JPS5941745B2 - 止血性および創傷封鎖特性を持つコラ−ゲン繊維誘導ウェッブおよびその製造方法 - Google Patents

止血性および創傷封鎖特性を持つコラ−ゲン繊維誘導ウェッブおよびその製造方法

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JPS5941745B2
JPS5941745B2 JP52019127A JP1912777A JPS5941745B2 JP S5941745 B2 JPS5941745 B2 JP S5941745B2 JP 52019127 A JP52019127 A JP 52019127A JP 1912777 A JP1912777 A JP 1912777A JP S5941745 B2 JPS5941745 B2 JP S5941745B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は実質上コラーゲンから製造される微粉砕繊維か
らなり、特に医療用および外科用に適した流体保持不織
シートまたはウェッブに関する。
さまざまに処理され調製されたコラーゲンが医療用およ
び外科用に、および特に創傷の治療用に有用であること
が知られている。
特定形態のコラーゲンは外傷被覆材として使用した場合
止血特性がありかつ抗原性が低い。
1973年7月3日に許可された米国特許374295
5’において、天然コラーゲンから誘導した羽毛状、微
粉砕繊維状コラーゲンが記載されている。
このコラーゲンは血液で湿潤した場合、止血作用および
切断された生体表面相互を結合するに十分な特異な接着
特性を持っている。
この形態のコラーゲンは、生きている温血動物において
血液で湿潤された場合、予期できぬかつ完全に特異的な
接着特性を示し、多くの事例において手術糸を使用する
ことなく切断された組織を接着するのに使用できる。
前記の米国特許に記載されているように、止血性接着材
料は羽毛状、微細繊維形態であり、実質上水不溶性、イ
オン化性、コラーゲン部分塩がらなり、この繊維状の塊
は約0.128 ?/CCを越えない密度を持ち、好し
くは0.024ないし0.096 ?/ccの嵩密度を
持つ。
この繊維の塊りは創傷の血液と結合した場合組織表面と
自己接着する塊を形成し、手術糸を用いることなく創傷
を封鎖する。
コラーゲンの部分塩は理論上の化学量論量の約50ない
し約90%、好しくは約60ないし85%のイオン化性
酸を含有するイオン化性、水不溶性のコラーゲン部分塩
から実質上構成されている。
本発明に使用する羽毛状微細繊維は前記米国特許に記載
されているように調製できる。
1974年5月14日に許可された米国特許38104
73には、この羽毛状、微細繊維製品から形成され、止
血および接着特性を持つ流体保持、不織繊維ウェッブが
記載されている。
後者の米国特許において、止血性−接着性繊維を約95
ないし約85容量%の有機液体および5ないし15容量
%の水からなる混合液中に分散させ、スラリー化する。
有機液体がエタノールである場合、混合液ば9373な
いし約8169重量%のエタノールおよび6.27ない
し18.31重量%の水を含有している。
記載された方法では、水と有機液体との容量比が5:9
5(6,27:9373、重量比)以下の場合、得られ
た製品は、ぼろぼろに崩れ易す過ぎるため不満足である
即ち、繊維はシートから容易に分離してしまう。
不織シートまたはウェッブは100%エタノール中の止
血−接着性繊維スラリーから製造され、これは止血効果
、創傷面への接着性および薄片にはがれ易さに基いてイ
ンビボで高く評価された。
しかしながら、そのようなシートは取扱いの点から不満
足であった。
凝集性に乏しいため、シートはモロ<、容易に裂け、切
断が困難であり、かつ非常に弱いから通常の輸送および
取扱いに耐えることができなかった。
僅かな摩擦によって、シートまたはウェッブから繊維が
脱落した。
本発明は液体保持不織ウェッブを与えるもので、このウ
ェッブは羽毛状繊維性コラーゲン部分塩の止血−接着特
性を保持している。
また、本発明は可撓性であり、もろくなくかつ個々の繊
維に分離することなく通常の取扱いおよび輸送に耐える
十分な凝集性を持つ羽毛状繊維性コラーゲン誘導生成物
からなる液体不織シートまたはウェッブを形成する方法
を与える。
本発明の利点は製品およびその製法に関する以下の記載
から肖業者に明らかであろう。
本発明によれば、高度に有効な止血−接着特性を有し、
かつ必要な凝集性を持つ液体保持不織シートまたはウェ
ッブは100%エタノール中にコラーゲン部分塩の羽毛
状繊維をスラリー化し、これに少量の塩酸を添加し、繊
維を沈澱させてシートまたはウェッブを形成し、取出し
た液体保持シートまたはウェッブを一定圧力下で圧縮し
、圧縮したシートまたはウェッブを凍結乾燥することに
よって製造される。
100%エタノールを使用するにもかかわらず、エタノ
ールは大気中から若干の水分を吸収し、若干の水が濃塩
酸の添加時に含まれかつ若干の水分がコラーゲンの繊維
中に存在する。
一般に、繊維のスラリー調製時に、合計水分含量は約2
ないし多くても5%以下になる。
スラリー用液は100%エタノール13.62kgに3
75%塩酸約0.31を添加することにより調製される
この塩酸の添加により約0.1.85 Pの水が加わる
スラリー調製の際、後述の実施例で説明するように、9
.51のコラーゲン繊維を酸性化エタノール31(2,
356kg)に添加する。
31のエタノールは約0.0:l’の添加された水を含
有する。
繊維は平均でほぼ10重量%(0,95P)の水分を含
有する。
操作が行われる雰囲気の相対湿度および操作に要する時
間に依って、液体は約1ないし約5重量%の水を吸収す
る。
そのような吸収により更に23.56?ないし約11.
