JPS5949938A - ポリスチレン系フイルムの製造方法 - Google Patents

ポリスチレン系フイルムの製造方法

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JPS5949938A
JPS5949938A JP57159656A JP15965682A JPS5949938A JP S5949938 A JPS5949938 A JP S5949938A JP 57159656 A JP57159656 A JP 57159656A JP 15965682 A JP15965682 A JP 15965682A JP S5949938 A JPS5949938 A JP S5949938A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、インフレーション法による、ポリスチレン系
フィルムの製造方法に関するものである。
従来、ポリスチレンを二軸延伸したフィルムは、透明性
、光沢に優れ、水分及びガス透過性が太きい等の特徴を
生かし、野菜、果物、生肉等の包装に用いられている。
しかし、フィルムが高硬度のため、手触りが悪い、引裂
、屈曲及び加工性に劣る欠点がある。このフィルムを改
良するものとして、ポリスチレンとスチレン−ブタジェ
ンブロック共重合体との樹脂組成物のフィルム(特開昭
49−108177号)及びポリスチレンとスチレン−
ブタジェンブロック共重合体との樹脂組成物に、少量の
耐衝撃性ポリスチレンを添加した樹脂組成物のフィルム
(特許57−1’1434号)が提案されている。
また、ポリスチレン含有量が10〜90重■1t %と
、スチレン−ブタジェンブロック共重合体含有量が90
〜10ffi量係とからなる樹脂組成物100重量部に
対して、耐衝撃性ポリスチレンを0〜7.0重量部添加
した樹脂組成物を原料とするフィルムの製造法としては
、Tダイ法、インフレ−ショy法等が施行されているが
、特にインフレーション法は、安い設備投資で延伸フィ
ルムの製造が可能であることから、工業的に利用される
事が多い。
しかしながら、前記インフレーション法により、前記樹
脂組成物をフィルム成膜する除圧は、比較態様第2図に
示したように、リングダイスの径と、成形フィルムの径
の比(以下ブロー比と略称する)を1.0〜5.0、ダ
イスからの吐出速度と引取ロールの速度比(以下ドラフ
ト比と略称する)を1〜20、総変形比(ブロー比×ド
ラフト比)な1〜1000条件下にて成膜する方法が一
般的である。
しかし、この方法をそのまま採用した際には、第2図の
ように、樹脂の膨張による押出方向(以下縦方向という
)と押出方向と直交をなす方向(以下横方向という)の
変化が、ダイスから押出された直後の溶融状態に近い状
態で施行されるため、成形されたフィルムは、殆んど分
子配向がなされない状態で引取られる。この為、この方
法で成膜したフィルムは、衝撃強度及び伸度が小さく、
又、縦方向と横方向の強度バランスが悪く、ラミネート
材等の低強度で使用可能な用途には使用できるが、従来
の二軸延伸ポリスチレンフィルムが使用されている、野
菜や果物包装等の、薄肉厚、高強度、高伸度を要求され
る用途には使用できない。
即ち、従来のインフレーション方法で成膜した前記樹脂
組成物のフィルムは、低強度のため、その用途は著しく
制限されている。
又、従来の二軸延伸ポリスチレンフィルムは、テンター
法、あるいはチューブラ−法により二軸に延伸されてい
るが、いずれも一旦フイルム状に成形したものを再び加
熱し、二軸延伸を行う二次元操作法であるため、工程が
極めて煩雑であり、従ってその製品は極めて高価なもの
となっている。
この方法を、樹脂組成物に用いても同様である。
本発明はかかる点に改良を加えたものであり、インフレ
ーション法で、しかも単一操作法で分子配向を促進させ
、従来の二軸延伸ポリスチレンフィルムと同等又はそれ
以上の、高抗張力耐衝撃性、伸度を有する透明で高光沢
のポリスチレン系フィルムの製造方法を完成するに至っ
た。
ポリスチレン含有量が10〜90重量係と、電装レンー
ブタジエンブロック共重合体含有量が90〜10重量俤
とから成る樹脂組成物100重量部に対して耐衝撃性ポ
リスチレンをD〜7.0電属部添加した樹脂組成物を、
インフレーション法により成膜する際にダイスより押出
