JPS594288Y2 - 可動コイル形電流計 - Google Patents

可動コイル形電流計

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Publication number
JPS594288Y2
JPS594288Y2 JP16665879U JP16665879U JPS594288Y2 JP S594288 Y2 JPS594288 Y2 JP S594288Y2 JP 16665879 U JP16665879 U JP 16665879U JP 16665879 U JP16665879 U JP 16665879U JP S594288 Y2 JPS594288 Y2 JP S594288Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yoke
base
coil
spring
pointer shaft
Prior art date
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Expired
Application number
JP16665879U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5684752U (ja
Inventor
啓一 小宮
Original Assignee
ジエコ−株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by ジエコ−株式会社 filed Critical ジエコ−株式会社
Priority to JP16665879U priority Critical patent/JPS594288Y2/ja
Publication of JPS5684752U publication Critical patent/JPS5684752U/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車載用のタコメータに使用して好適な可動コイ
ル形電流計に関するものである。
一般に、タコメータはエンジン回転数を広範囲に表示す
るために、振れ角が通常のメータより大きく設計されて
いる。
このため、指針を零復帰させるための渦巻ばねの使用回
動角度が大きくなり、指示精度が著しく低下するという
問題があった。
すなわち、回動角と渦巻ばねの抗力(復帰力)との関係
が回動角が大きくなると非直線性になり、いわゆる直線
性型を生じて、測定電流と指針との関係が一次比例にな
らず、指示誤差が起こるという欠点があった。
本考案はこのような従来の欠点を解消するためになされ
たもので、その目的とするところは、簡単な構成により
指示誤差の少ない高精度の可動コイル形電流計を提供す
ることにある。
このような目的を達成するために、本考案は、零復帰用
のばねが直線性型を生ずる位置に対応した位置のベース
とこれに対向するヨークとの間隔を変化させるようにし
たものである。
以下、本考案を図面にもとすいて詳細に説明する。
第1図は本考案に係る可動コイル形電流計の一実施例の
縦断面図、第2図はその要部斜視図である。
図において、1は絶縁材からなる前地板、2は前地板1
に設けられた軸受、3は磁性材からなりほぼ円板に形成
された基板、4は基板3に螺合されたスラストあがき調
整用の軸受、5は軸受2と4に回動自在に軸支された指
針軸、6は前地板1の前方に設けられた目盛板、7は指
針軸5の先端に装着された指針、8は指針軸5に固定さ
れたカラー、9は前地板1に立設された支持柱、10は
内端をカラー8に、外端を支持柱9にそれぞれ固定され
た渦巻ばね、11は絶縁カラー12を介して指針軸5に
固定されたカラー、13は前地板1に立設された支持柱
、14は内端をカラー11に、外端を支持柱13にそれ
ぞれ固定された渦巻ばねである。
指針軸5は渦巻ばね10と14によって常時は零位置に
あり、このとき指針7は目盛板6の零目盛を指示してい
る。
また、15はリング状に形成され基板3と一定の間隔を
保つように対向して配置されたヨーク、16はヨーク1
5を囲むようにわずかの間隙をもって配置されたボビン
体、17はボビン体16に巻回されたコイルである。
このボビン体16は基部が指針軸5に固定され、指針軸
5が回動したときヨーク15のリング形状に沿って間隙
を保持したまま回動するようになっている。
また、図示してないが、コイル17の両端の引出線はカ
ラー8および11にそれぞれ接続されている。
さらに、図示してないが、支持柱9および13は電流入
力端子に接続されているので電流入力端子に供給された
被測定電流は、支持柱9、渦巻ばね10、カラー8、コ
イル17、カラー11.渦巻ばね14、支持柱13の回
路を通って流れるようになっている。
第2図における18は図で上面にN極、下面にS極が着
磁された磁石である。
この磁石18は基板3に形成された突部3aとヨーク1
5の外方に突出した端部15a、15bとの間に挟持さ
れている。
したがって、基板3はS極に、ヨーク15はN極にそれ
ぞれ磁化されており、基板3とヨーク15との間隙には
ヨーク15から基板3に向かう磁束が全域にほぼ均等に
分布されている。
また、3bはボビン体16の回動角の大きな範囲の位置
に形成された凸部であり、この部分では基板3とヨーク
15との間隙は他の部分より小さくなり、したがって磁
束密度は多くなっている。
なお、第2図におけるボビン体16およびコイル17は
零位置にある状態を示している。
このような構成において、コイル17に電流を流すと、
基板3とヨーク15の間の磁界中にあるコイル部分の電
流方向と磁束の方向に応じてフレーミングの左手の法則
によってコイル17にトルクが発生し、このトルクによ
