JPS5945723B2 - 鋳造工程より回収される粒鉄から粉鉄を製造する方法 - Google Patents
鋳造工程より回収される粒鉄から粉鉄を製造する方法Info
- Publication number
- JPS5945723B2 JPS5945723B2 JP56064007A JP6400781A JPS5945723B2 JP S5945723 B2 JPS5945723 B2 JP S5945723B2 JP 56064007 A JP56064007 A JP 56064007A JP 6400781 A JP6400781 A JP 6400781A JP S5945723 B2 JPS5945723 B2 JP S5945723B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- iron
- recovered
- granulated
- casting process
- granulated iron
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22F—WORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
- B22F1/00—Metallic powder; Treatment of metallic powder, e.g. to facilitate working or to improve properties
- B22F1/14—Treatment of metallic powder
- B22F1/148—Agglomerating
Landscapes
- Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は鋳造工程で使用されたショット砂又は(鋳物砂
より回収される粒鉄から粉鉄を製造する方法に関する。
より回収される粒鉄から粉鉄を製造する方法に関する。
その目的とするところは、鋳造工場において排出される
使用済みのショット砂や鋳物砂から、混在する粒鉄を磁
選回収し、これを各種用途に供される粉鉄とすることに
より、回収粒鉄を有利に利用できるようにすることにあ
る。
使用済みのショット砂や鋳物砂から、混在する粒鉄を磁
選回収し、これを各種用途に供される粉鉄とすることに
より、回収粒鉄を有利に利用できるようにすることにあ
る。
鉄錆造品の製造に際して発生する粒鉄は、溶湯を鋳型に
流し込む際飛び散った時にできる粒鉄と、鋳型を落した
時鋳物製品を磨くために使用したショツトブラスト中に
混入した粒鉄とがあり、球状をなしている。
流し込む際飛び散った時にできる粒鉄と、鋳型を落した
時鋳物製品を磨くために使用したショツトブラスト中に
混入した粒鉄とがあり、球状をなしている。
これらは鋳型に使用された砂と混合された状態で排出さ
れるが、従来はショツトブラストの極く粗い粒だけが回
収再使用されているのみで大部分は砂混りのまま投棄さ
れていた。
れるが、従来はショツトブラストの極く粗い粒だけが回
収再使用されているのみで大部分は砂混りのまま投棄さ
れていた。
しかしながらこれら排出物から粒鉄を磁選回収すると、
これは金属鉄が85〜95%で高品位のものである(表
−1にその化学成分を示す)。
これは金属鉄が85〜95%で高品位のものである(表
−1にその化学成分を示す)。
ところがこの回収粒鉄は表−2にその粒度分布を示すよ
うに、粉鉄としての用途に供し得るような微粉末状のも
のはほとんどないにも拘らず製鉄原料としては細かすぎ
るものである。
うに、粉鉄としての用途に供し得るような微粉末状のも
のはほとんどないにも拘らず製鉄原料としては細かすぎ
るものである。
また鋳物原料にするには微量成分のバラツキが大きいの
で好ましくない。
で好ましくない。
本発明者らはこのように高品位の金属鉄でありながら、
従来利用度の極めて少なかった回収粒鉄から、種々の用
途に供し得る粉鉄を製造することに着目し種々研究の結
果本発明に到達した。
従来利用度の極めて少なかった回収粒鉄から、種々の用
途に供し得る粉鉄を製造することに着目し種々研究の結
果本発明に到達した。
通常粉鉄を製造するには、割れ易′いように酸化鉄を還
元焼結するか、あるいはあらかじめ鉄を海綿状の組織に
してから粉砕する方法が採用され、いずれも多孔質の状
態にして割れ易くしてから粉砕するのが一般的であった
。
元焼結するか、あるいはあらかじめ鉄を海綿状の組織に
してから粉砕する方法が採用され、いずれも多孔質の状
態にして割れ易くしてから粉砕するのが一般的であった
。
したがって前記回収粒鉄のように質が緻密でかつ丸味を
帯びほぼ小球状をなしたものは粉砕して粉末にすること
が極めて困難であるため全くかえりみられなかった。
帯びほぼ小球状をなしたものは粉砕して粉末にすること
が極めて困難であるため全くかえりみられなかった。
特に材質が硬く摩砕することができず、潰れず、割れる
