JPS5941814Y2 - 電動ミシンにおける速度切換装置 - Google Patents

電動ミシンにおける速度切換装置

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Publication number
JPS5941814Y2
JPS5941814Y2 JP4680477U JP4680477U JPS5941814Y2 JP S5941814 Y2 JPS5941814 Y2 JP S5941814Y2 JP 4680477 U JP4680477 U JP 4680477U JP 4680477 U JP4680477 U JP 4680477U JP S5941814 Y2 JPS5941814 Y2 JP S5941814Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
support arm
support pin
sewing machine
switching device
support
Prior art date
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Expired
Application number
JP4680477U
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English (en)
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JPS53142248U (ja
Inventor
敏夫 佐々木
Original Assignee
ブラザー工業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案はミシン機枠に取付けられた電動モータにより
、プーリとベルトを介してミシンの主軸を駆動するよう
に構成した電動ミシンに係り、特に、主軸が高速で回転
される通常運転と、主軸が低速高トルクで回転される減
速運転とに切換え得るようにした速度切換装置に関する
ものである。
一般に、電動ミシンを使用して縫製作業を行う場合、縫
製しようとする縫目形成線が直線又は緩やかな曲線であ
るときには、高速運転が可能であるが、縫目形成線が複
雑な曲線であったり、刺しゅう縫を行ったりする時には
、低速運転に切換える必要がある。
又、縫製しようとする加工布が薄物である時には、低ト
ルク運転が可能であるが、加工布がジーンズのように厚
物である時には、高トルク運転に切換える必要がある。
さらに、作業者の縫製技能が熟達している時には、必要
に応じて高速運転、低速運転の使い分けが可能であるが
、作業者の縫製技能が未熟な時には、あらゆる縫製作業
を低速運転のみで行う必要がある。
この考案は前記の点に鑑みてなされたものであって、そ
の第一の目的は縫製作業者の熟練度、縫製条件等に応じ
て、高速の通常運転と低速高トルクの減速運転とに切換
えることができる電動ミシンにおける速度切換装置を提
供することにある。
この考案の第二の目的は、構造が簡単で、装置主要部の
組立て及びミシン機枠に対する装置主要部の組付けを容
易に行うことができるとともに、減速機構を備えていな
い従来の電動ミシンに使用されている電動モータを、は
とんど変更することなくそのまま転用することができる
電動ミシンにおける速度切換装置を提供することにある
この考案の第三の目的は、全体を小形化して小さな設置
スペース内に組込むことができる速度切換装置を提供す
ることにある。
以下、この考案を具体化した電動ミシンの構成を図面に
従って説明すると、図面中11はミシン機枠であって、
その側部にはカバー12が取付けられている。
13は取付ネジ14により取付板15を介してミシン機
枠11の一部に位置調節可能に取付けられた電動モータ
であって、その側部には回転軸13aが突設されている
16は取付ネジ17により前記回転軸13aの端部に取
付けられた駆動歯車であって、その−側面に形成された
凹部16aには緩衝体18を介して回転軸13a上の連
結ピン19が係合され、電動モータ13の駆動時に、こ
の駆動歯車16が回転軸13aと一体的に回転されるよ
うになっている。
20は前記取付ネジ14により取付板15とともにミシ
ン機枠11の一部に位置調節可能に取付けられたブラケ
ットであって、このブラケット20上には前記駆動歯車
16を除く速度切換装置の主要部品がすべて組付けられ
て、ユニット化されている。
すなわち、21はブラケット20の側部に突設された支
持ピンであって、前記回転軸13aと平行に延びている
22は前記支持ピン21の周りで回動できるとともに支
持ピン21に沿って移動できるように、基部22a及び
案内部22bにおいて支持ピン21に挿嵌支承された支
持腕であって、その基部22aの上端には前記カバー1
2を貫通して側部外方に突出する操作部22cが折曲形
成されている。
23は前記支持ピン21の先端寄りに取付けられたスト
ップワッシャ24と支持腕22の基部22aとの間にお
いて、支持ピン21の周りに巻装された巻ばねであって
、その一端部が前記ブラケット20に係止されるととも
