JPS5946777B2 - フランジ付き歯車の成形方法及び装置 - Google Patents
フランジ付き歯車の成形方法及び装置Info
- Publication number
- JPS5946777B2 JPS5946777B2 JP15812980A JP15812980A JPS5946777B2 JP S5946777 B2 JPS5946777 B2 JP S5946777B2 JP 15812980 A JP15812980 A JP 15812980A JP 15812980 A JP15812980 A JP 15812980A JP S5946777 B2 JPS5946777 B2 JP S5946777B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molding
- forming
- slide piece
- mold
- gear
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は例えばカメラ部品等に使用される歯の両側面に
フランジを有した小径にして精密度を要求される合成樹
脂製のフランジ付き歯車の成形方法及びその成形装置に
関するものである。
フランジを有した小径にして精密度を要求される合成樹
脂製のフランジ付き歯車の成形方法及びその成形装置に
関するものである。
第1図に示す如く歯1の両側面に該歯の頂面よりも上部
に周縁3が位置するフランジ21、22を有したフラン
ジ付き歯車を成形する場合に、その成形金型としては成
形品における歯1のテーパー面により形成されるアンダ
ーカット部よりどのようにして離型されるかということ
が問題となる。
に周縁3が位置するフランジ21、22を有したフラン
ジ付き歯車を成形する場合に、その成形金型としては成
形品における歯1のテーパー面により形成されるアンダ
ーカット部よりどのようにして離型されるかということ
が問題となる。
このためこの種の歯車を成形するための金型としては、
第2図a、bに示す如く固定型4と可動型5との間に6
乃至8分割とした周面成形用の割型スライドピース61
、62、63・・・・・・を組合せるようなものが考え
られていた。しかし乍らこのように周面成形用のスライ
ドピースを多数個に分割するということは、目的とする
歯車が直径15乃至2om7JL程度の小さいものであ
るため、夫々の金型(スライドピース)自体を製作する
うえでの精度を相互に要求されることのみならず、金型
(スライドピース)相互を正しい位置にセットするとい
うような作動上の精度が必要とされ、小径でより精密な
精度を要求されるような歯車の成形には精度保持が困難
であつて適さないという問題を有する。
第2図a、bに示す如く固定型4と可動型5との間に6
乃至8分割とした周面成形用の割型スライドピース61
、62、63・・・・・・を組合せるようなものが考え
られていた。しかし乍らこのように周面成形用のスライ
ドピースを多数個に分割するということは、目的とする
歯車が直径15乃至2om7JL程度の小さいものであ
るため、夫々の金型(スライドピース)自体を製作する
うえでの精度を相互に要求されることのみならず、金型
(スライドピース)相互を正しい位置にセットするとい
うような作動上の精度が必要とされ、小径でより精密な
精度を要求されるような歯車の成形には精度保持が困難
であつて適さないという問題を有する。
本発明はこの種の歯車を成形するうえでの上記の如き問
題点を解消し、周面成形用のスライドピースが多分割で
なく少なくとも2分割程度のもので足り、しかも成形品
における歯のアンダーカット部からの金型の離型という
問題を確実に解消することのできる成形加工の容易な新
規なフランジ付き歯車の成形方法とそのための装置の提
供を目的としたものである。
題点を解消し、周面成形用のスライドピースが多分割で
なく少なくとも2分割程度のもので足り、しかも成形品
における歯のアンダーカット部からの金型の離型という
問題を確実に解消することのできる成形加工の容易な新
規なフランジ付き歯車の成形方法とそのための装置の提
供を目的としたものである。
次に本発明に係るフランジ付き歯車の成形装置とその成
形法を図示の実施例に基いて詳記すれば、第3図は金型
の構成を示す斜視図、第4図は本発明のH法及び装置に
より成形されたフランジ付き歯車10の斜視図である。
形法を図示の実施例に基いて詳記すれば、第3図は金型
の構成を示す斜視図、第4図は本発明のH法及び装置に
より成形されたフランジ付き歯車10の斜視図である。
第3図において21は歯車10の周面を成形するための
2つ割のスライドピース、22は固定型、23は可動型
である。スライドピース21は両側に歯車10における
フランジ11,,112の成形用段部24,,242を
有すると共に内周面が歯13の頂部成形面25となるよ
うに構成されている。一方固定型22と可動型23は前
記スライドピース21の両側面に配置されるもので、い
ずれか一方の型例えば可動型23の側面に歯車10の谷
部14を成形するための多数の谷部成形用突片27が所
定の歯成形用間隙29を置いて直角方向に突設されてい
る。
2つ割のスライドピース、22は固定型、23は可動型
である。スライドピース21は両側に歯車10における
フランジ11,,112の成形用段部24,,242を
有すると共に内周面が歯13の頂部成形面25となるよ
うに構成されている。一方固定型22と可動型23は前
記スライドピース21の両側面に配置されるもので、い
ずれか一方の型例えば可動型23の側面に歯車10の谷
部14を成形するための多数の谷部成形用突片27が所
定の歯成形用間隙29を置いて直角方向に突設されてい
る。
これらの谷部成形用突片27は第5図以下に示すように
