JPS5948206B2 - マガジンケ−ス送り機構 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はマガジンケースの送り機構、更に詳しくは、複
数の同一形状の部品を等間隔に収納し、側部にラックを
有するマガジンケースを直列に並べて、前記ラックを送
り歯車に噛合せしめて、前記部品を定位置にて収納又は
取出す為の停止を挾み、間欠的に移送するマガジンケー
スの送り機構に関するものである。

複数の同一形状の部品を等間隔に収納し、側部にラック
を有するマガジンケースの歯車による送り機構は従来よ
り知られている。

例えば、第１図に示すように多接点封止型スイッチの組
立に使用される板状スイッチ素子２を多数等間隔に収納
し、側部にラックを有する断面コ字形のマガジンケース
１が知られている。

この種のマガジンケースは直列に並べて、ラックを送り
歯車に噛合せしめて移送される。

しかして、収納部品又は部品収納個所が一定位置に来る
と、移送を停止し、自動機により部品の取出又は収納が
行なわれる。

この部品の取出又は収納は正確に位置出しされないと出
来ない。

従来の送り機構によるときは、送り歯車とマガジンケー
ス側面のラックとの間にバックラッシュがあることによ
り正確な位置出しができないことが往々にして起る。

特に、前記の多接点封止型スイッチ組立用の板状スイッ
チ素子を収納するマガジンケース等においては、部品を
収納したまま洗浄等を行うためテフロン（登録商標）等
の合成樹脂の成形品が使用されている。

合成樹脂成形品は一般に寸法が一定でなく、熱処理等を
受けることにより変形し易い。

また、送り歯車を複数個設けたものもあるが、これらの
送り歯車に同一駆動源により同時に駆動、停止される。

したがって、前記のようなマガジンケースにおいては、
マガジンケースの変形、長さのばらつき等によりラック
と送り歯車の位置精度が出ない為、正確な位置出しがで
きない。

本発明の目的は、上記した従来技術の欠点をなくし、マ
ガジンケースが変形又は長さがばらついていても、正確
に位置出しして、部品の収納、取出を可能とするマガジ
ンケースの送り機構を提供するにある。

本発明によるマガジンケースの送り機構は、複数の同一
形状の部品を等間隔に収納し、側部にラックを有するマ
ガジンケースを直列に並べて、前記ラックを送り歯車に
噛合せしめて、前記部品を定位置にて収納又は取出す為
の停止を挾み、間欠的に移送するマガジンケースの送り
機構において、送り歯車を２個以上使用し、第１の歯車
を位置出し用歯車として移送方向の前側に設け、第２以
降の歯車を１個のマガジンケースの長さより大なる間隔
で第１の歯車より移送方向の後方に設け、第２以降の歯
車にてマガジンケースに常に一定の送り力を与えるよう
にしであることを特徴とするマガジンケースの送り機構
である。

要するに本発明の機構においては、それぞれ別駆動の送
り歯車を使用し、移送方向前側の第１歯車は一定速りピ
ッチだけ回転するように間欠駆動させ、マガジンケース
の位置出し用に使用し、後側の第２以降の歯車はトルク
モーターで連続回転させる等により、マガジンケースに
常に一定の送り力を与えることにより、マガジンケース
と送り歯車のバックラッシュをなくしどのような場合で
も、送り量にばらつきが出ないようにしであることを特
徴とするものである。

以下、本発明の機構を実施例の図面に基づいて詳述する
。

実施例においては、第１図に示すような、同一形状の板
状部品２を等間隔に収納し、側部にラックを有するマガ
ジンケース１を直列にならべて移送し、定位置において
停止せしめて、部品２を１個づつ取出し、自動機に供給
することができる送り機構について述べる。

第２図は実施例の平面図である。

基板３上に、マガジンケース１が通るようにマガジンケ
ース１の巾より小し広い間隔でガイドレール４と５を取
付ける。

ガイドレール５の中間の２個所のマガジンケース１の移
送方向の前側に第１の歯車の位置出し用歯車６を、後側
に第２の歯車をマガジンケース１の側面ラックに噛合う
ように軸着しである。

歯車６と７は態別の駆動源により駆動され、即ち、歯車
６はマガジンケース１を部品間隔史正確に移送した後部
品取出の為停止し、再び同様に移送せしめる駆動源に駆
動され、歯車７はトルクモータにより連続駆動される。

また歯車６と７の間隔は１個のマガジンケースの長さよ
り大とされている。

この機構は以上の如く構成されているので、マガジンケ
ースが変形等を起していても、歯車６と７の間で押し付
は力が発生し、しかも歯車６と７の間隔が１個のマガジ
ンケースの長さより大としているので押し付は力が平均
化されて円滑に移送され、且つ、マガジンケースのラッ
クが歯車６の歯に押し付けられているので、位置出し歯
車６とマガジンケース１のラックの間のバックラッシュ
が取り去られ、位置出し歯車６のラックとの噛合歯面で
正確に位置出しすることができる。

従来のマガジンケースの歯車による送り機構によるとき
は、ケースの寸法誤差、変形、バックラッシュ等で正確
な停止位置精度が出なかったが、本発明の機構によれば
下記のような効果がある。

（１）マガジンケースが多小変形していても正確に位置
出しができる。

（２）マガジンケースの寸法誤差があっても正確にイ立
置出しが出来る。

（３）マガジンケースと歯車のバックラッシュがあって
も、正確に位置出しができる。

（４）自動機の稼動率を上げることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は複数の同一形状の部品を等間隔に収納し、側部
にラックを有するマガジンケース及び収納部品の一例の
斜視図、第２図は本発明のマガジンケース送り機構の一
実施例の平面図である。 １・・・・・・マガジンケース、２・・・・・・板状部
品、３・・・・・・基板、４，５・・・・・・ガイドレ
ール、６・・・・・・第１歯車、７・・・・・・第２歯
車。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 複数の同一形状の部品を等間隔に収納し、側部にラ
   ックを有するマガジンケースを直列に並べて、前記ラッ
   クを送り歯車に噛合せしめて、前記部品を定位置にて収
   納又は取出す為の停止を挾み、間欠的に移送するマガジ
   ンケースの送り機構において、送り歯車を２個以上使用
   し、第１の歯車を位置出し用歯車として移送方向の前側
   に設け、第２以降の歯車を１個のマガジンケースの長さ
   より大なる間隔で第１の歯車より移送方向の後方に設け
   、第２以降の歯車にてマガジンケースに常に一定の送り
   力を与えるようにしであることを特徴とするマガジンケ
   ースの送り機構。