JPS595682B2 - ボウセキシノセイゾウホウホウ - Google Patents

ボウセキシノセイゾウホウホウ

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JPS595682B2
JPS595682B2 JP13705475A JP13705475A JPS595682B2 JP S595682 B2 JPS595682 B2 JP S595682B2 JP 13705475 A JP13705475 A JP 13705475A JP 13705475 A JP13705475 A JP 13705475A JP S595682 B2 JPS595682 B2 JP S595682B2
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JP
Japan
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yarn
throat
expansion chamber
hole
false twisting
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JP13705475A
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JPS5263439A (en
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外喜雄 国分
正■ 坂
克育 新井
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、合成繊維、繊維素系繊維等の化学繊維を定長
若しくは不定長に切断した繊維、或いは動植物の天然繊
維等の短繊維をもって紡績糸を能率的にしかも高速紡績
によって低コストで生産できるようにした紡績糸の製造
方法に関し、特に流体噴射式仮撚ノズルを用いて通過す
る糸条繊維を互いに絡ませて施撚工程を不要にした紡績
糸の製造方法に関するものである。
従来紡績糸を製造する方法手段は多種多様のものが知ら
れ、一般的な方法としては牽伸装置から繰り出された短
繊維束を、これに連続したパッケージを回転させること
によって加熱し、実撚を与えて糸を形成するリング精紡
法、ミュール精紡法或いはフライヤ式精紡法等が挙げら
れる。
またパッケージを回転することなく紡績糸を得る方法と
しては連続した短繊維束を一時的に途中で断ち切って既
に形成された糸端につぎつぎと繊維を供給しながら加熱
するオーブンエンド紡績法かあり、これは近時脚光を浴
びすぐれた生産性を発揮して実用に供されている。
しかるにこれらの紡績手段は、パッケージを回転させた
り、或いは開繊引継ぎのため特別な回転装置を必要とす
るため、動力費または設備費を高騰させると共に高速回
転にも限界かあった。
また一方パッケージを回転させることなくしかも短繊維
束も途中で断ち切らないで構成繊維自体を互いに搦ませ
て糸を形成する方法、例えばセルフツイスト糸等のよう
に糸として十分に使用できるような糸を製造する方法も
多種多様のものが提案されている。
また加熱手段として仮撚装置が利用されることはよく知
られているが、これらは単に繊維束の結束を強固にして
均一な牽伸作用を得ようとするものか、或いは繊維束や
糸条の加熱を援助するもので直接糸形成に用いられるも
のは少なかった。
しかるに近年において仮撚装置として簡単な装置でしか
も高速旋回か得られることで流体噴射の仮撚装置か利用
され始め、糸条の加熱、解撚作用と同時に流体を巧みに
用いて繊維相互、或いは繊維端のみを互いに搦ませて従
来のリング紡績糸と同等の糸を得るような技術手段が開
発されてきた。
そして流体噴射もその多くは空気を利用する仮撚手段を
用いた糸製造方法が多く提案されており、その代表的な
ものとして特公昭36−10511号「流体噴射撚糸方
法」があけられる。
