JPS5948033B2 - インキ組成物 - Google Patents
インキ組成物Info
- Publication number
- JPS5948033B2 JPS5948033B2 JP51059970A JP5997076A JPS5948033B2 JP S5948033 B2 JPS5948033 B2 JP S5948033B2 JP 51059970 A JP51059970 A JP 51059970A JP 5997076 A JP5997076 A JP 5997076A JP S5948033 B2 JPS5948033 B2 JP S5948033B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- ink
- corrosion
- ink composition
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はステンレス、モネルなどの合金やアルミニウム
、鉄および銅などに優れた耐腐蝕性を有する油性インキ
組成物に関するものである。
、鉄および銅などに優れた耐腐蝕性を有する油性インキ
組成物に関するものである。
従来の油性インキは、筆記具、印刷用、スタンプ用、記
録計などに、水溶性インキに比較して耐水性の良好なる
こと、プラスチック、ガラス、金属表面への付着性が優
れていることから使用されている。しかし、油性インキ
は着色物質として塩基性染料のベース化したもの、油性
溶剤可能の脂肪酸で変性したものおよび含金属染料を使
用し、筆跡を固着するために油性溶剤可溶の樹脂、例え
ばロジン又はロジン変性物を使用するため次のような不
利益を有していた。１ 塩基性染料のベース化したもの
を脂肪酸で可溶化した油性インキに於いては、過剰の脂
肪酸による腐蝕の他に、ベースに含まれる微量の陰イオ
ンや特にニグロシンを用いた黒色染料の場合、ニグロシ
ンに含有される塩素イオン、鉄分などにより腐蝕が発生
すること、同様に含金属染料の場合も製造工程を上から
陰イオンの影響受け腐蝕の発生しやすいこと。
録計などに、水溶性インキに比較して耐水性の良好なる
こと、プラスチック、ガラス、金属表面への付着性が優
れていることから使用されている。しかし、油性インキ
は着色物質として塩基性染料のベース化したもの、油性
溶剤可能の脂肪酸で変性したものおよび含金属染料を使
用し、筆跡を固着するために油性溶剤可溶の樹脂、例え
ばロジン又はロジン変性物を使用するため次のような不
利益を有していた。１ 塩基性染料のベース化したもの
を脂肪酸で可溶化した油性インキに於いては、過剰の脂
肪酸による腐蝕の他に、ベースに含まれる微量の陰イオ
ンや特にニグロシンを用いた黒色染料の場合、ニグロシ
ンに含有される塩素イオン、鉄分などにより腐蝕が発生
すること、同様に含金属染料の場合も製造工程を上から
陰イオンの影響受け腐蝕の発生しやすいこと。
２ 使用する樹脂は、筆跡の各種堅牢性、価格の点から
ロジンとその誘導体が使用されているが溶剤の種類、例
えばブタノールなどのアルコールを使用した場合、ロジ
ンによるアルミニウムの腐蝕が顕著であること。
ロジンとその誘導体が使用されているが溶剤の種類、例
えばブタノールなどのアルコールを使用した場合、ロジ
ンによるアルミニウムの腐蝕が顕著であること。
３ 有機溶剤に易溶な防錆剤は数多くあるが、インキに
使用する溶剤、例えばセルソルヴ系、ベンゼン系、脂肪
族炭化水素系によつてその種類は限定される。
使用する溶剤、例えばセルソルヴ系、ベンゼン系、脂肪
族炭化水素系によつてその種類は限定される。
特に脂肪族炭化水素系の溶剤に易溶でかつ効果のあるも
のは少ないこと。であり、この為に金属表面を樹脂でコ
ーティングするか防錆加工などを行つていた。
のは少ないこと。であり、この為に金属表面を樹脂でコ
ーティングするか防錆加工などを行つていた。
しかし、金属表面の樹脂コーティング、防錆加工が不完
全の場合経時的に腐蝕するなどの危険性を有していた。
本発明者らは鋭意研究した結果、ステンレス、モルネな
どの合金およびアルミニウム、鉄、銅などにすぐれた耐
腐蝕性を有する油性インキを提供するに至つたのである
。即ち、本発明は下記一般式で示されるニトリロ’ ト
リ酢酸トリアルキルアミドを０．１〜５重量％添加した
油性インキ組成物からなつている。
全の場合経時的に腐蝕するなどの危険性を有していた。
本発明者らは鋭意研究した結果、ステンレス、モルネな
どの合金およびアルミニウム、鉄、銅などにすぐれた耐
腐蝕性を有する油性インキを提供するに至つたのである
。即ち、本発明は下記一般式で示されるニトリロ’ ト
リ酢酸トリアルキルアミドを０．１〜５重量％添加した
油性インキ組成物からなつている。
一般式
ＣＨ２Ｃ０ＮＨＣｎＨ２ｎ＋１