された管状樹脂組成物を膨張させる事なく、押出し方向
に伸長さぜ、しかるのちに、押出方向の伸長と同時罠。
押出し方向と直交する方向に膨張させるよう、温度調節
を施した空気咳よる管状樹脂の冷却を施行し、しかもフ
ィルムのドラフト比を12〜100、ブロー比を1.5
〜10.0、総変形比を18〜1.000で成膜する事
を特徴とする。
以下図面により本発明の製造方法を詳細に説明する。第
1図は本発明の製造方法であって、ダイ1より押出され
た管状フィルム2は、ダイ1と近似の直径を有し管状フ
ィルム20周囲に設けられたエアーリング3より吹出す
気体により冷却されながら縦方向に延伸される。この管
状フィルム2は、当初はダイ1と同径であるが、除々に
細まり、又管状フィルム2も肉厚も次第に薄くなってい
く。
次に管状フィルム2は、A領域7を通過する点すなわち
膨張開始線4を過ぎると内部ガス5により横方向に膨張
を開始し、膨張フィルム6となる。
管状フィルム2は押出時160〜200℃程度であるが
、A領域1を通過中エアーリング3より吹き出す空気に
より除々に冷却され、膨張開始線4を通過したB領域8
0点で+S分子配向効果に適した100〜140℃程度
の温度まで樹脂温度は低下する。
次忙本発明の樹脂組成物によるインフレーション法のフ
ィルム成膜に際しエアーリングより吹き出す空気の温度
は成形上重要である。従来の、常温の風を供給するニア
リングを使用し、前記、本発明実施一様第1図に示した
ような膨張開始線4をダイリップ9より十分な距離をお
くように図って、安定した成膜を行う事は、非常に困難
である。
即ち、膨張開始線4をダイ1より離すには、樹脂温度の
急激な低下を抑制、遅延させ、しかも、風量を極めて少
なくし、又、ドラフト比はやや高めにする必要がある。
こうした場合、バブルは揺れ、蛇行を生じ易く、又、膨
張開始線4の位置は、変動し易く、一定の位置に固定す
る事は極めて困難なばかりか、ニアリング3の風量の極
僅かの変動にも、大きく変動し易い。すなわちニアリン
グ3の風量を増量することにより、バブルの安定性は増
大するが、逆圧膨張開始線4はダイ1に接近し、樹脂温
度が十分延伸温度まで低下しないので分子配向がなされ
ない。即ち、通常の、常温の風をニアリング3から供給
し、冷却させる方法では膨張に 開始msをダイリップ9より距離をとると、ある限定さ
れた条件下では成膜できるが、一般には、揺れ、蛇行、
膨張開始線の位置の変動が生じ易く、これにより、引取
られた成形フィルムにシワやたるみが生じ、製品化は困
難と1よる。これは、前叫樹脂組成物が物性上、冷却速
度が大きいと同時に、硬化しやすく、更にはバブルは雰
囲気の温度分布に著しく影響を受け、バブル全体の温度
バランスを崩し易い等の要因に用る。
本発明では、かかる欠点を解決すべく研究しfこ結果、
前記樹脂組成物の場合の不安定さは、ニアリング3から
供給する空気の温度を各樹脂組成。
各押出条件に応じて、制御調節する事により解消する事
を見出した。すなわちダイ1から押出した管状フィルム
2を各樹脂組成、各押出条件に適した温度の空気をニア
リング3から供給し、バブル表面に適した温度の風を沿
わせ、この風の膜をバブル表面に形成させる事により、
樹脂の緩やかな且つ適度な冷却を図ると同時に、周囲の
温度分布と、ダイ1から一定の位置に固定化する事が可
能となるばかりか、A域1の管状フィルム2は緩やかな
冷却により、溶融した樹脂の乱れた流れが緩和され、B
域8での膨張も、均一で円滑な延伸が可能となり、バブ
ル全体に、揺れや蛇行も無く、極めて安定した連続成膜
が実現した。
このニアリング3より供給する空気の温度及び風量は、
各樹脂組成、各押出条件(装置も含むンにより、決定さ
れるものである。即ち、樹脂組成物中の、ポリスチレン
含有量、押出温度、吐′山量、樹脂の発熱状態、ドラフ
ト比、ブロー比、ダイ径及びニアリング径、等に依存す
るので、各条件で適宜調整する必要がある。これらの条
件より冷却空気温度は、45〜110℃が好ましく、こ
の温度以外では樹脂温度の低下に時間がががったり、急
冷による成形困難となる。次に本発明におけるフィルム
のドラフト比は12〜1ooとするのが好ましく、ドラ
フト比が12未満の場合には、樹脂の膨張がダイより出
た直後の溶融状態に近いところでなされる(比較態様第
