JPH09510512A - 熱処理された高リグニン含有量セルロース繊維 - Google Patents

熱処理された高リグニン含有量セルロース繊維

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JPH09510512A JP7524670A JP52467095A JPH09510512A JP H09510512 A JPH09510512 A JP H09510512A JP 7524670 A JP7524670 A JP 7524670A JP 52467095 A JP52467095 A JP 52467095A JP H09510512 A JPH09510512 A JP H09510512A
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Abstract

(57)【要約】 吸収性組織中に使用される橋かけ結合剤のモイエティを含まない空気中熱処理された高リグニン含有量セルロース繊維は、少なくとも40%のコンシステンシーの高リグニン含有量セルロース繊維をフラッフィングし、空気中で120℃乃至280℃の温度で、少なくとも60%のコンシステンシーを有するフラッフィングされた繊維/水混合物を加熱して繊維中の水分を除去し、次に得られた無水分高リグニン含有量セルロース繊維を少なくとも5秒間、熱処理する事によって、または乾燥(0−40%水分)高リグニン含有量セルロース繊維のシートを前記と同様の加熱条件で加熱し次にフラッフィングする事によって製造される。

Description

【発明の詳細な説明】 熱処理された高リグニン含有量セルロース繊維 技術分野 本発明は変性された高リグニンセルロース繊維、この種の繊維を含む吸収性組 織および吸収性組織に使用される高リグニン含有量セルロース繊維を変性する方 法に関するものである。 発明の背景 高リグニンセルロース繊維は、漂白されたクラフトパルプから得られる繊維と 比較して安価で比較的ケミカル・フリーな利点を有する。しかしこの種の繊維は 、多量の疎水性リグニンの存在により高度に疎水性であるので吸収性組織、例え ばオシメおよび月経製品中の主成分として有効でない。 同時出願のS.A.ナイエニおよびC.M.ヘロンの特願、「エステル化高リ グニン含有量セルロース繊維」は、繊維内C2−C9ポリカルボン酸モイエティを 有する高リグニン含有量セルロース繊維を吸収性組織中に使用するために変性す るにある。 米国特許第4,557,800号は、ヘミセルロースの損失なしでパルプを形 成するためセルロースパルプを非酸化性ガス媒質の中で約400°Fを超える温 度で熱処理するにある。 米国特許第4,431,479号は機械的、超高収率または高収率パルプに対 して、高コンシステンシー(15−35%)で機械的作用を加えて、繊維をカー ル状に成し、この高コンシステンシー(例えば15−35%)のカール状パルプ に対して、パルプの顕著な乾燥を伴なわずに高圧熱処理するにある。 発明の概要 橋かけ結合剤からのモイエテイを含まない空気中熱処理された高リグニン含有 量セルロース繊維は吸収性用途において予想外によい性能を示す事が発見された 。 本発明の第1実施態様は、橋かけ結合剤からのモイエテイを含まず、90−1 35の保水値と、圧縮後の密度(すなわち、5K密度)によって定義される0. 10乃至0.20g/ccの範囲内の乾燥弾性とを有する空気中熱処理された高 リグニン含有量セルロース繊維に関するものである。実際に、多くの場合、繊維 は110乃至125の範囲内の保水値と、5K密度によって定義される0.12 乃至0.18の範囲内の乾燥弾性と、湿潤圧縮によって定義される約7.2乃至 8.2cc/gの範囲内の湿潤弾性と、約5.5乃至12.0g/gの範囲内の 滴容量とを有する。 第2実施態様は前記空気中熱処理された高リグニン含有量セルロース繊維を含 む吸収性組織に関するものである。 本発明の第3実施態様は、橋かけ結合剤からのモイエテイを含まず、90−1 35の保水値と、圧縮後の密度(すなわち、5K密度)によって定義される0. 08乃至0.20g/ccの範囲内の乾燥弾性とを有する空気中熱処理された高 リグニン含有量セルロース繊維の製法において、(a)橋かけ結合剤との混合物 を含まない40乃至100%のコンシステンシーの高リグニン含有量セルロース 繊維を形成する段階と、(b)繊維を離解する段階と、(c)段階(b)の生成 物を大気圧で加熱して水分を除去し、無水分高リグニン含有量セルロース繊維を 少なくとも5秒間熱処理して、前記の空気中熱処理された高リグニン含有量セル ロース繊維を生じる段階とを含む方法に関するものである。好ましくは段階(a )の混合物は45乃至80%、さらに好ましくは50乃至70%のコンシステン シーを有する。加熱段階(c)は2段階で実施され、すなわち少なくとも60% のコンシステンシーがすでに存在しなければこの少なくとも60%のコン システンシー得るように、あるいは少なくとも60%のコンシステンシーがすで に存在すればこのコンシステンシーをさらに85−95%までまたは100%ま で増大させるように乾燥する第1乾燥段階(例えばフラッシュ乾燥)と、残留水 分を除去し無水分高リグニン含有量セルロース繊維を例えば120℃乃至280 ℃の加熱装置の中で空気温度で5秒乃至2時間、好ましくは150℃乃至190 ℃の加熱装置の中で空気温度で2分間乃至75分間加熱する事によって加熱処理 する第2段階とによって実施される。 