、写真感光材料の種類や用途に応じて適宜選択す
れば良いが、一般に写真感光材料表面−平方メートル当
り3〜1000q。 更には10〜500m9の割合で被着すれば十分な帯電
防止性能を付与することができる。前記共重合体は適宜
の結合剤、例えばPvAやゼラチンと共に用いることも
できる。また、共重合体の被着層には写真感光材料の使
用目的に応じて、カチオン性重合体、可塑剤、酸化防止
剤、着色材あるいはマット剤などの添加剤を含有させる
こともできる。 前記写真感光材料表面は、写真感光材料の中間製品であ
る、支持体上に下引層を設けたものにおいてこの下引層
の表面、あるいは写真感光材料の完成品において最外層
を構成する感光層、保護層、バッキング層もしくはハレ
ーション防止層等の表面などである。実用の下引層とし
ては、例えばプラスチック基材の酸化物、無水マレイン
酸−酢酸ビニル共重合体などが挙げられる。また、バッ
キング層としては、例えばポリビニルアセタール類、塩
化ビニリデンをモノマーとして含む共重合体、もしくは
セルロースエステル類またはこれらの混合物から成る層
が代表的である。また、本発明の共重合体を被着せしめ
た写真感光材料表面に、さらに他の写真構成層、例えば
マット層などを設けることも可能である。 本発明の写真感光材料に用いる支持体としては、三酢酸
セルロースフィルム、ポリエチレンテレフタレートなど
のポリエステルフィルム、ポリカーボネ−)フィルム、
ポリスチレンフィルム、ポリオレフィンフィルム、ポリ
エチレンラミネート紙等の疎水性フィルムまたはシート
が挙げられる本発明の写真感光材料は、支持体として疎
水性フィルムまたはシートを用いた写真感光材料の全て
を含み、とくにハロゲン化銀写真感光材料が有効に適用
できる。このハロゲン化銀写真感光材料としては、一般
用白黒感光材料、特殊白黒感光材料、カラー用感光材料
、印刷用感光材料、X線感光材料等、種々のものの中間
製品および完成品が挙げられる。 前記ハロゲン化銀写真感光材料に用いるハロゲン化銀乳
剤としては、臭化銀、塩化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩
沃臭化銀等のハロゲン化銀粒子を親水性高分子バインダ
ー中に分散させたものが挙げられる。このバインダーと
しては、例えば、ゼラチン、ゼラチン誘導体、コロイド
式アルプSン、寒天、アラビアゴム、アルギン酸、アセ
チル含#19〜26チまで加水分解されたセルローズア
セテート等ノセルロース誘導体、アクリルアミド、イミ
ド化ポリアクリルアミド、カゼイン、例えばビニルアル
コール、ビニルシアンアセテートコーポリマーのような
ウレタンカルボン酸基またはシアノアセチル基を含むビ
ニルアルコールポリマー、ポリビニルアルコーノへポリ
ビニルピロリドン、加水分解ポリビニルアセテート、蛋
白質または飽和アシル化蛋白質とビニル基を有するモノ
マーとの重合で得られるポリマー等を用いることができ
る。また、前記ハロゲン化銀乳剤は、適宜の化学増感剤
を用いて増感することができる。使用される化学増感剤
としては、例えば、アリルチオカルバミド、チオ尿素、
アリルイソチオシアネート、チオ硫酸ナトリウム、シス
チン等の硫黄増感剤、活性もしくは不活性のセレン増感
剤、カリウムクロロオーレート、オーリックトリクロラ
イド、カリウムオーリックチオシアネート、2−オーロ
チアペンゾチアゾールメチルクロライド等の金化合物、
アンモニウムクロロパラデート、ナトリウムクロロパラ
ダイト等のパラジウム化合物、カリウムクロロオーレ−
ト等のプラチニウム化合物、およびルテニウム化合物、
ロジウム化合物、イリジウム化合物等の貴金属増感剤が
挙げられる。これらの化学増感剤は1種でも2種以上の
混合物としても用いることができる。 さらに、前記ハロゲン化銀乳剤は、適宜の還元増感剤を
用いて増感することができる。使用される還元増感剤と
しては、例えば、トリアゾール類、イミダゾール類、ア
ザインデン類、ベンゾチアゾリウム化合物、亜鉛化合物
、カドミウム化合物、メルカプタン類またはこれらの混
合物、あるいは、チオエーテル型、第4級アンモニウム
塩型またはポリアルキレンオキサイド型の増感化合物を
挙げることができる。また前記ハロゲン化銀乳剤には、
例えばグリセリン、1,5−ベンタンジオール等のヒド
ロキシアルカン、エチレンビスグリコール等のエステノ
ペ ビスエトキシジエチレングリコールサクシネート、
乳化重合によって得られる水分離性の微粒子状高分子化
合物等の湿潤剤、可塑剤等を含めることができる。さら
には、エチレンイミン系化合物、ビニルスルホン系化合
物、ジオキサン誘導体、オキシポリサッカライド、ジカ
ルボン酸クロライド、メタンスルホン酸のビニステル等
の硬膜剤、サポニン、スルホコハク酸塩等の塗布助剤、
螢光増白剤、界面活性剤、アンチスティン剤等の写真用