7.l’の水が加わることになる。
したがって、スラリー用液体中の合計の水分含量は31
当り約24..54Pないし約118.71’(約10
3ないし約504重量%の水に相当)になる。
実施例において記載されるような15〜25分を要する
ウェッブの普通の製造において、沢過した液体は分析に
より1.8重量%の水を含有していた。
医療用および外科用の目的のウェッブの調製のためには
エタノールが使用されるが、他の目的にはエタノールに
換えて他の低分子量アルコールおよびケトン、例えば、
メタノール、インプロパツール、アミルアルコール、メ
チルエチルケトン、アセトンおよびそれらの混合液が使
用できる。
エタノール以外の有機液体も使用が可能であるが、しか
しながら、製品を外科用に使用する場合には前記のエタ
ノール以外の液体を全く含有しないことが必須の要件で
ある。
前述の2つの米国特許に記載されたように、コラーゲン
部分塩の羽毛状繊維はどの未変性コラーゲンからも製造
できる。
コラーゲン部分塩の製造において、塩酸が好しい。
また塩酸は単に比較的安価でかつ制御が容易であるとい
う理由で実施例に使用されている。
他のイオン化性酸、即ち無機および有機酸、例えば硫酸
、臭化水素酸、リン酸、シアン酢酸、酢酸、クエン酸お
よび乳酸等も使用できる。
例えば、硫酸も使用できるが、作用の制御が困難である
クエン酸は塩酸と置換することができ、はぼ同様の結果
を与える。
「制御の容易さ」というのはコラーゲン繊維の膨潤およ
び加水分解を停止し、コラーゲン材料の水溶性物質への
分解を防止する能力に関するものである。
後述の実施例において、羽毛状微細繊維状コラーゲン生
成物は湿潤または半生真皮から製造された。
羽毛状繊維状コラーゲン生成物は理論上の化学量論量の
ほぼ84%の結合した酸を含有する水不溶性、イオン化
性、部分塩酸塩であった。
生成物は6.2mmの開口を持つA4スクリーンを装備
し、6250 rpmで操作される[フィソソミル(F
itz Mill )−J (モデルDA−50−6−
5634、)を通して繊維化または羽毛化した。
次いで、これを1.6mmX 12.7mmの細長い開
口を持ち、その細長孔はスクリーン面に対して3o0の
角度で設けられている特殊スクリーンを用いて再度通過
させた。
この羽毛状、繊維性コラーゲン部分塩の嵩密度は0.0
32−0.04077ccであった。
羽毛状、微細繊維性材料を5重量%の固型分量で水に入
れこの混合物を高速で30分間ワーリングブレンダーで
分散させると、pH3,20の安定な分散液が得られた
本発明の流体保持不織ウェッブの製造においては、製紙
工業および不織ウェッブの製造において用いられるよう
な慣用の装置が使用できる。
コラーゲン繊維は水和またはフィブリル化を必要としな
いので、ビータ−を混合機として単独で使用しているビ
ータ−のような適当な混合装置の使用により水混和性有
機液体中に微細化繊維状コラーゲン繊維をスラリー化す
る。
このスラリーである供給物を適当な集積用スクリーンに
通過させると、ここでコラーゲン繊維はシート化されま
たは沈澱する。
自動製紙機、シリンダーバット、ロートホーマー (R
otoformen )および他のシート形成装置が使
用できる。
この含水シートまたはウェッブを集積スクリーンから取
出した後、シートを約7−70.3 ? /ca、好し
くは20−35 ff/cr;iの極めて制限された圧
力で均一に圧縮し、次い1乞燥する。
以下、実施例により本発明を更に説明する。
実施例 1〜5 本発明の止血−接着性不織ウェッブの物理特性を前記の
ように濃塩酸を添加したエタノール中の前記コラーゲン
繊維のスラリーから製造された手すきシートを用いて測
定した。
これらの手すきシートの製造に際しては、改良2032
CrrL×20.32CTLウィリアムス手すきシート
枠を使用した。
手すきシート枠底部の普通の針金金網上を2/2綾織構
造からなるポリプロピレンフィルター織物で覆った。
この織物は1m当り85ないし90立方フイート(24
0〜25517分)の孔隙率を持っていた(チコピー、
Chicopee、ポリプロピレン6007010織物
)。
各側において、手すきシート用枠脚部の底に配置された
ボールバルブを閉じ、約4000m1の酸性化エタノー
ルをポリプロピレンフィルター織物を通して注ぎ液面を
ポリプロピレンフィルター織物を丁度覆うようにした。
約1.1ないし1.5mmの手すき紙を作るために、9
.51の羽毛状繊維性材料を1.3.62kg当り3滴
(0,3?)の37.5%HCI を添加した300