2図)ため、形成された前記樹脂組成物のフィルムは、
殆んど分子配向がなされない状態で引取られ、フィルム
強度は極めて低いものとなり、本願の目的に反し好まし
くない。また、ドラフト比が100を越える場合は、縦
方向に対し、過剰に分子配向がおこるため、横方向の膨
張が困難となり、縦、横のバランスのとれた延伸効果を
得られない。次に、ブロー比は1゜5〜10が好ましく
、ブロー比が1.5未満の場合には横方向の膨張が不充
分となるため、横方向の延伸効果が得られず、−力、1
0を越える場合には、膨張時に管状フィルムの破損を来
たし易く安定した成膜は著しく困難となる。従って、フ
ィルム強度、透明性等に優れ、しかも肉厚精度が良好な
フィルムを製造するには、ドラフト比12〜100、ブ
ロー比1.5〜10、総変形比18〜1.000の範囲
であることが好ましい。
次罠本発明で使用するポリスチレンとは、一般の透明ポ
リスチレンであり、成形機にて成形できる程度の分子量
100,000以上のものであれば良い。さらにスチレ
ンープクジェンブロック共重合体としては、スチレンが
90〜50重tR%、好ましくは、80〜65重量係で
あ電装ブタジェンが10〜50重量係、好電装くは、2
0〜65重量係であ電装又、ボ゛)ノスチレンとスチレ
ン−ブタジェンフロック共重合体組成物のポリスチレン
含有量は10〜90重量%、スチレン−ブタジェンブロ
ック共重合体含有量は、10〜90ftFit%。
この範囲外のポリスチレンが多い場合には、バプルが不
安定となり、フィルムの揺れ、蛇行が著しく、かつ破損
し易い、又、スチレン−シタジエンブロック共重合体が
多い場合には、ニップl−1−ル引取時のブロッキング
性が増大し、フィルムの剥離が困難となり好ましくない
。このポリスチレンとスチレンブタジェンブロック共重
合体からなる樹脂組成物100重量部に対して、0〜7
.0重量部の、合成ゴムを5〜7重量係電装耐衝撃性ポ
リスチレンな添加する。これは成膜安定性、フィルムの
ブロッキング防止性、及び耐衝撃性の向上に寄与する。
しかし、添加量が7重量部を超えると、フィルムの光沢
が低下し、又、曇り度が上昇するので、商品価値を著し
く損ね好ましくない。
次に、本発明で使用するニアリングの構造は、通常のニ
アリングであるが、プロワ一部にヒーターを内蔵し、常
温〜150℃の温度の風を、各樹脂組成、各押出条件に
適した温度に湯度調節し、又、風量を調節して供給でき
るものである。又、ニアリングの大きさ、及び構造は、
供給された風が、管状フィルムの壁に沿って平行に均一
な流れを供給できるデずインが好ましい。
又、バブルの安定した、フィルム成膜には、安定帯、安
定リング等が寄与するので、使用するのが好ましい。例
えば、安定リングは、実施態様第1図のA域の管状フィ
フルムを、内部に設けた安定リングに沿わせる事で、バ
ブルの揺れを防ぐと同時に、バブルの熱分布の均一化に
寄与させ、安定成膜に役立つので使用するのが好ましい
以上説明したとおり、本発明のポリスチレンとスチレン
−ブタジェンブロックの共重合体を主成分とする組成物
をインフレーション成形してなるフィルムは、従来のポ
リスチ、レンフィルム同様の透明性51.光沢が優れ、
水分及びガス透過率が大きく、又、電気的特性が優れて
いるといった特性に加え、耐衝撃性、ヒートシール性に
も優れており、レタス、柑橘類等の、野菜、果物のオー
バーラッ。
プ包装用、封筒、ボール箱の窓張り用、菓子類の捻り包
装用、耐衝撃性ポリスチレンや発泡ポリスチレンシート
等のスチレン系シートや紙とのラミネート用等に使用さ
れる。
以下、本発明を実施例に就いて説明する。
実施例 1 ポリスチレン樹脂(電気化学工業(株)社製商品名デン
カスチ[J−ルGP−1)80部と、スチレン−ブタジ
ェンブロック共重合体(電気化学工業(株)社製商品名
クリアレン730L、ブタジェン含有jit25 vt
%)20部を混合してなる樹脂組成物を、水沫によりフ
ィルム成膜した。この成膜条件、フィルム物性、連続安
定成膜時間を表に示した。高拡張力、高伸度の薄肉厚の
フィルムが極めて安定して成膜できた。
実施例 2 実施例1に使用したポリスチレン樹脂80部と、スチレ
ン−ブタジェンブロック共重合体20部を配合してなる
樹脂組成物100重量部に対して、耐衝撃性ポリスチレ
ン(電気化学工業社製商品名デンカスチロールHIE 
