JP3051592B2 - 駐車場設備のコンベア駆動装置 - Google Patents

駐車場設備のコンベア駆動装置

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JP3051592B2
JP3051592B2 JP5071029A JP7102993A JP3051592B2 JP 3051592 B2 JP3051592 B2 JP 3051592B2 JP 5071029 A JP5071029 A JP 5071029A JP 7102993 A JP7102993 A JP 7102993A JP 3051592 B2 JP3051592 B2 JP 3051592B2
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憲市 脇
芳郎 梅原
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は駐車場設備のコンベア
駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のコンベアにより自動車の移送を行
う機械式の駐車場設備を、図5搬送装置の斜視図、図
搬送装置と格納棚の位置関係を示す斜視図、図7
コンベア駆動装置の断面図により説明すると、図5〜図
7の1が搬送装置で、この搬送装置1には、自動車12
を横送りするための前輪用コンベア2と後輪用コンベア
3とがあり、この搬送装置1は走行レール9上を図6の
矢印A方向に移動可能である。6がこれらの前輪用コン
ベア2と後輪用コンベア3とに共通の駆動軸を駆動する
電動機で、この電動機6が搬送装置1上に設置されてい
る。13が格納棚、10が格納棚13に設置した前輪用
コンベア、11が後輪用コンベアである。4が搬送装置
1上の前輪用コンベア2及び後輪用コンベア3に共通の
駆動軸に取付けた駆動歯車、14が格納棚13上の前輪
用コンベア10及び後輪用コンベア11に共通の従動軸
に取付けた従動歯車、18が上記駆動軸に取付けた揺動
アーム、5が同揺動アーム18の上端部に取付けたアイ
ドラ歯車で、このアイドラ歯車5は、駆動歯車4に噛み
合わせながら上記駆動軸を中心とする円弧上を従動歯車
14に向かい回転移動して、同従動歯車14に噛み合わ
すようになっている。また7が揺動アーム18の上端部
に枢支した押しロッド、8が同押しロッド7を駆動させ
る電動ジャッキで、同電動ジャッキ8を作動させて、歯
車19、ボールネジ20を介し押しロッド7を図7の
矢印B方向に移動させ、アイドラ歯車5を従動歯車14
に噛み合わせるようになっている。
【0003】このような駐車場設備の作用を説明する
と、搬送装置1を目的の格納棚13位置に停止させ、
次いで電動ジャッキ8を作動させ、押しロッド7を図7
の矢印B方向に移動させて、アイドラ歯車5を駆動歯車
4に噛み合わせながら同駆動歯車4の駆動軸を中心とす
る円弧上を回転移動させて、従動歯車14に噛み合わさ
せる。この状態になったら、搬送装置1上の電動機6を
起動させ、その回転を、搬送装置1上の前輪用コンベア
2及び後輪用コンベア3に共通の駆動軸から、順次駆動
歯車4アイドラ歯車5従動歯車14格納棚13上
の前輪用コンベア10及び後輪用コンベア11に共通の
従動軸に伝え、これらのコンベア10及び11を駆動し
て、自動車12を搬送装置1から格納棚13へ格納する
か、格納棚13から搬送装置1へ出庫するかする。ま
た、自動車12を搬送装置1から反対側の格納棚13へ
格納する場合には、押しロッド7を図7の右方向へ移動
し、アイドラ歯車5と従動歯車14とを噛み合わ
る。
【0004】しかしながらこのような装置では、可動
の搬送装置1から固定の格納棚13の従動歯車14へ歯
車の着脱を行う場合、駆動軸と従動軸との間の軸心距離
が、搬送装置1の停止位置又は格納棚13の据付位置に
よってばらつきを生るため、一定量の送り出しでは噛
み合い中心距離がばらつき、歯車の噛み合いが充分でな
い場合が生る。また従動歯車14にアイドラ歯車5を
噛み合わせる場合に、通常の歯車(図4(b)参照)で
は、歯車の歯先面17b′同士が当たると、歯車が互
にロックしてまい歯車がうまく噛み合わない場合が生
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて提案されたもので、駆動歯車と従動歯車の