0mlのエタノールに加え、約0.36重量%(乾燥基
準)の繊維を含有するスラリーを形成した。
このスラリーを約5分間ゆっくり攪拌した。
スラリーを直ちに手すきシート用枠に注ぎ、多孔性プラ
ンジャーを3回上下させることによってスラリーを攪拌
した。
次いでボールバルブを開いて大部分の液を水圧により排
出した3通常20ないし30秒を要した。
ポリプロピレンフィルター織物上に約12ないし251
rL71Lの液体を残した。
フィルター織物上のシートの薄い部分または空隙部のス
ラリーを薬サジでゆっくり攪拌し、繊維を薄い部分また
は空隙部に移動させることにより懸濁ファイバーで充填
した。
シートを全く均一にした後、ボールバルブを全開し、全
ての液体を排出した。
手すきシート用枠を開き、形成された湿った不織ウェッ
ブをポリエチレンフィルター織物(Chicopeeポ
リプロピレン6007010織物)で覆い、ウェッブを
上部および下部フィルター織物ではさんだ。
シート用枠の基部と上部蝶番固定室との間のガスケット
のために、シート用枠の有効ウェッブ形成表面はほぼ1
9.37Cr/LX 19.37園であった。
20.321X 20.32CrnX O,66mmの
乾燥吸取紙5枚を包含するタフタ織ポリエチレンテレフ
タレート袋を上部ポリプロピレンフィルター織物上に置
いた。
ゴム製写真プリントローラーを用いて、積層材料を僅か
な圧力を加えて2回ローラーがげした。
ロールかげは各4つの端から始めてウェッブの中心まで
行った。
次いで、ポリエチレンテレフタレートの袋をテーブル上
に置き、サンドインチにしたウェッブを枠から取出し、
下部フィルターが袋と接触するように前記の袋上に置い
た。
この積層材料を手で更に1回軽く押しながらロールがけ
した。
ロールかけは各辺から始めて材料の中心まで行った。
上部および下部フィルター織物を剥すことによりウェッ
ブを静かに取出し、ポリエチレンテレフタレートフィル
ム間に置いた。
この積層材料を軽く押しなから各辺から中心まで手でロ
ールかけしウェッブの厚味を均一にした。
ポリエチレンテレフタレートフィルム間のウェッブを6
枚の同様なウェッブを作るまでポリエチレン袋中に保存
した。
各積層材料のフィルムをポリプロピレンフィルター織物
で置き換えて、このフィルター織物でサンドインチにし
、6枚のウェッブを積重ねた。
この堆積物を約10分間ウェッブ部がほぼ21〜28、
1 ? /cAとなるように圧縮した。
利用できる凍結乾燥機はそれぞれ6枚のウェッブが利用
できるトレイが4個備えられているので、圧縮されたウ
ェッブを別のバッチによる製品ポリエチレン袋中に保存
した。
前記の方法を繰返して合計24枚のウェッブを作った。
上記ウェッブが完成した際、サンドインチにした各ウェ
ッブの上部ポリプロピレンフィルター織物をポリエチレ
ンテレフタレートフィルムで置き換えた。
次いで、サンドインチにしたウェッブをポリエステルフ
ィルムを下にして凍結乾燥機中のトレイに置き、被覆さ
れたポリプロピレンフィルター織物を取除いた。
各トレイに6枚のウェッブを置いた際、これを凍結乾燥
機の棚に入れた。
レツペ(Reppe )凍結乾燥機モデル40により凍
結乾燥を行った。
凍結乾燥は約−40℃の初期棚温度でこれを減圧するこ
となく約30分間保持した条件で行った。
次いでコンデンサ一温度が約−40℃以下になるまで、
装置をコンデンサー冷凍状態にした。
このためには一般に約2分を要した。
次いで、約100ミクロンにまで減圧した。トレイの加
熱を開始し、2時間前後で棚の温度を35ないし38℃
とし、一方コンデンサーの温度は約−60℃に低下した
真空度を5ないし20ミクロンに緩和し、この条件を1
4ないし16時間保った。
凍結乾燥完了後、ウェッブを取出し、各ウェッブについ
てそれぞれ異った4個所において厚さを測定し、ウェッ
ブをポリエチレンテレフタレートフィルムでサイドイン
チにした。
凍結乾燥によりウェッブは収縮しほぼ17.78crI
LX 17.78(mとなった。
ウェッブをほぼ15.56X 15.56CrIlに切
取り、その中から任意に選択した3枚のウエッブを秤量
した。
全てのウェッブをポリエチレンテレフタレートフィルム
上に置き、105℃の空気循環オーブン中の棚に約2時
装置いた。
次いで、ウェッブを無水硫酸カルシウムのデシケータ−
中に入れ、室温に冷却した。
冷却後、物性試験のために任意のウェッブを1つ選び、
残りの23枚のウェッブをポリエチレン袋に入れ袋を密
封した。
密封した袋を更に第2のポリエチレン袋に入れて密封し
た。
多数の製造バッチから得られた複数の密封包みを約3.