添加剤を含有せしめることができる。さらにこのハロゲ
ン化銀乳剤は、シアニン色素、メロシアニン色素、複合
シアニン色素等を用いて光学増感されたものでも良い。 また、無色カプラー、カラードカプラー等の種々のカプ
ラーを含有せしめても良い。 本発明においては、イタコン酸のハーフェステル単位を
共重合成分として含む共重合体を、写真構成層のうち少
なくとも1層に含有せしめ、好ましくは、写真感光材料
の中間製品あるいは完成品の表層部に含有せしめること
により、卓越した帯電防止効果を得ることができる。と
りわけ、ハロゲン化銀写真感光材料の場合には、前記共
重合体を感光材料の最外層上に被着せしめ、あるいは、
ハロゲン化銀乳剤層、下引層、中間層、フィルタ一層、
ハレーシ目ン防止層、保護層、もしくは裏引層等の写真
構成層の少なくとも1層に含有せしめることによってハ
ロゲン化銀写真感光材料の支持体に間接的に被着せしめ
ることにより、スタチックマーク故障等の帯電故障を良
好に防止することができる。しかも前記共重合体の使用
によってはハロゲン化銀写真感光材料の感光度、階調性
、カブリ等の写真特性には何等の悪影響を及ぼすことが
ない。さらに高湿度環境下においても、白化現象、相接
する物質との接着や転写現像をもたらすことがない。な
お、このような特長はハロゲン化銀写真感光材料が限定
して有するものではなく、他の写真感光材料においても
同様に発揮される。 以下の実施例によって本発明をさらに詳しく述べるが、
本発明の実施態様はこれらの実施例に限定されるもので
はない。 実施例 1 沃化銀15モルチを含む沃臭化銀ゼラチン高感度乳剤に
対して、第2熟成時に金増感および硫黄増感を行った後
、この乳剤に安定剤としてアザインデン、硬膜剤として
ムコハロゲン酸、塗布助剤としてサポニンを加え、〒引
き処理を施したポリエチレンテレフタレートフィルム上
に、乾燥膜厚が8ミクロンとなるように塗布・乾燥して
乳剤層を設けた。 次に、硬膜剤と塗布助剤を下記組成で加えた2チゼラチ
ン水溶液を調製した。 このゼラチン水溶液を5分割し、それぞれ、本発明に係
る前記例示共重合体〔1〕、〔3〕、
塊状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合等の各種の重
合反応や重合条件を任意に組合わせて合成することがで
きる。一般的な合成方法としては、無水イタコン酸と前
述した共重合可能なモノマーとの共重合体を得、次にこ
の共重合体を100℃前後でエチレンオキシド、プロピ
レンオキシド、またはブチレンオキシド等の不加物と反
応させてハーフェステルに開環する方法が挙げられる。 また、得られた共重合体をアルカリ塩とするには、アル
カリ水溶液に溶解すれば足りる。 本発明に用いる共重合体において、前記イタコン酸のハ
ーフエルテル単位と、このハーフェステル単位と共重合
可能なモノマーとの配合割合に特に制限はないが、共重
合体中にイタコン酸のハーフェステル単位が1重量−以
上、更には10重量%以上含まれることが好ましく、更
により好ましくは50重量%含まれる。 かくして得られる本発明に用いる共重合体の分子量は、
特に制限されないが、これを含む写真構成層の塗布性か
らみて、粘度があまり高くない方が良く、実用上は、ゲ
ルパーミェーション法(ポリスチレン換算二重量平均分
子量)で500〜100.000、更には1,000〜
3o、ooo程度のものが良い。 本発明において写真感光材料とは、支持体、支持体に下
引加工を施したもの、もしくは支持体にバッキング層を
塗設したもの、あるいは必要に応じて下引処理した支持
体上に1種もしくは2種以上の写真構成層(写真感光材
料構成層)を塗設した中間製品、ないしは支持体に下引
層、ハロゲン化銀乳剤層、中間層、フィルタ一層、ハレ
ーション防止層、保護層、またはバッキング層等の写真
構成層を塗設した完成品などを意味し、とりわけハロゲ
ン化銀写真感光材料のすべてを総称するものである。 したがって、本発明に用いる前記共重合体は、膜層、も
しくはバッキング層などの写真構成層のうちの少なくと
も1層に含有あるいは被着せしめて用いられるが、とり
わけ、写真感光材料の表面に被着せしめると、スタチッ
クマーク故障等の帯電故障を防止する点、写真特性に悪
影響を与えない点および高湿度下においても白化現象や
他の面との接着あるいは転写現象を防止する点において
特に優れた性質を有する写真感光材料が得られる。 本発明に用いる共重合体を写真感光材料の表面に被着せ
しめる方法としては、これらの共重合体の1種もしくは
2種以上を例えば水もしくはアルコール、アセトン等の
有機溶媒、またはこれらの溶媒トフェノール、レゾルシ
ノール、モノクロル酢酸もしくはモノクロルベンゼン等
の溶媒との混合溶媒に溶解して0.01〜10チ程度の
溶液として写真感光材料の表面に塗布・乾燥する方法が
