JPS5950660B2 - エステル化の方法 - Google Patents

エステル化の方法

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JPS5950660B2
JPS5950660B2 JP9487275A JP9487275A JPS5950660B2 JP S5950660 B2 JPS5950660 B2 JP S5950660B2 JP 9487275 A JP9487275 A JP 9487275A JP 9487275 A JP9487275 A JP 9487275A JP S5950660 B2 JPS5950660 B2 JP S5950660B2
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JP
Japan
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esterification
reaction
slurry
terephthalic acid
ethylene glycol
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JP9487275A
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公善 石井
征夫 川島
拡 寺田
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポリエステルの製造方法特に直接エステル化に
よつてポリエステルを製造する方法に関するものである
ポリエステル特にポリエチレンテレフタレートは繊維、
樹脂、フィルム或は資材用素材として広い用途をもち工
業的に極めて価値の高いものである。
このポリエステルは工業的には多くの場合テレフタル酸
ジメチルとエチレングリコールとのエステル交換によつ
て生産されている。
又テレフタル酸とエチレングリコールとの直接エステル
化による方法も広く採用され、ポリマー製造のコストダ
ウンに大きく寄与しているといわれている。しかしなが
ら、この直接エステル化法によるポリエステルの製造法
は原料テレフタル酸が不融難溶で、かつ酸性度が大きい
ため技術的には多くの問題点がある。即ちテレフタル酸
は不融でかつ難溶であり、例えばエチレングリコールに
200℃で約5%程度、ビス−β−オキシエチルテレフ
タレートに約2.5%程度しか溶解しないため反応系は
一般に固体−液体の不均一系となる。このため反応系の
流動、伝熱が困難となり、操作性が低下すると共に生産
性も低下する。更にテレフタル酸の酸性度が大きいため
副反応としてのジエチレングリコール(D、E、G、)
の生成量が多くなり品質の低下をきたすのである。これ
らの問題点を克服し高品質のポリエステルポリマーを生
産性高く製造するため、反応型式、反応操作、装置或は
触媒に関する多くの提案がなされている。
例えばエステル化物の存在下でテレフタル酸とエチレン
グリコールを反応させるいわゆる3成分系に於いてエス
テル化を行う反応型式が数多く提案されている。特公昭
41−12099号ではテレフタル酸とエチレングリコ
ールのエステル化反応をビス−β−オキシエチルテレフ
タレートの存在下で行うことを提案しているが、これを
回分式で実施するには、まず前回の反応で得られた反応
物の一部を残留せしめ、これにテレフタル酸とエチレン
グリコールを仕込みエステル化を行うことが記されてい
る。更に特開昭50−53342号、特開昭48−92
495号ではテレフタル酸とエチレン’グリコールのス
ラリーをエステル化物(ビス−β−オキシエチルテレフ
タレートもしくはその低重合体)の存在下に連続的に供
給しながらエステル化を行ういわゆるセミバッチ方法が
開示されている。しかしながら本発明者等が詳細に検討
したと・ころ、このセミバッチによる回分式エステル化
方法は反応系のエステル化反応率の低い領域でエステル
化を行うと未反応のテレフタル酸及びエステル化物の一
部が昇華し、精留塔を閉塞させエステル化を速かに行う
ことが出来ないことが判つた。即ちセミバツチによる回
分式エステル化は反応系のエステル化反応率をある一定
の値以上に保持して行うことが操作上極めて重要である
ことを本発明者等は認めた。即ち本発明の要旨とすると
ころは、テレフタル酸を主たる成分とする二塩基酸とエ
チレングリコールを主たる成分とするグリコールとの混
合物を連続的に反応系へ供給してエステル化を行うに際
し、反応系のエステル化反応率を93〜98%の範囲に
保持しながらエステル化を行うことを特徴とする回分式
エステル化の方法である。
テレフタル酸とエチレングリコールとのエステル化反応
をエステル化物の存在下に行う際に反応系のエステル化
反応率を93〜98%の範囲に保つことによつてエステ
ル化を行うと、生成したいわゆるエステル化物の重合度
は高くなつてエステル化物の蒸気圧が低下し、かつ未反
応のテレフタル酸が少いことにより昇華してくる量が極
端に少くなり精留塔の閉塞がなく安定して操作性よくエ
ステル化を行うことができる。
更にエステル化反応率が高いので反応系中のフリーエチ
レングリコールの量が少くなりDEGの副一生反応を抑
制することができる。またフリーエチレングリコールが
減少するので反応系の有する蒸気圧が低くなる。従つて
反応系の圧力を低下することが可能となり装置上及び操
作上極めて有利となる。また反応系の圧力の低下は反応
系内の水分の減少をもたらし、加水分解反応を抑えてエ
ステル化反応を促進することになる。従つてDEGの副
生反応を抑えて高い生産性を維持しながら高品位のエス
テル化物を製造することができるのである。本発明に於
いてエステル化反応率を維持するには好ましくはスラリ
ー供給速度を調節することによつて行われる。