第4実施態様は橋かけ結合剤からのモイエテイを含まず、90−135の保水 値と、圧縮後の密度(すなわち、5K密度)によって定義される0.08乃至0 .20g/ccの範囲内の乾燥弾性とを有する空気中熱処理された高リグニン含 有量セルロース繊維の製法において、高リグニン含有量セルロース繊維の乾燥シ ート(水分0−40%)を空気中、大気圧で加熱し、無水分高リグニン含有量セ ルロース繊維を少なくとも5秒間、熱処理する段階、例えば120℃乃至280 ℃の加熱装置の中の空気温度で5秒乃至2時間、好ましくは150℃乃至190 ℃の加熱装置の中の空気温度で2分間乃至75分間加熱する事によって熱処理す る段階と、オプションとして次に離解段階とを含む方法に関するものである。 これらの方法によって得られた繊維は、次の操作または吸収性製品の製造工程 における破損を防止するためにオプションとして湿らせる事ができる。 前記のようにして製造された空気中熱処理された高リグニン含有量セルロース 繊維はそのまま包装しまたは使用する事ができる。 本明細書における用語「高リグニン含有量」とは乾燥ベースで10乃至25重 量%のリグニン含有量を意味する。 下記の「保水値」(下記の例においてWRVと呼ばれる)は下記の手順によっ て求められる。約0.3g乃至約0.4gの繊維サンプル(すなわち、保水値を 求める約0.3g乃至約0.4gの繊維部分)を、室温の約100mlの蒸留水 または脱イオン水を含むカバー付き容器の中に、約15時間乃至約20時間、浸 漬する。浸漬された繊維をフィルタ上に捕集し、次に遠心分離管の60メッシュ スクリーン底部の上方約1 1/2インチに支持された80メッシュワイヤバス ケットに転送する。この遠心分離管をプラスチックカバーで覆い、サンプルを1 500乃至1700重力の相対遠心分離力で19乃至21分間遠心分離する。次 に遠心分離された繊維をバスケットから取り出し計量する。計量された繊維を1 05℃の一定重量まで乾燥し、再び計量する。保水値(WRV)は下記の式によ って計算される。 ここに、 W=遠心分離された繊維の湿潤重量、 D=この繊維の乾燥重量、 W−D=吸収された水の重量。 本明細書において使用される用語「乾燥弾性」とは、繊維が実質的に乾燥状態 にある時に加えられている圧縮力を解除した際に繊維組織が拡張する能力を意味 する。圧縮後の密度によって定義される乾燥弾性は繊維のこわさの測定値であっ て、5K密度テストにおいて下記の手順によって求められる。乾燥弾性を測定さ れる繊維から、約7.5グラムの質量を有する4インチ×4インチの正方形エア レイドパッドを製造し、乾燥状態で油圧プレスによって5000psiまで圧縮 し、この圧力を急速に除去する。パッドを逆転し、圧縮を繰り返し解除する。圧 縮後に無荷重キャリパー(Ames厚さテスター)によってパッドの厚さを測定 する。パッドの中心とそれぞれの4隅から内側に0.001インチにおいて5回 厚さ読みを取り、これらの5つの値を平均する。パッドを4インチ×4インチに トリミングして計量する。圧縮後の密度を、質量/(面積×厚さ)として計算す る。この密度を5K密度と呼ぶ。5K密度テストにおいて得られた値、すなわち 圧縮後の密度が低いほど、繊維のこわさが大でありまた乾燥弾性が大である。 本明細書における「湿潤弾性」とは、繊維が飽和状態まで湿潤された間に圧縮 応力の解除に際して繊維組織が拡張する能力を言う。湿潤弾性は圧縮荷重の減少 後に空隙容量によって定義され、湿潤空隙容量の測定値であって、本明細書にお いては「湿潤圧縮性テスト」において下記の手順により求められる。被検繊維か らそれぞれ重量約7.5gのエアレイド4×4平方インチのパッドを準備する。 プレスによってパッド密度を0.2g/ccに調整する。パッドの中に、合成尿 をその乾燥重量の10倍またはその飽和点のいずれか小さい重量まで装入する。 パッドに対して0.1PSIの圧縮荷重を加える。約60秒間でパッドが平衡し 、その後、圧縮荷重を1.1PSIまで増大する。パッドを平衡させた後に、圧 縮荷重を0.1PSIまで減少させる。次にパッドを平衡させ、厚さを測定する 。第2の0.1PSI荷重においてパッド密度を計算する。すなわち圧縮荷重を 0.1PSIに低下させた後にパッドが平衡した後の厚さ測定値に基づいて、パ ッド密度を計算する。次に空隙容量cc/gを求める。空隙容量は湿潤パッド密 度マイナス繊維容積(0.95cc/g)の逆数である。この空隙容量をこの場 合、湿潤圧縮性と呼ぶ。その値が高いほど、湿潤応答性が増大する。 滴容量テストは吸収性容量と吸収率との組合わせ測定であって、下記の手順で 求められる。滴容量を測定される繊維から、約7.5gの質量を有する4インチ ×4インチ正方形エアレイドパッドを準備してスクリーンメッシュ上に配置する 。パッドの中心に合成尿を8ml/sの速度で加える。パッドの底部または側面 から合成尿の最初の滴が脱出する時に、合成尿の流を停止する。滴容量は、合成 尿の導入の前後のパッド質量の差をボーンドライ(bone dry)ベースの繊維パッド の質量で割ったものである。滴容量が大きいほど、吸収性がよくなる。 「合成尿」は、水道水と、水道水リットルあたり10グラムの塩化ナトリウム と、水道水リットルあたり0.51mlのTriton X100の1.0%水 溶液とから準備された溶液を意味する。合成尿は使用される時に25±1℃でな ければならない。 用語「離解(defibration)」とは、すでに実質的に個別形状にあってもこの繊 維を機械的に分離するために使用される任意の手順を言う。すなわち、個別形状 またはさらに密集した形状にある繊維を機械的に処理し、この場合、処理(a) は実質的に個別形状にない繊維をこの形状に分離し、及び(又は)処理(b)は 乾燥状態の繊維にカールを与えるにある。 