JPS595124Y2 - 2サイクル内燃機関のオイルポンプ装置 - Google Patents
2サイクル内燃機関のオイルポンプ装置Info
- Publication number
- JPS595124Y2 JPS595124Y2 JP10582881U JP10582881U JPS595124Y2 JP S595124 Y2 JPS595124 Y2 JP S595124Y2 JP 10582881 U JP10582881 U JP 10582881U JP 10582881 U JP10582881 U JP 10582881U JP S595124 Y2 JPS595124 Y2 JP S595124Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- negative pressure
- oil
- control
- engine
- suction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は2サイクル内燃機関に用いられるオイルポンプ
装置、特にオイル吐出量を制御する如くした装置に関す
る。
装置、特にオイル吐出量を制御する如くした装置に関す
る。
2サイクルエンジンにおいて分離給油方式を採用するも
のは、吸入通路に別設したオイルポンプで加圧されたオ
イルを供給して潤滑を行う。
のは、吸入通路に別設したオイルポンプで加圧されたオ
イルを供給して潤滑を行う。
がかる方式の潤滑において、オイルはエンジンの運転状
態に応じて供給されなければならず、このため従来のオ
イルポンプ装置は、エンジンの吸気通路に設けられるス
ロットル弁の開度の増大、即ち吸入混合気量の増加に応
じてオイル吐出量を増加する制御を行い、エンジンの焼
付を防止するとともに、2サイクルエンジン特有の白煙
の排出を防止している。
態に応じて供給されなければならず、このため従来のオ
イルポンプ装置は、エンジンの吸気通路に設けられるス
ロットル弁の開度の増大、即ち吸入混合気量の増加に応
じてオイル吐出量を増加する制御を行い、エンジンの焼
付を防止するとともに、2サイクルエンジン特有の白煙
の排出を防止している。
しかしながら従来のかかるオイル供給量の制御は、純粋
にスロットル弁開度のみに連動する如く行われ、吸気通
路に発生する吸入負圧に関係なく制御されている。
にスロットル弁開度のみに連動する如く行われ、吸気通
路に発生する吸入負圧に関係なく制御されている。
これがため、特にエンジンブレーキ時の如く吸気管内の
負圧が大きくなった場合、これの負圧でオイルが多量に
吸い出され、白煙発生の原因となり、又オイル消費量が
増大するという問題があった。
負圧が大きくなった場合、これの負圧でオイルが多量に
吸い出され、白煙発生の原因となり、又オイル消費量が
増大するという問題があった。
本考案はこの種2サイクルエンジンにおける以上を改善
すべくなされたものである。
すべくなされたものである。
本考案の目的は、吸入側、吐出側と交互に連通ずるバル
ブと、エンジンのスロットル弁の開度ト連動してストロ
ークを制御され、開度の増大でオイルの吐出量を増大す
る如くしたオイルの吸入、吐出を行う往復動部材とを備
え、該往復動部材のストロークを機関吸入負圧で応動す
る負圧作動器で゛制御する如くシ、スロットルバルブの
開度の化エンジン吸入負圧の増大時にオイル吐出量を制
御し得る如くした2サイクル内燃機関のオイルポンプ装
置を提供する。
ブと、エンジンのスロットル弁の開度ト連動してストロ
ークを制御され、開度の増大でオイルの吐出量を増大す
る如くしたオイルの吸入、吐出を行う往復動部材とを備
え、該往復動部材のストロークを機関吸入負圧で応動す
る負圧作動器で゛制御する如くシ、スロットルバルブの
開度の化エンジン吸入負圧の増大時にオイル吐出量を制
御し得る如くした2サイクル内燃機関のオイルポンプ装
置を提供する。
従って本考案の目的は、エンジンブレーキ時の如く吸入
負圧が大きい場合、負圧によるオイル吸出量の増大を上
記負圧検出によるオイル吐出量の制御で抑制、防止、エ
ンジンブレーキ時の余分なオイルの吐出を防止し、白煙
の排出を可及的に減少せしめ、白煙対策上有効であると
ともに、オイル消費量を抑制、減少せしめる如くした2
サイクル内燃機関のオイルポンプ装置を提供する。
負圧が大きい場合、負圧によるオイル吸出量の増大を上
