JP2003510101A - 硬膜又は髄膜組織成長促進用コラーゲン含有製品 - Google Patents

硬膜又は髄膜組織成長促進用コラーゲン含有製品

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Abstract

(57)【要約】 生理的適合性があり活性ウイルス及びプリオンを実質的に含まないように処理及び/又は調製されたコラーゲンを含む代用硬膜を提供する。代用硬膜の適切な形態は、スポンジ、フィルム、不織マトリックス、フェルト又は前述の形態の少なくとも2種類の組合せを含む。代用硬膜の製造法及び髄膜組織成長促進法も提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の属する技術分野 本発明は損傷組織の修復に関し、更に詳しくは損傷硬膜組織を治癒するための
非感染性コラーゲンの使用に関する。発明の背景 ヒトの脳及び脊髄は髄膜で被われているが、髄膜の完全性は中枢神経系の働き
に不可欠である。ヒトの髄膜の完全性が故意又は偶然に傷つけられた場合、髄膜
を修復できなければ重大な結果を招くことになりかねない。
【0002】 髄膜は、三つの重なり合う組織層を含む。すなわち、外側から内側の順に、硬
膜、くも膜及び軟膜である。損傷髄膜の修復は、主に、損傷硬膜上に移植して損
傷組織を置換及び/又は再生するように設計された移植可能及び/又は吸収可能
な構造体(代用硬膜として知られる)に向けられてきた。研究者らは、代用硬膜
として各種の物質について実験を重ねているが、安全、有効、且つ大量流通可能
な代用硬膜を見出していない。
【0003】 体の別の部分から取った組織の自己移植片、例えば大腿筋膜及び心膜は代用硬
膜として有効であり得る。しかしながら、自己組織は得るのが比較的困難である
上、患者にとっては第二の手術のための追加の費用とリスクを要求されることに
なる。自明のことながら、このような組織が大量流通されることはあり得ない。
【0004】 死体硬膜も代用硬膜として使用されている。自己組織と同様に死体組織も入手
が困難であるため、大量流通され得ない。一人のドナーからは、わずか4〜5個
の移植可能単位が用意できるだけである上、文化的偏見からドナーを容易に得る
ことも難しい。
【0005】 さらに重要なことには、死体の代用硬膜は、プリオン感染の伝播に関与してき
た。そのような代用硬膜に関する米国食品医薬品局(FDA)の1997年10
月6日の会議の結果、より厳しい処理規制が要求され、また、クロイツフェルト
・ヤコブ病(CJD)のような感染伝播を予防するための適切な事前の安全対策
が採用されなければ、そのような代用硬膜は使用を禁止する旨の警告がなされた
。他の国の規制当局、例えば日本の厚生省は、脳の手術における死体硬膜の使用
を禁じることにより、さらに進んだ規制を実施している。さらに、世界保健機関
(WHO)は、CJD伝播の危険性のために、脳手術における死体硬膜の使用の
禁止を奨励している。
【0006】 金、銀、白金、ニッケル、スチール又はゼラチンを含む代用硬膜が研究されて
きたが、これらは様々な理由により受容できないことがわかった。当該理由には
、高剛性、取込み不良、線維形成、感染に対する低抵抗、過度の異物反応、又は
再生過程などが含まれる。例えば、添付の文献目録に収載の文献参照。
【0007】 多くの研究で、代用硬膜としてヒト以外の組織を用いる異種移植片の安全性と
有効性についての評価がなされてきた。ヒト以外の組織は、ヒト組織よりも獲得
が容易で大量流通されるが、ヒトの代用硬膜のように理想的には働かない。
【0008】 無傷のウシ心膜組織の移植片は、現在米国におけるおそらく最も一般的な代用
硬膜であるが、狂牛病(ウシ海綿状脳症、BSE)を伝播し得る。無傷組織は過
度の線維形成及び被包形成を起こすことがあり、硬膜下血腫の形成のような出血
性合併症や死をも発生させる可能性がある。ブタの生体膜を用いた異種移植は、
動物実験で感染が発生した場合、重度の癒着を起こすことがわかっており、ある
種のコラーゲンラミネート又はコラーゲンフィルムを用いた異種移植は、線維形
成、新膜形成及び髄膜脳癒着を含む重度の炎症性反応を起こすことがわかってい
る。Bang−Zongら、“硬膜欠陥修復用ブタ生体膜の研究及び臨床応用(S
tudy and clinical application of a porcine biomembrane for the repair of
dural defects)”、69 J.Neurosurg.707(1988);K
line、“吸収可能コラーゲンを用いた硬膜置換(Dural replacement with re
sorbable collagen)”、91 Arch.Surg.924(1965);Ja
nnettaら、“代用硬膜としてのホルムアルデヒド処理した再生コラーゲン
フィルム及びフィルムラミネート(Formaldehyde-treated, regenerated collage
n film and film-laminate as a substitute for dura mater) ”、16 Su
rg.Forum 435(1965);及び、Leeら、“代用硬膜としての
シリコーン被覆ダクロン及びコラーゲンファブリック−フィルムラミネートの実
験的評価(Experimental evaluation of silicone-coated Dacron and collagen
fabric-film laminate as dural substitutes)”、27 Neurosurg.
558(1967)参照。
【0009】 癒着を生じない生理的適合性のある代用硬膜は、反復した外科的処置が必要な
場合、特に重要である。例えば、脳がんの処置において、がんは再発する可能性
があり、再発がんに到達するために硬膜の開閉を繰り返す、及び/又は硬膜のが
ん部分の除去を繰り返すことさえも要求される。患者の転帰は、損傷硬膜組織を
、致命的な癒着を生じない生理的適合性のある代用硬膜で修復することによって
改善され得る。さらに、医師は、癒着発生の可能性が削減されたかどうかが示さ
れれば、外科的介入を積極的に行うであろう。
【0010】 コラーゲンの異種移植片に関するこれまでに報告された問題にもかかわらず、
本発明者らは、代用硬膜としてコラーゲンを対象とした研究を続けてきた。19
93年及び1995年に、Narotamら(本発明者の一部を含むグループ)
は、コラーゲンスポンジが代用硬膜として有望であることがわかったと報告した
。Narotamら、“硬膜移植片としてのコラーゲンスポンジの実験的評価(E
xperimental evaluation of collagen sponge as a dural graft)”、7 Br
itish J.Neurosurg.635(1993)、及び、Narot
amら、“神経外科における硬膜移植片としてのコラーゲンスポンジの臨床病理
研究(A clinicopathological study of collagen sponge as a dural graft in
neurosurgery)”、82 J.Neurosurg.406(1995)参照。
これらの文献に開示されたコラーゲンスポンジは代用硬膜として効果的に機能し
たようであるが、なお認識及び解決すべき重要な安全性の問題があった。
【0011】 使用されたコラーゲンスポンジ[すなわちBicol(登録商標)]は、ウシ
由来のもので、開創器下の脳表面を一時的に保護する材料としてこれまで使用さ
