JPS5946677B2 - 未塗着水性塗料の回収方法 - Google Patents
未塗着水性塗料の回収方法Info
- Publication number
- JPS5946677B2 JPS5946677B2 JP5752376A JP5752376A JPS5946677B2 JP S5946677 B2 JPS5946677 B2 JP S5946677B2 JP 5752376 A JP5752376 A JP 5752376A JP 5752376 A JP5752376 A JP 5752376A JP S5946677 B2 JPS5946677 B2 JP S5946677B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- based paint
- paint
- aqueous solution
- booth
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、水性塗料を塗装する際に生じる未塗着水性塗
料を塗装ブース内で凝集沈澱させることを特徴とする未
塗着水性塗料の回収方法に関する。
料を塗装ブース内で凝集沈澱させることを特徴とする未
塗着水性塗料の回収方法に関する。
従来、湿式塗装ブース内で水性塗料を塗装した際に生じ
る未塗着の水性塗料は、塗装廃水として塗装ブース外に
排出されている。この塗装廃水の処理は、塗装プース廃
水→混合槽→沈澱槽→固液分離器の手順で行なわれてい
る。すなわち、まず、塗装ブースからの塗装廃水は混合
槽で酸性凝集剤を加えて塗装廃水中に存在する非常に細
かい粒子、あるいはコロイド状で懸濁している粒子を集
めて一つの大きな沈降しやすい粒子の固まり（フロック
）として沈降速度を大きくする。次いで凝集槽で高分子
凝集助剤を加えてフロックをさらに大きぐし、さらに沈
澱槽で長時間かけてフロックを沈澱させている。しかし
ながら、このような方法では、多大の設備費用を要する
こと、設備占有面積が大きいこと、処理工程が多く、フ
ロック作成工程、フロック増大工程における条件が微妙
であり、処理の安定性が不十分であること等の欠点があ
る。本発明者は、上述の現況に鑑み湿式塗装プース内で
未塗着水性塗料を回収する方法を検討した。塗装プース
は通常鋼製であるため、酸性雰囲気状態ではさびの発生
があり、プース自体の損傷が著しいので、たとえ酸性凝
集剤が凝集にすぐれた効果を有していてもブース内で使
用することは困難である。そこで、アルカリ系凝集剤の
使用を検討したところ本発明の目的を達成することを見
い出した。即ち、本発明は湿式塗装ブース内で未塗着水
性塗料を回収するに際し、塗装プース内の水貯槽中の水
溶液にカルシウム及びマグネシウムから選ばれる金属の
塩からなるアルカリ系凝集剤を添加して未塗着水性塗料
を水溶液中で凝集沈澱させ、しかる後該水溶液を固液分
離することを特徴とする未塗着水性塗料の回収方法に関
するものである本発明でいう水性塗料は、公知の水溶性
樹脂塗、料、エマルション塗料があげられ、例えば水溶
性樹脂塗料にはアクリル系、アルキド系あるいはポリエ
ステル系、エマルション塗料としては酢酸ビニル共重合
体系、エチレン−酢酸ビニル共重合体系、アクリル共重
合体系、酢酸ビニル−アクリル共重合体系、スチレン−
プタジエン系等の各種塗料があげられる。湿式塗装プー
ス内で被塗物に水性塗料を塗装後、被塗物に未塗着の塗
料はブース内の水貯槽に捕捉され、通常は水貯槽から塗
装廃水としてプース外に排出されるが、本発明では予め
水貯槽中の水溶液にアルカリ系凝集剤を添加して水溶液
のＰＨをアルカリ領域（特に好ましくはＰＨ９以上）に
保持しているため、水貯槽に捕捉された未塗着水性塗料
は水貯槽内で凝集沈澱する。
る未塗着の水性塗料は、塗装廃水として塗装ブース外に
排出されている。この塗装廃水の処理は、塗装プース廃
水→混合槽→沈澱槽→固液分離器の手順で行なわれてい
る。すなわち、まず、塗装ブースからの塗装廃水は混合
槽で酸性凝集剤を加えて塗装廃水中に存在する非常に細