記負圧検出によるオイル吐出量の制御で抑制、防止、エ
ンジンブレーキ時の余分なオイルの吐出を防止し、白煙
の排出を可及的に減少せしめ、白煙対策上有効であると
ともに、オイル消費量を抑制、減少せしめる如くした2
サイクル内燃機関のオイルポンプ装置を提供する。
又本考案の目的は、吸入負圧を検出して負圧作動器を作
動せしめ、これによりオイルポンプの往復動部材を制御
し、オイル吐出量を制御する如くしたため、オイル吐出
量制御の検出が正確で、且つ作動が確実であり、構造も
比較的簡易に得られる2サイクル内燃機関のオイルポン
プ装置を提供する。
動せしめ、これによりオイルポンプの往復動部材を制御
し、オイル吐出量を制御する如くしたため、オイル吐出
量制御の検出が正確で、且つ作動が確実であり、構造も
比較的簡易に得られる2サイクル内燃機関のオイルポン
プ装置を提供する。
次に本考案の好適一実施例を添付図面に従って詳述する
。
。
第1図はオイルポンプの縦断面図、第2図は負圧作動器
を含む側面図、第3図は負圧による作動系を示す説明図
である。
を含む側面図、第3図は負圧による作動系を示す説明図
である。
第3図において1は2サイクルエンジンで、これの吸気
通路2にはキャブレター3が連結され、キャブレター3
の上流にはエアクリーナー4が接続されている。
通路2にはキャブレター3が連結され、キャブレター3
の上流にはエアクリーナー4が接続されている。
キャブレター3のスロットル弁5の下流の吸気通路2に
はオイル吐出孔6が設けられ、又この孔6の上流でスロ
ットル弁5の下流には負圧取出ロアが設けられている。
はオイル吐出孔6が設けられ、又この孔6の上流でスロ
ットル弁5の下流には負圧取出ロアが設けられている。
尚図面中8はエンジン吸気口に設けられたリードバルブ
を示す。
を示す。
上記オイル吐出口6は第1図に示す如きオイルポンプ1
0に接続される。
0に接続される。
オイルポンプ10は第1図で明らかに示される如くで、
ポンプ10は本体11と、これの下を塞ぐ底体12とか
らなり、本体11内の中央部にはオイル室13を備える
。
ポンプ10は本体11と、これの下を塞ぐ底体12とか
らなり、本体11内の中央部にはオイル室13を備える
。
本体11の内頂部には上方へ回出した凹部14を備え、
凹部14と室13の側方上部との間には隔壁部15が設
けられ、室13の側方上部には吸入管16端が開口し、
吸入管16を管路を介してオイルタンク等に連通接続し
ている。
凹部14と室13の側方上部との間には隔壁部15が設
けられ、室13の側方上部には吸入管16端が開口し、
吸入管16を管路を介してオイルタンク等に連通接続し
ている。
凹部14内には上端を閉じた軸方向へ有底穴18を有す
るバルブ17の上部が回転自在に嵌合され、バルブ17
の小径部の外周にはギヤ19が固設され、ギヤ19は室
13の上部に臨み、本体11の一側内壁に支持した駆動
ギヤ20に噛合し、駆動ギヤ20のエンジンによる駆動
でギヤ19は駆動され、バルブ17は回転する。
るバルブ17の上部が回転自在に嵌合され、バルブ17
の小径部の外周にはギヤ19が固設され、ギヤ19は室
13の上部に臨み、本体11の一側内壁に支持した駆動
ギヤ20に噛合し、駆動ギヤ20のエンジンによる駆動
でギヤ19は駆動され、バルブ17は回転する。
そしてバルブ17の上部で有底穴18の上部には、バル
ブ周壁に開口する通孔21が一個新設けられ、一方、隔
壁15上部には室13と凹部14内壁とを繋ぐ吸入用の
通孔22が、又本体11の上記通孔22とは反対側には
吐出用の通孔23が凹部内壁に開口する如く設けられて
いる。
ブ周壁に開口する通孔21が一個新設けられ、一方、隔
壁15上部には室13と凹部14内壁とを繋ぐ吸入用の
通孔22が、又本体11の上記通孔22とは反対側には
吐出用の通孔23が凹部内壁に開口する如く設けられて
いる。
そして吐出用通孔23の延長部は栓24で閉塞されると
ともに、通孔23は本体11の当該部分に圧入等した吐
出管25の通路26と連通接続せしめられ、吐出管25
は管路を介してエンジン吸気通路に開設したオイル吐出
口6に連通接続せしめる。
ともに、通孔23は本体11の当該部分に圧入等した吐
出管25の通路26と連通接続せしめられ、吐出管25
は管路を介してエンジン吸気通路に開設したオイル吐出
口6に連通接続せしめる。
以上の通孔21.22及び23はバルブ17の回転で通
孔21は通孔22,23と交互に支続する。
