JPS5947044B2 - 梳綿された繊維から屑を除去する装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 通常、梳綿機は、平坦な或いはその他の形状の梳綿手段
とドツファ−との間に配置された、前項プレート（ｆｒ
ｏｎｔ ｔｏｐ ｐｌａｔｅ）及び前ドア・プレート（
ｆｒｏｎｔ ｄｏｏｒ ｐｌａｔｅ）の如き一対のプレ
ートを具備している。

これらのプレートは、ドツファ−に送られる前の、主シ
リンダが作用する繊維を閉じ込めるためのものである。

前ドア・プレートはこれの取脱しを可能にしている旋回
可能に取付けられた手段を具備しており、主シリンダ上
の針布を容易に検査し得るようになっている。

主シリンダのこの前領域は、繊維を閉じ込め且つ主シリ
ンダに隣接する領域にて生じる空気流を制限するために
、できるだけ閉ざされる。

短い繊維及び屑がシリンダとアーチきの間に蓄積集結さ
れ、ｒチョキング（ｃｈｏｋ ｉｎｇ ）ｊを起こす傾
向が観察されている。

本発明の装置を用いれば、繊維の「吹出しく ｂｌｏｗ
ｏｕｔ ）ｊのみならず、チョキングの傾向も減少さ
れることが分った。

前項プレートを梳綿手段の下方に幾分間隔を置いて配置
すると負圧が生成され、重い屑粒子はこの負圧に打勝っ
て遠心力によって除去されるが、繊維は主シリンダの制
御下に保持されることが見い出された。

梳綿手段に隣接するプレートの前縁は、テーパが付けら
れていたり面とりされていたりしていて、屑を容易に除
去するための障害のない通路をなす低い縁に形成されて
いるのが好ましい。

更に、前項プレートは梳綿手段よりもより主シリンダに
近接してセットされていて、プレートと梳綿手段との間
に形成された屑除去開口の作用を強めるようになってい
るのが好ましい。

かくの如き構造は、米国特許第３，６０４，０６２号及
び第３，６０４，４７５号に記載されている如き静止梳
綿機に関連して用いると特に有用である。

更に、前ドア・プレートを前項プレートの下方に幾分間
隔を置いて配置すると、屑を除去するための付加的な通
路が生成されることも見い出された。

本明細書にて使用する屑と言う語句は、梳綿された繊維
から除去した方が都合のよい全ての望ましくない物を意
味し、飛毛屑、短い繊維等のみならず綿ラップ及び綿ウ
ェブに於けるリーフ、外被粒子等の如き粗悪なペパー状
物をも含む。

粗大な物質は前項プレートと梳綿手段との間の第１の開
口によって大部分除去され、そして短いほこり状の繊維
、飛毛屑、ある種の粒状物質等は前項プレートと前ドア
・プレートとの間の第２の開口から除去されることが分
った。

従って、繊維が主シリンダに供給され主シリンダと梳綿
手段との間にて梳綿作用を受けた後で且つドツファ一手
段に送られる前に生ずる、繊維が最も開口した後にて繊
維から屑を除去することが望ましい。

上記の通路は、梳綿の際に生ずる主シリンダに隣接する
空気流に好都合に作用して屑の除去を助成する。

次に、本発明の具体例を図示している添付図面を参照し
て、本発明の詳細な説明する。

図面には、主シリンダとこの主シリンダの相当な部分に
沿って設けられた梳綿手段とを有する梳綿機が図示され
ている。

梳綿手段は、上記の主シリンダ上の針布に対して梳綿関
係になった針布を備えている。

主シリンダと梳綿手段の針布による梳綿作用を受けた被
梳綿繊維をドツファ−に送る前にこれから屑を取除くた
めの装置は、主シリンダの針布にほぼ合致している部分
を有するプレートＡを具備している。

手段Ｂは、梳綿手段とドツファ−の間の主シリンダ上の
針布に対して間隔を置いて重ね合わされた関係にプレー
トを位置付けている。

このプレートは、繊維を保持してドツファ−に送るが、
主シリンダから屑に及ぼされる遠心力に少なくとも部分
的に応答して屑が除去されるのを可能にする通路Ｃを規
定している。

かくして、清浄された繊維が保持され主シリンダによっ
てドツファ−に送られる際に、屑の大部分が除去される
。

主シリンダ１０は、普通のアーチ１１の間に支持されて
いる。

この主シリンダ１０は、第１図に矢印で示された主シリ
ンダの回転方向に向いた歯１３を備えた針布１２を有す
る。

梳綿される繊維（図示していない）は、１４で示された
梳綿手段と主シリンダの間を通り、そして第１図に矢印
で示された方向に回転するドツファ−１５に送られる。

ドツファ−１５にはカバー１６が設けられており、そし
て前ドア・プレートとドツファ−・カバーの間には針布
のこの領域をシールして繊維が除去されないようにし且
つ主シリンダに隣接する空気流を制限するための三角形
状の棒１１が配置されている。

前項プレートＡは主シリンダ上の針布に略合致しており
、静止梳綿プレートである１４で示された梳綿手段の下
方に間隔を置いて配置されている。

この間隔は約％“（約３．１ Ｍ ）であると好結果が
得られることが分った。

プレートＡは、１８で示されているように面とりされて
おり、そして１９で示されているように後方に向ってテ
ーパが付いていて厚くなった部分２０に続いているのが
好ましい。

このプレートＡは低い縁に隣接して後方へ面とりされて
いて、これに隣接する通路の効果を大きくしていること
が重要である。

更に、通路は梳綿手段に隣接して配置されていることが
重要である。

しかしながら、端縁の所ではなくプレート内に一つ或い
は複数個の通路を配置してもよいし、また主シリンダへ
の繊維供給手段とドツファ−の間にて主シリンダに沿っ
て通路を配置することもできる。