夫々の外側面27′がスライドピース21の内周面即ち
歯頂部成形面25上に密着配置されるべぐ環状に周設さ
れていて、その断面は歯車10の谷部14を成形するべ
く台形をなしている。また該谷部成形突片27は第6図
乃至第8図に示す如く固定型22及び可動型23が共に
スライドピース21の両側に配置された状態において、
いずれも先端面28が固定型22側のフランジ成形用段
部242の内側面26上に位置するような長さに設定さ
れている。この可動型23における谷部成形用突片27
は歯車10における全ての谷部14を成形するためのも
のであり、従つて一方の固定型22には前記の如き谷部
成形用突片は全く設けられていない。成形に際しては溶
融樹脂はスライドピース21と固定型22と可動型23
との内側に注入される。また樹脂の硬化後においてはま
ず可動型23をその谷部成形突片27の軸方向に沿つて
引き抜いたのちスライドピース21を夫々成形品より左
右方向に離型させればよい。これによつて第4図に示す
如き形状のフランジ付き歯車10の成形が完了する。成
形された歯車10は第4図に示す如く可動型23におけ
る夫々の谷部成形用突片27の間に歯13が成形できる
と共に、スライドピース21にかけるフランジ成形用段
部24,,242によりフランジ11,,112が成形
される。
夫々の外側面27′がスライドピース21の内周面即ち
歯頂部成形面25上に密着配置されるべぐ環状に周設さ
れていて、その断面は歯車10の谷部14を成形するべ
く台形をなしている。また該谷部成形突片27は第6図
乃至第8図に示す如く固定型22及び可動型23が共に
スライドピース21の両側に配置された状態において、
いずれも先端面28が固定型22側のフランジ成形用段
部242の内側面26上に位置するような長さに設定さ
れている。この可動型23における谷部成形用突片27
は歯車10における全ての谷部14を成形するためのも
のであり、従つて一方の固定型22には前記の如き谷部
成形用突片は全く設けられていない。成形に際しては溶
融樹脂はスライドピース21と固定型22と可動型23
との内側に注入される。また樹脂の硬化後においてはま
ず可動型23をその谷部成形突片27の軸方向に沿つて
引き抜いたのちスライドピース21を夫々成形品より左
右方向に離型させればよい。これによつて第4図に示す
如き形状のフランジ付き歯車10の成形が完了する。成
形された歯車10は第4図に示す如く可動型23におけ
る夫々の谷部成形用突片27の間に歯13が成形できる
と共に、スライドピース21にかけるフランジ成形用段
部24,,242によりフランジ11,,112が成形
される。
また可動型23における谷部成形用突片27が引抜かれ
た跡には谷部14が成形されることとなる。肯この谷部
14は可動型23より谷部成形用突片27がスライドピ
ース21の片側から差込まれ、先端面28が反対側の固
定型22寄りのフランジ成形用段部242の内・側向2
6上に位置するような長さに設定されているために、先
端面28の位置する側の固定型22によるフランジ11
2はそのまま成形され、可動型23側のフランジ11,
には谷部成形用突片27が貫通した谷部14の形状を有
する開口部15が夫々開設されることとなる。勿論これ
らの開口部15は歯車10における各谷部14の端に設
けられるのみで、歯13の頂面よりも上部の周縁12を
もつたフランジ11,にはその機能に別段支障を与える
ことがない。以上の如き方法及び装置によれば、スライ
ドピース21の内周面上に可動型23の谷部成形用突片
27を歯13の成形用間隙29を隔てるようにし周設配
置したため、成形後において可動型23を谷部成形用突
片27の軸方向に沿つて引抜けば、スライドピース21
はその内周面が歯13の頂部成形面25の役割をはたす
だけであるため、歯13のアンダーカツトにわずられさ
れずに左右に分離離型することができる。
た跡には谷部14が成形されることとなる。肯この谷部
14は可動型23より谷部成形用突片27がスライドピ
ース21の片側から差込まれ、先端面28が反対側の固
定型22寄りのフランジ成形用段部242の内・側向2
6上に位置するような長さに設定されているために、先
端面28の位置する側の固定型22によるフランジ11
2はそのまま成形され、可動型23側のフランジ11,
には谷部成形用突片27が貫通した谷部14の形状を有
する開口部15が夫々開設されることとなる。勿論これ
らの開口部15は歯車10における各谷部14の端に設
けられるのみで、歯13の頂面よりも上部の周縁12を
もつたフランジ11,にはその機能に別段支障を与える
ことがない。以上の如き方法及び装置によれば、スライ
ドピース21の内周面上に可動型23の谷部成形用突片
27を歯13の成形用間隙29を隔てるようにし周設配
置したため、成形後において可動型23を谷部成形用突
片27の軸方向に沿つて引抜けば、スライドピース21
はその内周面が歯13の頂部成形面25の役割をはたす
だけであるため、歯13のアンダーカツトにわずられさ
れずに左右に分離離型することができる。
また谷部成形用突片27を固定、可動両型22,23の
うちいずれか一方の型のみに設けるようにしたので、ス
ライドピース21の内周面の径に対応して該谷部成形用
突片27を偶数個でも寄数個でも自由に設定でき、従つ
て歯車10の歯13を偶数個に限定されることなく成形
できるという利点を有する。
うちいずれか一方の型のみに設けるようにしたので、ス
ライドピース21の内周面の径に対応して該谷部成形用
突片27を偶数個でも寄数個でも自由に設定でき、従つ
て歯車10の歯13を偶数個に限定されることなく成形
できるという利点を有する。
従つて本発明の成形法によれば、従来の金型の如くスラ
イドピースを6乃至8分割とすることがないので、金型
