JPS5943985B2 - Al−Cu系高力合金の鋳造法 - Google Patents
Al−Cu系高力合金の鋳造法Info
- Publication number
- JPS5943985B2 JPS5943985B2 JP5830979A JP5830979A JPS5943985B2 JP S5943985 B2 JPS5943985 B2 JP S5943985B2 JP 5830979 A JP5830979 A JP 5830979A JP 5830979 A JP5830979 A JP 5830979A JP S5943985 B2 JPS5943985 B2 JP S5943985B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- casting
- temperature
- alloy
- conditions
- solution treatment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Heat Treatment Of Nonferrous Metals Or Alloys (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は鋳造用Al Cu系高力合金の鋳造処理方法に
関するものである。
関するものである。
Al−Cu系の合金は高力合金として広く利用されてお
り、微量添加元素の種類や配合量に工夫を加えたもの、
更には鋳造条件を制御して行なうもの等が知られている
。
り、微量添加元素の種類や配合量に工夫を加えたもの、
更には鋳造条件を制御して行なうもの等が知られている
。
本発明者等も当分野の研究を行なっており、AA−Cu
系合金の機械的性質に及ぼす微量添加元素(特にZnや
Mg )の影響、並びに鋳造条件、更には鋳造後の熱処
理条件等について検討した。
系合金の機械的性質に及ぼす微量添加元素(特にZnや
Mg )の影響、並びに鋳造条件、更には鋳造後の熱処
理条件等について検討した。
その結果従来の高力合金に比較した場合、伸びや衝撃値
に悪影響を与えることなく、引張強さや耐力の向上に寄
与し得る添加元素を見出すと共に、該元素を配合した場
合における好適な鋳造条件及び熱処理条件を確立し得る
に至った。
に悪影響を与えることなく、引張強さや耐力の向上に寄
与し得る添加元素を見出すと共に、該元素を配合した場
合における好適な鋳造条件及び熱処理条件を確立し得る
に至った。
即ち本発明に係るAl−Cu合金の鋳造法とは、Cu
: 2.5〜4.5%(重量係、以下同じ)Zn :
0.5〜2.5% Mg : 0.4〜1.5% Ti:0.03〜o、1sfO 8i:0.1〜0.5係 下記Cr、Mnの1種以上 Cr : 0.1〜0.5% Mn : O71〜0.5% Fe:0.2%以下 残部Al及び不可避不純物 からなる合金溶湯を用い、鋳型内における溶湯冷却速度
を1〜10°C/Secにすると共に、凝固区間冷却速
度を10〜6.5℃/secとするところに要旨があり
、それによりその後の熱処理条件等によって悪影響を受
けない鋳造組織が得られる。
: 2.5〜4.5%(重量係、以下同じ)Zn :
0.5〜2.5% Mg : 0.4〜1.5% Ti:0.03〜o、1sfO 8i:0.1〜0.5係 下記Cr、Mnの1種以上 Cr : 0.1〜0.5% Mn : O71〜0.5% Fe:0.2%以下 残部Al及び不可避不純物 からなる合金溶湯を用い、鋳型内における溶湯冷却速度
を1〜10°C/Secにすると共に、凝固区間冷却速
度を10〜6.5℃/secとするところに要旨があり
、それによりその後の熱処理条件等によって悪影響を受
けない鋳造組織が得られる。
しかし常法に従って鋳造品を溶体化処理した後焼戻しす
る場合を考慮し、溶体化処理条件の検討を行なったとこ
ろ、1段溶体化処理に比べて多段溶体化処理の方が有意
に好ましいことを確認した。
る場合を考慮し、溶体化処理条件の検討を行なったとこ
ろ、1段溶体化処理に比べて多段溶体化処理の方が有意
に好ましいことを確認した。
そして該溶体化処理の好適条件を求めたところ、(固相
線温度−20°C)から固相線温度の間で第1段溶体化
処理を行ない、次に固相線温度から(固相線温度+50
℃)の範囲で2段以上の溶体化処理を施した場合は、引
張強さや耐力更には伸びや衝撃値の向上にとって有利で
あることを知った。
線温度−20°C)から固相線温度の間で第1段溶体化
処理を行ない、次に固相線温度から(固相線温度+50
℃)の範囲で2段以上の溶体化処理を施した場合は、引
張強さや耐力更には伸びや衝撃値の向上にとって有利で
あることを知った。
本発明で使用する合金成分の化学組成は前述した通りで
あるが、これらの数値範囲限定根拠は下記の通りである
。
あるが、これらの数値範囲限定根拠は下記の通りである
。
CuはAl−Cu系合金における必須成分であり、2.