孔21は通孔22,23と交互に支続する。
バルブ17の軸方向有底穴18にはオイル吸入、吐出用
往復動部材であるプランジャ27が摺動自在に嵌合され
、プランジャ27の頂部と有底穴18内頂部間にポンプ
室28を設ける。
往復動部材であるプランジャ27が摺動自在に嵌合され
、プランジャ27の頂部と有底穴18内頂部間にポンプ
室28を設ける。
プランジャ27はバルブ17の下方へ延出され、ギヤ1
9の下方に設けたカップ状のカム29の中央部を縦通し
て下端部は底体12の側方に開く有底状の軸孔36に突
出する。
9の下方に設けたカップ状のカム29の中央部を縦通し
て下端部は底体12の側方に開く有底状の軸孔36に突
出する。
カム29の上向きの凹部30にはバルブ17の下部が嵌
合し、カム29とプランジャ27とは一体に回転する如
く結合されているとともに、ギヤ19下面とカム29の
下部外周にリング状に突設したフランジ部31間にはコ
イルスプリング32をカム外周を囲繞する如く縮装する
。
合し、カム29とプランジャ27とは一体に回転する如
く結合されているとともに、ギヤ19下面とカム29の
下部外周にリング状に突設したフランジ部31間にはコ
イルスプリング32をカム外周を囲繞する如く縮装する
。
そしてカム29の下部は底体12に設けた凹部34に臨
み、カム29の底に設けたカム部33は凹部34の底上
に設けた突子35に当接する。
み、カム29の底に設けたカム部33は凹部34の底上
に設けた突子35に当接する。
底体12の凹部34の下にこれと区画されて設けられた
既述の軸孔36にはプランジャ27と直交する如くコン
トロールシャフト37が回動自在に嵌装され、シャフト
37の先部にはカム大部38を設。
既述の軸孔36にはプランジャ27と直交する如くコン
トロールシャフト37が回動自在に嵌装され、シャフト
37の先部にはカム大部38を設。
け、これ38をプランジャ27下端に係合する。
そしてシャフト基部は底体12の側方に突出せしめ、こ
れの基端には負圧作動器50で操作されるコントロール
レバー39に連結し、コントロールレバー39の内側の
シャフト突出部局にはスロットル弁と連動して操作され
るコントロールレバー40を摺動自在に嵌装し、レバー
39.40間にはスプリング41を縮装し、レバー40
と底体12間にはリターンスプリング42を縮装し、レ
バー39.40、スプリング41によりロストモーショ
ン機構を構成する。
れの基端には負圧作動器50で操作されるコントロール
レバー39に連結し、コントロールレバー39の内側の
シャフト突出部局にはスロットル弁と連動して操作され
るコントロールレバー40を摺動自在に嵌装し、レバー
39.40間にはスプリング41を縮装し、レバー40
と底体12間にはリターンスプリング42を縮装し、レ
バー39.40、スプリング41によりロストモーショ
ン機構を構成する。
以上において、駆動ギヤ20、被動ギヤ19を介してバ
ルブ17を回転し、吸入側通孔22と吐出測道(L23
とは交互にバルブ17の通孔21と接続する。
ルブ17を回転し、吸入側通孔22と吐出測道(L23
とは交互にバルブ17の通孔21と接続する。
一方、スプリング32を介してギヤ19と繋げられたカ
ム29は回転し、カム部33と突子35の係合でカムプ
ロフィルに従ってカム29は上動し、スプリング32で
下動し、これと一体化されたプランジャ27は上下に往
復動する。
ム29は回転し、カム部33と突子35の係合でカムプ
ロフィルに従ってカム29は上動し、スプリング32で
下動し、これと一体化されたプランジャ27は上下に往
復動する。
そしてプランジャ27の下動で通孔21と22との連通
時オイルをポンプ室28 c:吸入し、上動でポンプ室
28内のオイルを加圧するとともに、通孔21と23と
の連通時オイルを室28から吐出し、吐出管25から管
路を介してエンジン吸気通路の吐出口6に吐出供給する
。
時オイルをポンプ室28 c:吸入し、上動でポンプ室
28内のオイルを加圧するとともに、通孔21と23と
の連通時オイルを室28から吐出し、吐出管25から管
路を介してエンジン吸気通路の吐出口6に吐出供給する
。
以上のバルブ17の回転、プランジャ27の上下往復動
でオイルの吸入、吐出を行う。
でオイルの吸入、吐出を行う。
以上において、スロットル弁5の開度に連動してレバー
40はシャフト37を支点として揺動し、第2図の矢印