自体の構成を複雑化することがなぃと共に、必要以上の
精度を要求されることなく、更に成形のための操作も簡
単であるため、この種の特殊歯車を容易に成形すること
ができるという効果を有するものである。
イドピースを6乃至8分割とすることがないので、金型
自体の構成を複雑化することがなぃと共に、必要以上の
精度を要求されることなく、更に成形のための操作も簡
単であるため、この種の特殊歯車を容易に成形すること
ができるという効果を有するものである。
第1図は本発明以外の方法により成形されるフランジ付
き歯車の斜視図、第2図aは第1図のフランジ付き歯車
の成形に使用する金型の部分平面図であり、第2図bは
第2図aの−線における断面図、第3図は本発明に係る
成形方法に使用する装置(金型)の構成を示す斜視図、
第4図は本発明の方法及び装置により成形されたフラン
ジ付き歯車の斜視図、第5図は本発明に係る金型の組合
わされた状態の断面図、第6図は同じく部分斜視図、第
7図は第5図の−線における断面図、第8図は同じく−
線における断面図てある。 図において、10:フランジ付き歯車、11],112
:フラジ、13:歯、14:谷部、15:開口部、21
:スライドピース、22:固定型、23:可動型、24
,,242:フランジ成形用段部、25:歯頂部成形用
突片、26:段部内側面、27:谷部成形用突片、28
:突片先端、29:歯成形用間隙、12:フランジ周縁
。
き歯車の斜視図、第2図aは第1図のフランジ付き歯車
の成形に使用する金型の部分平面図であり、第2図bは
第2図aの−線における断面図、第3図は本発明に係る
成形方法に使用する装置(金型)の構成を示す斜視図、
第4図は本発明の方法及び装置により成形されたフラン
ジ付き歯車の斜視図、第5図は本発明に係る金型の組合
わされた状態の断面図、第6図は同じく部分斜視図、第
7図は第5図の−線における断面図、第8図は同じく−
線における断面図てある。 図において、10:フランジ付き歯車、11],112
:フラジ、13:歯、14:谷部、15:開口部、21
:スライドピース、22:固定型、23:可動型、24
,,242:フランジ成形用段部、25:歯頂部成形用
突片、26:段部内側面、27:谷部成形用突片、28
:突片先端、29:歯成形用間隙、12:フランジ周縁
。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 両側にフランジ11_1、11_2の成形用段部2
4_1、24_2とを有し、内周面を歯13の頂部成形
面25とした周面成形用の割型スライドピース21の該
頂部成形面25上に、該スライドピース21の両側面に
配置した固定型22と可動型23のうちいずれか一方の
型より先端面28が他方の型側の前記フランジ成形用段
部内側面26上に位置する谷部14の成形用突片27を
歯13の成形用間隙29を隔てて配置して、前記スライ
ドピース21と固定型22及び可動型23内に溶融樹脂
を注入させることを特徴としたフランジ付き歯車の成形
方法。 2 両側にフランジ11_1、11_2の成形用段部2
4_1、24_2とを有し、内周面を歯13の頂部成形
面25とした周面成形用の割型スライドピース21と、
該スライドピース21の両側面に配置される固定型22
と可動型23とから成り、該固定型もしくは可動型のう
ちいずれか一方の型には、先端面28が他方の型側にお
ける前記スライドピース21のフランジ成形用段部内側
面26上に位置する谷部14の成形用突片27が頂部成
形面25上に夫々間隔を置いて配列されるように突設さ
れていることを特徴としたフランジ付き歯車の成形装置
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15812980A JPS5946777B2 (ja) | 1980-11-12 | 1980-11-12 | フランジ付き歯車の成形方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15812980A JPS5946777B2 (ja) | 1980-11-12 | 1980-11-12 | フランジ付き歯車の成形方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5782019A JPS5782019A (en) | 1982-05-22 |
JPS5946777B2 true JPS5946777B2 (ja) | 1984-11-14 |
Family
ID=15664914
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15812980A Expired JPS5946777B2 (ja) | 1980-11-12 | 1980-11-12 | フランジ付き歯車の成形方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5946777B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4779267B2 (ja) * | 2000-09-12 | 2011-09-28 | 株式会社ジェイテクト | 電動パワーステアリング装置及びそのウォームホイールの製造方法 |
-
1980
- 1980-11-12 JP JP15812980A patent/JPS5946777B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5782019A (en) | 1982-05-22 |
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