5%未満では時効硬化性が低い為に高強度を保証するこ
とができない。
5%未満では時効硬化性が低い為に高強度を保証するこ
とができない。
しかし4.5%を越えて配合する場合には凝固区間温度
範囲が広くなって鋳造性がむつかしくなる。
範囲が広くなって鋳造性がむつかしくなる。
Zn及びMgは本発明における必須の成分であるが、好
ましい鋳造組織を与える凝固条件等さの関連において検
討した。
ましい鋳造組織を与える凝固条件等さの関連において検
討した。
第1図は、Al−3,5%Cu−0,3%Mn−0,2
%Cr−0,2%Si −0,07%Ti −0,02
%Fe合金について、ZnをO係及び1fOとして、M
gを0,0.4,0.7゜1、o 、 1.4 ; 1
.6 (各条)とした場合の夫々の機械的性質を示すも
のである。
%Cr−0,2%Si −0,07%Ti −0,02
%Fe合金について、ZnをO係及び1fOとして、M
gを0,0.4,0.7゜1、o 、 1.4 ; 1
.6 (各条)とした場合の夫々の機械的性質を示すも
のである。
尚これらは後述する条件によって鋳造した製品を対象と
するもので、鋳造後の熱処理は施していない。
するもので、鋳造後の熱処理は施していない。
第1図の左側はZnが0%、右側はZnが1%の場合を
示し、上の2つは縦軸にTS(引張り強さ二上側の曲線
)及びYS(耐カニ下側の曲線)、中央の2つは縦軸に
El伸び)、下の2つは縦軸にIc(衝撃値)をとって
いる。
示し、上の2つは縦軸にTS(引張り強さ二上側の曲線
)及びYS(耐カニ下側の曲線)、中央の2つは縦軸に
El伸び)、下の2つは縦軸にIc(衝撃値)をとって
いる。
まずZnが0%の場合を見ると、引張り強さは、Mgが
0.4%になる迄急上昇し、1%でピークに達するが、
その後はMgの増量に反比例して低下する。
0.4%になる迄急上昇し、1%でピークに達するが、
その後はMgの増量に反比例して低下する。
これに対し耐力はMgの増量に応じて増加するが、15
%あたりで平行状態になっている。
%あたりで平行状態になっている。
これらに対し伸び及び衝撃値はMgの増加に伴なって減
少している。
少している。
次にZnが1%の場合を見ると、いずれも0%の場合と
同じ様な傾向を示しているが、引張り強さのピーク以後
の低下傾向がおだやかであるし、伸びや衝撃値について
も、0%の場合に比べてやや高いレベルにある。
同じ様な傾向を示しているが、引張り強さのピーク以後
の低下傾向がおだやかであるし、伸びや衝撃値について
も、0%の場合に比べてやや高いレベルにある。
これらのことがらZnは、引張り強さや耐力に悪影響を
与えることなく伸びや衝撃値を向上させる機能を有する
ものであることが明らかになった。
与えることなく伸びや衝撃値を向上させる機能を有する
ものであることが明らかになった。
そしてこの様な効果は、第1図からも判る様にMgが多
くなる程顕著であるが、Zn : 0%、Mg:1.6
%の合金について顕微鏡写真〔第7図A〕を調べると、
粒界にAl3−Cu−Mgと考えられる晶出物の増大が
みられ、引張り強さを低下させる原因になっているもの
と思われる。
くなる程顕著であるが、Zn : 0%、Mg:1.6
%の合金について顕微鏡写真〔第7図A〕を調べると、
粒界にAl3−Cu−Mgと考えられる晶出物の増大が
みられ、引張り強さを低下させる原因になっているもの
と思われる。
しかしZn : 1%。Mg : 1.6%の合金写真
〔第7図B〕を見ると前記晶出物はやや少なく、引張り
強さの低下が少ないことを裏づけでいる。
〔第7図B〕を見ると前記晶出物はやや少なく、引張り
強さの低下が少ないことを裏づけでいる。
もつともMg : 1.6%で晶出物が見られることは
事実であり且つ前述の様に引張り強さの低下を招いてい
るので、Mgの上限については1.5%と定めることに
した。
事実であり且つ前述の様に引張り強さの低下を招いてい
