JPS5950318B2 - 新規抗生物質sy−2物質 - Google Patents
新規抗生物質sy−2物質Info
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- JPS5950318B2 JPS5950318B2 JP52005762A JP576277A JPS5950318B2 JP S5950318 B2 JPS5950318 B2 JP S5950318B2 JP 52005762 A JP52005762 A JP 52005762A JP 576277 A JP576277 A JP 576277A JP S5950318 B2 JPS5950318 B2 JP S5950318B2
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は新規抗生物質SY−2物質、その製法及びSY
−2物質を有効成分とするコクシジウム症予防治療剤に
関する。
−2物質を有効成分とするコクシジウム症予防治療剤に
関する。
先に本発明者らは、放線菌はストレプトミセス属に分類
されるストレプトミセス・アルプス・ワックスマン・ア
ンド・ペンリッチ第80614号菌(微工研菌寄第41
9号)が、その培養中に抗菌活性を示す物質を産生まる
ことを見出し、その培養物からサリノマイシン(特開昭
47−25392号明細書参照)及びSY−2物質(特
開昭51−86191号明細書参照)を単離した。
されるストレプトミセス・アルプス・ワックスマン・ア
ンド・ペンリッチ第80614号菌(微工研菌寄第41
9号)が、その培養中に抗菌活性を示す物質を産生まる
ことを見出し、その培養物からサリノマイシン(特開昭
47−25392号明細書参照)及びSY−2物質(特
開昭51−86191号明細書参照)を単離した。
本発明者らは更に研究を進めた結果、同じ培養物中にザ
リノマイシン及びSY−1物質とは異なる新規な活性物
質が存在することを発見し、これを単離してSY−2物
質と命名するとともに、本物質が抗微生物活性をするば
かりでなくコクシジウム症の予防及び治療に顕著な効果
を有することを見出した。
リノマイシン及びSY−1物質とは異なる新規な活性物
質が存在することを発見し、これを単離してSY−2物
質と命名するとともに、本物質が抗微生物活性をするば
かりでなくコクシジウム症の予防及び治療に顕著な効果
を有することを見出した。
本発明はこの知見に基づくもので、新規抗生物物質SY
−2物質、並びにSY−2物質を生産する能力を有する
ストレプトミセス属菌を溶養し、その培養物からSY−
2物質を採取することを特徴とする、SY−2の製法で
ある。
−2物質、並びにSY−2物質を生産する能力を有する
ストレプトミセス属菌を溶養し、その培養物からSY−
2物質を採取することを特徴とする、SY−2の製法で
ある。
更に本発明は、抗生物質SY−2物質を有効成分とする
コクシジウム症予防治療剤である。SY−2物質の物性
は後記に示すとおりである。SY−2物質の生産に使用
されるストレプトミセス・アルプス第80614号菌(
微工研菌寄第419号)の菌学的性質は、特願昭50−
9698号(特開昭51−86191号)明細書に詳記
されている。
コクシジウム症予防治療剤である。SY−2物質の物性
は後記に示すとおりである。SY−2物質の生産に使用
されるストレプトミセス・アルプス第80614号菌(
微工研菌寄第419号)の菌学的性質は、特願昭50−
9698号(特開昭51−86191号)明細書に詳記
されている。
本発明によりSY−2物質を得るには、普通に知られて
いる放線菌の培養方法を用いることがでぎるが、工業的
には通気撹拌培養が有利である。
いる放線菌の培養方法を用いることがでぎるが、工業的
には通気撹拌培養が有利である。
培養温度は25〜35℃が適当である。培地としては放
線菌培養に一般に用いられるもの、すなわち炭素源、窒