最も簡便かつ有効な方法である。この塗布手段としては
、公知の塗布方法が用いられるが、噴霧塗布あるいはス
ーパーコートしても良い。共重合体の被着量に特に制限
はなく、写真感光材料の種類や用途に応じて適宜選択す
れば良いが、一般に写真感光材料表面−平方メートル当
り3〜1000q。 更には10〜500m9の割合で被着すれば十分な帯電
防止性能を付与することができる。前記共重合体は適宜
の結合剤、例えばPvAやゼラチンと共に用いることも
できる。また、共重合体の被着層には写真感光材料の使
用目的に応じて、カチオン性重合体、可塑剤、酸化防止
剤、着色材あるいはマット剤などの添加剤を含有させる
こともできる。 前記写真感光材料表面は、写真感光材料の中間製品であ
る、支持体上に下引層を設けたものにおいてこの下引層
の表面、あるいは写真感光材料の完成品において最外層
を構成する感光層、保護層、バッキング層もしくはハレ
ーション防止層等の表面などである。実用の下引層とし
ては、例えばプラスチック基材の酸化物、無水マレイン
酸−酢酸ビニル共重合体などが挙げられる。また、バッ
キング層としては、例えばポリビニルアセタール類、塩
化ビニリデンをモノマーとして含む共重合体、もしくは
セルロースエステル類またはこれらの混合物から成る層
が代表的である。また、本発明の共重合体を被着せしめ
た写真感光材料表面に、さらに他の写真構成層、例えば
マット層などを設けることも可能である。 本発明の写真感光材料に用いる支持体としては、三酢酸
セルロースフィルム、ポリエチレンテレフタレートなど
のポリエステルフィルム、ポリカーボネ−)フィルム、
ポリスチレンフィルム、ポリオレフィンフィルム、ポリ
エチレンラミネート紙等の疎水性フィルムまたはシート
が挙げられる本発明の写真感光材料は、支持体として疎
水性フィルムまたはシートを用いた写真感光材料の全て
を含み、とくにハロゲン化銀写真感光材料が有効に適用
できる。このハロゲン化銀写真感光材料としては、一般
用白黒感光材料、特殊白黒感光材料、カラー用感光材料
、印刷用感光材料、X線感光材料等、種々のものの中間
製品および完成品が挙げられる。 前記ハロゲン化銀写真感光材料に用いるハロゲン化銀乳
剤としては、臭化銀、塩化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩
沃臭化銀等のハロゲン化銀粒子を親水性高分子バインダ
ー中に分散させたものが挙げられる。このバインダーと
しては、例えば、ゼラチン、ゼラチン誘導体、コロイド
式アルプSン、寒天、アラビアゴム、アルギン酸、アセ
チル含#19〜26チまで加水分解されたセルローズア
セテート等ノセルロース誘導体、アクリルアミド、イミ
ド化ポリアクリルアミド、カゼイン、例えばビニルアル
コール、ビニルシアンアセテートコーポリマーのような
ウレタンカルボン酸基またはシアノアセチル基を含むビ
ニルアルコールポリマー、ポリビニルアルコーノへポリ
ビニルピロリドン、加水分解ポリビニルアセテート、蛋
白質または飽和アシル化蛋白質とビニル基を有するモノ
マーとの重合で得られるポリマー等を用いることができ
る。また、前記ハロゲン化銀乳剤は、適宜の化学増感剤
を用いて増感することができる。使用される化学増感剤
としては、例えば、アリルチオカルバミド、チオ尿素、
アリルイソチオシアネート、チオ硫酸ナトリウム、シス
チン等の硫黄増感剤、活性もしくは不活性のセレン増感
剤、カリウムクロロオーレート、オーリックトリクロラ
イド、カリウムオーリックチオシアネート、2−オーロ
チアペンゾチアゾールメチルクロライド等の金化合物、
アンモニウムクロロパラデート、ナトリウムクロロパラ
ダイト等のパラジウム化合物、カリウムクロロオーレ−
ト等のプラチニウム化合物、およびルテニウム化合物、
ロジウム化合物、イリジウム化合物等の貴金属増感剤が
挙げられる。これらの化学増感剤は1種でも2種以上の
混合物としても用いることができる。 さらに、前記ハロゲン化銀乳剤は、適宜の還元増感剤を
用いて増感することができる。使用される還元増感剤と
しては、例えば、トリアゾール類、イミダゾール類、ア
ザインデン類、ベンゾチアゾリウム化合物、亜鉛化合物
、カドミウム化合物、メルカプタン類またはこれらの混
合物、あるいは、チオエーテル型、第4級アンモニウム
塩型またはポリアルキレンオキサイド型の増感化合物を
挙げることができる。また前記ハロゲン化銀乳剤には、
例えばグリセリン、1,5−ベンタンジオール等のヒド
ロキシアルカン、エチレンビスグリコール等のエステノ
ペ ビスエトキシジエチレングリコールサクシネート、
乳化重合によって得られる水分離性の微粒子状高分子化
合物等の湿潤剤、可塑剤等を含めることができる。さら
には、エチレンイミン系化合物、ビニルスルホン系化合
物、ジオキサン誘導体、オキシポリサッカライド、ジカ