れていたにもかかわらず、該コラーゲンは、永久的に移植した場合に外因性の感
染を引き起こす可能性を排除するほど十分に汚染除去されていなかった。前記1
995年の文献410ページ右欄の知見及び教えとは反対に、Narotamら
の論文に開示されたコラーゲンスポンジは、製造工程で生き残った感染因子(例
えばプリオン及びウイルス)の可能性のために健康への危険有害性があるという
ことは知られていない。重要な化学処理が欠如すると、ウイルス又はプリオンな
どの汚染物質の不活化のための適切な安全域が提供されないため、代用硬膜レシ
ピエントの感染を適切に予防、又は感染の可能性を削減できない。
【0012】 従って、生理的適合性(すなわち、非炎症性、非癒着誘発性など)、代用硬膜
レシピエントへのウイルス及びプリオン伝播を防止する十分な非感染性(すなわ
ち汚染除去など)、柔軟性、各種サイズの入手性、高引張強度、不活性、場合に
より防水シールの形成性、及び場合により縫合性のある、大量流通可能なコラー
ゲンベースの代用硬膜に対する需要がある。
【0013】 本明細書中に引用した先行特許出願を含むすべての参考文献は、参照により全
内容を本発明に取り込まれる。発明の要約 本発明は、活性ウイルス及びプリオンを実質的に含まない生理的適合性コラー
ゲンを調製し、それを用いて多孔性の髄膜組織成長マトリックスを形成すること
を含む方法によって製造される髄膜組織成長マトリックスを提供することにおい
て、少なくとも前述の先行技術の欠陥に取り組んでいる。
【0014】 本発明は、髄膜組織の成長を促進するための方法も提供し、前記方法は、活性
ウイルス及びプリオンを実質的に含まない生理的適合性コラーゲンを調製し、前
記コラーゲンを用いてマトリックスを形成し、前記マトリックスと損傷髄膜組織
とを接触させて髄膜組織の成長を促進することを含む。
【0015】 本発明は、さらに、髄膜組織成長マトリックスの製造法も提供し、前記方法は
、活性ウイルス及びプリオンを実質的に含まない生理的適合性コラーゲンを調製
し、前記コラーゲンを含むある体積の液状媒体を提供し、前記液状媒体を蒸発さ
せて髄膜組織成長マトリックスを提供することを含む。好適な実施態様の詳細な記述 本発明者らは、米国特許第5,019,087号に従ってアルカリ性/塩処理
を用いて処理したコラーゲンは、患者自身の機能性硬膜の再生をもたらす非常に
効果的な代用硬膜製品であることを見出した。好適なアルカリ性/塩処理は、水
酸化ナトリウム及び硫酸ナトリウムを含む。米国特許第5,019,087号の
方法は、制御された予測可能な孔径を提供する。
【0016】 さらに、本発明の製品を製造するための方法は、ウイルス及びプリオン汚染の
不活化に最も効果的と認められるステップを利用する。これによって製品には非
常に高水準の安全性が付与されると同時に、炎症性反応も除去される。すなわち
、本発明の製品の製造法は、生理的非適合となることなくウイルス及びプリオン
を実質的に含まない製品を提供する。“ウイルス及びプリオンを実質的に含まな
い”という語句は、製品が感染有効量のウイルス及びプリオンを含まないことを
意味する。更に詳しくは、本発明は、好ましくは、少なくとも95%の統計的信
頼係数を用いた測定で、ウイルスの少なくとも4対数クリアランス、更に好まし
くはウイルスの少なくとも6対数クリアランス、また更に好ましくはウイルスの
少なくとも8対数クリアランスを達成するのに十分な方法によって処理されたコ
ラーゲンの使用を含む。例えば、処理前のウイルス濃度が107で、処理後が1
1であれば、ウイルスの6対数クリアランスがあったということである。
【0017】 本発明の代用硬膜の製造において、まずコラーゲン分散物を当該技術分野で周
知の方法で調製する。そのような調製法の一つが米国特許第3,157,524
号中に教示されている。別の適切なコラーゲン調製法は、米国特許第3,520
,402号中に教示されている。
【0018】 特に、本発明のコラーゲン分散物は、以下の方法によって調製できる。 皮膚、腱、靱帯又は骨などの天然I型コラーゲン源を、まず、機械的に又は手
で、脂肪、筋膜及びその他の外来物質を清掃し、洗浄する。次に、清掃及び洗浄
したコラーゲン含有材料を、一般的にスライス又は細砕(グラインド)によって
粉砕する。
【0019】 次に、材料を断続的に攪拌しながら、フィシン、ペプシンなどのタンパク分解
酵素で酵素処理し、抗原活性の原因となり得る非コラーゲン性不純物を除去し、
またエラスチンを除去することによってコラーゲンを膨潤させる。コラーゲン材
料に添加する酵素の量、及び酵素消化が行われる条件は、使用する特定の酵素に
よって異なる。一般的に、最もよく使用されるフィシンを用いる場合、pHを6
.0〜6.3に調整し、コラーゲン材料各150部につき1部のフィシンを用い
て、コラーゲン材料を約36.5℃〜37.5℃で約1〜2時間消化する。必要
な時間経過後、酵素は当該技術分野で周知の適切な手段、例えば酸化剤の溶液の
添加などによって不活化される。酵素がフィシンの場合、酸化剤は亜塩素酸ナト
リウムである。
【0020】 次に、酵素処理したコラーゲン含有材料を洗浄し、過剰の酵素及び非コラーゲ
ンタンパク質の不純物を除去する。好ましくは、洗浄は、限外ろ過及び脱イオン
した水を用いて実施し、場合により希過酸化水素水でさらに洗浄する。
【0021】 本発明の好適な実施の態様において、酵素消化されたコラーゲン含有材料は、
次に、約25℃〜30℃の温度で約35〜48時間、好ましくは約40時間、p
H約13〜14でさらにアルカリ処理される。アルカリ処理は、5%水酸化ナト
リウム及び20%硫酸ナトリウムの水溶液中で実施するのが適切である。このア
ルカリ処理により、混入糖タンパク及び脂質が除去される。次に該溶液を硫酸水
溶液などの適切な酸で中和し、徹底的に洗浄する。
【0022】 次に、コラーゲン材料を適切な酸溶液でさらに膨潤させるが、この酸はコラー
ゲンの架橋を何ら起こさない酸である。このような酸は当業者には周知であり、
酢酸、塩酸、乳酸などを含む。どの酸を使用するかにかかわらず、酸コラーゲン
分散物のpHは、約2〜3の範囲である。
【0023】 次に、分散コラーゲン混合物をブレンダー又はホモジナイザーのような任意の
従来手段によって均質化し、線維をさらに解離させる。次に、非膨潤、非コラー
ゲン性材料を、当該技術分野で周知の手段、例えば分散物を100メッシュのス
テンレススチールスクリーンに通すことによってろ過除去する。得られたろ過コ
ラーゲン分散物は、次に本発明の代用硬膜製品の製造に使用できる。
【0024】 あるいは、活性ウイルス及びプリオンを実質的に含まない生理的適合性コラー
ゲンは、ヒトコラーゲンを容易に獲得可能な形態で合成する目的で繁殖されたト
ランスジェニック動物から得ることもできる。例えば、Bergによる米国特許
第5,667,839号参照。トランスジェニック動物は制御された環境中で繁
殖及び維持できるので、不活化しなければならない感染を運ぶのが防止されるた
め、トランスジェニック動物から得られたコラーゲンは生理的に適合性があり、
更なる処理をしなくても活性ウイルス及びプリオンを実質的に含まない(ただし
、追加の安全対策のために更なる処理を実施することもできる)。
【0025】 本発明の製品は、好ましくはコラーゲンスポンジの形態で提供されるマトリッ
クスである。本製品は、不織マトリックス、フェルト又はフィルムの形態でも提
供できる。さらに、本製品は、前述のいずれか2つ以上の形態の複合体の形態、
例えばフィルム/スポンジ又はフィルム/スポンジ/フィルムの形態で提供する
こともできる。
