JP2736892B2 - 円筒カム - Google Patents

円筒カム

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JP2736892B2
JP2736892B2 JP63057149A JP5714988A JP2736892B2 JP 2736892 B2 JP2736892 B2 JP 2736892B2 JP 63057149 A JP63057149 A JP 63057149A JP 5714988 A JP5714988 A JP 5714988A JP 2736892 B2 JP2736892 B2 JP 2736892B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、プリンタヘッドの移動用等に用いる円筒カ
ムに関する。
〔従来の技術〕
第5A図に示す様に、円筒軸Aの周面長手方向にカム溝
Bを螺旋状に凹設した円筒カムは、例えば、実公昭62-1
3165号公報に記載の如く、プリンタ台の作動軸をカム溝
Bに嵌込んで回転することにより、プリンタヘッドを横
方向に印字作動することができるものであって、タイム
レコーダを始めとする各種の印字機に広く利用されてい
る。
しかし、従来の円筒カムは、上述した如く断面が円形
を成す円筒軸Aの周面にカム溝Bを螺旋状に凹設する関
係上、カム溝Bの両側壁面の内、符号Ba…で示した各面
は型抜き可能であるが、符号Bb…で示した各面はいずれ
もアンダーカットに成るため、この円筒カムを上下2つ
の型で成形した場合には、これ等上下の型を第5A図矢印
X,Zの方向に型抜きしようとしても、上記各アンダーカ
ット面Bb…の部分で引掛ってしまうから、従って、今迄
の円筒カムは上下2つの型では成形することができない
ものとされていた。
そこで従来は、円筒カムの成形に当っては、第6図の
如く円周方向に多数に分割した割型E…を使用したり、
或は、第7図の如く内周面にカム溝成形用の螺旋突起Fa
を設けた所謂シリンダ型Fの内部に、溶解した原材料を
流し込んで円筒カムGを成形し、この成形した円筒カム
Gをネジリ回転しながら矢印Y方向に引出して離型させ
る製造方法が用いられていた。
所が、上記第6図に示した多数の割型E…を用いる製
造法は、型抜き(離型)は簡単に行なえるが、型代が高
くて円筒カム1本当りの製造コストが高く成る問題があ
り、また、第7図に示したシリンダ型Fを用いる製造法
に付いては、シリンダ型Fの製造が非常に複雑でコスト
高に成るとか、成形した円筒カムGをネジリ回転して離
型させる作業が面倒で、製造に手間が掛ると云った各種
の問題があった。
そこで、第4図に示すように上下二つ割構造で、而か
も、左右の接合縁4a,5aに三角形状を成す係合歯4b…,5b
…が等間隔に略鋸歯状に突出形成された上下二つの成形
型4,5を用いて、上記の円筒カムを造ることが考えられ
た。
上記第4図に示した全体が略鋸歯状を成す上下二つの
成形型4,5は、上下から接合すると各係合歯4b…,5b…同
士が緊密に噛合って接合する仕組に成っていて、第5A図
で符号Bb…で示した各アンダーカットになる面を含め
て、円筒カムの全体を型抜き可能な状態で成形しようと
するものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上述した成形型4,5で成形される円筒カムの
カム溝Bのうち、特に、円筒カムの底面又は上面の一部
を拡大して示した第5B図、並びに、この第5B図の要部を
更に拡大して示した第5C図の記載から明らかなように、
底面側又は上面側から見て稜線の裏側に位置する符号B
b′で示した各面(第5C図の斜線部分)は、いずれも下
側の成形型5又は上側の成形型4に対して図面に示した
Dカットラインに相当する部分が確実にアンダーカット
になるため、この円筒カムを上述した略鋸歯状の上下の
成形型4,5を用いて成形しようとしても、これ等上下の
成形型4,5を第5A図の矢印X,Zに示した上下直角方向に型
抜きしようとした時に、上記裏側に位置する面Bb′の部
分を成形するために三角形状に形成した上記係合歯4b,5
bの先端部分が成形品(円筒カム)側に引掛ってしまっ
て、型抜きできなくなる問題があった。
尚、上述した第5B図と第5C図に示したDカットライン
は本発明の型抜き面を形成する場合のカットラインを示
したものであって、図面による説明上、便宜的に記載し
たものである。
従って本発明の技術的課題は、全体を略鋸歯状に形成
した上下2つの成形型を用いて、極めて簡単に成形及び
離型することができるように工夫した円筒カムを提供す
ることである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の技術的課題を解決するために本発明で高じた手
段は以下の如くである。
上下2つの成形型を用いて円筒軸の周面長手方向にカ
ム溝を螺旋状に凹設した形状に成形される円筒カムであ
って、 (1)上記カム溝の左右両側壁を上方に向けて開いた傾
斜面と成すこと。
(2)上記円筒軸の左右両側面部に相当するカム溝の側
部内底面部分に夫々フラットにDカットした型抜き面を
形成すること。
〔作用〕
上記の手段は以下の如く作用する。
上記(1)の要素は、上下2つの成形型を離型する場
合に、上方に向けて開いた傾斜面が成形型の離型を円滑
なものとし、円筒カムを容易に成形することを可能とす
る。
上記(2)の要素は、カム溝の両側部内底面に形成し
た夫々フラットにDカットした型抜き面が、本来ならば
アンダーカットと成るべきカム溝の側壁面を、型抜き可
能な側壁面とすることができるから、以って円筒カムを
