JPS5943926B2 - プラスチツク製義歯床 - Google Patents

プラスチツク製義歯床

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JPS5943926B2
JPS5943926B2 JP55153028A JP15302880A JPS5943926B2 JP S5943926 B2 JPS5943926 B2 JP S5943926B2 JP 55153028 A JP55153028 A JP 55153028A JP 15302880 A JP15302880 A JP 15302880A JP S5943926 B2 JPS5943926 B2 JP S5943926B2
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JP
Japan
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denture base
acrylate
meth
plastic
denture
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Expired
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JP55153028A
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English (en)
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JPS56138106A (en
Inventor
和正 釜田
慶祐 吉原
恒夫 池田
憲治 串
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は硬化処理を施したプラスチック製義歯床に関す
るものであり、更に詳しくはグラスチック義歯床の美感
を向上すると共にその表面硬度、耐摩耗性を著しく向上
せしめ、かつ吸水による雑菌を繁殖させない処理を施し
たプラスチック製義歯床に関するものである。
プラスチック製義歯床は陶製の義歯床などに比べその作
成が容易であり比較的低床であることなどの利点を有す
ることが注目され採用されてきている。
しかしプラスチック製義歯床、例えばポリメチルメタク
リレートやポリカーボネート等で作られた義歯床は、陶
製の義歯床に比べ、まずその表面光沢が劣り、とくに使
用時或いは歯ブラシによる又は爪楊子による擦過によっ
て容易に削られその表面光沢が低下すると共に、ザラザ
ラに荒れてその美観が低下し、更には義歯床の着用感が
悪くなることが問題点として指摘されている。
このような欠点を改良する方法として1分子中に2個の
重合性不飽和基を有する化合物とポリメチルメタクリレ
ート樹脂との混合物より内部に架橋構造を有する義歯や
義歯床等を作る方法が提案されているが、この方法は義
歯や義歯床自体の成形が長時間を要しその作成も高度の
技術が要求されるなどの不都合を有するばかりでなく、
いま−歩優れた耐摩耗性、美感を有するプラスチック製
義歯床の出現が望まれていた。
そこで本発明者等は上述した要望に答えられるプラスチ
ック製義歯床を作ることを目的として検討中のところ、
プラスチック製義歯床の表面、とくに硬化処理ないし美
観を保つことが要求される部分に1分子当り2個の重合
性不飽和基を有する重合性材料、光重合開始剤および含
弗素系界面活性剤または含弗素ビニルモノマーよりなる
硬化性組成物を塗布し硬化処理する方法を採用すること
によって従来開発されてきた耐摩耗性を有する義歯床に
比べ優れた美観と、耐摩耗性、硬度を有し、雑菌を繁殖
させない義歯床を作りうろことを見出し本発明を完成し
た。
本発明において、義歯床とはプラスチック製の義歯床ま
たは該義歯床にプラスチック製の義歯をセットしたもの
を意味し、例えばポリメチルメタクリレート、ポリカー
ボネート、エポキシ樹脂、或いはポリメチルメタクリレ
ートと架橋性ビニルモノマーとの混合物などを成型し硬
化することによって作られたものを具体例として挙げる
ことができる。
本発明において、1分子当り2個の不飽和基を含有する
重合性材料は、重合性不飽和化合物から構成され、該化
合物を含有する硬化性組成物を義歯床の表面に塗装し硬
化させた場合、義歯床の吸水率が0.7重量%以下とな
る。
重合性材料に含有される必須成分としての1分子中に2
個の重合性不飽和基を有する化合物としては、好ましく
は該重合性不飽和基が(メタ)アクリロイルオキシ基で
あって、分子量が150〜2000であるものが望まし
い。
その具体例としては、アクリル酸又はメタクリル酸、あ
るいはそのハロゲン化物と、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレン
グリコール、1・3−ブタンジオール、■・4−ブタン
ジオール、1・6−ヘキサンジオール、トリメチロール
プロパン、ペンタグリセリン、グリセリン、ジグリセリ
ン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール等
との反応によって得られるアクリル酸又はメタクリル酸
のジエステル類;水酸基および(メタ)アクリロイルオ