【0026】 本発明によるコラーゲンスポンジは、米国特許第5,019,087号に開示
されたコラーゲンスポンジの形成法を適用することによって提供できる。スポン
ジは、好ましくは0.1〜10%の固形分(w:w)、更に好ましくは少なくと
も0.75%の固形分を有する、該特許に従って調製されたコラーゲン分散物の
凍結乾燥によって製造できる。ある体積の分散物を、適切な(好ましくは非粘着
性)トレイに注入し、適切な形状のスポンジを得る。好ましくは、スポンジは約
2.5mm〜約5mm、更に好ましくは3mmの厚さを有する。分散物は、次い
で凍結され、約1〜約48時間凍結乾燥される。最も好適なサイクルは、米国特
許第5,019,087号に記載されたものである。
【0027】 分散物の密度と凍結乾燥サイクルによって、スポンジの密度と孔径が決まる。
スポンジ密度は、好ましくは約0.0001mg/mm3〜約0.12mg/m
3、更に好ましくは約0.009mg/mm3である。
【0028】 本発明のスポンジは、好ましくは、成長する髄膜組織をスポンジの中に浸潤さ
せるのに足る大きさと量の孔を有する。孔径は、好ましくは約10μm〜約50
0μm、更に好ましくは約50μm〜約150μmの範囲で、表面の孔は断面(
内部)の孔より小さい。特に好適な実施の態様において、表面の孔は直径が約3
0μm〜約150μmの範囲で約70μmが最も好適であり、断面の孔は直径が
約50μm〜約300μmの範囲で約150μmが最も好適である。
【0029】 本発明によるフィルムは、コラーゲン濃度約0.1〜約10%固形分(w:v
)を有するコラーゲン分散物と、場合により約0.005〜0.5%(w:w、
コラーゲン固形分上)の適切な生体適合性可塑剤(例えばグリセリン)をキャス
ティングすることによって提供できる。好ましくは、可塑剤濃度は約0.1%、
コラーゲン濃度は約1%、更に好ましくは0.75%である。ある体積の分散物
を適切な非粘着性容器に注入し、蒸発させて、約0.05〜約2.0mm、好ま
しくは約0.5mmの厚さを有するフィルムを得る。フィルムは、熱又は適切な
化学架橋剤で架橋できる。例えば、タンパク質の複合と架橋の化学(Chemistry o
f Protein Conjugation and Crosslinking)、(Wong編、CRC Pres
s、1993年)参照。
【0030】 本発明のスポンジ、フェルト及び不織布の態様と同様、本発明のフィルムも、
好ましくは、成長する髄膜組織をフィルム内に浸潤させるのに足る大きさと量の
孔を有する。
【0031】 本発明による不織マトリックスは、前述のように調製されたコラーゲン分散物
から誘導されたコラーゲン線維のランダムな分布である。コラーゲンベースの不
織マトリックスは、例えば米国特許第4,578,067号及び第4,016,
877号に開示されている。
【0032】 コラーゲンベースのフェルトは、例えば米国特許第4,066,083号に開
示されている。
【0033】 製品は、前述の形態のいずれか二つ以上の組合せの形態でも提供できる。その
ような態様においては、最低一つの十分に多孔性の形態が成長する組織に接近で
きる限り、すべての形態がそれを通り抜ける組織の成長を促進するのに足る多孔
性である必要はない。
【0034】 本発明の製品は、コラーゲンスポンジとコラーゲンフィルムのラミネートの形
態で提供するのが特に好適である。このラミネートは、例えば、生体適合性のあ
る接着剤又はポリマー(コラーゲンを含む)を用いてコラーゲンスポンジをコラ
ーゲンフィルムにラミネートすることによって、スポンジをフィルム上に形成す
ることによって、又はスポンジ上にフィルムを形成することによって形成できる
が、フィルムの高い水不透過性及び縫合性と、スポンジの高多孔性を有しており
、これゆえにそれを通り抜ける硬膜組織の成長が促進される。同様に、サンドイ
ッチ型のラミネートも、対向するコラーゲンフィルムのシートの間にコラーゲン
スポンジを挟むことによって提供できる。
【0035】 ある実施の態様において、フィルムは、それが接合する下のスポンジ面を完全
に正確に模倣した形状を有することができる。別の実施の態様においては、スポ
ンジの接合面は、形状及び/又は大きさが、フィルムの接合面と全く同一に一致
するわけではない。例えば、フィルムを二つの対向するスポンジの間に挟むこと
ができるが、スポンジがフィルムの端に張り出していない場合や(従ってフィル
ムの縁は被覆されないままでいる)、スポンジがフィルムの端に張り出して中間
のフィルムに接合するほか、スポンジ同士も接合する場合もある(従ってフィル
ムはスポンジの中に完全に内包される)。
【0036】 フィルムとスポンジのラミネートは、頭蓋底用の代用硬膜としての使用に特に
適している。それは、頭蓋底領域の欠陥硬膜が受ける高い水圧に耐えるのによく
適応するからである。
【0037】 スポンジ/フィルムラミネートは、コラーゲンフィルムのキャスティング;フ
ィルムの乾燥;乾燥フィルム上へのコラーゲンスラリーのキャスティング;スラ
リー/フィルム組合せの凍結乾燥;及び凍結乾燥したラミネート生成物をホルム
アルデヒド水溶液(好ましくは9.6%のホルムアルデヒド濃度を有する)の蒸
気に約25℃で約90分間暴露、次いで約1時間の強制空気換気による架橋;に
よって製造するのが特に好適である。
【0038】 コラーゲンフィルムとスラリーは、乳酸誘導コラーゲン線維からキャスティン
グするのが好ましい。このような線維は、ウイルス及びプリオンを含まないコラ
ーゲン源(例えばアルカリ処理したウシ腱切片)を乳酸水溶液(好ましくは約8
5%)中に分散し、分散物を均質化し、均質化した乳酸分散物をろ過し、pHを
約4.6〜4.9に調整するのに十分な水酸化アンモニウム水溶液(好ましくは
0.35%)を添加することにより、均質化した乳酸分散物からコラーゲン線維
を析出させる、ことを含む方法によって製造される。
【0039】 乳酸誘導/水酸化アンモニウム析出コラーゲン線維は、原料のウシ腱を機械的
/化学的に分断して製造する線維よりかなり長い。水酸化アンモニウムによる析
出中、コラーゲン線維が巻き直すために長くなるのである。線維が長ければ、最
終製品の強度がより大きくなる。この、特に好適な方法によって製造された本発
明の製品の強度の高さは、架橋を必要とせずとも防水性及び縫合性を有するほど
十分強いと思われるので、所望の生体吸収速度に基づいて架橋度を選択すること
が可能となる。
【0040】 当該製品は、コラーゲンが最も好適ではあるが、コラーゲン以外にも生体適合
性及び/又は生体吸収性材料を含むことができる。例えば、ある実施の態様にお
いては、コラーゲンマトリックスを、約75,000、更に好ましくは約100
,000の分子量を有する50:50のdlラクチド:グリコリドコポリマーの
ような非コラーゲンフィルムにラミネートするのが好都合である。追加の適切な
ポリマーは、例えば生体適合性及び/又は生体吸収性のラクチド類、グリコリド
類、それらのコポリマー類、ポリカプロラクトン類、ポリエチレンカーボネート
、チロシンポリカーボネート類、チロシンポリ酸類、及びポリ無水物類などであ
る。ポリマーの分子量は好ましくは約5000〜約500,000である。
【0041】 製品には、好ましくは有効量の髄膜組織成長因子及び/又は生物活性ペプチド
が含まれる。それらは、例えば、RGD含有ペプチド類、デコリン(decorin)、
ラミニン(laminin)、メロシン(merosin)、コンドロイチン硫酸、デルマチン硫酸
、ヘパラン硫酸、ケラチン硫酸、塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)、フィ