ルボン酸クロライド、メタンスルホン酸のビニステル等
の硬膜剤、サポニン、スルホコハク酸塩等の塗布助剤、
螢光増白剤、界面活性剤、アンチスティン剤等の写真用
添加剤を含有せしめることができる。さらにこのハロゲ
ン化銀乳剤は、シアニン色素、メロシアニン色素、複合
シアニン色素等を用いて光学増感されたものでも良い。 また、無色カプラー、カラードカプラー等の種々のカプ
ラーを含有せしめても良い。 本発明においては、イタコン酸のハーフェステル単位を
共重合成分として含む共重合体を、写真構成層のうち少
なくとも1層に含有せしめ、好ましくは、写真感光材料
の中間製品あるいは完成品の表層部に含有せしめること
により、卓越した帯電防止効果を得ることができる。と
りわけ、ハロゲン化銀写真感光材料の場合には、前記共
重合体を感光材料の最外層上に被着せしめ、あるいは、
ハロゲン化銀乳剤層、下引層、中間層、フィルタ一層、
ハレーシ目ン防止層、保護層、もしくは裏引層等の写真
構成層の少なくとも1層に含有せしめることによってハ
ロゲン化銀写真感光材料の支持体に間接的に被着せしめ
ることにより、スタチックマーク故障等の帯電故障を良
好に防止することができる。しかも前記共重合体の使用
によってはハロゲン化銀写真感光材料の感光度、階調性
、カブリ等の写真特性には何等の悪影響を及ぼすことが
ない。さらに高湿度環境下においても、白化現象、相接
する物質との接着や転写現像をもたらすことがない。な
お、このような特長はハロゲン化銀写真感光材料が限定
して有するものではなく、他の写真感光材料においても
同様に発揮される。 以下の実施例によって本発明をさらに詳しく述べるが、
本発明の実施態様はこれらの実施例に限定されるもので
はない。 実施例 1 沃化銀15モルチを含む沃臭化銀ゼラチン高感度乳剤に
対して、第2熟成時に金増感および硫黄増感を行った後
、この乳剤に安定剤としてアザインデン、硬膜剤として
ムコハロゲン酸、塗布助剤としてサポニンを加え、〒引
き処理を施したポリエチレンテレフタレートフィルム上
に、乾燥膜厚が8ミクロンとなるように塗布・乾燥して
乳剤層を設けた。 次に、硬膜剤と塗布助剤を下記組成で加えた2チゼラチ
ン水溶液を調製した。 このゼラチン水溶液を5分割し、それぞれ、本発明に係
る前記例示共重合体〔1〕、〔3〕、
〔9〕および〔1
1〕を単独で2vμの濃度となるように加えた水溶液、
および共重合体を加えない水溶液の5種のゼラチン水溶
液を得、このそれぞれの水溶液を前述により調製された
沃臭化銀乳剤層上に塗布して、乾燥膜厚1.5ミクロン
の保護層を設げて本発明のハロゲン化銀写真感光材料を
得た。以下、共重合体〔1〕、〔3〕、
1〕を単独で2vμの濃度となるように加えた水溶液、
および共重合体を加えない水溶液の5種のゼラチン水溶
液を得、このそれぞれの水溶液を前述により調製された
沃臭化銀乳剤層上に塗布して、乾燥膜厚1.5ミクロン
の保護層を設げて本発明のハロゲン化銀写真感光材料を
得た。以下、共重合体〔1〕、〔3〕、
〔9〕および〔
]1〕を含む保護層を設けた写真感光材料を、それぞれ
試料1.2.3および4といい、共重合体を含まない保
護層を設けた写真感光材料を比較試料1という。 これらの試料および比較試料を温度25℃、相対湿度(
Rn)20q6の条件で10時間調湿し、同一空調条件
の暗室中で未露光試料をゴムローラーあるいはナイロン
ローラーで摩擦した後、通常の現像処理を施してスタチ
ックマークの発生の有無をみた。結果を第1表に示した
。また、これらの試料を相対湿度80チの雰囲気下で2
4時間調湿した後、乳剤塗設面とその背面とを相接合せ
しめて、50℃で4時間加熱して、接合面を剥離したと
きの接着の度合を下記のランクに基いて評価した。結果
を第1表に示した。 第 1 表 〔耐接着性〕 ランク1:接着なし、 ランク2:接着が極めて弱い、 ランク3:接着が弱い、 ランク4:接着がやや強い、 ランク5:接着が強い。 第1表から明らかなように、本発明のハロゲン化銀写真
感光材料は、スタチック故障が少なく、耐接着性も極め
て良好なものである。 実施例 2 乳剤1−あたり32fのゼラチンと96・Vの沃塩臭化
銀(3モル−〇沃化銀および80モルチの塩化銀を含む
。)とを含有する沃塩臭化銀ゼラチン乳剤に対して、第
2熟成時に金増感および硫黄増感を行なった後、この乳
剤を5分割し、それぞれ、本発明に係る前記例示化合物
〔2〕、〔4〕、〔6〕および〔8〕を乳剤中のゼラチ
ン100Fあたり302の濃度となるように加えた、お
よび共重合体を加えない水溶液を得、これら5種の水溶
液のそれぞれに、実施例1で用いたものと同一の安定剤
、硬膜剤および塗布助剤を所定量加えて得られた乳剤を
、それぞれ下引処理したセルローストリアセテートフィ
ルム上に乾燥膜厚が6ミクロンとなるように塗布し、乾
燥した。以下、共重合体〔2〕、〔4〕、〔6〕および
