JPS5945693B2 - Abs樹脂組成物 - Google Patents

Abs樹脂組成物

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JPS5945693B2
JPS5945693B2 JP11861081A JP11861081A JPS5945693B2 JP S5945693 B2 JPS5945693 B2 JP S5945693B2 JP 11861081 A JP11861081 A JP 11861081A JP 11861081 A JP11861081 A JP 11861081A JP S5945693 B2 JPS5945693 B2 JP S5945693B2
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resin
abs resin
metal
powder
metal powder
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JP11861081A
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哲郎 前田
昭弘 岡本
康夫 吉井
博親 木元
雅弘 稲垣
茂 伊勢
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Denka Co Ltd
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Denki Kagaku Kogyo KK
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は表面外観の改良された金属含有ABS樹脂組成
物に関する。
従来からABS樹脂の表面に金属様外観を付与する方法
として、例えばメタリック塗装、ホットスタンプ、湿式
メッキ、乾式メッキ等の方法が提案されているが、これ
らは樹脂成形物を表面処理する方法であり、複雑な工程
が必要である。
またこのような工程を経ずして直接樹脂に金属粉を添加
したものを用いて成形する方法があるが、これは成形工
程だけで金属様外観を有するものが得られ、工程が短縮
されるので好ましい方法である。(特開昭54−976
74号公報、同昭55一45753号公報)しかしなが
ら、これらの方法により得られた金属様外観を有するA
BS樹脂成形物は、次のような欠点がある。
第1に、金属粉末を混合した樹脂成形物の表面は金属質
感に乏しく色相の暗いこと、第2に、該樹脂を射出成形
に供したとき、成形物表面にウエルドラインが目立つこ
とである。本発明においてウエルドラインとは、ABS
樹脂を射出成形する際に多かれ少なかれ発生する現象で
あつて、金型内において溶融樹脂が金型の流路に従つて
分岐して流れ、再び合流し融着する位置に発生する傷跡
様の欠損をいう。この原因は金型の流路に従つて分岐し
た溶融樹脂流の先端温度が低下するに従い、該分岐流が
合流融着する際の樹脂の混合が困難となり、その為に融
着面の断面が成形物表面に現われてウエルドラインが発
生すると考えられるが、金属粉末の混合されたABS樹
脂では、母体ABS樹脂に比べて熱伝導率が高く、金型
内を流動する溶融樹脂の温度低下が速い為、ウエルドラ
インの発生が顕著になると考えられる。本発明者は、以
上の考察に鑑み、金属粉含有ABS樹脂用の母体樹脂の
開発検討を試みたところ、特定のメルトフローインデッ
クスを有する母体ABS樹脂を用いてなる金属粉含有A
BS樹脂においては、ウエルドラインの著しい減少がな
され、しかも同時に金属質感の改良が果されることを見
出し、本発明を完成するに至つた。
以下本発明をさらに説明する。
本発明は、特定のABS樹脂にアルミニウム、銅又はこ
れらの合金から選ばれた1種以上の金属等の粉末を0.
5〜50重量%含有させたものであつて、特定のABS
樹脂を用いることを特徴とする。本発明に用いられる金
属粉は、アルミニウム、銅、又はこれらの合金から選ば
れた金属等の粉末であつて、それぞれ単一又は混合物の
粉末である。
金属粉末の組成は、得られる金属含有ABS樹脂の色相
を決定されるので、その粉末の選択は所望する成形物の
色相により決定される。これらの合金粉末の具体例とし
ては、Cu−Zn,Cu−Ni,Cu−Sn,Cu−A
l!Cu−A9,Cu−Pb等があげられ、これらの中
から所望する色相に応じて任意に選択することができる
。アルミニウム粉末、銅粉末又はこれらの合金粉末は単
独で用いてもよいし、あるいは混合物として用いても良
い。金属粉の粒子径は得られる金属含有ABS樹脂の表
面外観を決定し、従つて粒子径の選択は所望する成形物
の外観により決定される。
実際には、平均粒度0.1〜500μ、好ましくは1〜
200μ程度のものが実用的な外観を呈する。本発明に
用いる金属粉は、その金属粉表面が高級脂肪酸等で被覆