220bの距離へ」・包郵便で送った。
全てのサンプルはバラバラに砕けることなく輸送および
取扱いに耐えた。
その後、サンプルを動物による生体試験に用いた。
もとのウェッブから切取られた切屑を任意に選び、これ
らの小片をワーリングブレングー中において0.5%固
型分として蒸留水中に高速で30分間分散させた。
得られた分散物は322のpHを持ち、これは最初の繊
維から形成された同様の分散物のpHと実質的に同一で
あった。
平均密度(P/ff1)は3枚のウェッブの平均重量と
平均厚味および平均面積とから計算した。
いくつかのバッチでのウェッブについての測定値と密度
とを表1に示した。
ウェッブの水保持容量を正確に1.00グのサンプルを
秤量し、このサンプルを17.75X17.75Crr
Lのチーズクロス(目の荒い薄地の綿布)上に置いて測
定した。
チーズクロスの各角を℃・つしよにしてホッチキスで止
めてバスケットを作った。
このバスケットをピンセットで蒸留水中に浸漬させ水中
に沈めたまま60秒間保持した。
次いで、バスケットを取出し、過剰の水を振動させるこ
となく60秒間排水した。
湿ったバスケットおよびこれに包まれているウェッブを
直ちに秤量した。
同様な方法を用いて同じチーズクロスおよびホッチキス
の水保持容量を測定した。
測定した重量から、ウェッブの水保持容量を計算し、1
グのウェッブ当りの水の1として表1に示した。
第 1 表 サンプル 1 2 3
4 5 6重量 (グ
) 7.22 7.18 7,64
7.8.3 7.51− 7.35厚さ
(mm) 1,40
1.35 1,35 1.38 1
,38 1.36面積 (,77i)
237 237 242 242
242 242容積 (,2)
33.2 32.0 32.7 33.4
33.4 32.9基本重量 (グ/i)
305 303 316 323
310 304密度 (グ/i)
0.22 0.22 0,23 0.23
0,23 0.22水保持容量
22 22 20 22
22 23破裂強さ (P/c4) 21
1 211 211 24.6 28
1 281引裂き強さ (グ) 8
8 8 8 8
8ウエツブのサンプルについてTAPPI標準試験
法T403ts −63によりミューレン(Mull
en )破裂試験を用℃・て破裂試験を行った。
表1に記載したようにサンプルを破裂させるに要する平
均圧力を?/cr;lとして示した。
またζウェッブのサンプルをTAPPI標準試験法T2
20m−60によりエルメンドルフ(Elmendor
b )引裂試験機を用いて引裂ぎ試験を行った。
本発明によって製造された不織ウェッブは米国特許38
10473に記載された方法によって製造した製品と容
易に区別できた。
インビボ試験においては、全体の緻密性およびウニラフ
沖の繊維−繊維結合に差異を示し、またウェッブ製造に
おいて用いられる繊維スラリー中に存在する水分が多い
ことが悪影響を与えることを示している。
崩壊試験と称する試験はウェッブ構造のゆるさについて
の定性試験である。
この試験は25°±0.5℃に保った0、9%食塩水を
使用して行われた。
不織ウェッブのサンプルを鋭利な刃の紙切断機を用いて
2.54cmX 2.54函の寸法に切断した。
約250m1の食塩水をペトリ皿(直径10. ]、
6 cm、深さ5.08Cr/l)のような容器に注ぎ
、約5分間放置して液を静止させた。
2.54CTl×2.54CTLのサンプルを1.27
1の開口を持つ金網支持体上に載せ、支持体を食塩中に
静かに沈め、それによって液面にサンプルを浮かべた。
湿潤時間はウェッブを完全に湿潤する、即ち白色部が完
全に消えるに要する時間を秒で示すものである。
崩壊時間はウェッブ構造の消失に要する時間を秒で示す
ものである。
崩壊時間は湿潤時間とウェッブ構造の消失に要する時間
の合計である。
実施例3.4.5および6の凍結乾燥ウェッブのサンプ
ルおよび95容積%エタノールと5%水との混合物およ
び90容量%エタノールと10%水との混合物の止血−
接着性スラリーがら製造された凍結乾燥ウェッブのサン
プルを105℃で2時間空気循環オーブン中で加熱した
9515および90/10エタノール−水スラリーから
形成したウェッブは米国特許3810743に記載した
ように製造した。