ブロネクチン(fibronectin)及びその他のインテグリンリガンド(integrin ligan
ds)、エンタクチン(entactin)及びテネイシン(tenascin)である。ある実施の態
様において、このような添加剤の有効量は約1μg/mgコラーゲンである。
【0042】 当該製品は、非感染性及び生理的適合性であることのほかに、好ましくは非抗
原性である。
【0043】 当該製品は、手術時のような髄膜組織の意図的損傷、及び頭部外傷事故の結果
として発生しうる髄膜組織の間接的損傷の修復に適切である。
【0044】 脳手術後、本発明の製品は、手術による除去の結果残された空間を塞ぐために
挿入される。特に硬膜切開を伴う開頭術又は椎弓切除術後の髄膜修復に関し、本
発明の製品は、手術によって生じた脳硬膜又は脊髄硬膜の欠陥部分と接触させて
移植するだけでよい。損傷髄膜組織及び隣接する未損傷組織を当該製品と単に接
触させるのが好適であり得るが(特に製品が代用脳硬膜として使用される場合)
、製品を損傷組織及び隣接の未損傷組織に機械的に結合(例えば縫合)及び/又
は化学的に結合(例えばフィブリン膠剤)することも可能である。
【0045】 当該製品は、損傷髄膜組織に隣接する未損傷部分の髄膜組織の一部までを覆う
ことによって、好ましくはこれらの未損傷組織を接続する。損傷組織は、例えば
引き裂き、切開、切除又は断裂されたものであり得、例えばヒトの脊髄硬膜又は
ヒトの脳硬膜に存在しうる。製品が患者に移植された状態にある間に、製品内で
再生髄膜組織が成長する。すなわち、製品は、修復組織成長のような組織成長の
ためのマトリックス又は足場として働く。
【0046】 当該製品は、移植後約3ヶ月以内に実質的に吸収される。 本発明の製品は、硬膜の修復に特に適しているが、他の状況における組織成長
及び/又は創傷治癒の促進にも適する。例えば、当該製品は、縫合を補助する生
体吸収性外科用綿撒糸、縫合可能な止血デバイス、ヘルニアパッチ、心膜パッチ
などとしての使用に適する。
【0047】 当該製品において、コラーゲンは、少なくとも純度が約80%で、すべてのプ
リオン及びウイルス汚染が実質的になく、0.03eu/gm未満のエンドトキ
シンと、5%以下の脂肪含有量と、少なくとも10%のヒドロキシプロリン含有
量と、5%以下の灰含有量とを有する。現時点ではウシ真皮又はウシ腱のコラー
ゲンから製品を誘導するのが好適であるが、コラーゲンは、他の組織及びトラン
スジェニック動物を含む他の動物などの別源から得ることも可能である。
【0048】 本発明を以下の実施例についてより詳細に説明するが、本発明がそれらに制限
されるものではないことは言うまでもない。 実施例1:防水シールを提供できる縫合可能な硬膜再生マトリックスの製造 アルカリ処理したウシ腱切片を、前述及び米国特許第5,019,087号の
方法に従って製造した。次に、0.75wt%のアルカリ処理したウシ腱切片を
含む1250mlの水性分散物を調製した。7.5mlの85%(AR級、v/
v)乳酸を、連続攪拌しながら該分散物にゆっくり添加した。
【0049】 次に、該分散物を室温で1時間放置した。この間、スチール棒で20秒ずつ3
回、すなわち15分後、30分後及び45分後に攪拌した。
【0050】 次に、該分散物を、全速運転のSilverson Model L4R(T
homas Scientific,USA)を用いて、9.5mmの円(砕解
ヘッド)を用いて30秒間、2.25mmの円(高剪断ヘッド)で30秒間、及
び1.5mmの円(乳化ヘッド)で20秒間均質化した。
【0051】 次に、分散物を、順に100メッシュのステンレススチールフィルタ、次いで
200メッシュのステンレススチールフィルタに通して真空ろ過した。目に見え
る気泡がなくなるまで(約30分間)ろ液を脱気し、乳酸分散物を得た。
【0052】 最終pHが約4.6〜4.9になるまで、0.35%(AR級、v/v)の水
酸化アンモニウムを分散物に0.5〜1mlの量ゆっくり添加することにより、
乳酸分散物からコラーゲン線維を析出させた。
【0053】 次に、600gの分散物(0.76%)を20cm×10cmのスチール製ト
レイに流し込み、室温で5日間空気乾燥した。25mg/cm3の密度を有する
0.25mm厚のフィルムが得られた。再水和後、この不透明の柔軟性フィルム
は、架橋されていないにもかかわらず、400gを超える引っ張り強さに対し、
410クロニックガット(chronic gut)の縫合材を持ちこたえることができた。 実施例2:防水シールを提供できる縫合可能な硬膜再生マトリックスの製造 50:50のdlラクチド:グリコリドコポリマー、MW=75,000(S
igma)の酢酸エチル中10%溶液(w/w)を製造した。まず、90g(±
0.5g)の乾燥酢酸エチル(Aldrich)を、磁気攪拌棒を備えた適切な
ガラスビーカーに量り取った。次に、ビーカーを磁気攪拌器/ホットプレートの
上に載せて緩やかに攪拌した。温度を約30〜35℃に上げた。次に10g(±
0.1g)のラクチド:グリコリドポリマーを該酢酸エチルにゆっくり添加して
ポリマー溶液を得た。次に該溶液を室温に冷却させた。
【0054】 室温に冷却後、50gのポリマー溶液を3.5”×3.5”テフロン被覆トレ
イに注入した。溶媒をフラッシュ蒸発させ、得られたフィルムを室温で一晩乾燥
させた。残りのポリマー溶液は次のステップに使用するためにカバーをして保存
した。
【0055】 フィルムを室温で一晩乾燥させた後、トレイから取り出して大きな平面状テフ
ロン被覆トレイの上においた。キャストフィルムの空気側の面に、粘着面を作る
のに十分な量のポリマー溶液を塗布した。ポリマー溶液の塗布は、ペンキ用刷毛
を用いるとうまくいく。次に、本発明による3.5”×3.5”スポンジを用意
し、直ちにポリマーフィルムの粘着面に置いた。緩やかな圧をかけて、コラーゲ
ンスポンジとコポリマーフィルム間の完全な結合を確実にした。
【0056】 約5分後、積層構造体を真空チェンバに入れ、少なくとも50μmの真空に2
4時間置き、最後の微量溶媒をすべて除去した。
【0057】 得られた積層構造体は、柔らかくしなやかな材料で、標準外科技術を用いて縫
合可能である。 実施例3:縫合可能な二元密度(dual density)の硬膜再生テンプレートの製造 pHを6.5〜7.5に調整し、前処理して本質的にすべてのウイルス及びプ
リオン汚染を除去又は不活化した脱イオン水中3%コラーゲン分散物10gを3
.5”×3.5”ポリカーボネートトレイに注入し、貯蔵温度≦35℃の凍結乾
燥器中で凍結固体にした。コラーゲンを凍結固体にした後、20gの第二のコラ
ーゲン分散物(0.8%、pH6.5〜7.5)を第一の分散物上に注ぎ、すぐ
に凍結乾燥器に戻した。コラーゲン分散物のトレイを−35℃で4時間凍結した
後、真空のスイッチを入れて該材料を凍結乾燥した。得られたスポンジを、11
0℃で48時間、少なくとも50ミクロンの全真空で脱水熱的に架橋した。架橋
スポンジは優れた物理的性質を有し、縫合可能であったため、当該スポンジは優
れた硬膜移植片の候補となった。 実施例4:二元密度の積層硬膜移植片の製造 実施例2の二元密度のマトリックスを、実施例1に記載のようにラクチド:グ
リコリドフィルムにラミネートした。得られたマトリックスは、優れた物理的性
質を有し、標準外科技術を用いて縫合可能で、防水性のバリアを提供した。 実施例5:防水シールを提供する縫合可能な硬膜再生マトリックスの製造 プリオン及びウイルスを不活化したコラーゲンフィルムを、可塑剤として0.