次に本発明の操作を第1図の工程図に基いて説明する。
原料のテレフタル酸とエチレングリコールとをスラリー
調製機1に仕込み均一なスラリーと成した後一旦スラリ
ー貯槽2に貯蔵する。このスラリーをスラリー供給機3
で予めエステル化物(ビス一β−オキシエチルテレフタ
レートもしくはその低重合体)の存在するエステル化反
応器4へ連続的に供給する。この際反応系のエステル化
反応率が93〜98%の範囲になる様にスラリー供給速
度を調節する。次いでエステル化物を重合釜5へ移して
重合を行い生成ポリマーを取出す。又、本発明の説明に
当つては、ポリエチレンテレフタレートを中心に述べて
きたのであるが、第3成分例えばイソフタル酸、ナフタ
リンジカルボン酸、アジピン酸、コハク酸、セバシン酸
、シクロヘキサンジカルボン酸等の酸およびトリエチレ
ングリコール、テトラメチレングリコール、ヘプタメチ
レングリコール、シクロヘキサンジメタノール等のグリ
コールが使用できることは言うまでもない。以下本発明
を実施例によつて更に詳しく説明するが実施例中テレフ
タル酸のエステル化反応率は反応物の酸価とケン化価と
から次式によつて求めたものである。
エステル化反応率−61?岬賢l卜1]00(%)酸価
:反応物を窒素下ベンジルアルコールに溶解し窒素下ア
ルカリで滴定して得た値ケン化価:反応物をアルカリで
加水分解し酸で逆滴定して得た値またDEG含量は反応
物をヒドラジンで分解してジエチレングリコール成分を
すべてジエチレングリコールとしガスクロマトグラフイ
一により測定したものである。
実施例 1 テレフタル酸8.07kgとエチレングリコール3.6
1kgとをスラリー調製機に仕込み、よく攪拌して均一
なスラリーとなした後スラリー貯槽へ送り一旦貯蔵した
窒素置換された内容積3旧の反応器にあらかじめエステ
ル化反応率96%、DEG量0.62%の低分子量ポリ
エステル10kgを仕込み260℃に加熱した。
スラリー貯槽に貯蔵されているテレフタル酸とエチレン
グリコールとのスラリーをスラリー供給ポンプで反応器
へ連続的に供給した。
スラリー供給速度は第2図の1の様に変化させて、反応
系のエステル化反応率を95〜99.0%の範囲に保持
した。
温度260℃、常圧下で反応を行い、生成した水は精留
塔を介してエチレングリコールと分離されコンデンサー
で冷却されて水の貯槽へ除去された。
反応中のエステル化反応率とDEG量の変化は表1に示
す通りであつた。
また精留塔に付着したオリゴマ一は皆無であつた。
なお、表1の結果から明らかなように、エステ.ル化反
応率が98%を超えると副生物のDEG量が多量に生成
することになり好ましくない。
比較例 1 実施例1と同様にエステル化を行つた。
ただしスラリーは5.8kg/Hrの一定速度で120
分間反応器へ連続的に供給した。スラリー供給後は反応
率が高くなるまで反応を継続した。
反応中のエステル化反応率およびDEG量の変化は表2
に示す通りであり、操作の途中から反応系の圧力が若干
(0.2kg/Cm=G)上昇した。
反応.後精留塔を分解し精留塔に付着したオリゴマ一の
量を求めると約150gであた。スラリー供給時の反応
率が低いとオリゴマ一が昇華しやすく精留塔が閉塞する
傾向にあることがわかる。
ミ施例 2 実施例1でエステル化したエステル化物を8kg見存さ
せて、実施例1と同様にエステル化を行つ二。
スラリー供給速度は第2図の2の通りに行つこ。精留塔
への付着オリゴマ一は皆無であつた。なお、表3の結果
から明らかなように、エステレ化反応率が98%を超え
ると副生物のDEG量がシ量に生成することになり好ま
しくない。比較例 2 反応器にあらかじめエステル化反応率96%、DEG量
0.62%の低分子量ポリエステルを8kg仕込み26
0℃に加熱した。
またスラリー供給量は5.8kg/Hrの一定速度で反
応器に供給した。その他は実施例2と同様に行つた。精
留塔へのオリゴマ一付着量は250gであつた。
また精留塔が閉塞されたため反応後期の反応系の圧力は
0.5kg/COl2Gまで加圧となつた。実施例3〜
5および比較例3〜5実施例1と同様にして反応条件を
変えて回分式エステル化反応を行つた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法における工程の一例を示す工程図
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 テレフタル酸を主たる成分とする二塩基酸とエチレ
    ングリコールを主たる成分とするグリコールとの混合物
    を連続的に反応系に供給して、エステル化を行うに際し
    て、反応系のエステル化反応率を93〜98%の範囲に
    保持しながらエステル化を行うことを特徴とする回分式
    エステル化の方法。
JP9487275A 1975-08-04 1975-08-04 エステル化の方法 Expired JPS5950660B2 (ja)

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JPS5219635A JPS5219635A (en) 1977-02-15
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0642056U (ja) * 1992-11-17 1994-06-03 三和研磨工業株式会社 ハンドポリッシャー

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5499978U (ja) * 1977-12-27 1979-07-14
JPS5724333U (ja) * 1980-07-17 1982-02-08

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