素源、無機塩類、有機微量成分、消泡剤などを適宜組合
せたものを使用することができる。培養時間は通常72
〜168時間である。培養混合物からSY−2物質の採
取は、SY−2物質の理化学的性質を利用して行なわれ
る。すなわち本物質が弱酸性脂溶性物質であることを利
用して、各種有機溶媒による抽出法、転溶法、各種吸着
剤によるクロマトグラフイ一などを適宜組合せて用いる
ことにより目的物質を純粋な結晶として得ることができ
る。SY− 2物質は菌体及び沢液の双方に含まれるの
で、たとえば培養物にメタノール、エタノール、アセト
ン等の水と混和し易い溶媒を加えて抽出し、−P過し、
P液中の溶媒を留去したのち、水層を苛性ソーダでPH
7〜9に調節し、酢酸エチル、酢酸ブチル、塩化メチレ
ン、クロロホルム等の水と混和しない溶媒に転溶する。
線菌培養に一般に用いられるもの、すなわち炭素源、窒
素源、無機塩類、有機微量成分、消泡剤などを適宜組合
せたものを使用することができる。培養時間は通常72
〜168時間である。培養混合物からSY−2物質の採
取は、SY−2物質の理化学的性質を利用して行なわれ
る。すなわち本物質が弱酸性脂溶性物質であることを利
用して、各種有機溶媒による抽出法、転溶法、各種吸着
剤によるクロマトグラフイ一などを適宜組合せて用いる
ことにより目的物質を純粋な結晶として得ることができ
る。SY− 2物質は菌体及び沢液の双方に含まれるの
で、たとえば培養物にメタノール、エタノール、アセト
ン等の水と混和し易い溶媒を加えて抽出し、−P過し、
P液中の溶媒を留去したのち、水層を苛性ソーダでPH
7〜9に調節し、酢酸エチル、酢酸ブチル、塩化メチレ
ン、クロロホルム等の水と混和しない溶媒に転溶する。
転溶溶媒を濃縮して残留物をメタノールー水、エタノー
ルー水、アセ .トンー水等の溶媒系を用いて結晶化す
る。あるいは培養物に沢過助剤を加えて沢過し、菌体を
メタノール、エタノール、アセトン等で抽出し、溶媒留
法後苛性ソーダーでPHを7〜9に調整し、酢酸エチル
、酢酸ブチル、クロロホルム等で抽出す,る。一方P液
は同一溶媒で抽出する。両抽出液を合わせて濃縮し、濃
縮物を前記の方法で結晶化する。夾雑する成分が多い場
合は、スチレン系の吸着樹脂、シリカゲル、アルミナ等
の担体でクロマト.グラフイ一t行ない夾雑物を除去す
る,たとえばアルミナクロマト ラフイ一の場合は、展
開溶媒として酢酸エチルメタノール混合液を用い、溶媒
中のメタゾールの濃度を5%から20q6に変える段階
溶出法により、SY−2物質とサリノマイシン、SY−
1物質及びその他の夾雑物とを分離する。
ルー水、アセ .トンー水等の溶媒系を用いて結晶化す
る。あるいは培養物に沢過助剤を加えて沢過し、菌体を
メタノール、エタノール、アセトン等で抽出し、溶媒留
法後苛性ソーダーでPHを7〜9に調整し、酢酸エチル
、酢酸ブチル、クロロホルム等で抽出す,る。一方P液
は同一溶媒で抽出する。両抽出液を合わせて濃縮し、濃
縮物を前記の方法で結晶化する。夾雑する成分が多い場
合は、スチレン系の吸着樹脂、シリカゲル、アルミナ等
の担体でクロマト.グラフイ一t行ない夾雑物を除去す
る,たとえばアルミナクロマト ラフイ一の場合は、展
開溶媒として酢酸エチルメタノール混合液を用い、溶媒
中のメタゾールの濃度を5%から20q6に変える段階
溶出法により、SY−2物質とサリノマイシン、SY−
1物質及びその他の夾雑物とを分離する。
またシリカゲルクロマトグラフイ一の場合は展開溶媒と
してクロロホルム−メタノール(1005液量比)混合
液を用いて展開するこりにより、SY−2物質を他物質
から分離することができる。得られた生物活性溶出区分
を減圧濃縮し、前記の溶媒から結晶化する。以上の各方
法によりSY一2物質の結晶が好収量で得られる。SY
−2物質(遊離型)の理化学的性質は下記のとおりであ
る。
してクロロホルム−メタノール(1005液量比)混合