心間にばらつきを生じても適正な噛み合い中心間距離
が得られ、また従動歯車とアイドラ歯車の歯先面同士が
干渉することがなく従動歯車とアイドラ歯車とが確実に
噛み合うことができる駐車場設備のコンベア駆動装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために本発明の駐車
場設備のコンベア駆動装置は、搬送装置上のコンベアの
駆動軸に取付けた駆動歯車と、格納棚上のコンベアの従
動軸に取付けた従動歯車と、上記搬送装置が上記格納棚
のうちの目的の格納棚の位置に停止したときに上記駆動
歯車に噛合しながら揺動アームを介して上記駆動軸を中
心とする円弧上を上記従動歯車に向かい回転移動して同
従動歯車に噛合するアイドラ歯車とを備え、多数の上記
格納棚のコンベアを上記搬送装置が有する1個の駆動源
により駆動する駐車場設備のコンベア駆動装置であっ
て、上記従動歯車と同軸上に同従動歯車の噛み合いピッ
チ円の直径と等しい直径を持つ噛み合いローラーが設け
られ、上記アイドラ歯車と同軸上に同アイドラ歯車の噛
み合いピッチ円の直径と等しい直径を持ち上記従動歯車
と同軸上の上記噛み合いローラーと噛み合う噛み合いロ
ーラーが設けられ、上記従動歯車及び上記アイドラ歯車
が、それぞれの歯先にとがりが生じるまでそれぞれプラ
ス転位されていることを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明駐車場設備のコンベア駆動装置におい
ては、従動歯車にアイドラ歯車を噛み合わせる場合に、
それぞれの軸上両側に設けられていて噛み合いピッチ
直径と等しい直径を持つ噛み合いローラーが相互に
当たるまでアイドラ歯車を押し付ける。その際、従動歯
車とアイドラ歯車とは、それぞれ各歯の歯先にと がりが
生じるまでプラス転位されているので、従動歯車の歯先
面とアイドラ歯車の歯先面とが衝接してロック状態に陥
るということがなく、確実に従動歯車とアイドラ歯車と
が噛み合う。
【0008】
【実施例】本発明駐車場設備のコンベア駆動装置の一
実施例を図面について説明すると、図1は本装置の平面
図、図2は同上の正面図、図3は歯車噛み合い時の正
面図、図4は本装置の歯車の歯先形状を通常の歯車の
歯先と比較して示す説明図である。
【0009】図1及び図2において、アイドラ歯車5の
軸上両側に、その噛み合いピッチ円直径と等しい直
径を持つアイドラ噛み合いローラー15を取付けるとと
もに、従動歯車14の軸上両側に、その噛み合いピッ
チ円直径と等しい直径を持つ従動噛み合いローラー1
6を取付ける。そして従動歯車14にアイドラ歯車5を
噛み合わせる場合に、アイドラ噛み合いローラー15と
従動噛み合いローラー16とが当たるまで、図5の電動
ジャッキ8で押しロッド7を介しアイドラ歯車5を押し
付ける。図3に示すようにアイドラ噛み合いローラー1
5と従動噛み合いローラー16とが当たれば、適正な噛
み合い中心間距離が保持される。また電動ジャッキ8の
停止方法は、噛み合いローラー15,16同士が当たる
ことによりある大きさの反力が生じたら停止させる押付
停止方法をとる。
【0010】次に、図4について、アイドラ歯車5と従
動歯車14の歯先形状を説明する。同図(b)に示すよ
うに、通常歯先17bの形状は歯先面17b′を設けて
いるが、本発明においては、アイドラ歯車5と従動歯車
14とを噛み合わせる場合に歯先面同士が当たらないよ
うにするため、同図(a)に示すように、歯先17aに
歯先面を設けず、歯先とがりAが生るまでプラス転位
させる。またプラス転位が大きすぎると(歯先の外径が
大きすぎると)、標準の歯末たけ、歯元たけの歯切り工
具を用いて製作した歯車を噛み合わせた場合、互いの歯
先と歯底が干渉する問題が生るおそれがあり、この場
合は、歯元たけを大きくするような歯切り工具を用いて
歯車を製作する。
【0011】かくしてこのような装置によれば、噛み合
いローラー15,16同士が当たるまでアイドラ歯車5
を従動歯車14に押し付けるため、駆動軸と従動軸の
心間にばらつきを生じても適正な噛み合い中心間距離が
得られ、また歯先17aをとがらせることにより、アイ
ドラ歯車5と従動歯車14の歯先面同士が干渉すること
なく、アイドラ歯車5と従動歯車14とが確実に噛み合
わされる。
【0012】
