JPS5950890B2

JPS5950890B2 - 加熱装置

Info

Publication number: JPS5950890B2
Application number: JP8003279A
Authority: JP
Inventors: 成一佐藤; 隆次五十嵐
Original assignee: Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1979-06-25
Filing date: 1979-06-25
Publication date: 1984-12-11
Also published as: GB2054833B; JPS563832A; GB2054833A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、加熱室内に熱風を循環させて被加熱体を加
熱する加熱装置に関する。

一般に、循環熱風を形成して加熱室内の被加熱体を加熱
する加熱装置には、種々のものがあり、その一例が第１
図に示されている。

すなわち、図中ａは加熱装置、たとえば加熱調理器の加
熱室で、この加熱室ａの背壁面ｄの外側には、ファンケ
ーシングｂが取着され内部に循環通路Ｃを形成している
。

そして、この循環通路Ｃには、背壁面ｄに多数穿設され
た小孔ｅ・・・からなる吸込口ｆに臨んでファンｇが配
設され、さらにこのファンｇの外周側に２個の円環状の
ヒーターｈが設されている。

しかして、このように形成された加熱調理器を用いて加
熱室ａ内の図示しない被加熱体、たとえば食品等を加熱
する場合、ファンｇの回転に伴い加熱室ａ内の空気は、
吸込口ｆを経てファンｇの外周面に放出される。

そして、放出された空気は、ヒーターｈにて加熱され、
循環通路Ｃに沿って送風される。

こののち、熱風は循環通路Ｃの端部に設けられた吹出口
ｉ、ｉを経て加熱室ａ内に放出される。

この熱風の加熱室ａ内の循環により、食品等が加熱され
る。

しかしながら、このように構成された加熱調理器では、
ファンｇの吸込部にあたる端面と背壁面ｄの外面ｊとに
周囲が開放してなる隙間Ｓを必要とするため、吸込口ｆ
を経て循環通路Ｃに吸込まれる空気の一部は、その隙間
Ｓからヒーターｈにて効率良く加熱されずに周囲に洩れ
る。

このため、ファンｇによる循環熱風の風量が著しく減衰
してしまい、食品等の加熱にかかる熱効率が極めて悪か
った。

この発明は、上記事情に着目してなされたものでその目
的とするところは、ファンの吸込みによる空気の洩れを
抑制して、循環熱風の風量を減衰することなく熱効率の
向上を図ることができるように加熱装置を提供しようと
するものである。

以下、この発明の一実施例を第２図ないし第４図を参照
して説明する。

図中１は加熱装置、たとえば加熱調理器の本体で、この
本体１内には開口部が前面側に向く状態で加熱室２が配
設されている。

この加熱室２は、はぼ箱状に形成され、その内周全面に
は表面に多孔質触媒層を備えたＳＣホーローが施されて
いる。

そして、加熱室２の背壁外面には、ファンケーシング３
が取着されていて、加熱室背壁外面とファンケーシング
３との対向間に循環通路４を形成している。

この循環通路４の中央に駆動モータ５に駆動されるファ
ン６が配設される。

なお、図中７は駆動モータ５を支持する支持具で、８は
モーターカバーである。

このファン６は、前端部に吸込口６ａを、外周面に吹出
部６ｂを備えており、駆動モーター５の駆動によって、
ファン６の前方の空気を吸込んで、周囲に放出するよう
になっている。

そして、このファン６の吸込部６ａの前方にループ状に
成形されたヒーター９が対向して配置される。

さらに、このヒーター９の前方に吸込口１０が対向して
位置される。

この吸込口１０は、ファン６の外周径とほぼ同じか、そ
れよりわずかに大きい大きさの径を有した径の吸込面積
にあたる加熱室２の背壁面に多数の小孔１１・・・を穿
設して形成され、加熱室２内側に突出している。

そして、さらにこの突出壁部の周方向に沿て上述の小孔
１１が多数穿設されている。

この吸込口１０の突出壁１２により、吸込空気案内体１
３が形成され、ファン６によって吸込口１０を経て吸込
まれる加熱室２内の空気を吸込部６ａに案内するように
なっている。

そして、この吸込空気案内体１３により、形成された凹
部内に上記ヒーター９が配設され、ヒーター９の熱の無
駄な分散を抑制するとともに調理器の奥行方法を小さく
して小形化を図れるようになっている。