に他端部が支持腕22の案内部22bに係止され、支持
腕22を支持ピン21の周りで第2図の反時計回り方向
に回動付勢するとともに、同支持腕22を支持ピン21
に沿って第1図の左方へ移動付勢するようになっている
25は前記ブラケット21の下端に形成された保合部で
あって、第2図に示すように支持腕22の基部22aに
形成された折曲段部22dに係合して、前記巻ばね23
に抗する支持腕22の時計回り方向の回動を制限するよ
うになっている。
26は前記巻ばね23の一端から所定長さ延長した部分
に形成された折曲部であって、第4図に示すようにブラ
ケット20の側面に係合して、巻ばね23に抗する支持
腕22の右方向の移動を制限するようになっている。
27は前記支持腕22の基部22a下端寄りに突設され
た枢軸であって、前記電動モータ13の回転軸13aと
平行に延びている。
28は前記枢軸27の周りに回転可能に支持された回転
体であって、その−側内面には歯数の異なる大小2個の
内歯車29.30が枢軸27の軸線と同心状に形成され
、この内歯車29.30のいずれか一方が前記駆動歯車
16に対し選択的に噛合されるようになっている。
又、この実施例においては、第1図及び第3図から明ら
かなように、前記小内歯車30が駆動歯車16と同歯数
でほぼ同径に形成され、駆動歯車16と小内歯車30と
が噛合した時、回転体28の回転軸線が電動モータ13
の回転軸13aの軸線と合致するようになっている。
31は回転体28の外周に形成されたプーリ部であって
、このプーリ部31とミシン機枠11の上部に設けられ
た主軸上のプーリ(図示しない)との間にはベルト32
が巻掛けられ、主軸を回転駆動するようになっている。
前記のように構成された電動ミシンについて、次に作用
を説明する。
さて、第1図〜第3図は回転体28の・小内歯車30が
駆動歯車16に噛合し、回転体28の回転軸線が電動モ
ーフ13の回転軸13aの軸線と合致した状態を示すも
のである。
この状態で電動モータ13が起動されると、回転軸13
aの回転が駆動歯車16及び小内歯車30を介して回転
体28に伝達され、プーリ部31.ベルト32及び主軸
側のプーリを介してミシンの主軸が高速回転される。
従って、作業者の縫製技能が熟達している場合、加工布
が薄物である場合、縫目形成線が直線又は緩やかな曲線
である場合には、この高速運転状態で能率的に縫製作業
を行うことができる。
次に、前記の高速運転状態から減速運転状態に切換える
場合には、第1図の状態から操作部22cにより支持腕
22を巻ばね23の移動付勢力に抗して右方に移動させ
ると、第4図に示すように巻ばね23先端の折曲部26
がブラケット20の側面に係合した時、この支持腕22
の移動が制限され、回転体28が支持腕22と同量移動
されて、小内歯車30が駆動歯車16から離脱される。
その後、前記支持腕22を巻ばね23の回動付勢力に従
って第2図の反時計回り方向(第3図においては時計回
り方向)に回動させると、回転体28が支持ピン21を
中心にして同方向に回動され、第5図に示すように大内
歯車29が駆動歯車16に噛合される。
この状態においては、巻はね23の移動付勢力が回転体
28を1駆動歯車16に接近させる方向へ作用するため
、第4図の状態で支持腕22の操作部22cを解放する
と、回転体28が左方に若干移動されて、その内端面が
駆動歯車16の端面に当接され、又、巻ばね23の回動
付勢力が大内歯車29を駆動歯車16に噛合させる方向
へ作用するため、前記の切換動作時に大内歯車29が駆
動歯車16に対し正確に噛合しないことがあっても、電
動モータ13の起動時に両歯車16.29が確実に噛合
される。
そして、この状態で電動モータ13が起動されると、回
転軸13aの回転が駆動歯車16及び大内歯車29を介
して回転体28に伝達され、プーリ部31.ベルト32
及び主軸側のズーりを介して主軸が低速高トルクで減速
回転される。
従って、作業者の縫製技能が未熟である場合、加工布が
ジーンズ等の厚物である場合、縫目形成線が複雑な曲線
であったり、刺しゅう縫を行ったりする場合には、この
減速運転状態で正確に縫製作業を行うことができる。
さらに、前記の減速運転状態から再び高速運転状態に切
換える場合には、第5図の状態から操作部22cにより
支持腕22を巻ばね23の回動付勢力に抗して反時計回
り方向に回動させると、回転体28が同方向に回動され
て、大内歯車29が駆動歯車16から離脱され、第2図
に示すように支持腕22の折曲段部22dがブラケット
20の係合部25に係合した時、支持腕22の回動が制
限される。
そして、この状態で前記支持腕22を巻ばね23の移動
付勢力に従って第4図の状態から左方に移動させると、
回転体28が同方向に移動されて、小内歯車30が駆動
歯車16に噛合され、第1図〜第3図に示す高速運転状
態となる。
以上の記載から明らかなように、この考案は次のような
優れた効果を奏するものである。
(1)前記のように、電動モータの回転軸と主軸駆動用
のベルトとの間に速度切換装置を介装したことにより、
縫製作業者の熟練度、縫製条件等に応じて、高速の通常
運転と低速高トルクの減速運転とに切換えて各種の縫製
作業を容易に行うことができる。