用語「本発明の繊維」とは、橋かけ結合剤からのモイエテイを含まず、90− 135の保水値と、圧縮後の密度(すなわち、5K密度)によって定義される0 .08乃至0.20g/ccの範囲内の乾燥弾性とを有する空気中熱処理された 高リグニン含有量セルロース繊維を言う。 用語「熱処理」とは水分の不存在における加熱を意味する。 詳細な説明 本発明において変性される高リグニン含有量繊維は種々のソースを有する。好 ましくはオリジナルソースは広葉樹または針葉樹である。他のソースはエスパル ト草、バガス、ヘンプおよびフラックスおよびその他の高リグニン含有量セルロ ース繊維ソースである。 本発明において変性される高リグニン含有量繊維は例えば、前記のソースから 得られる化学熱機械パルプ、前記のソースから得られる熱機械パルプ、および乾 燥ベースで繊維のリグニン含有量が10%またはこれ以上のクラフト袋および箱 からの繊維リサイクル流である。未漂白セルロース化学パルプも10−25%リ グニン含有量レベルに対応し、本発明によって変性しうる高リグニン含有繊維を 成す。化学熱機械パルプは通常の方法で製造される。例えばソース材料片(例え ば木材チップ)を例えば亜硫酸ナトリウムおよび/またはメタ二硫酸ナトリウム およびキレート化剤、例えばジエチレントリアミン ペンタ酢酸(DTPA)に よって化学的に処理し、次にディスク・リファイナーによって処理する事によっ て製造される。熱機械パルプは通常の方法によって、例えばソース材料片(例え ば木材チップ)を(例えば34psiと265°Fの条件で20分間)水蒸気処 理し、次に水蒸気処理された材料流をディスク・リファイナーを通して処理する 事によって製造される。リサイクルクラフト袋および箱を例えば水中で撹拌し、 次に脱水する事によりそれらの袋および箱からリサイクル繊維流が得られる。 北方針葉樹化学熱機械パルプは容易に入手できるで好ましい原料である。他の 好ましい原料は南方針葉樹化学熱機械パルプである。 次に前記の第3実施態様、すなわち(a)橋かけ結合剤との混合物を含まない 40乃至100%のコンシステンシーの高リグニン含有量セルロース繊維を形成 する段階と、(b)繊維を離解する段階と、(c)段階(b)の生成物を大気圧 の空気中で加熱して水分を除去し、無水分高リグニン含有量セルロース繊維を少 なくとも5秒間熱処理して、前記の空気中熱処理された高リグニン含有量セルロ ース繊維を生じる段階とを含む方法について述べる。 まず前記第3実施態様の段階(a)、すなわち橋かけ結合剤との混合物を含ま ない40乃至100%のコンシステンシーの高リグニン含有量セルロース繊維を 形成する段階について述べる。 この段階は非拘束状態またはシート状の繊維についてそのまま実施される。 低水分含有量、すなわち0乃至約10%の水分含有量については、段階(a) は単にこのような水分を有する繊維をシート状または非拘束状態に集合させるだ けである。これより高い水分の場合、例えば約40乃至90%のコンシステンシ ーの場合、段階(a)は繊維と水の混合物を形成するにある。 混合物のpHは例えば2.5乃至9とする事ができ、このpHは変性された繊 維生成物(すなわち、段階(c)の結果)において得られる乾燥弾性、湿潤弾性 および滴容量に影響するパラメータである。低pH、例えば2.5乃至4.0の pHを使用した場合、乾燥弾性(5K密度)と湿潤弾性(湿潤圧縮性)が高い。 中庸pH、例えば6.0乃至7.0が使用された場合、滴容量が高い。混合物の 自然pHは代表的には約9である。pHの下方修正は酸、特に硫酸によって容易 に実施される。塩素を含有しない変性繊維を得る事が好ましいので、好ましくは 塩酸は使用されない。 たとえば繊維シート(例えば最初に0乃至10%水分含有)をプレスロール( 例えば直径1フート×幅6フィート)のニップの中に収容された水とpH調整剤 とから成る水性組成物体の中を通過させて、この水性組成物を繊維シートに含浸 し、ニップ出口側において、30乃至80%またはこれ以上(たとえば85%ま たは90%まで、さらには95%)のコンシステンシー、好ましくは50乃至7 0%のコンシステンシーを生じる量の水性組成物を含有する含浸された繊維シー トを生じる事によって、繊維シートについて均一コンシステンシーとpH調整添 加剤の均一分布とが容易に得られる。次善の方法として、繊維シートに対して水 性組成物を噴霧によって含浸させて前記のコンシステンシーを生じる。いずれの 場合にも、コンシステンシーが段階(a)の下限40%以下であれば液体除去を 実施して少なくとも40%のコンシステンシー下限を生じ、またコンシステンシ ーが40%以上であっても、オプションとして例えば脱水(すなわち、遠心分離 またはプレスなどの機械的液体除去)および/または長時間、高温を使用する必 要のないような条件での乾燥、例えば業界公知の空気乾燥法によってコンシステ ンシーを上昇させる。例えば水分6%の繊維シートをプレスロール間の水性組成 物中を通過させて段階(b)でそのまま使用できる60%または80%コンシス テンシーの含浸繊維シートを形成し、または例えばコンシステンシー40%の 含浸繊維シートを形成しオプションとして前記のように脱水処理を実施して処理 段階(b)の前に60%コンシステンシーを生じる事ができる。 非拘束状の繊維について均一コンシステンシーとpH調整添加剤の均一分布は 、例えば非拘束状の繊維を前記水性組成物の中に浸漬する事により容易に達成さ れる。 浸漬は、例えば所望ならばpH調整された非拘束状態の繊維の水中スラリを形 成し、0.1乃至20%、好ましくは2乃至15%の範囲内のコンシステンシー を生じ、このスラリ中に繊維を約1乃至240分間、好ましくは5乃至60分間 保持する事によって容易に実施される。