JPS5948818B2 - α−クロルエチル・エチルカ−ボネ−トの製造法 - Google Patents

α−クロルエチル・エチルカ−ボネ−トの製造法

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Publication number
JPS5948818B2
JPS5948818B2 JP3227180A JP3227180A JPS5948818B2 JP S5948818 B2 JPS5948818 B2 JP S5948818B2 JP 3227180 A JP3227180 A JP 3227180A JP 3227180 A JP3227180 A JP 3227180A JP S5948818 B2 JPS5948818 B2 JP S5948818B2
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JP
Japan
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reaction
cec
dec
ethyl carbonate
production method
Prior art date
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JP3227180A
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Inventor
博之 久富
光彦 田村
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Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はα−クロルエチル・エチルカーボネート(以下
、α−CECと略称する)の製造法に関するものである
α−CECは下記構造式 CH3−CHOCOCH2CH3 で表される化合物であり、例えば、合成ペニシリンなど
の医薬原料として有用なものである。
α−CEC(7)製造法としては、ジエチルカーボネー
ト(以下、DECと略称する)を原料とし、これを塩素
化する方法が考えられる。しかし、DECの塩素化を例
えば、DECと同様の低級脂肪族カルボニル化合物の塩
素化方法として知られている方法、即ち、液状で、不活
性溶媒の存在下又は不存在下に、散乱光により又は暗黒
中有機過過酸化物存在下で塩素を吹込む方法により塩素
化しようとすると、期待されるようなモノクロル体の高
い選択率は得られず、ジクロル体等の副生物が多量に生
成することがわかつた。本発明者等は上記実情に鑑み、
モノクロル体を高収率で得る方法につき種々検討の結果
、副生物の生成がDECの転換率と密接な関係を有する
ことを知見し、この知見により本発明を完成した。
すなわち、本発明の要旨は、液状のDEC中に、散乱光
下又は過酸化物の存在下で塩素を吹込むことによりDE
Cの転換率が4.0〜90%になるまで塩素化反応を行
い、次いで、反応混合物を蒸留してα−CECを回収す
ることを特徴とするα−CECの製造法に存する。以下
、本発明を詳細に説明する。
本発明ではDECを塩素と反応させるが、反応は液状の
CEC中に散乱光下又は有機過酸化物の存在下で塩素を
吹込むことにより行う。
工業的には暗黒中で有機過酸化物の存在下に行うのが簡
便である。有機過酸化物としては例えば過酸化ベンゾイ
ル、過酢酸、過酸化ラウロイルなどの通常、触媒として
用いられている過酸化物を使用することができる。
過酸化物の使用量は原料DECに対して通常、0.1〜
5重量%、好ましくは0.2〜2重量%であり、使用量
があまり少ないと反応を良好に進行させることができず
、逆に、あまり多くても効果に差異はないので経済的で
ない。塩素化反応の温度は通常、0〜100℃、好まし
くは40〜80℃であり、反応温度があまり低いと反応
速度が遅くなり、また、あまり高すぎると副反応が多く
起り好ましくない。
反応時間は通常、4〜20時間程度である。本発明では
通常、液状のDEC中に直接、分子状塩素を供給し、溶
媒の不存在下にて反応を行なうが、必要に応じて、例え
ば、四塩化炭素、二硫化炭素などの反応に対して不活性
な溶媒を使用しても差し支えない。
溶媒を使用する場合は通常、原料DECに対して2〜1
0重量倍で使用される。しかし、本発明では反応終了後
の混合物を蒸留して目的とするα−CECを得るので、
無溶媒で反応を行なつた方が後の処理が簡単となり好ま
しい。本発明では塩素化反応をDECの転換率が90%