これは極めて簡単な装置で新規な糸の製造法を提案し、
この方法による糸は「シーツ糸」 と命名されて、今日
の結束糸、例えば特公昭43−28250号「束桿状禾
及びその製造」の原理及びその一部がすでにその公報に
述べられている。
この糸は実質的に平行な短繊維束に対してその長手方向
に沿って乱数間隔でその周囲を垂直に該短繊維の一部の
繊維先端によって固く捲き付けられて結束されている。
しかし前記発明に示された実施態様をみると、ステーブ
ル100係で成る糸の繊維長は一般短繊維紡績として利
用される繊維長以上の比較的長い繊維であり、綿繊維は
該発明方法には適用され難いものである。
よって後者の発明はマニフオールドを用いることに工っ
て辛うじて綿繊維のごとき短繊維による糸形成を可能と
したもので、このことは毎分40ヤードという紡出速度
からもうなずけるものである。
これら従来升られた流体噴射仮撚による糸の製造方法で
は繊維長が比較的長い繊維に向いており、代表的な繊維
である綿素材を対象として糸を製造することは極めて困
難であった。
本発明は、これらに着目してなされたもので、時に牽伸
装置の直後に単一の仮撚ノズルを配置して牽伸ローラか
ら繰り出された短繊維束(以下「糸条」という。
)を仮撚ノズルに所定速度で吸引させると共に仮撚ノズ
ルから紡糸された糸を極めて結束性のよい糸にすること
ができるようになしたもので、綿繊維のごとく比較的短
い繊維をもって紡績糸風の糸を高生産できるようにした
ものである。
そして重要なことは流体噴射式仮撚ノズルの構成にあり
、特に該流体噴射式仮撚ノズルの糸条通過部を繊維導入
部、のど部及び出口孔部で構成すると共にこの出口孔部
には少くとも断面が円形状でかつのど部の断面積の少な
くとも1.3〜2.5倍の平均断面積となした1次拡大
室をのど部に続いて構成し、次いでのど部の断面積の少
くとも2倍の平均断面積を有する少くとも1個の2次拡
大室を構成し、該2次拡大室に糸条進行方向に傾き、か
つ偏心して好ましくは該2次拡大室の周壁の接線状に延
びて開口せしめた噴射孔を設けたものである。
流体噴射式仮撚ノズルにおける糸条の形成が最も大きく
影響を受けるのは、供給する流体の圧力もさることなが
ら、糸条通過部の形状である。
即ち従来提案されたごとき単なる一様断面孔に偏心若し
くは周壁に接線状に設けた噴射孔でも糸条を通せば吸引
力や、加熱解撚作用が行われるであろうが、他の連続繊
維糸条の助けを借りなければ糸にはなり得ない。
またノズルの糸条通過孔に段部を形成して渦流を利用し
たものも多数提案されているが、これらは主として連続
繊条を撹乱して嵩高糸とするものであって短繊維糸条の
みで糸に形成するものでなかった。
よって本発明者等は先に「紡績糸凧糸の製造方法」(特
願昭5O−81037)として特別な関係を持った流体
仮撚部材を用いて極めて利用価値の高い糸を低コストで
製造する方法を提案した。
そしてこれらを進めている間に次のようなことが解明さ
れた。
即ち糸形成変化の最大ポイントはのど部を過ぎた一次拡
大室の形状および噴射孔の開口部の形状であった。
特に噴射の直接当接面が°傾斜面であることは前提案と
同じであるが、噴射孔の開口部が傾斜面内にあるときは
ノズルの加工精度に問題が生じ、多数のノズルを一様に
形成することが困難であった。
糸条に吸引力と旋回の両件用を与えるためには流体噴射
孔は極めて精度を要求され、特にその開口部は僅かの変
化で糸形成を変化させていた。
そのため本発明は1次拡大室に続いて糸条通過孔線と平
行な2次拡大室を形成して該2次拡大室内に噴射孔の開
口部を設けると共にその噴射当接面は傾斜面となして吸
引と旋回作用を多数のノズルで一様になしたものである
そのために本発明は牽伸装置の送り出しローラの前方に
該送り出しローラの表面速度より小さい表面速度とした
取り出しローラを設け、該取り出しローラと送り出しロ
ーラの間に流体噴射式仮撚ノズルを設けて紡出繊維を糸
条に形成するようにした紡績糸の製造方法において、該
流体噴射式仮撚ノズルとして繊維導入部、のど部、出口