非拘束状態の繊維の水中スラリの形成は 、繊維を非拘束状態のまま水中に混合し、または繊維シート(例えばドライラッ プ)を水中で解砕する事によって容易に実施される。 この0.1乃至20%のコンシステンシーにおいては、段階(a)に記載の4 0乃至100%のコンシステンシーを生じるためには一回または複数回の液体除 去段階および/または乾燥段階を必要とする。好ましくはこれらの段階は、脱水 段階(すなわち、遠心分離またはプレスなどの機械的脱水)によって40乃至8 0%、たとえば40乃至50%の間のコンシステンシーを生じる段階およびオプ ションとしてその後の長時間、高温を使用する必要のないような条件での乾燥段 階、例えば業界公知の空気乾燥によって50乃至80%コンシステンシーまたは 100%ものコンシステンシーまで、好ましくは50乃至70%コンシステンシ ーまで乾燥する段階とを含む。 次に前記第3実施態様の方法の段階(b)、すなわち段階(a)からの繊維に 対して離解(しばしばフラッフィングと呼ばれる処理)を加える段階について述 べよう。離解は、好ましくはノット(knot)およびピル(pill)の形成と繊維破損が 最小限に成される方法によって実施される。代表的には、市販のディスク・リフ ァイナーが使用される。セルロース繊維の離解のために有効である事の発見され た他の型の装置は米国特許第3,987,968号に記載の3段式フラッフィン グ装置であって、この特許を引例とする。この米国特許第3,987,968号 に記載のフラッフィング装置は、湿潤セルロースパルプ繊維に対して、機械的衝 撃、機械的撹拌、空気撹拌、および限定量の空気乾燥の組合わせを加えて、実質 的にノットのないフラフ(fluff)を形成する。このようにして、繊維はこの種の 繊維の中に自然に存在するカール量に対して増大されたカール量を与えられてい る。この追加的カールが本発明の変性繊維から成る組織の弾性特性を増進すると 考えられる。他の実施可能の非限定的方法は、ウエアリング・ブレンダーの中に おいて、回転ワイヤブラシによって繊維に接線方向に接触し次にハンマーミリン グするにある。好ましくはこのような離解中に、繊維に向かって空気流を指向し て、実質的に個別化された形状への繊維の分離を支援する。フラフ形成のために 使用される特定の機械的装置がなんであれ、好ましくは繊維は最初に少なくとも 約40%のコンシステンシーにある間に機械的に処理される。40%コンシステ ンシー以下の離解は繊維の塊の形成を助長する。好ましくは離解は50乃至70 %の範囲内のコンシステンシーの繊維に対して実施される。100%コンシステ ンシーの繊維についても離解を実施する事ができる。しかし、80%を超えるコ ンシステンシーでの離解は繊維の損傷を生じ性能を落とす場合がある。 次に第3実施態様の方法の段階(c)、すなわち段階(b)の生成物を大気圧 で加熱して水分を除去し、無水分高リグニン含有量セルロース繊維を少なくとも 5秒間熱処理する段階について述べれる。 前述のように、この段階は2段階で実施され、すなわち少なくとも60%のコ ンシステンシーがすでに存在しなければこの少なくとも60%のコンシステンシ ー得るように、あるいは少なくとも60%のコンシステンシーがすでに存在すれ ばこのコンシステンシーを、さらに例えば85−95%までまたは100%まで 増大させるように乾燥する第1乾燥段階(例えばフラッシュ乾燥)と、残留水分 を除去し無水分高リグニン含有量セルロース繊維を例えば120℃乃至280℃ (加熱装置の中の空気温度)で5秒乃至2時間、好ましくは150℃乃至190 ℃(加熱装置の中で空気温度)で2分間乃至75分間加熱する事によって熱処理 する第2段階とによって実施される。段階(c)において導入される繊維が10 0%コンシステンシーにあれば、前記の第1段階は省略される。 第1段階は好ましくはフラッシュ乾燥など公知の方法によって実施される。こ れは、目標コンシステンシーが得られるまで、例えば200乃至750°F、好 ましくは300乃至550°Fの導入空気温度範囲の熱空気中を離解された繊維 を搬送することによって行われる。これは繊維から水が除去されるに従って、繊 維に対して追加のカールを与える。この乾燥段階によって除去される水量は変動 するが、60%乃至100%の範囲内の高いコンシステンシーまでのフラッシュ 乾燥は、60%乃至100%の範囲の低部分のコンシステンシーまでのフラッシ ュ乾燥の場合よりも大きなレベルのカールを与えると思われる。好ましい実施態 様において、繊維は約85%乃至95%コンシステンシーまで乾燥される。60 %乃至100%の高部分の85乃至95%の如きコンシステンシーまでの繊維の フラッシュ乾燥は、第2段階において実施されなければならない乾燥量を低減さ せる。 次に第2段階について述べれば、この第2段階において残留水分が除去され、 無水分高リグニン含有量セルロース繊維が少なくとも5秒間熱処理される。前述 のように、この段階は120℃乃至280℃(加熱装置中の空気温度)で5秒間 乃至2時間実施される。最小限以上の水分が存在すれば、例えば約1%以上の水 分が存在すれば、所要の少なくとも5秒以上の熱処理を実施するために5秒間以 上、例えば少なくとも1分間、加熱を実施しなければならない。好ましい方法に おいては、最初から85乃至95%の範囲内のコンシステンシーを有する段階( b)の乾燥された製品に対して実施され、残留水分を除去し得られた無水分高リ グニン含有量セルロース繊維を少なくとも1分間熱処理するために第2段階の 加熱は150乃至190℃(加熱装置中の空気温度)で2乃至75分間実施され る。