JPS595869Y2

JPS595869Y2 - 電子複写装置

Info

Publication number: JPS595869Y2
Application number: JP1982024534U
Authority: JP
Inventors: 英司沢岡; 伸一橋本
Original assignee: 株式会社東芝
Priority date: 1982-02-23
Filing date: 1982-02-23
Publication date: 1984-02-22
Also published as: JPS57148164U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は回転する感光ドラムの感光面に可視像を形或し
、この可視像を複写紙に転写するようにした電子複写装
置に関する。

この種転写式電子複写装置は鮮明な複写が得られるとこ
ろから多用されている。

しがしながら、従来においては帯電、露光、現像、転写
、清掃等の一連の工程を単独の装置によって行なってお
り、取付スペースが増大して装置全体の大形、重量化を
まねくとともに機構の複雑化に伴い故障に対する信頼性
が低下する。

また、製造原価も当然高くなり価格的に大きな問題が生
じるといった不都合がある。

そこで、近時表面を感光面とした回転体、すなわち感光
ドラムを１回の複写工程で２回転させるとともに上記感
光面に対向して配設された各々の装置に１回転目と２回
転目とで別の動作を行わしめ、小形、軽量、かつ安価な
電子複写装置が開発されつつある。

たとえば、この種感光ドラムを２回転させることにより
１回の複写を行うものにおいては、感光ドラムの１回転
目において帯電、露光、現像を行い、２回転目において
転写、清掃を行うようにすることが考えられる。

しかしながら、単に現像及び清掃を兼用装置で行なった
場合には清掃効果が十分でないことがありうる。

そのために補助清掃装置として、この兼用装置の下流に
回転毛ブラシを設けることが考えられる。

しかしながら、回転毛ブラシによる清掃では、毛ブラシ
に捕捉された現像剤がブラシの回転に伴って飛散するお
それがある。

現像剤が飛散すると、感光ドラムや、その周辺に配設さ
れた各プロセス手段を汚損し、これによって鮮明な画像
が得られないおそれがある。

本考案は、上記事情にもとづきなされたもので、その目
的とするところは、感光ドラムを２回転させることによ
り１回の複写を行うものにおいて、充分な清掃効果が得
られ常に鮮明な複写が得られるとともに機内の汚れを防
止し得るようにした電子複写装置を提供しようとするも
のである。

以下、本考案を図面に示す一実施例にもとづいて説明す
る。

図中１は転写式電子複写装置の本体で、この本体１の上
面には原稿２を支持して水平方向に往復動し得る原稿載
置台３が設けられている。

また、本体１内の上下方向路中央で上記原稿載置台３と
対応する位置には周速度が原稿載置台３の移動速度と等
しい速度で所定方向に回転する回転体としての感光ドラ
ム４が設けられている。

さらに、この感光ドラム４の感光面４ａに沿って各種プ
ロセス装置が放射状に配設され、上記感光ドラム４が２
回転するとｌ回の複写工程を完了するようになっている
。

すなわち、感光ドラム４の下方にはチャージワイヤ５，
５およびこれを囲繞するシールドケース６を有した帯電
チャージャとしてのコロナ放電装置７が設けられ、この
コロナ放電装置７が上記感光ドラム４の１回転目に感光
面４ａに帯電させ、２回転目に感光面４ａに形或された
可視像を複写紙Ａに転写させる帯電転写兼用装置８とし
ての機能を有している。

さらに、この帯電転写兼用装置８から回転方向側に位置
する側方にはりフレクタ９で囲繞されたランプ１０、ミ
ラー１１，およびミラーレンズ１２を有した光学系１３
からなる残像消去機能付露光装置１４が設けられている
。

そして、この残像消去機能付露光装置１４は、感光ドラ
ム４の１回転目に上記原稿２の原稿面を走査して帯電さ
れた感光面４ａに投像露光し、感光面４ａに静電潜像を
形或させる。

また、上記装置１４は、２回転目にリフレクタ９の背部
に或形された光透過窓１５を閉塞してリフレクタ９の一
部を構或する遮光体１６を移動させて感光面４ａにラン
プ１０の光を照射し、感光面４ａの残像を形或する電荷
を消去するようになっている。