孔部及び噴射孔から構成される該出口孔部は少なくとも
断面が円形状でかつのど部ののと孔の断面積の1.3〜
2.5倍の平均断面積となした1次拡大室がのど部に続
いて構成され、つづいてのど部ののど孔憎面積の少なく
とも2倍の平均断面積を有する少なくとも1個の2次拡
大室が構成され、該2次拡大室には糸条進行方向に傾き
、かつ偏心し開口せしめた前記噴射孔が設けられた流体
噴射式仮撚ノズルを用いて紡出繊維を糸条に形成する際
に、前記送り出しローラの表面速度を該取り出しローラ
の表面速度より3−12係速くすることにより定常状態
において糸条進行速度エリ遅くなした繊維導入部での吸
引気流と拡大室における渦流との両件用を紡出繊維に与
えて糸条を形成することを要旨とするものである。
以下本発明を図面に例示した装置に基づいて詳細に説明
するが、図は単なる実施の1例を示したもので、これに
限定される理由はなく以下に説明する範囲で適当に設計
の変更、若しくは代替装置を牙哩することができる。
第1図は本発明の実施に第4図の断面図で示した流体噴
射式仮撚ノズルを用いた糸製造方法の側面図、第2図は
第1図の糸製造方法に第7図に例示した流体噴射式仮撚
ノズルの1個を用いた側面図、第3図は本発明によって
形成された糸の一部見取図、第4図は本発明に用いる流
体噴射式仮撚ノズルの縦断面図、第5図は第4図の左側
面図で糸条導入側を示す。
第6図は第4図の右側面図で糸条取出側を示した。
第7図は本発明を満足するために用いられる流体噴射式
仮撚ノズルの例でいずれも縦断面で示す。
第1図において1は短繊維より成る粗糸で、図は粗紡機
部りの粗糸を示したが粗糸に限定される必要はなくスラ
イバー、トップ等自由に選択できる。
2は粗糸ガイド、3は牽伸装置で供給ローラ4゜4′と
送り出しローラであるフロントローラ5,5′で構成さ
れたものを示したが、他の牽伸装置でエプロン牽伸装置
を併設した牽伸装置としたり、或いは多数対のローラを
配設した牽伸装置など従来牽伸装置として利用されたも
のならばどのような形式のものでも利用できる。
また牽伸装置でなくとも短繊維原料を連続的に順次供給
する装置であってもよい。
6は本発明の要部をなす流体噴射式仮撚ノズル(以下「
仮撚ノズル」という)である。
該仮撚ノズルは、後述のように図示しない圧力流体供給
装置からパイプを介して流体を導入されるように構成さ
れる。
そして好ましい圧力流体は圧縮空気であった。
7,7′は取り出しローラで牽伸装置3から仮撚ノズル
6を通る糸条を積極的に引き取り、その摩り出し速度は
牽伸装置3の送り出し速度エリ3〜12係遅くする。
これに工って仮撚ノズル6内における繊維の変位を許し
、かつこの弛緩度は単繊維または糸条に対して撚挿入の
難易性に影響を与えるものである。
8は捲取ローラで取り出しローラ7.7′より早い表面
速度て糸条を捲取るようになし、かつその周面には糸案
内溝を形成したものを例示した。
9は捲取パッケージで捲取ローラ8に圧接して駆動され
形成されるものである。
第4.5,6図において流体仮撚ノズル6は適当な形状
のブロック本体15を金属又は合成樹脂材で形成し、繊
維導入部D、のど部E、出口孔部Fに区分して構成する
しかしてのど部Eは通過する糸条に見合う直径D□で好
ましくは円孔とするのど孔1Tを形成し、この直径D1
は通過糸条が容易に通る断面積を保持するものであれば
工ぐ糸条の見掛は直径とは特別な条件を必要としなかっ
た。
しかしてのど孔11の糸条導入部は円形で7F次拡大し
た供給口16を形成する。
なお該供給口16は必要に応じて楕円形としてもよく、
そのときは楕円形の長軸を牽伸装置3のフロントローラ
群と平行に配置するように構成する。
また供給口16の先端開口径Doは牽伸装置3のフロン
トローラ5,5′に近接する形状となして繊維導入部D
k影形成る。
出口孔部F(1−1のど孔17に続いて1次拡大室21
および2次拡大室18゜18′を形成する。
本発明実施の要部は該1次拡大室21および2次拡大室