されているものが、粉塵爆発、塵肺等の作業上の困難性
等の点から好ましい。金属粉表面を被覆する物質は、樹
脂に好ましくない影響を与えない液状物質であるならば
特に制限はなく、場合によつては被覆能の高い固体粉末
であつても良い。その具体例としては、高級脂肪酸、高
級脂肪酸エステル、高級脂肪酸アミド、流動パラフイン
、シリコンオイル、フタル酸エステル等があげられる。
ABS樹脂に対する金属粉の添加量は、0.5〜50重
量%、好ましくは1〜30重量%である。0,5重量%
以下では、金属粉添加の効果が充分でなく、50重量%
以上では、金属含有ABS樹脂の衝撃強度の低下が著し
く、実用的ではない。
本発明に用いられるABS樹脂は、259/10分以上
のメルトフローインデツクスを有していることが必須で
あつて、好ましくは359/10分、更にその効果を期
待するならば409/10分以上のメルトフローインデ
ツクスのものが好ましい。本発明において、メルトフロ
ーインデツクスとは、JISK72lOに規定された試
験装置により、測定温度250℃、荷重5.00kgの
試験条件下JISK72lOA法に準じた操作法により
測定し、10分間に流出した樹脂重量を9/10分を単
位として記録した値である。259/10未満のメルト
フローインデツクスを有するABS樹脂を用いて製造し
た金属含有ABS樹脂は、射出成形に供したときのウエ
ルドラインの発生が顕著であり、また金属質感に乏しく
好ましくない。
ABS樹脂の組成は、259/10分以上のメルトフロ
ーインデツクスを現出できる範囲において任意のもので
よく、ABS樹脂のメルトフローインデツクスを高める
方法としては、まず第1にゴム成分含有率を低減する、
第2にアクリロニトリル成分含有率を低減する、第3に
分子量を低下させる、第4に流動性を改良する効果を有
する単量体の共重合を行なう、第5に滑剤の添加を行な
う、などの方法が知られている。
第1の方法では、ゴム成分含有率の低減に伴いABS樹
脂の衝撃強度が低下し、金属粉の混合により、この現象
は更に著しいものとなる為、ゴム成分含有率の低減には
自ら下限が生ずる。金属含有ABS樹脂として実用的な
衝撃強度を得るのに必要なゴム成分含有率は、金属含有
ABS樹脂に対し5重量%以上、更に好ましくは10重
量%以上である。第4の、流動性を改良する効果を有す
る単量体を具体的に例示するならば、メチルアクリレー
ト、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、ブチ
ルアクリレート、ヘキシルアクリレート、シクロヘキシ
ルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート等の
アクリル酸エステル、あるいはメタクリル酸エステル単
量体、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、
ヘキシルビニルエーテル、フエニルビニルエーテル等の
ビニルエーテル単量体等がある。第5の、滑剤の添加も
有効である場合が多く、その添加量は母体ABS樹脂に
対し、0.1〜10重量%、好ましくは0.3〜5重量
%である。0.1重量%未満では滑剤の添加効果が充分
でなく、10重量%をこえると、樹脂の諸強度が低下す
る。
ABS樹脂に添加される滑剤の種類の具体例としては、
ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸、リノール酸
等の高級脂肪酸、及びそれらのCa,M9,Zn,Ba
,Al,Pb等の金属塩、ステアリルアルコール、オレ
インアルコール、ラウリルアルコール、デシルアルコー
ル、オクチルアルコール、セチルアルコール等の高級ア
ルコーヲレ、ステアリン酸アミKパルミチン゛酸アミK
メチレンビスステアロアミKエチレンビスステアロアミ
ド等の高級脂肪酸アミド、エチルステアレート、ブチル
ステアレート、オクチルステアレート、エチレングリコ
ールモノステアレート、エチレングリコールジステアレ
ート、ステアリン酸グリセリド、ゾルビタンステアレー
ト、ソルビトールステアレート等の高級脂肪酸エステル
、流動ノ.マラフイン、マイクロワツクス、ポリエチレ
ンワツクス、天然パラフイン等の炭化水素系化合物、シ
リコンオイル等があげられ、これらは単独で用いても良
いし、併用しても良い。ABS樹脂の製造方法によるA
BS樹脂の制限はなく、従来より知られている乳化重合
法、懸濁重合法、塊状重合法のいずれの方法によつて得
られたものであつてもよいし、またこれらの重合法の複
合化した技術によるものでもよい。
例えばゴム成分の存在下で、アクリロニトリル、スチレ
ン等の単量体を共重合させた樹脂を、別途重合した、ゴ
ム成分を含む及び/又は含まない、上記樹脂とは異なる
組成の樹脂と混合したものでもよく、これによれば衝撃
強度と流動性の均衡に優れたABS樹脂を得ることがで
きる。具体的には、ゴム含有率が高く流動性の低いAB
