JPS5941123Y2 - タイヤ交換機における工具支持用ロツドの固定装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はタイヤ交換機における工具支持用ロッドの固定
装置に関するものである。

タイヤ交換機はタイヤホイールに対してタイヤを機械的
に着脱させる装置であって、機台の一側にビードブレー
カ装置と、該機台上に位置して一方向に回転するタイヤ
ホイール支持用の保持台と、該保持台に対して昇降、及
び揺動するタイヤ着脱用の工具とを備え、前記ビードブ
レーカ装置によってタイヤビードとホイールリムの掛合
を解除し、かかるタイヤを保持台にセットしたのち、工
具をタイヤビードとホイールとの間より差し込んで該工
具でもってタイヤビードの一部をホイールの上面より持
ち上げ、しかるのち保持台と共にタイヤを回動させてホ
イールよりタイヤを取外すものである。

タイヤ交換機においては、保持台上にセットするタイヤ
の大きさに合わせてタイヤ着脱工具の位置を調整する必
要がある。

このため、該工具をロッドの下端に固定し、ロッドを揺
動自在に設けたスリーブに摺動自在に挿通して、該スリ
ーブの揺動と、ロッドの進退動によって工具の位置を調
整し得るようにしであるが、ロッドのロック手段として
、従来はロッドの上部外周面にネジを形成し、このネジ
に螺合した調整ナツトを回動し、該調整ナツトをスリー
ブの上端に掛合させて固定するものであるため、ロッド
のロック、及びロック解除に手数がかかるという問題点
がある。

本考案は上記の点に鑑み、シリンダのロッドを後退させ
る簡単な操作でロッドを確実にロックし得るようにした
もので、以下一実施例を示す図面に基づいてその詳細を
説明すると下記の通りである。

図において、１は機台であって、上面の一側にはモータ
等によって回動される保持台２が設けられ、この保持台
２の上面外周部にタイヤホイール挟持用の複数個の爪３
が設けられている。

機台１の上面他側には支柱４が立設し、この支柱４の上
端にアーム５の一端が固定されている。

アーム５の他端は保持台２上にはり出し、その端部にブ
ラケット６を固定し、該ブラケット６でスリーブ７の中
途を揺動自在に軸着する。

スリーブ７はブラケット６に支持されるピン８を中心に
して揺動し得るようになっており、アーム５上に設けた
ロック手段によって固定されるようになっている。

アーム５のロック手段は本願考案の要旨とするものでな
いため、その説明は省略する。

上記スリーブ７にはロッド９を挿通し、該ロッド９の下
端にタイヤ着脱用の工具１０を固定する。

工具１０は手動によってスリーブ７を揺動させる操作と
、ロッド９を手動によって上下動させることによって保
持台２に対する位置を調整することができ、該スリーブ
７及びロッド９を固定することによって工具１０を調整
位置でロックすることができる。

ロッド９のロック手段Ａは、シリンダ１１のピストンロ
ッド１２にリフトワッシャ１３を固定し、ロッド９には
リフトプレート１４を遊嵌挿し、前記リフトワッシャ１
３の往復動によってリフトプレート１４を傾動させ、該
プレート１４のロッド挿通孔１５の内周面に圧接させて
該ロッド９を固定するようにしたもので、その詳細は第
３図乃至第５図に示される。

第３図乃至第５図において、スリーブ７の上端にはロッ
ド９に外嵌挿する支持ブロック１６が固定され、この支
持ブロック１６の一側面にシリンダ１１が固定され、こ
のシリンダ１１のピストンロッド１２は支持ブロック１
６を摺動自在に挿通して端部は該ブロック１６の他側面
より外方に突出している。

またスリーブ７の上部外周面には側方に突出する案内片
１７が連成され、この案内片１７の上面にリフトワッシ
ャ１３が設けられている。

リフトワッシャ１３は円錐台状をなし、小径側の端面が
支持ブロック１６側に向くように配置されてシリンダ１
１のピストンロッド１２に固定されている。

また、リフトワッシャ１３の下面には平坦面１３ａに形
成され、この平坦面１３ａが案内片１７に衝合するよう
に取付けられ、ピストンロッド１２を往復動させること
によって案内片１７上を摺動するようになっている。

リフトワッシャ１３の往復動によって傾動するリフトプ
レート１４はロッド９の外径より僅かに大径のロッド挿
通孔１５を備え、この挿通孔１４ａにロッド９が挿通す
るように、該ロッド９に外嵌挿され、−側面の下縁に形
成した弧状部１４ｂがリフトワッシャ１３の傾斜面１３
ｂに接当している。