加熱処理後、全てのサンプルは3.2ないし75重量%
の水を含有していた。
全てのサンプルは加熱処理後22.2℃、相対湿度50
%の空気中に7時間放置することにより調質した。
調質したサンプルは113ないし11.7重量%の水分
を含有していた。
前記のように製造され、処理された各ウェッブからの少
(とも5つのサンプルを崩壊試験し、その結果を表2に
示した。
第 2 表 サンプル ウェッブ処理 水分(り) 湿潤時間
(秒) 分散時間(秒) 備 考3 105
℃−2時間 3.8 4−−7
2−10 膨潤−繊維への完全な分散を伴う 3 調 質 11.6 4−
10 2−18 //4 1
05℃−2時間 4.6 6−8
2−9 //4 調
質 ]、 ]、、3 2−9
2−22 〃5 105℃−2時間
3.5 5.−9 2−9
/15 調 質 11
.3 6−9 3−20
//6 105℃−2時間 3.2
5−8 2−9 〃6
調 質 11.4 5−8
2−18 //9515
105℃−2時間 5.75 10−14
膨潤−はとんど分散せず不完全 9515 調 質 11.7
4−10 −− //90
/10 105℃−2時間 7.5 1−
3 膨潤−1週間たっても分散
を生じない 9 o/:t O調 質 ]、1.1
5−10 −− //緻
密性および繊維−繊維結合についてのウェッブの感受性
は止血−接着性繊維のシートからウェッブを切断する方
法に関与するものとして崩壊時間によって示す。
前述のように105℃で2時間加熱し、調質した後、実
施例3.4.5および6の凍結乾燥ウェッブからサンプ
ルを切出した。
1組のサンプルを鋭利な刃の紙用切断機を用いて切断し
、別の1組のサンプルを鋭利なカミソリを用いて切断し
た。
この僅かな圧縮は表3に示すように崩壊試験の結果に影
響を与えている。
紙切断機によるサンプルの切断片を食塩水上に置いた場
合、圧縮された縁部は細長し・片または糸のようになっ
てウェッブ本体から分離し、繊維への完全な分散により
長時間を要した。
カミソリで切断したサンプル切片は縁部に圧縮を与えず
、切断された縁部に沿った繊維はサンプルが食塩水と接
するのとほとんど同時に分離し、分散した。
表2および表3に示されたデータは、約2〜5%の水を
含有するスラリーから作られたウェッブは明らかにより
多孔性でありかつ吸収性であり、かつ5%およびそれ以
上の水を含有するスラリーから作られたウェッブよりも
明らかにゆるい構造を持っている。
スラリー中の水の量が増すに従って繊維の膨潤を増し、
シート形成時に繊維は軟化し繊維どうしが相互にもたれ
合いかつからみ合って、より緻密な構造になり、より固
くかつ吸収性の低いウェッブ構造になる。
より強い圧縮により、より緻密な構造を生じる反面、崩
壊試験で反映されされるような吸収性の顕著な損失があ
る。
高比率の水を含有するスラリーの使用によって形成され
るウェッブは十分な湿潤時間を示すが、ウェッブの繊維
は、ウェッブを食塩水に入れ保持した場合にも自動的に
分散することはなかった。
本発明の方法によって製造されたウェッブは繊維のから
み合いが少く緻密性が低いから、高密度化される機会が
ない。
特定少量の水しか含有しないスラリーにおいては、繊維
は柔軟というより硬く、シート形成中に繊維はほとんど
曲らない。
ウェッブ構造における極′めて低い緻密性および低い水
準の繊維のからみ合いにより、ウェッブはバルキー繊維
に非常に似た挙動を示し、創傷周囲の肉への接着結合が
速かに形成される。
表2に示すように、湿潤時間は崩壊時間に対応するもの
ではな℃・。
本発明によって製造したウェッブを食塩水中に導入した
際、はとんど同時またはウェッブが完全に湿潤する前に
縁部はウェッブ本体から分離し、食塩水中に自己分散す
る。
はとんどの事例において、ウェッブは十分に湿潤する前
に完全に崩壊した。
5%またはそれ以上の水を含有するスラリーからウェッ
ブが形成された場合、ウェッブは5分後にも崩壊が少く
、長期間の後にも完全には崩壊しなかった。
第3表 サンプル 水分グ 分散時間(秒)3
]、1.6 紙切断機 3−133 1
1、.6 カミソリ刃 3−84 11.3
紙切断機 2−174 11.3 カミソ
リ刃 3−105 113 紙切断機 3−
145 11.3 カミソリ刃 3−96
11.4 紙切断機 2−146 1.