〔8〕を含む乳剤層を塗設した写真感光材料をそれぞれ
試料5.6.7および8といい、共重合体を含まない乳
剤層を塗設した写真感光材料を比較試料2という。 これらの試料および比較試料を温度25℃、20%RH
の条件2時間調湿し、表面比抵抗(Ω)を測定し、実施
例1と同一の方法でスタチックマークの発生状況を調べ
た。結果を第2表に示した。 さらに、実施例1と同一の方法により耐接着性を評価し
た結果を第2表に併せて示した。 第2表 第2表から明らかなように、本発明のハロゲン化銀写真
感光材料は、表面比抵抗が低く、スタチック故障が少な
いものであり、高湿度下においても耐接着性の優れたも
のである。 次にこれらの試料にJIS規格に基づいて露光を行ない
、現像処理後の感度およびカブリの測定を行なったとこ
ろ、共重合を含んでいても含まなくても同一の写真特性
が得られ、本発明に係る共重合体によって写真特性に悪
影響を及ぼすことのないことが判った。 実施例 3 沃化銀2モルチを含む沃臭化銀ゼラチン高感度乳剤に対
して、第2熟成時に金増感および硫黄増感を行なった後
、安定剤、増感剤、硬膜剤、塗布助剤を加え、下引処理
を施したポリエチレンテレフタレートフィルム上に乾燥
膜厚が8ミクロンとなるように塗布し乾燥した。次いで
この乳剤層上に、硬膜剤と塗布助剤を加えた3チゼラチ
ン水溶液を塗布・乾燥して保護層を設けた。かくして得
られた感光フィルムを4分割して、そのうちの3つのフ
ィルムに、前記例示重合体〔5〕、〔7〕および〔2〕
をそれぞれメタノールで溶解した溶液を感光フィルムI
m’あたり0.22の被着量となるように塗布・乾燥し
、他の1のフィルムは処理しないままとした。 これらの試料にJI8規格に基づいて露光を行ない、現
像処理後の感度およびカブリの測定を行なったところ、
共重合体を被着していても被着していなくても同一の写
真特性が得られ、本発明に係る共重合体によって写真特
性に悪影響を及ぼすことのないことが判った。 実施例 4 3枚のセルローストリアセテートフィルムのそれぞれ一
方の面に、前記例示共重合体〔3〕、〔1o〕および〔
13〕各42を水−メタノール(1:1)溶液1010
0Oに溶解して得られた溶液を40mA/n?c共重合
体160mf〜)の割合で塗布・乾燥した。得られた処
理フィルム(試料9,1゜および11)および、共重合
体を被着しないフィルム(比較試料3)の表面比抵抗を
測定し、結果を第3表に示した。 第3表 次に試料9.10、IJおよび比較試料3のフィルムを
支持体として、これらの支持体の非処理面上に常法に従
って下引処理を施しとの下引層上に高感度ハロゲン化銀
写真乳剤を塗布・乾燥して写真感光材料を得た。 かぐして得られた写真感光材料を温度25℃、50SR
H(の条件で24時間調湿し、同一空調条件下で未露光
のまま塩化ビニル製丸棒で摩擦後、通常の現像処理を行
ないスタチックマークの発生状況を観察した。結果を第
4表に示した。 次に各写真感光材料のそれぞれを用いて温度25℃、R
H20%の低湿度環境下でスチールカメラによる高速度
撮影を行なった後、前述と同様の方法でスタチックマー
ク発生状況を調べた。さらKこれらの各試料を80SR
Hの環境下で24時間放置して白化の有無を調べると共
に実施例1と同一の方法で耐接着性の評価を行なった。 結果を併せて第4表に示した。 l、 F蒙
白第4表 第4表力も明らかなように、本発明のハロゲン化銀写真
感光材料は優れた帯電防止性能を有すると共に高湿度環
境下においても白化することがなく、かつ他の物質との
接着も良好に防止されている一方、これらのハロゲン化
銀写真感光材料の写真特性は何れも同一となり、本発明
に係る共重合体が写真特性に悪影響を及ぼさないことが
判った実施例 5 乳剤IKfあたり359のゼラチンと100fの沃臭化
銀(3モルチの沃化銀を含む。)とを含有する沃臭化銀
ゼラチン高感度X線用乳剤に対して、第2熟成時に金増
感および硫黄増感を行なった後、安定剤、増感剤、硬膜
剤および塗布助剤を加え、この乳剤を3分割し、それら
の2者に前記例示化合物〔1〕および〔3〕を乳剤1t
あたり単独で52ずつ添加した。 次にかくして調製された共重合体を含む2種の乳剤およ
び共重合体を含まない乳剤のそれぞれを、下引処理した
ポリエチレンテレフタレートフィルム上に乾燥膜厚が7
ミクロンとなるように塗布し、乳剤膜が未乾燥の状態で
、硬膜剤と塗布助剤の所定量を加えた2チゼラチン水溶
液を塗布し乾燥した。 次いでかくして乳剤層および保護層を塗設した支持体の
非処理面に同一の乳剤層および保護層を塗設した。 かくして得られた写真感光材料について、実施例4と同
一の方法で丸棒摩擦試験およびスチールカメラによる高
速度撮影試験後のスタチックマーク発生状況を調べたと
ころ、本発明の何れの写真感光材料においてもスタチッ
クマークの発生は認められなかった。一方、共重合体を