キシ基を有する重合性化合物、例えばヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート(アクリレート又はメタアクリレ
ートの意)、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート
、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ジ
エチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等とジイ
ソシアネート、例えばキシリレンジインシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネー
ト、メタフェニレンジイソシアネートとの付加反応によ
り得られるジ(メタ)アクリロイル化合物類;アクリル
酸又はメタアクリル酸あるいはそのハロゲン化物又はア
ルカリ金属塩とモノ、ジ又はポリエポキシ化合物とを反
応させて得られる、例えばグリシジル(メタ)アクリレ
ートとアクリル酸又はメタアクリル酸との付加反応生成
物、ジェポキシ化合物のジ(メタ)アクリレート、トリ
エポキシ化合物のジ(メタ)アクリレート、テトラエポ
キシ化合物のジ(メタ)アクリレート、ポリエポキシ化
合物のジ(メタ)アクリレートなどを挙げることができ
る。
上記エポキシ化合物の具体例としては、ビスフェノール
Aとエピクロルヒドリン又はメチルエピクロルヒドリン
との縮合生成物、トリメチロールプロパントリグリシジ
ルエーテル、ペンタエリスリトールテトラグリシジルエ
ーテル、トリグリシジルイソシアヌレートなどエポキシ
当量が約100〜1000のポリエポキシ化合物である
上記した個々の化合物を更に具体的に示せばエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、グロピレングリコールジ(
メタ)アクリレート、ブタンジオールジ(メタ)アクリ
レート、ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、ヘ
キサンジオールジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ
(メタ)アクリレート、ペンタグリセロールジ(メタ)
アクリレート、ペンタグリセリトールジ(メタ)アクリ
レート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロンジ(メタ)アクリレート、ジ
ブロムネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート
、2・2−ビス(4−(メタ)アクリロキシフェニル)
プロパン、2・2−ビス(4−(メタ)アクリロキシエ
トキシフェニル)プロパン、2・2−ビス(4−(メタ
)アクリロキシプロビロキシフェニル)プロパン等を挙
げることができる。
本発明において、1分子中に2個の重合性不飽和基を有
する不飽和化合物はその分子量が150未満なるもので
ある場合には表面処理された義歯床の耐衝撃性が劣るよ
うになるため義歯床の使用時に硬いものと衝突した場合
に欠けたりするようになるので好ましくなく、一方分子
量が2000を越える不飽和化合物を用いて作られたも
のは十分な耐摩耗性、表面硬度を有するものとすること
はできず、使用時の歯ブラシなどによる擦過によって摩
耗するので好ましくない。
また、義歯床の吸水率を0.7重量%越えるようになら
しめる不飽和化合物を用いると菌が付着し繁殖しやすく
、病気の原因ともなるので好ましくない。
前記した不飽和化合物の混合物より作られた硬化層を有
するプラスチック義歯床は硬化層のプラスチック義歯床
基材に対する密着性が良好でしかも硬度も極めて高く、
優れた表面硬化処理されたプラスチック義歯床とするこ
とができる。
又、と(に美観の優れた義歯床を作るには前記したよう
に、不飽和化合物中に含まれる重合性不飽和基が(メタ
)アクリロイルオキシ基であることが好ましい。
なお、本発明において用いる硬化性組成物に義歯床に対
する接着性及び硬化皮膜の塗装作業性、可撓性、耐衝撃
性及びその他の性能を改良するためにトルエン、キシレ
ン、アセトン、塩化メチレン、クロロホルム、酢酸エチ
ルなどの有機溶剤を希釈剤として硬化性組成物中に80
重量%以下添加して用いることができる。
希釈剤の添加量は、要求される皮膜性能あるいは硬化性
組成物の塗装作業性に応じて調節する。
上記不飽和化合物よりなる硬化性組成物を硬化させるに
はベンゾフェノン及びその誘導体、ベンジル及びその誘
導体、ベンゾイン、ベンゾインアルキルエーテル、プロ
ピオフェノン及びその誘導体、メチルフェニルグリオキ
シム、エチルフェニルグリオキシム、フエナントラキノ
ン、アセトフェノン及びその誘導体等の光重合開始剤を
用いて2000〜8000人の光線を照射する。
また本発明の方法によって作られたプラスチック製義歯
床の美観とくに表面平滑性を良好にするためには安定性
の極めて良好な界面活性剤とくに含弗素系界面活性剤、
或いは含弗素ビニルモノマーを、前記の1分子中に2個
の重合性不飽和基を有する重合性材料を基準にして0.
01〜10重量%なる割合で前記硬化性組成物に加えて
おくことが必要である。
それらの具体例としてはポリオキシエチレンフルオロカ
ーボンアミド、 CF HC00C4H0、パーフルオロオクタスルホ5
7 4 ン酸カリウム塩、HC6F1□CH2OCH3,2・2
