JPS5953735A - 低トルク，潜在ケン縮性ストツキング用糸 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はストッキング用として有用なケン綿糸に関する
ものである。

ｆ来＋ｘトッキング用素材として仮ヨリケン綿糸や、ト
ルク糸が用いられ、それぞれの特徴がいかされたストッ
キングが得られている。特にケン綿糸を用いたストッキ
ングについては、ケン縮特性にもとすくフィツト性はき
わめて良好なものである。しかし近年、フィツト性向上
がさらに要求され、かつ透明性向上がさらに強く要求さ
れるようになった。この両特性は、仮ヨリ加工条件でほ
とんど相反する傾向を有しており、これまで種々の検討
が試みられているが満足するものは得られていない。透
明感を付与するだめ通常の仮ヨリ条件より、ヒータ温度
あるいは仮ヨリ数を低目に設定することがしばしば行な
われるが、このような条件では、透明性は改善されるが
、得られたケン綿糸の伸縮性低下によるフィツト性の悪
化はもとより、ケン綿糸のトルクの増大によってストッ
キングの表面に単糸のスナールが突出し、ストッキング
の染色２足枠セットなどの工程でヒキツリ状の欠点を誘
発しまた。製品の着用時にも単糸を引っかけやすく耐久
性が著しく低下するものである。

本発明者らは前記欠点を解消し、透明性良好なストッキ
ングを得るケン綿糸について鋭意研究した結果、ストッ
キングを編成する時点でのクン縮特性と染色および足枠
セットなどに相当する熱処理後のケン縮特性を規定する
ことによって、フィツト性、透明感１表面状態を満足す
るストッキングが得られるケン綿糸を見い出し２本発明
に到達したものである。

すなわち２本発明はポリアミド系合成繊維のマルチフィ
ラメントからなり、熱処理前の伸縮復元率ＣＲｏと熱処
理後の伸縮復元率ＣＲ，、ならびトルクヨリ数Ｔ。が なる範囲を満足することを特徴とするストッキング用と
して好適な潜在性を有するケン綿糸である。

ここでいう「伸縮復元率（ＣＲ）ＪとはＪ工５−Ｌ１０
９０に示されるもので、カセの状態で６０°Ｃ温水中２
０分間浸漬前または後で測定したものをそれぞれ熱処理
前の伸縮復元率ＣＲｏ、熱処理後の伸縮復元率ＣＲ，と
する。「トルクヨリ数Ｔｏ」とは。

加工後１週間以上放置し、サンプル１ｍを採取し。

中央に０．０１　ｇ／ｄの荷重をかけ２つ折にして荷重
の回転が静止するまで空気中に放置し、その２つ折の糸
に入っだ撚数をメートル当りに換算して表示したもので
ある。

ストッキングを編成する時点では供給するケン綿糸の伸
縮性ならびにトルクができるだけ低いほうが均、斉で透
明性のあるストッキングが得られる。

しかしフィツト性や、ループの安定性は劣るものである
。このようなストッキングが熱処理を受ける次工程で、
直ちにフィツト性を満足するに十分なケン縮を発現すれ
ば、透明性を大幅に低減することなくフィツト性良好で
しかも編地表面のなめらかなストッキングが得られる。

このような観点からストッキングに供給するケン綿糸の
特性を改善するも−のである。

まず熱処理前の伸縮復元率ＣＲｏについて、ストッキン
グの均斉性、透明性の点ではできるだけ小さいことが好
捷しいが２編成時の編地が短かくなシすぎて編成不能に
なること２編目がルーズとなυ編地の取扱によって編目
をみだすことが問題となる。したがってＣＲｏの絶対値
の適度な範囲が存在するが、他方潜在化の程度、逆にい
えばストッキングに編成されてからの顕在化の程度がき
わめて重要である。ストッキングでのケン縮の顕在化は
１編地組織による拘束下で起るもので、拘束の程度が小
さい部分と大きい部分とでは異なる。すなわち選択的に
ケン縮が発現するもので９編目から浮き」二かった部分
でより多く発現し、逆にループとループが結合している
部分では少なく発現し。

不必要なケン縮はできるだけ抑制し、フィツト性に寄与
する強固なケン縮を効果的に活用するものである。しだ
がって２本発明のクン綿糸は熱処理前後の伸縮復元率の
関係において規定するもので。