第2段階において処理される繊維が最初から少なくとも60%のコンシステ ンシーになければ、無水分繊維を生じるための水除去が通常実施できないので、 非酸化性大気を使用する事なく大気圧で、かさ高い、高度に多孔性の組織を生じ るに適した適当に剛性の繊維を得るための無水分繊維の熱処理要件が満たされな い。この第2段階は連続通気式加熱装置(加熱された空気が繊維の走行床を通し て垂直に通過させられる装置)の中で、または静的加熱炉(繊維と空気が静的加 熱手段を備えた容器の中に静止状態に保持される装置)の中で実施される。また 第2段階は、第1段階のフラッシュ乾燥装置からの流出物(90乃至100%コ ンシステンシー)をサイクロンセパレータに送り、このセパレータがフラッシュ 乾燥装置からの空気/繊維混合物から空気を分離し、少なくとも1つのU形部分 を含むダクト中の熱空気流(例えば400°F)の中に繊維をセパレータから排 出し、このU形部分が繊維をダクト中を通行させて、残留水分を除去し所要の熱 処理を実施するのに十分な滞留時間を与える通路を与え、熱処理された繊維をダ クトからサイクロンセパレータの中に排出してこの繊維を分離し、またもし適当 ならば、例えば次の通気炉または静止炉の中で追加熱処理を実施する。第1段階 のフラッシュ乾燥用装置は同一型の装置、すなわち入口側のサイクロンセパレー タ、熱空気処理ダクトおよびサイクロンセパレータから成る装置とする事ができ 、従って乾燥および熱処理工程全体に新鮮な空気をもたらす必要があれば、この ような2つ又はそれ以上のセットの装置を直列に使用する事ができる。 次に第4実施態様の方法について述べれば、この方法は高リグニン含有量セル ロース繊維の乾燥シート(0−40%水分)を空気中で大気圧で加熱して水分を 除去し、無水分高リグニン含有量セルロース繊維を少なくとも5秒間熱処理する 段階、例えば120℃乃至280℃(加熱装置中の空気温度)で5秒間乃至2時 間加熱する段階を含む。 第4実施態様の方法の原料は例えば市販されている高リグニン含有量セルロー ズ繊維ドライラップ、好ましくは北方針葉樹化学熱機械ドライラップとし、この ドライラップは通常約10%以下の水分(例えば0−10%水分)を含有する。 所望ならば、ドライラップまたはその他の種類の繊維シートを水分調整および/ またはpH調整する事ができる。例えば、ニップロール(例えば直径1フート× 幅6フィート)のニップの中に収容された水を含む水性組成物体の中を搬送して 、この水性組成物を繊維シートに含浸し、ニップ出口側において、30乃至80 %またはこれ以上(85%または90%まで、さらには95%)のコンシステン シー、好ましくは60乃至80%のコンシステンシーを生じる量の水性組成物を 含有する含浸された繊維シートを生成することによって行われる。次善の方法と して、繊維シートに対して水性組成物を噴霧によって含浸させて水分及び又はp Hを調整する。いずれの場合にも、コンシステンシーが60%以下であれば例え ば脱水(すなわち、遠心分離またはプレスなどの機械的脱水)によっておよび/ または長時間、高温を使用する必要のないような条件での乾燥によって、例えば 業界公知の空気乾燥法によってコンシステンシーを少なくともこの60%レベル まで上昇させる液体除去を行う。例えば水分6%の繊維シートをニップロール間 の水性組成物中を通過させて、第4実施態様の加熱段階でそのまま使用できる6 0%または80%コンシステンシーの含浸繊維シートを形成し、または例えばコ ンシステンシー40%の含浸繊維シートを形成し前記のように液体除去段階を実 施して、第4実施態様の加熱段階の処理の前に60%コンシステンシーを生じる 事ができる。 第4実施態様の加熱段階用の原料の中に最小限以上の水分が存在すれば、加熱 は所要の少なくとも5秒間の熱処理を成すために5秒以上、例えば少なくとも1 分間実施されなければならない。 第4実施態様の好ましい加熱段階において、85−100%のコンシステンシ ーを有する高リグニン含有量セルロース繊維を150℃乃至190℃(加熱装置 中の空気温度)において2分間乃至75分間加熱して水分を除去し、無水分高リ グニン含有量セルロース繊維を少なくとも1分間熱処理する。 第4実施態様の加熱段階は前記の通気式加熱装置または静的加熱炉中で容易に 実施される。 得られた熱処理された繊維シートは好ましくは前記の任意の離解方法によって 離解されて非拘束形態の繊維を生成する。この熱処理された繊維シートは、離解 のために、例えば噴霧によりまたはニップロールのニップ中の水体を通過させる 事により40乃至80%コンシステンシーまで湿らせる事が好ましい。 第3および第4実施態様の方法の加熱段階は繊維温度が227℃(440°F )を超えないように実施される。この温度では繊維が炎上する可能性があるから である。 第3および第4実施態様の方法によって得られた乾燥繊維はオプションとして 、例えば水噴霧により5乃至15%水分まで湿らせる事ができる。これにより、 繊維は次の操作に際してまたは繊維から吸収性組織を製造する工程における破損 のリスクに対して抵抗性となる。 次に空気中熱処理された高リグニン含有量セルロース繊維の用途について述べ る。 空気中熱処理された高リグニン含有量セルロース繊維は例えば種々の吸収性組 織の製造に利用する事ができる。例えば、非限定的に紙タオル、ティシュシート 、使い捨てオシメ、月経製品、生理用ナプキン、タンポン、および包帯などが含 まれ、これらの各製品には本発明の繊維から成る吸収性組織が含まれている。例 えば特に、透液性トップシート、トップシートに接続された不透液性バックシー トと本発明の空気中熱処理された高リグニン含有量セルロース繊維を含む吸収性 組織体を有する使い捨てオシメおよび類似製品が考えられる。