JPS5952221B2 - 耐熱高導電性銅合金 - Google Patents
耐熱高導電性銅合金Info
- Publication number
- JPS5952221B2 JPS5952221B2 JP8333778A JP8333778A JPS5952221B2 JP S5952221 B2 JPS5952221 B2 JP S5952221B2 JP 8333778 A JP8333778 A JP 8333778A JP 8333778 A JP8333778 A JP 8333778A JP S5952221 B2 JPS5952221 B2 JP S5952221B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- alloy
- resistant
- copper alloy
- highly conductive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Conductive Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は高温で軟化し難く、軟化後の強度が高くかつ高
導電性の銅合金に関するものである。
導電性の銅合金に関するものである。
従来、熱交換器用管材、鋼連鋳用鋳型材料にはリン脱酸
銅が広く使用されている。しかし、熱交換器用銅管の場
合、リン脱酸銅では管のろう接作業時、高温加熱による
結晶粒の粗大化が著しくろう接部の耐圧強度の低下をま
ねき破損事故を起こす恐れがある。
銅が広く使用されている。しかし、熱交換器用銅管の場
合、リン脱酸銅では管のろう接作業時、高温加熱による
結晶粒の粗大化が著しくろう接部の耐圧強度の低下をま
ねき破損事故を起こす恐れがある。
また特に最近は小型化、軽量化、省資源等の理由により
銅管の薄肉化が望まれる様になつてきており、この場合
にはろう接加熱後の強度低下がさらに深刻な問題となつ
てくる。このためすでにCu−P−Fe合金、Cu−P
−Ni合金が開発されているが、これらに於ても前者は
500℃程度の焼鈍後伸びが低い、後者は導電性(熱の
伝導性)が低いなどの欠点を有している。
銅管の薄肉化が望まれる様になつてきており、この場合
にはろう接加熱後の強度低下がさらに深刻な問題となつ
てくる。このためすでにCu−P−Fe合金、Cu−P
−Ni合金が開発されているが、これらに於ても前者は
500℃程度の焼鈍後伸びが低い、後者は導電性(熱の
伝導性)が低いなどの欠点を有している。
鋼連鋳用鋳型材料においては、最近鋳造速度の高速化、
設備の大型化等の理由により、従来のリン脱酸銅よりも
さらに軟化温度が高く、高温強度の高い材料が要求され
ている。本発明の目的は、リン脱酸銅の欠点を解消すべ
く加工性を害することなく高温加熱後の強度が高く、し
かも導電性(熱の伝導性)がリン脱酸銅と同等以上の銅
合金を提供することにある。
設備の大型化等の理由により、従来のリン脱酸銅よりも
さらに軟化温度が高く、高温強度の高い材料が要求され
ている。本発明の目的は、リン脱酸銅の欠点を解消すべ
く加工性を害することなく高温加熱後の強度が高く、し
かも導電性(熱の伝導性)がリン脱酸銅と同等以上の銅
合金を提供することにある。
本発明では、合金の加工性、導電性(熱の伝導性)を害
することのない様に微量の添加元素を加える方法をとつ
た。
することのない様に微量の添加元素を加える方法をとつ
た。
特にPとの相互作用(化合物析出による強化)による添
加元素としてCrを選んだ。本発明で合金成分組成を限
定した理由は次の通りである。
加元素としてCrを選んだ。本発明で合金成分組成を限
定した理由は次の通りである。
本発明はPとCrの化合物分散による強化をねらつたも
のであり、Pは0.004%以下ではこの効果はなく、
増加するに従つてCrとの相互作用を増すが、0.05
%を越えると粒界に偏析し、粒界腐食の恐れが出てくる
。Crは単独でも銅の耐熱性を向上させるが、Pとの共
添によつてもその効果があられれ、しかも溶体化処理、
時効等の熱処理を全く行なわなくとも高い耐熱性、90
%INゝ以上の高導電性を達成しうる。これは本発明合
金の大きな特徴の一つである。ここでCrが0.01%
以下ではこの効果はなく、0.5%以上では加工性鋳造
性が低下してくるようになり実際的でなくなる。以下本
発明に係る合金の例を示す。
のであり、Pは0.004%以下ではこの効果はなく、