で示す反時計方向の回動をスロットル弁5を開く方向と
すればスプリング41を介してレバー39は同方向へ追
従し、シャフト37を回動せしめる。
40はシャフト37を支点として揺動し、第2図の矢印
で示す反時計方向の回動をスロットル弁5を開く方向と
すればスプリング41を介してレバー39は同方向へ追
従し、シャフト37を回動せしめる。
これによりカム天部38のカムプロフィールの作用でプ
ランシラ27の下動量は増大し、この結果プランジャ2
7の往復ストローク量は増大し、オイルの吐出量は増大
する。
ランシラ27の下動量は増大し、この結果プランジャ2
7の往復ストローク量は増大し、オイルの吐出量は増大
する。
又スロットル弁5の閉じ方向への操作と連動してシャフ
ト37を上記とは逆の方向へ回動せしぬ、プランジャ2
7の往復ストロークを減少せしめ、オイルの吐出量を減
少せしめる。
ト37を上記とは逆の方向へ回動せしぬ、プランジャ2
7の往復ストロークを減少せしめ、オイルの吐出量を減
少せしめる。
このようにスロットル弁の開度、即ち燃料供給量に追従
してオイルの吐出量を増減する。
してオイルの吐出量を増減する。
第8図はポンプ吐出量とエンジン吸入負圧との関係を示
すグラフで、縦軸をポンプ吐出量、横軸を吸入負圧とし
、エンジン負荷が大きいと吸入負圧が小さく、負荷が小
さいと吸入負圧が大きい。
すグラフで、縦軸をポンプ吐出量、横軸を吸入負圧とし
、エンジン負荷が大きいと吸入負圧が小さく、負荷が小
さいと吸入負圧が大きい。
そして指示線の実線で示すaは所定のエンジン回転数と
、又破線のbは他のエンジン回転数の吐出量と吸入負圧
との関係を示し、夫々回転数の異る条件下を示している
。
、又破線のbは他のエンジン回転数の吐出量と吸入負圧
との関係を示し、夫々回転数の異る条件下を示している
。
そして最も上段はスロットル弁の全開、中間の段は中間
開度を、そして下段はアイドル開度を示し、何れも吸入
負圧の増加で斜線で示すポンプ吐出量は増大し、即ち負
圧でオイルの吸出量は多くなる。
開度を、そして下段はアイドル開度を示し、何れも吸入
負圧の増加で斜線で示すポンプ吐出量は増大し、即ち負
圧でオイルの吸出量は多くなる。
一方エンジン負荷は小さく、従ってこの間のオイル吐出
量の増大で白煙発生やオイル消費量の増大をもたらす。
量の増大で白煙発生やオイル消費量の増大をもたらす。
特にエンジンブレーキ時はスロットル弁の開度が小さく
なり、吸入通路の負圧は高くなり、オイルが負圧で吸い
出され、且つグラフの如き傾向と併せ白煙発生、オイル
消費量増大をもたらす。
なり、吸入通路の負圧は高くなり、オイルが負圧で吸い
出され、且つグラフの如き傾向と併せ白煙発生、オイル
消費量増大をもたらす。
従って斜線で示した部分のオイルを抑制することが好ま
しい。
しい。
そこで本考案は上記スロットル弁によるプランジャ27
のストローク制御に吸入通路のスロットル弁下流の負圧
、所謂PB負圧を介在せしめ、エンジンブレーキ時の如
き高負圧時にオイル吐出量を抑制し、負圧によるオイル
吸出を抑制する。
のストローク制御に吸入通路のスロットル弁下流の負圧
、所謂PB負圧を介在せしめ、エンジンブレーキ時の如
き高負圧時にオイル吐出量を抑制し、負圧によるオイル
吸出を抑制する。
即ち第2図及び第3図で明らかに示される如くで、吸気
通路2のスロットル弁5の下流側の吐出−7L6間に開
設した負圧取出ロアと管路9を介して負圧作動器50に
連通接続する。
通路2のスロットル弁5の下流側の吐出−7L6間に開
設した負圧取出ロアと管路9を介して負圧作動器50に
連通接続する。
負圧作動器50はケース51と底カバー52間に介設し
たダイヤフラム53で区画される負圧室54を備え、負
圧室54は導管55、管路9を介して既述の負圧取出ロ
アと連通接続している。
たダイヤフラム53で区画される負圧室54を備え、負
圧室54は導管55、管路9を介して既述の負圧取出ロ
アと連通接続している。
負圧室54のダイヤフラム53とケース52間にはスプ
リング56が介装され、スプリング56でダイヤフラム
53を図示中立位置に維持するとともに、ダイヤフラム
53の中央部にはロッド57の基端が連結され、ロッド
57はカバー52の遊合孔58を通って外方へ延出され
、先端は既述のポンプ10のコントロールシャフト37
端に連結したレバー39の延出部に係止されている。
リング56が介装され、スプリング56でダイヤフラム