−4)を2重量部添加配合してなる樹脂組成物を、水沫
によりフィルム成膜した。この成膜条件、フィルム物性
及び連続安定成膜時間を表に示した。高抗張力、高耐衝
撃強度、高伸度、薄肉厚のフィルムが極めて安定して成
膜できた。
実施例 6 実施例2と同じ樹脂組成物を用いて表記の成膜条件でフ
ィルム成膜した。このフィルム物性、及び連続安定成膜
時間を表に示した。縦横のバランスのとれた、しかも高
抗張力、高伸度の薄肉厚のフィルムが、極めて安定して
成膜する事ができた。
実施例 4 実施例2の樹脂組成物をポリスチレン樹脂50部と、ス
チレン−ブタジェンブロック共重合体50部を混合して
なる樹脂組成物100重量部に、対して、耐衝撃性ポリ
スチレンレンを2重量部添加混合した樹脂組成物と変更
し、水沫によりフィルム成膜した。この成膜条件、フィ
ルム物性、及び連続成膜安定時間を表に示した二高抗張
力、高伸度、高耐衝撃強度の薄肉厚フィルムが極めて安
定して成膜できた。特に、伸度と耐衝撃強度は、きわめ
て大きい値を示した。
実施例 5 実施例2の樹脂組成物をポリスチレン樹脂60部と、ス
チレン−ブタジェンブロック共重合体70部を混合して
なる樹脂組成物100重量部に対して、耐衝撃性ポリス
チレンを2重量部添加混合した樹脂組成物と変更し、水
沫によりフィルム成膜した。高抗張力、高伸度、高耐衝
撃強度の薄肉厚フィルムが極めて安定して成膜できた。
特に、伸度と耐衝撃強度は、著しく大きなものであった
比較例 1 実施例2と同じ組成の樹脂組成物を第2図のようなバブ
ル形状の、従来のインフレーション法によりフィルム成
膜した。抗張力、伸度ともに低く、又、肉厚25μにも
かかわらず、耐衝撃強度も低いものである。
比較例 2 実施例2と同じ組成の樹脂組成物を第1図のように、膨
張開始線をダイリップより距離をとるよ5iで図った。
この際、ニアリングからは、常流の風を供給した。膨張
開始線位置(ダイからの距離)は、大きく変動し、安定
成膜は困難であったが、辛うじて、16分開成膜できた
比較例 6 実施例4と同じ組成の樹脂組成物を、比較例2と同様に
、常流の風による冷却を施行して第1図のように、−膨
張開始線をダイリップより距離をとるよう図り、インフ
レーション成膜したところ、膨張開始線位置が大きく変
動し、安定成膜できず、このため、フィルム上にシワが
生じた。製品化は満足いくものが得られなかった。
実施例及び比較例のフィルム物性は、下記の方法により
測定した。
引張破断強度: JIS Z −1702引張破断伸度
: JIS z−1702引裂強度:J工S Z−17
02(エルメンドルフ)ダートインパクト :  A8
TM D−1709(落下高さは20crn、但し実施
例5は高さ 50mで測定した。) 連続安鯨膜時間:フイルムにしわが生じ、製品取りが不
可能となる迄の時間
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のポリスチレン系フィルムを製造する方
法であり、第2図は従来の製造方法を示す。 符号1・・・ダイ、2・・・管状フィルム、3・・・エ
アーリング、4・・・膨張開始線、5・・・内部ガス、
6・・・膨張フィルム、7・・・A領域、8・・・B領
域、9・・・ダイリッジ。 特許出願人 電気化学工業株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ポリスチレン含有量が10〜90重t、 %と、スチレ
    ン−ブタジェンブロック共重合体含有量が90〜10重
    量係とか電装る樹脂組成物100重量部匠対して耐衝撃
    性ポリスチレンを[3〜70重量部添加した樹脂組成物
    を、インフレーション法にJ二り成膜する際にダイスよ
    り押出された管状樹脂組成物を膨張させる事1工<、押
    出し方向に伸長させ、しかるのちに、押出方向の伸長と
    同時に、押出し方向と直交する方向に膨張させるよう、
    温度調節を絢した空気による管状樹脂の冷却を施行し、
    しかもフィルムのドラフト比を12〜100、ブロー比
    を1.5〜10.D、総変形比を18〜i、o o o
    で成膜する事を特徴とするポリスチレン系フィルムの製
    造方法。
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