【発明の効果】要するに本発明の駐車場設備のコンベア
駆動装置によれば、搬送装置上のコンベアの駆動軸に取
付けた駆動歯車と、格納棚上のコンベアの従動軸に取付
けた従動歯車と、上記搬送装置が上記格納棚のうちの目
的の格納棚の位置に停止したときに上記駆動歯車に噛合
しながら揺動アームを介して上記駆動軸を中心とする円
弧上を上記従動歯車に向かい回転移動して同従動歯車に
噛合するアイドラ歯車とを備え、多数の上記格納棚のコ
ンベアを上記搬送装置が有する1個の駆動源により駆動
する駐車場設備のコンベア駆動装置であって、上記従動
歯車と同軸上に同従動歯車の噛み合いピッチ円の直径と
等しい直径を持つ噛み合いローラーが設けられ、上記ア
イドラ歯車と同軸上に同アイドラ歯車の噛み合いピッチ
円の直径と等しい直径を持ち上記従動歯車と同軸上の上
記噛み合いローラーと噛み合う噛み合いローラーが設け
られ、上記従動歯車及び上記アイドラ歯車が、それぞれ
の歯先にとがりが生じるまでそれぞれプラス転位されて
いることにより、駆動歯車と従動歯車との間の軸心間に
ばらつきを生じても適正な噛み合い中心間距離が得ら
れ、また従動歯車とアイドラ歯車とは、それぞれ各歯の
歯先にとがりが生じるまでプラス転位されているので、
従動歯車の歯先面とアイドラ歯車の歯先面とが衝接し合
ってロック状態に陥るということがなく、確実に従動歯
車とアイドラ歯車とが噛み合うことのできる、駐車場設
備のコンベア駆動装置が得られ、産業上極めて有益な駐
車場設備のコンベア駆動装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明駐車場設備のコンベア駆動装置の一実
施例の平面図である。
【図2】同上の正面図である。
【図3】同上の歯車噛み合い時の正面図である。
【図4】本発明に係る歯車の歯先形状を、通常の歯車の
歯先形状と比較して示す正面図である。
【図5】従来の搬送装置の斜視図である。
【図6】従来の搬送装置と格納棚の位置関係を示す斜視
図である。
【図7】従来の歯車着脱機構の断面図である。
【符号の説明】
1 搬送装置 2 前輪用コンベア 3 後輪用コンベア 4 駆動歯車 5 アイドラ歯車 6 電動機 7 押しロッド 8 電動ジャッキ 9 走行レール 10 前輪用コンベア 11 後輪用コンベア 12 自動車 13 格納棚 14 従動歯車 15 アイドラ噛み合いローラー 16 従動噛み合いローラー 17a 本発明に係る歯車歯先 18 揺動アーム 19 歯車 20 ボールネジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−108769(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 6/32 E04H 6/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送装置上のコンベアの駆動軸に取付け
    た駆動歯車と、格納棚上のコンベアの従動軸に取付けた
    従動歯車と、上記搬送装置が上記格納棚のうちの目的の
    格納棚の位置に停止したときに上記駆動歯車に噛合しな
    がら揺動アームを介して上記駆動軸を中心とする円弧上
    を上記従動歯車に向かい回転移動して同従動歯車に噛合
    するアイドラ歯車とを備え、多数の上記格納棚のコンベ
    アを上記搬送装置が有する1個の駆動源により駆動する
    駐車場設備のコンベア駆動装置であって、上記従動歯車
    と同軸上に同従動歯車の噛み合いピッチ円の直径と等し
    い直径を持つ噛み合いローラーが設けられ、上記アイド
    ラ歯車と同軸上に同アイドラ歯車の噛み合いピッチ円の
    直径と等しい直径を持ち上記従動歯車と同軸上の上記噛
    み合いローラーと噛み合う噛み合いローラーが設けら
    れ、上記従動歯車及び上記アイドラ歯車が、それぞれの
    歯先にとがりが生じるまでそれぞれプラス転位されてい
    ることを特徴とする、駐車場設備のコンベア駆動装置。
JP5071029A 1993-03-05 1993-03-05 駐車場設備のコンベア駆動装置 Expired - Lifetime JP3051592B2 (ja)

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