18、18’の構成であり、特に出口孔部Fの構成にか
かるものである。
しかしてOは各孔部を結ぶ中心線で一応糸条通過線とみ
なす。
そして2次拡大室18は糸条通過線に平行な円筒状内壁
面を形成する。
そして流体噴射孔20は該2次拡大室18の壁面に開口
せしめるが、これらの関係は次のように構成する。
即ち噴射孔20の中心線Gの延長と糸条通過線Oとの交
点(この交点は直線両者の中〕0錦で合致しないので図
に示すごとく中心線Gを茶道通過線Oに投影して求める
)が糸条の解撚開始点Hと考えられ、このH点より以前
ののど部E及び繊維導入部りで糸条をZ方向に加熱する
とすれば、H点以後の出口孔部ではS方向に解撚される
そしてこの解撚開始点Hで糸条と噴射流とが衝突するこ
とになり種種実験の結果仮撚ノズルの供給口16におけ
る吸引速度は糸条進行速度より小さいことが良好な糸を
形成するために是非必要であることが判った。
即ち吸引気流が糸速まり早いと糸条周辺にある繊維端は
気流によって先行しようとし、これが毛羽を伏せると共
に次いで作用を受ける糸条旋回に際して繊維の拡散が起
り難い。
しかるに本発明では定常状態において前記吸引気流を糸
条速度より遅くなしたから糸条は流体抵抗によって先端
毛羽を起こされて撚られるので毛羽が糸条に撚り込まれ
ることなく、のど孔を通過し、解撚開始点Hを通る際に
噴射流の衝突撹乱作用と解撚作用を受けて良好な糸が紡
出できた。
そしてそのためには前記解撚開始点における相当直径D
2と、のど孔17の直径D1および噴射孔20の直径D
5お工び噴射孔20の中心線Gと糸条通過線0のなす角
αが極めて重要な相互関係にあることが見出され、これ
らが次のような関係を保持することが好ましい条件であ
った。
即ちのど孔1γの相当直径D1+流体流射孔の直径D5
XC05(流体噴射角α)で出口孔部内の解撚開始点
の相当直径D2を除した値が0°8〜2.4である。
具体的には該のど孔の断面積の1.3〜2.5倍の平均
断面積を有する1次拡大室をのど部に続いて構成し、次
いでのど部ののど孔の断面積の少なくとも2倍の平均断
面積を有する少なくとも1個の2次拡大室をもつことが
各種の糸条に共通してよい結果を与えるのみならず、糸
外観も共通した形態を安定的に得ることができた。
そして定常状態においては糸条速度より遅い吸引速度に
するためにも流体噴射角αはシ1〜7c/3〜が好まし
い。
なお流体圧力および糸条の速度、噴射孔径或いは糸番手
によって前記範囲が若干変動するがこれらは適正な流体
流を得るだめの必要な条件である。
即ち解撚開始点Hにおける前後の流体入排量の比較は吸
引速度に大きく影響する。
よって前記したように〔のど孔の相当直径D1+流体流
射孔の直径×D5XcO8(流体噴射角α)〕の0.8
から2.4倍の大きさの値に出口孔部の解撚開始点Hの
相当直径をとることが基本である。
この値から外れると人口側へ空気流が逆流したり(結果
的には低圧の流体流しか用いることができず、=iた旋
回刃部ら糸条撚回力が不足する)、あるいは吸引が強す
ぎたり、捷た流体消費量は減少するが撚回力も不足して
紡出番手など操業面の制約を受けたりすることもあって
上記範囲が品質的にもコスト的にも操業的にも好ましい
条件であった。
なおこのときの糸条進行速度はノズル吸引速度の70%
増しより大きい方が好ましかった。
実験の結束ノズル吸引速度の1.3倍以内の糸条速度、
換言すれば糸条速度(フロントローラ5,5′のデリベ
リ速度)と同等のノズル吸引速度は勿論のこと、その4
15を越えるノズル吸引速度であればもはや満足な糸強
力を持つ紡績糸を作るのが難しかった。
また本発明に用いる仮撚ノズルにおいて出口孔部Fを構
成する2次拡大室18は前記したごとく円筒内壁面を杉
成し、これに続く2次拡大室18’は円錐面を主体とし
て形成する。
また2次拡大室18とのど孔11の出口部との接続はπ
/3以上以上溝の頂角をもつ円錐面若しくは球面状で結
ばれることが必要であり、これが前記した1次拡大室2
1になる。