1..4 カミソリ刃 3−6表3に示すデータは
ウェッブ加工の臨界性を示スモのである。
ウェッブの縁部でのほんの僅かな圧縮もほぼ2倍の崩壊
時間を要する。
前述のように、ウェッブまたはシート形成の際、乾燥前
のウェッブまたはシートは約7ないし70.3 ] t
?/alの圧力で圧縮しなげればならない。
このような圧縮により、ウェッブまたはシートは十分な
凝集性を持ち高度に吸収性であり、可撓性であり、ぼろ
ぼろにならず、かつ個々の繊維に分離することなく取扱
うことができかつ輸送できる製品が得られる。
既述のように調製された不織ウェッブについて、混血動
物においてその血液により湿潤された場合の切断生体表
面の止血および接着についてのウェッブの有効性、およ
び取扱い特性および剥離特性を評価するために計画され
た外科的試験法を行った。
本発明の目的における切断生体表面とは、切り傷、削り
傷、引裂き傷、刺し傷、擦り傷、火傷および新しい生体
表面が露出するようなどのような方法または手段による
組織の切断を意味する。
生体表面とは組織、皮膚、血管、骨およびその他補修ま
たは結合を要する温血動物の他の普通の部分を含む。
外科的方法により、取扱い特性および剥離特性が判った
取扱い特性はウェッブの凝集性、砕けにくさ、および堅
さを含む。
剥離特性は創傷部分のウェッブの生体への接着を破壊す
ることなく、かつ浸出を再開させることなくウェッブの
残余部分を取除くことのできる性質をいう。
体内の外科的処理において、この材料は止血および創傷
の封鎖を行うため残存させかつ余分の材料を除去するた
めに剥離性は特に望ましい。
インビボ処理においてウェッブを使用する前に、殺菌の
ためにウェッブをポリエチレン袋から取出した。
先ず、ウェッブを110°Cの空気オーブン中で2時間
加熱して乾燥した。
次いで、温度を約126℃に上昇させ、その温度で約2
0時間保持した。
この殺菌処理により、ウェッブは約15.08crrL
×1508CrIlに収縮した。
インビボの外科的処置は麻酔をかげた雑種犬を用いて行
った。
犬の牌臓を露出させ、これに傷を作った。
この傷は約20mmX 10mrnで深さ10mmであ
った。
前述のように調製したウェッブサンプルから標本を切り
取った。
この標本は約28〜30mmX18〜20mであり、そ
れによって傷の各端部で4〜5rIlr/l折返した。
実験者には各サンプルについての製造過程を知らせず、
全ての評価は「盲検」で行った。
傷を乾燥した外科用木綿ガーゼパッドで械って自由に体
液浸出が生じる傷とし、直ちに標本で傷を覆った。
標本は乾燥木綿ガーゼパッドで圧力を加えてその場に保
持した。
圧力を60秒間かけ、パッドを持上げて止血が行われた
か否かを確認した。
止血が行われていなかった事例においては、止血するま
でパッドを60秒間単位で再度使用した。
標本を傷の上に20〜25分間置いた装、剥離性を測定
した。
この測定において、折返した標本の縁部をピンセットで
挾んでその自由縁部を持上げた。
傷表面に対する材料の接着性および余分の材料(自由縁
部)の除去の容易さは傷の再出血を防止するに十分であ
ることが判った。
取扱い特性はウェッブの凝集性および砕けやすさ、もろ
さ、堅さ、ウェッブの傷表面への適合性および・・サミ
によりぎれいな切断縁で所望寸法の標本を切り取ること
のできる特性を包含する。
サンプルAは実施例1〜6に記載した ように製造された。
サンプル1および2は実施例1および 2による。
サンプルBおよびCは米国特許 3810473のサンプル A−2に記載されたエタノール/水 (9515)中でのスラリーから製造さ れた。
サンプルDは米国特許3742955 の実施例10と実質上同一の羽毛状微細 化繊維製品である。
評価目盛:1−優秀、2−優良、3 −良好、4−可、5−不 可 * 2個所良好;2個所不可、2個所 体液浸出、2個所完全にサンプル 離脱 種々のウェッブについての実験者の評価を表4に示した
実験者は1ないし5の主観的な目盛りを用いて止血特性
、接着性、取扱い特性および剥離特性について評価した
この目盛りは、1:優秀、2:優良、3:良好、4:可
、5:不可、であることを示す。
評価1は満足すべき特性を示し、2は許容できる範囲の
特性を示し、3は許容できるか否か疑問があり、4およ
び5は許容できない。
いずれか1つの特性が4または5である場合、ウェッブ
は許容できないものと考えられる。
本発明のウェッブを形成するために使用された羽毛状微
粉細繊維性コラーゲン製品は米国特許3742955の
実施例10に記載されたものと実質的に同一である。
牌臓の傷を羽毛状微粉砕状の繊維性コラーゲン製品のイ
ンビボ試験によって示されていたように、止血を行うの
に要する時間は2.5ないし3分であった。
本発明のウェッブを使用した場合(1分)と比較すると
、この止血時間の長さはそれ程重大ではな℃・。
羽毛状、繊維性製品の接着性は優良である。
剥離性もまた優良であったが、はみ出したいくつかの繊
維群をつかみ取ることが必要であった。
羽毛状繊維状製品の取扱い特性は特に劣っている。
何故ならば、ウエツブ形態の繊維の緻密性に比較して相
当に嵩密度が高いからである。
更に、傷部位に被覆物を与えるように繊維をまとめるこ
とが困難である。
被覆物をつまみ、羽毛状繊維製品本体からこれを取り除
