JPS5952886B2 - 速硬化性フェノ−ル樹脂の製造法 - Google Patents
速硬化性フェノ−ル樹脂の製造法Info
- Publication number
- JPS5952886B2 JPS5952886B2 JP13723180A JP13723180A JPS5952886B2 JP S5952886 B2 JPS5952886 B2 JP S5952886B2 JP 13723180 A JP13723180 A JP 13723180A JP 13723180 A JP13723180 A JP 13723180A JP S5952886 B2 JPS5952886 B2 JP S5952886B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phenolic resin
- reaction
- curing
- fast
- type phenolic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Phenolic Resins Or Amino Resins (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、速硬化性フェノール樹脂の製造法に関するも
のである。
のである。
近年プラスチックスの用途拡大は著しく、なかでもフェ
ノール系樹脂は積層板、積層管、成型材料等の分野に数
多く利用されておりワニスの特性要求も多様化している
。
ノール系樹脂は積層板、積層管、成型材料等の分野に数
多く利用されておりワニスの特性要求も多様化している
。
特に成型材料の成型方法としては、圧縮成型、トランス
ファー成型、射出成型等の方法が採用されているが、成
型効率向上の点から速硬化性樹脂が要求される。従来、
一般に利用されるノボラック型フェノール樹脂は、硬化
剤としてヘキサメチレンテトラミンを必要とするため、
加熱硬化する際にヘキサメチレンテトラミンが熱分解し
アンモニア、ホルムアルデヒドを生成する。
ファー成型、射出成型等の方法が採用されているが、成
型効率向上の点から速硬化性樹脂が要求される。従来、
一般に利用されるノボラック型フェノール樹脂は、硬化
剤としてヘキサメチレンテトラミンを必要とするため、
加熱硬化する際にヘキサメチレンテトラミンが熱分解し
アンモニア、ホルムアルデヒドを生成する。
これら分解ガスは、作業性、成型品の性能に悪影響を与
える。一方、ノボラック型フェノール樹脂の他に、アル
カリ性触媒を使用しフェノールとホルムアルデヒドを反
応させたレゾール型フェノール樹脂がある。該レゾール
型フェノール樹脂は、硬化剤を使用せずとも硬化するの
であるが、硬化時間が長過ぎる欠点があ’る。上記問題
を解決するために、まず二価金属の水酸化物を触媒とし
ハイオルソ結合を生成させた後、ヘキサメチレンテトラ
ミンやアンモニア等のアミン化合物存在化でワニスを高
分子化する方法があるが、この際発熱が大であり反応制
御をしにくく、所望の反応度にまで反応を進めようとす
れば、反応系内の粘度が上昇き反応が不安定となる欠点
がある。
える。一方、ノボラック型フェノール樹脂の他に、アル
カリ性触媒を使用しフェノールとホルムアルデヒドを反
応させたレゾール型フェノール樹脂がある。該レゾール
型フェノール樹脂は、硬化剤を使用せずとも硬化するの
であるが、硬化時間が長過ぎる欠点があ’る。上記問題
を解決するために、まず二価金属の水酸化物を触媒とし
ハイオルソ結合を生成させた後、ヘキサメチレンテトラ
ミンやアンモニア等のアミン化合物存在化でワニスを高
分子化する方法があるが、この際発熱が大であり反応制
御をしにくく、所望の反応度にまで反応を進めようとす
れば、反応系内の粘度が上昇き反応が不安定となる欠点
がある。
本発明は、反応の制御がし易く、速硬化性のレJゾール
型フェノール樹脂を製造することを目的とする。
型フェノール樹脂を製造することを目的とする。
本発明の詳細を以下に説明する。
まず第一工程として、フェノールあるいはクレゾール、
キシレノール、プロピルフェノール、ノ門ニルフエノー
ル等のフェノール類とホルマリン、パラホルムアルデヒ
ド等のホルムアルデヒド類を二価金属(カルシウム、マ
グネシウム、亜鉛、鉛等)の水酸化物の存在下で反応さ
せ、ハイオルソ結合を生成せしめる。