・3・3−テトラフルオロプロピルアクリレートまたは
メタクリレート、1・1・1・3・3・3−へキサフル
オロプロピルアクリレートまたはメタクリレート、2・
2・2−トリフルオロエチルアクリレートまたはメタク
リレート、ベルフルオログロポキシ−1・1−ジヒドロ
キシペルフルオロプロビルアクリレートまたはメタクリ
レートなどを挙げることができ、これらの化合物は一種
または二種以上を組合せて使用できる。
義歯床に硬化性組成物を塗布する方法としては筆及び刷
毛塗布法、スプレー塗布法、浸漬塗布法等の方法が用い
られ、また塗布する硬化皮膜の膜厚としては0.1μ〜
500μの範囲である。
本発明の方法によって作られた耐摩耗性、耐衝撃性、美
観に優れたプラスチック製義歯床はその作成が容易であ
ると共に従来開発されたプラスチック製義歯床に比べそ
の性能が良好であり、処理後の吸水率も増加しないので
雑菌の繁殖もなくその用途は極めて広いものである。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
実施例中の部は重量部を表わす。なお、実施例における
義歯床の吸水率はJIST6506により測定した。
実施例 1 1・6−ヘキサフシオールジメタクリレート60部、1
・4−ブタンジオールジアクリレート40部、ポリオキ
シエチレンフルオロカーボンアミド0.2部、ベンゾイ
ンメチルエーテル2部からなる組成物をポリメチルメタ
クリレート製義歯床に毛筆を用いて均一に塗布する。
これを窒素ガス雰囲気下で回転させながら、赤外線ラン
プ(500W)と高圧水銀燈(100W)を用いて10
分間照射した。
得られた義歯床の艶は良好で、密着性は十分であった。
被膜の硬度は鉛筆硬度で4H1吸水率は0.5%であっ
た。
実施例 2 1・6−ヘキサンジオールジアクリレート50部、トリ
エチレングリコールジアクリレート40部、ホリオキシ
エチレンフルオロカーボンスルホンアミド0.1部、ベ
ンゾインエチルエーテル4部からなる組成物を実施例1
と同様にして処理を行ない、表面硬化されたポリメチル
メタクリレート製義歯床を得た。
得られた義歯床の艶、被膜の密着性とも十分であり、製
品の表面硬度は4H1吸水率は0.6%であった。
実施例 3 1・6−ヘキサフシオールジメタクリレート60部、1
・4−ブタンジオールジアクリレート40部、2・2・
3・3−テトラフルオロプロピルアクリレート1.0部
、ベンゾインメチルエーテル2部からなる組成物を実施
例1と同様にして処理を行ない、表面硬化されたポリメ
チルメタクリレート製義歯床を得た。
得られた義歯床の艶、被膜の密着性とも十分であり、製
品の表面硬度は鉛筆硬度で4H,吸水率は0.5%であ
った。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 プラスチック製義歯床の表面に、1分子当り2個の
    重合性不飽和基を含有し、かつ分子量が150〜200
    0の範囲である重合性材料、光重合開始剤および該重合
    性材料を基準にして0.01〜10重量%量の含弗素系
    界面活性剤または含弗素ビニルモノマーよりなる硬化性
    組成物を塗布した後、2000〜8000λの光線を照
    射し、硬化処理してなるプラスチック製義歯床。
JP55153028A 1980-10-31 1980-10-31 プラスチツク製義歯床 Expired JPS5943926B2 (ja)

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JP55153028A JPS5943926B2 (ja) 1980-10-31 1980-10-31 プラスチツク製義歯床

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JP15696676A Division JPS5382088A (en) 1976-12-24 1976-12-24 Artificial tooth bed made of plastic

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JPS56138106A JPS56138106A (en) 1981-10-28
JPS5943926B2 true JPS5943926B2 (ja) 1984-10-25

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JP55153028A Expired JPS5943926B2 (ja) 1980-10-31 1980-10-31 プラスチツク製義歯床

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01157318U (ja) * 1988-04-18 1989-10-30

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01157318U (ja) * 1988-04-18 1989-10-30

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JPS56138106A (en) 1981-10-28

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