く際、ピンセットまたは指先で圧縮された繊維だけがし
っかりと保持される。
多(の微細繊維が圧縮された部分から延びているが、こ
れらは繊維どうしの摩擦および絡み合いによって被覆物
にゆるく保持されているが、容易に脱落する。
つかんだ被覆用繊維を空気中で速かに動かすとゆるく保
持されている多くの繊維が脱落して空気中に浮遊するこ
とになる。
米国特許374.2955に記載されたような嵩高い形
態において、繊維は極めてゆるく集合しているが、これ
に反して米国特許381.0473および本出願に記載
されたようなウェッブ形態のものは緊密に集合しかつ不
規則状態に圧縮されている。
したがって、ウェッブ形態の繊維はより速かに湿潤した
がって止血および接着がより速かに行われる。
また、ウェッブ構造によって緊密に集合した繊維は嵩高
い繊維に比較してより均一に湿潤する。
これは表4のデータに明かに示されている。本発明の方
法によって作られたウェッブは凍結乾燥前に注意深く制
御された圧縮が行われる。
繊維をシート化する際に水分は極少量しか存在しないか
ら、多量の水の存在での繊維のシート化に比較して繊維
は可撓性が低い。
これらは繊維の絡みのためには好しい条件ではない。
本発明の方法において、繊維は不規則に相互に重なって
いる。
コラーゲン繊維のマット状物がアルコールと極めて少量
の水で湿潤している間の制御され限定された圧力で繊維
間の接触を不規則配列の繊維を与えかつウェッブ全体に
液体を均一に分配するのに十分である。
この穏かな圧縮により、ウェッブを食塩水のような液体
上に置いた繊維の湿潤および分散に対する最少の抵抗を
持つ凝集体構造を与えるに十分な強度を与える。
この結果は表2および表3に示される。
分散液体中に存在する水の量が極めて小量であるため、
シート形成時に実質上の繊維の膨潤を生じることなく、
したがって、乾燥工程においても繊維の高密度化または
角質化は極めて低くかった。
実質的に繊維の膨潤がないため、乾燥時における繊維間
の結合の機会もない。
少くとも5容量%以上の水が存在する米国特許3810
473の方法によるウェッブの製造では、繊維は部分的
に膨潤し、乾燥時に若干の高密度化が生じる。
繊維の可撓性のためにシート形成中に高度の繊維のから
み合いを生じ、水による繊維の膨潤によって乾燥中に繊
維間の高度な結合を生じる。
表2のデータによって示されるように、食塩水のような
液体上にウェッブを置いた場合、ウェッブは膨潤するが
完全には分散しない。
一方、本発明のウェッブを食塩水上に置いた場合、ウェ
ッブは膨潤し、繊維は分離し、はとんど即時に自己分散
が始まり、ウェッブはほとんど短期間に完全に分散する
分散液体中での多量の水の存在により繊維の膨潤が生じ
、より凝集性の構造を形成する高度な繊維間結合を生じ
る。
しかしながら、それによって吸収性の顕著な減少を生じ
る。
凝集性の増大および吸収性の減少を表2に、食塩水中で
のウェッブ(9515および90/10、サンプル)の
分散の程度として示す。
また、繊維間結合の増大はインビボ試験の結果からも明
かである。
止血特性、接着特性および取扱(・特性は満足すべぎも
のであるが、表4のサンプルBおよびCに示されるよう
に剥離特性はより強固な繊維間結合による高度の凝集性
を示している。
本発明のウェッブの剥離特性は、体内創傷の処置後に最
少量の止血材しか残らない為特に有利である。
この剥離特性は体液の浸出なしにウェッブの余部な部分
を容易に除去できる。
残存するウェッブ部分のみが傷の止血および封鎖を行う
部分である。
前に述べたように、スラリー液の調製において、03グ
の濃塩酸(37%HCI)を13.62kgのエタノー
ルに添加する。
添加される酸の具体的な量はエタノール中にスラリー化
される繊維の量により直接変わる。
羽毛状繊維は若干の遊離塩酸を含有し、したがってスラ
リー化液体への酸の添加の目的は多量の液体により繊維
から塩酸が浸出することを防止することにある。
添加される酸の具体的な量はシート化された繊維の酸合
計量が最初の繊維中の量と等しく保つに十分な量である
シート化された繊維の酸含量と最初の繊維のそれとを比
較する為の最も簡単で容易な方法は前に述べたように、
0.5%の水分散液を作りそのpHを測定することであ
る。
繊維がコラーゲンの部分塩酸塩であるため、塩酸の添加
について説明する。
しかしながら、コラーゲンの部分塩形成に使用される塩
の種類によって使用される塩が異ることは理解されるで
あろう。
既に述べた説明から、本発明が切断された生体表面用の
液体保持、不織、止血接着性ウェッブ被覆材を与えるこ
とは明らかであろう。
この被覆材はイオン化性、水不溶性、コラーゲン部分塩
からなる止血接着性繊維から形成され、このコラーゲン
部分塩は理論的化学量論量の約50ないし90%、好し
くは約84%のイオン化性酸、好しくは塩酸を含有して
いる。
このウェッブは約300′?/mの基礎重量を持つ場合
約20な(・し約251の水を保持する能力に相当する
水保容量を持ち、かつ0.9%の食塩水上に置いた場合
完全に微細化しかつ繊維は食塩水との接触により直ちに
自己分散する。
既述のように、ウェッブ被覆材はイオン化性、水不溶性
のコラーゲン部分塩、好しくは部分塩酸塩からなる、止
血接着性繊維から形成される。
繊維の塊りは0.128 ?/CC以下、好しくは0.