るので、Mgの上限については1.5%と定めることに
した。
他方Mgの下限値は、引張り強さ及び耐力の試験結果か
ら見て0.4%と定めた。
ら見て0.4%と定めた。
次にZnの下限値は、第1図の結果及び一般的考察によ
り0.5%と定めたが、上限値の決定については更に検
討すべきであると考え、第2図に示す試験を行なった。
り0.5%と定めたが、上限値の決定については更に検
討すべきであると考え、第2図に示す試験を行なった。
即ち最大の引張り強さを与えるMg量(1係)を含有す
る合金(Al−3,5係Cu −1%Mg−0,3%M
n −0,2%Cr −0,2%5i−0,07%Ti
−0,02%Fe〕において、Zn量を0%、1%、1
.5%、2.4%、3%の5段階に分けて配合し、50
5℃×8時間、512’cxs時間、527℃×8時間
、15℃W、 Q、、160(又は170又は180)
’CX20時間の熱処理を行なった鋳造品について、T
S、YS。
る合金(Al−3,5係Cu −1%Mg−0,3%M
n −0,2%Cr −0,2%5i−0,07%Ti
−0,02%Fe〕において、Zn量を0%、1%、1
.5%、2.4%、3%の5段階に分けて配合し、50
5℃×8時間、512’cxs時間、527℃×8時間
、15℃W、 Q、、160(又は170又は180)
’CX20時間の熱処理を行なった鋳造品について、T
S、YS。
Elの夫々を試験した。
図中の○印、△印及び口印は、焼きもどし温度が夫々1
60℃、170°C及び180℃の場合を示す。
60℃、170°C及び180℃の場合を示す。
引張り強さはZnが3fbになった段階で低下しており
、又耐力については、180℃処理の場合についてやは
り3係の段階で低下している。
、又耐力については、180℃処理の場合についてやは
り3係の段階で低下している。
この様なところから、Znの上限値は2.5係が妥当で
あると決定した。
あると決定した。
その他の成分については、夫々下記の如く定めた。
即ちSiは鋳造性を改善して耐圧性を高め、又Mgと共
にMg2Siを析出することにより時効硬化を促進し機
械的性質を高める作用があり、0.1%以上含有させな
ければならない。
にMg2Siを析出することにより時効硬化を促進し機
械的性質を高める作用があり、0.1%以上含有させな
ければならない。
しかし第3図(Al−3,5Cu −1,5Zn −I
Mg−0,07Tiに対するSlの添加効果を示すグ
ラフ)に示す如<0.5%を越えると機械的性質、特に
伸びが著しく低下する。
Mg−0,07Tiに対するSlの添加効果を示すグ
ラフ)に示す如<0.5%を越えると機械的性質、特に
伸びが著しく低下する。
又、Cr及びMnは靭性と耐応力腐食割れ性を向上させ
る元素で、その1種以上を0.1%以上含有させなけれ
ばならない。
る元素で、その1種以上を0.1%以上含有させなけれ
ばならない。
しかし第4,5図(A7−3.5Cu−1,5Zn−I
Mg−0,07Tiに対するCr及びMnの添加効果を
示すグラフ)に示す如く、多すぎると機械的性質が悪化
するので0.5%以下とすべきである。
Mg−0,07Tiに対するCr及びMnの添加効果を
示すグラフ)に示す如く、多すぎると機械的性質が悪化
するので0.5%以下とすべきである。
Tiは結晶粒を微細化し靭性を高めるのに不可欠の成分
であり、o、o3%未満ではこれらの実効があられれな
い。
であり、o、o3%未満ではこれらの実効があられれな
い。
しかし多すぎるとTi化合物の粒内偏析が生じ易くなり
、機械的性質、殊に伸びが低下するので、0.15%以
下に止める必要がある。
、機械的性質、殊に伸びが低下するので、0.15%以
下に止める必要がある。
尚TiはAl−Ti又はAl−Ti −B母合金として
添加される。
添加される。
Feは不純物であり靭性を損なうので、該不利益を被ら
ない為にも0.2%以下におさえることが必要である。
ない為にも0.2%以下におさえることが必要である。