(2)支持ピン、支持腕、巻ばね、回転体等の主要部品
をすべてブラケット上に組付けてユニット化したので、
速度切換装置の主要部をミシン本体の組立てラインと別
のラインで容易に組立てることができるとともに、ユニ
ット化された装置の主要部をミシン機枠に対し簡単に組
付けることができる。
(3)電動モータの回転軸には駆動歯車のみを取付けた
構成であるため、減速機構を備えていない従来の電動ミ
シンに使用されている電動モータを何ら変更することな
く、その回転軸に固着された駆動プーリに変えて、前述
した駆動歯車を固着するのみで、そのまま転用すること
ができる。
(4)支持腕を支持ピンの周りの回動と支持ピンに沿う
移動とが可能にその支持ピンに挿嵌支承して、その支持
腕上に大小2個の同心の内歯車とプーリ部とを有する回
転体を設け、支持腕の前記回動及び移動により円内歯車
のいずれか一方が駆動歯車に噛合するようにしたので、
前記支持腕は、駆動歯車に大内歯車が噛合する位置と小
内歯車が噛合する位置との間を移動すればよく、その支
持腕の回動範囲を小さくすることができるとともに、2
個の内歯車が同心上に配置されることに加えて、駆動歯
車が大内歯車の内方に配置されることになり、歯車伝達
機構部の外形を小さくして全体を小型化することができ
、モータ内蔵型ミシンの機枠内にも容易に装備すること
ができる。
なお、この考案は前記実施例の構成に限定されるもので
はなく、例えば、小内歯車を駆動歯車と異なった歯数に
形成する等、この考案の趣旨を逸脱しない範囲で各部の
構成を任意に変更することも可能である。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの考案を具体化した電動ミシンの要部縦断面
図、第2図は第1図においてカバーを取外した状態の要
部側面図、第3図は第1図の3−3線における部分断面
図、第4図は第1図の作動状態を示す要部縦断面図、第
5図は第4図の5−5線における部分断面図である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 回転軸を有しミシン機枠に取付けられた電動モータ
    を備え、そのモータによりプーリとベルトを介してミシ
    ンの主軸が駆動される電動ミシンにおいて、 前記ミシン機枠に固着されるブラケットと、そのブラケ
    ットに前記回転軸と平行に固定された支持ピンと、 その支持ピンの周りの回動と支持ピンに沿う移動とが可
    能にその支持ピンに挿嵌支承され、一端部に操作部が形
    成された支持腕と、 その支持腕に前記回転軸と平行に固定された枢軸により
    支持腕に回転可能に支持され、歯数の異なる大小2個の
    同心の内歯車と前記主軸を駆動するためのベルトが巻掛
    けられるプーリ部とを有する回転体と、 前記モータの回転軸と一体的に回転するようにその回転
    軸の端部に取付けられ、前記回転体の2個の内歯車のい
    ずれか一方が選択的に噛合可能な駆動歯車と、 前記支持ピンの周りに巻装され、前記支持腕に支持ピン
    の周りの一方向回動力を付与するとともに、前記回転体
    が駆動歯車へ接近するように前記支持腕を支持ピンに沿
    って一方向に付勢するばね手段と、 そのばね手段に抗する前記支持腕の支持ピンの周りの回
    動及びその支持ピンに沿う移動を制限するための制限手
    段とを設け、 前記支持腕の手動操作により回転体の2個の内歯車のい
    ずれか一方をばね手段の作用を介して駆動歯車に噛合さ
    せることにより、ミシンの主軸を通常運転と減速運転と
    に選択的に切換え得るようにしてなる速度切換装置。 2 前記駆動歯車と小内歯車とが噛合した時、回転体の
    回転軸線がモータの回転軸の軸線に合致してなる実用新
    案登録請求の範囲第1項記載の電動ミシンにおける速度
    切換装置。 3 前記ばね手段が1個の巻ばねからなり、その一端は
    前記ブラケットに係止され、他端が支持腕に係止されて
    なる実用新案登録請求の範囲第1項又は第2項記載の電
    動ミシンにおける速度切換装置。 4 前記制限手段が、前記ブラケットに形成されて支持
    腕に係合可能な係合部と巻ばねの一端折曲部とからなる
    実用新案登録請求の範囲第3項記載の電動ミシンにおけ
    る速度切換装置。
JP4680477U 1977-04-14 1977-04-14 電動ミシンにおける速度切換装置 Expired JPS5941814Y2 (ja)

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JP4680477U JPS5941814Y2 (ja) 1977-04-14 1977-04-14 電動ミシンにおける速度切換装置

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Publication Number Publication Date
JPS53142248U JPS53142248U (ja) 1978-11-10
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