キシレノール、プロピルフェノール、ノ門ニルフエノー
ル等のフェノール類とホルマリン、パラホルムアルデヒ
ド等のホルムアルデヒド類を二価金属(カルシウム、マ
グネシウム、亜鉛、鉛等)の水酸化物の存在下で反応さ
せ、ハイオルソ結合を生成せしめる。
次いで第二工程では、アンクモニア或は第1級、2級ア
ミン触媒と必要に応じてメタノール等の脂肪族アルコー
ル類を存在下で反応させる。第一、二工程を経て得たレ
ゾール型フェノール樹脂は、減圧脱水により縮合水を取
り除く。さらに第三工程として、ワニス反応速度、5反
応温度の制御及び反応系粘度の低下を図るため、メタノ
ール等の脂肪族アルコール類を添加し、90℃以下の低
温にて反応を進める。脂肪族アルコール類の添加量はフ
エノール類に対し10〜50重量%が望ましい。反応温
度を90℃以下に規定したのは90℃を越えると反応が
急激に進み過ぎ、所望の反応度のワニスが安定して生成
し難いためである。また、脂肪族アルコール類の添加量
をあまり多くすると反応性が乏しくなるので注意する必
要がある。次に、本発明の実施例を説明する。
ミン触媒と必要に応じてメタノール等の脂肪族アルコー
ル類を存在下で反応させる。第一、二工程を経て得たレ
ゾール型フェノール樹脂は、減圧脱水により縮合水を取
り除く。さらに第三工程として、ワニス反応速度、5反
応温度の制御及び反応系粘度の低下を図るため、メタノ
ール等の脂肪族アルコール類を添加し、90℃以下の低
温にて反応を進める。脂肪族アルコール類の添加量はフ
エノール類に対し10〜50重量%が望ましい。反応温
度を90℃以下に規定したのは90℃を越えると反応が
急激に進み過ぎ、所望の反応度のワニスが安定して生成
し難いためである。また、脂肪族アルコール類の添加量
をあまり多くすると反応性が乏しくなるので注意する必
要がある。次に、本発明の実施例を説明する。
実施例
フエノール800g、85%パラホルムアルデヒド37
6g、水酸化カルシウム4gを三つロフラスコ中で攪拌
しながら70℃に昇温し同温度で2時間反応させた。
6g、水酸化カルシウム4gを三つロフラスコ中で攪拌
しながら70℃に昇温し同温度で2時間反応させた。
次いで、メタノール80g、25%アンモニア水24g
を添加し、攪拌しながら80℃まで昇温し同温度で5時
間反応させた。減圧脱水した後、,さらにメタノール2
40gを添加し、80℃で3時間反応させ溶剤希釈して
樹脂分60重量%のレゾール型フエノール樹脂を得た。
比較例 1 フエノール800g、85%パラホルムアルデヒド23
76g、水酸化カルシウム4gを三つロフラスコ中で攪
拌しながら70℃に昇温し同温度で2時間反応させた。
を添加し、攪拌しながら80℃まで昇温し同温度で5時
間反応させた。減圧脱水した後、,さらにメタノール2
40gを添加し、80℃で3時間反応させ溶剤希釈して
樹脂分60重量%のレゾール型フエノール樹脂を得た。
比較例 1 フエノール800g、85%パラホルムアルデヒド23
76g、水酸化カルシウム4gを三つロフラスコ中で攪
拌しながら70℃に昇温し同温度で2時間反応させた。
次いで、25%アンモニア水24gを添加し、攪拌しな
がら80℃まで昇温し同温度で5時間反応させた。これ
を減圧脱水し溶剤希釈して60%2のレゾール型フエノ
ール樹脂を得た。比較例 2 比較例1の脱水終了後さらに80℃で反応させた。
がら80℃まで昇温し同温度で5時間反応させた。これ
を減圧脱水し溶剤希釈して60%2のレゾール型フエノ
ール樹脂を得た。比較例 2 比較例1の脱水終了後さらに80℃で反応させた。
反応時間30分で粘度が上昇しこれ以上反応を進めるこ
とは不可能であつた。 こ比較例 3
フエノール800g、85%パラホルムアルデヒド37
6gを三つロフラスコに入れ攪拌しながら25%アンモ
ニア水を添加し、80℃に昇温し同温度で5時間反応さ
せた。
とは不可能であつた。 こ比較例 3
フエノール800g、85%パラホルムアルデヒド37
6gを三つロフラスコに入れ攪拌しながら25%アンモ
ニア水を添加し、80℃に昇温し同温度で5時間反応さ
せた。
5上記実施例および比
較例におけるレゾール型フエノール樹脂の130℃、1
60℃におけるゲル化時間を第1表に示す。第1表から
明らかなように、本発明によれば硬化速度の速いレゾー
ル型フエノール樹脂を得ることができる。