かい粒子、あるいはコロイド状で懸濁している粒子を集
めて一つの大きな沈降しやすい粒子の固まり（フロック
）として沈降速度を大きくする。次いで凝集槽で高分子
凝集助剤を加えてフロックをさらに大きぐし、さらに沈
澱槽で長時間かけてフロックを沈澱させている。しかし
ながら、このような方法では、多大の設備費用を要する
こと、設備占有面積が大きいこと、処理工程が多く、フ
ロック作成工程、フロック増大工程における条件が微妙
であり、処理の安定性が不十分であること等の欠点があ
る。本発明者は、上述の現況に鑑み湿式塗装プース内で
未塗着水性塗料を回収する方法を検討した。塗装プース
は通常鋼製であるため、酸性雰囲気状態ではさびの発生
があり、プース自体の損傷が著しいので、たとえ酸性凝
集剤が凝集にすぐれた効果を有していてもブース内で使
用することは困難である。そこで、アルカリ系凝集剤の
使用を検討したところ本発明の目的を達成することを見
い出した。即ち、本発明は湿式塗装ブース内で未塗着水
性塗料を回収するに際し、塗装プース内の水貯槽中の水
溶液にカルシウム及びマグネシウムから選ばれる金属の
塩からなるアルカリ系凝集剤を添加して未塗着水性塗料
を水溶液中で凝集沈澱させ、しかる後該水溶液を固液分
離することを特徴とする未塗着水性塗料の回収方法に関
するものである本発明でいう水性塗料は、公知の水溶性
樹脂塗、料、エマルション塗料があげられ、例えば水溶
性樹脂塗料にはアクリル系、アルキド系あるいはポリエ
ステル系、エマルション塗料としては酢酸ビニル共重合
体系、エチレン−酢酸ビニル共重合体系、アクリル共重
合体系、酢酸ビニル−アクリル共重合体系、スチレン−
プタジエン系等の各種塗料があげられる。湿式塗装プー
ス内で被塗物に水性塗料を塗装後、被塗物に未塗着の塗
料はブース内の水貯槽に捕捉され、通常は水貯槽から塗
装廃水としてプース外に排出されるが、本発明では予め
水貯槽中の水溶液にアルカリ系凝集剤を添加して水溶液
のＰＨをアルカリ領域（特に好ましくはＰＨ９以上）に
保持しているため、水貯槽に捕捉された未塗着水性塗料
は水貯槽内で凝集沈澱する。
水溶液のＰＨが７．０以下であると、凝集沈澱の効果が
生じない。本発明に用いるアルカリ系凝集剤は、カルシ
ウム塩又はマグネシウム塩、例えば酸化カルシウム、水
酸化カルシウム、塩化カルシウム、硫酸カルシウム、塩
化マグネシウム、硫酸マグネシウム及び水酸化マグネシ
ウムであつて、単独でもしくはアルカリと混合してその
水溶液がアルカリ性を呈するものである。アルカリ系凝
集剤の最初の添加量は、水貯槽中の水溶液のＰＨが７．
０をこえる値、特に好ましくは９．０以上に保持される
量を添加し、未塗着塗料を凝集沈澱させるに従つてＰＨ
が低下するため適宜追加してアルカリ領域にＰＨを保つ
ようにする。未塗着の水性塗料は、水貯槽中に捕捉され
て凝集沈澱するが、このものを水貯槽からポンプ等によ
り遠心分離器、真空淵過器、フイルタープレス、スキマ
ー等の固液分離装置に送り、固液分離する。
生じない。本発明に用いるアルカリ系凝集剤は、カルシ
ウム塩又はマグネシウム塩、例えば酸化カルシウム、水
酸化カルシウム、塩化カルシウム、硫酸カルシウム、塩
化マグネシウム、硫酸マグネシウム及び水酸化マグネシ
ウムであつて、単独でもしくはアルカリと混合してその
水溶液がアルカリ性を呈するものである。アルカリ系凝
集剤の最初の添加量は、水貯槽中の水溶液のＰＨが７．
０をこえる値、特に好ましくは９．０以上に保持される
量を添加し、未塗着塗料を凝集沈澱させるに従つてＰＨ
が低下するため適宜追加してアルカリ領域にＰＨを保つ
ようにする。未塗着の水性塗料は、水貯槽中に捕捉され
て凝集沈澱するが、このものを水貯槽からポンプ等によ
り遠心分離器、真空淵過器、フイルタープレス、スキマ
ー等の固液分離装置に送り、固液分離する。
こうして得られる固形分（スラツジ）除去後の処理廃水
はそのまま塗装ブースの洗浄水として再び利用すること
もできる。なお、スラツジは従来公知の汚泥処理方法に
より処理する。なお、固液口過分離装置にかける水溶液
中の水性塗料の濃度は通常１〜２０重量％位の範囲が適