液を用いて展開するこりにより、SY−2物質を他物質
から分離することができる。得られた生物活性溶出区分
を減圧濃縮し、前記の溶媒から結晶化する。以上の各方
法によりSY一2物質の結晶が好収量で得られる。SY
−2物質(遊離型)の理化学的性質は下記のとおりであ
る。
(1)色及び性状:無色柱状結晶
(2)融点 :186〜188℃
(3)比旋光度 :〔α〕甘−685゜(濃度1%、メ
タノール)(4)溶解性 :メタノール、エタノール、
アセトン、酢酸エチル、クロロホルム、エータル、四塩
化炭 素、人キサン等に可溶。
タノール)(4)溶解性 :メタノール、エタノール、
アセトン、酢酸エチル、クロロホルム、エータル、四塩
化炭 素、人キサン等に可溶。
水に不溶。
(5)安定性 :PH7〜9で安定、PH5以下でやや
不安定。
不安定。
(6)呈色反 :レミユ一、ニンヒドリン、塩化鉄、フ
エーリング、バニリンの各反応は陰性、101f6硫 酸で黄色を呈し、ヨードとは 反応して赤褐色を呈する。
エーリング、バニリンの各反応は陰性、101f6硫 酸で黄色を呈し、ヨードとは 反応して赤褐色を呈する。
(7)元素分析値:C42H7OOlOとして,(8)
分子量 :734(マススペクトル法)(9)柴外部吸
収スベクトルリメタノール λ 285nmm aX (ε=58) に極大吸収 al 赤外部吸収スペクトル: 臭化カリウム錠による吸収スペ クトルは1図に示す。
分子量 :734(マススペクトル法)(9)柴外部吸
収スベクトルリメタノール λ 285nmm aX (ε=58) に極大吸収 al 赤外部吸収スペクトル: 臭化カリウム錠による吸収スペ クトルは1図に示す。
AD核磁気共鳴スペクトル:
重クロロホルム中で測定したス
ペクトルは第2図に示す。
aコ 薄層クロマトグラフイー:
シリカゲル薄層クロマトグラフ
イ一で各種溶媒系にて展開した
ときのRf値を第1表に示す。
ネマススベクトルリ
モノメチルエステルのマススペク
トルを第3図に示す。
抗菌スペクトルは第2表に示すとおりである。
本抗生物質SY−2物質に類似する物質としては、抗生
物質SY−1物質があげられ、SY−エ・物質のモノメ
チルエステルのマススペクトル及び一般構造式は、SY
−2物質のそれと全く同一である。しかし両者は理化学
的性質において差異がみられ、特にシリカゲル薄層クロ
マトグラフイ一上でのRf値は、第3表に示すごとく明
らかに相違する。従つてSY−2物質はSY−1の新規
な立体異性体と考えられる。以下に抗生物質SY−2物
質の具体的製造法を事例により示す。
物質SY−1物質があげられ、SY−エ・物質のモノメ
チルエステルのマススペクトル及び一般構造式は、SY
−2物質のそれと全く同一である。しかし両者は理化学
的性質において差異がみられ、特にシリカゲル薄層クロ
マトグラフイ一上でのRf値は、第3表に示すごとく明
らかに相違する。従つてSY−2物質はSY−1の新規
な立体異性体と考えられる。以下に抗生物質SY−2物
質の具体的製造法を事例により示す。
実施例
ブドウ糖2%、可溶性澱粉1q6、大豆紛1q6、食塩
0.2%、塩化カリ0.2%及び炭酸カルシウム0.0
2%を含有する培地にストレプトミセス・アルプス・ワ
ックスマン・アンド・ペンリッチ第80614号菌(微
工研菌寄第419号)を接種し、30℃で48時間振盪
溶養した。
0.2%、塩化カリ0.2%及び炭酸カルシウム0.0
2%を含有する培地にストレプトミセス・アルプス・ワ
ックスマン・アンド・ペンリッチ第80614号菌(微
工研菌寄第419号)を接種し、30℃で48時間振盪
溶養した。
この培養液11をブドウ糖4%、可溶性澱粉1%、大豆
紛1.5%、ビール酵母0.4%、食塩0.2係、塩化
カリ0.2%モしてPH7.Oの溶体培地1001(ス
テンレス製2001タンク内)に接種し、30℃で通気
量1001/分の条件下で120時間攪 培養した。培
養終了後、培養液を苛性ソーダーでPH8に調整し、珪