これら吸込空気案内体１３、ヒーター９、ファン６、駆
動モータ５により、調理器の循環加熱機構部１４が形成
され、加熱室２内の空気をファン６の吸引力によって、
吸込口１０を経て吸込み、ついでヒーター９にて加熱し
たのち、循環通路４の周囲に放出するようになっている
。

そして、放出された熱風は、加熱室２の幅方向両側に設
けられた吹出口１５．１５を経て加熱室２内へ吹出され
るようになっている。

これら吹出口１５．１５は、第５図に示すように短形状
に形成された面積範囲内に多数の小孔１６・・・を穿設
して形成されていて、それら各吹出口１５，１５の吹出
面１５ａ、１５ａは加熱室２内のほは沖央方向に向って
傾斜している。

この傾斜により、吹出口１５．１５から吹出される熱風
の吹出方向を変えて、加熱室２内の温度むらを解消し、
図示しない被加熱体である食品等を効率良く加熱するよ
うになっている。

すなわち、吹出口１５，１５の傾斜角度は、温度むらが
最良に解消できる角度をもって、傾斜させていることは
いうまでもないことである。

なお、１６ａは上部ヒーターであり、１７は下部ヒータ
ーである。

そして、１８は加熱室２の開口部を開閉する横開き式の
扉体で、１９は操作パネルである。

しかして、このように構成された加熱調理器を用いて被
加熱体である食品を加熱調理する場合には、まず扉体］
８を開けて食品を加熱室２内に収納し、操作パネル１９
の温度設定釦群２０のうちの所望する釦２１を操作した
のち、タイマー２４を設定して調理スタート釦２２およ
び出力切換釦２３を操作する。

すると、食品は上部から上部ヒーター１６ａの熱、底部
から下部ヒーター１７の熱により加熱される。

一方、循環加熱機構部１４では、上記操作パネル１９で
の操作により、駆動モータ５が作動し、ファン６が回転
する。

このファン６０回転に伴い、加熱室２内の空気が吸込口
１０を経て、循環通路４に流入する。

そして、流入した空気はヒーター９にて加熱され、その
熱が分散することなく吸込空気案内体１３で案内された
のち、吸込部６ａを経て吹出部６ｂから循環通路４の周
囲へ放出される。

ついで、熱風は吹出口１５．１５から吹出され、加熱室
２内へ至る。

この加熱室２、循環通路４、加熱室２の繰り返しにより
形成された循環熱風と上記上部ヒーター１６ａ、下部ヒ
ーター１７との熱の相剰作用により、加熱室２内には温
度のむらがなく、均一に食品が加熱調理される。

また他方、加熱調理時に生じた水分、炭化水素、脂肪、
塩分などの加熱室２の内周面への飛沫は、循環熱風で加
熱状態にあるＳＣホーローの表層の多孔質触媒層にて吸
着拡散され灰化蒸発してしまい分解除去される。

さらに、吸込口１０に至った飛沫もヒーター９の熱によ
る多孔質触媒層で同様に分解除去される。

このように、上述した実施例によれば、吸込口１０を熱
風化された空気を吸込空気案内体１３により、無駄な熱
の分散なく吸込部６ａへ案内するようにしたから、吸込
空気の洩れが抑制される。

よって、循環熱風の風量が増大し、熱を効率良く用いて
食品を加熱することができ、経済的である。

しかも、増大した循環熱風を傾斜した吹出口１５．１５
から加熱室２内へ吹出すようにしたから、加熱室２内で
の温度むらが解消され、一層効率良く食品を加熱するこ
とができる。

そのうえ、加熱室２に吸込空気案内体１３および傾斜し
た吹出口１５．１５を一体に形成したから、加熱室２に
曲成部による強度が生まれ、加熱室２の強度の増大を図
れる。

よって、加熱室２を形成する板料の厚みが薄いものでも
強度的に充分であり、コストの軽減も図り得る。

さらに、加熱室２の内周全面には、表面に多孔触媒層を
備えたＳＣホーローが施されているため、食品調理の際
に生じる脂肪等の飛沫が加熱室２の内面あるいは吸込口
１０に付着しても、熱により自動的に分解除去され、加
熱室２の清掃性に優れる。