また、この残像消去機能付露光装置１４の反対側には感
光ドラム４の１回転目に上記静電潜像にトナーを静電吸
着させて可視像化するとともに２回転目に感光面４ａの
残留トナーを除去する現像清掃兼用装置１７が設けられ
ている。

この現像清掃兼用装置１７はこの上方に設けられたＩ・
ナー補給装置１Ｂと連通ずる容器１９、この容器１９内
に設けられキャリャとこれに適量比混合されて摩擦帯電
されたトナーとからなる現像剤ａを周面にブラシ状に吸
引していわゆる磁気ブラシを形戊する磁気ローラ２０、
および現像剤ａを攪拌する攪拌体２１から構或されてい
る。

また、磁気ブラシを形或する上記磁気ローラ２０にはト
ナーと反対極性のバイアス電圧が高低２段階に印加でき
るようになっており、現像時には低バイアス電圧、清掃
時には高バ・ｆアス電圧が印加するようになっている。

また、この現像清掃兼用装置１７と上記帯電転写兼用装
置８との間には感光ドラム４の１回転目には清掃体とし
ての回転毛ブラシ２２を感光面４ａから離間するととも
に２回転目に感光面４ａに接して感光面４ａを清掃する
補助清掃装置２３が設けられている。

さらに、帯電転写兼用装置８と残像消去機能付露光装置
１４の投像位置との間には感光面４ａに静電吸着した転
写済の複写紙Ａを剥離する剥離装置２４が設けられてい
る。

一方、感光ドラム４の下方には本体１内底部に設けられ
た給紙装置２５から順次ｌ枚ずつ取出された複写紙Ａを
感光ドラム４と帯電転写兼用装置８との間に供給する複
写紙供給路２６が形或されている。

また、給紙装置２５の上方には上記剥離装置２４で剥離
した転写済の複写紙Ａを本体１外のトレイ２７に搬出す
る複写紙搬出路２８が形成されているとともにこの中途
部には複写紙Ａに帯電している電荷を消去する除電装置
２９およびこの除電装置２９によって除電された複写紙
Ａの画像面のトナーを定着する定着装置３０が設けられ
ている。

また、上記除電装置２９は感光面４ａの残像消去も行な
い得るようになっている。

つぎに、上記実施例の作用について説明する。

まず、複写釦（図示しない）を押すと感光ドラム４が回
転し始めるとともに帯電転写兼用装置８によって感光面
４ａが一様に帯電せしめられる。

つぎに、原稿載置台３が移動するとともに光学系１３の
ランプ１０が点灯して原稿２の原稿面が走査され、ミラ
ー１１，ミラーレンズ１２を経て感光面４ａに投影され
ることにより感光面４ａに反転した静電潜像が形或され
る。

つぎに、この静電潜像は現像清掃兼用装置１７に対向し
て低いバイアス電圧（５０■〜２００■程度）が印加さ
れた磁気ローラ２０によって形威される磁気ブラシに接
触し、現像剤ａ中のトナーが静電吸着して可視像となる
。

このとき、補助清掃装置２３の回転毛ブラシ２２は感光
面４ａから離間している。

一方、複写紙供給路２４を介して複写紙Ａが供給され、
上記反転可視像は帯電転写兼用装置８の転写装置として
の働きにより複写紙Ａに転写され、複写紙Ａには正常な
画像が複写されることになる。

ついでこの複写紙Ａは剥離装置２４によって剥離されて
複写紙搬出路２８に案内されトレイ２７に搬出されると
ともにこの搬出途上において除電装置２９および定着装
置３０によって除電、定着されることになる。

また、上記感光ドラム４はこの間に２回転目の動作が行
なわれ、上記除電装置２９によって除電が行なわれると
ともに光学系１３のランプ１０が点灯し、同時にリフレ
クタ９の背部を構或する遮光体１６が移動して感光面４
ａに光が照射される。

これによって、感光面４ａに残った残留電荷の消去が行
なわれる。

ついで現像清掃兼用装置１７に対向して高いバイアス電
圧（２００Ｖ〜ｓｏｏｖ程度）が印加された磁気ロ
ーラ２０によって形威される磁気ブラシに接触し、感光
面４ａの残留トナーが磁気ブラシ側に吸着される。

