JPS5954000B2 - トンネル内壁部等の溝掘研削装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はトンネル内壁部等の主に漏水防止用の溝掘研削
装置に関するものある。

道路、水路、トンネルおよび横断地下道路、道路用洞門
等のコンクリート製構造物の内壁部接続ジヨイント及び
亀裂等の箇所より漏水多発する箇所の補修には数多くの
施工方法がある。

しかるに、従来施工方法は何れもコンクリート製構造物
のトンネルにして交通頻繁な狭幅道路内での作業であり
、かつ又側壁、アーチ部には移動式足場上で不安定な状
態のま・高圧エアーをエネルギーとするピックハンマー
を人手によりジヨイントおよび亀裂箇所に添えて溝掘削
作業を施工するが不安定な移動足場上での作業のため作
業員の不足と工賃の高騰さらに危険による障害発生が多
発していたのが実情であった。

本発明は上記実情に鑑みなされたもので上記実情を解消
し得るトンネル内壁部等の溝掘研削装置を提供すること
を目的とするものであり、車台上の旋回台に設けた屈伸
的自在の主アームを油圧により操作させ、回転機構を介
して主アーム先端部の補助アームを３６０度旋回目在と
するこの補助アーム先端にダイヤモンドカッテングツ−
の円板を複数組重ねるとともに中心の孔に回転軸を挿通
止着させ軸受により枢着し、これに高水圧ホースを連結
し、高圧噴射水によりダイヤモンドカッテングツ−を回
転させコンクリート素面のジヨイント及び亀裂箇所に添
え溝掘研削を所定巾、所定深さのＶ字状、■状等に施工
するものにして、補助アームの先端に探知部材を突出せ
しめてこの探知部材をジヨイント及び亀裂部線に添えて
方向を決定し案内をする。

さらに、内壁表面の不平行とアーチ部の素面にも屈伸自
在の主アームの油圧を駆動制御してアーム部に倣い強弱
圧の偏差なくスムースに溝掘削を為し得るところに特徴
を有するものであり、例示図面により更に詳述すると次
の通りになる。

車体の車台１上に旋回台２および油圧駆動装置３、高圧
水噴射装置４を搭載せしめ、この旋回台２上に油圧駆動
装置により第１油圧シリンダー５ａを介して伸縮自在な
第１アーム５を立設し、この第１アーム５の先端に第２
アーム６を第２油圧シリンダー６ａと共に設け、該第２
アーム６先端に回転機構を介して補助アーム８を廻動自
在に連設し、この補助アーム８の先端に、径を同−又は
異にする複数の円板型カッター９を組重ねかつ回転軸１
０に止着せしめて適宜形状の研削刃部１１を形成するカ
ッター１２を装着し、前記高圧水噴射装置４とカッター
１２を高水圧ホース１３により連結して高圧噴射水によ
りカッター１２を回転し、さらにカッター１２の過熱お
よび５砂微粒子の散乱を防止せしめ、かつ又補助アーム
８に突設した探知部材１４によりコンクリート表面の形
状に添ったスムースな研削施工を可能ならしめたもので
ある。

本発明は上記の如くしてなるから次の効果を発揮するも
のである。

１ カッター１２は大中小の円板型カッター９を適当数
重ね合わせて構成されるから、掘削しようとする溝の巾
と深さに応じて重ね合わせる枚数およびカッター９の大
きさを適宜選択すればよい。

従来のように溝に対応する大きさおよび形状のカッター
が一体に形成されており、一回の施工毎に新しいカッタ
ーを製作していたものに比較してはるかに低順なカッタ
ーとなる。

すなわち従来−回毎にカッターが廃棄されていたが本発
明カッターによるならば分解および組立が自在なため何
回でも使用出来各種の溝の掘削施工に対応出来る効果が
ある。