増加するに従つてCrとの相互作用を増すが、0.05
%を越えると粒界に偏析し、粒界腐食の恐れが出てくる
。Crは単独でも銅の耐熱性を向上させるが、Pとの共
添によつてもその効果があられれ、しかも溶体化処理、
時効等の熱処理を全く行なわなくとも高い耐熱性、90
%INゝ以上の高導電性を達成しうる。これは本発明合
金の大きな特徴の一つである。ここでCrが0.01%
以下ではこの効果はなく、0.5%以上では加工性鋳造
性が低下してくるようになり実際的でなくなる。以下本
発明に係る合金の例を示す。
本発明合金は、まず銅を不活性雰囲気で溶解し、所定量
のP、Crを添加しビレツトを得た。
のP、Crを添加しビレツトを得た。
比較試料も同時に溶製、ビレツトとし表面々削後熱間鍜
造により20mmの棒とし、冷間圧延、冷間伸線により
最終的に1.6mm3の線試料とした。第1表に試料の
化学成分を示す。NOl,2は本発明合金に相当し、N
O3〜5は比試料である。この試料により等時軟化試験
及び熱交換器用管材の拡管後ろう接作業を想定し、1.
61硬引線を500℃×30mm焼鈍後6%引張変形を
与え再び900℃×45sec加熱後引張試験を行なつ
た。第2表に試験結果を示す。
造により20mmの棒とし、冷間圧延、冷間伸線により
最終的に1.6mm3の線試料とした。第1表に試料の
化学成分を示す。NOl,2は本発明合金に相当し、N
O3〜5は比試料である。この試料により等時軟化試験
及び熱交換器用管材の拡管後ろう接作業を想定し、1.
61硬引線を500℃×30mm焼鈍後6%引張変形を
与え再び900℃×45sec加熱後引張試験を行なつ
た。第2表に試験結果を示す。
500℃×30mm焼鈍後本発明合金では機械的性質は
もちろん優秀な値を示しているが、導電率も90%IA
CS以上を示し極めて高い電気熱の導電性を有するのが
大きな特徴である。
もちろん優秀な値を示しているが、導電率も90%IA
CS以上を示し極めて高い電気熱の導電性を有するのが
大きな特徴である。
これに比しCu−P−Fe合金(NO4)では伸びが低
く、導電率もNO3のリン脱酸銅程度である。
く、導電率もNO3のリン脱酸銅程度である。
またCu−P−Ni合金(NO5)では導電率が著しく
低下している。ろう接を想定した加熱試験においても、
本発明合金は高い機械的強度、伸びを保つており、結晶
粒粗大化等の恐れのないことは明白である。
低下している。ろう接を想定した加熱試験においても、
本発明合金は高い機械的強度、伸びを保つており、結晶
粒粗大化等の恐れのないことは明白である。
本発明合金の代表的応用例として、熱交換器用管材、鋼
連鋳用鋳型材料をあげたが、高い導電性を利用し、高温
強度を必要とする様な電線等電気材料としての用途も当
然考えられる。本発明合金は、軟化温度がリン脱酸銅、
無酸素銅よりも高く、軟化後強度、伸びも高い。
連鋳用鋳型材料をあげたが、高い導電性を利用し、高温
強度を必要とする様な電線等電気材料としての用途も当
然考えられる。本発明合金は、軟化温度がリン脱酸銅、
無酸素銅よりも高く、軟化後強度、伸びも高い。
また導電率はリン脱酸銅より高く90%IACS以上で
ある。従つて例えば熱交換器用管材として使用すれば、
ろう接後の強度低下による破損を起こす恐れはなく、薄
肉化も可能となる。従つて軽量化及び経済的メリツトは
大きい。また例えば高い高温強度及び導電性を利用し鋼
連鋳用鋳型材料として使用すれば寿命の向上は明らかで
ある。
ある。従つて例えば熱交換器用管材として使用すれば、
ろう接後の強度低下による破損を起こす恐れはなく、薄
肉化も可能となる。従つて軽量化及び経済的メリツトは
大きい。また例えば高い高温強度及び導電性を利用し鋼
連鋳用鋳型材料として使用すれば寿命の向上は明らかで
ある。
Claims (1)
- 1 Pを0.004〜0.05wt%、Crを0.01
〜0.5wt%を含み残部がCuから成る耐熱高導電性
銅合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8333778A JPS5952221B2 (ja) | 1978-07-07 | 1978-07-07 | 耐熱高導電性銅合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8333778A JPS5952221B2 (ja) | 1978-07-07 | 1978-07-07 | 耐熱高導電性銅合金 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5511145A JPS5511145A (en) | 1980-01-25 |
