JPS5940685B2 - ボンボンの包装装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ケーシング内において駆動軸上に配置された
搬送円板上にある回転するつかみ具状の保持要素を用い
たホンホンの包装装置であつて、前記保持要素の開評運
動をローラ付きレバーを介して制御するための中央カム
板と、各保持要素の回転運動を前記搬送円板の回転に影
響せずに瞬間的に減速ないし加速する装置を有している
ようなホンホンの包装装置に関する。

周知のホンホン包装機械は一般に、包装包み付きのホン
ホンを包装作業所に搬送するために、ホンホンを収納す
る保持要素をもつた包装円板を装備している。

その場合この包装円板は、受け取り工程および包装工程
のために包装円板を停止する必要があるので、間欠的に
、駆動される。保持要素は搬送円板に、保持要素が受け
取り場所で開き、それから再び閉鎖するように配置され
ている。開放工程は受け渡し場所においても生ずる。周
知の構成の場合、２個のグリツパから成る保持要素は脚
部で包装円板における軸に支持されている。保持要素の
開放ないし閉鎖は中央の制御カムを介してカムレバーを
介して行なわれ、その場合グリツパはセグメント歯車を
介して互に接続されている。軸が回転する場合、両方の
グリツパは常に同期して逆向きに動かされる（西ドイツ
特許出願公告第１，０５７，９５５号公報）。この装置
の欠点は、包装円板の間欠運動のために機械部品に大き
な負荷がかかり、それに伴なつて摩耗が生ずるという点
にある。特に間欠的に作動する機械の出力は、質量の慣
性のために大きく加速できないので、制限される。更に
包装円板が、ホンホンをつかむための保持要素を有しか
つ連続的に回転する搬送手段として形成されているよう
な装置も知られている。

この搬送手段は、装置全体の回転に影響を与えずに各要
素の瞬間的な減速ないし加速運動のための装置と接続さ
れている。この装置はカムで制御されるレバー機構とし
て形成されており、このレバー機構は、搬送手段として
用いる歯車の回転中心の外にある軸心のまわりを揺動可
能に配置されている（東ドイツ特許第１５５３４号明細
書参照）。この装置では、搬送手段には限られた数の保
持要素しか配置できないので、高出力、すなわち単位時
間当りの作業個数を多くした連続的な包装工程を達成す
ることはできない。多数の保持要素をもつた装置の場合
、保持要素の制御のために大きな経費がかかる。更に包
装円板がグリツパ円板と共に作動するようなホンホンの
連続的な包装装置も知られている。

ホンホンは分離用テーブルからグリツパ円板の保持要素
によつて取り上げられ、部分回転後に包装包みが設けら
れる。部分的に包まれたホンホンはそれから本来の包装
円板に受け渡される（東ドイツ特許第１３４６２１号明
細書参照）。この装置は回転する搬送円板が同一の回転
速度を有していることを前提にしている。そのために分
離用テーブルの最大出力が利用し尽せないので、機械を
最大限に利用することができない。本発明の目的は、こ
の連続的に作動する装置における出力を高めること、す
なわち単位時間当りの作業個数を多くすることにある。

本発明の課題は、多数の保持要素を有して連続的に駆動
される装置において、分離用テーブルからの受け取りお
よび次の包装円板への受け渡しを、搬送円板の保持要素
によつて異なつた回転速度を調整した状態において比較
的静かに達成することにある。

本発明によればこの課題は、保持要素がそれぞれ搬送円
板に外側に配置された揺動体の中に配置され、該揺動体
が駆動軸に対して平行に走りかつ前記搬送円板に回転自
在に配置された軸受ブツシユに取り付けられ、該軸受ブ
ツシユが搬送円板の内側に半径方向のローラ付きレバー
を備え、該ローラ付きレバーによつて瞬間的な揺動運動
の誘起のために中央の固定カム板に当接しているととも
に、保持要素とセグメント歯車を介して接続されている
内側の軸方向調整軸に揺動自在に支持されており、該調
整軸が前記軸受ブツシユから突き出した端部に半径方向
のローラ付きレバーを有し、該ローラ付きレバーが開閉
運動を伝達するために別の中央固定カム板に接続されて
いることによつて達成される。本発明に基づく装置によ
れば、多数の保持要素を有して連続的に作動する装置に
おいて、受け取り場所ないし受け渡し場所での保持要素
によるホンホンの受け取りおよび受け渡しが、搬送円板
の回転速度に無関係に瞬間的に減速および加速される。