当である。本発明において、凝集沈澱効果をたかめるた
め、公知の凝集助剤をブース内あるいは、固液分離装置
に移送する際混入せしめて、凝集効果をたかめることも
できる。本発明の回収方法は、アルカリ系凝集剤を用い
ることで塗装プース内で水性塗料を凝集沈澱させること
ができ、従来のように塗装ブース外で、混合槽及び沈澱
槽を用いての凝集沈澱を行なう必要がなくなつた。
はそのまま塗装ブースの洗浄水として再び利用すること
もできる。なお、スラツジは従来公知の汚泥処理方法に
より処理する。なお、固液口過分離装置にかける水溶液
中の水性塗料の濃度は通常１〜２０重量％位の範囲が適
当である。本発明において、凝集沈澱効果をたかめるた
め、公知の凝集助剤をブース内あるいは、固液分離装置
に移送する際混入せしめて、凝集効果をたかめることも
できる。本発明の回収方法は、アルカリ系凝集剤を用い
ることで塗装プース内で水性塗料を凝集沈澱させること
ができ、従来のように塗装ブース外で、混合槽及び沈澱
槽を用いての凝集沈澱を行なう必要がなくなつた。
このため、設備面積をとらず、設備費用を減少させるこ
とができ、かつ処理工程が少なく回収方法が安定する等
の特徴を発揮できるので、従来の方法よりも格段にすぐ
れている。以下、実施例により本発明を説明する。実施
例 塗装ブース内の水貯槽の水溶液にマグナスウオーターウ
オツシユ６０７（カルシウム塩系アルカリ凝集剤、パー
カ一（株）製、商品名）の１％水溶液を添加してＰＨｌ
Ｏ．Ｏに調整した。
とができ、かつ処理工程が少なく回収方法が安定する等
の特徴を発揮できるので、従来の方法よりも格段にすぐ
れている。以下、実施例により本発明を説明する。実施
例 塗装ブース内の水貯槽の水溶液にマグナスウオーターウ
オツシユ６０７（カルシウム塩系アルカリ凝集剤、パー
カ一（株）製、商品名）の１％水溶液を添加してＰＨｌ
Ｏ．Ｏに調整した。
Claims (1)
- １ 湿式塗装ブース内で未塗着水性塗料を回収するに際
し、塗装ブース内の水貯蔵槽中の水溶液にカルシウム及
びマグネシウムから選ばれる金属の塩からなるアルカリ
系凝集剤を添加して未塗着水性塗料を水溶液中で凝集沈
澱させ、しかる後該水溶液を固液分離することを特徴と
する未塗着水性塗料の回収方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5752376A JPS5946677B2 (ja) | 1976-05-19 | 1976-05-19 | 未塗着水性塗料の回収方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5752376A JPS5946677B2 (ja) | 1976-05-19 | 1976-05-19 | 未塗着水性塗料の回収方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS52140547A JPS52140547A (en) | 1977-11-24 |
| JPS5946677B2 true JPS5946677B2 (ja) | 1984-11-14 |
Family
ID=13058090
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5752376A Expired JPS5946677B2 (ja) | 1976-05-19 | 1976-05-19 | 未塗着水性塗料の回収方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5946677B2 (ja) |
-
1976
- 1976-05-19 JP JP5752376A patent/JPS5946677B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS52140547A (en) | 1977-11-24 |
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