藻土2チを加えてP過する。
紛1.5%、ビール酵母0.4%、食塩0.2係、塩化
カリ0.2%モしてPH7.Oの溶体培地1001(ス
テンレス製2001タンク内)に接種し、30℃で通気
量1001/分の条件下で120時間攪 培養した。培
養終了後、培養液を苛性ソーダーでPH8に調整し、珪
藻土2チを加えてP過する。
菌体部分は9096アセトン水301を加えて1時間撹
拌抽出し、デ過後アセトンを減圧下で留去した。次いで
n−ヘキサン201で抽出したのち、水層を再び酢酸エ
チル301で抽出した。一方P液はn−ヘキサン501
で抽出したのち、水層を酢酸エチル501で抽出した。
両者からの酢酸エチル抽出液を合わせ、減圧濃縮して1
1とした。濃縮液をあらかじめ酢酸エチルで充填した1
1のアルミナカラムに吸着させたのち、酢酸エチルでよ
く洗浄し、酢酸エチルとメタノールの混台溶媒(メタノ
ール濃度5〜20チ)で段階溶出し、溶出液を20ゴず
つフラクシヨンコレクタ一で分収した。
拌抽出し、デ過後アセトンを減圧下で留去した。次いで
n−ヘキサン201で抽出したのち、水層を再び酢酸エ
チル301で抽出した。一方P液はn−ヘキサン501
で抽出したのち、水層を酢酸エチル501で抽出した。
両者からの酢酸エチル抽出液を合わせ、減圧濃縮して1
1とした。濃縮液をあらかじめ酢酸エチルで充填した1
1のアルミナカラムに吸着させたのち、酢酸エチルでよ
く洗浄し、酢酸エチルとメタノールの混台溶媒(メタノ
ール濃度5〜20チ)で段階溶出し、溶出液を20ゴず
つフラクシヨンコレクタ一で分収した。
まずメタノール濃度5チの混合溶媒800ゴで展開する
とSY−1物質区が溶出され、次いでメタノール濃度1
0チの混合溶媒11で展開するとサリノマイシンが溶出
され、さらにメタノール濃度20%の混合溶媒11で展
開するとSY−2物質が溶出された。溶出液を集めて濃
縮すると、抗生物質SY−2物質の粗粉末3gが得られ
た。この粗粉末を再び80%のアセトン水に溶解し、冷
蔵庫(5℃)に1夜放置するとSY−2物質が結晶イヒ
した。これを沢別して乾燥すると1.2gの粗結晶が得
られ、この粗結晶をアセトン水から再結晶すると、SY
−2物質の遊離型の無色柱状結晶1.0gが得られた。
本発明のコクシジウム症予防治療剤は、SY−2物質を
生理的に無害な固体又は液体の希釈剤と混合し又は混合
しないで散剤、粉剤、錠剤、カプセル剤、顆粒剤などと
して用いられる。
とSY−1物質区が溶出され、次いでメタノール濃度1
0チの混合溶媒11で展開するとサリノマイシンが溶出
され、さらにメタノール濃度20%の混合溶媒11で展
開するとSY−2物質が溶出された。溶出液を集めて濃
縮すると、抗生物質SY−2物質の粗粉末3gが得られ
た。この粗粉末を再び80%のアセトン水に溶解し、冷
蔵庫(5℃)に1夜放置するとSY−2物質が結晶イヒ
した。これを沢別して乾燥すると1.2gの粗結晶が得
られ、この粗結晶をアセトン水から再結晶すると、SY
−2物質の遊離型の無色柱状結晶1.0gが得られた。
本発明のコクシジウム症予防治療剤は、SY−2物質を
生理的に無害な固体又は液体の希釈剤と混合し又は混合
しないで散剤、粉剤、錠剤、カプセル剤、顆粒剤などと
して用いられる。
あるいはこれを飼料、飲料水などに混合してもよい。本
剤に用いられる固体担体としては、たとえば小麦粉、大
豆粉、米糠、澱粉、ブドウ糖、酵母、魚粉、タルク、珪
藻土等があげられ、また液体担体としては、たとえば生
理食塩水、蒸溜水、生理的に無害な有機溶媒等が用いら
れる。その他適宜の補助剤たとえば乳化剤、分散剤、懸
濁剤、湿潤剤、ゲル化剤などを添加してもよい。更に殺
菌剤、防腐剤、酵素剤、抗生物質、乳酸菌製剤等を添加
することもできる。本発明のコクシジウム症予防治療剤
は特に固体の状態での使用が好ましく、この場合には有
効成分を市販の飼育飼料あるいは発育促進飼料等の固体