53を図示中立位置に維持するとともに、ダイヤフラム
53の中央部にはロッド57の基端が連結され、ロッド
57はカバー52の遊合孔58を通って外方へ延出され
、先端は既述のポンプ10のコントロールシャフト37
端に連結したレバー39の延出部に係止されている。
そして以上の負圧作動器50の負圧系路9には負圧コン
I・ロール装置60を介在せしめる。
I・ロール装置60を介在せしめる。
第4図は負圧コントロール装置60を介在せしめた第1
実施例を示し、装置60はバルブタイプをなし、装置6
0の本体61内にはダイヤフラム62で区画された負圧
室63を備え、この室63は管路9で既述の負圧取出ロ
アに接続される。
実施例を示し、装置60はバルブタイプをなし、装置6
0の本体61内にはダイヤフラム62で区画された負圧
室63を備え、この室63は管路9で既述の負圧取出ロ
アに接続される。
ダイヤフラム62はロッド64の基端に結合され、ロッ
ド64は本体61内の中間部に設けたガイド孔65内を
縦通して上端に弁体66を備え、平常時にダイヤフラム
62を下動させるスプリング67で負圧室63と負圧作
動器50の負圧室54を繋ぐ通路68を閉じ、弁体66
上には通路68の下流部の通路69とフィルターを介し
て大気と連通ずる大気通路70とを繋ぐ空間71が形成
されている。
ド64は本体61内の中間部に設けたガイド孔65内を
縦通して上端に弁体66を備え、平常時にダイヤフラム
62を下動させるスプリング67で負圧室63と負圧作
動器50の負圧室54を繋ぐ通路68を閉じ、弁体66
上には通路68の下流部の通路69とフィルターを介し
て大気と連通ずる大気通路70とを繋ぐ空間71が形成
されている。
このような負圧コントロール装置60が負圧取出ロアと
負圧作動器50との間に介設されている。
負圧作動器50との間に介設されている。
次に作用を説明すると、吸気通路2内の負圧は負圧取出
ロアからコントロール装置60の負圧室63内に導入さ
れ、負圧が設定値、例えば120mmHg以下である場
合は通路69、空間71.通路70を介して大気に開放
され、従って負圧作動器50には負圧は導入されない。
ロアからコントロール装置60の負圧室63内に導入さ
れ、負圧が設定値、例えば120mmHg以下である場
合は通路69、空間71.通路70を介して大気に開放
され、従って負圧作動器50には負圧は導入されない。
第4図はかかる状態を示している。
エンジンブレーキ時の如く吸入負圧が高くなり、これが
設定値以上の場合には、コントロール装置60の負圧室
63を区画するダイヤフラム62はスプリング67に抗
して上動し、ロッド64は上動して弁体66は上動し、
大気通路70と負圧連通路69とを繋ぐ通路である空間
を閉じる。
設定値以上の場合には、コントロール装置60の負圧室
63を区画するダイヤフラム62はスプリング67に抗
して上動し、ロッド64は上動して弁体66は上動し、
大気通路70と負圧連通路69とを繋ぐ通路である空間
を閉じる。
一方、これにより遊合孔65と負圧連通路68とを開き
、負圧作動器50の負圧室54への負圧導入によりダイ
ヤフラム53はスプリング56に抗して上動し、この結
果ロッド57は上動する。
、負圧作動器50の負圧室54への負圧導入によりダイ
ヤフラム53はスプリング56に抗して上動し、この結
果ロッド57は上動する。
これによりポンプ10のレバー39を介してシャフト3
7を第2図中時計方向へ所定角度回動させ、この回動は
スロットル弁側のレバー40との間がロストモーション
機構であるため支障なく行われ、スロットル弁側のレバ
ー40の作動量に対してシャフト37をスロットル弁の
閉じ方向に補正回動させる。
7を第2図中時計方向へ所定角度回動させ、この回動は
スロットル弁側のレバー40との間がロストモーション
機構であるため支障なく行われ、スロットル弁側のレバ
ー40の作動量に対してシャフト37をスロットル弁の
閉じ方向に補正回動させる。
この結果シャツl〜37の断面り部38は上方向に作用
し、プランジャ27の往復動ストロークはスロットル弁
開度に比して小さくなり、ポンプのオイル吸入、吐出量
は減少する。
し、プランジャ27の往復動ストロークはスロットル弁
開度に比して小さくなり、ポンプのオイル吸入、吐出量
は減少する。
従って仮置吸入負圧が高くてもオイル吐出量が減少して
いるため吸入通路2へのオイル吸出量は抑制され、白煙
の発生及びオイル消費量の増大を抑制する。