含まない乳剤層を塗設した写真感光材料ではスタチック
マークが多発した。また、これらの写真感光材料につい
て実施と同一の方法により耐接着性を評価したところ、
本発明の写真感光材料はランク1から2であり、共重合
体を含まない写真感光材料はランク4であった。 特許出願人 小西六写真工業株式会社 特許庁長官 若 杉 和 夫 殿 2、発明の名称 写真感光材料 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 名 称 (127)小西六写真工業株式会社4、
代理人 住 所 東京都千代田区九段南2丁目2番8号手続補
正書(@発ン 1゜5η・12・! 8 特許庁Jそ官看杉和夫 殿 141件の表示 昭和57年特許 M第172384号 2、発明の名称 写真感光材料 3、 補正をする者 事件との関係 特許出願人 +JE” r91 東京都髪I宿区西ψ1宿1丁目
26番2号氏 名(名称)(127)小西六写真工業体
弐会社代表取稲役 川 本 イ11 彦4
、代理人 (11明細−第30貴し2$1−件特許出願に関する昭
和57年10月8日付手続補正誓に別紙部イ・jされた
本件特許出願に関する浄書明細書(以下、「浄書明細書
」という)第27頁コの第1表中、左端部に「〃3」と
ある行のr//’[5]Jをr//[9]Jとする。 (2)明細書第34頁5行目(浄書明細書第30頁下か
ら6行目)の「・・・[2]・・善」を[・・・[12
]@・・」とする。
]1〕を含む保護層を設けた写真感光材料を、それぞれ
試料1.2.3および4といい、共重合体を含まない保
護層を設けた写真感光材料を比較試料1という。 これらの試料および比較試料を温度25℃、相対湿度(
Rn)20q6の条件で10時間調湿し、同一空調条件
の暗室中で未露光試料をゴムローラーあるいはナイロン
ローラーで摩擦した後、通常の現像処理を施してスタチ
ックマークの発生の有無をみた。結果を第1表に示した
。また、これらの試料を相対湿度80チの雰囲気下で2
4時間調湿した後、乳剤塗設面とその背面とを相接合せ
しめて、50℃で4時間加熱して、接合面を剥離したと
きの接着の度合を下記のランクに基いて評価した。結果
を第1表に示した。 第 1 表 〔耐接着性〕 ランク1:接着なし、 ランク2:接着が極めて弱い、 ランク3:接着が弱い、 ランク4:接着がやや強い、 ランク5:接着が強い。 第1表から明らかなように、本発明のハロゲン化銀写真
感光材料は、スタチック故障が少なく、耐接着性も極め
て良好なものである。 実施例 2 乳剤1−あたり32fのゼラチンと96・Vの沃塩臭化
銀(3モル−〇沃化銀および80モルチの塩化銀を含む
。)とを含有する沃塩臭化銀ゼラチン乳剤に対して、第
2熟成時に金増感および硫黄増感を行なった後、この乳
剤を5分割し、それぞれ、本発明に係る前記例示化合物
〔2〕、〔4〕、〔6〕および〔8〕を乳剤中のゼラチ
ン100Fあたり302の濃度となるように加えた、お
よび共重合体を加えない水溶液を得、これら5種の水溶
液のそれぞれに、実施例1で用いたものと同一の安定剤
、硬膜剤および塗布助剤を所定量加えて得られた乳剤を
、それぞれ下引処理したセルローストリアセテートフィ
ルム上に乾燥膜厚が6ミクロンとなるように塗布し、乾
燥した。以下、共重合体〔2〕、〔4〕、〔6〕および
〔8〕を含む乳剤層を塗設した写真感光材料をそれぞれ
試料5.6.7および8といい、共重合体を含まない乳
剤層を塗設した写真感光材料を比較試料2という。 これらの試料および比較試料を温度25℃、20%RH
の条件2時間調湿し、表面比抵抗(Ω)を測定し、実施
例1と同一の方法でスタチックマークの発生状況を調べ
た。結果を第2表に示した。 さらに、実施例1と同一の方法により耐接着性を評価し
た結果を第2表に併せて示した。 第2表 第2表から明らかなように、本発明のハロゲン化銀写真
感光材料は、表面比抵抗が低く、スタチック故障が少な
いものであり、高湿度下においても耐接着性の優れたも
のである。 次にこれらの試料にJIS規格に基づいて露光を行ない
、現像処理後の感度およびカブリの測定を行なったとこ
ろ、共重合を含んでいても含まなくても同一の写真特性
が得られ、本発明に係る共重合体によって写真特性に悪
影響を及ぼすことのないことが判った。 実施例 3 沃化銀2モルチを含む沃臭化銀ゼラチン高感度乳剤に対
して、第2熟成時に金増感および硫黄増感を行なった後
、安定剤、増感剤、硬膜剤、塗布助剤を加え、下引処理
を施したポリエチレンテレフタレートフィルム上に乾燥
膜厚が8ミクロンとなるように塗布し乾燥した。次いで
この乳剤層上に、硬膜剤と塗布助剤を加えた3チゼラチ
ン水溶液を塗布・乾燥して保護層を設けた。かくして得
られた感光フィルムを4分割して、そのうちの3つのフ
ィルムに、前記例示重合体〔5〕、〔7〕および〔2〕