このような製品は 米 国特許第3,860,003号に記載され、この特許を引例とする。 本発明の空気中熱処理された高リグニン含有量セルロース繊維は直接にエアレ イド吸収性コアの製造に使用できる。さらに、本発明の繊維はそのこわさと弾性 特性との故に、非コンパクト、低密度のシート状に湿式抄紙して、次にこのシー トを乾燥し、さらに機械的処理を行う事なく吸収性コアとして直接に使用する事 ができる。本発明の繊維は販売および遠隔地への輸送のため、コンパクトパルプ シートとして湿式抄紙する事ができる。 通常のセルロース繊維から製造されたパルプシートと比較して、本発明のエス テル化繊維から製造されたパルプシートは通常のパルプシート密度まで圧縮する 事が困難である。従って、本発明の繊維を通常吸収性コアの製造に使用されてい るような通常繊維と結合する事が望ましい。本発明の繊維を含むパルプシートは 、好ましくは、本発明の繊維と混合されたシート乾燥重量に対して約5乃至90 重量%の非剛化セルロース繊維を含む。特に、シート全重量に対して約5乃至約 30重量%の高度にリファイニングされた非剛化セルロース繊維を含む事が好ま しい。このような高度にリファイニングされた繊維は約300ml CSF、好 ましくは約100ml CSF以下のフリーネスレベルまでリファイニングまた は叩解される。好ましくは非剛化繊維が本発明の繊維の水性スラリと混合される 。次にこの混合物が高密度パルプシート状に形成され、次に離解されて吸収性パ ッド状に形成される。非剛化繊維の合体は、高密度形状へのパルプシートの圧縮 を容易にし、また次に形成された吸収性パッドの吸収性の損失を驚くべき程度に 小さくする。また非剛化繊維は、パルプシートの引張強さ、およびパルプシート から製造された吸収性パッド、または直接に本発明の繊維と非剛化繊維との混合 物から製造された吸収性パッドの引張強さを増大する。本発明の繊維と非剛化繊 維との配合物をまずパルプシート状に形成して次に吸収性パッドを形成するか、 または直接にこの混合物を吸収性パッドに形成するかに関わらず、この吸収性パ ッ ドを空気抄紙しまたは湿式抄紙する事ができる。 本発明の繊維から、または非剛化繊維をも含む混合物から製造されたシートま たはウエブは好ましくは約800g/m2以下の坪量と、約0.60g/cm3以 下の密度とを有する。さらに詳しくは、本発明を限定するものではないが、約3 00乃至約600g/m2以下の坪量と、約0.07乃至約0.30g/cm3以 下の密度とを有する湿式抄紙シートは、オシメ、タンポンおよびその他の月経製 品などの吸収性製品の吸収性コアとして直接に使用可能であると考えられる。こ れらのレベルより高い坪量と密度とを有する組織は、次に粉砕して空気抄紙また は湿式抄紙して、吸収性製品用に一層適した低密度と低坪量組織を形成する事が 好ましいと考えられる。またこのような高密度と高坪量の組織は驚くほどに高い 吸収性と湿潤応答性とを示す。本発明の繊維を使用できる他の吸収性組織は約0 .03g/cc以下の密度を有する低密度ティシュシートを含む。 吸収性組織に対する1つの応用において、本発明の繊維を空気抄紙または湿式 抄紙し(次に乾燥された)吸収性コア状に形成し、このコアを平衡湿潤密度より 低い乾燥密度までパッド状に圧縮する。平衡湿潤密度とは、パッドが流体で完全 飽和された時に乾燥繊維ベースで計算されたパッド密度である。平衡湿潤密度よ り低い乾燥密度を有する吸収性コア状に繊維が形成された時、このコアは飽和状 態まで湿潤された際に平衡湿潤密度まで圧潰するであろう。これに対して、平衡 湿潤密度より高い乾燥密度を有する吸収性コア状に繊維が形成された時、このコ アは飽和状態まで湿潤された際に平衡湿潤密度まで膨張するであろう。本発明の 繊維から成るパッドは通常のフラッフィング処理された繊維から成るパッドより 実質的に低い平衡湿潤密度を有する。本発明の繊維は平衡湿潤密度より高い密度 まで圧縮して薄いパッドを形成し、このパッドが湿潤に際して膨張して、非剛化 繊維よりもはるかに吸収性能を増大させることができる。 また吸収性組織は、本発明の繊維と、前記の同時出願のナイエニおよびヘロン 特願の主題を成す橋かけ結合剤によって剛化されたセルロース繊維との混合物か ら製造する事ができる。 本発明の繊維から成る吸収性組織は実質的に不水溶性のハイドロゲル形成物質 のばらばらの粒子を含む事ができる。ハイドロゲル形成物質は中庸圧力で流体を 吸収し保持する事のできる化合物である。 適当なハイドロゲル形成物質はシリカゲルなどの無機物質または橋かけ結合さ れたポリマーなどの有機化合物とする事ができる。橋かけ結合されたハイドロゲ ル形成ポリマーは、共有結合、イオン結合、ファン・デル・ワールス結合または 水素結合によって橋かけ結合する事ができる。ハイドロゲル形成物質の例は、ポ リアクリルアミド、ポリビニルアルコール、エチレン−無水マレイン酸コポリマ ー、ポリビニルエーテル、ヒドロキシプロピル セルロース、カルボキシメチル セルロース、ポリビニル モルフォリノン;およびビニル スルフオン酸のポリ マーとコポリマー、ポリアクリレート、ポリアクリルアミド、ポリビニル ピリ ジンなどを含む。他の適当なハイドロゲル形成物質は、米国特許第3,901, 236号に記載のものであって、この特許を引例とする。本発明の吸収性コアに おいて使用するのに特に好ましいハイドロゲル形成ポリマーは加水分解されたア クリルニトリル グラフト重合デンプン、アクリル酸グラフト重合デンプン、ポ リアクリレートおよびイソブチレン 無水マレイン酸コポリマーまたはそれらの 混合物である。