JPS5943031Y2 - 物干装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はバルコニーやベランダの手摺等の前面取付部に
取付られる物干竿を掛けるための支持腕を、使用の時に
は取付部から前方え突出させ、使用をしない時にはこの
支持腕を回動して取付部と平行状態の位置に収納をする
物干装置の改良に関する。

従来、この種の支持腕を使用位置から収納位置との間で
回動させる形式のものは、使用をしない時に支持腕から
外した物干竿を別の箇所に保管をするためにその分バル
コニーやベランダが手狭になると共に保管場所が離れて
いるため日常頻繁に行なう物干作業が容易でない。

このような不備さを解消するために支持腕に竿収納具を
組込んで、支持腕を使用しない時の収納位置にある時に
竿収納具上に物干竿を収納するようにした形式のものも
あるが、この種のものは、竿は、取付部と平行状態でし
かも接近した状態に保管されるから、さほど保管スペー
スを必要とせず竿も手近にあるので物干作業も著しく容
易ではあるが、竿収納具を別個に形成したものを支持腕
に組込むものであるから支持腕全体の構造が複雑で製作
が容易でなく量産に適しない。

筐た支持腕を使用位置或いは収納位置筐で回動させる際
に物干竿の一端を持ち上げて支持腕から外ししかる後に
支持腕を回動せねばならず操作が容易でない。

本願は、一体成形された支持腕に物干竿の一端を挿通す
るようにし、左右の支持腕間に物干竿を掛は渡したま１
で支持腕を使用位置と収納位置との間で回動させること
が出来る物干装置を提供するもので、物干竿の使用、保
管を極めて容易に行うことが出来るものである。

以下図面に示す実施例に基いて本考案の詳細を説明する
。

本考案に成る物干装置１は、バルコニーやベランダの手
摺等の前面における適所の取付部Ｔに固定されるブラケ
ット２と、ブラケットに回動自在に軸承される支持腕３
とから構成されてお９、左右一対で使用されるもので、
それぞれは対称形状に形成されるので以下の記述にあっ
てはその一方の装置を中心として説明する。

ブラケット２は取付孔４ａを有する取付板４と取付板４
の前面中央部に取付板４の高さよう若干短かい軸受体５
が一体に突設されていて、軸受体５の上面は垂直段部５
ａにより段部から先方を一段下った平面部５ｂを形成し
、平面部５ｂには軸受体５を貫通する垂直孔５Ｃを貫穿
をし、垂直孔５ｃに挿通される軸６を介して後述する支
持腕３の後端を回動自在に且つ上下の摺動が自在に取付
けられる。

支持腕３は、同じ長さの上杆７ａ、串杆７ｂとこれら上
杆７ａ１中杆７ｂよジも若干短かい下杆７ｃとをそれぞ
れの一端側を後行８に連結をし、他端側の上杆７ａと串
杆７ｂを連結する前杆９と、下杆７Ｃと串杆７ｂの中間
部を連結する前杆９ａとは前後に位置をずらせるように
形成した枠体と、この枠体の前杆９及び９ａを前面側を
開口し枠体内方え横倒Ｕ字状に彎曲させて形成した半畳
部１０及び１０ａと、この半畳部の開口先端の上下端か
ら連続して相手側の支持腕側に向って直角に屈折片を突
設して屈折先部を円弧状に連結をして半畳部１０及び１
０ａと同じ大きさの横倒Ｕ字状に形成される竿支持枠１
１及び１１ａとで構成をし、半畳部１０及び１０ａの開
口幅は物干竿Ｍの直径より稍大きく形成され半畳部１０
，１０ａの空間と竿支持枠１１．１１ａの空間は連通し
た状態となっている。

１２は支持腕３が重量物に耐えられるように枠体内周面
或いは外面に設けたリブ、１３は補強杆である。

このように構成された支持腕３は、ダイカスト方法等に
よう一体的に形成されるものであυ、前記ブラケット２
の軸受体５の全長（軸受体の下面と平面部５ｂ間の高さ
に段部５ａの高さを加えた長さ）よルも若干大きい間隔
をあけて支持腕３の後行８よう後方え、下側が上側よう
も稍々長い上下の突片１４，１５が一体の突設され、上
下の突片１４．１５には貫通孔１４ａ、１５ａが貫穿さ
れており、これら貫通孔１４ａ、１５ａは上側突片１４
における孔１４ａの中心から突片１４の先端間開の距離
と、孔１４ａ中心から突片１４の両側間の距離とを同じ
とする位置に貫設されていて、第５図に示すように上下
の突片１４．１５間に軸受体５を位置させこれの垂直孔
５ｃと突片の貫通孔１４ａ、１５ａに挿通した軸６をも
ってブラケット２に対し支持腕３が回動自在に且つ上下
方向の摺動を自在に取付けられる。