次に手記成分を満足する合金を原料とする鋳造処理法に
ついて説明する。
ついて説明する。
第1,6図に示した鋳造品は、この有利な鋳造法によっ
て得たものであるが、鋳造において特に重要なことは鋳
造組織であり、最適の鋳造組織を得る為の凝固条件を確
立すべく種々検討を行なった。
て得たものであるが、鋳造において特に重要なことは鋳
造組織であり、最適の鋳造組織を得る為の凝固条件を確
立すべく種々検討を行なった。
その結果溶湯段階における冷却速度(VLO)を1〜b
ると共に、凝固区間における冷却速度(Vsc)を1.
0〜6.5℃/5eCJこすることが有利であることを
知った。
0〜6.5℃/5eCJこすることが有利であることを
知った。
即ちVLO及びVSOがいずれも上記下限速度未満であ
るときは、Al−Cu或はAl−Cu−Mgの晶出物が
多く且つ大きく成長し靭性に悪影響をもたらすことが多
い。
るときは、Al−Cu或はAl−Cu−Mgの晶出物が
多く且つ大きく成長し靭性に悪影響をもたらすことが多
い。
又鋳造後の熱処理(溶体化処理)を行なう場合について
も、完全な固溶状態を得る為の処理時間が非常に長くな
り、それでも尚完全な固溶状態に至らないことがあって
好ましくない。
も、完全な固溶状態を得る為の処理時間が非常に長くな
り、それでも尚完全な固溶状態に至らないことがあって
好ましくない。
他方VLOが上記上限を越えて早くなる場合は、溶湯中
のガスを内在させたままで凝固がはじまってガス欠陥を
招く。
のガスを内在させたままで凝固がはじまってガス欠陥を
招く。
又VSOが早すぎると、指向性凝固が進行し難くなって
鋳造欠陥を生じると共に、鋳造ひずみを残すことにもな
る。
鋳造欠陥を生じると共に、鋳造ひずみを残すことにもな
る。
尚鋳造ひずみは熱処理によって解放されるが、肉厚変化
の大きい製品では割れの原因になり易く、又この解放が
不十分乃至全くなされない場合には、使用環境によって
は応力腐食を発生することもあって好ましくない。
の大きい製品では割れの原因になり易く、又この解放が
不十分乃至全くなされない場合には、使用環境によって
は応力腐食を発生することもあって好ましくない。
VLc及びVSCの機械的性質に及ぼす影響は第1表に
示す結果より明らかである。
示す結果より明らかである。
次に鋳造完了後の熱処理条件について述べる。
第6図A、Bは第1図に対応するもので、・印は505
°C×8時間、512℃×8時間、527°C×8時間
の3段溶体化処理後160℃×20時間の焼きもどしを
行なったもので、○印、△印及び口印は、夫々505℃
×15時間の溶体化処理を行なった後、160℃(○)
、170℃(△)及び180℃(ロ)で各20時間の焼
きもどしを行なった場合を示す。
°C×8時間、512℃×8時間、527°C×8時間
の3段溶体化処理後160℃×20時間の焼きもどしを
行なったもので、○印、△印及び口印は、夫々505℃
×15時間の溶体化処理を行なった後、160℃(○)
、170℃(△)及び180℃(ロ)で各20時間の焼
きもどしを行なった場合を示す。
図に見られる如<、TS、YS。El及びIcのいずれ
についても第1図(鋳造まま)の場合と同様の傾向を示
しており、鋳造時の凝固条件が重要であることを示して
いるが、溶体化処理及び焼きもどしの各条件によっても
相当の差違が生じることも明らかである。
についても第1図(鋳造まま)の場合と同様の傾向を示
しており、鋳造時の凝固条件が重要であることを示して
いるが、溶体化処理及び焼きもどしの各条件によっても
相当の差違が生じることも明らかである。
即ち焼きもどし条件が同じ場合(eと○)を比較すると
、3段溶体化処理を行なったもの(・)の引張り強さや
耐力は、1段溶体化処理を行なったもの(○)に比較し
て2〜3kg/ma高い値を示しており、伸びや衝撃値
についても・の方が高くなっている。
、3段溶体化処理を行なったもの(・)の引張り強さや