ほどのもろさもないため、摩砕性のミル、あるいは打撃
性のミルにおいても粒鉄は踊るだけでとうてい粉砕する
ことはできない。
ほどのもろさもないため、摩砕性のミル、あるいは打撃
性のミルにおいても粒鉄は踊るだけでとうてい粉砕する
ことはできない。
本発明はこのような粒鉄な効果的に粉砕せしめて粉末化
せしめるために打撃を受けた時容易に割れるように鉄粒
子を脆化せしめることにより解決したものである。
せしめるために打撃を受けた時容易に割れるように鉄粒
子を脆化せしめることにより解決したものである。
すなわち本発明は、鋳造工程で使用されたショット砂、
又は鋳物砂から磁選回収して得られた粒鉄を800〜1
000℃の炭素還元雰囲気中で焼き、これを急冷するこ
とにより容易に粉砕できるようにして粉末鉄となること
を可能にしたものである。
又は鋳物砂から磁選回収して得られた粒鉄を800〜1
000℃の炭素還元雰囲気中で焼き、これを急冷するこ
とにより容易に粉砕できるようにして粉末鉄となること
を可能にしたものである。
本発明により粒鉄が粉砕し易くなるのは、粒鉄〉く表面
のFe−〇がマルテンサイト変態を起し、内部にひずみ
を発生させ、さらに焼割れを生じさせるためそれまで漬
れも、割れもしなかったものが割れるようになるものと
考えられる。
のFe−〇がマルテンサイト変態を起し、内部にひずみ
を発生させ、さらに焼割れを生じさせるためそれまで漬
れも、割れもしなかったものが割れるようになるものと
考えられる。
鉄は炭素含有量によってもろくなることは知られている
。
。
表−1に示したように回収粒鉄にはもともと炭素が含ま
れているが、焼入れの際、単なる空気中加熱では脱炭素
する結果側るために有効なマルテンサイト変態量が少な
くなって、粉砕性が不充分となる。
れているが、焼入れの際、単なる空気中加熱では脱炭素
する結果側るために有効なマルテンサイト変態量が少な
くなって、粉砕性が不充分となる。
そのため本発明においては加熱時に脱炭素しにくいよう
に炭素を混合し、加熱中粒鉄中からの脱炭素を防ぎ、マ
ルテンサイト変態によるひずみを有効的に残すように焼
入れを行うのである。
に炭素を混合し、加熱中粒鉄中からの脱炭素を防ぎ、マ
ルテンサイト変態によるひずみを有効的に残すように焼
入れを行うのである。
焼入れはオーステナイト状態から急冷してマルテンサイ
ト状態にすることであるが、焼入れ温度については80
0℃に達しない場合は粒鉄全体がオーステナイト状態に
ならず、粉砕に有効なマルテンサイトが得られない。
ト状態にすることであるが、焼入れ温度については80
0℃に達しない場合は粒鉄全体がオーステナイト状態に
ならず、粉砕に有効なマルテンサイトが得られない。
また、1000℃を超える高温では粒鉄中に含まれてい
る炭素の離脱が速く、マルテンサイトの生成量が減り、
粉砕効果が悪くなる。
る炭素の離脱が速く、マルテンサイトの生成量が減り、
粉砕効果が悪くなる。
したがって800〜1000℃の範囲で加熱することが
必要である。
必要である。
急冷方法は目的がそもそもマルテンサイト変態によるひ
ずみを生じさせるものであるから、より急冷されること
が望ましく、水中に投じるか、あるいは水を空気と共に
飛ばして急冷する方法があげられる。
ずみを生じさせるものであるから、より急冷されること
が望ましく、水中に投じるか、あるいは水を空気と共に
飛ばして急冷する方法があげられる。
このように本発明のごとく焼入れされた回収粒鉄は、た
とえば振動ミル等で粉砕すると容易に粉砕されて種々の
用途に応じられる微粉末となる。
とえば振動ミル等で粉砕すると容易に粉砕されて種々の
用途に応じられる微粉末となる。
実施例
ショツトブラストより磁選回収した一12mrn(0,
15mmフルイ下は0.4%)の粒鉄を炭素還元雰囲気
中で焼き、全体が900℃になったところで水中に投じ
て焼入れ、さらに乾燥したものを振動ミルで粉砕した。
15mmフルイ下は0.4%)の粒鉄を炭素還元雰囲気
中で焼き、全体が900℃になったところで水中に投じ
て焼入れ、さらに乾燥したものを振動ミルで粉砕した。
その結果と比較値を表−3にあげる。
以上実施例で明らかなように炭素還元雰囲気中で焼入れ
だ場合、空気雰囲気中焼入れの1.3倍、焼入れしない
ものの4倍も粉砕性が良くなり、高品位の粉鉄が得られ
る。
だ場合、空気雰囲気中焼入れの1.3倍、焼入れしない
ものの4倍も粉砕性が良くなり、高品位の粉鉄が得られ
る。
このように本発明はほとんど利用価値のなかった鋳物の
回収粒鉄から容易に粉鉄を得ることができ、鋳型、溶接
棒、カイロ用剤、脱酸剤など大きくその利用範囲を広め
ることができその効果は極めて太きい。
回収粒鉄から容易に粉鉄を得ることができ、鋳型、溶接
棒、カイロ用剤、脱酸剤など大きくその利用範囲を広め
ることができその効果は極めて太きい。
Claims (1)
- 1 鋳造工程で使用されたショット砂又は鋳物砂より回
収される粒鉄を800〜1000℃の炭素還元雰囲気中
で焼き、これを急冷した後粉砕することを特徴とする粉