しかも、吸込口１０にこびりつかないので、常に最良の
状態で、熱風を加熱室２内に供給することができるとと
もにファン６への飛沫の付着が防止さＩｃ、常に安定し
たファン６の回転を得ることか゛でき、一層効率良く食
品を加熱することができる。

また、凸部成形された吸込口１０に設けられた多数の小
孔１１・・・の一部は、この突出壁部に設けられるので
被加熱体が不用意に吸込口１０を塞ぐような結果になっ
た場合にでも、上記の突出壁部設けた小孔１１・・・よ
り吸込空気を吸入することができるので循環通路４を過
熱による危険な状態から未然に防ぐことができる。

なお、上述した実施例では、吸込空気案内体を加熱室側
へ突出して形成したが、この吸込空気案内体をファン側
へ突出して形成するようにしてもよい。

すなわち、第６図に示すように加熱室背壁面３０に形成
された多数の小孔３１・・・からなる吸込口３２の周縁
部をファン３３の端面と吸込口３２との対向距離りより
大きい高さＨで突出させて、ファン３３の吸込部３４を
囲繞する形状に吸込空気案内体３５を形成し、この吸込
空気案内体３５の外周側に円環状のヒーター３６・・・
をファン３３の吹出部３８に対向して設けて構成するよ
うにしてもよい。

この場合、ファン３３によって吸込まれた加熱室３７内
の空気は、対向距離りがら外部に洩れることなく吸込空
気案内体３５にて案内されて吸込部３４、吹出部３８を
経てヒーター３６・・・で全吸込量が効率良く加熱され
るから、上述した実施例と同様な効果を得ることができ
る。

但し、上述した実施例と同一構成部分については、同一
番号を附して、説明を省略している。

なお、上述した実施例では加熱調理器に適用して説明し
たが、これに限定されるものではなく高周波加熱装置付
の加熱調理器であってもよい。

以上説明したようにこの発明によれば、加熱室に設けら
れた吸込口に加熱室の壁面を加熱室内側へ凸部成形して
なる吸込空気案内体を設け、この吸込空気案内体とファ
ンとの間にヒーターを設けるとともに、上記吸込空気案
内体の突出壁部に小孔を形成したから、ファンの吸込み
による空気の無駄な洩れが抑制され、循環熱風の風量を
増大させることができ、熱効率の向上を図ることができ
る。

よって、効率良く被加熱体を加熱することができ、経済
性の点で優れ、その効果は多大である。

しかも、吸込口に吸込空気案内体を設けたことにより、
加熱室に充分なる強度が得られるため、加熱室を形成す
る部材の厚みが薄いものでも強度的に充分対応でき、コ
ストの軽減を図れる。

そのうえ、吸込口を塞ぐような状態になった場合でも吸
込空気案内体の突出壁部に小孔が設けられているので、
吸入空気の吸込を確保することができ、過熱による危険
な状態を未然に回避することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の加熱装置の一部を示す拡大乎断面図、第
２図はこの発明の一実施例を示す正面図、第３図は同実
施例の側断面図、第４図は同じく同実施例の平断面図、
第５図はその吸込空気案内体および吹出口を示す斜視図
、第６図はこの発明の他の実施例を示す部分平断面図で
ある。２・・・・・・加熱室、６・・・・・・ファン、９・・
・・・・ヒーター、１０・・・・・・吸込口、１３・・
・・・・吸込空気案内体、１５・・・・・・吹出口。

Claims

【特許請求の範囲】１ファンによって加熱室内の空気を加熱室に設けられ
た吸込口を経て吸込み、ついでヒーターにて加熱したの
ち、加熱室内に吹出して循環熱風を形成し、この熱風に
より加熱室内の被加熱体を加熱するものにおいて、上記
吸込口にファンによって吸込まれる加熱室内の空気をフ
ァンの吸込部に案内する上記加熱室の壁面を加熱室内側
へ凸部成形してなる吸込空気案内体を設け、この吸込空
気案内体とファンとの間にヒーターを設けるとともに、
上記吸込空気案内体の突出壁部に小孔を形成したことを
特徴とする加熱装置。２ヒーターによって加熱された熱風を加熱室内に吹出
す吹出口を加熱室の壁面に設け、この吹出口の吹出面を
加熱室の壁面に対して傾斜させて設けたことを特徴とす
る特許請求の範囲第１項記載の加熱装置。