またリフトプレート１４は支持ブロック１６より起立す
る案内板１８によって回り止めされている。

尚、実施例で示すロック手段Ａのシリンダ１１は単動型
のものであるため、ピストンロッド１２の復元用に、リ
フトワッシャ１３と支持ブロック１６の間にバネ１９が
設けられている。

実施例で示すタイヤ交換機は上記の構造がら成り、タイ
ヤの交換に際しては、保持台２上にタイヤをセットし、
タイヤビードとホイールの間より工具１０を差し込んで
タイヤビードの一部を該工具１０で持ち上げ、この状態
で工具１０を固定し、保持台２を回転させてホイールよ
りタイヤを取外すものである。

タイヤは固定された工具１０に対して回転させてホイー
ルより離脱させるため、該工具１０を強固に固定する必
要がある。

このためには、スリーブ７並びにロッド９を固定する必
要がある。

ロッド９の固定に際しては、支持ブロック１６に固定し
たシリンダ１１に流体を圧送してピストンロッド１２を
バネ１９の弾性によって後退させるものであり、該ロッ
ド１２の後退によってリフトワッシャ１３も共に後退す
るため、該ワッシャ１３の傾斜面１３ｂの作用によって
リフトプレート１４は第５図に示す如く傾斜状になり、
ロッド挿通孔１５の上周縁、及び下周縁の対応部がロッ
ド９の外周面に圧接し、該ロッド９は固定されることに
なる。

このロッド９のロックを解除するに際しては、シリンダ
１１への流体の圧送を停止させるものであり、流体の圧
送を停止させることによって、バネ１９の復元弾性によ
りリフトワッシャ１３は第４図の状態に戻り、リフトプ
レート１４は自重によって水平状に戻るため、ロッド９
は自在に摺動し得るようになる。

尚ロッド９の下端にはワイヤ２０の一端が接続され、こ
のワイヤ２０の他端はピン８に設けたプーリ２１にかか
り、その端は図示省略のドラムに巻き取られ、該ドラム
がワイヤ２０を巻きとる力とロッド９の自重とがバラン
スされ、該ロッド９を軽い力で上下動させ得るようにし
である。

以上のように本考案は、シリンダ１１のピストンロッド
１２に傾斜面１３ｂを備えたりフトワツシャ１３を固定
し、このリフトワッシャ１３の往動によってロッド９に
外嵌するリフトプレート１４を傾動させ、該プレート１
４のロッド挿通孔１５の上下周縁をロッド９の外周面に
圧接させることによって、該ロッド９を固定するように
したため、シリンダ１１に流体を圧送する簡単な作用に
よってロッド９を確実に、しかも強固に固定することが
できる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本考案に係る装置を実施したタイヤ交換機の正
面図、第２図は同上の平面図、第３図は同上要部の横断
平面図、第４図は第３図の一部切欠正面図、第５図は第
４図の作動状態を示す一部切欠正面図である。 １・・・・・・機台、２・・・・・・保持台、３・・・
・・・爪、４・・・・・・支柱、５・・・・・・アーム
、７・・・・・・スリーブ、９・・・・・・ロッド、１
０・・・・・・工具、１１・・・・・・シリンダ、１３
・・・・・・ピストンロッド、１３・・・・・・リフト
ワッシャ、１３ｂ・・・・・・傾斜面、１４・・・・・
・リフトプレート、１５・・・・・・ロッド挿通孔、１
７・・・・・・案内片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機台の上面にタイヤホイール挟持用の複数の爪を有する
   タイヤ保持台を回動自在に設け、機台の上面から起立す
   る支柱の上部には上記タイヤ保持台の上方に向けて延び
   るアームを取付け、そのアームの先端部にるリーブの中
   途を揺動自在に支持し、そのスリーブに挿入したスライ
   ド自在のロッドの下端にタイヤ着脱用工具を取付けたタ
   イヤ交換機において、前記及リーブの上部−側に案内片
   を設け、この案内片に沿って摺動自在のりフトワツシャ
   と上記スリーブの上部他側に固定したシリンダのピスト
   ンロッドとを接続し、上記リフトワッシャの上部外周面
   を傾斜面に形威し、前記工具支持用ロッドにはロッド挿
   通孔を備え、上記リフトワッシャの往復動によって傾動
   するリフトプレートを外嵌したことを特徴とするタイヤ
   交換機にお・ける工具支持用ロッドの固定装置。