1〜0.2%のグリセリンを含有する水性分散物(0.85%固形分)からキャ
スティングした。30gの該分散物を3.5”×3.5”のトレイに注入し、水
分を蒸発させた。得られたフィルムを、100℃で48時間、少なくとも50ミ
クロンの真空下で架橋させた。架橋フィルムをキャスティング用トレイに戻し、
脱イオン水をトレイに加えてフィルムを水に浸した。約1分後、過剰の水を流し
、次いで30gの同じプリオン及びウイルス不活化コラーゲン分散物をフィルム
の上に注いだ。次にこの複合体を凍結し、凍結乾燥させた。得られたスポンジ/
フィルム複合体を、次にホルムアルデヒドで架橋させた。当該複合体は縫合可能
であり、移植の際に防水シールを提供する。 実施例6:防水シールを提供するサンドイッチ型の硬膜再生マトリックスの製造 フィルムを前述のように調製する。ただし、この場合、15gのスラリーをま
ず3.5”×3.5”キャスティング用トレイに注入し、凍結した。次に、フィ
ルムを前述のように水に浸し、凍結コラーゲン分散物上に置いた。最後に、15
gのコラーゲン分散物をフィルムの上に注ぎ、この新規のサンドイッチ型複合体
を凍結乾燥し、ホルムアルデヒドで架橋させた。
【0058】 実施例4及び5では、コラーゲンフィルムは、複合体を作成する前に熱で架橋
させた。架橋していないフィルムを使用し、調製の最後に最終のホルムアルデヒ
ド処理を利用して複合体全体を架橋することが可能である。
【0059】 さらに、前述のすべての複合体(又はラミネート)の実施例では、フィルムの
長さと幅は、スポンジの長さと幅に正確に合致する。フィルムがスポンジより大
きい複合体を作成することも可能である。両面にスポンジを有するフィルムの場
合、対向するスポンジが出会ってスポンジを取り囲む縁を形成することができる
。これにより、島型の複合体が提供される。 実施例7:脳がん処置における硬膜修復 診断画像によれば、以前乳がん手術を受けた40歳女性の小脳左半球の後頭蓋
窩に増大した病変と、ほかに左前頭葉に2個の小沈着物が認められた。さらに、
後頭蓋窩の病変は水腫を生じ始めており、第四脳室を塞いで水頭及び頭蓋内圧の
上昇を起こしている可能性があった。
【0060】 脳転移の切除のため、全身麻酔下で後頭蓋窩の頭蓋骨切除術を行った。正中切
開を実施し、次いで後首筋を切開して後頭下の骨領域を露出した。切開はC2ま
で実施し、C1弓と遠位後頭蓋窩を確認した。左後頭下領域に穿頭孔を作った。
この後、頭蓋骨切除術を扁桃洞領域まで実施した。次に硬膜を開き、転移沈着物
を露出して切除した。切除腔は腫瘍の取り残しがないか点検の後、止血のために
過酸化水素スポンジを詰めた。次に、切除腔をSurgicelで裏打ちした。
次に、硬膜の縁の止血が必要なところは凝固し、硬膜の修復を促進するために、
本発明によるスポンジで硬膜の創傷を覆った。Hemovacドレーンを挿入し
、筋肉及び皮膚をステープルで閉じ、Bacitracin軟膏とMepore
包帯を創に適用した。患者は、安定な状態で回復室に移された。 実施例8:動脈瘤の処置における硬膜修復 前交通動脈瘤破裂による動脈瘤性くも膜下出血を起こした患者をプテリオン開
頭術によって処置した。側頭筋を頭皮弁と共に下方に反転させ、ドリルを用いて
プテリオンの上に遊離の骨弁を作った。この後、蝶形骨隆起の高さを下げてさら
に到達しやすくした。骨減圧の実施後、硬膜を切開した。動脈瘤を癒着から切り
離し、その後クリッピングに成功した。次に、この一時的クリップを除去し、止
血を達成した。大脳基底槽を徹底的に洗浄した。パパベリン(Papaverine)を染み
込ませたゲルフォームを一時的に血管に貼付し、次いで除去した。止血が達成さ
れた後、損傷硬膜と隣接する未損傷硬膜を本発明のスポンジで覆うことにより硬
膜を再建した。この後、ナイロンタイを用いて骨弁を旧位に固定した。Hemo
vacドレーンを帽状腱膜下に挿入し、頭皮を二層に閉鎖してクリップで固定し
た。
【0061】 この後、患者は安定な状態で集中治療室に移された。 本発明を詳細に、且つ特定の実施例に関して記述してきたが、本発明の精神及
び範囲内で多様な変形が可能であることは当業者には明白であろう。文献目録(一部) 1.Adegbite,A.B.;Paine,K.W.;Rozdilsky
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ト・ヤコブ病(Creutzfeldt-Jakob disease in a patient receiving a cadaveri
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by a cadaveric dura mater graft)。[レビュー]Neurosurgey.
1994年4月;34(4):740−3;考察743−4。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 09/070,659 (32)優先日 平成10年4月30日(1998.4.30) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 オフィー,ロバート・ピー アメリカ合衆国ペンシルバニア州19380, ウエスト・チェスター,クローバー・リッ ジ・ドライブ 700 (72)発明者 マッキニー,ジョージ・ダブリュー,ザ・ サード アメリカ合衆国マサチューセッツ州02167, チェスナット・ヒル,オールド・オーチャ ード・ロード 33 (72)発明者 アーチボールド,サイモン・ジェイ アメリカ合衆国ニュージャージー州08534, ペニングトン,メイプル・レイン 21 (72)発明者 オグラディー,ジュディス アメリカ合衆国ニュージャージー州07746, マールボロ,サンドルウッド・ドライブ 51 Fターム(参考) 4C081 AB11 AB18 BA12 CC05 CD052 CD062 CD072 CD112 CD131 CD141 CD172 CD27 DA02 DA05 DA06 DB06 DC12 EA02 4C084 AA02 AA03 BA44 CA20 CA25 MA34 MA67 NA06 NA07 NA14 ZA021 ZC752 4C086 AA01 AA02 EA24 MA02 MA04 MA10 MA34 MA67 NA06 NA07 NA14 ZA02 ZC75

Claims (98)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 髄膜組織の成長を促進させるための方法であって、前記方法
    は、 活性ウイルス及びプリオンを実質的に含まない生理的適合性コラーゲンを調製
    し; 前記コラーゲンを用いてマトリックスを形成し、そして 前記マトリックスと損傷髄膜組織とを接触させて髄膜組織の成長を促進させる
    ことを含む方法。
  2. 【請求項2】 前記マトリックスが、成長する髄膜組織を前記マトリックス
    に浸潤させるのに足る大きさと量の孔を有する平面物体である、請求項1に記載
    の方法。
  3. 【請求項3】 前記孔が、約50〜約150μmの平均直径を有する、請求
    項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記マトリックス表面に隣接した前記孔が直径範囲約30μ
    m〜約150μmの最外部の孔で、前記孔の残りが直径範囲約50μm〜約30
    0μmの最内部の孔である、請求項2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記最外部の孔が直径約70μmで、前記最内部の孔が直径
    約150μmである、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記マトリックスがスポンジである、請求項2に記載の方法
  7. 【請求項7】 前記マトリックスがフィルムである、請求項2に記載の方法
  8. 【請求項8】 前記マトリックスが不織布又はフェルトである、請求項2に
    記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記マトリックスが架橋している、請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記コラーゲンがウシを供給源として誘導される、請求項
    1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記コラーゲンがウシの真皮から誘導される、請求項10
    に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記コラーゲンがウシの腱から誘導される、請求項10に