しかして各突片１４．１５は支持腕３がブラケット２に
対し直角の前方え突出した使用状態に位置する時に上側
突片１４は軸受体５の平面部５ｂに乗架をし突片１４の
先端面の下方が段部５ａの垂直面と接触をし、また下側
突片１５は軸受体５の下面から離れて位置をすると共に
先端面が取付板４の前面と同一面に位置するようにそれ
ぞれの突出の長さは規整されている。

そして下側突片１５の先端は、第４図の底面図に示すよ
うに一方の隅、即ち支持腕３の竿支持枠１１，１１ａが
突出する側の隅を略直角の角面１５ｂに形成をし、他側
の隅は円弧面１５ｃに形成されている。

したがって支持腕が使用状態の位置にあるときは、上側
突片１４の先端面が軸受体の段部５ａと面接触をして支
持腕３は軸６を中心に水平方向の回動が規整されて定位
をし、この状態にかける下側突片１５は軸受体５から離
れたフリーの状態となっている。

そして支持腕３を使用しない収納位置え回動をしたい場
合は、支持腕３をブラケット２に対し上方え摺動をして
上側突片１４と軸受体５の段部５ａとの接触を解除する
と共に下側突片１５を軸受体５の下面と接触する位置え
上昇をさせる。

さすれば下側突片１４の先端面が取付板４の前面と接触
するので支持腕３は竿支持枠１１，１１ａの突出する方
向えの回動は先端の角部１５ｂが取付板４に突当るため
阻止されるが、反対側の第１図及び第４図の矢符方向で
示す外方えは先端の円弧面１５ｃで取付板４との衝突を
かわすことができるから第２図に示す使用しない収納位
置壕で支持腕３を回動させることができ、回動中は、上
側突片１４の一部が軸受体５の最上面に乗架しつつ回動
されるが、支持腕３が９０度回動して取付板４と略平行
状態となった時に自重で上側突片１４の先端が軸受体の
平面部５ｂに落ち込んで突片１４の側面が段部５ａと接
触をして支持腕が収納位置に定位され、この状態におけ
る下側突片１５は軸受体５から離れている。

支持腕３を収納位置から使用位置へ回動する場合は、前
記と同じ要領で逆方向え回動すればよいものである。

以上のように構成された本実施例の使用方法につき説明
する。

取付部Ｔの前面に固定されたブラケット２に対し支持腕
３を第１図に示すように軸６を中心に回動して直角の方
向え突出させる。

支持腕３はその上側突片１４の先端面が軸受体５０段部
５ａと突合されて固定され、左右一対の支持腕３は第９
図の実線で示すようにそれぞれの竿支持枠１１．１１ａ
が内向に対向した状態で使用される。

この支持腕３．３の半畳部１０．１０ａに物干竿の端部
を側面から挿通して物干竿Ｍの両端を支持腕３．３の外
方え突出させる。

さすれば物干竿Ｍは両支持腕３．３の竿支持枠１１．１
１ａによって係止されて半畳部１０．１０ａの前面開口
から脱落することなく支持腕３．３０間に前後２本の物
干竿が掛は渡される。

次いで洗濯物を取り込んで物干竿を収納する場合は、先
づ一方の支持腕３を持ち上げて上側突片１４の先端と軸
受体５の段部５ａとの接触を解除すると共に取付板４の
前面に下側突片１５の先端面が接触する位置に上昇させ
てから支持腕３を外方え回動する。

一方竿受部１０及び１０ａを形成する空間と竿支持枠１
１及び１１ａを形成する空間を連通させたので、支持腕
３の回動に伴い物干竿はその端部が第９図に示すように
半畳部１０及び１０ａから竿支持枠１１及び１１ａえ移
行され、支持の収納位置に定位されたときは物干竿端を
竿支持枠１１及び１１ａで支持をする。