飼料中に攪 、振 又は粉砕等の手段で混入して使用す
るか、あるいは有効成分を前記のような生理的に無害な
担体を含む粉末濃厚物の形で前記飼料に混合してもよい
。
剤に用いられる固体担体としては、たとえば小麦粉、大
豆粉、米糠、澱粉、ブドウ糖、酵母、魚粉、タルク、珪
藻土等があげられ、また液体担体としては、たとえば生
理食塩水、蒸溜水、生理的に無害な有機溶媒等が用いら
れる。その他適宜の補助剤たとえば乳化剤、分散剤、懸
濁剤、湿潤剤、ゲル化剤などを添加してもよい。更に殺
菌剤、防腐剤、酵素剤、抗生物質、乳酸菌製剤等を添加
することもできる。本発明のコクシジウム症予防治療剤
は特に固体の状態での使用が好ましく、この場合には有
効成分を市販の飼育飼料あるいは発育促進飼料等の固体
飼料中に攪 、振 又は粉砕等の手段で混入して使用す
るか、あるいは有効成分を前記のような生理的に無害な
担体を含む粉末濃厚物の形で前記飼料に混合してもよい
。
本発明のコクシジウム症予防治療剤を使用するには、モ
の有効成分であるSY−2物質の含量として約0.00
01重量%以上が適当である。
の有効成分であるSY−2物質の含量として約0.00
01重量%以上が適当である。
一般にその投与量は家 、家畜の種類、日令、投与方法
、症状等により変わるが、たとえばにわとりのコクシジ
ウム症予防の目的には、有効成分であるSY−2物質の
割合が約0.001〜0.01q6(飼料の全重量に対
し)で投与することが好ましい。また治療の目的には約
0.005〜 0.03チで投与することが好ましい。
これらの場合には飼料中にSY−2物質を濃度が約10
〜300ppmになるように混和する。本剤は特にアイ
メリア・テネラによる疾患の予防及び治療において良好
な結果が得られる。実験例1 (1)供試薬剤: SY−2物質、 比較物質としての硝酸ジメチ アリウム、クロピドール及びビキノレートを濃度100
ppmで用いた。
、症状等により変わるが、たとえばにわとりのコクシジ
ウム症予防の目的には、有効成分であるSY−2物質の
割合が約0.001〜0.01q6(飼料の全重量に対
し)で投与することが好ましい。また治療の目的には約
0.005〜 0.03チで投与することが好ましい。
これらの場合には飼料中にSY−2物質を濃度が約10
〜300ppmになるように混和する。本剤は特にアイ
メリア・テネラによる疾患の予防及び治療において良好
な結果が得られる。実験例1 (1)供試薬剤: SY−2物質、 比較物質としての硝酸ジメチ アリウム、クロピドール及びビキノレートを濃度100
ppmで用いた。
比較物質の化学構造は下記のとおりである。(2)スポ
ロゾイトリ アイメリア・テネラの感受性面S)、キノリン系抗コク
シジウム剤の耐性株(8)及びアイメリア・ブルネッテ
イの3株を用い、スポロゾイトはこれらの発育オーシス
トをドラン及びフアルの方法で脱のうさせた。
ロゾイトリ アイメリア・テネラの感受性面S)、キノリン系抗コク
シジウム剤の耐性株(8)及びアイメリア・ブルネッテ
イの3株を用い、スポロゾイトはこれらの発育オーシス
トをドラン及びフアルの方法で脱のうさせた。
(3)培養細胞ど培養液
スポロゾイトの培養は鶏胎児細胞、ヒナ腎細胞又はイー
グル培養液で行ない、6X32朋のカバースリップを入
れた試験管内で培養した。
グル培養液で行ない、6X32朋のカバースリップを入
れた試験管内で培養した。
(4)試験方法:各薬剤を所定の濃度に溶解した細菌培
養液9dに、スポロゾイトを3X10個含む液17!1
1を接種し、40℃で1時間静置してスポロゾイトを細
胞内に侵入させたのち、メタノールで固定し、ギムザ染
色をした。
養液9dに、スポロゾイトを3X10個含む液17!1
1を接種し、40℃で1時間静置してスポロゾイトを細
胞内に侵入させたのち、メタノールで固定し、ギムザ染
色をした。
各種薬剤の抗コクシジウム作用は、スポロゾイトの細胞
内侵入数を薬剤非添加対照と比較して判定した。すなわ