それによつて搬送円板の回転速度は異なつて選択できる
ので、共働する搬送円板の作業容量に最大限に適合させ
ることができる。従つてこの装置におけるホンホンの通
過速度が高められる。以下図面に示す実施例に基づいて
本発明を詳細に説明する。ホンホンを連続的に包装する
ための装置は主に、水平な分離用テーブル１、それに対
して垂直に配置された搬送円板であるグリツパ円板２、
および包装円Ｖｉ３から系列的に構成されている。

分離用テーブル１の周囲にはホンホンＢを収納するため
のポケツト４がある。グリツパ円板２および包装円板３
には、ホンホンＢをつかむための半径方向の保持要素５
，６が設けられている。グリツパ円板２はケーシング７
の中に、保持要素５によつてホンホンＢが分離用テーブ
ル１のポケツト４から取り出せるように配置されている
。包装円板３はグリツパ円板２に対して、ホンホンＢが
保持要素５から保持要素６に受け渡されるように付属さ
れている。グリツパ円板２には本発明に基づく処置が施
されており、以下その点について説明する。ケーシング
７においてグリツパ円板２は駆動軸８でフランジ１０に
ある玉軸受９で支持されている。駆動軸８の自由端には
駆動輪１１が取り付けられており、この駆動輪１１は１
駆動装置（図示せず）に接続されている。グリツパ円板
２の保持要素５はそれぞれ外方に配置された揺動体１２
に支持されている。この揺動体１２は駆動軸８に対して
平行に走る軸受ブツシユ１３に取り付けられている。こ
の軸受ブツシユ１３はグリツパ円板２に玉軸受１４によ
つて回転自在に配置されている。グリツパ円板２の内側
において軸受ブツシユ１３には半径方向の二重ローラ付
きレバー１５が設けられている。ローラ付きレバー１５
はそれぞれ、フランジ１０に配置された外側の中央二重
カム板１７に、ローラ１６を介して当接している。軸受
ブツシユ１３の内部には軸方向調整軸１８がある。この
調整軸１８は転り軸受１９と２０で支持されている。調
整軸１８の後端は軸受ブツシユ１３から突き出し、半径
方向ローラ付きレバー２１を有している。ローラ付きレ
バー２１はフランジ１０に取り付けられている別のカム
板２３にローラ２２を介して当接している。保持要素５
はそれぞれ２個のつかみ部品５ａ，５ｂから構成されて
おり、これらのつかみ部品５ａ，５ｂは揺動体１２の中
において互に隣接する２本のつかみ部品軸２４，２５に
取り付けられている。つかみ部品軸２４，２５は玉軸受
２６に支持され、その上に取り付けられているセグメン
ト歯車２７，２８および外に取り付けられている引張り
ばね２９を介して互に接続されている。調整軸１８の駆
動運動は、それに取り付けられたセグメント歯車３０、
これにかみ合う別のセグメント歯車３１、およびつかみ
部品軸２４を介してつかみ部品５ａ，５ｂの開放運動お
よび閉鎖運動を行なう。次にこの装置の作用について説
明する。