いるため吸入通路2へのオイル吸出量は抑制され、白煙
の発生及びオイル消費量の増大を抑制する。
このようにエンジンブレーキ時の如く吸入負圧が高く、
一方スロットル弁開度によるオイル吐出量制御を補正す
る必要がある場合にオイル吐出量を減少せしめ、高負圧
による過剰なオイルの吸出を抑制する。
一方スロットル弁開度によるオイル吐出量制御を補正す
る必要がある場合にオイル吐出量を減少せしめ、高負圧
による過剰なオイルの吸出を抑制する。
第5図は負圧コントロール装置の第2実施例を示し、コ
ントロール装置60の通路68の下流部の通路69と負
圧作動器50との間に絞す81.逆止弁82を備えるプ
レイバルブ80を介設したものである。
ントロール装置60の通路68の下流部の通路69と負
圧作動器50との間に絞す81.逆止弁82を備えるプ
レイバルブ80を介設したものである。
かくすることにより絞り81の作用で負圧作動器50の
ダイヤフラム53、ロッド57の負圧追従動は遅延し、
エンジンブレーキ時所定負圧発生で直ちにオイルポンプ
の吐出減少作を行わせず、従って焼きつきが発生し易い
エンジンに好適するであろう。
ダイヤフラム53、ロッド57の負圧追従動は遅延し、
エンジンブレーキ時所定負圧発生で直ちにオイルポンプ
の吐出減少作を行わせず、従って焼きつきが発生し易い
エンジンに好適するであろう。
第6図は負圧コントロール装置の第3実施例を示すもの
で、コントロール装置60の負圧室63の上流に車速で
開閉されるバルブ90を設ける。
で、コントロール装置60の負圧室63の上流に車速で
開閉されるバルブ90を設ける。
バルブ90の負圧通路91にソレノイドバルブ92を臨
ませ、バルブ92をスピードメータ93等で制御し、車
速が高く、高回転のエンジンブレーキ時にオイル吐出量
を減少せしめるとエンジンの焼付けが発生し易く、従っ
て所定の車速以下でのみバルブ92を開いて上記ポンプ
の吐出減少作動を行わせるようにしたものである。
ませ、バルブ92をスピードメータ93等で制御し、車
速が高く、高回転のエンジンブレーキ時にオイル吐出量
を減少せしめるとエンジンの焼付けが発生し易く、従っ
て所定の車速以下でのみバルブ92を開いて上記ポンプ
の吐出減少作動を行わせるようにしたものである。
第7図は負圧コントロール装置の第4実施例を示してい
る。
る。
本実施例では装置60の上記通路69゜70に迂回通路
72.73を設け、この通路72.73をソレノイドバ
ルブ101で開閉される連絡通路102に接続し、バル
ブ101をエンジン1に付設した温度センサ103、リ
レー104を介して付勢する如くした。
72.73を設け、この通路72.73をソレノイドバ
ルブ101で開閉される連絡通路102に接続し、バル
ブ101をエンジン1に付設した温度センサ103、リ
レー104を介して付勢する如くした。
かくすることによりシリンダ壁温か所定温度、例えば2
80℃以上に達した場合には既述のオイル吐出量の減少
はエンジン焼付をもたらす虞れがあり、従ってかかる状
況下ではバルブ101を開いて通路通路102を開き、
仮置エンジンブレーキ時で高負圧が弁体66を開き、負
圧作動器50へ負圧を導入しようとしても通路72.7
3を介して大気と連通し、負圧作動器50の作動を停止
してオイル吐出減少作を行わせないようにしたものであ
る。
80℃以上に達した場合には既述のオイル吐出量の減少
はエンジン焼付をもたらす虞れがあり、従ってかかる状
況下ではバルブ101を開いて通路通路102を開き、
仮置エンジンブレーキ時で高負圧が弁体66を開き、負
圧作動器50へ負圧を導入しようとしても通路72.7
3を介して大気と連通し、負圧作動器50の作動を停止
してオイル吐出減少作を行わせないようにしたものであ
る。
以上で明らかな如く本考案によれば、スロットル弁の開
度と連動してオイルポンプのオイル吐出量を制御すると
ともに、吸入負圧の増大時にオイル吐出量を減少させる
べく負圧に応動する制御機構を設けたため、エンジンブ
レーキ時の如く高負圧発生時にオイルポンプのオイル吐
出量を減少せしめ、負圧によるオイルの吸出量を減少し
、抑制し、エンジンブレーキ時等の白煙の発生の防止、
オイル消費量の増大を防止することができる。
度と連動してオイルポンプのオイル吐出量を制御すると
ともに、吸入負圧の増大時にオイル吐出量を減少させる
べく負圧に応動する制御機構を設けたため、エンジンブ