ちスポロゾイトの細胞内侵入は染色後、顕微鏡500倍
率でカバースリップの長径を4ケタ鏡検して数をかぞえ
、対照の侵入数を100%としてその侵入率で比較した
。その結果を第4表に示す。
内侵入数を薬剤非添加対照と比較して判定した。すなわ
ちスポロゾイトの細胞内侵入は染色後、顕微鏡500倍
率でカバースリップの長径を4ケタ鏡検して数をかぞえ
、対照の侵入数を100%としてその侵入率で比較した
。その結果を第4表に示す。
この結果から、SY−2物質はスポロゾイトの細胞内侵
入を著明に阻止し、従来使用されている他の薬剤より優
れた結果を示すことが認められた。
入を著明に阻止し、従来使用されている他の薬剤より優
れた結果を示すことが認められた。
実験例2
(1)供試ヒナ:白色レグホン系雄。
(2)接種オーシストと接種量:
アイメリア・テネラの胞子形成オーシストを1羽当たり
68×10個ずつ経口接種した。
68×10個ずつ経口接種した。
(3)供試薬剤’
抗生物質SY−2物質。
(4)供試薬剤の飼料への混合:
第5表に示す飼育飼料に、供試薬剤を100ppmの濃
度になるように混合した。
度になるように混合した。
(5)試験方法:
供試ヒナとしては14日令の健康なヒナを用い、体重平
均が等しくなるように3群に分け、第1群はオーシスト
接種1日前から所定の供試薬剤を含有する飼料で飼育し
、第2群は感染後供試薬剤を含まない飼料で飼育する感
染対照区とし、第3群は非感染対照区とした。
均が等しくなるように3群に分け、第1群はオーシスト
接種1日前から所定の供試薬剤を含有する飼料で飼育し
、第2群は感染後供試薬剤を含まない飼料で飼育する感
染対照区とし、第3群は非感染対照区とした。
オーシストは第1群及び第2群のヒナに1羽当たり68
×104個のアイメリア・テネラの胞子形成オーシスト
を経口接種した。(6)効果判定基準:抗生物質SY−
2投与群(第1群)はオーシスト接種1日前から投薬を
開始し、試験終了まで連用した。
×104個のアイメリア・テネラの胞子形成オーシスト
を経口接種した。(6)効果判定基準:抗生物質SY−
2投与群(第1群)はオーシスト接種1日前から投薬を
開始し、試験終了まで連用した。
ヒナは試験開始時と試験終了時(層殺前)の2回体重を
測定し、試験期間中は朝、夕2回糞の状態の観察と生死
の観察を行なつた。オーシスト接種日より7日目から9
日目まで糞を集め、プランクトン計数盤を用いて糞中の
オーシスト数を求め、オーシスト接種後9日目にへい死
及び生存全例を剖検し、腸管病変の肉眼的観察並びに−
[ヮw腸、空腸、小腸下部及び盲腸部のオーシスト寄生数
を求め、薬剤の効果を判定した。その結果を第6表及び
第7表に示す。増体量とは試験開始日より試験終了日ま
での体重の増加量の和を生存羽数で除したものである、
盲腸病変:鶏のコクシジウム検査法に従う。
測定し、試験期間中は朝、夕2回糞の状態の観察と生死
の観察を行なつた。オーシスト接種日より7日目から9
日目まで糞を集め、プランクトン計数盤を用いて糞中の
オーシスト数を求め、オーシスト接種後9日目にへい死
及び生存全例を剖検し、腸管病変の肉眼的観察並びに−
[ヮw腸、空腸、小腸下部及び盲腸部のオーシスト寄生数
を求め、薬剤の効果を判定した。その結果を第6表及び
第7表に示す。増体量とは試験開始日より試験終了日ま
での体重の増加量の和を生存羽数で除したものである、
盲腸病変:鶏のコクシジウム検査法に従う。
盲腸病変の一〜・曲は下記の意味を有する。
一盲腸は全く正常。
+盲腸の形は正常。
内容物はやや流動性を帯び色も黄色がかる。
盲腸粘膜は部分的に軽度の腫張があり白ぽくなる。
廿盲腸の形はほぼ正常。
粘膜の腫張は全面にみられる。
内容に出血はなく、粘液は黄色みをおび退色している。
粘膜内には少数の白色点状壊死巣や出血斑が見られ
る。
+盲腸の萎縮、変形は明瞭で直腸よりもやや長い程度と
なる。
なる。