以下、好ましくは40〜9001)、より好ましくは6
0〜80%の範囲で中止することを必須要件とするもの
である。DECの転換率が高くなりすぎると急速に副生
物の生成が増大しα−CECの選択率が低下し、一方、
あまり転換率が低いとα−CECの収率が低いので好ま
しくない。DECの転換率の調節は通常、反応の進行に
伴なう反応混合物の分析を行ない残存DECを確認し、
所望の転換率に達したときに反応を中止することにより
行なわれる。本発明の反応を具体的に実施するには、密
閉型反応器に原料DECを仕込み、所望の温度に調節し
たのち、反応混合物中の残存DECを分析しながら、所
定の転換率になるまで、攪拌下、分子状塩素ガスを原料
液中に吹き込むことにより行なうことができる。
反応終了後は通常、混合物中にN2ガスなどの不活性ガ
スを吹き込み、塩素及び塩酸を除去し、更に、必要に応
じて、水で洗浄処理するのが好ましい。反応終了後の混
合物は蒸留してα−CECを回収するが、この蒸留では
先ず、未反応のDECが留出し、次いで、本発明の目的
生成物であるα一CECが留出し、更に、副生物が留出
する。
したがつて、常法に従つて、初留分、後留分をカツトし
た主留分を得、これを精留することによりα−CECを
回収することができる。蒸留温度はα−CECの常圧で
の沸点が156℃であるが、常圧で蒸留を行なうと製品
が着色する恐れがあるので、通常、減圧下で約100℃
以下で実施するのが好ましい。例れば、100InHg
の減圧の場合には、92〜94℃程度でα−CECを留
出させることができる。また、ここで回収したDECは
通常、次のバツチ反応の原料として再使用することがで
きる。以上、本発明によればα−CECの選択率が高く
、高収率でα−CECを得ることができるので、工業的
に極めて好ましい。
次に、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本
発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定され
るものではない。
実施例 1(過酸化物を使用する方法) 光を遮断した温度調節装置、温度計、撹拌機を設えた2
tの反応器に、DECll82V及び過酸化ベンゾイル
11.8Vを仕込み、40℃に加温し攪拌下、反応液中
に塩素ガスを106.4V/Hrの割合で吹き込み、反
応液中のDECの転換率を、原料DECの残存率の分析
Oによりトレースしながら第1表に示す時間、反応を続
けた。
なお、反応が開始された後は反応温度を65℃に保持し
て反応を行なつた。反応終了後の混合物は40℃で乾燥
N2ガス22.4tを1時間かけて吹き込んだのち、室
温で600TI!.の水で2回洗浄処理し、有機相15
44vを得た。
この有機相をガスクロマトグラフで分析し、α−CEC
及びDECの割合を求めたところ第1表に示す結果を得
た。更に、有機相をガラス製ラシヒリング(直径5沙騙
)を充填した高さ50mの充填塔にて、100mHgで
蒸留し沸点92〜94℃のα−CECを主体とする留分
を得た。
この留分の純度及びαCに対する収率を求めたところ、
第1表に示す結果を得た。実施例 2 実施例1において、反応器としてガラス製反応器を使用
し、過酸化ベンゾイルを使用することなく、自然光下に
て同様の反応を行ない、同様の蒸留を行なつたところ、
第2表に示す結果を得た。
実施例 3実施例1の方法において、ジエチルカーボネ
ートの転換率を第3表に示すように変化させて反応を行
なつた場合のα−CECの選択率及び収率を求めたとこ
ろ、第3表に示す結果を得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 液状のジエチルカーボネートに散乱光下又は有機過
    酸化物の存在下で塩素を吹込むことにより塩素化反応を
    ジエチルカーボネートの転換率が90%以下の時点まで
    行ない、次いで、反応混合物を蒸留してα−クロルエチ
    ル・エチルカーボネートを回収することを特徴とするα
    −クロルエチル・エチルカーボネートの製造法。
JP3227180A 1980-03-14 1980-03-14 α−クロルエチル・エチルカ−ボネ−トの製造法 Expired JPS5948818B2 (ja)

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JPS56128736A JPS56128736A (en) 1981-10-08
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