レーキ時の如く高負圧発生時にオイルポンプのオイル吐
出量を減少せしめ、負圧によるオイルの吸出量を減少し
、抑制し、エンジンブレーキ時等の白煙の発生の防止、
オイル消費量の増大を防止することができる。
そして以上の吸気通路の負圧を検出し、これにより制御
するため、エンジンの状態に応じた最良の上記制御を正
確、確実に行わせることができる。
するため、エンジンの状態に応じた最良の上記制御を正
確、確実に行わせることができる。
又具体的な構造も配管、負圧作動器、スロットル弁で作
動せしめられる操作部にロストモーション機構を介して
負圧作動操作機構を付設すれば良く、構造も比較的簡易
に上記効果を奏する装置を得ることができる。
動せしめられる操作部にロストモーション機構を介して
負圧作動操作機構を付設すれば良く、構造も比較的簡易
に上記効果を奏する装置を得ることができる。
更に負圧でオイル吐出量の補正制御を行うため、これに
エンジンの回転数や車速、エンジンの温度等による制御
も負圧回路に介設し、易く、有用な装置を得せしめるも
のである。
エンジンの回転数や車速、エンジンの温度等による制御
も負圧回路に介設し、易く、有用な装置を得せしめるも
のである。
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図はオイル
ポンプの縦断面図、第2図は負圧作動器の断面を含むオ
イルポンプの側面図、第3図は系統的説明図で断面面と
して示した図、第4図は負圧コントロール装置の第1実
施例を示す図、第5図は同第2実施例の図、第6図は同
第3実施例の図、第7図は同第4実施例の図、第8図は
本考案を説明するグラフで゛ある。 尚図面中 1は2サイクル内燃機関、2は吸気通路、5
はスロットル弁、6はオイル吐出孔、7は負圧取出口、
10はポンプ、17はバルブ、21.22.23は吸入
、吐出開閉の通路、27は往復動部材、37は27のコ
ントロールシャフト、39はコントロールレバー、40
はスロットル弁によるレバー、50は負圧作動器である
。
ポンプの縦断面図、第2図は負圧作動器の断面を含むオ
イルポンプの側面図、第3図は系統的説明図で断面面と
して示した図、第4図は負圧コントロール装置の第1実
施例を示す図、第5図は同第2実施例の図、第6図は同
第3実施例の図、第7図は同第4実施例の図、第8図は
本考案を説明するグラフで゛ある。 尚図面中 1は2サイクル内燃機関、2は吸気通路、5
はスロットル弁、6はオイル吐出孔、7は負圧取出口、
10はポンプ、17はバルブ、21.22.23は吸入
、吐出開閉の通路、27は往復動部材、37は27のコ
ントロールシャフト、39はコントロールレバー、40
はスロットル弁によるレバー、50は負圧作動器である
。
Claims (1)
- エンジンの回転に連動して往復動し、オイルの吸入、吐
出量を行う往復動部材と、オイル源に連なる吸入通路及
び2サイクル内燃機関の吸気通路に連なる吐出通路を上
記往復動部材の吸入、吐出量に関連して交互に連通ずる
弁と、上記往復動部材の移動量を制御するコントロール
シャフトと、該コントロールシャフトに遊嵌され、且つ
スロットル弁に連動連結された第1のコントロールレバ
ーと、上記コントロールシャフトに一体的に連結した第
2のコントロールレバーと、これら第1及び第2のコン
トロールレバー間に張架され、スロットル弁の開動に応
じて回動する第1のコントロールレバーの回転力を第2
のコントロールレバーを介して上記コントロールシャフ
トに伝達し、コントロールシャフトをオイル吐出量増大
方向に回動せしめるためのスプリングと、第1のコント
ロールレバーをオイル吐出量減少方向に弾発付勢するリ
ターンスプリングと、吸気通路に連なる負圧室を有し、
該負圧室に負圧が作用した時に負圧作動部材に連動連結
した上記第2のコントロールレバーを両コントロールレ
バー間に張架した上記スプリングに打ち勝ってその弾発
力と負圧力とがバランスするところまで回動させ、上記
コントロールシャフトをオイル吐出量減少方向に回動せ
しめて吸入負圧による無用なオイル吐出量を抑制する負
圧作動器とから成ることを特徴とする2サイクル内燃機