正常な内容物は全くなく、凝血または灰白色チーズ状の
変性 物が充満していることが多い。
変性 物が充満していることが多い。
盲腸壁の肥厚は顕著でもろくなり、点状出血斑が
まだ残つていることもある。
病変は盲腸基部にまで達するが直腸にまでは達しな
い
冊盲腸の萎縮、変形は顕著。
一般にソーセージ状を呈し、その長さは直腸と同じか
または短かくなつている。
病変は直腸の1/3〜1/4位の所にまで達する。
その他は+と同様である。
第6表及び第7表から知られるように、SY2物質を投
与した群は糞の状態、相対増体率、へい死率、0.P.
G、及び剖検所見において優れた治療効果が認められた
。
与した群は糞の状態、相対増体率、へい死率、0.P.
G、及び剖検所見において優れた治療効果が認められた
。
実験例3
従来の抗コクシジウム剤、たとえばヒキノレ一ト、アン
プロリウム、メチルベンゾクエード、クロピドール、ス
ルフアジメトキジンなどでは、使期間が長ければ耐性菌
の出現がみられる。
プロリウム、メチルベンゾクエード、クロピドール、ス
ルフアジメトキジンなどでは、使期間が長ければ耐性菌
の出現がみられる。
そこで従来の抗コクシジウム剤に耐性を有する野外株を
用いて、本発明の抗コクシジウム剤の効果を試験した。
(1)供試ヒナ:白色レグホン系雄。
用いて、本発明の抗コクシジウム剤の効果を試験した。
(1)供試ヒナ:白色レグホン系雄。
(2)接種オーシストと接種量:
メチルベンゾクエート40ppmに耐性を有するアイメ
リア・テネラの胞子形成オーシストを1羽当たり6.8
×104個経口接種した。
リア・テネラの胞子形成オーシストを1羽当たり6.8
×104個経口接種した。
(3)供試薬剤:抗生物質SY−2物質及びアンプロー
ルプラス(大日本製薬社製、抗サイアミン剤)(4)供
試薬剤の飼料への混合: 第4表に示す飼料に第8表に示す供試薬剤をそれぞれ1
0又は100ppmになるように混合した。
ルプラス(大日本製薬社製、抗サイアミン剤)(4)供
試薬剤の飼料への混合: 第4表に示す飼料に第8表に示す供試薬剤をそれぞれ1
0又は100ppmになるように混合した。
(5)試験方法
健康ヒナは14日令時に体重が等しくなるように5群に
分け、第1群はオーシスト接種5日前から抗生物質SY
−2物質10ppmを含む飼料で飼育し、第2群には接
種日から抗生物質SY−2物質を100ppmを含む飼
料で飼育し、第3群には市販の抗コクシジウム剤である
アンプロールプラス100ppmを含む飼料をオーシス
ト接種5日前から投与し、第4群はオーシスト感染対照
区とし、第5群は非感染対照区とした。
分け、第1群はオーシスト接種5日前から抗生物質SY
−2物質10ppmを含む飼料で飼育し、第2群には接
種日から抗生物質SY−2物質を100ppmを含む飼
料で飼育し、第3群には市販の抗コクシジウム剤である
アンプロールプラス100ppmを含む飼料をオーシス
ト接種5日前から投与し、第4群はオーシスト感染対照
区とし、第5群は非感染対照区とした。
ォーシストの接種は21日令時に行い、接種後7日目に
全例を剖検した。(6)効果判定基準: 効果の判定、表の記載は実験例2の場合と同じである。
全例を剖検した。(6)効果判定基準: 効果の判定、表の記載は実験例2の場合と同じである。
試験結果は第8表及び第9表に示す。第8〜9表の結果
から抗生物質SY−2投与群(第1群、第2群)は糞の
状態、0.P.G.相対増体率、へい死率及び剖検所見
からコクシジウム症に対する予防及び治療において、市
販の抗コクシジウム剤であるアンプロールプラスより優
れていることが認められた。
から抗生物質SY−2投与群(第1群、第2群)は糞の
状態、0.P.G.相対増体率、へい死率及び剖検所見
からコクシジウム症に対する予防及び治療において、市
販の抗コクシジウム剤であるアンプロールプラスより優
れていることが認められた。
第1図はSY−2物質の赤外部吸収スペクトル図、第2