JPS5952221B2 true JPS5952221B2 (ja) | 1984-12-18 |
Family
ID=13799613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8333778A Expired JPS5952221B2 (ja) | 1978-07-07 | 1978-07-07 | 耐熱高導電性銅合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5952221B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5893860A (ja) * | 1981-11-30 | 1983-06-03 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 高力高導電性銅合金の製造方法 |
JPS62218533A (ja) * | 1986-03-18 | 1987-09-25 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 高導電性銅合金 |
GB2316685B (en) * | 1996-08-29 | 2000-11-15 | Outokumpu Copper Oy | Copper alloy and method for its manufacture |
KR20030082704A (ko) * | 2002-04-18 | 2003-10-23 | 희성금속 주식회사 | 은동계 합금의 전기접점 제조방법 |
CN111254313B (zh) * | 2020-01-21 | 2021-11-16 | 中国兵器科学研究院宁波分院 | 多元微合金化铜合金材料的制备方法 |
-
1978
- 1978-07-07 JP JP8333778A patent/JPS5952221B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5511145A (en) | 1980-01-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS58199835A (ja) | 電気又は電子機器用銅合金 | |
JPS633936B2 (ja) | ||
JP2593107B2 (ja) | 高強度高導電性銅基合金の製造法 | |
EP0189637A1 (en) | Copper alloy and production of the same | |
JPS6215619B2 (ja) | ||
JPS5952221B2 (ja) | 耐熱高導電性銅合金 | |
JPS6231059B2 (ja) | ||
JPS6158541B2 (ja) | ||
JPH0242889B2 (ja) | ||
JPS6328971B2 (ja) | ||
JP3222550B2 (ja) | 高強度高導電性銅合金の製造方法 | |
CN110218903B (zh) | 一种esp连铸结晶器窄面铜板母材及其加工方法、esp连铸结晶器窄面铜板 | |
CN114277280A (zh) | 一种析出强化型锡黄铜合金及其制备方法 | |
JPH0314896B2 (ja) | ||
JPS5949293B2 (ja) | 電気電子部品用銅合金及びその製造法 | |
JPS628491B2 (ja) | ||
JPS6017815B2 (ja) | 管材用銅合金 | |
JPS6210288B2 (ja) | ||
JP3404278B2 (ja) | 焼鈍割れ性を改善したCu−Ni−Si系銅基合金 | |
JPS5952941B2 (ja) | 高導電性耐熱Cu合金 | |
JPS6043905B2 (ja) | 高導電性耐熱銅合金材の製造方法 | |
JPS5952943B2 (ja) | 高耐熱性および高導電性を有するCu合金 | |
JP4057162B2 (ja) | 高強度高導電性の高Cr含有銅合金 | |
JPH0416534B2 (ja) | ||
JPH0247228A (ja) | 強度と導電性に優れる端子・コネクター用銅合金 |