S樹脂と、流動性の高いAS樹脂の混合、ゴム含有率が
高く流動性の低いABS樹脂と、ゴム含有率の低いAB
S樹脂と、流動性の高いAS樹脂の混合等をあげること
ができる。ABS樹脂と金属粉の混合方法は、特に制限
はなく、従来の公知の技術、装置によることができる。
即ち、ABS樹脂粉末、あるいはペレツトと金属粉とを
溶融状態で混練する方法、あるいはABS樹脂重合工程
のいずれかの過程において金属粉を添加する方法等を採
用することができる。溶融混練装置としては、バンバリ
ーミキサ一、インテンシブミキサ一、ミクストルーダ一
、コニーダ一、エクストルーダ一、ロール等を用いうる
。金属粉がABS樹脂中に均一に分散された金属含有A
BS樹脂を作成し、これを改めて成形装置に供すること
は常に必要ではなく、金属粉,!:.ABS樹脂とをペ
ンシェルミキサー等で混合し、直接成形加工することも
可能である。金属含有ABS樹脂に、他の添加剤、たと
えば、フ顔料、染料、安定剤、分散剤、補強材、充填剤
、耐候剤、帯電防止剤、難然剤、発泡剤等を添加するこ
とも用途によつて必要であり、公知の成形手段によつて
成形は可能である。
本発明の樹脂組成物を用いて成形したものは、前記した
ように表面外観の改良されたものであり、金属質感にす
ぐれており、色相が明るく、特に射出成形品の場合はそ
の表面にウエルドラインが殆んど見当らないというすぐ
れた効果がある。
これらの理由は、金型内における溶融樹脂の流動時間が
短くなり、熱伝導率の高い樹脂であつても、致命的な樹
脂温度低下を来たす前に、分岐樹脂流の合体融着がなさ
れる為、ウエルドラインの減少が果される。また、同じ
理由で、溶融樹脂流の金型断面方向の温度勾配が小さく
なり、金型断面方向の金属粉組成が比較的均一化される
為、温度勾配の大きい樹脂に比べて金型接触面近傍の金
属含有率が高くなり、この為に金属質感が高められるも
のと考えられる。以上説明したように、金属含有ABS
樹脂は、金属質感に富み、かつウエルドラインの目立た
ない為、金属、あるいはメタライジングされた樹脂の代
替として用途が広く、装飾品等に極めて有用である。
以下、実施例をあげて本発明を詳説する。
ただし、実施例中に記載された部及び%はすべて重量基
準で示した。実施例 1 アクリロニトリル19.7%、ブタジエン18.0%、
スチレン62.3%からなるABS樹脂98%にエチレ
ンビスステアロアミド2%添加した樹脂100部に、ア
ルミニウム粉末(平均粒度10μ)黄銅粉末(平均粒度
15μ)を表1に示した量添加してペンシェルミキサー
で混合した後、押出機で溶融混練してペレツトを得た。
この樹脂の物性、成形物外観などをまとめて表1に示す
。なお本実施例に用いたABS樹脂とエチレンビスステ
アロアミドからなる母体樹脂は、アイゾツト衝撃強度1
8kgC1!l/Cl!11メルトフローインデツクス
539/10分のものである。実施例 2 表2に示す衝撃強度及びメルトフローインデツクスを有
する母体ABS樹脂100部にアルミニウム粉末(平均
粒度10μ)3部添加してペレツトを得た。
この樹脂の評価結果を表2に示す。実施例 3合金粉末
の黄銅を青銅に代えた以外は、実施例1と同様に行つた
結果は実施例1と同様であつた。
比較例表3に示す衝撃強度及びメルトフローインデツク
スを有するABS樹脂100部にアルミニウム粉末(平
均粒度10μ)3部添加してペレツトを得た。
この樹脂の評価結果を表3にまとめた。ただし、実W!
JK.l9の樹脂は、実験煮18の樹脂にステアリルア
ルコールを4部添加している。本発明の実施例及び比較
例に示した物性等は次の方法によつて求めた。1.アイ
ゾツト衝撃強度・・・・・・JISK687l。
2.メルトフローインデツクス・・・・・・JISKl
2lOO但し、温度250℃、荷重5.001<GO{
.金属質感及びウエルドライン150×40×3m7!
Lの平板の両端から各々30m1Lの位置にタブゲート
を設けた金型を用い、5オンス射出成形機により成形物
を作成した。
成形温度240℃、金型温度50℃とし、射出圧力は最
底射出圧力より5kg/d高く設定した。得られた成形
物の金属質感(光沢色の明暗等)、及びウエルドライン
の多少を5段階表示で評価した。A;極めて良い、B;
良い、C;普通、D;悪い、F;極めて悪い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 メルトフローインデックスが25g/10分以上で
    あるABS樹脂に対し、アルミニウム、銅、又はこれら
    の合金から選ばれた1種以上を0.5〜50重量%含有
    させてなるABS樹脂組成物。
JP11861081A 1981-07-29 1981-07-29 Abs樹脂組成物 Expired JPS5945693B2 (ja)

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