腕３が取付部Ｔど平行状態同様に他方の支持腕３も外方
え回動をしてその取付部Ｔと平行状態の収納位置に定位
すると、物干竿の両端は竿支持枠１１及び１１ ａｌｌ
連通れた状態で取付部間に平行に接近し、しかも使用状
態の時は前後の二列に配置されたが収納の際は上下の二
段に保管されることとなる。

このように物干竿を取ジはずすことなく支持腕を使用状
態の位置と収納状態の位置との間で回動をし物干竿の使
用及び保管を容易となしたものである。

尚、本願の実施例にあっては、支持腕の半畳部とこれに
連続する竿支持枠とを前後の三箇所に形成したが、支持
腕の先端の一箇所だけに設けたものでもよく、その場合
の支持腕３０枠体形状は長方形状に形成すればよいもの
である。

更に、第９図の実施例では、ブラケット２に支持腕３を
その竿支持枠１１，１１ａが内向の状態となる様に取付
は支持腕３の使用位置から収納位置えの回動を矢符に示
すように外方え回動するようにしたが、この左右の支持
腕３を第１０図に示すように左右を逆に即ち支持腕３の
竿支持腕３の竿支持枠１１．１１ａが外向の状態となる
様に取付て使用位置から収納位置えの回動を矢符に示す
ように内方え回動させるように使用してもよいものであ
う、また第１１図に示すように同一形状の支持腕３（第
９図に訃ける例えば右側の支持腕）をブラケット２に取
付け、使用位置から収納位置えの回動を矢符に示すよう
に開方え回動させるように使用してもよく、前記と全く
同様の効果を奏することができるものである。

以上の説明から明らかなように本考案によれば・取付部
に固定されるブラケット２と、このブラケット２に支持
腕３の後端部を軸６をもって所望の角度に亘って回動自
在に且つ上下の摺動を自在に取付け、支持腕３を形成す
る枠体の前杆を前面を開口する横倒Ｕ字状に形成した半
畳部に形成すると共にこれの先端から連続して相手側の
支持腕側え直角に突出する横倒Ｕ字状の竿支持枠を形成
したので、物干竿を半畳部の側方から挿通をし支持腕間
に掛は渡されるから強風により物干竿が脱落するような
ことがなく、シかも支持腕を使用位置と収納位置との間
で回動をする際に物干竿は半畳部と竿支持枠とによって
形成される空間部で支持腕の動きをかわすことができる
から物干竿を取ジはずすことなく支持腕の回動を自在に
行なうことができ、更に支持腕は一体成形されるので量
産が可能で安価に製作できる等誠に有用な物干装置を提
供するものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を説明するもので、第１図は物干
装置の使用状態の斜視図、第２図は収容状態の斜視図、
第３図は側面図、第４図は底面図、第５図は第１図のＡ
−Ａ線断面図、第６図は第１図のＢ−Ｂ線断面図、第７
図は第１図のＣ−Ｃ線断面図、第８図は竿を掛けた状態
の正面図、第９図は使用状態の説明図、第１０図、第１
１図はそれぞれ他の使用状態の説明図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 物干竿の端部を支持する支持腕３を、同じ長さの上杆７
   ａ及び中杆７ｂと、これら上杆７ａｔ中杆７ｂよりも若
   干短かい下杆７ｃとをそれぞれの一端側を後行８に連結
   をし、他端側の上杆７ａと中杆７ｂを連結する前杆９と
   、下杆７ｃと中杆７ｂの中間部を連結する前杆９ａとは
   前後に位置をずらせるように形成した枠体と、この枠体
   の前記前杆９及び９ａを前面側を開口し枠体内方え横倒
   Ｕ字状に彎曲させて形成した物干室を挿通する半畳部１
   ０及び１０ａと、前記半畳部１０及び１０ａの開口先端
   の上下端から相手側の支持腕側え直角に連続して突出さ
   せた前記半畳部１０，１０ａと同じ大きさの横倒Ｕ字状
   の竿支持枠１１及び１１ａとで構成し、この支持枠３の
   後行８から後方え突出させた上下の突片１４．１５間に
   ベランダの手摺等の取付部Ｔに固定されたブラケット２
   の軸受体５を位置させ、支持腕の突片１４．１５を軸受
   体５に対して軸６をもって支持腕３を使用位置と収納位
   置との間に亘って回動自在に枢着すると共に枢着状態で
   上下の摺動を自在となした物干装置。