つぎに、感光ドラム４は補助清掃装置２３に対向して、
予め感光ドラム４に接触する位置に移動した回転毛ブラ
シ２２によって上記磁気ブラシ側に吸着されなかった残
留トナーが払い落される。

このとき、回転毛ブラシ２２によって払い落された残留
トナーが若干ケース外に洩れることがある。

この残留トナーの洩れは回転毛ブラシ２２の回転方向側
に洩れる方が多く帯電転写兼用装置８側への洩れ量は極
めて少い。

すなわち、回転毛ブラシ２２の回転方向は現像清掃兼用
装置１７の配置方向となっているため、洩れた大部分の
残留トナーは回転毛ブラシ２２の回転によって生ずる気
流によって現像清掃兼用装置１７方向に送られるので、
機内の汚れや画像汚れが防止されるとともに、コロナ放
電装置７の汚れによる帯電ムラを防止できて画像品質の
向上が図れることになる。

この場合、現像清掃兼用装置１７には．高いバイアス電
圧が印加されているとともに、磁気ブラシのキャリアが
トナーと反対極性に帯電しているがら、万一、補助清掃
装置２３からトナーが洩れても、現像清掃用装置１７に
よって捕捉されてしまう。

このようにして、感光面４ａの清掃が完了した時点で感
光ドラム４が停止し、つぎの複写指令が入るまで待機す
ることになる。

本考案は、以上説明したように感光ドラムを２回転させ
ることにより１回の複写を行う電子複写装置において、
２回転目に感光面に残る残留トナーを除去する現像清掃
兼用装置と、１回転目に感光面を帯電させる帯電チャー
ジャと、上記現像清掃兼用装置と帯電チャージャとの間
に設けられ、感光ドラムの１回転目は回転毛ブラシが感
光面から離間すると共に２回転目に回転毛ブラシが感光
ドラムに接して感光面を清掃する清掃手段を具備し、回
転毛ブラシの回転方向を現像清掃兼用装置の配置方向と
したものである。

したがって、現像清掃兼用装置と回転毛ブラシとによっ
て感光面に残留するトナーを２段階に亘って除去するた
め充分な清掃効果が得られ、しかも回転毛ブラシが現像
清掃兼用装置と帯電チャージャとの間に設けられ、その
回転方向が現像清掃兼用装置の配置方向となっているか
ら回転ブラシによって落された残留トナーは現像清掃兼
用装置方向に、回転毛ブラシの回転によって生ずる気流
によって送られるから、帯電チャージャの汚れによる帯
電ムラを防止できて画像品質の向上が図れるとともに、
機内や画像の汚れを防止できるといった効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を概略的に示す縦断正面図であ
る。４・・・・・・感光ドラム、４ａ・・・・・・感光面、
７・・・・・・帯電チャージャ（コロナ放電装置）、１
７・・・・・・現像清掃兼用装置、２２・・・・・・回
転毛ブラシ、Ａ・・・・・・複写紙。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

感光ドラムを２回転させることにより、帯電、露光、現
像、転写、清掃の一連の複写工程を行なうものにおいて
、前記感光ドラムの下方でその感光面に対向して設けら
れ、前記感光ドラムの１回転目に前記帯電工程を行ない
２回転目に前記転写工程を行なう帯電転写兼用装置と、
この帯電転写兼用装置よりも前記感光ドラムの回転方向
上流で前記感光ドラムの感光面に対向して設けられ、前
記感光ドラムの１回転目に前記現像工程を行ない２回転
目に前記清掃工程を行なう現像清掃兼用装置と、この現
像清掃兼用装置と前記帯電転写兼用装置との間に設けら
れ、前記感光ドラムの１回転目は回転毛ブラシが前記感
光ドラムの感光面から離間すると共に２回転目に回転毛
ブラシが感光ドラムに接して前記感光ドラムの感光面を
清掃する清掃手段とを具備し、前記回転毛ブラシの回転
方向を前記現像清掃兼用装置の配置方向としたことを特
徴とする電子複写装置。