をそれぞれメタノールで溶解した溶液を感光フィルムI
m’あたり0.22の被着量となるように塗布・乾燥し
、他の1のフィルムは処理しないままとした。 これらの試料にJI8規格に基づいて露光を行ない、現
像処理後の感度およびカブリの測定を行なったところ、
共重合体を被着していても被着していなくても同一の写
真特性が得られ、本発明に係る共重合体によって写真特
性に悪影響を及ぼすことのないことが判った。 実施例 4 3枚のセルローストリアセテートフィルムのそれぞれ一
方の面に、前記例示共重合体〔3〕、〔1o〕および〔
13〕各42を水−メタノール(1:1)溶液1010
0Oに溶解して得られた溶液を40mA/n?c共重合
体160mf〜)の割合で塗布・乾燥した。得られた処
理フィルム(試料9,1゜および11)および、共重合
体を被着しないフィルム(比較試料3)の表面比抵抗を
測定し、結果を第3表に示した。 第3表 次に試料9.10、IJおよび比較試料3のフィルムを
支持体として、これらの支持体の非処理面上に常法に従
って下引処理を施しとの下引層上に高感度ハロゲン化銀
写真乳剤を塗布・乾燥して写真感光材料を得た。 かぐして得られた写真感光材料を温度25℃、50SR
H(の条件で24時間調湿し、同一空調条件下で未露光
のまま塩化ビニル製丸棒で摩擦後、通常の現像処理を行
ないスタチックマークの発生状況を観察した。結果を第
4表に示した。 次に各写真感光材料のそれぞれを用いて温度25℃、R
H20%の低湿度環境下でスチールカメラによる高速度
撮影を行なった後、前述と同様の方法でスタチックマー
ク発生状況を調べた。さらKこれらの各試料を80SR
Hの環境下で24時間放置して白化の有無を調べると共
に実施例1と同一の方法で耐接着性の評価を行なった。 結果を併せて第4表に示した。 l、 F蒙
白第4表 第4表力も明らかなように、本発明のハロゲン化銀写真
感光材料は優れた帯電防止性能を有すると共に高湿度環
境下においても白化することがなく、かつ他の物質との
接着も良好に防止されている一方、これらのハロゲン化
銀写真感光材料の写真特性は何れも同一となり、本発明
に係る共重合体が写真特性に悪影響を及ぼさないことが
判った実施例 5 乳剤IKfあたり359のゼラチンと100fの沃臭化
銀(3モルチの沃化銀を含む。)とを含有する沃臭化銀
ゼラチン高感度X線用乳剤に対して、第2熟成時に金増
感および硫黄増感を行なった後、安定剤、増感剤、硬膜
剤および塗布助剤を加え、この乳剤を3分割し、それら
の2者に前記例示化合物〔1〕および〔3〕を乳剤1t
あたり単独で52ずつ添加した。 次にかくして調製された共重合体を含む2種の乳剤およ
び共重合体を含まない乳剤のそれぞれを、下引処理した
ポリエチレンテレフタレートフィルム上に乾燥膜厚が7
ミクロンとなるように塗布し、乳剤膜が未乾燥の状態で
、硬膜剤と塗布助剤の所定量を加えた2チゼラチン水溶
液を塗布し乾燥した。 次いでかくして乳剤層および保護層を塗設した支持体の
非処理面に同一の乳剤層および保護層を塗設した。 かくして得られた写真感光材料について、実施例4と同
一の方法で丸棒摩擦試験およびスチールカメラによる高
速度撮影試験後のスタチックマーク発生状況を調べたと
ころ、本発明の何れの写真感光材料においてもスタチッ
クマークの発生は認められなかった。一方、共重合体を
含まない乳剤層を塗設した写真感光材料ではスタチック
マークが多発した。また、これらの写真感光材料につい
て実施と同一の方法により耐接着性を評価したところ、
本発明の写真感光材料はランク1から2であり、共重合
体を含まない写真感光材料はランク4であった。 特許出願人 小西六写真工業株式会社 特許庁長官 若 杉 和 夫 殿 2、発明の名称 写真感光材料 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 名 称 (127)小西六写真工業株式会社4、
代理人 住 所 東京都千代田区九段南2丁目2番8号手続補
正書(@発ン 1゜5η・12・! 8 特許庁Jそ官看杉和夫 殿 141件の表示 昭和57年特許 M第172384号 2、発明の名称 写真感光材料 3、 補正をする者 事件との関係 特許出願人 +JE” r91 東京都髪I宿区西ψ1宿1丁目
26番2号氏 名(名称)(127)小西六写真工業体
弐会社代表取稲役 川 本 イ11 彦4
、代理人 (11明細−第30貴し2$1−件特許出願に関する昭
和57年10月8日付手続補正誓に別紙部イ・jされた
本件特許出願に関する浄書明細書(以下、「浄書明細書
」という)第27頁コの第1表中、左端部に「〃3」と
ある行のr//’[5]Jをr//[9]Jとする。 (2)明細書第34頁5行目(浄書明細書第30頁下か
ら6行目)の「・・・[2]・・善」を[・・・[12
]@・・」とする。