関のオイルポンプ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10582881U JPS595124Y2 (ja) | 1981-07-15 | 1981-07-15 | 2サイクル内燃機関のオイルポンプ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10582881U JPS595124Y2 (ja) | 1981-07-15 | 1981-07-15 | 2サイクル内燃機関のオイルポンプ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5735403U JPS5735403U (ja) | 1982-02-24 |
JPS595124Y2 true JPS595124Y2 (ja) | 1984-02-16 |
Family
ID=29467188
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10582881U Expired JPS595124Y2 (ja) | 1981-07-15 | 1981-07-15 | 2サイクル内燃機関のオイルポンプ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS595124Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6372358A (ja) * | 1986-09-12 | 1988-04-02 | 川崎重工業株式会社 | 破砕機 |
-
1981
- 1981-07-15 JP JP10582881U patent/JPS595124Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5735403U (ja) | 1982-02-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6418891B2 (en) | Internal combustion engine | |
JP2007239463A (ja) | 2サイクルエンジン | |
JPS5945805B2 (ja) | クランクケ−ス圧縮内燃機関 | |
US20070057386A1 (en) | Carburetor for stratified scavenging two-cycle engine | |
EP1248901B1 (en) | Two-stroke internal combustion engine | |
US6877474B2 (en) | Mixture lubrication of a four-stroke internal combustion engine | |
US20060021591A1 (en) | Internal combustion engine and method of operating the same | |
KR840002466B1 (ko) | 엔진의 흡기장치 | |
JPS595124Y2 (ja) | 2サイクル内燃機関のオイルポンプ装置 | |
US3970065A (en) | Fuel injection pump control system | |
US6830030B2 (en) | Four-cycle engine | |
US3578293A (en) | Automatic choke actuator for small engines | |
US2896602A (en) | Fuel injection system | |
JPS6116219A (ja) | 内燃機関のブロ−バイガス流量制御弁 | |
JPS6218645Y2 (ja) | ||
JPS5939163Y2 (ja) | ガソリンエンジンにおける急減速時の不完全燃焼防止装置 | |
JPH10227219A (ja) | 2サイクルエンジンの排気ポート開閉弁作動装置 | |
JPS6146201Y2 (ja) | ||
JPS6211301Y2 (ja) | ||
JP2841798B2 (ja) | ディーゼルエンジン | |
JPS6339367Y2 (ja) | ||
JPS5827072Y2 (ja) | 内燃機関用空気式燃料噴射量制御装置 | |
JPS588887Y2 (ja) | 内燃機関におけるオイルセパレ−タからのオイル戻し機構 | |
CA1096721A (en) | Staged accelerator pump | |
JPH05306637A (ja) | 内燃機関の吸気装置 |