024ないし0.096グ/ccの嵩密度を持つ。
繊維は水混和性有機液体、好しくはエタノール中に乾燥
基準で01ないし3%、好しくは0.3゛ないし0.5
%の濃度でスラリー化する。
この有機液体は少量のイオン化生酸、好しくは塩酸を含
有しており、その量は部分塩から酸の浸出を防止するに
十分な量、好しくはエタノール13.62kg当り0.
31の濃塩酸(37,5%HCI)である。
この繊維をシート化してウェッブを形成し、ウェッブか
ら過剰の液体を除去し、ウェッブに7ないし70、3
L?/crA、好しくは20な(・し35 ? /cr
Aの圧、力をかげ次いで凍結乾燥することによりウェッ
ブ被覆材を調製する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 理論的化学量論量の約50ないし90%のイオン化
    性の酸を含有するイオン化性、水不溶性コラーゲン部分
    塩からなる止血性接着性繊維から形成された止血、接着
    特性を持つ液体保持不織ウェッブからなる切断生体表面
    用止血、接着性ウェッブ被覆材において、該ウェッブは
    、水を5%未満しか含まない水混和性有機媒体の前記繊
    維のスラリーから作られ、該ウェッブは一平方メートル
    当り約3001の基礎重量を持つ場合に11のウェッブ
    当り約20ないし約252の水を保持する能力に相当す
    る水保持容量を有し、更に該ウェッブは0.9%食塩水
    上に置いた場合完全に崩壊し、かつ09%の食塩水と接
    触した際該繊維が直ちに自己分散することを特徴とする
    被覆材。 2 水を5%未満しか含まない水混和性有機媒体中で繊
    維のスラリーを調製し、繊維をシート化してウェッブを
    作り、ウェッブから過剰の水分を除去し、その後ウェッ
    ブを凍結乾燥することからなる製造方法において、コラ
    ーゲンの部分塩からの酸の浸出を防止できる少量のイオ
    ン化性酸を前記有機液体に添加し、かつウェッブを凍結
    乾燥する前にウェッブに7ないし70.3?10Aの均
    一な圧力をかげることを特徴とする、理論的化学量論量
    の約50ないし90%のイオン化性の酸を含有するイオ
    ン化性、水不溶性コラーゲン部分塩からなる止血性接着
    性繊維から形成された止血、接着特性を持つ液体保持不
    織ウェッブからなり、該ウェッブは1平方メートル当り
    約3001の基礎重量を持つ場合に11のウェッブ当り
    約20ないし約252の水を保持する能力に相当する水
    保持容量を有し、更に該ウェッブは0.9%食塩水上に
    置いた場合完全に崩壊し、かつ0.9%の食塩水と接触
    した際該繊維が直ちに自己分散することを特徴とする切
    断生体表面用止血、接着性ウェッブ被覆材の製造方法。 3 繊維がコラーゲンの塩酸部分塩からなり、イオン化
    性酸が塩酸であることを特徴とする特許請求の範囲第2
    項記載の方法。 4 有機媒体がエタノールであることを特徴とする特許
    請求の範囲第2項または第3項記載の方法。 5 イオン化性酸は塩酸であり、その量は繊維濃度が乾
    燥基準で0.3ないし0.5%の場合、エタノール13
    .62kg当り約0.31濃塩酸(37,5%HCI
    )に相当する濃度であり、かつウェッブに20ないし
    35 ? /crAの均一な圧力を加えることを特徴と
    する特許請求の範囲第4項記載の方法。
JP52019127A 1976-02-23 1977-02-23 止血性および創傷封鎖特性を持つコラ−ゲン繊維誘導ウェッブおよびその製造方法 Expired JPS5941745B2 (ja)

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