図はSY−2物質の核磁気共鳴スペクトル図、第3図は
SY−2物質モノメチルエステルのマススペクトル図で
ある。
図はSY−2物質の核磁気共鳴スペクトル図、第3図は
SY−2物質モノメチルエステルのマススペクトル図で
ある。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 次式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 薄層クロマトグラフィーで展関したときのR_f値が、
酢酸エチル溶媒で0.15、酢酸エチル:アセトン(4
:1)溶媒で0.35及び酢酸エチル:ベンゼン(7:
3)溶媒で0.05である、新規坑生物質SY−2物質
。 2 抗生物質SY−2物質を生産する能力を有するスト
レプトミセス属菌を培養し、その培養物かからSY−2
物質を採取することを特徴とする、次式▲数式、化学式
、表等があります▼ で表わされ、融点186〜188℃、シリカゲル薄層ク
ロマトグラフイーで展開したときのR_f値が、酢酸エ
チル溶媒で0.15、酢酸エチルリアセトン(4:1)
溶媒で0.35及び酢酸エチル:ベンゼン(7:3)溶
媒で0.05である、抗生物質SY−2物質の製法。 3 次式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされ、融点186〜188℃、シリカゲル薄層ク
ロマトグラフィーで展開したときのR_f値が、酢酸エ
チル溶媒で0.15、酢酸エチル:アセトン(4:1)
溶媒で0.35及び酢酸エチル:ベンゼン(7:3)溶
媒で0.05である抗生物質SY−2物質を有効成分と
するコンクシジウム症予防治療剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52005762A JPS5950318B2 (ja) | 1977-01-24 | 1977-01-24 | 新規抗生物質sy−2物質 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52005762A JPS5950318B2 (ja) | 1977-01-24 | 1977-01-24 | 新規抗生物質sy−2物質 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5392795A JPS5392795A (en) | 1978-08-15 |
JPS5950318B2 true JPS5950318B2 (ja) | 1984-12-07 |
Family
ID=11620128
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52005762A Expired JPS5950318B2 (ja) | 1977-01-24 | 1977-01-24 | 新規抗生物質sy−2物質 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5950318B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6227019U (ja) * | 1985-08-01 | 1987-02-19 |
-
1977
- 1977-01-24 JP JP52005762A patent/JPS5950318B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6227019U (ja) * | 1985-08-01 | 1987-02-19 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5392795A (en) | 1978-08-15 |
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