耐力は、1段溶体化処理を行なったもの(○)に比較し
て2〜3kg/ma高い値を示しており、伸びや衝撃値
についても・の方が高くなっている。
尚引張り強さや耐力に限って言えば、1段溶体化処理と
高温焼きもどしの組み合わせ(△と口)も一応良好な結
果を示しているが、伸び及び衝撃値に大きな悪影響を与
えているので本発明より除外した。
高温焼きもどしの組み合わせ(△と口)も一応良好な結
果を示しているが、伸び及び衝撃値に大きな悪影響を与
えているので本発明より除外した。
本実1験で用いた合金の凝固終了温度はZn量の増加と
ともに低下し約480〜510℃である。
ともに低下し約480〜510℃である。
第1段の溶体化処理温度を505℃としている為、凝固
終了温度がこの温度より低い場合は、400℃から50
5℃までの昇温時間を少なくとも数時間以上にしなけれ
ばならない。
終了温度がこの温度より低い場合は、400℃から50
5℃までの昇温時間を少なくとも数時間以上にしなけれ
ばならない。
第2及び3段の溶体化処理は凝固点以上になっている。
特に第3段は527℃の高温で行なっており、それでも
良好な結果が得られているのは、段階的な昇温手順を踏
んでいる為、鋳造時に晶出した化合物がマトリックス中
に非常にゆっくり拡散固溶されているからであり、いき
なり527℃まで昇温させると、粒界の晶出物が溶融し
、溶体化の効果が表われなくなる。
良好な結果が得られているのは、段階的な昇温手順を踏
んでいる為、鋳造時に晶出した化合物がマトリックス中
に非常にゆっくり拡散固溶されているからであり、いき
なり527℃まで昇温させると、粒界の晶出物が溶融し
、溶体化の効果が表われなくなる。
他方505℃の1段溶体化処理では固溶量が少なく溶体
化が進まないので、焼きもどしの効果も発揮されない。
化が進まないので、焼きもどしの効果も発揮されない。
多段溶体化処理の温度条件は、上記考案より導かれるが
、凝固条件に若干のばらつきが生じるので、溶体化処理
条件についても若干の幅をもたせておくのが好ましく、
本発明においては、(固相線温度−20℃)から固相線
温度の間で第1段溶体化処理を施し、第2段以降少なく
とも2段以上行なう溶体化処理は固相線温度から(固相
線温度+50’C)の範囲内で行なう様に定めた。
、凝固条件に若干のばらつきが生じるので、溶体化処理
条件についても若干の幅をもたせておくのが好ましく、
本発明においては、(固相線温度−20℃)から固相線
温度の間で第1段溶体化処理を施し、第2段以降少なく
とも2段以上行なう溶体化処理は固相線温度から(固相
線温度+50’C)の範囲内で行なう様に定めた。
そして鋳造時の冷却速度が早い場合には比較的低めの温
度で溶体化処理を行ない、冷却速度が遅い場合には比較
的高めの温度で溶体化処理を行なうことが推奨される。
度で溶体化処理を行ない、冷却速度が遅い場合には比較
的高めの温度で溶体化処理を行なうことが推奨される。
最後に焼きもどし温度であるが、本発明においては特に
これを限定していない。
これを限定していない。
しかし耐力向上の為には180℃に近い温度で長時間(
通常15〜20時間)焼きもどして良好な時効硬化を発
揮するのが好ましく、合金組成或は鋳造品の形状に応じ
て若干低い温度、例えば160℃を採用(時間は15〜
20時間)してもよい。
通常15〜20時間)焼きもどして良好な時効硬化を発
揮するのが好ましく、合金組成或は鋳造品の形状に応じ
て若干低い温度、例えば160℃を採用(時間は15〜
20時間)してもよい。
尚第2表は本発明で得た合金及び比較合金の成分組成及
び物性を示したものである。
び物性を示したものである。
但し鋳造時におけるVSCは3.5〜5.3°C/Se
c、 ■L Oは2.0〜5.0℃/secとし、又鋳
造後の熱処理条件としては、490℃×8時間及び51
0℃×8時間の2段溶体化処理後160°C×20時間
の焼きもどしを行なう方法を採用した。
c、 ■L Oは2.0〜5.0℃/secとし、又鋳