    記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記コラーゲンが、前記コラーゲン含有材料をpH約13
    〜約14にアルカリ化し、混入糖タンパク及び脂質を実質的に除去することを含
    む方法によって得られる、請求項1に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記コラーゲンが、 天然I型コラーゲン源から外来物質を清掃し; 前記清掃コラーゲン含有材料を洗浄し; 前記洗浄コラーゲン含有材料を粉砕し; 前記粉砕コラーゲン含有材料を、タンパク分解酵素で消化して、エラスチン及
    び抗原活性の原因となり得る非コラーゲン性不純物を実質的に除去し、前記コラ
    ーゲンを膨潤させ; 前記タンパク分解酵素を不活化し; 前記酵素的に消化されたコラーゲン含有材料を洗浄して、過剰の酵素と非コラ
    ーゲンタンパク質不純物を実質的に除去し; 前記コラーゲン含有材料を、約25℃〜約30℃の温度で約35〜約48時間
    、pH約13〜約14にアルカリ化して混入糖タンパク及び脂質を実質的に除去
    し; 前記アルカリ化コラーゲン含有材料を酸で中和し; 前記中和コラーゲン含有材料を洗浄し; 前記洗浄及び中和コラーゲン含有材料を、pH約2〜約3に酸性化して前記材
    料をさらに膨潤させ(前記酸性化には、コラーゲンの実質的架橋を生じさせる酸
    を使用しない); 前記酸性化コラーゲン含有材料を均質化し; 前記均質化コラーゲン含有材料をろ過して、非膨潤、非コラーゲン材料からコ
    ラーゲン線維を分離し;そして 前記ろ過コラーゲン線維を前記マトリックスに使用するために回収する; ことを含む方法によって得られる、請求項1に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記タンパク分解酵素がフィシン又はペプシンである、請
    求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記消化のステップが、前記コラーゲン含有材料150部
    当たり約1部のタンパク分解酵素を加え、前記コラーゲン含有材料のpHを約6
    .0〜約6.3に調整し、前記コラーゲン含有材料を約36.5℃〜約37.5
    ℃で約1〜約2時間消化することを含む、請求項14に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記タンパク分解酵素がフィシンである、請求項16に記
    載の方法。
  18. 【請求項18】 前記酵素が、前記酵素的に消化されたコラーゲン含有材料
    に酸化剤を加えることによって不活化される、請求項14に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記酸化剤が亜塩素酸ナトリウムである、請求項18に記
    載の方法。
  20. 【請求項20】 前記方法が、さらに、前記洗浄及び酵素不活化コラーゲン
    含有材料を、希過酸化水素水でさらに洗浄することを含む、請求項14に記載の
    方法。
  21. 【請求項21】 前記アルカリ化が、約5%の水酸化ナトリウム及び約20
    %の硫酸ナトリウムの水溶液を使用する、請求項14に記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記酸性化ステップが、酢酸、塩酸又は乳酸を用いて前記
    pHを調整する、請求項14に記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記酸性化ステップが乳酸水溶液を用いて前記pHを調整
    し、前記方法は、さらに: 前記ろ過コラーゲン線維の水性分散物を形成し; 水酸化アンモニウムの添加により前記水性分散物からコラーゲン線維を析出さ
    せ;そして 前記析出コラーゲン線維の分散物をキャスティングして前記マトリックスを形
    成する; ことを含む、請求項14に記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記コラーゲンが非抗原性である、請求項2に記載の方法
  25. 【請求項25】 前記マトリックスが、前記損傷髄膜組織に隣接する非損傷
    部分の髄膜組織を接続する、請求項2に記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記損傷髄膜組織がヒトの脊髄硬膜である、請求項2に記
    載の方法。
  27. 【請求項27】 前記損傷髄膜組織がヒトの脳硬膜である、請求項2に記載
    の方法。
  28. 【請求項28】 前記マトリックスと接する前記損傷髄膜組織が、外科的に
    切除されたがん組織の区画を包囲する推定上の良性組織の縁を規定する、請求項
    2に記載の方法。
  29. 【請求項29】 前記マトリックスが前記損傷髄膜組織に縫合される、請求
    項2に記載の方法。
  30. 【請求項30】 前記マトリックスが前記損傷髄膜組織に縫合されない、請
    求項2に記載の方法。
  31. 【請求項31】 前記マトリックスが患者の体内に移植された状態にある間
    に、髄膜組織が前記マトリックス内で成長する、請求項2に記載の方法。
  32. 【請求項32】 請求項1の方法で使用する髄膜組織成長マトリックスであ
    って、前記髄膜組織成長マトリックスが、 活性ウイルス及びプリオンを実質的に含まない生理的適合性コラーゲンを調製
    し;そして 前記髄膜組織成長マトリックスを提供するために前記コラーゲンを平面物体に
    形成する; ことを含む方法によって製造される、髄膜組織成長マトリックス。
  33. 【請求項33】 有効量の髄膜組織成長因子をさらに含む、請求項32に記
    載の髄膜組織成長マトリックス。
  34. 【請求項34】 前記髄膜組織成長因子が、RGD含有ペプチド、デコリン
    、ラミニン、メロシン、コンドロイチン硫酸、デルマチン硫酸、ヘパラン硫酸、
    ケラチン硫酸、塩基性線維芽細胞成長因子、フィブロネクチン及びその他のイン
    テグリンリガンド、エンタクチン及びテネイシンからなる群から選ばれる、請求
    項33に記載の髄膜組織成長マトリックス。
  35. 【請求項35】 前記マトリックスが、成長する髄膜組織を前記マトリック
    スに浸潤させるのに足る大きさと量の孔を有する、請求項33に記載の髄膜組織
    成長マトリックス。
  36. 【請求項36】 前記孔が、約50〜約150μmの平均直径を有する、請
    求項35に記載の髄膜組織成長マトリックス。
  37. 【請求項37】 前記マトリックス表面に隣接した前記孔が直径範囲約30
    μm〜約150μmの最外部の孔で、前記孔の残りが直径範囲約50μm〜約3
    00μmの最内部の孔である、請求項35に記載の髄膜組織成長マトリックス。
  38. 【請求項38】 前記最外部の孔が直径約70μmで、前記最内部の孔が直
    径約150μmである、請求項37に記載の髄膜組織成長マトリックス。
  39. 【請求項39】 前記処理コラーゲンが、 天然I型コラーゲン源から外来物質を清掃し; 前記清掃コラーゲン含有材料を洗浄し; 前記洗浄コラーゲン含有材料を粉砕し; 前記粉砕コラーゲン含有材料を、タンパク分解酵素で消化して、エラスチン及
    び抗原活性の原因となり得る非コラーゲン性不純物を実質的に除去し、前記コラ
    ーゲンを膨潤させ; 前記タンパク分解酵素を不活化し; 前記酵素的に消化されたコラーゲン含有材料を洗浄して、過剰の酵素と非コラ
    ーゲンタンパク質不純物を実質的に除去し; 前記コラーゲン含有材料を、約25℃〜約30℃の温度で約35〜約48時間
    、pH約13〜約14にアルカリ化して混入糖タンパク及び脂質を実質的に除去
    し; 前記アルカリ化コラーゲン含有材料を酸で中和し; 前記中和コラーゲン含有材料を洗浄し; 前記洗浄及び中和コラーゲン含有材料を、pH約2〜約3に酸性化して前記材
    料をさらに膨潤させ(前記酸性化には、コラーゲンの実質的架橋を生じさせる酸
    を使用しない); 前記酸性化コラーゲン含有材料を均質化し; 前記均質化コラーゲン含有材料をろ過して、非膨潤、非コラーゲン材料からコ
    ラーゲン線維を分離し;そして 前記ろ過コラーゲン線維を前記マトリックスに使用するために回収する; ことを含む方法によって得られる、請求項32に記載の髄膜組織成長マトリック
    ス。
  40. 【請求項40】 前記酸性化ステップが乳酸水溶液を用いて前記pHを調整
    し、前記方法は、さらに: 前記ろ過コラーゲン線維の水性分散物を形成し; 水酸化アンモニウムの添加により前記水性分散物からコラーゲン線維を析出さ
    せ;そして 前記析出コラーゲン線維の分散物をキャスティングして前記マトリックスを形