／
Ｎ−ＣＨ２Ｃ０ＮＨＣｎＨ２ｎ＋１
＼、
ＣＨ２Ｃ０ＮＨＣｎＨ２ｎ＋１
（式中ｎは４〜２０の整数を表わすものとする）ニトリ
ロトリ酢酸トリアルキルアミドは、アルキル基の炭素数
を調節することにより芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素
に易溶となる。
ロトリ酢酸トリアルキルアミドは、アルキル基の炭素数
を調節することにより芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素
に易溶となる。
その防錆効果は第三級アミノ基による。１陰イオン捕集
効果（中和剤） ２金属イオン捕集効果（キレート化剤） の相乗作用である。
効果（中和剤） ２金属イオン捕集効果（キレート化剤） の相乗作用である。
その使用量は、通常０．１重量％以下では効果がなく５
重量％以上使用は防錆効果の点から意味のない事である
が、油性インキ中に過剰に存在しても何等インキ物性に
悪影響を与えなかつた。かくして各種金属に対して耐腐
蝕性のある油性インキ組成物を得ることにより、筆記具
の容器として軽く、かつ細工のしやすいアルミニウムを
防錆の作業をせずしてそのまＸ使用できること、次に印
刷インキ、スタンプインキ、記録計インキとして使用し
た場合、インキと接触する金属部分、例えば金属製ペン
先、インキホールダー、インキ流出パイプなどを腐蝕し
ないから安全に使用できること、インキの変色もないこ
との二点を解決したのである。本発明の防錆剤である一
般式で示されるニトリロトリ酢酸トリアルキルアミドは
、ニトリロトリ酢酸と脂肪族アミンを加温するか、ニト
リロトリ酢酸トリクロライドと脂肪族アミンを脱塩化水
素剤の存在下加温することにより得られる。ニトリロ酢
酸はキレート化剤として既に常用されているが、そのト
リアルキルアミドを油性ソンキの防錆剤として使用した
のは我々が始めである。次に本発明の油性インキ組成物
について詳細に説明する。
重量％以上使用は防錆効果の点から意味のない事である
が、油性インキ中に過剰に存在しても何等インキ物性に
悪影響を与えなかつた。かくして各種金属に対して耐腐
蝕性のある油性インキ組成物を得ることにより、筆記具
の容器として軽く、かつ細工のしやすいアルミニウムを
防錆の作業をせずしてそのまＸ使用できること、次に印
刷インキ、スタンプインキ、記録計インキとして使用し
た場合、インキと接触する金属部分、例えば金属製ペン
先、インキホールダー、インキ流出パイプなどを腐蝕し
ないから安全に使用できること、インキの変色もないこ
との二点を解決したのである。本発明の防錆剤である一
般式で示されるニトリロトリ酢酸トリアルキルアミドは
、ニトリロトリ酢酸と脂肪族アミンを加温するか、ニト
リロトリ酢酸トリクロライドと脂肪族アミンを脱塩化水
素剤の存在下加温することにより得られる。ニトリロ酢
酸はキレート化剤として既に常用されているが、そのト
リアルキルアミドを油性ソンキの防錆剤として使用した
のは我々が始めである。次に本発明の油性インキ組成物
について詳細に説明する。
溶剤としてはメタノール、エタノール、プロパ ．′ノ
ール、ブタノール、エチレングリコールモノメチルエー
テル、エチレングリコールモノエチルエーテル、アセト
ン、メチルエチルケトン、更にベンゼン、トルエン、キ
シレンおよびヘキサン、ジメチルシクロヘキサン、エチ
ルシクロヘキサンの ｊ一種又は二種以上をその目的に
より種々変更するが、インキ組成物６０〜９０重量％、
望ましくは７０〜８５重量％使用するのが望ましい。
ール、ブタノール、エチレングリコールモノメチルエー
テル、エチレングリコールモノエチルエーテル、アセト
ン、メチルエチルケトン、更にベンゼン、トルエン、キ
シレンおよびヘキサン、ジメチルシクロヘキサン、エチ
ルシクロヘキサンの ｊ一種又は二種以上をその目的に
より種々変更するが、インキ組成物６０〜９０重量％、
望ましくは７０〜８５重量％使用するのが望ましい。
着色剤としては、オリエントオイルブル一ＢＯ（ＣＩ７
４３５Ｏ）、オリエントオイルブル一Ｎ，オリエントバ
リフアーストブル一＃２６０５、オリエントオイルプラ
ツクＨＢＢ（ＣＩ２６ｌ５Ｏ）、オリエントバリフアー
ストブラツク＃３８０４（ＣＩｌ２ｌ９５）、オリエン
トバリフアースト］ブラツク＃３８２０１オリエントオ
イルレツド＃３０８（ＣＩ２ｌ２６Ｏ）、オリエントス
ピリツトブラツクＡＢ（ＣＩ５Ｏ４ｌ５）などの油溶性
染料が挙げられ、１〜３０重量％、望ましくは５〜２０
重量％使用する。
４３５Ｏ）、オリエントオイルブル一Ｎ，オリエントバ
リフアーストブル一＃２６０５、オリエントオイルプラ
ツクＨＢＢ（ＣＩ２６ｌ５Ｏ）、オリエントバリフアー
ストブラツク＃３８０４（ＣＩｌ２ｌ９５）、オリエン