Claims (2)
- (1)イタコン酸のハーフェステル単位を共重合成分と
して含む共重合体を写真構成層のうちの少なくとも1層
に含有し、前記ハーフェステル単位の分子量が100以
上であることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 - (2) イタコン酸のハーフェステル学位カ下記一般
式〔I〕または[11)で表わされるものである特許請
求の範囲第1項記載のハロゲン化銀写真感光材料。 一般式〔I〕 一般式〔■〕 Co−Jl−−Y −+ CH2−C→ CH2C00M [式[T]または[N]において、Yは一0R1(R1
は、炭素原子数1〜20のアルキル基、または炭素原子
数2〜20のアシル基もしくはアリール基を表わす。)
、または−N−R3(R2およびR3は、同一でありま
たは異なり、水素原子、または炭素原子数1〜12のア
ルキル基を表わす。)で表わされる基を表わす。Jは、
+0CHzCH2−)1、リール基またはアリル基を表
わす。崖、t、mおよびnは1〜50の平均付加モル数
を表わす。)で表わされる基を表わす。rは1〜3の整
数を表わし、rが2または3のとき、Jは同一のもので
あっても異なるものであっても良い。Mは、水素原子、
アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、または無機
もしくは有機アンモニウムを表わす。〕
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17238482A JPS5961832A (ja) | 1982-09-30 | 1982-09-30 | 写真感光材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17238482A JPS5961832A (ja) | 1982-09-30 | 1982-09-30 | 写真感光材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5961832A true JPS5961832A (ja) | 1984-04-09 |
JPH0425529B2 JPH0425529B2 (ja) | 1992-05-01 |
Family
ID=15940911
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17238482A Granted JPS5961832A (ja) | 1982-09-30 | 1982-09-30 | 写真感光材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5961832A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3545972A (en) * | 1966-05-03 | 1970-12-08 | Du Pont | Adhesive subbing layer for a photographic emulsion |
JPS501718A (ja) * | 1972-11-20 | 1975-01-09 | ||
JPS5039536A (ja) * | 1973-08-10 | 1975-04-11 | ||
JPS5461518A (en) * | 1977-10-03 | 1979-05-17 | Ici Ltd | Coated plastic film base material |
-
1982
- 1982-09-30 JP JP17238482A patent/JPS5961832A/ja active Granted
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3545972A (en) * | 1966-05-03 | 1970-12-08 | Du Pont | Adhesive subbing layer for a photographic emulsion |
JPS501718A (ja) * | 1972-11-20 | 1975-01-09 | ||
JPS5039536A (ja) * | 1973-08-10 | 1975-04-11 | ||
JPS5461518A (en) * | 1977-10-03 | 1979-05-17 | Ici Ltd | Coated plastic film base material |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0425529B2 (ja) | 1992-05-01 |
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