    成する; ことを含む、請求項39に記載の髄膜組織成長マトリックス。
  41. 【請求項41】 前記マトリックスがスポンジ、フィルム、不織布又はフェ
    ルトである、請求項32に記載の髄膜組織成長マトリックス。
  42. 【請求項42】 前記マトリックスが架橋している、請求項32に記載の髄
    膜組織成長マトリックス。
  43. 【請求項43】 前記コラーゲンがウシを供給源として誘導される、請求項
    32に記載の髄膜組織成長マトリックス。
  44. 【請求項44】 前記コラーゲンがウシの真皮又は腱から誘導される、請求
    項43に記載の髄膜組織成長マトリックス。
  45. 【請求項45】 前記コラーゲンが、ヒトでないトランスジェニック動物に
    よって発現されたヒトコラーゲンである、請求項32に記載の髄膜組織成長マト
    リックス。
  46. 【請求項46】 請求項1の方法で用いる髄膜組織成長マトリックスであっ
    て、前記髄膜組織成長マトリックスは、 活性ウイルス及びプリオンを実質的に含まない生理的適合性コラーゲンを調製
    し; 前記コラーゲンを移植に適切な多孔性の形態に成形し;そして 前記多孔性の形態に、有効量の髄膜組織成長因子を配合して前記髄膜組織成長
    マトリックスを提供する; ことを含む方法によって製造される、髄膜組織成長マトリックス。
  47. 【請求項47】 前記髄膜組織成長因子が、RGD含有ペプチド、デコリン
    、ラミニン、メロシン、コンドロイチン硫酸、デルマチン硫酸、ヘパラン硫酸、
    ケラチン硫酸、塩基性線維芽細胞成長因子、フィブロネクチン及びその他のイン
    テグリンリガンド、エンタクチン及びテネイシンからなる群から選ばれる、請求
    項46に記載の髄膜組織成長マトリックス。
  48. 【請求項48】 前記マトリックスが、成長する髄膜組織を前記マトリック
    スに浸潤させるのに足る大きさと量の孔を有する、請求項46に記載の髄膜組織
    成長マトリックス。
  49. 【請求項49】 前記孔が、約50〜約150μmの平均直径を有する、請
    求項46に記載の髄膜組織成長マトリックス。
  50. 【請求項50】 前記マトリックス表面に隣接した前記孔が直径範囲約30
    μm〜約150μmの最外部の孔で、前記孔の残りが直径範囲約50μm〜約3
    00μmの最内部の孔である、請求項46に記載の髄膜組織成長マトリックス。
  51. 【請求項51】 前記最外部の孔が直径約70μmで、前記最内部の孔が直
    径約150μmである、請求項50に記載の髄膜組織成長マトリックス。
  52. 【請求項52】 前記マトリックスが平面である、請求項46に記載の髄膜
    組織成長マトリックス。
  53. 【請求項53】 前記処理コラーゲンが、 天然I型コラーゲン源から外来物質を清掃し; 前記清掃コラーゲン含有材料を洗浄し; 前記洗浄コラーゲン含有材料を粉砕し; 前記粉砕コラーゲン含有材料を、タンパク分解酵素で消化して、エラスチン及
    び抗原活性の原因となり得る非コラーゲン性不純物を実質的に除去し、前記コラ
    ーゲンを膨潤させ; 前記タンパク分解酵素を不活化し; 前記酵素的に消化されたコラーゲン含有材料を洗浄して、過剰の酵素と非コラ
    ーゲンタンパク質不純物を実質的に除去し; 前記コラーゲン含有材料を、約25℃〜約30℃の温度で約35〜約48時間
    、pH約13〜約14にアルカリ化して混入糖タンパク及び脂質を実質的に除去
    し; 前記アルカリ化コラーゲン含有材料を酸で中和し; 前記中和コラーゲン含有材料を洗浄し; 前記洗浄及び中和コラーゲン含有材料を、pH約2〜約3に酸性化して前記材
    料をさらに膨潤させ(前記酸性化には、コラーゲンの実質的架橋を生じさせる酸
    を使用しない); 前記酸性化コラーゲン含有材料を均質化し; 前記均質化コラーゲン含有材料をろ過して、非膨潤、非コラーゲン材料からコ
    ラーゲン線維を分離し;そして 前記ろ過コラーゲン線維を前記マトリックスに使用するために回収する; ことを含む方法によって得られる、請求項46に記載の髄膜組織成長マトリック
    ス。
  54. 【請求項54】 前記酸性化ステップが乳酸水溶液を用いて前記pHを調整
    し、前記方法は、さらに: 前記ろ過コラーゲン線維の水性分散物を形成し; 水酸化アンモニウムの添加により前記水性分散物からコラーゲン線維を析出さ
    せ;そして 前記析出コラーゲン線維の分散物をキャスティングして前記マトリックスを形
    成する; ことを含む、請求項53に記載の髄膜組織成長マトリックス。
  55. 【請求項55】 前記マトリックスがスポンジ、フィルム、不織布又はフェ
    ルトである、請求項46に記載の髄膜組織成長マトリックス。
  56. 【請求項56】 前記マトリックスが架橋している、請求項46に記載の髄
    膜組織成長マトリックス。
  57. 【請求項57】 前記コラーゲンがウシを供給源として誘導される、請求項
    46に記載の髄膜組織成長マトリックス。
  58. 【請求項58】 前記コラーゲンがウシの真皮又は腱から誘導される、請求
    項57に記載の髄膜組織成長マトリックス。
  59. 【請求項59】 前記コラーゲンが、ヒトでないトランスジェニック動物に
    よって発現されたヒトコラーゲンである、請求項46に記載の髄膜組織成長マト
    リックス。
  60. 【請求項60】 請求項1の方法で用いる髄膜組織成長マトリックスであっ
    て、前記髄膜組織成長マトリックスは、 活性ウイルス及びプリオンを実質的に含まない生理的適合性コラーゲンを調製
    し; 前記コラーゲンを、フィルム、スポンジ、不織布及びフェルトからなる群の少
    なくとも二つの異なる部材に形成し;そして 前記少なくとも二つの異なる部材を一緒に結合して前記髄膜組織成長マトリッ
    クスを提供する; ことを含む方法によって製造される、髄膜組織成長マトリックス。
  61. 【請求項61】 前記少なくとも二つの異なる部材がフィルム及びスポンジ
    である、請求項60に記載の髄膜組織成長マトリックス。
  62. 【請求項62】 前記少なくとも二つの異なる部材が、スポンジと2枚のフ
    ィルムであり、前記スポンジは前記2枚のフィルムの間にラミネートされる、請
    求項60に記載の髄膜組織成長マトリックス。
  63. 【請求項63】 有効量の髄膜組織成長因子をさらに含む、請求項60に記
    載の髄膜組織成長マトリックス。
  64. 【請求項64】 前記髄膜組織成長因子が、RGD含有ペプチド、デコリン
    、ラミニン、メロシン、コンドロイチン硫酸、デルマチン硫酸、ヘパラン硫酸、
    ケラチン硫酸、塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)、フィブロネクチン及び
    その他のインテグリンリガンド、エンタクチン及びテネイシンからなる群から選
    ばれる、請求項63に記載の髄膜組織成長マトリックス。
  65. 【請求項65】 前記少なくとも二つの異なる部材のうちの少なくとも一つ
    の多孔性部材が、成長する髄膜組織を多孔性部材に浸潤させるのに足る大きさと
    量の孔を有し、前記少なくとも二つの異なる部材のうちの少なくとも一つの縫合
    可能な部材が、縫合を保持するのに足る耐久性のある、請求項60に記載の髄膜
    組織成長マトリックス。
  66. 【請求項66】 前記孔が、約50〜約150μmの平均直径を有する、請
    求項65に記載の髄膜組織成長マトリックス。
  67. 【請求項67】 前記多孔性部材の表面に隣接した前記孔が直径範囲約30
    μm〜約150μmの最外部の孔で、前記孔の残りが直径範囲約50μm〜約3
    00μmの最内部の孔である、請求項65に記載の髄膜組織成長マトリックス。
  68. 【請求項68】 前記最外部の孔が直径約70μmで、前記最内部の孔が直
    径約150μmである、請求項67に記載の髄膜組織成長マトリックス。
  69. 【請求項69】 前記マトリックスが平面である、請求項60に記載の髄膜
    組織成長マトリックス。
  70. 【請求項70】 前記処理コラーゲンが、 天然I型コラーゲン源から外来物質を清掃し; 前記清掃コラーゲン含有材料を洗浄し; 前記洗浄コラーゲン含有材料を粉砕し; 前記粉砕コラーゲン含有材料を、タンパク分解酵素で消化して、エラスチン及
    び抗原活性の原因となり得る非コラーゲン性不純物を実質的に除去し、前記コラ
    ーゲンを膨潤させ; 前記タンパク分解酵素を不活化し; 前記酵素的に消化されたコラーゲン含有材料を洗浄して、過剰の酵素と非コラ
