JPS5942147B2 - 法面保護工法

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【発明の詳細な説明】本発明は法面保護工法に関するものである。

従来法面保護の方法としてモルタル吹付工法、石積工法
、コンクリート擁壁工法、法枠工法、アンカー工法が存
在するが、これら工法はいずれも各々欠点を有する。

すなわちモルタル吹付工法では耐久力がなく、石積工法
、コンクリート擁壁工法は作業に多大の労力を要し、危
険を供い、且つ施工費が高い。

また法枠工法では型枠の組立てに時間、費用を要し、モ
ルタル等の吹付けに熟練工を必要とし、作業時間もかか
る。

この発明は以上のような欠点を改善するためになされた
ものであるが、この発明にかかる法面の保護工法は前記
法枠工法に属し、法面に法枠を形成し、法面の安定を図
るものである。

しかし従来の法枠工法とは全く新たな方法で法枠の施工
を行うもので、施工が容易で工期を大幅に短縮でき、さ
らに工事費を安価にすることができる法面保護工法を提
供することを目的とする。

次に実施例につき説明する。

本発明にかかる法面保護工法は鋼管パイプを法面に縦横
に配置し、アンカによって固定し法枠として使用するこ
とを特徴とする。

縦パイプ１は断面四角形の筒状体である鋼管パイプであ
る。

縦パイプ１の断面形状は四角形に限らず、円形、半円形
管種々の形状が採用可能である。

この縦パイプ１を法面の傾斜に対応して縦パイプ１の一
端を法面の上方に位置せしめ、他の一端を法面の下方に
位置せしめて鋼管パイプ１が上方から下方に傾斜した状
態で法面上に設置する。

法面の凹凸が激しい場合、あらかじめ均しモルタル５を
法面上に施工した後縦パイプ１をその上に設置すればよ
い。

縦パイプ１は以上の要領で法面上に複数本を平行に敷設
する。

この縦パイプ１に交差する方向に横パ、イブ２を設置し
、隣接する縦パイプ１間に掛は渡す。

横パイプ２も同じ（鋼管パイプによって構成し、あらか
じめその長さを縦パイプ１間の間隔と同じにしておく。

横パイプ２は適宜間隔離して、縦パイプ１間に複数本配
設し、法面に縦パイプ１及び横パイプ２を縦横に設置し
、格子状に構成する。

横パイプ２と縦パイプ１の連結は横パイプ２先端を縦パ
イプ１側面に溶接するか、或いはＬ字状のアングルを横
パイプ２及び縦パイプ１の各々の側面に当接し、ボルト
・ナツトによって緊締するなどの方法がある。

縦パイプ１及び横パイプ２０法面への固定はパイプを貫
通するアンカ３を法面に埋設し、パイプに緊張を与える
。

この縦パイプ及び横パイプ１外周にパイプ保護用及びモ
ルタル吹付用の金網９を設置しパイプ１゜２を覆う。

金網９はパンチメタル、エキスバンドメタル等広く網目
状のものを用いることができる。

金網９の固定にはアンカによって地山に固定する、ある
いは溶接によってパイプ１，２に直接固定するなどの手
段が考えられる。

縦パイプ１及び横パイプ２の設置以前に金網９とパイプ
１，２をあらかじめ一体化したものを使用すれば作業が
迅速に行える。

この縦パイプ１及び横パイプ２外周にモルタルあるいは
コンクリートを吹付ける。

モルタルあるいはコンクリートは金網９によってパイプ
１，２外周に固着し、パイプ１，２を保護する。

縦パイプ１の長さが法面に対し不充分である場合さらに
縦パイプ１を溶接（（よって連結し上記の作業を行えば
よい。

本発明にかかる法面保護工法は以上のように法面に鋼管
パイプを縦横に配置し、法枠として使用するものである
。

従って従来の法枠の施工法のような現場での型枠の組立
てが省力化され、工期が著しく短縮できる。

鋼管パイプは吹付けたモルタルあるいはコンクリートに
よって錆止めがなされ保護も充分である。

従来の型枠を組み立てモルタル等を打設する工法におい
ては、モルタルを型枠全長に渡って均一に打設すること
は難しく高度な熟練工によってでなければ施工できなか
ったが本発明によれば学に鋼管パイプを法面上に配置す
るだけであるから全長に渡って質の均一な法枠が容易に
施工できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にかかる法面保護工法の一実施例の施工
状態の説明図、第２図は施工状態の斜視図。１・・・・・・縦パイプ、２・・・・・・横パイプ、３
・・・・・・アンカ、９・・・・・・金網。：３゜

【特許請求の範囲】１法面に鋼管パイプによってなる縦パイプ及ヒ横パイ
プを縦横に設置し、前記パイプをアンカによって法面上に固定し、前記パイ
プ外周に金網を設置し、パイプ外周にモルタルあるいは
コンクリートを吹付けてなる法面保護工法。