使用可能のハイドロゲル形成材料の例は、日本、日本触媒会社に よって製造される部分的に中性化されたポリアクリル酸、Aqualic L−73、 および日本、サンヨー・カンパニーによって製造された部分的に重合されたポリ アクリル酸グラフト重合デンプン、Sanwet IM 1000である。米国特許第4,6 54,039号に記載のような比較的高いゲル強度を有するハイドロゲル形成材 料を本発明の繊維の中に使用する事が好ましい。この米国特許を引例とすである 。 ハイドロゲル形成材料の製法は米国特許第4,076,663号、米国特許第 4,286,082号、米国特許第3,734,876号、第3,661,81 5号、第3,670,731号、第3,664,343号、第3,783,87 1号およびベルギー特許第785,850号に開示され、これらのすべての特許 をここに引例とする。 ハイドロゲル形成材料は個別化されたエステル化繊維を含む吸収性組織全体に 分布させる事ができ、あるいは吸収性組織の特定層または特定部分の分布に限定 する事ができる。他の実施態様においては、ハイドロゲル形成材料をシートまた はフィルム上に固着しまたは積層し、これを、本発明の繊維を含む繊維質吸収性 組織に対して接合させる。このようなシートまたはフィルムは、ハイドロゲル形 成材料が層間に挟持されるように多層組織とする事ができる。他の実施態様にお いては、ハイドロゲル形成材料を直接に吸収性組織の表面繊維上に固着させるこ とができる。 対応の平衡湿潤密度(乾燥繊維密度ベースで計算)より高い乾燥密度を有する 本発明の繊維から成る吸収性組織に関して重要な利点が見られる。さらに詳しく は、この型の吸収性組織は湿潤に際して体積が拡張する。拡張の結果、繊維間毛 管ネットワークも拡大する。ハイドロゲル形成材料を混入された通常の吸収性組 織においては、ハイドロゲル形成材料は流体吸収の故に体積拡張し、組織の全流 体吸収性ポテンシャルを利用する前に流体吸収毛管ルートを閉塞しまたは収縮さ せる可能性がある。この現象はゲルブロッキングとして知られている。本発明の 繊維を利用する吸収性組織の繊維ネットワーク拡大による毛管拡張はゲルブロッ キングの発生を低減させる。このようにして、組織の流体吸収ポテンシャルの大 部分を利用し、またゲルブロッキングレベルを顕著に増大させる事なく、(所望 ならば)より多量のハイドロゲル形成材料を吸収性組織の中に合体させる事がで きる。 オシメコア用の本発明の繊維およびハイドロゲル形成材料を含有する吸収性組 織は約0.15g/cc乃至約0.40g/ccの範囲内の乾燥密度を有し、ま た好ましくは乾燥繊維重量ベースで計算して約20%以下のハイドロゲル形成材 料を含む。 ハイドロゲル形成材料は吸収性組織の全部または一部の中に均質に分布させる 事ができる。本発明の繊維を含み、約0.20g/ccの乾燥密度を有し、また コア全体にハイドロゲル形成材料が分散されている吸収性コアを有する米国特許 第3,860,003号に記載のようなオシメ組織は、乾燥吸収性コアの全重量 ベースで約5重量%乃至約20重量%のAqualic L-73 などのハイドロゲル形成 材料の含有量に対して、オシメ滲透度、全吸収容量、皮膚湿潤度、および経済性 の最適バランスが得られると思われる。好ましくは、米国特許第3,860,0 03号に記載のような製品の本発明の繊維を含有する吸収性コアの中に、約8重 量%乃至10重量%のハイドロゲル形成材料を均質に混合する。 また前述の吸収性組織は通常のフラッフィング処理された繊維または高度にリ ファイニングされた繊維を含む事ができ、この場合、使用されるハイドロゲル形 成材料の量は前述のように繊維の全重量に基づく。前記の各実施態様は単に例で あって、ハイドロゲル形成材料を含む個別化されたエステル化繊維の用途を限定 するものではない。 以下本発明を二、三の例について説明する。 これらの例においてテスト結果をWRV、5K密度、滴容量および湿潤圧縮性 について説明する。 参考例I 約20%のリグニン含有量を有する市販の北方針葉樹化学熱機械パルプ(CT MP)繊維(Sphinx)のドライラップシートを、pH3.0のクエン酸と水の溶 液の中に浸漬しパドルホイールミキサによって撹拌することによって分散して1 0%コンシステンシー混合物をつくった。この混合物を遠心分離して、約50 %コンシステンシーの脱水ケークを生じた。この脱水ケークは繊維ベースで約6 重量%のクエン酸を含有し、これを約60%コンシステンシーまで空気乾燥して 、実験用ディスク・リファイナの中でフラッフィング処理し、約90%コンシス テンシーまでフラッシュ乾燥した。テスト結果は、131のWRVと、0.23 5g/ccの5K密度と、5.9g/gの滴容量と、7.0cc/gの湿潤圧縮 性とを示した。 例I 約20%のリグニン含有量を有する市販の化学熱機械パルプ(CTMP)繊維 (Sphinx)のドライラップシートを、pH8.9の水中にに浸漬しパドルホイー ルミキサによって撹拌して10%コンシステンシー混合物を生じた。この混合物 を遠心分離して、約50%コンシステンシーの脱水ケークを生じた。この脱水ケ ークを約60%コンシステンシーまで空気乾燥して、実験用ディスク・リファイ ナの中でフラッフィング処理し、約90%コンシステンシーまでフラッシュ乾燥 し、実験炉中で165℃の空気温度で60分間加熱した。テスト結果は、0.1 58g/ccの5K密度と、5.9g/gの滴容量と、7.3cc/gの湿潤圧 縮性とを示した。 例II 水のpHを硫酸によって6.5に調整した事以外は例Iを繰り返した。テスト 結果は、120のWRVと、0.178g/ccの5K密度と、7.6g/gの 滴容量と、7.9cc/gの湿潤圧縮性とを示した。 