トバリフアースト］ブラツク＃３８２０１オリエントオ
イルレツド＃３０８（ＣＩ２ｌ２６Ｏ）、オリエントス
ピリツトブラツクＡＢ（ＣＩ５Ｏ４ｌ５）などの油溶性
染料が挙げられ、１〜３０重量％、望ましくは５〜２０
重量％使用する。
樹脂としてはガムロジン、コーパル樹脂、ガムロジンエ
ステル誘導体、石油系炭化水素樹脂、フエノール樹脂、
アルキツド樹脂を３〜３０重量％、望ましくは５〜２０
重量％使用する。
ステル誘導体、石油系炭化水素樹脂、フエノール樹脂、
アルキツド樹脂を３〜３０重量％、望ましくは５〜２０
重量％使用する。
次に本発明の実施例について説明するが、これらの実施
例は本発明の範囲を制限するものでない。
例は本発明の範囲を制限するものでない。
上記の混合物を常温にて１時間かきまぜて黒色インキを
得た。このインキを軸材料としてアルミニウムを使用し
た市販のフエルトベンに充填し、８０℃で２日間放置し
たところアルミニウムの腐蝕は生じな力．）つた。又、
該インキよりニトリロトリ酢酸トリラウリルアミドを除
去したインキは、前記と同様に試験したところ８０℃４
時間で腐蝕がみられた。ｒ◆〒』Ｊ−ＨＳｇ 上記成分を常温で１時間かきまぜると青色インキを得る
。
得た。このインキを軸材料としてアルミニウムを使用し
た市販のフエルトベンに充填し、８０℃で２日間放置し
たところアルミニウムの腐蝕は生じな力．）つた。又、
該インキよりニトリロトリ酢酸トリラウリルアミドを除
去したインキは、前記と同様に試験したところ８０℃４
時間で腐蝕がみられた。ｒ◆〒』Ｊ−ＨＳｇ 上記成分を常温で１時間かきまぜると青色インキを得る
。
８０℃にて本インキに純度９９．９９％の銅片（２５Ｘ
２５Ｘ１０Ｓ１トリクレン洗浄）を浸漬したところ、２
日間は腐蝕の発生はなかつた。
２５Ｘ１０Ｓ１トリクレン洗浄）を浸漬したところ、２
日間は腐蝕の発生はなかつた。
ニトリロトリ酢酸トリオレールアミドを添加しない比較
インキは、８０℃１０時間で腐蝕が発生した。特に青色
インキの場合、染料に含まれる遊離酸が腐蝕の原因であ
るから脂肪酸アミンを添加したが効果はみられなかつた
。本発明のインキは、ニトリロトリ酢酸トリアルキルア
ミドを含有してなる耐腐蝕性の良好な油性インキ組成物
であるため、従来の油性インキに比較して腐蝕が非常に
少ないことからアルミニウムを使用する筆記具ばかりで
なく、ステンレス、モネルなどの合金や鉄、銅などで出
来ている印刷機、スタンプ、記録計などに十分使用でき
る利点がある。
インキは、８０℃１０時間で腐蝕が発生した。特に青色
インキの場合、染料に含まれる遊離酸が腐蝕の原因であ
るから脂肪酸アミンを添加したが効果はみられなかつた
。本発明のインキは、ニトリロトリ酢酸トリアルキルア
ミドを含有してなる耐腐蝕性の良好な油性インキ組成物
であるため、従来の油性インキに比較して腐蝕が非常に
少ないことからアルミニウムを使用する筆記具ばかりで
なく、ステンレス、モネルなどの合金や鉄、銅などで出
来ている印刷機、スタンプ、記録計などに十分使用でき
る利点がある。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 油性インキ中に下記一般式で示されるニトリロトリ
酢酸トリアルキルアミドを０．１〜５重量％含有するこ
とを特徴とする油性インキ組成物。 一般式▲数式、化学式、表等があります▼ （式中ｎは４〜２０の整数を表わすものとする）
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP51059970A JPS5948033B2 (ja) | 1976-05-26 | 1976-05-26 | インキ組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP51059970A JPS5948033B2 (ja) | 1976-05-26 | 1976-05-26 | インキ組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS52146303A JPS52146303A (en) | 1977-12-06 |
| JPS5948033B2 true JPS5948033B2 (ja) | 1984-11-22 |
Family
ID=13128527
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP51059970A Expired JPS5948033B2 (ja) | 1976-05-26 | 1976-05-26 | インキ組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5948033B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02137864U (ja) * | 1989-04-17 | 1990-11-16 |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5975967A (ja) * | 1982-10-22 | 1984-04-28 | Pentel Kk | 筆記具用螢光色インキ |