鉄の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56064007A JPS5945723B2 (ja) | 1981-04-30 | 1981-04-30 | 鋳造工程より回収される粒鉄から粉鉄を製造する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56064007A JPS5945723B2 (ja) | 1981-04-30 | 1981-04-30 | 鋳造工程より回収される粒鉄から粉鉄を製造する方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57181303A JPS57181303A (en) | 1982-11-08 |
JPS5945723B2 true JPS5945723B2 (ja) | 1984-11-08 |
Family
ID=13245694
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56064007A Expired JPS5945723B2 (ja) | 1981-04-30 | 1981-04-30 | 鋳造工程より回収される粒鉄から粉鉄を製造する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5945723B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5441579A (en) * | 1991-02-01 | 1995-08-15 | Kaufman; Sydney M. | Method of recycling scrap metal |
-
1981
- 1981-04-30 JP JP56064007A patent/JPS5945723B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57181303A (en) | 1982-11-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN101280361B (zh) | 一种提钒尾渣的处理方法 | |
JP5454747B1 (ja) | ショットブラスト用研削材及びその製造方法 | |
US4491277A (en) | Method and apparatus for reclaiming foundry sand | |
JP2005514207A (ja) | 鋳鉄の後期接種用の接種物ペレット | |
JP5085826B2 (ja) | Fe−Cr−C合金をベースとする角をもつ錆びのないショットブラスチング研磨剤の製造方法 | |
GB2084612A (en) | Isostatic pressing of sintered crushed spherical particles | |
Rayjadhav et al. | Assessment of sand reclamation techniques and sand quality in thermal reclamation | |
JPS5945723B2 (ja) | 鋳造工程より回収される粒鉄から粉鉄を製造する方法 | |
JP2004237288A (ja) | 人工焼結砂およびその製造方法 | |
US2895816A (en) | Steel grit and method for manufacturing same | |
US3597188A (en) | Method of making high density iron powder | |
JP3720622B2 (ja) | ショットブラスト用粒体 | |
JPS5827917A (ja) | 転炉スラグ等の処理方法 | |
JP2003147708A (ja) | アスファルト混合物 | |
US3483914A (en) | Casting and sizing method for ferromanganese | |
JPS5939333A (ja) | 微細粉コークスの造粒法 | |
JPS6037171B2 (ja) | 製鋼スラグから投射材を製造する方法 | |
KR100901989B1 (ko) | 제강슬래그 중 메탈회수 증대방법 | |
JPH0890150A (ja) | 鋳鋼用自硬性鋳型と鋳物砂の再生方法 | |
JP2002363544A (ja) | 球状投射材の製造方法及び投射材 | |
JP2965782B2 (ja) | 廃珪砂を利用した人工砂の製造方法 | |
JPH0784604B2 (ja) | 焼結収縮体用鉄粉の製造方法 | |
JPS63227703A (ja) | 窒素含有合金粉末の製造法 | |
JPS59211503A (ja) | シヨツト又はグリツトの製造方法 | |
JPH0780593A (ja) | 廃珪砂からの人工砂の製造方法 |