り指針軸5は前方がらみて時計方向に渦巻ばね10,1
4の弾力に抗して回動する。
ここで、コイル17に流れる電流を■、磁束をΦ、渦巻
ばね10,14のばね定数をK、指針軸5の回転角をθ
とすると、次の比例式がなりたつ。
したがって、指針軸5の回動角θはフィル17に流れる
電流■に比例し、指針7の目盛指示によって電流を測定
することができる。
一般的に渦巻ばねは回動角が大きくなると直線性型を起
こしばね定数が変化する傾向がある。
第3図は指針軸5の回動角と渦巻は゛ね10,14の復
帰力、すなわち抗力との関係を示すグラフである。
この実施例の渦巻ばね10,14においては、回動角が
所定以上に大きくなると、抗力は一次比例せずこれより
上昇する特性を示し、しかし、このように渦巻ばね10
,14が直線性型を起こすコイル17の回動位置に基板
3の凸部3bが形成されてこの部分の磁束密度が大きく
なっているので、この回動位置においてコイル17に生
ずるトルクは他の位置におけるトルクより相対的に大き
くなる。
第4図はコイル17に電流を流してコイル17を回動さ
せた場合の回動角と1−ルク7の関係を示すグラフであ
る。
ここで復帰用の渦巻ばねがどの回動角でも常にばね定数
が一定であると仮定すると、電流が増加し指針軸5の回
動角が大きくなりコイル17か゛凸部3bの位置にさじ
ががると、この部分の磁束密度が大きいためコイル17
に発生するトルクが増加し、トルクは電流に対して一次
比例せずこれより上昇する非直線性の特性を示す。
したがって、第4図の特性が第3図の特性とほは゛同じ
になるように、基板3の凸部3bの位置および高さを形
成すれば、渦巻ばね10,14の抗力の非直線性とコイ
ル17のトルクの非直線性とが互いに相殺され直線性型
を補正することができる。
第5図はコイル17を流れる電流と指針7の振れ角との
関係を示すグラフである。
渦巻ばね10゜14の抗力とコイル17のトルクの各特
性の非直線部分が打ち消し合って、被測定電流に対して
振れ角が直線的に変化する特性が得られる。
これによって指示誤差が解消され高精度の電流計が得ら
れる。
なお、第5図において、点線で示した部分は凸部3aを
形成しない従来の電流計の特性である。
なお、この実施例では、基板3をプレスするときに同時
にプレス加工で凸部を形成できるため、構造および製造
が簡単で部品点数も増えずコストが上昇しない。
また、復帰用ばねが回動角の大きい位置でばね定数が減
少し回動角に対する抗力が一次比例より下降するような
場合は、基板に凸部のかわりに凹部を形成したり切込み
を形成したりして磁束密度を低下させればよい。
以上の実施例では、凸部の表面は基板面と平行に形成し
たが、ばねの直線性型に応じてこれを傾斜して形成する
こともできる。
このように本考案に係る可動コイル形電流計によると、
簡単な構成によってばねの直線性型を補正することがで
き、指示誤差を減少して精度を向上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案に係る可動コイル形電流計の一実施例の
縦断面図、第2図はその要部斜視図、第3図は回動角と
ばねの抗力との関係を示すグラフ、第4図は回動角とコ
イルのトルクとの関係を示すグラフ、第5図は電流と振
れ角との関係を示すグラフである。 3・・・・・・基板、3b・・・・・・凸部、5・・・
・・・指針軸、7・・・・・・指針、10.14・・・
・・・渦巻ばね、15・・・・・・ヨーク、16・・・
・・・ボビン、17・・・・・・コイル、18・・・・
・・磁石。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 磁性材からなるベースと、このベースと一定の間隔で対
    向するリング状に形成されたヨークと、ベースとヨーク
    をそれぞれ互いに異極に磁化する磁石と、その一部がベ
    ースとヨークの間に介在されるようにヨークを囲んで巻
    回され、かつヨークに沿って回動するように指針軸に取
    付けられたコイルと、指針軸を零位置に復帰させるため
    のばねとを備えた可動コイル形電流計において、前記ば
    ねが直線性型を生ずる位置に対応した位置の前記ベース
    とヨークの間隔を変化させ、振れ列特性が直線になるよ
    うに補正したことを特徴とする可動コイル形電流計。
JP16665879U 1979-11-30 1979-11-30 可動コイル形電流計 Expired JPS594288Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16665879U JPS594288Y2 (ja) 1979-11-30 1979-11-30 可動コイル形電流計

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JP16665879U JPS594288Y2 (ja) 1979-11-30 1979-11-30 可動コイル形電流計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5684752U JPS5684752U (ja) 1981-07-08
JPS594288Y2 true JPS594288Y2 (ja) 1984-02-07

Family

ID=29677536

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JP16665879U Expired JPS594288Y2 (ja) 1979-11-30 1979-11-30 可動コイル形電流計

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