分離用テーブル１上のポケツト４内にあるホンホンＢは
グリツパ円板２の保持要素５によつて取り出される。

グリツパ円板２を約２０００だけ回転すると、ホンホン
Ｂは包装円板３の保持要素６のつかみ領域に到達し、こ
の領域においてホンホンの包装が行なわれる。この別の
作業工程は本発明の対象ではないので、その説明につい
ては省略する。上述の搬送手段によるこの包装工程は連
続的な方法で行なわれる。本発明に基づいて形成された
グリツパ円板２によれば、この連続的な作業プロセスが
、異なつた回転速度が分離用テーブル１とグリツパ円板
２との間並びにグリツパ円板２と包装円板３との間にお
いて調整されることによつて、有利に支援される。分離
用テーブル１のポケツト４からホンホンＢを受ける前に
、保持要素５は開いた状態において受け取り場所の領域
に到達する。次に普通グリツパ円板２上で半径方向外方
に突き出している保持要素５が、受け取り場所への進行
運動中およびその後の一瞬の間、回転方向に対して逆に
揺動される。それによつて異なつた回転速度への適合が
行なわれ、ほぼ垂直な良好な受け取り状態が得られる。
保持要素５が良好な受け取り位置にある間の時間に、こ
の保持要素５は閉鎖し、ホンホンＢをポケツト４からつ
かみ上げる。保持要素５がグリツパ円板２の回転方向と
逆向きに揺動された状態において、ホンホンＢは包装円
板３にまで搬送される。包装円板３への入口領域におい
て、通常位置からはずれている保持要素５の揺動位置は
前方誘導によつて再び調整されるので、異なつた回転速
度はこの位置においても調整される。同時に保持要素５
には開放運動が誘起され、それによつて包装円板３の保
持要素６によつて取り出すことができる。保持要素５の
開閉工程および揺動工程は以下に詳述する。グリツパ円
板２が回転する場合、相応したローラ付きレバー１５，
２１のローラ１６，２２はそれに付属されたカム板１７
，２３上を回転する。

保持要素５を開放ないし閉鎖する場合、カム板２３によ
つて調整軸１８に揺動運動が誘起される。それによつて
セグメント歯車３１にかみ合つているセグメント歯車３
０もその位置を変化する。このことはつかみ部品軸２４
に回転運動を生じさせ、その場合同時にセグメント歯車
２７，２８を介してつかみ部品軸２５が動かされる。つ
かみ部品軸２４，２５に誘起された運動によつて、つか
み部品５ａ，５ｂは引張りばね２９のばね力に抗して開
放する。保持要素５は、発生された開放ないし閉鎖運動
に無関係に、その半径方向位置に揺動できる。そのため
に二重カム板１７から二重ローラ付きレバー１５を介し
て軸受ブツシユ１３に回転運動が伝達される。軸受ブツ
シユ１３に取り付けられ保持要素５をもつた揺動体１２
はそれによつてグリツペ円板２の回転方向ないしその逆
方向に揺動されるので、上述の利点は分離用テーブル１
から受け取る場合も包装円板３に受け渡す場合にも生ず
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に基づく包装装置の正面図、第２図はそ
の要部拡大断面図である。 １・・・・・・分離用テーブル、２・・・・・・グリツ
パ円板、３・・・・・・包装円板、４・・・・・・ポケ
ツト、５，６・・・・・・保持要素、８・・・・・・駆
動軸、１３・・・・・・軸受ブツシユ、１５・・・・・
・ローラ付きレバー、１８・・・・・・調整軸、２１・
・・・・・ローラ付きレバー、２３・・・・・・カム板
、２７，２８，３０，３１・・・・・・セグメント歯車
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ケーシング内において駆動軸上に配置された搬送円
   板にある回転するつかみ具状の保持要素を用いたボンボ
   ンの包装装置であつて、前記保持要素の開閉運動をロー
   ラ付きレバーを介して制御するための中央カム板と、各
   保持要素の回転運動を前記搬送円板の回転に影響せずに
   時間的に減速ないし加速する装置とを有しているような
   ボンボンの包装装置において、前記保持要素５がそれぞ
   れ搬送円板２に外側に配置された揺動体１２の中に配置
   され、該揺動体１２が駆動軸８に対して平行に走りかつ
   前記搬送円板２に回転自在に配置された軸受ブッシュ１
   ３に取り付けられ、該軸受ブッシュ１３が搬送円板２の
   内側に半径方向のローラ付きレバー１５を備えていると
   ともに該ローラ付きレバー１５によつて瞬間的な揺動運
   動の誘起のために中央の固定カム板１７に当接し、更に
   該軸受ブッシュ１３が保持要素５にセグメント歯車２７
   、２８、３０、３１を介して接続されている内側の軸方
   向調整軸１８に揺動自在に支持され、該調整軸１８が前
   記軸受ブッシュ１３から突き出した端部に半径方向のロ
   ーラ付きレバー２１を有しているとともに該ローラ付き
   レバー２１が開閉運動を伝達するために別の中央固定カ
   ム板２３に接続されていることを特徴とするボンボンの
   包装装置。