較例におけるレゾール型フエノール樹脂の130℃、1
60℃におけるゲル化時間を第1表に示す。第1表から
明らかなように、本発明によれば硬化速度の速いレゾー
ル型フエノール樹脂を得ることができる。
また、図面に実施例および比較例で得たレゾール型フエ
ノール樹脂ワニスのガスクロマトグラムを示す。曲線1
は実施例におけるワニス、曲線2は比較例1におけるワ
ニス、曲線3は比較例3におけるワニスのガスクロマト
グラムであり、ピークAlb.cがそれぞれのレゾール
型フエノール樹脂を示している。
ノール樹脂ワニスのガスクロマトグラムを示す。曲線1
は実施例におけるワニス、曲線2は比較例1におけるワ
ニス、曲線3は比較例3におけるワニスのガスクロマト
グラムであり、ピークAlb.cがそれぞれのレゾール
型フエノール樹脂を示している。
本発明によれば、安定して高分子の樹脂が得られること
がわかる。上述のように、本発明によれば、反応速度お
よび反応温度を制御し反応系内の粘度低下を図ることに
より安定して所望の反応度まで反応を進めることが可能
となり、製造したレゾール型フエノール樹脂は硬化速度
が速く成型性に優れている点本発明の工業的価値は極め
て大なるものである。
がわかる。上述のように、本発明によれば、反応速度お
よび反応温度を制御し反応系内の粘度低下を図ることに
より安定して所望の反応度まで反応を進めることが可能
となり、製造したレゾール型フエノール樹脂は硬化速度
が速く成型性に優れている点本発明の工業的価値は極め
て大なるものである。
図面は本発明の実施例および比較例で得たレゾール型フ
エノール樹脂ワニスのガスクロマトグラムを示す。
エノール樹脂ワニスのガスクロマトグラムを示す。
Claims (1)
- 1 フェノール樹脂の製造工程において、フェノール類
とホルムアルデヒド類を二価金属の水酸化物存在下に反
応させる第一工程、次いでアンモニアまたはアミン化合
物の存在下で反応させる第二工程、さらに減圧脱水後脂
肪族アルコール類存在下で反応温度90℃以下にて反応
させる第三工程を含むことを特徴とする速硬化性フェノ
ール樹脂の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13723180A JPS5952886B2 (ja) | 1980-09-30 | 1980-09-30 | 速硬化性フェノ−ル樹脂の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13723180A JPS5952886B2 (ja) | 1980-09-30 | 1980-09-30 | 速硬化性フェノ−ル樹脂の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5761016A JPS5761016A (en) | 1982-04-13 |
JPS5952886B2 true JPS5952886B2 (ja) | 1984-12-21 |
Family
ID=15193841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13723180A Expired JPS5952886B2 (ja) | 1980-09-30 | 1980-09-30 | 速硬化性フェノ−ル樹脂の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5952886B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61197891U (ja) * | 1985-05-30 | 1986-12-10 |
-
1980
- 1980-09-30 JP JP13723180A patent/JPS5952886B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61197891U (ja) * | 1985-05-30 | 1986-12-10 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5761016A (en) | 1982-04-13 |
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