程度が小さすぎるため２編成したストッキングのを越え
る場合はＣＲｏがきわめて小さいものとなるため前記の
とおりストッキングの編成時の問題が生じる。熱処理後
の伸縮復元率ＣＲ，はストッキングのフィツト性の点で
は大きいほどよいが、あまり大きすぎると、ストッキン
グの透明性ルベルが低下するので２本発明とは別に、ス
トッキングの品質設計に合せて設定されるものである。

次にトルクヨリ数Ｔｏについては、伸縮復元率と密接な
関係があり、伸縮復元率とほぼ同様な考え方をとること
ができるが、ストッキングに与える効果は大幅に異なる
。４トルクはストッキングの単１乙 糸の引かかりの欠陥となる編地表面のスナールを発生す
るもので、できるだけ小さくする必要がある。トルクヨ
リ数Ｔｏが少なくとも５００以下にする必要がある。下
限について特に限定することはない。仮ヨリ加工でケン
縮付与する場合にはトルクヨリ数は伸縮復元率の設定に
よって従属的に決まる場合があるが、好ましくは伸縮復
元率より以」二にトルクヨリ数を低減することが有効で
ある。

このような特性を兼ね備えたケン綿糸は通常に仮ヨリ加
工した後、再熱処理することにより製造することができ
る。ポリアミド系合成繊維の仮ヨリ加工再熱処理はポリ
エステル系合成繊維の如く。

再熱処理が有効にいかされないと一般にいわれている。

これはポリアミド系合成繊維の仮ヨリ加工再熱処理によ
って完全に熱七ツｌ−’が１１なわれず。

ケン縮、ならびにトルクが単に潜在化されたことを意味
する。本発明はこのポリアミド系合成繊維の特性を有効
に゛利用するものである。

以上の如き本発明によるケン綿糸はストッキング製造工
程における編成性、染色仕上の操作性ともに十分満足で
きるもので、しかもストッキングの透明性、フィツト性
が良好で編部のなめらかな。

きわめて良好な製品が得られる。

次に本発明を実施例を用いて詳述する。

実施例 １５デニール６フイラメントのナイロン６６フィラメン
トを再熱処理装置と２次仮ヨリ装置を備えた仮ヨリ機を
使用し、ヒータ温度２　ｏ　ｏ　’ａ　、仮ヨリ数７３
００Ｔ／Ｍで仮ヨリ加工し、引続き再熱処理装置の温度
とフィード率２次仮ヨリ数を変更し。

各種の伸縮復元率ＣＲｏ、　ＣＲ，ならびにトルクヨリ
数Ｔｏを有するケン綿糸を得た。これらのケン綿糸をシ
ンプレックス４００（水田精機製）編機によってストッ
キングを編成し精練、染色、柔軟仕上げ処理後高圧スチ
ームセッターで１２０’ｃ、３０秒間足枠上ットした。

結果は第１表に示す通りであった。

第１表 ストッキングの評価は官能検査により実施し。

その程度を◎−〇→△−×とし、０以上を実用問題ない
△以下を問題ありとした。

Ｎα４〜７は本発明の方法によるもので、ストッキング
の実用特性として満足するものが得られた。

特に凰５は再熱処理時に２次仮ヨリを付与しトルクヨリ
数を著しく低゛下させたもので、その効果は顕著である
。階１〜６，８は比較例で、ストッキングの透明性、フ
ィツト性９編地面をすべて満足するものは得られなかっ
た。Ｎα１は通常の仮ヨリ加工で得られるものでストッ
キングの透明性が著しく劣るものであった。また随２は
ＣＲ，／ＣＲ０の比が本発明の範囲より低かったので透
明性が劣り。

Ｎα６はトルクヨリ数Ｔ。が本発明の範囲より高かった
ので編地面が良好でな（＋　　Ｎα８はＣＲ，／ＣＲＯ
の値が本発明の範囲より高かったので編地面およびフィ
ツト性に劣り、それぞれ好ましくなかった。

特許出願人　　東　し　株　式　会　社１８

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）　　ポリアミド系合成繊維のマルチフィラメント
   からなり、熱処理前の伸縮復元率ＣＲｏと熱処理後の伸
   縮復元率ＣＲ，の関係が次式の範囲内であり。 かつトルクミリ数Ｔｏが５００以下であることを特徴ト
   スル低トルク、潜在ケン縮性ストッキンク用糸。 １．５≦ＣＢ、　／　ＣＲｏ＜　３．９（ただし伸縮復
   元率とは、Ｊ工５−Ｌ１０９０によって示されるもので
   、カセの状態で６０　’ａ温水中２０分間の熱処理の前
   後の測定値より求める。）