シリンダの針布の歯１３と静止プレート１４の針布２２
の歯２１とは逆方向に向いている。

静止プレート１４は、前記の米国特許に記載されている
如きプレート部分２４上に針布２２を締結するためのク
ランプ手段２３を備えている。

静止プレート１４の針布と主シリンダの針布との間のセ
ツティングは約０．０５０“（約１．２７０Ｍ）である
のが好ましく、そしてこれに隣接するプレートＡの部分
は主シリンダの針布から約０．０１７〜０．０２２“（
０，４３２〜０．５５９ｙａ）にセットされているのが
好ましい。

２０ａで示されているプレート２０の反対側の縁は約０
．０５０“（約１，２７０ｗｌ１）にセットされている
。

適当な手段Ｂが、梳綿手段１４とドツファ−１５との間
にて主シリンダの針布１２に対して間隔を置いて重ね合
わされた関係に、プレー）Ａを位置付ける。

この手段は、プレートＡを通ってアーチ１１に挿入され
るボルトを具備している。

所望ならばシムを用いてプレートのセツティングを変化
せしめることもできるし、またプレート内に螺合されて
アーチに接触するボルト等を用いてプレートのセツティ
ングを所望の通りになすこともできる。

繊維を保持してこれをドツファ−に送る主シリンダによ
って及ぼされる遠心力に少なくとも部分的に応答して屑
が除去されるのを可能にする通路Ｃの一部は、プレート
によって規定されている。

この通路にて負圧が生成され吸引が遂行されることが見
い出された。

換言すれば、もしプレートＡの外側の長い繊維が通路Ｃ
に近接して配置されると、内側に吸込まれて主シリンダ
の作用を受けるようになる。

この作用によって、第２図に図示するように通路Ｃを通
って大量の屑が除去されるが、長い繊維は主シリンダの
作用を受は続けると言う事実が、少なくとも部分的に説
明される。

第１図及び第３図にて、前ドア・プレート３２は通常の
形状のものとして図示されている。

この前ドア・プレート３２は、アーチ１１に対して固定
されたブラケット２７に２６で旋回可能に連結されたブ
ラケット即ちアーム２５に支持されている。

第３図に図示するように、前ドア・プレート３２の前縁
と前項プレートの後縁２０ａ＝！＝の間に付加的な通路
２８を設けることによって、望ましくない短い繊維及び
付加的な粒状層を除去できることが分った。

この通路２８の一部は面とり端部２９によって形成され
ている。

この端部２９から正常の厚さの部分３１までは後方にテ
ーパが付いた部分３０となっている。

前ドア・プレート３２の前縁と前項プレートの後縁との
間隔は、１／３１から１／１６“（０，８２〜１．６履
）であれば満足な結果が得られることが分った。

前線にて０．０１７“（０，４３２履）でプレートの中
央部で０．２７“（６，８５８ｍ）のセツティングが満
足なものであることも証明された。

所望ならば、上記の如くして除去された屑を適当な吸引
ノズル（図示していない）によって収集することもでき
る。

このために特殊なノズルを構成してもよいし、また現存
する除去装置を用いることもできる。

特定の語句を用いて本発明の好適具体例について説明し
たが、本発明の範囲から逸脱することなく変形並びに修
正が可能であることは説明するまでもなく明らかであろ
う。

尚、本発明の実施態様について説明すれば次の通りであ
る。

（１）特許請求の範囲記載の装置であって、鋭い縁を有
する複数個のプレート部分が該主シリンダ上の針布に対
して間隔を置いて重ね合わされた関係に支持されており
、該鋭い縁の各々はプレート部分の対向縁と協働して屑
を除去するための通路を規定しているもの。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に従って構成された屑除去装置を具備
した梳綿機の斜面図。 第２図は、本発明に従って構成された屑除去装置を示す
拡大断面図。 第３図は、本発明の変形例を示す断面図。 Ａ・・・・・・前項プレート、Ｂ・・・・・・前項プレ
ート位置付は手段、Ｃ・・・・・・通路、１０・・・・
・・主シリンダ、１２・・・・・・主シリンダの針布、
１４・・・・・・梳綿手段（静止プレート手段）、１５
・・・・・・ドツファ−１２２・・・・・・梳綿手段の
針布。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 主シリンダと、該主シリンダに繊維を供給する手段
   と、該主シリンダ上の針布に対して間隔を置いて重ね合
   わされた関係に支持され且つ該主シリンダ上の針布に対
   して梳綿関係になった針布を有する静止プレート手段と
   を具備する梳綿機における、梳綿された繊維がドツファ
   −に送られる前にこれから屑を除去するための装置にお
   いて、（ａ） 該主シリンダ上の該針布に略合致した
   プレート部分と、 （ｂ） 該プレート部分を該主シリンダ上の該針布に
   対して間隔を置いて重ね合わされた関係に位置付ける手
   段とを具備し、 （Ｃ） 該プレート部分が、該静止プレート手段の後縁
   に対抗し且つこれに近接して配置された前縁を備えてお
   り、 （ｄ） 該プレート部分の該前線が、該主シリンダの
   外周面に略平行な底面と、該底面と鋭角をなす面とで構
   成されていて、 （ｅ） これによって、該プレート部分の該前縁と該
   静止プレート手段の該後縁とが、繊維は保持して該ドツ
   ファ−に送るが、該主シリンダによって屑に及ぼされる
   遠心力に少なくとも部分的に応答して屑が除去される通
   路を規定していることを特徴とする装置。