JPS5946998B2 - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は低温安定性が良好な液体洗浄剤に関し、さらに
詳しくはアルキルエトキシ硫酸塩とアルキルアミンオキ
シドを有効成分とする液体洗剤の低、’温安定住を少量
の長鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩を添加することで
向上させた液体洗浄剤組成物に係る。

本発明の液体洗浄剤組成物は野菜・食器洗い洗浄、シヤ
ンプーとして有用なものである。野菜・食器洗い洗浄剤
には、すぐれた洗浄力と泡立ちが要求されるほか、肌荒
れが少ない事も要求されている。肌荒れの少ない洗浄剤
を得る方法としては、脂肪酸系の活性剤を使用する方法
や油分乃至蛋白質を添加する方法が知られているが、こ
れらの方法では洗浄力・泡立ちの点で必ずしも満足な洗
浄剤を得ることができない。これに対してアルキルエト
キシ硫酸塩とアルキルアミンオキシドを組合せた洗浄剤
は、洗浄力・泡立ちが良好であるばかりでなく、肌にも
マイルドであることが知られている。（特公昭３９−１
４９７９、特公昭５０−１７２０４、特開昭５０−７６
１０６、特開昭５１−１２５４０５参照）。ところで液
体洗浄剤は上記した性能に加えて、種々の温度条件で長
期間安定液性を保つことが必要である。

このため液体洗浄剤には、液性向上剤（ハイドロドロー
プ）が配合されるのが通例であつて、この液性向上剤と
しては、低級アルコール（エタノール、イソプロパノー
ル）低級アリルスルホネート（ベンゼンスルホネート、
トルエンスルホネート、キシレンスルホネート）あるい
は尿素等が従来汎用されている。しかし、アルキルエト
キシ硫酸塩とアルキルアミンオキシドを有効成分とする
洗剤に対して、上記の液性向上剤は必ずしも満足な結果
をもたらさない。即ち、低級アルコールや低級アリルス
ルホネートによつて液性向上を図るためにはこれらを比
較的多量に配合する要があるが、その場合には、系の粘
度がしばしば低下し、商品として適当な粘度を保持する
には、新たに増粘剤の添加を必要とする。一万、尿素の
配合は、系の粘度を低下することなく、液性、特に低温
安定性を向上させるが、４０〜５０℃の高、温で長く貯
蔵した場合に分解を起し、アンモニア臭等の悪臭を発生
したり、変色を起したりする欠点がある。ワ 本発明者等はアルキルエトキシ硫酸塩とアルキルアミン
オキシドを有効成分とする液体洗浄削において、液の粘
度や高温安定住を損わずに液住を向上させ得る液住向上
削（ハイドロドローブ）に関し鋭意研究を重ねた結果、
通常、液体洗浄剤の活住成分として用いられている長鎖
の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸のアルカリ金属塩が
上記液体洗浄削の液住向上削として著効を発揮すること
を見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至つ
た。

而して本発明に係る液体洗浄削組成物は下記の（ａ）〜
（ｂ）３成分を下記の量で含有することを特徴とする。

（但し、Ｒ１はＣＩＯ〜，５のアルキル基を、ｎは３〜
６の数をＭはアルカリ金属を示すフ（但し、Ｒ２はＣＩ
Ｏ〜１４のアルキル基をＲ３及びＲ４はＣ１ 〜４のア
ルキル基を示す）本発明の（ａ）Ｆ５．分たるアルキル
エトキシ硫酸塩は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
などのアルカリ触媒又は四塩化錫などの酸触謀の存在下
に、原料アルコールｌモル当り平均３〜６モルのエチレ
ンオキシドを付加させ、得られたポリオキシエチレンア
ルキルエーテルを、例えば薄膜式硫酸化法で硫酸化する
か、あるいはクロルスルホン酸で硫酸化した後、アルカ
リ金属水酸化物等で中和することによつて製造すること
ができる。