上下2つの成形型によって極めて簡単に、且つ、低コス
トで製造することを可能にする。
以上の如くであるから、上記の手段によって上述した
技術的課題を解決して、前記従来の技術の問題点を解消
することができる。
〔実施例〕
以下に、本発明に係る円筒カムの好適な実施例を添付
した図面と共に詳細に説明する。
第1図と第2図は本発明に係る円筒カムを一部断面に
して示した側面図と平面図であって、図中1は合成樹脂
材を用いて円筒状に成形された円筒軸で、2はその周面
長手方向に螺旋状に凹設したカム溝を示し、このカム溝
2の左右両側壁2a,2aは、夫々上方に向けて左右に開い
た傾斜面に成っている。
3…は上記円筒軸1の左右両側面部に相当するカム溝
2の側部内底面を上述した第5B図並びに第5C図に示した
Dカットラインに沿って夫々フラットにDカットして形
成した型抜き面で、これ等の各型抜き面3は、本来型抜
きに当って上記第5B図並びに第5C図に示した裏側に位置
する各面Bb′がアンダーカットになって型抜きができな
くなるところ、該面Bb′の部分を成形する成形型(以下
に詳述する)との係合をかわして型抜きを可能にするも
のであって、各型抜き面3の形状は第1図に示す如く略
平行四辺形状を成している。
第3図と第4図に示されている上述した上下2つの成
形型4,5は、第4図に示した中心線Tを挾んで円筒カム
の上下側を夫々成形する二つ割構造に成っているが、特
に上下成形型4,5の左右の接合縁4a,5aには、前述したよ
うに三角状に形成した係合歯4b…,5b…が等間隔に略鋸
歯状に形成されていて、上下成形型4,5の接合縁4a,5aを
接合すると、これ等上下の各係合歯4b,5bは夫々傾斜縁4
c,5c同士を接合し、且つ、各係合歯4b,5bの先端を相手
方の各三角溝4d,5dに嵌込んだ状態で夫々緊密に噛合っ
て接合する仕組に成っている。
また、上記各係合歯4b,5bの傾斜縁4c,5cは、上記カム
溝2に於ける各型抜き面3の対角線3aと同一の傾斜に造
られており、従って、上記カム溝2のフラットにカット
した各型抜き面3の部分は、上記の対角線3aを挾んで上
半分を上型4の係合歯4bの部分が成形し、下半分を下型
5の係合歯5bの部分が成形する仕組に成っている。
本発明に係る円筒カムは、放電加工等によって製造さ
れた金属製の上型4と下型5を噛合い接合させ、その内
部に溶解した合成樹脂材を充填して成形されるものであ
って、成形後は、両方の型4,5を第4図矢印X,Zに示した
上下直角方向に離型することによって、第1図並びに第
2図に示した如き円筒カムを提供可能とする。
また、上記上下の型4,5の離型に当っては、カム溝2
の両側壁2a,2aが夫々上方に開いた傾斜面と成ってお
り、更に、円筒軸1の両側部に相当するカム溝2の側部
内底面には、上述した第5B図並びに第5C図に示したDカ
ットラインに沿って夫々フラットにDカットした型抜き
面3…を形成することによって、型抜きに当って同じく
第5B図並びに第5C図に示した各面Bb′の部分を成形した
上記各係合歯4b,5bの先端部が係合しないように、即
ち、アンダーカットにならない様にしているため、上下
の成形型4,5は第4図矢印X,Zに示した上下直角方向に支
障無く離型することができる。
〔効果〕
本発明に係る円筒カムは以上述べた如くであって、円
筒軸の周面長手方向に凹設したカム溝の両側壁を上方に
向けて開く傾斜面とし、更に、カム溝の内底面にフラッ
トにカットした型抜き面を形成してアンダーカットを無
くすことにより、上下2つの成形型によって成形可能と
するものであって、従って、多数に分割した割型を用い
たり、シリンダ型を用いたりして成形していた従来の製
造法に比較して、極めて簡単に、且つ、安価に製造可能
とする経済的利点を発揮することができる。
また、円筒カムは回転時に主としてカム溝の両側壁に
よってプリンタヘッド等の被作動機構をガイドして作動
するものであるから、本発明のようにカム溝の内底面の
途中にフラットにカットした型抜き面を形成しても、上
記被作動機構のガイド作動には影響を与えることなく、
正確に作動せしめることができる利点も発揮できるもの
であって、例えば、タイムレコーダのプリンタヘッド移
動用等に用いて洵に好適なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る円筒カムの一部を断面にして示し
た側面図で、第2図は同じく平面図、第3図は本発明に
係る円筒カムを上下の成形型で成形している状態を簡略
的に示した正断面図で、第4図は上下の成形型の一例を
示した側面図、第5A図は従来の円筒カムを示した側面図
で、第5B図は第5A図に示した従来の円筒カムを底面側又
は上面側から見た拡大底面図、第5C図はその要部の拡大
図、第6図は従来の分解式成形型の正断面図、第7図は
同じく従来のシリンダ型を用いて円筒カムを成形してい
る状態を示した側断面図である。 1は円筒軸、2はカム溝、2aはカム溝の側壁、3はフラ
ットにDカットした型抜き面、4と5は上下の成形型。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下2つの成形型を用いて円筒軸の周面長
    手方向にカム溝を螺旋状に凹設した形状に成形される円
    筒カムであって、上記カム溝の左右両側壁を上方に向け
    て開いた傾斜面と成し、また、上記円筒軸の左右両側面
    部に相当するカム溝の側部内底面部分に夫々フラットに
    Dカットした型抜き面を形成したことを特徴とする円筒
    カム。
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