造後の熱処理条件としては、490℃×8時間及び51
0℃×8時間の2段溶体化処理後160°C×20時間
の焼きもどしを行なう方法を採用した。
本発明は以上の如く構成されているので、良好な機械的
性質を有する高力合金が提供されることになった。
性質を有する高力合金が提供されることになった。
第1図は熱処理前の鋳造品について調べた機械的諸性質
のグラフ、第2図〜5図は合金中におけるZn 、Si
、Cr及びMn含有量の影響を示すグラフ、第6図A
、Bは熱処理後の鋳造品について調べた機械的性質のグ
ラフ、第7図は鋳造品の断面拡大写真(400倍)であ
る。
のグラフ、第2図〜5図は合金中におけるZn 、Si
、Cr及びMn含有量の影響を示すグラフ、第6図A
、Bは熱処理後の鋳造品について調べた機械的性質のグ
ラフ、第7図は鋳造品の断面拡大写真(400倍)であ
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 I Cu : 2.5〜4.5% Zn : 0.5〜2.5% Mg : 0.4〜1.5係 Ti:0.03〜0.15係 Si:0.1〜0.5% 下記Cr、Mnの1種以上 Cr : 0.1〜0.5% Mn : 0.1〜0.5% Fe : 0.2%以下 残部Al及び不可避不純物(重量%) からなる合金溶湯を用い、 溶湯冷却速度:1〜b 凝固区間冷却速度:1.O〜6.5°C/secの条件
で鋳造することを特徴とするA7−Cu系高力合金の鋳
造法。 2 Cu : 2.5〜4.5% Zn : 0.5〜2.5% Mg:0.4〜1.5係 Ti:0.03〜0.15% Si:0.1〜0.5% 下記Cr、Mnの1種以上 Cr二01〜0.5係 NJn : 0.1〜0.5 % Fe:0.2%以下 残部Al及び不可避不純物(重量係) からなる合金溶湯を用い、 溶湯冷却速度:1〜b 凝固区間冷却速度:1.O〜6.5℃/secの条件で
鋳造した後、(固相線温度−20℃)から固相線温度の
間で第1段溶・体化処理、固相線温度から(固相線温度
+50℃)の間で2段以上の溶体化処理を行い、その後
焼もどしするこさを特徴とするAI Cu系高力合金の
鋳造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5830979A JPS5943985B2 (ja) | 1979-05-11 | 1979-05-11 | Al−Cu系高力合金の鋳造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5830979A JPS5943985B2 (ja) | 1979-05-11 | 1979-05-11 | Al−Cu系高力合金の鋳造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55154543A JPS55154543A (en) | 1980-12-02 |
JPS5943985B2 true JPS5943985B2 (ja) | 1984-10-25 |
Family
ID=13080630
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5830979A Expired JPS5943985B2 (ja) | 1979-05-11 | 1979-05-11 | Al−Cu系高力合金の鋳造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5943985B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0449657Y2 (ja) * | 1987-04-11 | 1992-11-24 | ||
JPH075175U (ja) * | 1993-06-22 | 1995-01-24 | 株式会社ノムラピーオーピー | スライドグラフ |