原料アルコールとしては、アン油、等の天然油脂から誘
導されたアルユール、オキソ合成法でオレフインから誘
導された分岐鎖を含む合成アルコール、並びにチーグラ
ー法でエチレンから誘導された直鎖合成アルコールの何
れもが使用可能である。しかし、これら原料アルコール
のなかにあつては、分岐鎖を含み、直鎖率が４５〜９０
％のオキソ合成アルコールが好ましい。組成物中の一）
Ｆ５，分の量は１５〜２５ｗｔ％を町とする。

１５ｗｔ％未満では泡立ち、洗浄力が不足し、２５ｗｔ
％を越えると液の粘度が急激に高くなり、粘度コントロ
ールが困難となる。

本発明の（ｂ）成分には前掲した如きアルキルアミンオ
キシドが使用されるが、その典型例には、ジメチルデシ
ルアミンオキシド、ジメチルドデシルアミンオキシド、
ジメチルテトラデシルアミンオキシド等が含まれる。

組成物中（ｂ）Ｆ５，分の量は２〜５ｗｔ％７）範囲が
適当であつて、２ｗｔ％未満では泡立ち、洗浄力が不足
すると共に肌マイルド住も劣化し、５ｗｔ％を越凡ると
液の粘度が急激に高くなつて粘度コントロールが困難と
なる。本発明の液体洗浄剤組成物にあつて、その液住向
上剤として機能する（ｃ）成分は、既述した通りの直鎖
アルキルベンゼンスルホネートであつて、このものは炭
素数１０〜１４のアルキル基を有するアルキルベンゼン
を無水硫酸ないしクロルスルホン酸により硫酸化し、次
いでアルカリ金属水酸物などで中和して製造される。

組成物中の（ｃ）成分の量は０．２〜２．５ｗｔ％の範
囲を可とする。この量が０．２ｗｔ％未満であると、液
住向上効果が不十分であるが、２．５ｗｔ％を越えても
効果は変らず、３％以上になると、逆に低温時の安定住
が損われる。本発明に係る液体洗浄削組成物は、上記し
た（ａ）〜（ｃ）３成分を必須成分とするが、本発明の
目的を損わない限り、この液体洗浄剤組成物には、他の
アニオン活住削、ノニオン活性剤、両住活性剤、脂肪酸
アルカノールアミド等の洗浄・増泡剤、低級アルコール
．多価アルコール、低級アリルスルホン酸塩等のハイド
ロドローブ、安息香酸塩等の防カビ剤、ＥＤＴＡ等のキ
レート剤、色素、香料等を必要に応じて添加することも
可能である。

実砲例 １下記の液体洗削組成物を調製し、それらの粘
度及び低温安定住について評価した。

尚、粘度はＢ型粘度計を用いて２５℃で測定し、低温安
定住は液体洗浄削を試験管に人れ、−７℃の恒温槽に１
週間保存した時の外観で判定した。

結果を表１に示すが表中の＊印は比較例である。実絶例
２下記の液体洗浄削組成物を調整し、実帷例１と同様
１こして粘度及び低温安定性について評価した。

結果を表２１こ示す。＊印は比較例である。実絶例 ３
下記の液体洗浄剤組成物はすぐれた低温安定性を示し、
また食器洗い用洗剤としての泡立ち、洗浄力も艮好であ
つた。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 下記の３成分を含有する液体洗浄剤組成物（ａ）Ｒ
   ＿１Ｏ（ＣＨ＿２ＣＨ＿２Ｏ）ｎＳＯ＿３Ｍ１５〜２５
   ｗｔ％（但しＲ＿１はＣ＿１＿０〜＿１＿５のアルキル
   基を、ｎは３〜６の数を、Ｍはアルカリ金属を示す。 ）（ｂ） ▲数式、化学式、表等があります▼２〜５ｗｔ％（但し
   Ｒ＿２はＣ＿１＿０〜＿１＿４のアルキル基を、Ｒ＿３
   及びＲ＿４はＣ＿１〜＿４のアルキル基を示す。 ）（ｃ）アルキル基炭素数Ｃ＿１＿０〜Ｃ＿１＿４の直
   鎖アルキルベンゼンスルホン塩のアルカリ金属塩０．２
   〜２．５ｗｔ％