    ーゲンタンパク質不純物を実質的に除去し; 前記コラーゲン含有材料を、約25℃〜約30℃の温度で約35〜約48時間
    、pH約13〜約14にアルカリ化して混入糖タンパク及び脂質を実質的に除去
    し; 前記アルカリ化コラーゲン含有材料を酸で中和し; 前記中和コラーゲン含有材料を洗浄し; 前記洗浄及び中和コラーゲン含有材料を、pH約2〜約3に酸性化して前記材
    料をさらに膨潤させ(前記酸性化には、コラーゲンの実質的架橋を生じさせる酸
    を使用しない); 前記酸性化コラーゲン含有材料を均質化し; 前記均質化コラーゲン含有材料をろ過して、非膨潤、非コラーゲン材料からコ
    ラーゲン線維を分離し;そして 前記ろ過コラーゲン線維を前記マトリックスに使用するために回収する; ことを含む方法によって得られる、請求項60に記載の髄膜組織成長マトリック
    ス。
  71. 【請求項71】 前記酸性化ステップが乳酸水溶液を用いて前記pHを調整
    し、前記方法は、さらに: 前記ろ過コラーゲン線維の水性分散物を形成し; 水酸化アンモニウムの添加により前記水性分散物からコラーゲン線維を析出さ
    せ;そして 前記析出コラーゲン線維の分散物をキャスティングして前記マトリックスを形
    成する; ことを含む、請求項70に記載の髄膜組織成長マトリックス。
  72. 【請求項72】 前記マトリックスが架橋している、請求項60に記載の髄
    膜組織成長マトリックス。
  73. 【請求項73】 前記コラーゲンがウシを供給源として誘導される、請求項
    60に記載の髄膜組織成長マトリックス。
  74. 【請求項74】 前記コラーゲンがウシの真皮又は腱から誘導される、請求
    項73に記載の髄膜組織成長マトリックス。
  75. 【請求項75】 前記コラーゲンが、ヒトでないトランスジェニック動物に
    よって発現されたヒトコラーゲンである、請求項60に記載の髄膜組織成長マト
    リックス。
  76. 【請求項76】 請求項32の髄膜組織成長マトリックスの製造方法であっ
    て、前記方法は、 活性ウイルス及びプリオンを実質的に含まない生理的適合性コラーゲンを調製
    し; 前記コラーゲンを含有するある体積の液状媒体を用意し;そして 前記液状媒体を蒸発させて前記髄膜組織成長マトリックスを提供する; ことを含む製造方法。
  77. 【請求項77】 前記処理コラーゲンが、 天然I型コラーゲン源から外来物質を清掃し; 前記清掃コラーゲン含有材料を洗浄し; 前記洗浄コラーゲン含有材料を粉砕し; 前記粉砕コラーゲン含有材料を、タンパク分解酵素で消化して、エラスチン及
    び抗原活性の原因となり得る非コラーゲン性不純物を実質的に除去し、前記コラ
    ーゲンを膨潤させ; 前記タンパク分解酵素を不活化し; 前記酵素的に消化されたコラーゲン含有材料を洗浄して、過剰の酵素と非コラ
    ーゲンタンパク質不純物を実質的に除去し; 前記コラーゲン含有材料を、約25℃〜約30℃の温度で約35〜約48時間
    、pH約13〜約14にアルカリ化して混入糖タンパク及び脂質を実質的に除去
    し; 前記アルカリ化コラーゲン含有材料を酸で中和し; 前記中和コラーゲン含有材料を洗浄し; 前記洗浄及び中和コラーゲン含有材料を、pH約2〜約3に酸性化して前記材
    料をさらに膨潤させ(前記酸性化には、コラーゲンの実質的架橋を生じさせる酸
    を使用しない); 前記酸性化コラーゲン含有材料を均質化し; 前記均質化コラーゲン含有材料をろ過して、非膨潤、非コラーゲン材料からコ
    ラーゲン線維を分離し;そして 前記ろ過コラーゲン線維を前記マトリックスに使用するために回収する; ことを含む方法によって得られる、請求項76に記載の方法。
  78. 【請求項78】 前記タンパク分解酵素がフィシン又はペプシンである、請
    求項77に記載の方法。
  79. 【請求項79】 前記消化のステップが、前記コラーゲン含有材料150部
    当たり約1部のタンパク分解酵素を加え、前記コラーゲン含有材料のpHを約6
    .0〜約6.3に調整し、前記コラーゲン含有材料を約36.5℃〜約37.5
    ℃で約1〜約2時間消化することを含む、請求項77に記載の方法。
  80. 【請求項80】 前記タンパク分解酵素がフィシンである、請求項79に記
    載の方法。
  81. 【請求項81】 前記酵素が、前記酵素的に消化されたコラーゲン含有材料
    に酸化剤を加えることによって不活化される、請求項77に記載の方法。
  82. 【請求項82】 前記酸化剤が亜塩素酸ナトリウムである、請求項81に記
    載の方法。
  83. 【請求項83】 前記方法が、さらに、前記洗浄及び酵素不活化コラーゲン
    含有材料を、希過酸化水素水でさらに洗浄することを含む、請求項77に記載の
    方法。
  84. 【請求項84】 前記アルカリ化が、約5%の水酸化ナトリウム及び約20
    %の硫酸ナトリウムの水溶液を使用する、請求項77に記載の方法。
  85. 【請求項85】 前記酸性化ステップが、酢酸、塩酸又は乳酸を用いて前記
    pHを調整する、請求項77に記載の方法。
  86. 【請求項86】 前記コラーゲンがウシを供給源として誘導される、請求項
    76に記載の方法。
  87. 【請求項87】 前記コラーゲンがウシの真皮又は腱から誘導される、請求
    項86に記載の方法。
  88. 【請求項88】 前記酸性化ステップが乳酸水溶液を用いて前記pHを調整
    し、前記方法は、さらに: 前記ろ過コラーゲン線維の水性分散物を形成し; 水酸化アンモニウムの添加により前記水性分散物からコラーゲン線維を析出さ
    せ;そして 前記析出コラーゲン線維の分散物をキャスティングして前記マトリックスを形
    成する; ことを含む、請求項77に記載の方法。
  89. 【請求項89】 前記コラーゲンが、ヒトでないトランスジェニック動物に
    よって発現されたヒトコラーゲンである、請求項76に記載の方法。
  90. 【請求項90】 前記マトリックスが、スポンジ、フィルム、不織布又はフ
    ェルトの形態で提供される、請求項76に記載の方法。
  91. 【請求項91】 前記マトリックスが架橋している、請求項90に記載の方
    法。
  92. 【請求項92】 前記マトリックスが、高多孔度の層と低多孔度の層を含む
    複数の層で提供され、前記高多孔度層は前記低多孔度層より多孔性である、請求
    項76に記載の方法。
  93. 【請求項93】 前記高多孔度層がコラーゲンスポンジで、前記低多孔度層
    が前記コラーゲンスポンジに結合した実質的に不透水性の縫合可能フィルムであ
    る、請求項92に記載の方法。
  94. 【請求項94】 請求項46の髄膜組織成長マトリックスの製造方法であっ
    て、前記方法は、 活性ウイルス及びプリオンを実質的に含まない生理的適合性コラーゲンを調製
    し; 前記コラーゲンを含有するある体積の液状媒体を用意し; 前記液状媒体を蒸発させて移植に適した多孔性の形態を提供し;そして 前記多孔性の形態に、有効量の髄膜組織成長因子を配合して前記髄膜組織成長
    マトリックスを提供する; ことを含む方法。
  95. 【請求項95】 請求項60の髄膜組織成長マトリックスの製造方法であっ
    て、前記方法は、 活性ウイルス及びプリオンを実質的に含まない生理的適合性コラーゲンを調製
    し; 前記コラーゲンを含有する少なくとも二つの異なる体積の液状媒体を用意し; 前記液状媒体を前記異なる体積のそれぞれから蒸発させて、フィルム、スポン
    ジ、不織布及びフェルトからなる群の少なくとも二つの異なる部材を提供し;そ
    して 前記少なくとも二つの異なる部材を一緒に結合して前記髄膜組織成長マトリッ
    クスを提供する; ことを含む方法。
  96. 【請求項96】 髄膜組織の成長を促進するための方法であって、前記方法
    は、 請求項76の方法によって髄膜組織成長促進マトリックスを調製し、そして 前記マトリックスと損傷髄膜組織とを接触させて髄膜組織の成長を促進する、
    ことを含む方法。
  97. 【請求項97】 髄膜組織の成長を促進するための方法であって、前記方法
    は、 請求項94の方法によって髄膜組織成長促進マトリックスを調製し、そして 前記マトリックスと損傷髄膜組織とを接触させて髄膜組織の成長を促進する、
    ことを含む方法。
  98. 【請求項98】 髄膜組織の成長を促進するための方法であって、前記方法
    は、 請求項95の方法によって髄膜組織成長促進マトリックスを調製し、そして 前記マトリックスと損傷髄膜組織とを接触させて髄膜組織の成長を促進する、
    ことを含む方法。
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