| JPH0682890B2 (ja) * | 1986-03-13 | 1994-10-19 | 任天堂株式会社 | Ｅｍｉ対策用回路基板とその製造方法 |
| JPH0627274B2 (ja) * | 1986-09-01 | 1994-04-13 | 東レ株式会社 | 水なし平版印刷用インキ組成物 |
| JP6206531B2 (ja) * | 2015-04-09 | 2017-10-04 | オリヱント化学工業株式会社 | 筆記具用インキ組成物及びそれに用いられる造塩染料 |
| US10035970B2 (en) | 2016-05-09 | 2018-07-31 | Basf Se | Friction-reducing compound, method of producing same, and lubricant composition |
-
1976
- 1976-05-26 JP JP51059970A patent/JPS5948033B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02137864U (ja) * | 1989-04-17 | 1990-11-16 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS52146303A (en) | 1977-12-06 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH01502344A (ja) | ペイント除去組成物 | |
| US20130074726A1 (en) | Printing ink dryer and printing ink using the same | |
| JPS5948033B2 (ja) | インキ組成物 | |
| JPWO2002024821A1 (ja) | 油性インキ組成物、筆記具およびそれに用いる染料 | |
| GR3018486T3 (en) | Coating and its use for the preparation of coatings with a rapidly processable surface. | |
| JPS58108270A (ja) | マ−キングペン用インキ | |
| JPS5840592B2 (ja) | ユセイインキソセイブツ | |
| US2078808A (en) | Metallizing composition | |
| CA2569188C (en) | Antiskinning compound and compositions containing them | |
| JP2820493B2 (ja) | 溶剤組成物 | |
| JPS61200182A (ja) | ボールペン用水性顔料インキ | |
| US1787233A (en) | Ink | |
| JP6262091B2 (ja) | 筆記具用油性インキ組成物及びそれを用いた筆記具 | |
| TW593607B (en) | Use of additive combinations for avoiding skin formation on air-drying lacquer | |
| JPH01197584A (ja) | 水性ボールペン用インキ組成物 | |
| JPH02227472A (ja) | 油性黒色インキ | |
| US3047627A (en) | N-substituted-4,4-bis-(4-hydroxyphenyl) pentanoic acid amides | |
| JPH02218772A (ja) | ボールペン用水性インキ | |
| JP3717262B2 (ja) | 金属光沢色インキ | |
| JPH06212111A (ja) | 油性ボールペン用インキ組成物 | |
| JP6786161B2 (ja) | 筆記具用油性インキ組成物及びそれを用いた筆記具 | |
| JPH09165542A (ja) | 油性黒色インキ | |
| JPS5949951B2 (ja) | 油性インキ組成物 | |
| US841573A (en) | Anticorrosive composition. | |
| TWI303264B (ja) |