第４図Ａ、 Ｂに示すように■状、口状等の研削刃部１
１が自由かつ簡単に組立てられるものである。

又、カッター９は円板型本体の外周縁にバイト９ａが等
間隔で固着されている。

２ 高圧水噴射装置４よりの高圧噴射水は高水圧ホース
１３を介してカッター１２に送られてカッター１２を駆
動回転せしめ、さらにカッター１２の過熱および５砂微
粒子の散乱を防止するがかかる手段は適宜実施し得るも
のでその一例を示すと、第５図のようにカッター１２の
回転軸１０の中空内壁部を螺旋状１５に形成し、か一つ
又その中央周壁に複数の透孔１６を穿設する。

また、この高水圧ホース１３の噴射ノズル１７を回転軸
１０の螺旋状部１５に対向して設置する。

すると噴射ノズル１７よりの高圧噴射水は螺旋状部１５
に衝突し、その圧力によってカッター１２を回転し、さ
らに回転軸１０内に注入する噴射水は透孔１６から外方
へ排水されカッター１２の回転遠心力によりカッタ−１
２全体に吹きかけられてカッター１２を冷却し、かつ又
飛散して切削時の石砂の微粒子の散乱が防止される。

なお、高圧水噴射装置４の噴射圧は４００ｋｇ／ｃｍ□
程度が望ましいがこれより低くても可能である。

又、回転軸１０にギヤを固架しこれに高圧水を噴射して
カッター１２を回転してもよい。

油圧駆動装置４により探知部材１４に加わる圧力によっ
て第１アーム５の伸縮を自動的に制御する。

すなわちコンクリート素面がアーチ状等のように適宜に
変形している場合、探知部材１４が常に一定圧力でコン
クリート素面に接触するように第１アーム５を伸縮して
スムースな溝の掘削施工を可能にする。

探知部材１４がコンクリート素面を所定圧より強く加圧
する時は第１アーム５を縮め、弱い時又はコンクリート
素面から探知部材１４が離れた際には伸出するものであ
る。

なお、回転機構（旋回ジヨイント）７も油圧駆動するよ
うに形成するとよい。

すなわち、第１アーム５の旋回および補助アーム８の廻
動によって第５図のようにカッター１２は水平から垂直
状態まで１由に傾斜出来るからどのような屈曲した溝を
も簡単に研削高能率でかつ安全に研削施工出来る。

なお、補助アーム８は３６０度の旋回でなくとも１８０
度の旋回が可能であればよい。

さらにカッタ一部分には複雑なギヤ機構が不要となった
から運転手は研削状態をはっきりと見ることが出来ると
ともに装置の損傷も一掃される等秀れた産業上の効果を
有する。

従来溝掘カッターについては、特願昭５２−１２８６２
７号公報の目切りカッターに知られるように左右１対に
カッターを隔てたものがあったが、この種のものではカ
ッター間の土砂を別途に削り取らなければならなく、作
業性に劣っていたが、本発明においては径を同−文具に
する複数の円板型カッター９を組重ねることによって、
複数の内の破損したものだけを交換すれば良く、経済性
に優れる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例であり、第１図は全体正面図、第
２図は要部の斜視図、第３図は要部の断面図、第４図は
Ａ、 Ｂはカッタ一部の正面図、第５図は作用状態図で
ある。 ３・・・・・・油圧駆動装置、４・・・・・・高圧水噴
射装置、５・・・・・・第１アーム、７・・・・・・回
転機構、８・・・・・・補助アーム、１２・・・・・・
カッター。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 車台上に旋回台および油圧駆動装置、高圧水噴射装
   置を装備せしめ、この旋回台上に油圧駆動装置により伸
   縮自在なアームを立設し、このアームに回転機構を介し
   て検知部材を突設した補助アーム又はフレームを廻動自
   在に連設し、この補助アーム又はフレームの先端に、径
   を同−又は異にする複数の円板型カッターを組重ね、か
   つ中空内壁部を螺旋状に形成し、かつその中央周壁に複
   数の透孔を穿設する回転軸に止着せしめて適宜形状の研
   削刃部を形成するカッターを装着し、前記高圧水噴射装
   置とカッターを高水圧ホースにより連結して高圧噴射水
   によりカッターを回転せしめたことを特徴とするトンネ
   ル内壁部等の溝掘研削装置。