JPS5940532Y2 - 自動上げ落し錠 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は引戸に設置する上げ落し錠に関し、操作を簡
便にすると共に掛止を自動的に行ない掛は忘れを防止し
たものである。

従来引戸用の錠には種々の構造のものが知られているが
、引戸が所定の位置に位動して来た時に自動的に掛止状
態にできるものはなかったので、掛は忘れなどの問題が
あった。

然るにこの考案は自動掛止を可能にすると共に掛止解除
の操作も簡便な自動上げ落し錠を提供することに成功し
、前記問題点を解決したのである。

即ちこの考案は引戸に埋設々置できるようにした器体の
中央部を貫通して杆体が昇降自在に縦設してあり、該杆
体がスプリングを介して常時降下型に下圧されており、
杆体所定部には掛合部材が固着しである。

前記回転軸には、半径が中央部より両側部を長（した半
円状板が固定され、該半円状板の周面両側部にストッパ
ー片を突設した回動板が固着しである。

また前記掛合部材は前記回動板の周面と掛合させて自動
上げ落し錠を構成する。

前記掛合部材の形状は、杆体に固着できると共に、前記
半円状板の周面と掛合できればよいので、例えば口状枠
又は］状枠などが考えられるが、形状に限定されるもの
ではない。

即ちこの考案を実施例について説明すれば、引戸１に穿
設した丸孔２へ、内面側（第１図中右側）より有底筒体
３の底板部外縁に鍔４を形成してなる本体５を水平に嵌
入する一方、前記丸孔２へ、外面側より円板状の蓋板６
を当て、両者をボルト７．７で固着することにより器体
Ａを構成する。

前記本体５を構成した有底筒体３の上部側壁下側にはガ
イド筒８が固着してあり、該ガイド筒８内にはスプリン
グ９を圧縮するように、器体Ａに対して貫通縦設される
杆体１０の上端部が挿入してあり、杆体１０を常時降下
型にすると共に、該杆体１０の上部には口状枠１１を介
設する。

一方器体Ａの中央部には回転軸１３が水平に架設してあ
り、該回転軸１３に固着した半円状回動板１４０円周面
上に前記口状枠１１の頂板１１ａを載置する。

前記半円状回動板１４は、その半径が中央部より両側部
において長く形成してあり、かつ両側部にはストンバー
片１５．１５が突設してあり、ストッパー片１５．１５
が水平の状態では前記杆体１０が降下位置をとる一方、
ストッパー片１５゜１５が垂直の状態では、半円状回動
板１４を介して杆体１０はスプリング９に抗して上昇位
置をとるようになっている。

図中１６は前記回転軸１３の蓋板６より突出した部分に
嵌着した回転引手（前記ストンバー１５の方向と平行に
する。

）、１１は軸受である。

前記杆体１０の下端部１０ａは引戸１の下部を貫通して
、下端面より突出するようになっており、該下端部１０
ａは引戸１の摺動溝（図示しない。

）所定部に穿設した掛止穴に嵌入掛止するものである。

上記実施例の自動上げ落し錠によれば、回転引手１６を
介して回転軸１３および半円状回動板１４を９０度回動
させる（図示の状態より）ことにより、杆体１０は、口
状枠１１が半円状回動板１４により持ち上げられるのに
従い、上昇して前記掛止穴との掛止が外れて引戸１が摺
動可能となり、かつ半円状回動板１４のストンバー片１
５と口状枠１１とが当接した位置で、杆体１０の上昇状
態を維持する。

一方上記状態より、回転引手１６を介して回転軸１３お
よび半円状回動板１４を前記と逆の方向に回動すると、
杆体１０を上昇位置で維持する作用は解除され、引戸１
を摺動させて、該引戸１がその閉鎖位置に来ると（杆体
１０と掛止穴が一致する位置）、杆体１０はスプリング
９で下圧されているので、自動的に前記掛止穴に落ち込
み、引戸１を掛止状態とすることができる。

即ちこの考案によれば、杆体を、スプリングを介して常
時降下型に縦設し、かつ該杆体を上昇状態に維持できる
ようにして自動上げ落し錠を構成したので、簡便な構造
で、かつ掛は忘れることのない、引戸用自動錠を提供で
きる効果がある。

又、引戸の閉鎖状態において、前記杆体が引戸摺動溝の
掛止穴に嵌入掛止するので、地震時に戸が外れるのを防
止でき、引戸を耐震構造とすることもできる効果もある
。

更に前記半円状回動板の周面両側にストンバーを突設し
て掛合部材と当接掛止させたので、解放時の回転引戸の
操作を確実にできる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例の縦断側面図、第２図は同じ
〈実施例の縦断正面図、第３図は同じ〈実施例の一部を
破切した正面図である。 １・・・・・・引戸、２・・・・・・丸孔、３・・・・
・・高底筒体、４・・・・・・鍔、５・・・・・・本体
、６・・・・・・蓋板、７・・・・・・ボルト、８・・
・・・・ガイド筒、９・・・・・・スプリング、１０・
・・・・・杆体、１１・・・・・・口状枠、１３・・・
・・・回転軸、１４・・・・・・半円状回動板、１５・
・・・・・スＩ・ンバー片、１６・・・・・・回転引手
、１Ｔ・・・・・・軸受。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 引戸に埋設々置される器体の中央部を貫通して、杆体が
   昇降自在に縦設してあり、該杆体がスプリングを介して
   常時降下型に下圧されており、杆体所定部には掛合部材
   が固着してあり、前記器体内には回転軸が水平に架設し
   てあり、該回転軸には半径が中央部より両側部を長くし
   た半円状板で、その局面両側部にストンパー片を突設し
   て形成した回動板が固着しであると共に、前記掛合部材
   が回動板の周面と掛合していることを特徴とした自動上
   げ落し錠。