例III 水のpHを硫酸によって3.0に調整した事以外は例Iを繰り返した。テスト 結果は、0.135g/ccの5K密度と、6.4g/gの滴容量と、8.0c c/gの湿潤圧縮性とを示した。 例IV 約20%のリグニン含有量と、6%の水分とを有する市販の化学熱機械パルプ (CTMP)繊維(Sphinx)のドライラップシートを通気炉中で、350°Fの 空気温度で6分間加熱する。得られたシートをディスク・リファイナーによって 離解する。得られた繊維は5K密度を顕著に改良している。 例V 市販の化学熱機械パルプ(CTMP)繊維(Sphinx)のドライラップシートを ニップロール(直径1フート×幅6フィート)のニップの中に収容された水性組 成物体(硫酸によってpH6.5に調整)の中を通過させて、ニップ出口側にお いて80%コンシステンシーの含浸された繊維シートを形成し(水性組成物中の 滞留時間0.1秒)、この繊維シートを通気炉中において20分間、 350°Fの空気温度で加熱する事以外は例IVと同様に処理する。得られたシ ートを水の噴霧によって20%水分まで湿めらせ、ディスク・リファイナーを使 用して離解する。このようにして得られた繊維は顕著に改良された5K密度と、 湿潤圧縮性と、滴容量を有している。 例VI 前記の例I−Vのいずれかによって製造された熱処理された繊維を吸収性パッ ド状に空気抄紙し、油圧プレスによって約0.1g/ccの密度および約0.1 3g/in2の坪量まで圧縮する。これらのパッドを生理用ナプキンの吸収性パ ッドとして使用するために15”×3”に切断する。 本発明は前記の説明のみに限定されるものでなく、その主旨の範囲内において 任意に変更実施できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,C Z,EE,FI,GE,HU,JP,KG,KP,KR ,KZ,LK,LR,LT,LV,MD,MG,MN, MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SG,S I,SK,TJ,TT,UA,UG,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 橋かけ結合剤からのモイエテイを含まず、90乃至135の保水値と、 5K密度によって定義される0.08乃至0.20g/ccの範囲内の乾燥弾性 とを有する空気中熱処理された高リグニン含有量セルロース繊維。 2. 前記繊維は110乃至125の範囲内の保水値と、5K密度によって定 義される0.12乃至0.18の範囲内の乾燥弾性と、湿潤圧縮性によって定義 される約7.2乃至8.2cc/gの範囲内の湿潤弾性と、約5.5乃至12. 0g/gの範囲内の滴容量とを有する事を特徴とする請求項1に記載の空気中熱 処理された高リグニン含有量セルロース繊維。 3. 空気中熱処理された北方針葉樹化学熱機械的パルプ繊維である事を特徴 とする請求項2に記載の空気中熱処理された高リグニン含有量セルロース繊維。 4. 請求項1の空気中熱処理された高リグニン含有量セルロース繊維を含む 事を特徴とする吸収性組織。 5. 橋かけ結合剤からのモイエテイを含まず、90乃至135の保水値と、 、5K密度によって定義される0.08乃至0.20g/ccの範囲内の乾燥弾 性とを有する空気中熱処理された高リグニン含有量セルロース繊維の製法におい て、 (a)橋かけ結合剤との混合物を含まない40乃至80%のコンシステンシーの 高リグニン含有量セルロース繊維を形成する段階と、 (b)繊維を離解する段階と、 (c)空気中で大気圧で加熱して水分を除去し、得られた無水分高リグニン含有 量セルロース繊維を少なくとも5秒間熱処理する段階とを含む方法。 6. 前記加熱は5秒間乃至2時間、120℃乃至280℃の空気温度で実施 される事を特徴とする請求項5に記載の方法。 7. 前記段階(a)の混合物は50乃至70%の範囲内のコンシステンシー を有し、また前記段階(c)は85乃至95%の範囲内のコンシステンシーまで のフラッシュ乾燥と、次に残留水分の除去のための150乃至190℃の空気温 度で2乃至75分間実施される加熱と、得られた無水分高リグニン含有量セルロ ース繊維の少なくとも1分間の熱処理とを含む事を特徴とする請求項6に記載の 方法。 8. 得られた高リグニン含有量セルロース繊維を湿めらせて5乃至15%の 水分を与える事を特徴とする請求項7に記載の方法。 9. 橋かけ結合剤からのモイエテイを含まず、90乃至135の保水値と、 5K密度によって定義される0.08乃至0.20g/ccの範囲内の乾燥弾性 とを有する空気中熱処理された高リグニン含有量セルロース繊維の製法において 、前記方法は、0乃至40%の範囲内の水分を有する高リグニン含有量セルロー ス繊維シートを空気中で大気圧で加熱して水分を除去し、無水分高リグニン含有 量セルロース繊維を少なくとも5秒間熱処理する段階を含む事を特徴とする方法 。 10. 熱処理されたシートに対して離解を実施する事を特徴とする請求項9 に記載の方法。 11. 加熱は5秒間乃至2時間、120℃乃至280℃の空気温度で実施さ れる事を特徴とする請求項10に記載の方法。 12. 残留水分の除去のために150乃至190℃の空気温度で2乃至75 分間加熱を実施し、次に得られた無水分高リグニン含有量セルロース繊維を少な くとも1分間熱処理する事を特徴とする請求項11に記載の方法。 13. 得られた高リグニン含有量セルロース繊維を湿らせて5乃至15%の 水分を与える事を特徴とする請求項9に記載の方法。
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