-
1979
- 1979-05-11 JP JP5830979A patent/JPS5943985B2/ja not_active Expired
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0449657Y2 (ja) * | 1987-04-11 | 1992-11-24 | ||
JPH075175U (ja) * | 1993-06-22 | 1995-01-24 | 株式会社ノムラピーオーピー | スライドグラフ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55154543A (en) | 1980-12-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU2005269483B2 (en) | An Al-Si-Mg-Zn-Cu alloy for aerospace and automotive castings | |
US7625454B2 (en) | Al-Si-Mg-Zn-Cu alloy for aerospace and automotive castings | |
KR20170138916A (ko) | 다이캐스트용 알루미늄 합금 및 이를 사용한 알루미늄 합금 다이캐스트 | |
JP3891933B2 (ja) | 高強度マグネシウム合金及びその製造方法 | |
EP1882754B1 (en) | Aluminium alloy | |
JP7565284B2 (ja) | 高圧真空ダイカスト用鋳造合金 | |
JPS63286557A (ja) | Al基合金から物品を製造する方法 | |
US4388270A (en) | Rhenium-bearing copper-nickel-tin alloys | |
US20050238529A1 (en) | Heat treatable Al-Zn-Mg alloy for aerospace and automotive castings | |
JPH027386B2 (ja) | ||
EP1590495B1 (en) | Al-ni-mn casting alloy for automotive and aerospace structural components | |
EP3342889B1 (en) | Aluminium casting alloy | |
JPS63171862A (ja) | TiA1基耐熱合金の製造方法 | |
KR100703130B1 (ko) | 비열처리형 고연성 알루미늄 주조합금 및 그 제조방법 | |
JPH09296245A (ja) | 鋳物用アルミニウム合金 | |
JPS5943985B2 (ja) | Al−Cu系高力合金の鋳造法 | |
JP7459496B2 (ja) | アルミニウム合金鍛造材の製造方法 | |
JPH0941064A (ja) | 鋳造用アルミニウム合金およびアルミニウム合金鋳造材の製造方法 | |
JPH0447019B2 (ja) | ||
EP4101941A1 (en) | Aluminium-silicon casting alloy, and castings made from said alloy | |
JPH07258784A (ja) | 鋳造性に優れた鍛造用Al合金材料および高強度Al合金鍛造品の製法 | |
JP3147244B2 (ja) | 塑性加工用素材の製法 | |
JPS5911651B2 (ja) | 超塑性アルミニウム合金及びその製造方法 | |
JP2005082865A (ja) | ダイカスト用非熱処理アルミニウム合金、同合金を用いたダイカスト製品および同製品の製造方法 | |
JPS5818418B2 (ja) | アルマイト性の優れた鋳造用高力アルミニウム合金の製造法 |