この1次拡大室の平均断面積の大きさは前記したように
のど孔のそれより1.3〜2.5倍であり、続く2次拡
大室のそれより大きくなってはならない。
前述したとおり1次拡大室における繊維撹乱は本発明を
実施するに極めて大きな影響を与えるので、のど孔およ
び1次拡大室、2次拡大室を所定関係に設定しなければ
ならない。
従ってのど孔17の直径D1と等しい内径をもつ截頭円
錐面、或いは円筒面を連続して形成した2次拡大室を1
個も持たない流体仮撚装置とは全くその思想を異にし、
寸だ後述する作用面からも全く別のものである。
またのど部と大径孔の出口孔部との接続部(1次拡大室
)に流体噴射孔の開口部を設けることは前記したとおり
安定作業が得られないこと、寸だ不十分な糸形成のため
本発明には利用できなかった。
即ち本発明に用いる仮撚ノズルは1次拡大室21が2次
拡大室18を形成する円筒若しくは円錐面と異なる面、
例えば別の頂角をもった截頭円錐面、もしくは球面状で
あり、第4図は截頭円錐面で示した。
なおこの場合の円錐面の角度βの算出は該面の接線で作
られる平均頂角で与えるものとする。
また出口孔部の後部2次拡大室18′の主体となす円錐
面の円錐頂角γはπ/60が好ましかった。
またのと孔1γの出口端と解撚開始点Hとの距離Jは仕
掛短繊維の平均繊維長と関係する。
これは糸条を構成する繊維先端がこの2次拡大室18,
18’内で1種のクランク運動を呈して一定方向に強力
に加熱され、次いで急激に解撚されるため平均繊維長の
1/4以内に設定することが必要であった。
各種実験の結果ではこの距離Jは綿繊維では5γML以
内、羊毛繊維ば10〜208以内が良好であった。
第1図は本発明を満足せしめる他の仮撚ノズルをそれぞ
れ断面で示したもので、22はのど部を短かぐし、繊維
導入部の供給口16を長く形成したもので1次拡大室2
1と2次拡大室18,18’は円筒形、円錐形をもって
異ならしめた面となし、この円筒形の2次拡大室18に
噴射孔20を開口したものを示し、該噴射孔20は第4
図で説明したごとく構成される。
19は圧空管取付部を示す。また23で示した仮撚ノズ
ルはのど孔17と供給口16は第4図例とほぼ同様に構
成されるが、1次拡大室21と2次拡大室18,18’
とは屈曲せしめて構成し、この揚台の解撚開始点は前記
第4図例と同様噴射孔の中心線との交点であるが、この
部における相当直径は2次拡大室18の中心線に対する
垂直面部とする。
24で示した仮撚ノズルはのど孔11を長く形成し、1
次拡大室21を円錐面状となし、出口孔部の2次拡大室
を多段円筒面18゜18’、25,26.2γと順次拡
大したものを例示した。
第2図はこれら例示仮撚ノズルで特に23で示したもの
を第1図の仮撚ノズル6と置き換えたものを示し、屈曲
形仮撚ノズル23の利用により取り出しローラ7.7′
を低位に設置して機械を構成でき、これによって捲き取
りローラ8お工びパッケージ9の取扱いを容易にして操
業面で管理および取扱いを便にすることができた。
10はガイドロッドである。
本発明方法はこのような仮撚ノズルを用いたから牽伸装
置3のフロントローラ5,5′から送り出された短繊維
束の糸条は、この仮撚ノズル6の供給口16に作用する
吸引気流によって導入され旋回作用を受けて直ちに撚ら
れるが、その撚角度は当然のことながら中心繊維束と繊
維先端に差が生じ、更にフロントローラを離れのど孔1
7に近づくにつれて順次大きくなる。
しかして糸条はのど孔1Tを離れるとき2次拡大室で偏
心する噴射流の衝突によってクランク運動を呈し、バル
ーンを伴なって撚られる先行糸条の撚伝播力によっての
と孔17の内壁に接触しながら移行し、解撚開始点Hに
至って最高の旋回力が与えられて最大の撚数を与えられ
るが、次の瞬間には該糸条は解撚される。
即ちこれらの作用によって糸条を構成する短繊維は相互
に絡まったり、或いは一部の繊維はその先端が全く異な
った撚角度で糸条の表面を搦む工うに形成され、しかし
て解撚開始点に至るや該糸条は瞬間的に解撚される結果
前記した異撚角度の搦み繊維、或いは捲付繊維は螺旋状
を画き、S、Z方向に不規則に搦まる。
即ち第3図は本発明に基づいて製造した紡績糸の一部見
取図で、短繊維は相互に絡まり、部分的に一部繊維はそ
の先端が糸軸に直角状に捲き付いて節状部12を形成し
、また一部繊維はZ撚部13或いはS撚部11、Z撚部
、S撚部の共存部14などとして搦まり、不規則である
が工〈緊来して糸を形成し、短繊維相互間に絡まった単
繊維も互いに強く絡んで実質的に無撚であるが極めて絡
合性の高い紡績糸を製造することができた。
特にこの糸の節状部12は糸の強力保持に、螺旋状捲付
部IL13,14は糸の毛羽を伏せるに役立ち紡績糸と
同等の使用に耐えられた。
またこれらの糸形成は糸条速度より遅い空気吸引速度と
1次拡大室および2次拡大室の複雑な乱流効果によると
ころが多いが、拡大室を単一にするともはや前記したよ
うな強い糸形成は期待できない。
またフロントローラ5,5′のニップ点と仮撚ノズル内
の解撚開始点との距離は仕掛り原料繊維の平均繊維長の
2倍以内が操業的に紡出可能であるが、フライの発生を
抑えるならばこの距離は平均繊維長の1/2から有効繊
維長の領域内が好ましい。
寸たこのときの紡出テンションは原料種別、糸番手、空
気圧力、噴射孔、噴射角度、紡出速度などで変更される
が5〜12.グが適正値であった。
またこの紡出テンションは前述したように取り出しロー
ラ7.7′とフロントローラ5,5′間で調整され、取
り出しローラ7.7′の速度よりフロントローラ5゜5
′の送出量を3〜12%速く送り出す条件が好ましく、
3チ未満のオーバーフィードでは紡出テンションが15
1を越えることがある。
また噴射圧力を上げて旋回力を増そうとしても糸条には
前記したS、Zの捲付繊維が少なくなってしまう。
反対に12%を越えると紡出テンションが低くなり仮撚
ノズルでの瞬間的な解撚が損なわれて糸条の外観を悪く
し、絡合性および強力が低下し捲取パッケージを柔らか
くして形崩れを起すようになる。
以上は主として牽伸装置を出た短繊維束に適用されるも
のを示したが牽伸装置に限定されず単に繊維束を送り出
すものであったり、時としてこれに連続繊維を導入して
有芯形の糸を製造する場合にも適用され、このときはノ
ズルの取付距離は無視できる。
以下実施例について述べる。実施例 1 牽伸装置・・・エプロンドラフト装置でドラフトは30
〜40 紡出速度・・・100〜180 m、% オーバーフィード・・・3〜10% 仮撚ノズル・・・第4図または第7図のもの導入空気圧
・・・3〜5 atg 空気消費量・・・30〜5ONし鼠 仮撚方向・・・S→Z 1次拡大室9円錐頂角β・・・π4 2次拡大室2円錐頂角γ・・・π/60 噴射孔の傾斜 α・・・π/4 上記条件で各種短繊維を用いて紡績糸を製造しその糸特
性を実測したその結果は次のようであった。
本実施例では比較的長い繊維には第7図で示した仮撚ノ
ズルで人口部を長くした22が適し、綿のごとき短繊維
には第4図或いは第7図の23のごとき仮撚ノズルが適
した。
なお単糸強力は合繊100%糸或いは混紡糸の場合10
0℃以上の湿熱でセットすることによって向上させるこ
とができた。
そしてこれらの糸を用いた布帛は糸自身が嵩高に形成さ
れるためソフトな地合を示し、柔軟な布帛が得られた。
また紡績糸のごとく細部に撚の集中がないので極めて均
整な地合を示し染色性についても発色性がよかった。
%に実撚糸と異なり撚トルクdiめて小さいのでシング
ルニットに用いても斜向が現われず好適であった。
またこの編物は通気性を小さくできるので通常の38w
n以下の紡績糸に比べて保温性にすぐれる。
以上述べたように本発明によれば通常の短繊維を用いて
強度が高く強力変動率が小さいしかも絡合性のよい結束
紡績糸が製造され、しかも装置的には1個の流体仮撚ノ
ズルを牽伸装置の直後に設けるだけという極めて簡単な
ものであって高い生産性によって低コストの糸を提供す
ることができるようになった画期的な効果が奏される。
実施例 2 オーバーフィードを1〜14%まで変更し、ポリエステ
ル短縁i(1,5de X 38M )を用いて紡績糸
を製造し、その糸特性を実測した。
紡出条件 ?押装置;エプロンドラフト装置でドラフトは40倍 紡出速度(送り出しローラ):160ry%空気仮撚装
置;第4図のもの 導入空気圧: 4.5 atg 仮撚方向;S−+Z 1次拡大室;円錐頂角βニアI/2 2次拡大室;円錐頂角γニアr/6゜ 噴気孔の傾斜:α:π4 糸番手;457.St 判定については、オーバーフィードが1%のときは、捲
付繊維の状態不完全に起因する未払は部が発生し、後工
程に供し得ない糸であり、オーバーフィード14係の糸
は、S撚部、Z撚部が各々強調されたものであり、外観
的に好ましくなく、また結果として強力の低い、強力変
動率の大きな糸であった。
これは空気仮撚装置による過度の加熱、解熱に起因して
いると考えられる。
なお、オーバーフィードは、オーバーフィード= x 100(%)の式で計算される。
但しVg(mz扮)は送り出しローラの表面速度、Vl
(rr′L15))は取り出しローラの表面速度である
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法実施の側面図で第4図の仮撚ノズル
を用いたもの、第2図は第7図23で示した仮撚ノズル
を用いた本発明方法の実施側面図、第3図は本発明によ
って作られた紡績糸の一部見取図、第4図は本発明に用
いる仮撚ノズルの断面説明図、第5図は第4図の左側面
図、第6図は第4図の右側面図で糸条取出側を示す。 第1図は本発明を満足させる他の仮撚ノズルの断面図で
ある。 1・・・・・・粗糸、2・・・・・・粗糸ガイド、3・
・・・・・牽伸装置、4,4′・・・・・・供給ローラ
、5,5′・・・・・・フロントローラ、6・・・・・
・仮撚ノズル、1,7′・・・・・・取り出しローラ、
8・・・・・・捲取ローラ、9・・・・・・捲取パッケ
ージ、10・・・・・・ガイド叱ノド、11・・・・・
・S撚部、12・・・・・・節部、13・・・・・・Z
撚部、14・・・・・・S、Z懲共存部、15・・・・
・・ノズル本体、16・・・・・・供給口、17・・・
・・・のど孔、18,18’・・・・・・2次拡大室、
19・・・・・・圧空管取付部、20・・・・・・噴射
孔、21・・・・・・1次拡大室、22,23,24・
・・・・・仮撚ノズル、25.26,27・・・・・・
円筒状2次拡大室。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 牽伸装置の送り出しローラの前方に該送り出しロー
    ラの表面速度エリ小さい表面速度とした取り出しローラ
    を設け、該取り出しローラと送り出しローラの間に流体
    噴射式仮撚ノズルを設けて紡出繊維を糸条に形成するよ
    うにした紡績糸の製造方法において、該流体噴射式仮撚
    ノズルとして繊維導入部、のど部、出口孔部及び噴射孔
    から構成され、該出口孔部は少なくとも断面が円形状で
    かつのど部ののど孔の断面積の1.3〜2.5倍の平均
    断面積となした1次拡大室がのど部に続いて構成され、
    つづいてのど部ののど孔の断面積の少なくとも2倍の平
    均断面積を有する少なくとも1個の2次拡大室が構成さ
    れ、該2次拡大室には糸条進行方向に傾き、かつ偏心し
    開口せしめた前記噴射孔が設けられた流体噴射式仮撚ノ
    ズルを用いて紡出繊維を糸条に形成する際に、前記送り
    出しローラの表面速度を該取り出しローラの表面速度よ
    り3〜12%速くすることにより定常状態において糸条
    進行速度より遅くなした繊維導入部での吸引気流と拡大
    室における渦流との両作用を紡出繊維に与えて糸条を形
    成することを特徴とする紡績糸の製造方法。
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